Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP6692577B2 - ウェーハの加工方法 - Google Patents

ウェーハの加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6692577B2
JP6692577B2 JP2016125663A JP2016125663A JP6692577B2 JP 6692577 B2 JP6692577 B2 JP 6692577B2 JP 2016125663 A JP2016125663 A JP 2016125663A JP 2016125663 A JP2016125663 A JP 2016125663A JP 6692577 B2 JP6692577 B2 JP 6692577B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
holding table
thinned portion
surface side
protective film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016125663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017228732A (ja
Inventor
成規 原田
成規 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2016125663A priority Critical patent/JP6692577B2/ja
Publication of JP2017228732A publication Critical patent/JP2017228732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6692577B2 publication Critical patent/JP6692577B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Dicing (AREA)

Description

本発明は、裏面側に金属層が形成されたウェーハの加工方法に関する。
近年、小型軽量なデバイスチップを実現するために、シリコン等の材料でなるウェーハを薄く加工することが求められている。ウェーハは、例えば、表面の分割予定ライン(ストリート)で区画される各領域にIC等のデバイスが形成された後、所望の厚みとなるように裏面側を研削される。
ところで、研削等によりウェーハを薄くすると、ウェーハの剛性は大幅に低下して後工程での取り扱いが難しくなる。そのため、デバイスが形成されたウェーハの中央部分のみを研削して外周部分の厚みを維持することで、研削後のウェーハにある程度の剛性を残す加工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この加工方法では、例えば、ウェーハより径の小さい研削ホイールを用いてウェーハの裏面側を研削し、中央部分を薄くする。ウェーハの剛性は、厚みが維持された外周部分によって保たれる。なお、この外周部分は、後に、中央部分との境界にレーザービームを照射する方法等を用いて分離される(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−19461号公報 特開2008−53341号公報
上述のような方法でウェーハを薄くした後には、電極等として機能する金属層をウェーハの裏面側に形成することがある。金属層が形成されたウェーハを分割予定ラインに沿って複数のチップへと分割する際には、金属層を傷付けたり、金属層に異物を付着させたりすることなくウェーハを加工することが求められる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属層を傷付けたり、金属層に異物を付着させたりすることなくウェーハを加工できるウェーハの加工方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、交差する複数の分割予定ラインで区画された表面側の各領域にデバイスがそれぞれ形成されたデバイス領域に対応する部分を裏面側から薄化して形成される薄化部と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域に対応して形成され該薄化部よりも厚い環状の補強部と、を有し、該薄化部の裏面側に金属層が形成されたウェーハの加工方法であって、該ウェーハの表面側に第1保護部材を設ける第1保護部材配設ステップと、該第1保護部材を介して該ウェーハの表面側を保護膜被覆装置の保持テーブルで保持し、該金属層を覆う水溶性の保護膜を形成する保護膜形成ステップと、該保護膜形成ステップを実施した後、該第1保護部材を介して該ウェーハの表面側を分断装置の保持テーブルで保持し、該薄化部と該補強部との境界で該ウェーハを分断するウェーハ分断ステップと、該ウェーハ分断ステップを実施した後、該薄化部から分離された該補強部を除去する補強部除去ステップと、該補強部除去ステップを実施した後、該第1保護部材を介して該薄化部の表面側を洗浄装置の保持テーブルで保持し、該薄化部の裏面側を洗浄して該保護膜を除去する保護膜除去ステップと、該保護膜除去ステップを実施した後、該洗浄装置の該保持テーブルで該薄化部を保持したまま、該洗浄装置の該保持テーブルに保持された該薄化部の裏面側に第2保護部材を設ける第2保護部材配設ステップと、該第2保護部材配設ステップを実施した後、薄化部の表面側に残る該第1保護部材を除去する第1保護部材除去ステップと、該第1保護部材除去ステップを実施した後、該第2保護部材を介して該薄化部の裏面側を分割装置の保持テーブルで保持し、該薄化部を該分割予定ラインに沿って複数のチップに分割する分割ステップと、を備えるウェーハの加工方法が提供される。
本発明の一態様に係る被加工物の加工方法では、薄化部と補強部との境界でウェーハを分断する前に、薄化部の裏面側の金属層を覆う保護膜を形成するので、ウェーハの分断時に発生するデブリや加工屑等の異物は金属層に付着しない。また、薄化部を保持テーブルで保持して裏面側の保護膜を除去した後に、この保持テーブルで薄化部を保持したまま裏面側に保護部材(第2保護部材)を設けるので、薄化部の搬送等によって金属層が傷付くこともない。
このように、本発明に係るウェーハの加工方法によれば、金属層を傷付けたり、金属層に異物を付着させたりすることなくウェーハを加工できる。
図1(A)は、ウェーハの外観を模式的に示す斜視図であり、図1(B)は、ウェーハの構造を模式的に示す断面図である。 図2(A)は、第1保護部材配設ステップを模式的に示す断面図であり、図2(B)は、保護膜形成ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 図3(A)は、ウェーハ分断ステップを模式的に示す一部断面側面図であり、図3(B)は、補強部除去ステップを模式的に示す断面図である。 図4(A)は、保護膜除去ステップを模式的に示す一部断面側面図であり、図4(B)は、第2保護部材配設ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 図5(A)は、第1保護部材除去ステップを模式的に示す断面図であり、図5(B)は、分割ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 変形例に係るウェーハ分断ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。本実施形態に係るウェーハの加工方法は、第1保護部材配設ステップ(図2(A)参照)、保護膜形成ステップ(図2(B)参照)、ウェーハ分断ステップ(図3(A)参照)、補強部除去ステップ(図3(B)参照)、保護膜除去ステップ(図4(A)参照)、第2保護部材配設ステップ(図4(B)参照)、第1保護部材除去ステップ(図5(A)参照)、及び分割ステップ(図5(B)参照)を含む。
第1保護部材配設ステップでは、表面側のデバイス領域に対応する薄化部(薄肉部)と、デバイス領域を囲む外周余剰領域に対応する環状の補強部(厚肉部)と、を有し、薄化部の裏面側に金属層が形成されたウェーハの表面側に第1保護部材を設ける。保護膜形成ステップでは、第1保護部材を介してウェーハの表面側を保護膜被覆装置の保持テーブルで保持し、金属層を覆う水溶性の保護膜を形成する。
ウェーハ分断ステップでは、第1保護部材を介してウェーハの表面側をレーザー加工装置(分断装置)の保持テーブルで保持し、薄化部と補強部との境界でウェーハを分断する。補強部除去ステップでは、薄化部から分離された補強部を除去する。保護膜除去ステップでは、第1保護部材を介して薄化部の表面側を洗浄装置の保持テーブルで保持し、薄化部の裏面側を洗浄して保護膜を除去する。
第2保護部材配設ステップでは、洗浄装置の保持テーブルに保持された薄化部の裏面側に第2保護部材を設ける。第1保護部材除去ステップでは、薄化部の表面側に残る第1保護部材を除去する。分割ステップでは、第2保護部材を介して薄化部の裏面側を切削装置(分割装置)の保持テーブルで保持し、薄化部を分割予定ラインに沿って複数のチップに分割する。以下、本実施形態に係るウェーハの加工方法について詳述する。
図1(A)は、本実施形態で加工されるウェーハの外観を模式的に示す斜視図であり、図1(B)は、ウェーハの構造を模式的に示す断面図である。図1(A)及び図1(B)に示すように、ウェーハ11は、例えば、シリコン、サファイア等の材料を用いて円盤状に形成されており、その表面11aは、中央のデバイス領域13と、デバイス領域13を囲む外周余剰領域15とに分けられる。
デバイス領域13は、格子状に配列された分割予定ライン(ストリート)17でさらに複数の領域に区画されており、各領域には、IC、LED等のデバイス19が形成されている。このウェーハ11のデバイス領域13に対応する部分は、研削等の方法で裏面11b側から薄化されている。一方で、外周余剰領域15に対応する部分は、薄化されていない。
