JP6743462B2 - 異種材料接着構造 - Google Patents
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Description
本発明の第1実施形態に係る異種材料接着構造を含む接合体について説明する。
接合体の構成要素の基本的な構成について説明する。図1に示すように、接合体は、樹脂を用いて作製された第1の接合部材1と、金属を用いて作製された第2の接合部材2とを備えており、第1の接合部材1の熱膨張率は第2の接合部材2の熱膨張率よりも高くなっている。特に、第1の接合部材1は、射出成型によって作製されたプラスチック部材であると好ましく、かつ第2の接合部材2は、プレス成型によって作製された板金部材であると好ましい。第1及び第2の接合部材1,2はまた、互いに対向した状態で第1の方向(矢印Aにより示す)に沿って配置されている。このような第1及び第2の接合部材1,2が、接着剤から成る接着部3を用いて接合される。
第1の接合部材1、第2の接合部材2、及び接着部3の具体的な構成について説明する。図1に示すように、第1の接合部材1の外周縁領域の少なくとも一部である端領域4は、第1の方向に延びる基部5と、この基部5における第1の方向の先端から突出するフランジ部6とを有するように略L字形状に曲がって形成されている。第1の接合部材1における基部5及びフランジ部6は一体となっている。かかるフランジ部6は、第1の方向に交差する方向に延びており、特に、フランジ部6は、第1の方向に略直交する方向に延びると好ましい。
以上のように、本実施形態に係る異種材料接着構造によれば、接合体の熱膨張又は熱収縮時に生じる第1及び第2の接合部材1,2における変形量の差異に起因する荷重を、第2の接合部材2における基部8の撓みと、第1の接合部材1の基部5及び第2の接合部材2のフランジ部9を接合した接着部3の変形とによって効率的に吸収することができる。その結果、接合体の熱膨張又は熱収縮時に接合部分に加わる応力を効率的に分散させることができる。特に、第1の接合部材1が樹脂を用いて作製され、かつ第2の接合部材2が金属を用いて作製されているので、接合体の熱膨張又は熱収縮時に接合部分に加わる応力を効率的に分散させることができる。さらに、第1及び第2の接合部材1,2を接合する接着部3が、第1の接合部材1の基部5及びフランジ部6、並びに第2の接合部材2のフランジ部9によって隠れるので、接合体外部への接着部3の露出を防ぐことができる。すなわち、本実施形態に係る異種材料接着構造によれば、接合体が熱膨張又は熱収縮した時に接合部分に加わる応力を効率的に分散させることができると共に、接合体外部への接着部3の露出を防ぐことができる。
本発明の第2実施形態に係る異種材料接着構造を含む接合体について説明する。
第2の接合部材11及び接着部12の具体的な構成について説明する。図2に示すように、第2の接合部材11の外周縁領域の少なくとも一部である端領域13は、第2の方向(矢印Bにより示す)に延びる基部14と、第1の方向に沿って配置されるフランジ部15とを有するように曲がって形成されている。第2の方向は第1の方向(矢印Aにより示す)と交差しており、特に、第2の方向は第1の方向と略直交すると好ましい。第2の接合部材11における基部14及びフランジ部15は一体となっている。かかるフランジ部15は、具体的には、第2の接合部材11における基部14の先端から延びる中央側壁16と、該中央側壁16の先端から折り返すように湾曲する折り返し区域17と、該折り返し区域17の先端から第1の接合部材1の基部5に沿って延びる端側壁18とを有するように略U字形状に延びている。
以上のように、本実施形態に係る異種材料接着構造によれば、第1実施形態の第2の接合部材2における基部8の撓み及び接着部3の変形に基づく作用及び効果を除いて、第1実施形態の作用及び効果と同様の作用及び効果を得ることができる。
本発明の第3実施形態に係る異種材料接着構造を含む接合体について説明する。
第1の接合部材21、第2の接合部材22、及び接着部23の具体的な構成について説明する。図3に示すように、第1の接合部材21の外周縁領域の少なくとも一部である端領域24は、第1の方向(矢印Aにより示す)に延びる基部25と、この基部25における第1の方向の先端から略L字形状に延びるフランジ部26とを有するように略J字形状に曲がって形成されている。第1の接合部材21における基部25及びフランジ部26は一体となっている。かかるフランジ部26は、基部25の先端から第1の方向に交差する方向に延びる基端側区域26aと、この基端側区域26aにおける第1の方向に交差する方向の先端から延びると共に基部25に対向する先端側区域26bとを有している。特に、基端側区域26aは、第1の方向に略直交する方向に延びると好ましく、かつ先端側区域26bは、第1の方向に略平行に延びると好ましい。
