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JP6517490B2 - 住宅用分電盤ケース - Google Patents

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JP6517490B2 JP2014210985A JP2014210985A JP6517490B2 JP 6517490 B2 JP6517490 B2 JP 6517490B2 JP 2014210985 A JP2014210985 A JP 2014210985A JP 2014210985 A JP2014210985 A JP 2014210985A JP 6517490 B2 JP6517490 B2 JP 6517490B2
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Description

本発明は住宅用分電盤に関し、詳しくは機器を組み付ける基台及び基台の前面を覆うカバーとを有する住宅用分電盤ケースに関する。
住宅用分電盤のケースは、主幹ブレーカや分岐ブレーカを組み付けて導体バーが配設される基台と、この基台の前面を覆うカバーとで構成されたものが多く、カバーは充電部を覆いブレーカの操作ハンドルを露出させるパネルとパネル前面を覆う扉とで構成されたものが普及している。一方で、扉を持たず操作ハンドルをカバーから直接露出させたものもある。
従来のこのような住宅用分電盤のケースは、壁面に設置される基台に側枠を設けて箱状に形成することでカバーの奥行きを少なくし、カバー周囲に枠部を形成して反り難い構成とした。
例えば、特許文献1に記載された住宅用分電盤ケースのカバーは、パネルと扉とで構成されるが、パネルの周囲には枠部が形成され、堅牢な形状としている。一方、扉は枠部を設けていないため反り易く、扉の一辺をパネルに蝶着し、扉が当接する突台部と、扉の枠が係合する段差部を、パネルの蝶着辺に対向する扉の開放端側に設け、更に扉にロック突起を設けると共に、パネルにそのキャッチを設けて扉の反りの矯正を図っている。
特開2001−157319号公報
従来の住宅用分電盤のケースは、上述したように基台を箱状に形成しているが、基台は側枠を設けず板状に形成した方が機器の組み付けがし易い。そのため、カバーに側枠を設けて箱状に形成することが考えられる。ところが、このような構成にすると、上述した扉のようにカバーには枠部の形成が難しくなり反りが発生し易くなってしまう。
その場合、上記特許文献1で行っているような突台部や段差部、更にはロック突起を係止するキャッチを基台に形成することが考えられるが、カバーは大きいし蝶着部も無いためそれだけでは十分ではない。また、基台自体の形状が複雑になり厚みも増してコスト増を招いてしまう。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、簡易な構造で箱状に形成したカバーの反りを矯正でき、基台にスムーズに装着できる住宅用分電盤ケースを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、主幹ブレーカ及び分岐ブレーカを組み付ける基台と、前面板及びその周囲に形成された側面板を備えて、背部が開放されて基台前面を閉塞するカバーとを有する住宅用分電盤ケースであって、側面板の後部の適宜部位に、基台に係止する係止片を突設する一方、基台に係止片を係止する係止凹部を設け、更に基台の周縁には、側面板の端部が嵌合するよう一段落とし込んで形成した段部を備えると共に、側面板の内面が当接して側面板を段部へ案内するリブを適宜部位に設けて成り、係止片は、カバーの左右側面を構成する側面板に設けられると共に、左右外側に向けて爪が設けられ、基台の係止凹部が形成された近傍は周囲から一段低く形成され、段部を小さく或いは無くしたことを特徴とする。
この構成によれば、リブに案内されてカバーの周縁部は矯正されて段部へ案内されるため、箱状に形成したカバーに反りが発生しても簡易な操作で基台へ装着操作できる。そして、リブの案内作用により基台に周設した段部にカバーが嵌合し、最後に係止片が係止凹部に係止してカバーは固定されるため、簡易な構造でカバーを基台に装着できる。
また、装着状態で基台とカバーとは段部において互いに押圧することで、カバーと基台との双方の反りを矯正できる。
加えて、左右からケースを押圧操作すれば、押圧されたケース側面は基台の段部に当接することなくスムーズに内方へ変形し、係止片が係止解除する。よって、カバーを容易に外すことができる。
請求項の発明は、請求項に記載の構成において、係止片を設けた側面板の左右側部は、係止片を挟む上下部位において、前後方向にスリットが切り欠かれてなり、上下のスリットの間の側面板のみカバーの内方へ押下可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、スリットの間の側面を押圧操作することで係止片の係止解除操作を容易に実施でき、カバーを外し易い。また、押下部位を把握し易い。
本発明によれば、リブに案内されてカバーは段部へ案内されるし、その後係止片が係止凹部に係止してカバーは固定されるため、カバーに反りが発生しても簡易な構成で基台へカバーを装着できる。加えて基台に周設した段部にカバーが嵌合し、基台がカバーを外側方向へ押圧する一方で、嵌合したカバーは基台を後方へ押圧するため、カバーと基台との双方の反りを矯正できる。
本発明に係る住宅用分電盤ケースの一例を示す分解斜視図である。 主幹ブレーカ、分岐ブレーカを組み付けた基台の斜視図である。 S1部拡大図である。 分電盤ケースの正面図である。 (a)はA−A線断面図、(b)はS2部の拡大図である。 (a)はB−B線断面図、(b)はS3部の拡大図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る住宅用分電盤ケースの一例を示す分解斜視図であり、1は壁面に設置されて機器が組み付けられる基台、2は基台1の前面を覆うカバーであり、ケース10はこの基台1とカバー2とで構成されている。
基台1は、枠状に周設された機器取付枠から成り、図2はこの基台1に主幹ブレーカ3、分岐ブレーカ4を組み付けた状態を示している。基台1には架台5が取り付けられ、架台5に対して主幹ブレーカ3、分岐ブレーカ4等の機器が組み付けられる。尚、図2では分岐ブレーカ4が1つだけ組み付けられた状態を示しているが、組み付けた分岐ブレーカ4の図示右側スペースに必要な数の分岐ブレーカ4が隣接されて組み付けられる。
基台1の周縁部には、後述するカバー2の係止片24を挿入して係止する係止凹部11、カバー2の内側面に当接するリブ12が設けられ、係止凹部11は左右側部にそれぞれ一対設けられ、リブ12は周囲の適宜部位に突設されている。
また、図1のS1部を拡大した図3に示すように、基台1の前面端部の周縁部には前面に対して一段落とし込んで形成された段部13が形成されている。この段部13はカバー2の周縁部が嵌合する部位であり、基台1に周設されてカバー2の反り等の変形を矯正すると共に、隙間の発生を防ぐために設けられている。
カバー2は、前面板21とその周囲に形成された側面板22を有している。前面板21には、主幹ブレーカ3や分岐ブレーカ4の操作ハンドル3a,4aを露出させる操作窓21a,21bが開口形成され、充電部等の他の部位は露出しないよう形成されている。
側面板22は、左右側板22a、上部の天板22b、下部の底板22c(図6に示す)を有し、前面板21の周囲を囲むよう形成され、カバー2は箱状に形成されて後方に向けて開放されている。
そして、左右の側板22aには基台1の係止凹部11に係止する係止片24がそれぞれ一対後方に向けて突設されている。図4はカバー2の正面図を示し、図5は図4のA−A線断面図を示している。この図5に示すように、係止片24は左右外側に向けて爪24aが設けられ、側板22aをカバー2の内方へ押圧操作することで係止解除されるよう構成されている。更に、図1に示すように側板22aには一対の係止片24を挟む様に側板22aの上下部位に、側板22aの後端から前方に向けてスリット25が設けられ、係止片24を形成した部位のみの側板22aの変形を可能としている。
また、図6は図4のB−B線断面図を示し、図6に示すようにカバー2の側板22a内側がリブ12に当接して変形が矯正されると共に、周縁部が段部13に案内されて嵌合することで反りが矯正される。尚、カバー2の周縁部である側面板22の後端には段部13に嵌合する溝26が周設されており、基台1とカバー2とが周縁部で互いに押圧するよう構成されている。
尚、基台1の前面側部は、図2に示すようにカバー2のスリット25の間隔に合わせた領域Eが一段低く形成され、段部13を小さくしてカバー2のスムーズな押下操作を可能とする解除凹部14が形成されている。
このように、リブ12に案内されてカバー2の周縁部は矯正されて段部13へ合致するよう進むため、箱状に形成したカバー2に反りが発生しても簡易な操作で基台1へ装着操作できる。そして、リブ12の案内により基台1に周設した段部13にカバー2が嵌合し、最後に係止片24が係止凹部11に係止してカバー2は固定されるため、簡易な構造で容易にカバー2を基台1に装着できる。
また、カバー2の装着状態では、基台1とカバー2とは段部13において互いに押圧するため、カバー2と基台1との双方の反りを矯正できる。
更に、上下に設けたスリット25の間となる基台1の端部には解除凹部14が形成されているため、左右からケース2を押圧操作すれば、押圧されたケース2の側面22aは基台1の段部13に当接することなくスムーズに内方へ変形し、係止片24が係止解除する。よって、カバーを容易に外すことができる。
そして、カバー2の取り外しはスリット25の間の側面22aを押圧操作すれば良いため、係止片24の係止解除操作を容易に実施できる。
尚、上記実施形態では、カバー2の左右側部に係止片24を設けているが、天板22bと底板22cとの間で係止片24を設けても良い。
また、上下のスリット25の間となる基台1の側部に解除凹部14を設けて、段部13を小さくして側板22aがスムーズに押下されるよう形成しているが、この部位は段部13を完全に無くしても良い。逆に、段部13を残して側板22aのスリット25の間を切り欠いて短くしても良い。
1・・基台、2・・カバー、3・・主幹ブレーカ、4・・分岐ブレーカ、10・・ケース、11・・係止凹部。12・・リブ、13・・段部、21・・前面板、22・・側面板、22a・・側板、24・・係止片、24a・・爪、25・・スリット、26・・溝。

Claims (2)

  1. 主幹ブレーカ及び分岐ブレーカを組み付ける基台と、前面板及びその周囲に形成された側面板を備えて、背部が開放されて前記基台前面を閉塞するカバーとを有する住宅用分電盤ケースであって、
    前記側面板の後部の適宜部位に、前記基台に係止する係止片を突設する一方、前記基台に前記係止片を係止する係止凹部を設け、
    更に前記基台の周縁には、前記側面板の端部が嵌合するよう一段落とし込んで形成した段部を備えると共に、前記側面板の内面が当接して前記側面板を前記段部へ案内するリブを適宜部位に設けて成り、
    前記係止片は、前記カバーの左右側面を構成する側面板に設けられると共に、左右外側に向けて爪が設けられ、
    前記基台の前記係止凹部が形成された近傍は周囲から一段低く形成され、前記段部を小さく或いは無くしたことを特徴とする住宅用分電盤ケース。
  2. 前記係止片を設けた前記側面板の左右側部は、前記係止片を挟む上下部位において、前後方向にスリットが切り欠かれてなり、上下の前記スリットの間の前記側面板のみ前記カバーの内方へ押下可能としたことを特徴とする請求項記載の住宅用分電盤ケース。
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