つまり、ウェーハ11は、デバイス領域13に対応する円形の薄化部(薄肉部)21と、外周余剰領域15に対応し薄化部21よりも厚い環状の補強部(厚肉部)23と、を含んでいる。薄化部21の裏面11b側には、電極等として機能する金属層25が形成されている。また、ウェーハ11の剛性は、補強部23によってある程度の高さに維持されている。
本実施形態に係るウェーハの加工方法では、まず、上述したウェーハ11の表面11a側に第1保護部材を設ける第1保護部材配設ステップを実施する。図2(A)は、第1保護部材配設ステップを模式的に示す断面図である。図2(A)に示すように、第1保護部材配設ステップでは、ウェーハ11よりも直径の大きい円形のフィルム状に形成され、樹脂等の材料でなる第1保護部材31の中央部分を、ウェーハ11の表面11a側に貼付する。
また、この第1保護部材31の外周部分を、フレーム33に貼付する。フレーム33は、ステンレスやアルミニウム等の材料を用いて環状に形成されており、ウェーハ11を収容するための開口を中央部分に備えている。よって、このフレーム33に第1保護部材31の外周部分を貼付、固定することで、図2(A)等に示すように、第1保護部材31を介してウェーハ11をフレーム33によって支持できるようになる。
第1保護部材配設ステップの後には、金属層25を覆う水溶性の保護膜を形成する保護膜形成ステップを実施する。図2(B)は、保護膜形成ステップを模式的に示す一部断面側面図である。保護膜形成ステップは、例えば、図2(B)に示す保護膜被覆装置2を用いて実施される。
保護膜被覆装置2は、ウェーハ11を吸引、保持するための保持テーブル4を備えている。保持テーブル4は、モータ等を含む回転駆動源(不図示)に連結されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。保持テーブル4の周囲には、フレーム33を固定するための複数のクランプ6が設けられている。
保持テーブル4の上面は、ウェーハ11に貼付された第1保護部材31(ウェーハ11の表面11a側)を吸引、保持するための保持面4aになっている。保持面4aは、保持テーブル4の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。保持テーブル4の上方には、水溶性の保護膜となる液状の材料41を滴下するためのノズル8が配置されている。
保護膜形成ステップでは、まず、ウェーハ11に貼付された第1保護部材31を保持テーブル4の保持面4aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。併せて、クランプ6でフレーム33を固定する。これにより、ウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出した状態で保持テーブル4(及びクランプ6)に保持される。
次に、上方のノズル8から薄化部21の裏面11b側に向けて液状の材料41を滴下させる。併せて、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに保持テーブル4を回転させる。これにより、液状の材料41が金属層25の全面に塗布される。その後、金属層25に塗布された液状の材料41を乾燥、硬化等させることで、金属層25を覆う水溶性の保護膜43を形成できる。
保護膜形成ステップの後には、薄化部21と補強部23との境界でウェーハ11を分断するウェーハ分断ステップを実施する。図3(A)は、ウェーハ分断ステップを模式的に示す一部断面側面図である。ウェーハ分断ステップは、例えば、図3(A)に示すレーザー加工装置(分断装置)12を用いて実施される。
レーザー加工装置12は、ウェーハ11を吸引、保持するための保持テーブル14を備えている。保持テーブル14は、モータ等を含む回転駆動源(不図示)に連結されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、保持テーブル14の下方には、移動機構(不図示)が設けられており、保持テーブル14は、この移動機構によって水平方向(X軸方向及びY軸方向)に移動する。
保持テーブル14の周囲には、フレーム33を固定するための複数のクランプ16が設けられている。保持テーブル14の上面は、ウェーハ11に貼付された第1保護部材31(ウェーハ11の表面11a側)を吸引、保持するための保持面14aになっている。保持面14aは、保持テーブル14の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
保持テーブル14の上方には、レーザー加工ユニット18が配置されている。レーザー加工ユニット18は、レーザー発振器(不図示)でパルス発振されたレーザービームLを保持テーブル14に保持されたウェーハ11に集光する。このレーザー発振器は、例えば、ウェーハ11に吸収され易い波長(吸収性を有する波長)のレーザービームLを発振できるように構成されている。
ウェーハ分断ステップでは、まず、ウェーハ11に貼付された第1保護部材31を保持テーブル14の保持面14aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。併せて、クランプ16でフレーム33を固定する。これにより、ウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出した状態で保持テーブル14(及びクランプ16)に保持される。
次に、保持テーブル14を移動させて、レーザー加工ユニット18の位置を薄化部21と補強部23との境界(すなわち、デバイス領域13と外周余剰領域15との境界)の上方に合わせる。そして、保持テーブル14を回転させながら、レーザー加工ユニット18からウェーハ11の裏面11bに向けてレーザービームLを照射させる。
本実施形態では、ウェーハ11とともに第1保護部材31を分断できるようにレーザービームLの照射条件を調整する。これにより、ウェーハ11及び第1保護部材31をレーザービームLでアブレーション加工(レーザーアブレーション)して、ウェーハ11及び第1保護部材31を薄化部21と補強部23との境界に相当する位置で分断できる。
なお、本実施形態では、レーザービームLを用いるレーザーアブレーション等と呼ばれる方法でウェーハ11及び第1保護部材31を分断しているが、薄化部21と補強部23との境界に切削ブレードを切り込ませる方法等でウェーハ11及び第1保護部材31を分断しても良い。
ウェーハ分断ステップの後には、薄化部21から分離された補強部23を除去する補強部除去ステップを実施する。図3(B)は、補強部除去ステップを模式的に示す断面図である。上述のように、ウェーハ分断ステップでは、ウェーハ11及び第1保護部材31が薄化部21と補強部23との境界に相当する位置で分断される。
よって、図3(B)に示すように、薄化部21から分離された補強部23を簡単に除去できる。本実施形態では、薄化部21と補強部23との境界に相当する位置で第1保護部材31も分断されるので、薄化部21には、第1保護部材31の一部である第1保護部材31aが残存し、残りの第1保護部材31bは補強部23等とともに除去される。
補強部除去ステップの後には、薄化部21の裏面11b側を洗浄して保護膜43を除去する保護膜除去ステップを実施する。図4(A)は、保護膜除去ステップを模式的に示す一部断面側面図である。保護膜除去ステップは、例えば、図4(A)に示す洗浄装置22を用いて実施される。
洗浄装置22は、薄化部21を吸引、保持するための保持テーブル24を備えている。保持テーブル24は、モータ等を含む回転駆動源(不図示)に連結されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。保持テーブル24の周囲には、フレームを固定するための複数のクランプ26が設けられている。
保持テーブル24の上面は、薄化部21に貼付されている第1保護部材31a(薄化部21の表面11a側)を吸引、保持するための保持面24aになっている。保持面24aは、保持テーブル24の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。保持テーブル24の上方には、保護膜43を除去するための純水等の洗浄液45を噴射するノズル28が配置されている。
保護膜除去ステップでは、まず、薄化部21に貼付された第1保護部材31aを保持テーブル24の保持面24aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。これにより、薄化部21は、裏面11b側が上方に露出した状態で保持テーブル24に保持される。なお、この状態では、保護膜43により金属層25が覆われているので、搬送機構等が薄化部21に接触しても金属層25が傷付くことはない。
次に、上方のノズル28から薄化部21の裏面11b側に向けて洗浄液45を噴射させる。併せて、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに保持テーブル24を回転させる。これにより、水溶性の保護膜43の全面に洗浄液45を供給して、保護膜43を溶解、除去できる。
保護膜除去ステップの後には、薄化部21の裏面11b側に第2保護部材を設ける第2保護部材配設ステップを実施する。図4(B)は、第2保護部材配設ステップを模式的に示す一部断面側面図である。図4(B)に示すように、第2保護部材配設ステップは、洗浄装置22の保持テーブル24で薄化部21を保持しながら行われる。
具体的には、薄化部21よりも直径の大きい円形のフィルム状に形成され、樹脂等の材料でなる第2保護部材35の中央部分を、薄化部21の裏面11b側(金属層25側)に貼付する。また、この第2保護部材35の外周部分を、フレーム37に貼付する。なお、本実施形態では、第2保護部材35の中央部分を薄化部21に貼付する前に、第2保護部材35の外周部分をフレーム37に貼付しておく。
フレーム37は、ステンレスやアルミニウム等の材料を用いて環状に形成されており、薄化部21を収容するための開口を中央部分に備えている。よって、このフレーム37に第2保護部材35の外周部分を貼付、固定することで、第2保護部材35を介して薄化部21をフレーム37によって支持できるようになる。
また、本実施形態では、洗浄装置22の保持テーブル24で薄化部21を保持し、裏面11b側の保護膜43を除去した後に、この保持テーブル24で薄化部21を保持したまま、裏面11b側に第2保護部材35を設けている。よって、裏面11b側に金属層25が露出した状態で薄化部21を搬送等する必要はなく、金属層25が傷付くこともない。