以上のように、本実施形態に係る異種材料接着構造によれば、接合体の熱膨張又は熱収縮時に生じる第1及び第2の接合部材21,22の変形量の差異に起因する荷重を、第1の接合部材21における略L字形状のフランジ部26の変形と、第2の接合部材22における基部28の撓みと、第1の接合部材21における凹状空間24aに配置されると共に第2の接合部材22におけるフランジ部29の先端区域29aを埋め込んだ接着部23の変形とによって効率的に吸収することができる。その結果、接合体の熱膨張又は熱収縮時に接合部分に加わる応力を効率的に分散させることができる。特に、第1の接合部材21がプラスチック製であり、かつ第2の接合部材22が金属製であるので、接合体の熱膨張又は熱収縮時に接合部分に加わる応力をさらに効率的に分散させることができる。さらに、第1及び第2の接合部材21,22を接合した接着部23が、第1の接合部材21の基部25及びフランジ部26によって隠れるので、接合体外部への接着部23の露出を防ぐことができる。すなわち、本実施形態に係る異種材料接着構造によれば、接合体が熱膨張又は熱収縮した時に接合部分に加わる応力を効率的に分散させることができると共に、接合体外部への接着部23の露出を防ぐことができる。
本発明の第4実施形態に係る異種材料接着構造を含む接合体について説明する。
第2の接合部材31の具体的な構成について説明する。図4に示すように、第2の接合部材31の外周縁領域の少なくとも一部である端領域32は、第2の方向(矢印Bにより示す)に延びる基部33と、第1の方向に沿って配置されるフランジ部34とを有するように曲がって形成されている。第2の方向は第1の方向(矢印Aにより示す)と交差しており、特に、第2の方向は第1の方向と略直交すると好ましい。第2の接合部材31における基部33及びフランジ部34は一体となっている。かかるフランジ部34は、具体的には、第2の接合部材31における基部33の先端から延びる中央側壁35と、該中央側壁35の先端から折り返すように湾曲する折り返し区域36と、該折り返し区域36の先端から第1の方向に沿って延びる端側壁37とを有するように略U字形状に延びている。
以上のように、本実施形態に係る異種材料接着構造によれば、第3実施形態の第1の接合部材21におけるフランジ部26の変形、第2の接合部材22における基部28の撓み、及び接着部23の変形に基づく作用及び効果を除いて、第3実施形態の作用及び効果と同様の作用及び効果を得ることができる。
11 第2の接合部材、12 接着部、13 端領域、14 基部、15 フランジ部、16 中央側壁、17 折り返し区域、17b 切欠部、18 端側壁、18a 外側面、19 曲げ部分、19b 切欠部
21 第1の接合部材、22 第2の接合部材、23 接着部、24 端領域、24a 凹状空間、25 基部、26 フランジ部、27 端領域、28 基部、29 フランジ部、29a 先端区域、30 曲げ部分、30b 切欠部
31 第2の接合部材、32 端領域、33 基部、34 フランジ部、36 折り返し区域、36b 切欠部、38 曲げ部分、38b 切欠部
A,B 矢印
Claims (2)
- 互いに異なる熱膨張率を有する第1及び第2の接合部材を備え、
前記第1の接合部材がプラスチック製であり、かつ前記第2の接合部材が板金製であり、
前記第1及び第2の接合部材が互いに対向した状態で第1の方向に沿って配置されており、
前記第1及び第2の接合部材の端領域が接着剤を用いて互いに接合されている、異種材料接着構造において、
前記第1の接合部材の端領域が、前記第1の方向に延びる基部と、該基部における前記第1の方向の先端からL字形状に延びるフランジ部とを有するようにJ字形状に曲がっており、
前記第2の接合部材の端領域が、前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる基部と、前記第1の方向に沿って配置されるフランジ部とを有するように曲がっており、
前記第2の接合部材のフランジ部が、前記第2の接合部材の基部における前記第2の方向の先端からU字形状に延びており、
前記第2の接合部材のフランジ部と前記第1の接合部材の基部とが互いに間隔を空けるように離れており、
前記第2の接合部材のフランジ部における前記第1の方向のU字形状の先端区域が、前記第1の接合部材における基部及びフランジ部により画定される凹状空間の開口を通って該凹状空間の内部に挿入されており、
前記接着剤を含む接着部が前記凹状空間に配置され、かつ前記第2の接合部材のフランジ部におけるU字形状の先端区域が前記接着部に埋め込まれた状態で、前記第1及び第2の接合部材の端領域が前記接着部によって接合されている、異種材料接着構造。 - 前記第2の接合部材の端領域における曲げ部分に複数の切欠部が形成されている、請求項1に記載の異種材料接着構造。
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