JP6563262B2 - ダイナミックヘッドホンユニット及びその振動板の共振周波数設定方法 - Google Patents
ダイナミックヘッドホンユニット及びその振動板の共振周波数設定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6563262B2 JP6563262B2 JP2015126173A JP2015126173A JP6563262B2 JP 6563262 B2 JP6563262 B2 JP 6563262B2 JP 2015126173 A JP2015126173 A JP 2015126173A JP 2015126173 A JP2015126173 A JP 2015126173A JP 6563262 B2 JP6563262 B2 JP 6563262B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- air chamber
- headphone unit
- dynamic headphone
- sub dome
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Headphones And Earphones (AREA)
- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
図示するようにダイナミックヘッドホンは、振動板10、磁気回路部20、及びユニットフレーム30を含む電気音響変換器としてのヘッドホンユニット200を備える。
ヘッドホンユニット200において、振動板10は、センタードーム11と、その周りに一体的に連設された弾性支持部としてのサブドーム12とを有し、センタードーム11とサブドーム12との境界部分の裏面にはボイスコイル13が取り付けられている。尚、振動板10の前方には、この振動板10を保護するための網状のプロテクタ40が設けられている。
ユニットフレーム30の周囲には円環状のバッフル板35が設けられ、バッフル板35の後面側(反振動板側)にはヘッドホンハウジング41が取り付け可能となっている。また、バッフル板35の前面側(振動板側)の周囲にはイヤーパッド42が取り付けられている。
また、ユニットフレーム30には、第1後部空気室A1と第2後部空気室A2とを連通する複数の開口部31が穿設され、その各々に音響抵抗材32が設けられている。
そして、この構成において、図示しない音声再生機器からボイスコイル13に音声信号を電流として通電することにより振動板10が振動して、スピーカとして動作することにより、ヘッドホンユニット200から音声が放音される。
前記開放型のダイナミックヘッドホンでは、振動板10の共振周波数が低い質量制御方式が用いられ、密閉型のダイナミックヘッドホンでは、振動板の共振周波数を、取り扱う帯域の中心に設定する抵抗制御方式が用いられる。振動板10の共振周波数は、振動板10のスチフネスによって調整される。
また、再生される楽音の低音域の音響出力と音質は振動板10の共振周波数に依存する。このため、開放型と密閉型双方のヘッドホンに搭載が可能で、ヘッドホン組立後に振動板のスチフネスを可変することによって低音域の音響出力と音質が可変できることが望まれていた。
尚、開放型のダイナミックヘッドホンユニットに適用する場合には、前記所定の圧力は大気圧に設定されていることが望ましい。
また、密封型のダイナミックヘッドホンユニットに適用する場合には、前記所定の圧力は大気圧を超える圧力に設定されていることが望ましい。
また、前記振動板と前記磁気回路部とを支持するユニットフレームと、前記ユニットフレームに形成され、前記空気室に連通する連通孔を備え、前記連通孔を通じて空気室を所定の圧力に設定することが望ましい。
また、ヘッドホン組立後であっても、共振周波数を設定変更できるため、必要に応じて開放型のダイナミックヘッドホンに適したダイナミックヘッドホンユニットと密閉型のダイナミックヘッドホンに適したダイナミックヘッドホンユニットとのいずれかに切り換えることができる。
尚、前記空気室内の圧力を変えて前記振動板のスチフネスを変化させる際、前記空気室に連通する連通孔を介して空気室内を加圧または減圧することが望ましい。
また、ヘッドホン組立後であっても、共振周波数を設定変更できるため、必要に応じて開放型のダイナミックヘッドホンに適したダイナミックヘッドホンユニットと密閉型のダイナミックヘッドホンに適したダイナミックヘッドホンユニットとのいずれかに切り換えることができる。
図1、図2は、本発明に係るダイナミックヘッドホンユニットの断面図であって、図1は開放型ヘッドホンに適用される状態を示し、図2は密閉型ヘッドホンに適用される状態を示している。また、図3は本発明に係るダイナミックヘッドホンユニットの平面図であり、図4は背面を示す平面図である。
尚、本発明に係るダイナミックヘッドホンユニットにあっては、その磁気回路部分は、図6に示した構成と同様の構成を用いることができる。そのため、図1、図2において、図6の構成と共通可能な部材は同じ符号で示し、その詳細な説明は省略する。
具体的に説明すると、振動板10のサブドーム部12は、図1、図2に示すように後側サブドーム部12aと、その前側に配置される前側サブドーム部12bとにより構成され、前記後側サブドーム部12aと前側サブドーム部12bとの間には空気室Sが形成されている。
また、図2に示すように空気室内Sを、大気圧を超える高圧力にすることにより、振動板10のスチフネスが高くなり、その共振周波数が高い値に設定される(振動板10の変位が小さくなる)。これによりダイナミックヘッドホンユニット1を密閉型のダイナミックヘッドホンに適用することができる。
次いで、図5(b)に示すように前側サブドーム部12bのみを形成し、その縁部を接着剤により後側サブドーム部12a側に接着し、図5(c)に示すように空気室Sを有する振動板10が完成する。
また、ヘッドホン組立後であっても、共振周波数を設定変更できるため、必要に応じて開放型のダイナミックヘッドホンに適したダイナミックヘッドホンユニット1と密閉型のダイナミックヘッドホンに適したダイナミックヘッドホンユニット1とのいずれかに切り換えることができる。
例えば、空気室Sに連通する複数の連通孔40を設けてもよいし、或いは、加熱・冷却により空気室S内の空気を膨張・収縮させ、内部圧力を変化させるように構成してもよい。
2 押圧部材
10 振動板
11 センタードーム
12 サブドーム
12a 後側サブドーム部
12b 前側サブドーム部
13 ボイスコイル
20 磁気回路部
31 開口部
40 連通孔
S 空気室
Claims (8)
- センタードームとその周囲のサブドームとの間にボイスコイルが取り付けられた振動板と、前記ボイスコイルに対する磁気ギャップを形成する磁気回路部とが設けられ、前記ボイスコイルが前記磁気ギャップ内で振動可能に設けられたダイナミックヘッドホンユニットであって、
前記サブドームは、後側サブドーム部と、前記後側サブドーム部の前側に配置された前側サブドーム部と、前記後側サブドーム部と前側サブドーム部との間に形成され所定の圧力に設定された空気室とを有し、
前記空気室の圧力を可変とする圧力可変手段により、前記空気室を所定の圧力に設定することを特徴とするダイナミックヘッドホンユニット。 - 前記所定の圧力は大気圧に設定されていることを特徴とする請求項1に記載されたダイナミックヘッドホンユニット。