第2保護部材配設ステップの後には、薄化部21の表面11a側に残る第1保護部材31aを除去する第1保護部材除去ステップを実施する。図5(A)は、第1保護部材除去ステップを模式的に示す断面図である。図5(A)に示すように、薄化部21の表面11a側に残る第1保護部材31aを剥離、除去することで、薄化部21の表面11aが露出する。
第1保護部材除去ステップの後には、薄化部21を分割予定ライン17に沿って複数のチップに分割する分割ステップを実施する。図5(B)は、分割ステップを模式的に示す一部断面側面図である。分割ステップは、例えば、図5(B)に示す切削装置(分割装置)32を用いて実施される。
切削装置32は、薄化部21を吸引、保持するための保持テーブル34を備えている。保持テーブル34は、モータ等を含む回転駆動源(不図示)に連結されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、保持テーブル34の下方には、加工送り機構(不図示)が設けられており、保持テーブル34は、この加工送り機構によって加工送り方向(X軸方向)に移動する。
保持テーブル34の周囲には、フレーム37を固定するための複数のクランプ36が設けられている。保持テーブル34の上面は、薄化部21に貼付された第2保護部材35(薄化部21の裏面11b側)を吸引、保持するための保持面34aになっている。保持面34aは、保持テーブル34の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
保持テーブル34の上方には、薄化部21を切削するための切削ユニット38が配置されている。切削ユニット38は、移動機構(不図示)に支持されたスピンドルハウジング(不図示)を備えている。このスピンドルハウジングは、移動機構によって加工送り方向に垂直な割り出し送り方向(Y軸方向)に移動し、また、加工送り方向及び割り出し送り方向に垂直な鉛直方向(Z軸方向)に移動する。
スピンドルハウジングの内部には、モータ等を含む回転駆動源(不図示)に連結されたスピンドル(不図示)が収容されている。スピンドルは、回転駆動源から伝達される回転力によって割り出し送り方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。スピンドルハウジングの外部に露出するスピンドルの一端部には、分割ステップに適した円環状の切削ブレード40が装着されている。
分割ステップでは、まず、薄化部21に貼付された第2保護部材35を保持テーブル34の保持面34aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。併せて、クランプ36でフレーム37を固定する。これにより、薄化部21は、表面11a側が上方に露出した状態で保持テーブル34(及びクランプ36)に保持される。
次に、保持テーブル34及び切削ユニット38を相対的に移動、回転させて、対象となる分割予定ライン17を切削装置32の加工送り方向に合わせる。そして、図5(B)に示すように、第2保護部材35に接触する高さまで切削ブレード40を下降させるとともに、切削ブレード40を回転させながら対象の分割予定ライン17に対して平行な加工送り方向に保持テーブル34を移動させる。
これにより、対象の分割予定ライン17に沿って切削ブレード40を切り込ませ、薄化部21を分割できる。この手順を繰り返し、全ての分割予定ライン17に沿って薄化部21が複数のチップに分割されると、分割ステップは終了する。なお、本実施形態では、切削ブレード40を切り込ませる方法で薄化部21を複数のチップに分割しているが、レーザービームを用いる方法(レーザーアブレーション、多光子吸収による改質等)で薄化部21を複数のチップに分割しても良い。
以上のように、本実施形態に係る被加工物の加工方法では、薄化部21と補強部23との境界でウェーハ11を分断する前に、薄化部21の裏面11b側の金属層25を覆う保護膜43を形成するので、ウェーハ11の分断時に発生するデブリや加工屑等の異物は金属層25に付着しない。
また、薄化部21を洗浄装置22の保持テーブル24で保持して裏面11b側の保護膜43を除去した後に、この保持テーブル24で薄化部21を保持したまま裏面11b側に第2保護部材35を設けるので、薄化部21の搬送等によって金属層25が傷付くこともない。つまり、金属層25を傷付けたり、金属層25に異物を付着させたりすることなくウェーハ11を加工できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態のウェーハ分断ステップでは、レーザー加工装置12を用いているが、切削装置を用いてウェーハ分断ステップを実施することもできる。図6は、変形例に係るウェーハ分断ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
この変形例に係るウェーハ分断ステップで使用される切削装置(分断装置)52の基本的な構造は、分割ステップで使用される切削装置(分割装置)32と同じである。よって、共通する構造には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。図6に示すように、この切削装置52が備えるスピンドル54の一端部には、ウェーハ分断ステップに適した円環状の切削ブレード56が装着されている。
変形例に係るウェーハ分断ステップでは、まず、ウェーハ11に貼付された第1保護部材31を保持テーブル34の保持面34aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。併せて、クランプ36でフレーム33を固定する。これにより、ウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出した状態で保持テーブル34(及びクランプ36)に保持される。
次に、保持テーブル34及び切削ユニット38を相対的に移動させて、切削ブレード56の位置を薄化部21と補強部23との境界(すなわち、デバイス領域13と外周余剰領域15との境界)の上方に合わせる。そして、切削ブレード56を回転させながらウェーハ11の裏面11b側に切り込ませるとともに、保持テーブル34を回転させる。
ここでは、ウェーハ11とともに第1保護部材31を分断できるように、切削ブレード56の切り込み深さを調整する。これにより、ウェーハ11及び第1保護部材31を切削ブレード56で切削して、薄化部21と補強部23との境界に相当する位置で分断できる。
また、上記実施形態に係る保護膜形成ステップと保護膜除去ステップとでは、それぞれ別の装置(保護膜被覆装置2と洗浄装置22)を使用しているが、例えば、液状の材料を滴下するノズルと、純水等の洗浄液を噴射するノズルと、を併せ持つ1台の装置を用いても良い。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 ウェーハ
11a 表面
11b 裏面
13 デバイス領域
15 外周余剰領域
17 分割予定ライン(ストリート)
19 デバイス
21 薄化部
23 補強部
25 金属層
31 第1保護部材
33 フレーム
35 第2保護部材
37 フレーム
41 材料
43 保護膜
45 洗浄液
L レーザービーム
2 保護膜被覆装置
4 保持テーブル
4a 保持面
6 クランプ
8 ノズル
12 レーザー加工装置(分断装置)
14 保持テーブル
14a 保持面
16 クランプ
18 レーザー加工ユニット
22 洗浄装置
24 保持テーブル
24a 保持面
26 クランプ
28 ノズル
32 切削装置(分割装置)
34 保持テーブル
34a 保持面
36 クランプ
38 切削ユニット
40 切削ブレード
52 切削装置(分断装置)
54 スピンドル
56 切削ブレード

Claims (1)

  1. 交差する複数の分割予定ラインで区画された表面側の各領域にデバイスがそれぞれ形成されたデバイス領域に対応する部分を裏面側から薄化して形成される薄化部と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域に対応して形成され該薄化部よりも厚い環状の補強部と、を有し、該薄化部の裏面側に金属層が形成されたウェーハの加工方法であって、
    該ウェーハの表面側に第1保護部材を設ける第1保護部材配設ステップと、
    該第1保護部材を介して該ウェーハの表面側を保護膜被覆装置の保持テーブルで保持し、該金属層を覆う水溶性の保護膜を形成する保護膜形成ステップと、
    該保護膜形成ステップを実施した後、該第1保護部材を介して該ウェーハの表面側を分断装置の保持テーブルで保持し、該薄化部と該補強部との境界で該ウェーハを分断するウェーハ分断ステップと、
    該ウェーハ分断ステップを実施した後、該薄化部から分離された該補強部を除去する補強部除去ステップと、
    該補強部除去ステップを実施した後、該第1保護部材を介して該薄化部の表面側を洗浄装置の保持テーブルで保持し、該薄化部の裏面側を洗浄して該保護膜を除去する保護膜除去ステップと、
    該保護膜除去ステップを実施した後、該洗浄装置の該保持テーブルで該薄化部を保持したまま、該洗浄装置の該保持テーブルに保持された該薄化部の裏面側に第2保護部材を設ける第2保護部材配設ステップと、
    該第2保護部材配設ステップを実施した後、薄化部の表面側に残る該第1保護部材を除去する第1保護部材除去ステップと、
    該第1保護部材除去ステップを実施した後、該第2保護部材を介して該薄化部の裏面側を分割装置の保持テーブルで保持し、該薄化部を該分割予定ラインに沿って複数のチップに分割する分割ステップと、を備えることを特徴とするウェーハの加工方法。
JP2016125663A 2016-06-24 2016-06-24 ウェーハの加工方法 Active JP6692577B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016125663A JP6692577B2 (ja) 2016-06-24 2016-06-24 ウェーハの加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016125663A JP6692577B2 (ja) 2016-06-24 2016-06-24 ウェーハの加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017228732A JP2017228732A (ja) 2017-12-28
JP6692577B2 true JP6692577B2 (ja) 2020-05-13

Family

ID=60892220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016125663A Active JP6692577B2 (ja) 2016-06-24 2016-06-24 ウェーハの加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6692577B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5390740B2 (ja) * 2005-04-27 2014-01-15 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP2007266352A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法
JP4693696B2 (ja) * 2006-06-05 2011-06-01 株式会社東京精密 ワーク処理装置
JP5296386B2 (ja) * 2008-01-11 2013-09-25 株式会社ディスコ 積層デバイスの製造方法
JP5619382B2 (ja) * 2009-07-10 2014-11-05 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP5357669B2 (ja) * 2009-08-28 2013-12-04 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP6121225B2 (ja) * 2013-04-15 2017-04-26 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP6385131B2 (ja) * 2014-05-13 2018-09-05 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017228732A (ja) 2017-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102601856B1 (ko) 웨이퍼 가공 방법
US9685377B2 (en) Wafer processing method
JP6739873B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP6341639B2 (ja) 加工装置
JP5654810B2 (ja) ウェーハの加工方法
KR20170077029A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
US20150357224A1 (en) Wafer processing method
JP2008283025A (ja) ウエーハの分割方法
KR102338625B1 (ko) 레이저 가공 장치
KR102084269B1 (ko) 레이저 가공 장치 및 보호막 피복 방법
KR20170127370A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
US9847257B2 (en) Laser processing method
JP6692578B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP6692577B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP7327974B2 (ja) ウェーハの分割方法
KR20160115728A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP2021072353A (ja) ウェーハの加工方法
JP7424896B2 (ja) ウエーハの加工方法
JP2019150925A (ja) 被加工物の研削方法
JP7450426B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2018006395A (ja) 搬送方法
JP2014033161A (ja) ウエーハの加工方法
JP5288785B2 (ja) ウェーハ加工装置
JP2023136467A (ja) ウエーハの加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6692577

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250