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JP6503474B2 - 移動デバイスの経路を求めるシステム及び方法 - Google Patents

移動デバイスの経路を求めるシステム及び方法 Download PDF

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JP6503474B2 JP2017552964A JP2017552964A JP6503474B2 JP 6503474 B2 JP6503474 B2 JP 6503474B2 JP 2017552964 A JP2017552964 A JP 2017552964A JP 2017552964 A JP2017552964 A JP 2017552964A JP 6503474 B2 JP6503474 B2 JP 6503474B2
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Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2016年3月14日に出願された中国特許出願第201610142880.5号の優先権を主張し、この出願の内容は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
(技術分野)
本開示は、包括的には、移動デバイスの位置情報を収集するシステム及び方法に関し、特に、移動車両の経路を求めるシステム及び方法に関する。
移動デバイスが道路又は街路に沿って移動しているとき、サーバーは、この移動デバイスの位置情報(例えば、GPS情報)を収集することができる。サーバーは、地図データをデータベースからロードし、移動デバイスの位置情報を解析し、地図データに基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。幾つかの状況において、地図データが入手不能であるとき、移動デバイスの経路を求めることが困難な場合がある。
本開示の一態様によれば、システムが、1つ以上の記憶媒体と、この1つ以上の記憶媒体と通信するように構成された1つ以上の処理部(プロセッサ)とを備えることができる。1つ以上の記憶媒体は、移動デバイスの経路を求める一組の命令を含むことができる。1つ以上の処理部が一組の命令を実行すると、複数の移動デバイスの各移動デバイスについて、1つ以上の処理部は、以下の動作のうちの1つ以上を実行するように指示されることができる。1つ以上の処理部は、移動デバイスに関する複数の位置点を取得することができる。1つ以上の処理部は、複数の位置点のうちの2つの間における移動デバイスの少なくとも1つの平均速度を求めることができる。1つ以上の処理部は、少なくとも1つの平均速度に基づいて、複数の位置点から少なくとも1つの干渉位置点を除去することができる。1つ以上の処理部は、少なくとも1つの平均速度に基づいて、複数の位置点の残余を一組の有効位置点として決定することができる。1つ以上の処理部は、一組の有効位置点に基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。1つ以上の処理部は、移動デバイスの経路のデータを1つ以上の記憶媒体に記憶することができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、複数の位置点が位置する領域を特定することができる。1つ以上の処理部は、地図データが領域に利用不能な場合があると判断することができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、複数の移動デバイスに対応する求められた経路に基づいて地図を構築することができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、複数の位置点から第1の点、第2の点、及び第3の点を選択することができる。1つ以上の処理部は、第1の点、第2の点、及び第3の点のうちのいずれか2つの間における移動デバイスの3つの平均速度を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、移動デバイスの基準速度を求めることができる。1つ以上の処理部は、3つの平均速度と基準速度との比較を行うことができる。1つ以上の処理部は、干渉位置点が第1の点、第2の点、及び第3の点から出現しているか否かを比較に基づいて判断することができる。1つ以上の処理部は、干渉位置点が出現しているとき、干渉位置点を除去することができる。1つ以上の処理部は、第1の位置点、第2の位置点、及び第3の位置点の残余から少なくとも1つの有効位置点を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、基準速度は、少なくとも1つの平均速度のうちの最大のものとすることができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、一組の有効位置点から第1の有効位置点、第2の有効位置点、及び第3の有効位置点を選択することができる。1つ以上の処理部は、第1の有効位置点、第2の有効位置点、及び第3の有効位置点に基づいて第1のラインを求めることができる。1つ以上の処理部は、第1のラインに基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、一組の有効位置点から第4の有効位置点を選択することができる。1つ以上の処理部は、第4の有効位置点に対応する、第1のライン上の点を求めることができる。1つ以上の処理部は、第4の有効位置点と対応する点との間の距離を求めることができる。1つ以上の処理部は、距離が閾値未満の場合があると判断することができる。1つ以上の処理部は、対応する点に基づいて第1のラインを更新することができる。1つ以上の処理部は、更新された第1のラインに基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、距離が閾値よりも大きい場合があると判断することができる。1つ以上の処理部は、第4の有効位置点を経路の方向転換点と判断することができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、第1のライン及び方向転換点に基づいて移動デバイスの経路を更新することができる。
幾つかの実施の形態では、1つ以上の処理部は、第5の有効位置点及び第6の有効位置点を選択することができる。1つ以上の処理部は、方向転換点、第5の有効位置点、及び第6の有効位置点に基づいて第2のラインを求めることができる。1つ以上の処理部は、第1のライン及び第2のラインに基づいて移動デバイスの経路を更新することができる。
本開示の別の態様によれば、方法が、以下の動作のうちの1つ以上を含むことができる。コンピューターサーバーは、移動デバイスに関する複数の位置点を取得することができる。コンピューターサーバーは、複数の位置点のうちの2つの間における移動デバイスの少なくとも1つの平均速度を求めることができる。コンピューターサーバーは、少なくとも1つの平均速度に基づいて、複数の位置点から少なくとも1つの干渉位置点を除去することができる。コンピューターサーバーは、少なくとも1つの平均速度に基づいて、複数の位置点の残余を一組の有効位置点として決定することができる。コンピューターサーバーは、一組の有効位置点に基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。コンピューターサーバーは、移動デバイスの経路のデータを1つ以上の記憶媒体に記憶することができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、複数の位置点が位置する領域を特定することができる。コンピューターサーバーは、地図データが領域に利用不能な場合があると判断することができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、複数の移動デバイスに対応する求められた経路に基づいて地図を構築することができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、複数の位置点から第1の点、第2の点、及び第3の点を選択することができる。コンピューターサーバーは、第1の点、第2の点、及び第3の点のうちのいずれか2つの間における移動デバイスの3つの平均速度を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、移動デバイスの基準速度を求めることができる。コンピューターサーバーは、3つの平均速度と基準速度との比較を行うことができる。コンピューターサーバーは、干渉位置点が第1の点、第2の点、及び第3の点から出現しているか否かを比較に基づいて判断することができる。コンピューターサーバーは、干渉位置点が出現しているとき、干渉位置点を除去することができる。コンピューターサーバーは、第1の位置点、第2の位置点、及び第3の位置点の残余から少なくとも1つの有効位置点を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、基準速度は、少なくとも1つの平均速度のうちの最大のものとすることができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、一組の有効位置点から第1の有効位置点、第2の有効位置点、及び第3の有効位置点を選択することができる。コンピューターサーバーは、第1の有効位置点、第2の有効位置点、及び第3の有効位置点に基づいて第1のラインを求めることができる。コンピューターサーバーは、第1のラインに基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、一組の有効位置点から第4の有効位置点を選択することができる。コンピューターサーバーは、第4の有効位置点に対応する、第1のライン上の点を求めることができる。コンピューターサーバーは、第4の有効位置点と対応する点との間の距離を求めることができる。コンピューターサーバーは、距離が閾値未満の場合があると判断することができる。コンピューターサーバーは、対応する点に基づいて第1のラインを更新することができる。コンピューターサーバーは、更新された第1のラインに基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、距離が閾値よりも大きい場合があると判断することができる。コンピューターサーバーは、第4の有効位置点を経路の方向転換点と判断することができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、第1のライン及び方向転換点に基づいて移動デバイスの経路を更新することができる。
幾つかの実施の形態では、コンピューターサーバーは、第5の有効位置点及び第6の有効位置点を選択することができる。コンピューターサーバーは、方向転換点、第5の有効位置点、及び第6の有効位置点に基づいて第2のラインを求めることができる。コンピューターサーバーは、第1のライン及び第2のラインに基づいて移動デバイスの経路を更新することができる。
追加の特徴は、以下の説明に一部が述べられ、以下の内容及び添付図面を検討することで当業者には部分的に明らかになるか、又はそれらの例の作成若しくは動作によって知得することができる。本開示の特徴は、以下で論述される詳細な例に述べられる方法論、手段及び組み合わせの様々な態様の実施又は使用によって実現及び達成することができる。
本開示を例示的な実施形態について更に説明する。これらの例示的な実施形態は、図面を参照して詳細に説明される。これらの実施形態は、非限定の例示的な実施形態であり、同様の参照符号は、図面の幾つかの図を通して同様の構造体を表している。
幾つかの実施形態に係る一例示的なオンデマンドサービスシステム100のブロック図である。 本開示の幾つかの実施形態に係るオンデマンドサービスシステムにおける一例示的なコンピューティングデバイスを示すブロック図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的な処理エンジンを示すブロック図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る移動デバイスの経路を求める一例示的なプロセス/方法300を示すフローチャートである。 本開示の幾つかの実施形態に係る一組の有効位置点を求める一例示的なプロセス/方法400を示すフローチャートである。 本開示の幾つかの実施形態に係る移動デバイスの経路を求める一例示的なプロセス/方法500を示すフローチャートである。 本開示の幾つかの実施形態に係る移動デバイスの経路を求める一例示的なプロセス/方法500を示すフローチャートである。 本開示の幾つかの実施形態に係る方向転換点を求める一例示的なプロセス/方法を示す概略図である。 本開示の幾つかの実施形態に係る複数の位置点の一例示的な分布を示す概略図である。
以下の説明は、いずれの当業者も本開示内容を製造及び使用することができるように提示され、特定の用途及びその要件に関して提供されている。開示された実施形態に対する様々な変更は、当業者に容易に明らかであり、本明細書において規定される一般的な原理は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の実施形態及び用途に適用することができる。したがって、本開示は、提示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と一致した最も広い範囲を与えられることになる。
本明細書において用いられる術語は、特定の例示の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。個数が特定されていないものが本明細書において用いられているとき、それらは、文脈が明らかに別のことを示していない限り、単数のもの及び複数のものを含む。「備える」及び/又は「含む」という用語は、本明細書において用いられるとき、明示された特徴、完全体、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素が存在することを明記しているが、1つ以上の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群が存在すること又は追加されることを排除するものではないことが更に理解されるであろう。
本開示のこれらの特徴及び特性並びに他の特徴及び特性、更には、構造の関連した要素及び部分の組み合わせの動作の方法及び機能並びに製造の経済性は、添付図面を参照しながら以下の説明を検討することでより明らかになり得る。添付図面の全ては、本開示の一部をなす。一方、これらの図面は、例示及び説明のみを目的としたものにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことが明らかに理解されるであろう。なお、図面は、一律の縮尺でないことが理解される。
本開示において用いられるフローチャートは、システムが本開示における幾つかの実施形態に従って実施する動作を示している。フローチャートの動作は、順序どおりに実施されない場合があることが明らかに理解されるであろう。逆に、それらの動作は、逆の順序で実施される場合もあるし、同時に実施される場合もある。その上、1つ以上の他の動作が、フローチャートに追加される場合がある。1つ以上の動作がフローチャートから除去される場合がある。
その上、本開示におけるシステム及び方法は、主として一組の共有可能なオーダーを配分することに関して説明されているが、これは1つの例示的な実施形態にすぎないことも理解されるべきである。本開示のシステム又は方法は、他の任意の種類のオンデマンドサービスに適用することができる。例えば、本開示のシステム又は方法は、陸上、海上、航空宇宙空間等、又はそれらの任意の組み合わせを含む種々の環境の輸送システムに適用することができる。輸送システムの車両は、タクシー、自家用車、ヒッチハイク、バス、列車、弾丸列車、高速鉄道、地下鉄、船舶、航空機、宇宙船、熱気球、無人車両等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。輸送システムは、管理及び/又は配送のための任意の輸送システム、例えば、速達便を送付及び/又は受領するシステムも含むことができる。本開示のシステム又は方法の用途は、ウェブページ、ブラウザのプラグイン、クライアント端末、カスタムシステム、内部解析システム、人工知能ロボット等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
本開示における「乗客」、「要求者」、「サービス要求者」、及び「顧客」という用語は、サービスを要求又はオーダーすることができる個人、団体又はツールを指すために区別なく用いられる。また、本開示における「ドライバー」、「提供者」、「サービス提供者」、及び「供給者」という用語は、サービスを提供することができるか又はサービスの提供を容易にすることができる個人、団体又はツールを指すために区別なく用いられる。本開示における「ユーザー」という用語は、サービスを要求することができる個人、団体若しくはツール、サービスをオーダーすることができる個人、団体若しくはツール、サービスを提供することができる個人、団体若しくはツール、又はサービスの提供を容易にすることができる個人、団体若しくはツールを指すことができる。例えば、ユーザーは、乗客、ドライバー、オペレーター等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。本開示において、「乗客」及び「乗客端末」は、区別なく用いられる場合があり、「ドライバー」及び「ドライバー端末」は、区別なく用いられる場合がある。
本開示における「サービス要求」及び「オーダー」という用語は、乗客、要求者、サービス要求者、顧客、ドライバー、提供者、サービス提供者、供給者等、又はそれらの任意の組み合わせが開始することができる要求を指すために区別なく用いられる。サービス要求は、乗客、要求者、サービス要求者、顧客、ドライバー、提供者、サービス提供者、又は供給者のうちの任意の者が受理することができる。サービス要求は、有料の場合もあるし、無料の場合もある。
本開示において用いられる測位技術は、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、コンパスナビゲーションシステム(COMPASS)、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム(QZSS)、ワイヤレスフィデリティー(WiFi)測位技術等、又はそれらの任意の組み合わせに基づくことができる。上記測位システムのうちの1つ以上は、本開示において区別なく用いられる場合がある。
本開示の一態様は、地図データなしで、及び/又は複数の移動デバイスの複数の経路に基づいて地図を構築することなく、移動デバイスの位置情報(例えば、GPS点)に基づいて移動車両(例えば、車両、ユーザー端末)の経路を求めるシステム及び方法に関する。
当然ながら、GPS測位は、全体がインターネットワールドに深く根差した技術である。地図を用いることなく車両の運転経路を求めることは、リアルタイムGPS測位、及び端末デバイスとリモートサーバーとの間のリアルタイム通信の実現性なくして可能ではない。したがって、本開示に開示された技術的解決策も、インターネット時代に深く根差した技術である。
このプラットフォーム又は処理エンジンのアプリケーションシナリオについて、このアプリケーションシナリオは、ユーザー端末(例えば、要求者端末又は提供者端末)及び車両(例えば、タクシー)を含むことができる。ユーザー端末又は車両が道路に沿って移動しているとき、プラットフォーム又は処理エンジンは、ユーザー端末又は車両の位置情報(例えば、GPS情報)を取得することができる。例えば、ユーザーがタクシーを呼び止めると、プラットフォーム又は処理エンジンは、ユーザーの位置情報を取得し、この位置情報をタクシードライバーに提供することができる。プラットフォーム又は処理エンジンは、タクシードライバー(すなわち、提供者端末又は車両)の位置情報も取得し、タクシードライバーの移動経路を求めることもできる。
図1は、幾つかの実施形態に係る一例示的なオンデマンドサービスシステム100のブロック図である。例えば、オンデマンドサービスシステム100は、タクシー配車、運転代行サービス、急行貨物用貨車、カープール、バスサービス、ドライバーハイヤー及びシャトルサービス等の輸送サービスのためのオンライン輸送サービスプラットフォームとすることができる。オンデマンドサービスシステム100は、サーバー110と、ネットワーク120と、要求者端末130と、提供者端末140と、データベース150とを備えるオンラインプラットフォームとすることができる。サーバー110は、処理エンジン112を備えることができる。
幾つかの実施形態では、サーバー110は、単一のサーバーであってもよいし、サーバーグループであってもよい。サーバーグループは、集中型であってもよいし、分散型であってもよい(例えば、サーバー110は分散型システムであってもよい)。幾つかの実施形態では、サーバー110は、ローカルであってもよいし、リモートであってもよい。例えば、サーバー110は、要求者端末130、提供者端末140、及び/又はデータベース150に記憶された情報及び/又はデータにネットワーク120を介してアクセスすることができる。別の例として、サーバー110は、要求者端末130、提供者端末140、及び/又はデータベース150に直接接続されて、記憶された情報及び/又はデータにアクセスすることができる。幾つかの実施形態では、サーバー110は、クラウドプラットフォーム上で実施されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、サーバー110は、本開示における図2に示す1つ以上の構成要素を有するコンピューティングデバイス200上で実施されてもよい。
幾つかの実施形態では、サーバー110は、処理エンジン112を備えることができる。処理エンジン112は、サービス要求に関する情報及び/又はデータを処理して、本開示において説明する1つ以上の機能を実行することができる。例えば、処理エンジン112は、要求者端末130、提供者端末104、又はオンデマンドサービスシステム100に関する車両の経路を求めることができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、1つ以上の処理エンジン(例えば、シングルコア処理エンジン(複数の場合もある)又はマルチコアプロセッサ(複数の場合もある))を含むことができる。単なる例として、処理エンジン112は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、グラフィックス処理装置(GPU)、物理処理装置(PPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラー、マイクロコントローラーユニット、縮小命令セットコンピューター(RISC)、マイクロプロセッサ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、要求者端末130又は提供者端末140に統合されてもよい。
ネットワーク120は、情報及び/又はデータの交換を容易にすることができる。幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140、及びデータベース150)は、ネットワーク120を介してオンデマンドサービスシステム100における他の構成要素(複数の場合もある)に情報及び/又はデータを送信することができる。例えば、サーバー110は、要求者端末130からネットワーク120を介してサービス要求を取得/入手することができる。幾つかの実施形態では、ネットワーク120は、任意のタイプの有線ネットワーク若しくは無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせであってもよい。単なる例として、ネットワーク130は、ケーブルネットワーク、ワイヤーラインネットワーク、光ファイバーネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆電話交換網(PSTN)、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、ZigBee(登録商標)ネットワーク、近接場通信(NFC)ネットワーク等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、ネットワーク120は、1つ以上のネットワークアクセスポイントを備えることができる。例えば、ネットワーク120は、基地局及び/又はインターネットエクスチェンジポイント120−1、120−2、...等の有線ネットワークアクセスポイント又は無線ネットワークアクセスポイントを備えることができ、これらのアクセスポイントを通じて、オンデマンドサービスシステム100の1つ以上の構成要素は、ネットワーク120に接続されてデータ及び/又は情報を交換することができる。
幾つかの実施形態では、要求者は、要求者端末130のユーザーである場合がある。幾つかの実施形態では、要求者端末130のユーザーは、要求者以外の者である場合がある。例えば、要求者端末130のユーザーAは、要求者端末130を用いて、ユーザーBのサービス要求を送信することもできるし、サービス及び/又は情報若しくは命令をサーバー110から受信することもできる。幾つかの実施形態では、提供者は、提供者端末140のユーザーである場合がある。幾つかの実施形態では、提供者端末140のユーザーは、提供者以外の者である場合がある。例えば、提供者端末140のユーザーCは、提供者端末140を用いて、ユーザーDのサービス要求、及び/又は情報若しくは命令をサーバー110から受信することができる。幾つかの実施形態では、「要求者」及び「要求者端末」は、区別なく用いられる場合があり、「提供者」及び「提供者端末」は、区別なく用いられる場合がある。
幾つかの実施形態では、要求者端末130は、モバイルデバイス130−1、タブレットコンピューター130−2、ラップトップコンピューター130−3、自動車内の組み込みデバイス130−4等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、モバイルデバイス130−1は、スマートホームデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートモバイルデバイス、仮想現実デバイス、拡張現実デバイス等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、スマートホームデバイスは、スマート照明デバイス、インテリジェント電気装置の制御デバイス、スマート監視デバイス、スマートテレビ、スマートビデオカメラ、インターフォン等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、ウェアラブルデバイスは、スマートブレスレット、スマートフットギア、スマートグラス、スマートヘルメット、スマートウォッチ、スマート衣服、スマートバックパック、スマートアクセサリー等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、スマートモバイルデバイスは、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:携帯情報端末)、ゲーミングデバイス、ナビゲーションデバイス、販売時点(POS)デバイス等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、仮想現実デバイス及び/又は拡張現実デバイスは、仮想現実ヘルメット、仮想現実グラス、仮想現実パッチ、拡張現実ヘルメット、拡張現実グラス、拡張現実パッチ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、仮想現実デバイス及び/又は拡張現実デバイスは、Google(登録商標) Glass、Oculus Rift(登録商標)、Hololens、Gear VR等を含むことができる。幾つかの実施形態では、自動車内の組み込みデバイス130−4は、オンボードコンピューター、オンボードテレビ等を含むことができる。幾つかの実施形態では、要求者端末130は、要求者及び/又は要求者端末130の場所を突き止める測位技術を有するデバイスであってもよい。
幾つかの実施形態では、提供者端末140は、要求者端末130と同様のものであってもよいし、同じデバイスであってもよい。幾つかの実施形態では、提供者端末140は、提供者及び/又は提供者端末140の場所を突き止める測位技術を有するデバイスであってもよい。幾つかの実施形態では、要求者端末130及び/又は提供者端末140は、他の測位デバイスと通信して、要求者、要求者端末130、提供者、及び/又は提供者端末140の場所を求めることができる。幾つかの実施形態では、要求者端末130及び/又は提供者端末140は、測位情報をサーバー110に送信することができる。
データベース150は、データ及び/又は命令を記憶することができる。幾つかの実施形態では、データベース150は、要求者端末130及び/又は提供者端末140から取得されたデータを記憶することができる。幾つかの実施形態では、データベース150は、サーバー110が、実行又は使用して、本開示において説明する例示的な方法を実行することができるデータ及び/又は命令を記憶することができる。幾つかの実施形態では、データベース150は、マスストレージ、リムーバブルストレージ、揮発性リードライトメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例示的なマスストレージは、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブ等を含むことができる。例示的なリムーバブルストレージは、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリカード、zipディスク、磁気テープ等を含むことができる。例示的な揮発性リードライトメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。例示的なRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックRAM(DDR SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、サイリスタRAM(T−RAM)、及びゼロキャパシタRAM(Z−RAM)等を含むことができる。例示的なROMは、マスクROM(MROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(PEROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD−ROM)、及びデジタル多用途ディスクROM等を含むことができる。幾つかの実施形態では、データベース150は、クラウドプラットフォーム上で実施されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
幾つかの実施形態では、データベース150は、ネットワーク120に接続されて、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140等)と通信することができる。オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素は、データベース150に記憶されたデータ又は命令にネットワーク120を介してアクセスすることができる。幾つかの実施形態では、データベース150は、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140等)に直接接続することもできるし、これらの構成要素と通信することもできる。幾つかの実施形態では、データベース150は、サーバー110の一部分であってもよい。
幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140等)は、データベース150にアクセスする許可を有することができる。幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素は、1つ以上の条件が満たされたとき、要求者、提供者、及び/又は公衆に関する情報を読み出し及び/又は変更することができる。例えば、サーバー110は、サービス後に1人以上のユーザーの情報を読み出し及び/又は変更することができる。別の例として、提供者端末140は、要求者端末130からサービス要求を受信すると、要求者に関する情報にアクセスすることはできるが、提供者端末140は、要求者の関連情報を変更することはできない。
幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素の情報交換は、サービスの要求を介して達成することができる。サービス要求の対象は、任意の商品(product:生産品)とすることができる。幾つかの実施形態では、この商品は、有形の商品であってもよいし、非物質的な商品であってもよい。有形の商品は、食料品、医薬品、日用品、化学製品、電気器具、衣料品、自動車、家屋物件、高級品等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。非物質的な商品は、サービス財、金融商品、知的産物、インターネット商品等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。インターネット商品は、個別ホスト商品、ウェブ商品、モバイルインターネット商品、商用ホスト商品、組み込み商品等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。モバイルインターネット商品は、モバイル端末のソフトウェア、プログラム又はシステム等、又はそれらの任意の組み合わせにおいて用いることができる。モバイル端末は、タブレットコンピューター、ラップトップコンピューター、モバイルフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートウォッチ、販売時点(POS)デバイス、オンボードコンピューター、オンボードテレビ、ウェアラブルデバイス等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、商品は、コンピューター又はモバイルフォンにおいて用いられる任意のソフトウェア及び/又はアプリケーションであってもよい。このソフトウェア及び/又はアプリケーションは、ソーシャライジング、ショッピング、輸送、娯楽、学習、投資等、又はそれらの任意の組み合わせに関するものであってもよい。幾つかの実施形態では、輸送に関するソフトウェア及び/又はアプリケーションは、旅行ソフトウェア及び/又は旅行アプリケーション、車両スケジューリングソフトウェア及び/又は車両スケジューリングアプリケーション、地図ソフトウェア及び/又は地図アプリケーション等を含むことができる。車両スケジューリングソフトウェア及び/又は車両スケジューリングアプリケーションにおいて、車両は、馬、運搬車、人力車(例えば、一輪手押し車、二輪自転車、三輪自転車等)、自動車(例えば、タクシー、バス、自家用車等)、列車、地下鉄、船舶、航空機(例えば、飛行機、ヘリコプター、スペースシャトル、ロケット、熱気球等)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
図2は、本開示の幾つかの実施形態に係る、サーバー110、要求者端末130、及び/又は提供者端末140を実施することができるコンピューティングデバイス200の例示的なハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を示す概略図である。例えば、処理エンジン112は、コンピューティングデバイス200上で実施することができ、本開示において開示された処理エンジン112の機能を実行するように構成することができる。
コンピューティングデバイス200は、汎用コンピューターであってもよいし、専用コンピューターであってもよく、いずれも、本開示のオンデマンドシステムを実施するのに用いることができる。コンピューティングデバイス200は、本明細書において説明するようなオンデマンドサービスの任意の構成要素を実施するのに用いることができる。例えば、処理エンジン112は、コンピューティングデバイス200上で、そのハードウェア、ソフトウェアプログラム、ファームウェア、又はそれらの組み合わせによって実施することができる。便宜上、1つのそのようなコンピューターしか示されていないが、本明細書において説明するようなオンデマンドサービスに関するコンピューターの機能は、処理負荷を分散させるために、複数の同様のプラットフォーム上に分散形式で実施されてもよい。
コンピューティングデバイス200は、例えば、ネットワークに接続されて、接続されたネットワークに対するデータ通信を容易にするCOMポート250を備えることができる。コンピューティングデバイス200は、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサの形態の中央処理装置(CPU)220も備えることができる。この例示的なコンピュータープラットフォームは、内部通信バス210と、種々の形態のプログラム記憶装置及びデータ記憶装置、例えばディスク270と、このコンピューターによって処理及び/又は送信される様々なデータファイルのためのリードオンリーメモリ(ROM)230又はランダムアクセスメモリ(RAM)240とを備えることができる。この例示的なコンピュータープラットフォームは、ROM230、RAM240、及び/又は他のタイプの非一時的記憶媒体に記憶され、CPU220によって実行されるプログラム命令も有することができる。本開示の方法及び/又はプロセスは、プログラム命令として実施されてもよい。コンピューティングデバイス200は、このコンピューターと、ユーザーインターフェース要素280等の当該コンピューターにおける他の構成要素との間の入力/出力をサポートするI/O構成要素260も備える。コンピューティングデバイス200は、ネットワーク通信を介してプログラミング及びデータも受信することができる。
単なる例示として、1つのCPU及び/又はプロセッサのみがコンピューティングデバイス200において説明されている。しかしながら、当然ながら、本開示におけるコンピューティングデバイス200は、複数のCPU及び/又はプロセッサも備えてもよく、したがって、本開示において説明するように1つのCPU及び/又はプロセッサによって実行される動作及び/又は方法ステップは、複数のCPU及び/又はプロセッサによって共同で又は別々に実行されてもよい。例えば、本開示において、コンピューティングデバイス200のCPU及び/又はプロセッサが、ステップA及びステップBの双方を実行する場合、ステップA及びステップBは、コンピューティングデバイス200における2つの異なるCPU及び/又はプロセッサによって共同で又は別々に実行されてもよい(例えば、第1のプロセッサがステップAを実行し、第2のプロセッサがステップBを実行するか、又は、第1のプロセッサ及び第2のプロセッサがステップA及びステップBを共同で実行する)ことが理解されるであろう。
図3−Aは、本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的な処理エンジン112を示すブロック図である。処理エンジン112は、入手モジュール310と、速度決定モジュール320と、事前決定モジュール330と、経路決定モジュール340とを備えることができる。
入手モジュール310は、移動デバイスに関する複数の位置点(例えば、GPS点)を取得するように構成することができる。この移動デバイスは、要求者端末130、提供者端末140又は提供者の車両を含むことができる。入手モジュール310は、要求者端末130、提供者端末140、又は車両内の測位システム(例えば、GPS、ドライブレコーダー)から複数の位置点を取得することができる。
速度決定モジュール320は、複数の位置点のうちの2つの間における移動デバイスの少なくとも1つの平均速度を求めるように構成することができる。
事前決定モジュール330は、一組の有効位置点を求めるように構成することができる。例えば、事前決定モジュール330は、干渉位置点(複数の場合もある)が出現しているか否かを判断することができ、干渉位置点(複数の場合もある)を複数の位置点から除去することができる。
経路決定モジュール340は、一組の有効位置点に基づいて移動デバイスの経路を求めるように構成することができる。移動デバイスの経路は、直線の場合もあるし、曲線の場合もある。
処理エンジン112内のモジュールは、有線接続又は無線接続を介して互いに接続又は通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、ハイブリッドケーブル等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。無線接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、近接場通信(NFC)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。これらのモジュールのうちの2つ以上は、単一のモジュールとして組み合わされてもよく、これらのモジュールのうちのいずれか1つは、2つ以上のユニットに分割されてもよい。例えば、入手モジュール310及び速度決定モジュール320は、複数の位置点を取得することと、複数の位置点のうちのいずれか2つの間における少なくとも1つの平均速度を求めることとの双方を行うことができる単一のモジュールとして統合されてもよい。
図3−Bは、本開示の幾つかの実施形態に係る移動デバイスの経路を求める一例示的なプロセス/方法300を示すフローチャートである。プロセス及び/又は方法300は、オンデマンドサービスシステム100によって実行することができる。例えば、このプロセス及び/又は方法は、記憶装置のROM230又はRAM240に記憶された一組の命令(例えば、アプリケーション)として実施することができる。CPU210は、一組の命令を実行することができ、それに応じて、プロセス及び/又は方法300を実行するように指示を受けることができる。
ステップ302において、処理エンジン112は、移動デバイスに関する複数の位置点(例えば、GPS点)を取得することができる。
例えば、これらの位置点は、車両に搭載されたGPSデバイスによって検出された車両の位置点であってもよい。これらの位置点は、車両内のモバイル端末(例えば、要求者端末130又は提供者端末140)の位置点であってもよい。複数の位置点の数は、少なくとも3とすることができる。処理エンジン112が複数の位置点を取得すると、処理エンジン112は、これらの複数の位置点が位置する領域を特定し、地図データがこの領域に利用可能であるか否かを判断することができる。地図データがこの領域に利用可能である場合、処理エンジン112は、この地図データに基づいて複数の位置点を解析し、地図(例えば、Tencent(テンセント)地図、Google(登録商標)マップ)上で移動デバイスの経路(例えば、道路又は街路の一部分)を求めることができる。地図データがこの領域に利用不能である場合、処理エンジン112は、例えば、複数の位置点を更に処理し、複数の位置点のうちのいずれか2つの間における平均速度を求め、干渉位置点が出現しているか否かを判断することができる。干渉位置点は、本明細書において用いられるとき、移動デバイスの実際の場所を反映することができないエラー点を指すことができる。このエラー点は、移動デバイスの正常な走路から逸脱した点又はシステムエラーに起因した点を含むことができる。干渉位置点は、誤って測定されたので、その結果、移動デバイスの不正確な推定経路をもたらす場合がある。処理エンジン112は、複数の位置点のうちのいずれか2つの間における複数の平均速度に基づいて干渉位置点を求め、この干渉位置点を複数の位置点から削除することができる。
幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、移動デバイスに統合された測位システムから複数の位置点を取得することができる。例えば、処理エンジン112は、要求者端末130、提供者端末140、又は車両内のGPSから複数の位置点を取得することができる。別の例として、処理エンジン112は、車両内のドライブレコーダーから複数の位置点を取得することができる。処理エンジン112は、ネットワーク120を介してGPS又はドライブレコーダーと通信することができる。更なる例として、提供者端末140は、車両と接続又は通信することができ、処理エンジン112は、提供者端末140から車両の複数の位置点を取得することができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、データベース150から複数の位置点を取得することができる。このデータベースは、時間(例えば、1時間、1日、1週)によって分類された移動デバイスの複数の位置点を記憶することができる。
複数の位置点のうちのいずれか1つは、場所情報及び時刻情報を含むことができる。場所情報は、移動デバイスの地理的場所(例えば、緯度、経度、高度)を指すことができる。時刻情報は、移動デバイスが地理的場所に到着する時点を示すことができる。例えば、時刻情報は、測位システムが地理的情報を処理エンジン112に送信した時点であってもよい。別の例として、時刻情報は、処理エンジン112が測位システムから地理的情報を受信した時点であってもよい。本開示において、時刻情報は、「位置点の時点」と総称される場合がある。
幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、複数の位置点を周期的に取得することができる。例えば、処理エンジン112は、所定の時間間隔(例えば、5s)に従って複数の位置点を取得することができる。
ステップ304において、処理エンジン112は、複数の位置点のうちの2つの間における移動デバイスの少なくとも1つの平均速度を求めることができる。
処理エンジン112は、2つの位置点に対応する場所情報及び時刻情報に基づいて平均速度を求めることができる。例えば、処理エンジン112は、場所情報と、時刻情報に基づく2つの位置点の間の時間差とに基づいて、2つの位置点の間の距離を求めることができる。処理エンジン112は、距離及び時間差に基づいて平均速度を更に求めることができる。当然ながら、本開示において用いられる「距離」は、空間距離又は移動距離を指すことができる。空間距離は、本明細書において用いられるとき、道路又は街路の一部分等の、車両が進む際に沿うことができる経路の距離を指すことができる。
ステップ306において、処理エンジン112は、移動デバイスの少なくとも1つの平均速度に基づいて一組の有効位置点を求めることができる。処理エンジン112は、1つ以上の干渉位置点を求め、これらの干渉位置点を複数の位置点から除去することができる。処理エンジン112は、速度閾値(「基準速度」とも呼ばれる)を規定し、平均速度を速度閾値と比較することができる。例えば、2つの位置点の間の平均速度が速度閾値以上である場合、これは、車両がナビゲーション中に異常な速度変化を経験したこと、又は、2つの位置点のうちの少なくとも一方が正しく測定されなかったことのいずれかを意味する。ただし、前者の可能性は低いものと仮定される。したがって、処理エンジン112は、2つの位置点のうちの少なくとも一方が干渉位置点である可能性があると判断することができる。
ステップ308において、処理エンジン112は、一組の有効位置点に基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。処理エンジン112は、一組の有効位置点に基づいて1つ以上のラインを求めることができる。ラインは、直線の場合もあるし、曲線の場合もある。処理エンジン112は、フィッティング手法に基づいてライン(複数の場合もある)を求めることができる。フィッティング手法は、直線フィッティング手法、多項式フィッティング手法等、又はそれらの組み合わせを含むことができる。処理エンジン112は、1つ以上のラインに基づいて移動デバイスの経路を更に求めることができる。例えば、処理エンジン112は、2つのラインを求め、これらの2つのラインを経路として接続することができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、一組の有効位置点を複数のグループ(例えば、3つの有効位置点を含むグループ)に分割し、これらの複数のグループを同時に又は連続的に処理することができる。例えば、複数のグループのそれぞれについて、処理エンジン112は、直線回帰に基づいてラインを求めることができる。処理エンジン112は、複数のラインを接続することによって、移動デバイスの経路を更に求めることができる。
幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、移動デバイスの経路のデータを、データベース150又は本開示の他の個所に開示された任意の記憶デバイスに更に記憶することができる。
幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、移動デバイスの経路を表示するように、移動デバイス(例えば、要求者端末130、提供者端末140等)に関連付けられたディスプレイ(例えば、スクリーン)に更に指示することができる。
幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、複数の移動デバイスの複数の経路を求めることができる。例えば、地図データが利用不能である領域について、処理エンジン112は、その領域内を進む複数の車両の位置情報(例えば、GPS点)を収集し、それらの複数の車両のそれぞれの経路を求めることができる。複数の車両の求められた経路は、その領域内の道路網を示すことができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、複数の車両に対応する求められた経路に基づいて地図を構築することができる。さらに、処理エンジン112は、或る特定の時間間隔(例えば、10分)でこの地図を更新することができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、領域の地図を、データベース150又は本開示の他の個所に開示された任意の記憶デバイスに記憶することができる。
幾つかの実施形態では、複数の位置点の数又は一組の有効位置点の数は、2の場合がある。この状況では、処理エンジン112は、これらの2つの位置点を直接接続し、移動デバイスの経路を求めることができる。幾つかの実施形態では、複数の位置点の数又は一組の有効位置点の数は、1のみの場合がある。この状況では、処理エンジン112は、エラーを知らせるアラート又は通知をユーザー(例えば、要求者又は提供者)に提供することができる。
幾つかの実施形態では、図1に関して説明したように、処理エンジン112は、要求者端末130又は提供者端末140に統合されてもよい。処理エンジン112は、要求者端末130又は提供者端末140の位置点を取得し、これらの位置点に基づいて要求者端末130又は提供者端末140の経路を求めることができる。処理エンジン112は、要求者端末130又は提供者端末140の経路を、データベース150又は要求者端末130若しくは提供者端末140の記憶装置(例えば、ROM230又はRAM240)に更に記憶することができる。当然ながら、図1に示すアプリケーションシナリオ以外では、処理エンジン112は、任意のシステム(例えば、インテリジェント輸送システム)において用いられてもよく、移動デバイスの経路を求めるために用いられる任意の移動デバイスに統合されてもよい。
図4は、本開示の幾つかの実施形態に係る一組の有効位置点を求める一例示的なプロセス/方法400を示すフローチャートである。プロセス及び/又は方法400は、オンデマンドサービスシステム100によって実行することができる。例えば、このプロセス及び/又は方法は、記憶装置のROM230又はRAM240に記憶された一組の命令(例えば、アプリケーション)として実施することができる。CPU210は、一組の命令を実行することができ、それに応じて、プロセス及び/又は方法400を実行するように指示を受けることができる。
ステップ402において、処理エンジン112は、複数の位置点を時系列に整列することができる。複数の位置点の数は、少なくとも3とすることができる。「時系列に整列する」は、本明細書において用いられるとき、処理エンジン112が、複数の位置点の時点に従って、例えば早いものから遅いものに複数の位置点を整列することができることを指すことができる。表1に示すように、処理エンジン112は、第1の整列結果を生成することができる。
Figure 0006503474
ステップ404において、処理エンジン112は、複数の位置点から第1の整列結果に従って順番に第1の点、第2の点、及び第3の点を選択することができる。例えば、処理エンジン112は、第1の整列結果に従って最初の3つの位置点を第1の点、第2の点、及び第3の点として選択することができる。
ステップ406において、処理エンジン112は、第1の点、第2の点、及び第3の点のうちのいずれか2つの間における3つの平均速度を求めることができる。例えば、処理エンジン112は、第1の点と第2の点との間における第1の平均速度と、第2の点と第3の点との間における第2の平均速度と、第1の点と第3の点との間における第3の平均速度とを求めることができる。便宜上、例示として、第1の点を点aと記載し、第2の点を点bと記載し、第3の点を点cと記載する。したがって、第1の平均速度をvabと記載し、第2の平均速度をvbcと記載し、第3の平均速度をvacと記載する。
ステップ408において、処理エンジン112は、移動デバイスの速度閾値を求めることができる。この速度閾値は、オンデマンドサービスシステム100のデフォルト設定とすることもできるし、異なる状況に応じて調整可能とすることもできる。例えば、交通ピーク期間では、速度閾値は、相対的に小さくすることができる(例えば、50km/h)のに対して、アイドル期間(例えば、午前1:00〜午前5:00)では、速度閾値は相対的に大きくすることができる(例えば、80km/h)。別の例として、処理エンジン112は、最も早い位置点(例えば、表1に示す位置点1)と最も遅い位置点(例えば、表1に示す位置点n)との間の全体の平均速度を速度閾値として求めることができる。
ステップ410において、処理エンジン112は、何らかの干渉位置点が出現しているか否かを速度閾値及び3つの平均速度に基づいて判断することができる。例えば、処理エンジン112は、vab、vbc、及びvacを速度閾値と比較し、以下の表2に示す比較結果を生成することができる。処理エンジン112は、何らかの干渉位置点が出現している可能性があるか否か、又は、どの点が干渉位置点である可能性があるのかを比較結果に従って判断することができる。
Figure 0006503474
ここで、vlimitは速度閾値を指し、表2におけるスラッシュは、干渉位置点が出現していないことを示す。
処理エンジン112が、1つ以上の干渉位置点が点a、点b、及び点cの中に出現していると判断した場合、処理エンジン112は、プロセス/方法400のステップ412を実行して、干渉位置点(複数の場合もある)を除去することができ、次に、ステップ412を実行して、1つ以上の有効位置点を求めることができる。処理エンジン112が、干渉位置点が点a、点b、及び点cの中に出現していないと判断した場合、処理エンジン112は、プロセス/方法400のステップ414を実行して、点a、点b、及び点cを有効位置点として決定することができる。
ステップ416において、処理エンジン112は、複数の位置点の全てが選択されているか否かを判断することができる。全てが選択されている場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法400の実行を終了することができる。処理エンジン112は、その後、有効位置点に基づいて移動デバイスの経路を求めることができる。全てが選択されていない場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法400のステップ418を実行することができる。
ステップ418において、処理エンジン112は、第1の整列結果に従って、第1の点、第2の点、及び第3の点を更新することができる。
処理エンジン112は、更新された第1の点、更新された第2の点、及び更新された第3の点を求め、全ての位置点が選択されるまで、ステップ406〜414のうちの少なくとも1つを更に繰り返すことができる。
幾つかの実施形態では、処理エンジン112が、ステップ414において、2つ以上の有効位置点を決定した場合、処理エンジン112は、それらの有効位置点の中で最も遅いものを更新された第1の点として決定することができる。「最も遅いもの」は、本明細書において用いられるとき、第1の整列結果に従って他の位置点(複数の場合もある)に対して最も遅い時点を有する位置点を指すことができる。例えば、処理エンジン112が、ステップ414において、点a及び点cを有効位置点として決定した場合、処理エンジン112は、ステップ418において、点cを更新された第1の点として決定することができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112が、ステップ414において、1つの有効位置点(例えば、点a)しか決定しなかった場合、処理エンジン112は、ステップ418において、この1つの有効位置点を更新された第1の点として直接決定することができる。処理エンジン112は、その後、第1の整列結果に従って、後続の2つの位置点(例えば、点d及び点e)を選択することができる。処理エンジン112は、点dを更新された第2の点として決定し、点eを更新された第3の点として決定することができる。
図5−A及び図5−Bは、本開示の幾つかの実施形態に係る移動デバイスの経路を求める一例示的なプロセス/方法500を示すフローチャートである。プロセス及び/又は方法500は、オンデマンドサービスシステム100によって実行することができる。例えば、このプロセス及び/又は方法は、記憶装置のROM230又はRAM240に記憶された一組の命令(例えば、アプリケーション)として実施することができる。CPU210は、一組の命令を実行することができ、それに応じて、プロセス及び/又は方法500を実行するように指示を受けることができる。
プロセス及び/又は方法500は、一組の有効位置点における全ての有効位置点が処理されるまで循環するプロセスとすることができる。この循環プロセスを通じて、処理エンジン112は、複数のライン(例えば、第1のライン、第2のライン、...、第nのライン)を求めることができる。幾つかの中間ステップにおいて、処理エンジン112は、複数のラインを更新し、複数の更新されたライン(例えば、更新された第1のライン、更新された第2のライン、...、更新された第nのライン)を生成することができる。処理エンジン112は、複数のライン及び/又は複数の更新されたラインに基づいて、移動デバイスの経路を求めることができる。
ステップ502において、処理エンジン112は、一組の有効位置点を時系列に整列することができる。
ステップ402に関して同様に説明したように、処理エンジン112は、一組の有効位置点を、当該有効位置点の時点に従って整列し、以下の表3に示す第2の整列結果を生成することができる。
Figure 0006503474
ステップ504において、処理エンジン112は、一組の有効位置点から第2の整列結果に従って順番に3つの有効位置点を選択することができる。
例えば、処理エンジン112は、第2の整列結果に従って最初の3つの有効位置点(例えば、有効位置点1’、有効位置点2’、及び有効位置点3’)を選択することができる。
ステップ506において、処理エンジン112は、これらの3つの有効点に基づいて第1のラインを求めることができる。
第1のラインは、直線の場合もあるし、曲線の場合もある。処理エンジン112は、フィッティング手法に従って第1のラインを求めることができる。例えば、処理エンジン112は、直線フィッティング手法に従って直線(例えば、図6−Aに示す直線A’C’)を求めることができる。第1のラインは、第1の始点(例えば、図6−Aに示す点A’)及び第1の終点(例えば、図6−Aに示す点C’)を含むことができる。
ステップ508において、処理エンジン112は、全ての有効位置点が選択されているか否かを判断することができる。全ての有効位置点が選択されている場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のステップ510を実行して、第1のラインに基づいて経路を求めることができる。全ての有効位置点が選択されていない場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のステップ512を実行することができる。
処理エンジン112が第1のラインを求めた後、ステップ512において、処理エンジン112は、第2の整列結果に従って、上記3つの有効位置点に続く次の有効位置点を選択することができる。例えば、処理エンジン112は、一組の有効位置点から有効位置点4’を選択することができる。
ステップ514において、処理エンジン112は、選択された次の点の、第1のライン上における対応する点を求めることができる。「第1のライン上における対応する点」は、本明細書において用いられるとき、選択された次の点の、第1のライン上又は第1のラインの延長ライン上への投影点を指すことができる。例えば、処理エンジン112は、選択された次の点から第1のラインに垂直な基準ラインを求め、この基準ラインと第1のラインとの交点を求めることができる。処理エンジン112は、この交点(例えば、図6−A点に示すD’)を、選択された次の点の対応する点として決定することができる。処理エンジン112が、対応する点を決定した後、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のノードA 515を実行し、図5−Bに示すノードA 515から開始するステップのうちの少なくとも幾つかを実行することができる。
ステップ516において、処理エンジン112は、選択された次の点と対応する点との間の距離(例えば、図6−Aに示す点D2と点D2’との間の距離)を求め、この距離が距離閾値(例えば、20m)未満であるか否かを判断することができる。上記距離が距離閾値未満である場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のステップ518を実行して、選択された次の点に基づいて第1のラインを更新することができる。この距離が距離閾値未満でない場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のステップ520を実行して、上記次の点を方向転換点と判断することができる。方向転換点は、本明細書において用いられるとき、移動デバイスが第1のラインから方向転換していることを示すことができる。
ステップ518において、処理エンジン112は、選択された次の点に基づいて第1のラインを更新することができる。幾つかの実施形態では、第1のラインが直線である場合、処理エンジン112は、第1の始点又は第1の終点を変更することによって第1のラインを更新することができる。例えば、処理エンジン112は、第1の終点を、基準ラインと第1のラインとの交点として変更することができる。別の例として、処理エンジン112は、3つの選択された有効位置点及び選択された次の点に対して直線フィッティング方法を適用し、更新された第1のラインを求めることができる。幾つかの実施形態では、第1のラインが曲線である場合、処理エンジン112は、この曲線を次の点と接続することによって第1のラインを更新することができる。処理エンジン112が第1のラインを更新した後、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のノードB 519を実行し、ステップ508からのステップのうちの少なくとも幾つかを繰り返すことができる。
処理エンジン112が、ステップ520において、次の点を方向転換点と判断した後、処理エンジン112は、全ての有効位置点が選択されているか否かを判断することができる。全ての有効位置点が選択されている場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のステップ524を実行して、第1のライン及び方向転換点に基づいて経路を求めることができる。例えば、ステップ524において、処理エンジン112は、直線又は曲線によって第1のラインの終点を方向転換点と接続することができる。全ての有効位置点が選択されていない場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のステップ526を実行して、第2の整列結果に従って、方向転換点に続く次の2つの有効位置点を選択することができる。
ステップ528において、処理エンジン112は、方向転換点及び次の2つの有効位置点に基づいて第2のラインを求めることができる。第1のラインと同様に、第2のラインは、直線の場合もあるし、曲線の場合もある。処理される有効位置点が1つしか存在しない場合、処理エンジン112は、方向転換点とこの最後の有効位置点とを接続することによって第2のラインを求めることができる。
ステップ530において、処理エンジン112は、全ての有効位置点が選択されているか否かを判断することができる。全ての有効位置点が選択されている場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のステップ532を実行して、第1のライン及び第2のラインに基づいて経路を求めることができる。全ての有効位置点が選択されていない場合、処理エンジン112は、プロセス及び/又は方法500のノードC 531を実行し、ステップ512からのステップのうちの少なくとも幾つかを繰り返すことができる。
当然ながら、上記説明は、一例として1つの循環プロセスのみを取り上げており、実際の状況では、複数の循環プロセスが存在し得る。さらに、上記説明は、単に例示として提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、本開示の教示の下で複数の変形及び変更を行うことができる。ただし、それらの変形及び変更は、本開示の範囲から逸脱するものではない。例えば、一組の有効位置点の数が相対的に大きい(例えば、100)場合、処理エンジン112が、全ての有効位置点が選択されているか否かを判断する上記ステップのうちの幾つかは省略されてもよい。
図6−Aは、本開示の幾つかの実施形態に係る方向転換点を求める一例示的なプロセス/方法を示す概略図である。図6−Aに示すように、処理エンジン112は、一組の有効位置点から点A、点B、及び点Cを選択する。処理エンジン112は、直線フィッティング手法によって、点A、点B、及び点Cに基づいてラインA’C’を更に求める。ラインA’C’は、始点A’及び終点C’を含む。
処理エンジン112がラインA’C’を求めた後、処理エンジン112は、一組の有効位置点の残余から次の点(例えば、点D又は点D)を選択することができる。点Dについて、処理エンジン112は、ラインA’C’上の対応する点D”を求め、点Dと点D”との間の距離D”を求めることができる。処理エンジン112は、距離D”を距離閾値と更に比較することができる。図示するように、距離D”は、距離閾値よりも大きく、その場合、処理エンジン112は、点Dを方向転換点と判断することができる。処理エンジン112は、次の2つの有効位置点(すなわち、点E及び点F)を更に選択し、ラインD’F’を求めることができる。
点Dについて、処理エンジン112は、ラインA’C’上の対応する点D’を求め、点Dと点D’との間の距離D’を求めることができる。図示するように、距離D’は、距離閾値未満であり、処理エンジン112は、ラインA’C’をラインA’D’として更新することができる。
図6−Bは、本開示の幾つかの実施形態に係る複数の位置点の一例示的な分布を示す概略図である。図6−Bに示すように、破線は、移動デバイスが沿って移動している道路又は街路の一部分を指す。地図データは利用不能であり、その結果、道路又は街路は不可視である場合がある。中実点は複数の位置点を指す。複数の位置点の分布は、道路又は街路に沿った正常な分布とすることができる。すなわち、道路又は街路は、この正常な分布の回帰ラインとすることができる。干渉位置点は除去されていると仮定することができ、処理エンジン112は、複数の位置点に対して直線回帰手法を適用し、移動デバイスの経路(すなわち、道路又は街路の一部分)を求めることができる。
基本概念を上記のように説明してきたが、この詳細な開示を読んだ後、前述の詳細な開示は、単に例としての提示を意図したものにすぎず、限定ではないことが当業者にはかなり明らかになり得る。本明細書において明示的に述べられていないが、様々な改変、改良、及び変更を行うことができ、これらは当業者に意図されている。これらの改変、改良、及び変更は、本開示によって示唆されることが意図されており、本開示の例示的な実施形態の趣旨及び範囲内にある。
その上、幾つかの特定の術語が、本開示の実施形態を説明するのに用いられている。例えば、「1つの実施形態」、「一実施形態」、及び/又は「幾つかの実施形態」という用語は、実施形態について説明した特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の様々な部分における「一実施形態」若しくは「1つの実施形態」又は「代替の実施形態」への言及が2つ以上あっても、これは、全てが必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らないことを強調するとともに、そのことを理解されたい。さらに、特定の特徴、構造又は特性は、本開示の1つ以上の実施形態において適宜組み合わせることができる。
さらに、本開示の態様は、任意の新規で有用なプロセス、機械、生産物、若しくは組成物、又はそれらの任意の新規で有用な改良形態を含む任意の複数の特許可能なクラス又はコンテキストのうちのいずれにおいても本明細書で図示及び説明することができることが当業者によって理解されるであろう。したがって、本開示の態様は、全体をハードウェアで実施することもできるし、全体をソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)で実施することもできるし、本明細書において全て「ユニット」、「モジュール」、又は「システム」と一般に呼ぶことができるソフトウェア及びハードウェアを組み合わせた実施態様で実施することもできる。さらに、本開示の態様は、具現化されたコンピューター可読プログラムコードを有する1つ以上のコンピューター可読媒体に具現化されたコンピュータープログラム製品の形態を取ることができる。
コンピューター可読信号媒体は、例えば、ベースバンド内に又は搬送波の一部分として具現化されたコンピューター可読プログラムコードを有する伝播データ信号を含むことができる。そのような伝播信号は、電磁気、光等、又はそれらの任意の適した組み合わせを含む様々な形態のうちの任意のものを取ることができる。コンピューター可読信号媒体は、コンピューター可読記憶媒体でない任意のコンピューター可読媒体であって、命令実行システム、命令実行装置、若しくは命令実行デバイスによって用いられるか又はこれらに関して用いられるプログラムを通信、伝播、又は搬送することができる任意のコンピューター可読媒体であってもよい。コンピューター可読信号媒体上に具現化されたプログラムコードは、無線、ワイヤーライン、光ファイバーケーブル、RF等、又はそれらの任意の適した組み合わせを含む任意の適切な媒体を用いて送信することができる。
本開示の態様の動作を実行するコンピュータープログラムコードは、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Python等のオブジェクト指向型プログラミング言語、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran2003、Perl、COBOL2002、PHP、ABAP等の従来の手続型プログラミング言語、Python、Ruby及びGroovy等の動的プログラミング言語、又は他のプログラミング言語を含む1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。プログラムコードは、スタンドアローンソフトウェアパッケージとして、全体をユーザーのコンピューター上で実行することもできるし、一部をユーザーのコンピューター上で実行することもできるし、一部をユーザーのコンピューター上で、及び一部をリモートコンピューター上で実行することもできるし、全体をリモートコンピューター又はサーバー上で実行することもできる。後半のシナリオでは、リモートコンピューターは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザーのコンピューターに接続することができる。すなわち、この接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダーを用いてインターネットを通じて)外部コンピューターに対して行うこともできるし、クラウドコンピューティング環境において行うこともできるし、サービス型ソフトウェア(SaaS)等のサービスとして提供することもできる。
さらに、処理要素若しくは処理シーケンスの列挙した順序、又はそれらの数字、文字、若しくは他の名称の使用は、請求項において指定することができる場合を除いて、請求項に記載のプロセス及び方法をいずれの順序にも限定することを意図するものではない。上記開示は、様々な例を通じて、本開示の様々の有用な実施形態であると現在考えられているものを論述しているが、そのような詳細は、その目的のためのものにすぎず、添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、逆に、開示された実施形態の趣旨及び範囲内にある変更及び均等なアレンジを包含することが意図されていることが理解されるであろう。例えば、上述した様々な構成要素の実施態様は、ハードウェアデバイスに具現化することができるが、ソフトウェアのみのソリューション、例えば、既存のサーバー又はモバイルデバイス上へのインストールとして実施することもできる。
同様に、本開示の実施形態の上記説明では、様々な実施形態のうちの1つ以上の理解に役立つ本開示のストリームライン化を目的として、様々な特徴がともに単一の実施形態、その実施形態の図、又はその実施形態の説明にグループ化されることがあることが理解されるであろう。ただし、この開示方法は、請求項に記載の主題が、各請求項に明示列挙されたものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものと解釈されるべきでない。逆に、請求項に記載の主題は、上記開示された単一の実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴に依拠することができる。

Claims (14)

  1. バスと、
    移動デバイスの経路を求める一組の命令を含む、前記バスに電子的に接続された1つ以上の記憶媒体と、
    前記バスを介して前記少なくとも1つの記憶媒体に電子的に接続された論理回路とを備え、
    前記論理回路は、動作中に、前記一組の命令をロードし、複数の移動デバイスの各移動デバイスについて、
    移動デバイスに関する複数の位置点に関連付けられた電子信号を取得することと、
    時系列に整列された整列結果に従って前記複数の位置点から最初の3つの位置点を順番に第1の点、第2の点、及び第3の点として選択することと、
    前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点のうちのいずれか2つの間における前記移動デバイスの3つの平均速度を求めることと、
    前記移動デバイスの基準速度を求めることと、
    前記3つの平均速度と前記基準速度との比較を行うことと、
    干渉位置点が前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点から出現しているか否かを前記比較に基づいて判断することと、
    前記干渉位置点が出現しているときに前記干渉位置点を除去することと、
    前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点の残余を少なくとも一組の有効位置点として決定することと、
    2つ以上の前記有効位置点を決定した場合に前記有効位置点の中で最も遅いものを更新された前記第1の点として決定することと、
    1つの前記有効位置点しか決定しなかった場合にこの1つの前記有効位置点を更新された前記第1の点として決定することと、
    前記整列結果に従って順番に更新された前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点を選択することと、
    前記移動デバイスの3つの平均速度を求めることと、前記基準速度を求めることと、前記比較を行うことと、前記干渉位置点が出現しているか否かを判断することと、前記干渉位置点が出現しているときに前記干渉位置点を除去することと、前記残余を前記一組の有効位置点として決定することと、2つ以上の前記有効位置点を決定した場合に前記有効位置点の中で最も遅いものを更新された前記第1の点として決定することと、1つの前記有効位置点しか決定しなかった場合にこの1つの前記有効位置点を更新された前記第1の点として決定することと、前記整列結果に従って順番に更新された前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点を選択することと、を全ての位置点が前記第1の点、前記第2の点または前記第3の点として選択されるまで繰り返すことと、
    前記一組の有効位置点に基づいて前記移動デバイスの経路を求めることと、
    前記バスに電子信号を送信して、前記移動デバイスの前記経路のデータを前記1つ以上の記憶媒体に記憶することと、を行う、システム。
  2. 前記論理回路は、
    前記複数の位置点が位置する領域を特定することと、
    特定された前記複数の位置点が位置する領域の地図データが利用不能であると判断することと、
    を更に行う、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記論理回路は、
    前記複数の移動デバイスに対応する前記求められた経路に基づいて地図を構築すること、
    を更に行う、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記論理回路は、前記一組の有効位置点に基づいて前記移動デバイスの前記経路を求めるために、
    前記一組の有効位置点から第1の有効位置点、第2の有効位置点、及び第3の有効位置点を選択することと、
    前記第1の有効位置点、前記第2の有効位置点、及び前記第3の有効位置点に基づいて第1のラインを求めることと、
    前記第1のラインに基づいて前記移動デバイスの前記経路を求めることと、
    を更に行う、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記論理回路は、
    前記一組の有効位置点から第4の有効位置点を選択することと、
    前記第4の有効位置点に対応する、前記第1のライン上の点を求めることと、
    前記第4の有効位置点と前記対応する点との間の距離を求めることと、
    前記距離が閾値未満であると判断することと、
    前記対応する点に基づいて前記第1のラインを更新することと、
    前記更新された第1のラインに基づいて前記移動デバイスの前記経路を求めることと、
    を更に行う、請求項に記載のシステム。
  6. 前記論理回路は、
    前記距離が前記閾値よりも大きいと判断することと、
    前記第4の有効位置点を前記経路の方向転換点と判断することと、
    を更に行う、請求項に記載のシステム。
  7. 前記論理回路は、
    前記第1のライン及び前記方向転換点に基づいて前記移動デバイスの前記経路を更新すること、
    を更に行う、請求項に記載のシステム。
  8. 前記論理回路は、
    第5の有効位置点及び第6の有効位置点を選択することと、
    前記方向転換点、前記第5の有効位置点、及び前記第6の有効位置点に基づいて第2のラインを求めることと、
    前記第1のライン及び前記第2のラインに基づいて前記移動デバイスの前記経路を更新することと、
    を更に行う、請求項に記載のシステム。
  9. 少なくとも1つの電子デバイスによって、移動デバイスに関する複数の位置点を取得することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、時系列に整列された整列結果に従って前記複数の位置点から最初の3つの位置点を順番に第1の点、第2の点、及び第3の点として選択することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点のうちのいずれか2つの間における前記移動デバイスの3つの平均速度を求めることと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記移動デバイスの基準速度を求めることと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記3つの平均速度と前記基準速度との比較を行うことと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、干渉位置点が前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点から出現しているか否かを前記比較に基づいて判断することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記干渉位置点が出現しているときに前記干渉位置点を除去することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点の残余を少なくとも一組の有効位置点として決定することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、2つ以上の前記有効位置点を決定した場合に前記有効位置点の中で最も遅いものを更新された前記第1の点として決定することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、1つの前記有効位置点しか決定しなかった場合にこの1つの前記有効位置点を更新された前記第1の点として決定することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記整列結果に従って順番に更新された前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点を選択することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記移動デバイスの3つの平均速度を求めることと、前記基準速度を求めることと、前記比較を行うことと、前記干渉位置点が出現しているか否かを判断することと、前記干渉位置点が出現しているときに前記干渉位置点を除去することと、前記残余を前記一組の有効位置点として決定することと、2つ以上の前記有効位置点を決定した場合に前記有効位置点の中で最も遅いものを更新された前記第1の点として決定することと、1つの前記有効位置点しか決定しなかった場合にこの1つの前記有効位置点を更新された前記第1の点として決定することと、前記整列結果に従って順番に更新された前記第1の点、前記第2の点、及び前記第3の点を選択することと、を全ての位置点が前記第1の点、前記第2の点または前記第3の点として選択されるまで繰り返すことと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記一組の有効位置点に基づいて前記移動デバイスの経路を求めることと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記経路のデータを前記1つ以上の記憶媒体に記憶することと、
    を含む、方法。
  10. 前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記複数の位置点が位置する領域を特定することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、特定された前記複数の位置点が位置する領域の地図データが利用不能であると判断することと、
    を更に含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記複数の移動デバイスに対応する前記求められた経路に基づいて地図を構築すること、
    を更に含む、請求項に記載の方法。
  12. 前記一組の有効位置点に基づいて前記移動デバイスの前記経路を前記求めることは、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記一組の有効位置点から第1の有効位置点、第2の有効位置点、及び第3の有効位置点を選択することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記第1の有効位置点、前記第2の有効位置点、及び前記第3の有効位置点に基づいて第1のラインを求めることと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記第1のラインに基づいて前記移動デバイスの前記経路を求めることと、
    を含む、請求項に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記一組の有効位置点から第4の有効位置点を選択することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記第4の有効位置点に対応する、前記第1のライン上の点を求めることと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記第4の有効位置点と前記対応する点との間の距離を求めることと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記距離が閾値未満であると判断することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記対応する点に基づいて前記第1のラインを更新することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記更新された第1のラインに基づいて前記移動デバイスの前記経路を求めることと、
    を更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記距離が前記閾値よりも大きいと判断することと、
    前記少なくとも1つの電子デバイスによって、前記第4の有効位置点を前記経路の方向転換点と判断することと、
    を更に含む、請求項13に記載の方法。
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