- 前記所定の圧力は大気圧を超える圧力に設定されていることを特徴とする請求項1に記載されたダイナミックヘッドホンユニット。
- 開放型のダイナミックヘッドホンユニットに適用したことを特徴とする請求項2に記載されたダイナミックヘッドホンユニット。
- 密封型のダイナミックヘッドホンユニットに適用したことを特徴とする請求項3に記載されたダイナミックヘッドホンユニット。
- 前記振動板と前記磁気回路部とを支持するユニットフレームと、
前記ユニットフレームに形成され、前記空気室に連通する連通孔を備え、
前記連通孔を通して空気室を所定の圧力に設定することを特徴とする請求項1に記載されたダイナミックヘッドホンユニット。 - センタードームとその周囲のサブドームとの間にボイスコイルが取り付けられた振動板と、前記ボイスコイルに対する磁気ギャップを形成する磁気回路部とが設けられ、前記ボイスコイルが前記磁気ギャップ内で振動可能に設けられたダイナミックヘッドホンユニットの振動板の共振周波数設定方法であって、
前記サブドームを、後側サブドーム部と、前記後側サブドーム部の前側に配置された前側サブドーム部と、前記後側サブドーム部と前側サブドーム部との間に形成された空気室とにより形成し、
前記空気室内の圧力を変えて前記振動板のスチフネスを変化させ、
前記振動板の共振周波数を設定することを特徴とするダイナミックヘッドホンユニットの振動板の共振周波数設定方法。 - 前記空気室内の圧力を変えて前記振動板のスチフネスを変化させる際、
前記空気室に連通する連通孔を介して空気室内を加圧または減圧することを特徴とする請求項7に記載されたダイナミックヘッドホンユニットの振動板の共振周波数設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015126173A JP6563262B2 (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | ダイナミックヘッドホンユニット及びその振動板の共振周波数設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015126173A JP6563262B2 (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | ダイナミックヘッドホンユニット及びその振動板の共振周波数設定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017011546A JP2017011546A (ja) | 2017-01-12 |
JP6563262B2 true JP6563262B2 (ja) | 2019-08-21 |
Family
ID=57764100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015126173A Expired - Fee Related JP6563262B2 (ja) | 2015-06-24 | 2015-06-24 | ダイナミックヘッドホンユニット及びその振動板の共振周波数設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6563262B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS575981Y2 (ja) * | 1978-03-23 | 1982-02-04 | ||
JP4527599B2 (ja) * | 2005-05-25 | 2010-08-18 | パイオニア株式会社 | 周波数特性可変型スピーカ装置 |
JP2013201484A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Yamaha Corp | スピーカ用振動板 |
-
2015
- 2015-06-24 JP JP2015126173A patent/JP6563262B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017011546A (ja) | 2017-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105657625B (zh) | 电声转换装置 | |
WO2018079340A1 (ja) | 骨伝導スピーカ | |
US8379907B2 (en) | Vibrating member and electroacoustic transducer having same | |
TWI705714B (zh) | 電音響變換器及音響聲阻構材 | |
TWI695628B (zh) | 電聲轉換器 | |
CN107113493B (zh) | 微型扬声器声阻组件 | |
TWM529998U (zh) | 動圈壓電雙音頻揚聲器之耳機 | |
JP5358390B2 (ja) | ダイナミックヘッドホン | |
JP5588752B2 (ja) | 透明音響壁体 | |
JP6006686B2 (ja) | スピーカ装置 | |
JP5618420B2 (ja) | 電気音響変換器 | |
JP2009010485A (ja) | ヘッドホン | |
CN111356051B (zh) | 声学装置 | |
KR20090067639A (ko) | 밀폐형 압전스피커 | |
JP6563262B2 (ja) | ダイナミックヘッドホンユニット及びその振動板の共振周波数設定方法 | |
US20100232629A1 (en) | Sound vibrator having tuning fork | |
JP6249724B2 (ja) | ダイナミックヘッドホンユニット及びダイナミックヘッドホン | |
JP5855561B2 (ja) | スピーカ装置 | |
JP4214868B2 (ja) | 電気音響変換器およびこれを用いた電子機器 | |
JP2001224090A (ja) | パッシブラジエータ型スピーカ装置 | |
KR200482649Y1 (ko) | 음향 진동 왜곡 방지 구조의 전기 음향 변환기 | |
JP6436519B2 (ja) | ヘッドホン及びその製造方法 | |
JP2014075671A (ja) | 音響デバイス及びそれを用いた電子機器 | |
JP2017092704A (ja) | ヘッドホンユニット | |
TW201705774A (zh) | 高音質壓電式揚聲器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180309 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181218 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190702 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190724 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6563262 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |