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JP6421135B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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JP6421135B2
JP6421135B2 JP2016019252A JP2016019252A JP6421135B2 JP 6421135 B2 JP6421135 B2 JP 6421135B2 JP 2016019252 A JP2016019252 A JP 2016019252A JP 2016019252 A JP2016019252 A JP 2016019252A JP 6421135 B2 JP6421135 B2 JP 6421135B2
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Description

本発明は、車両に搭載された充電式電池を制御する技術に関する。
従来より、車両に充電式電池として搭載された鉛バッテリとキャパシタとの充放電を制御する技術が知られている。例えば特許文献1の技術は、鉛バッテリとキャパシタとに接続された車両用電源装置がカーオーディオ等の電気負荷を制御する技術を開示する。
特開2011−4556号公報
しかし、カーオーディオ等の電気負荷と異なり、エンジンのスタータを駆動する場合には、比較的大きな電流を瞬時に要するため、鉛バッテリとキャパシタとの適切な管理は必ずしも容易でない。例えば、車両の最初の始動時はキャパシタが十分に充電されておらずスタータを円滑に駆動できないうえ、アイドリングストップ後の再始動は頻繁に実施されるため鉛バッテリが劣化しやすい。
本発明は、上記課題に鑑み、車両に搭載された複数の充電式電子の充放電を適切に制御する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車両の内燃機関によって駆動される発電機と、電気負荷と、前記内燃機関を始動する始動装置と前記電気負荷への給電を行う二次電池およびキャパシタと、前記発電機と二次電池との間に設けられた第1スイッチ部と、
前記発電機とキャパシタとの間に設けられた第2スイッチ部と、前記二次電池と前記第1スイッチ部とを接続する第1接続部と前記キャパシタと前記第2スイッチ部とを接続する第2接続部との間に設けられ入力された直流電圧を異なる直流電圧に変換して出力する直流変換器と、前記第1スイッチ部の接続状態と前記第2スイッチ部の接続状態とを制御する制御手段と、を備えた車両用電源装置であって、前記制御手段は、前記車両の減速時に、前記電気負荷の消費電流に応じて、前記第1スイッチ部と前記第2スイッチ部の接続状態を制御し、前記電気負荷の消費電流が所定値以下の場合に前記発電機からの回生電力を前記キャパシタへ給電するとともに前記直流変換器を介して前記電気負荷へ給電する制御を行い、前記電気負荷の消費電流が所定値より大きい場合に前記発電機からの回生電力を前記電気負荷へ給電する制御を行う
また、請求項2の発明は、車両の内燃機関によって駆動される発電機と、電気負荷と、前記内燃機関を始動する始動装置と前記電気負荷への給電を行う二次電池およびキャパシタと、前記発電機と二次電池との間に設けられた第1スイッチ部と、前記発電機とキャパシタとの間に設けられた第2スイッチ部と、前記二次電池と前記第1スイッチ部とを接続する第1接続部と前記キャパシタと前記第2スイッチ部とを接続する第2接続部との間に設けられ入力された直流電圧を異なる直流電圧に変換して出力する直流変換器と、前記第1スイッチ部の接続状態と前記第2スイッチ部の接続状態とを制御する制御手段と、を備えた車両用電源装置であって、前記制御手段は、前記車両の減速時に、前記電気負荷の消費電流が前記直流変換器の放電最大レベル以下と判断したときは、前記第1スイッチ部を開放して前記第2スイッチ部を接続し、前記発電機からの回生電力を前記キャパシタへ給電するとともに前記直流変換器を駆動して前記電気負荷へ給電するよう制御し、前記電気負荷の消費電流が前記直流変換機の放電最大レベル以上かつ前記発電機の電流最大レベル以下と判断したときは、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記発電機からの回生電力を前記電気負荷へ給電するとともに前記直流変換器を駆動してキャパシタへ給電するよう制御し、前記電気負荷の消費電流が前記発電機の電流最大レベル以上と判断したときは、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記直流変換器を駆動させないことで、前記発電機からの回生電力全てを前記電気負荷へ給電するよう制御する。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の車両用電源装置において、前記制御手段は、前記内燃機関の最初の始動時に、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記直流変換器を駆動して前記発電機によって発電される発電電力を前記直流変換器を介して前記キャパシタへ給電するよう制御する。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用電源装置において、前記制御手段は、前記二次電池の電力を前記直流変換器を介して前記キャパシタへ給電するよう制御する。
また、請求項5の発明は、請求項1に記載の車両用電源装置において、前記制御手段は、前記車両の走行時に、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記直流変換器を駆動して前記キャパシタの電力を前記直流変換器を介して前記電気負荷へ給電するよう制御する。
また、請求項6の発明は、請求項1に記載の車両用電源装置において、前記制御手段は、前記車両のアイドリングストップ時に、前記第1スイッチ部を開放して前記第2スイッチ部を接続し、前記直流変換器を駆動して前記キャパシタの電力を前記直流変換器を介して前記電気負荷へ給電する。
また、請求項7の発明は、請求項1に記載の車両用電源装置において、前記制御手段は、前記車両の再始動時に、前記第1スイッチ部を開放して前記第2スイッチ部を接続し、前記直流変換器を駆動させないことで、前記キャパシタの電力を前記始動装置へ給電する。
請求項1及び2の発明によれば、車両の減速時に、電気負荷の消費電流に応じて、第1スイッチ部と第2スイッチ部との接続状態を制御し、発電機からの回生電力をキャパシタへ給電するとともに直流変換器を介して電気負荷へ給電する制御と、発電機からの回生電力を電気負荷へ給電する制御とを切り換えるので、発電機からの回生電力をキャパシタと電気負荷とへ適切に給電することができる。
また、特に請求項2の発明によれば、発電機と二次電池との間に設けられた第1スイッチ部と発電機とキャパシタとの間に設けられた第2スイッチ部とを接続及び開放して給電制御を切り換えるので、確実な給電制御を行うことができる。
また、請求項3及び4の発明によれば、内燃機関の最初の始動時には、直流変換器を介して発電電力をキャパシタへ給電するので、キャパシタへ安定した給電を行うことができる。
また、特に請求項4の発明によれば、内燃機関の最初の始動時には、直流変換器を介して二次電池の電力をキャパシタへ給電するので、キャパシタへ確実な給電を行うことができる。
また、請求項5の発明によれば、車両の走行時に、第1スイッチ部を接続して第2スイッチ部を開放し、直流変換器を駆動してキャパシタの電力を直流変換器を介して電気負荷へ給電するので、適切に電気負荷へ給電することができる。
また、請求項6の発明によれば、車両のアイドリングストップ時に、第1スイッチ部を開放して第2スイッチ部を接続し、直流変換器を駆動してキャパシタの電力を直流変換器を介して電気負荷へ給電するので、車両のアイドリングストップ時であっても、確実に電気負荷へ給電することができる。
また、請求項7の発明によれば、車両の再始動時に、第1スイッチ部を開放して第2スイッチ部を接続し、直流変換器を駆動させないことで、キャパシタの電力を始動装置へ給電するので、確実に始動装置を再始動することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る車両用電源装置の概要を示す。 図2は、第1の実施の形態に係る車両用電源装置の構成を示す。 図3は、車両状態データの例を示す。 図4は、電気負荷へ通電される電流のレベルを示す。 図5は、第1の実施の形態に係る車両用電源装置の処理を示す。 図6は、第1の実施の形態に係る車両用電源装置の処理を示す。 図7は、スイッチの制御状態と電力の伝送経路を示す。 図8は、スイッチの制御状態と電力の伝送経路を示す。 図9は、スイッチの制御状態と電力の伝送経路を示す。 図10は、第1スイッチ及び第2スイッチの構成を示す。 図11は、第1スイッチ及び第2スイッチの処理を示す。 図12は、第1スイッチ及び第2スイッチの動作を示す。 図13は、第2の実施の形態に係る車両用電源装置の概要を示す。 図14は、充電状態データの例を示す。 図15は、鉛バッテリの充電レベルを示す。 図16は、キャパシタの電圧レベルを示す。 図17は、第2の実施の形態に係る車両用電源装置の処理を示す。 図18は、第2の実施の形態に係る車両用電源装置の処理を示す。 図19は、スイッチの制御状態と電力の伝送経路を示す。 図20は、スイッチの制御状態と電力の伝送経路を示す。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1−1.概要>
図1は、第1の実施の形態に係る車両用電源装置1の概要を示す。車両用電源装置1は、車両2に備えられ、車両2に備えられた鉛バッテリ3や、電気負荷4、キャパシタ5を制御する電子制御装置である。車両用電源装置1は、車両2に備えられた発電機6からの電力を鉛バッテリ3や、電気負荷4、キャパシタ5、エンジンENを始動するスタータ7に適切に配分する。これにより、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態を必要以上に低下させず、電気負荷4を安定的に作動させ、効率よく鉛バッテリ3及びキャパシタ5を充電できる。また、エンジンENを円滑に始動できる。
例えば、車両用電源装置1は、エンジンENや車載センサSNからの信号に基づき、車両2の走行状態等を判別し、車両2の状態に応じた適切な電源制御を行う。すなわち、車両2がアイドリングストップから復帰する際には、キャパシタ5の電力をスタータ7へ通電するよう第1スイッチ11及び第2スイッチ12を制御し、鉛バッテリ3の頻繁な放電を抑制して鉛バッテリ3の劣化を防止する。
なお、エンジンENは、スタータ7により始動される内燃機関である。また、車載センサSNは、車両の速度を検出する車速センサや、エンジン制御装置やアイドリングストップ制御装置からエンジンの状態を判別する信号を受信する受信装置等である。
図において、スイッチを「SW」、DCDCコンバータを「DDC」、鉛バッテリを「Pb」、電気負荷4への通電電流を「ELi」、キャパシタ5を「Cap」、発電機6を「Alt」、鉛バッテリ3又はキャパシタ5の充電状態を「SOC」と略称する場合がある。
<1−2.構成>
図2は、車両用電源装置1の構成を示す。車両用電源装置1は、鉛バッテリ3、電気負荷4、キャパシタ5、発電機6、及び、スタータ7と接続される。
鉛バッテリ3は、電極に鉛を用いた二次電池である。鉛バッテリ3は、車両2に備わる電気機器の主要な電源となる。
電気負荷4は、車両2に備わる電気機器である。例えば、ナビゲーション装置やオーディオ、エアーコンディショナ、ライト、パワーステアリング、パワーウィンドウ等である。電気負荷4は作動状態により、消費電流量が増減する。消費電流量が多い場合には150[A]以上の電流を消費する。
キャパシタ5は、電荷を蓄える蓄電池である。例えば、コンデンサであるが、充電式電池であればよい。キャパシタ5は、鉛バッテリ3の補助電源となる。なお、キャパシタ5は劣化防止のため、エンジンEN(図示せず)の最終停止後には蓄積した電荷を放電する。エンジンENの最終停止とは、ドライバの降車等に伴うキーやボタンによるエンジンENの停止である。したがって、一時停止後の再始動を予定するアイドリングストップとは異なる。
発電機6は、エンジンENの回転を動力源として電力を生成する機器である。また、車両2の減速時には回生ブレーキによる回生電力を生成する。なお、発電機6は、オルタネータ又はジェネレータと呼ばれる場合もある。
スタータ7は、電気モータを備え、エンジンENを始動する始動装置である。
車両用電源装置1は、第1スイッチ11、第2スイッチ12、制御部13、DCDCコンバータ14、記憶部15、及び、鉛バッテリ電流検出センサ16を備える。
第1スイッチ11及び第2スイッチ12は、回路の短絡と開放を制御する開閉器(リレー)である。例えば、バイポーラトランジスタやFET(field-effect transistor;電界効果トランジスタ)、特にMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である。第1スイッチ11は、鉛バッテリ3と発電機6との間、及び、鉛バッテリ3とスタータ7との間に接続される。第2スイッチ12は、キャパシタ5と発電機6との間、及び、キャパシタ5とスタータ7との間に接続される。第1スイッチ11と第2スイッチ12とは、互いに一端が接続され、後述の制御部13により開閉が制御される。なお、第1スイッチ11は第1スイッチ部として機能し、第2スイッチ12は第2スイッチ部として機能する。
制御部13は、CPU、RAM、及びROMを備えたマイクロコンピュータである。制御部13は車両用電源装置1の全体を制御する。制御部13は、電源制御部13a、車両状態取得部13b、及び、充電状態取得部13cを備える。なお、制御部13は、第1スイッチ11の接続状態と第2スイッチ12の接続状態とを制御する制御手段として機能する。
電源制御部13aは、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態、電気負荷4の消費電流、鉛バッテリ電流検出センサ16の検出値、並びに車両2の状態等を参照し、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の開閉状態、並びにDCDCコンバータ14の駆動状態を制御する。
車両状態取得部13bは、車載センサSN(図示せず)から車両2の状態を取得する。車両2の状態とは、車両2の走行状態及びエンジンENの駆動状態である。車両2の走行状態とは、車両2の走行中や減速中等の状態である。車両状態取得部13bは、車速センサから出力される信号により車両2の走行中や減速中の状態を判別する。エンジンENの駆動状態とは、エンジンENの初回の始動時やアイドリングストップからの再始動時(復帰時)等である。エンジンENの初回の始動時とは、ドライバが車両2に乗り込み、キーやボタンを操作して最初にエンジンENを始動する時である。アイドリングストップからの再始動時(復帰時)とは、いわゆる信号待ち等の間にエンジンENを一時的に停止させ(アイドリングストップ)、その後ドライバがアクセルを操作した際にエンジンENを再始動する時である。
充電状態取得部13cは、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態を取得する。なお、充電状態取得部13cは取得手段として機能する。
DCDCコンバータ14は、直流電圧(電流)を別の直流電圧(電流)に変換する直流変換器である。また、直流電圧を降圧又は昇圧する変圧器である。DCDCコンバータ14は、鉛バッテリ3とキャパシタ5との間、及び、電気負荷4とキャパシタ5との間に接続される。また、一端が第1スイッチ11と接続され、他端が第2スイッチ12と接続される。
記憶部15は、データを記憶する記憶媒体である。例えば、EEPROM(Electrical Erasable Programmable Read-Only memory)や、フラッシュメモリ、磁気ディスクを備えたハードディスクドライブ等の不揮発性メモリである。記憶部15は、プログラム15a及び車両状態データ15bを記憶する。
プログラム15aは、制御部13により読み出され、制御部13が車両用電源装置1を制御するために実行されるファームウェアである。
車両状態データ15bは、「車両状態」、「第1スイッチの開閉状態」、「第2スイッチの開閉状態」、「DCDCコンバータの駆動状態」、及び「車両用電源装置の制御状態」のデータを備えたマトリックス状のデータテーブルである。車両状態データ15bは、電源制御部13aが第1スイッチ11、第2スイッチ12、及び、DCDCコンバータ14を制御する際に参照される。
鉛バッテリ電流検出センサ16は、鉛バッテリ3に流れる電流を検出し、検出結果を制御部13の電源制御部13aへ送信する。なお、制御部13が、鉛バッテリ電流検出センサ16を備えてもよい。
電源制御部13aは、鉛バッテリ電流検出センサ16の検出値を受信することで、後述するようにキャパシタ5あるいは発電機6からの電力をDCDCコンバータ14を介して電気負荷4へ通電する際、鉛バッテリ3からの電力が電気負荷4へ通電しないように制御する。即ち、キャパシタ5あるいは発電機6からの電力が低下し、鉛バッテリ3から電気負荷4へ通電がなされ、鉛バッテリ電流検出センサ16が鉛バッテリ3から電流が流れていることを検出すると、電源制御部13aはDCDCコンバータ14を制御し、キャパシタ5あるいは発電機6から通電される電力を増やし、鉛バッテリ3から電気負荷4への通電を抑制し、鉛バッテリ3の使用を控えるよう制御する。鉛バッテリ3の使用を控えるので、鉛バッテリ3の劣化を防止できる。
なお、鉛バッテリ電流検出センサ16の検出値をDCDCコンバータ14へ送信し、DCDCコンバータ14が、鉛バッテリ3からの電力が電気負荷4へ直接通電しないように制御してもよい。
図3は、車両状態データ15bの例を示す。車両状態データ15bは、車両状態MS、第1スイッチの開閉状態FS、第2スイッチの開閉状態SS、DCDCコンバータの駆動状態DC、及び、車両用電源装置の制御状態CSのデータ項目と、各データ項目に対応した8つのレコードRとを備える。
車両状態MSには、エンジンENの初回始動やキャパシタ5の初回充電等の車両2の状態が入力されている。第1スイッチの開閉状態FS及び第2スイッチの開閉状態SSには、ON又はOFFの第1スイッチ及び第2スイッチの開閉状態が入力されている。DCDCコンバータの駆動状態DCには、停止又は駆動のDCDCコンバータの駆動状態が入力されている。車両用電源装置1の制御状態CSには、鉛バッテリ3の電力をスタータ7へ直接通電制御等の車両用電源装置1の制御状態が入力されている。車両用電源装置1の制御状態CSは、車両2が車両状態MSに入力されたデータに該当する状態において、第1スイッチ11、第2スイッチ12、及びDCDCコンバータ14が、第1スイッチの開閉状態FS、第2スイッチの開閉状態SS、及びDCDCコンバータの駆動状態DCに入力されたデータに示す状態に制御された場合の車両用電源装置1の制御状態が示される。
図4は、電気負荷4に通電される電気負荷電流ELiのレベルを示す。なお、DCDCコンバータ14が最大限出力できる電流が50[A]であり、「DCDCコンバータ放電最大レベル」として示す。発電機6が最大限出力できる電流が150[A]であり、「発電機6電流最大レベル」として示す。
電気負荷電流ELiがDCDCコンバータ放電最大レベル以下となるような小電流の場合は、電気負荷電流ELiは直結通電優先領域SRに含まれる。車両用電源装置1は、電気負荷電流ELiが直結通電優先領域SRに含まれる場合、発電機6の電力をキャパシタ5へ直接充電し、かつDCDCコンバータ14を介して電気負荷4へ通電する。電気負荷電流ELiが比較的小電流のため、発電機6の電力でキャパシタ5への充電と電気負荷4への通電を行うことができるからである。
電気負荷電流ELiがDCDCコンバータ放電最大レベルより大きく、かつ発電機6電流最大レベル以下となる中程度の電流の場合は、電気負荷電流ELiは余剰充電優先領域MRに含まれる。車両用電源装置1は、電気負荷電流ELiが余剰充電優先領域MRに含まれる場合、発電機6の電力を電気負荷4へ直接通電し、かつDCDCコンバータ14を介してキャパシタ5へ充電する。電気負荷電流ELiが中程度の電流のため、DCDCコンバータ14の出力能力を超えており、発電機6の電力を電気負荷4へ直接通電する必要があるからである。また、電気負荷電流ELiが中程度の電流量のため、発電機6の電力をDCDCコンバータ14を介してキャパシタ5へ充電できるからである。
電気負荷電流ELiが発電機6電流最大レベルより大きい大電流となる場合は、電気負荷電流ELiは補助通電優先領域LRに含まれる。車両用電源装置1は、電気負荷電流ELiが補助通電優先領域LRに含まれる場合、発電機6の全電力を電気負荷4へ直接通電する。さらに、鉛バッテリ3の電力を電気負荷4へ通電する。電気負荷電流ELiが大電流のため、発電機6の及び鉛バッテリ3の電力を電気負荷4へ通電する必要があるからである。
<1−3.処理>
図5は、車両用電源装置1の処理工程を示す。図5に示す処理は、所定周期で繰り返し実行される。
まず、車両状態取得部13bが車両2の状態を判断する(ステップS11)。車両状態取得部13bは、車載センサSNから送信される信号に基づき、車両2の状態を判断する。車両の状態は、エンジンENの初回始動、車両2の走行中、車両2の減速中、車両2の停止中、及び、エンジンENの一時停止後からの再始動のいずれかである。なお、一時停止とは、エンジンENのアイドリングストップである。
車両状態取得部13bが車両2の状態をエンジンENの初回始動であると判断すると(ステップS11で「初回始動」)、電源制御部13aは、車両状態データ15bを参照し、第1スイッチ11をオンに制御し(ステップS12)、及び第2スイッチをオフに制御し(ステップS13)、DCDCコンバータを停止する(ステップS14)。なお、車両状態取得部13bは、エンジン制御装置からの信号によりエンジンENが初回始動か否か判断する。これにより、車両用電源装置1は、鉛バッテリ3の電力を第1スイッチ11を介してスタータ7へ通電する(ステップS15)。なお、鉛バッテリ3からスタータ7へ通電するため、キャパシタ5の充電が不十分であっても、エンジンENを始動できる。キャパシタ5は、劣化防止のためエンジンENの停止後(アイドリングストップではなくイグニッションキーのオフ制御等による停止後)は、電荷の放電が行われるため、エンジンENの初回始動時は充電が不十分の場合がある。
車両状態取得部13bが車両2の状態を走行中であると判断すると(ステップS11で「走行」)、電源制御部13aは車両状態データ15bを参照し、第1スイッチ11をオンに制御し(ステップS16)、第2スイッチをオフに制御する(ステップS17)。また、電源制御部13aは、DCDCコンバータを駆動し(ステップS18)、キャパシタ5の電力を電気負荷4へ通電する(ステップS19)。なお、車両状態取得部13bは、車両2の速度を検出する車速センサからの信号により車両2が走行中か否か判断する。これにより、車両2の走行中は、DCDCコンバータ14を介した安定した電力を電気負荷4へ通電できる。すなわち、ナビゲーション装置やオーディオ、エアーコンディショナ等の車両2に備わる機器を安定して作動できる。キャパシタ5の電力を使用することで、鉛バッテリの放電を抑制し、劣化を防止できる。
車両状態取得部13bが車両2の状態を減速中であると判断すると(ステップS11で「減速」)、電源制御部13aは、減速処理を実行する(ステップS20)。減速処理で実行される処理内容は後述する。なお、車両状態取得部13bは、車両2の速度を検出する車速センサからの信号により車両2が減速中か否か判断する。
車両状態取得部13bが車両2の状態を停止中、すなわちアイドリングストップ中であると判断すると(ステップS11で「停止」)、電源制御部13aは車両状態データ15bを参照し、第1スイッチ11をオフに制御し(ステップS21)、第2スイッチをオンに制御し(ステップS22)、DCDCコンバータ14を駆動し(ステップS23)、キャパシタ5の電力を電気負荷4へ通電する(ステップS24)。これにより、車両2の停止中は、DCDCコンバータ14を介した安定した電力を電気負荷4へ通電できる。また、キャパシタ5の電力を使用することで、鉛バッテリの放電を抑制できる。なお、電源制御部13aは、アイドリングストップ制御装置からの信号により車両2が停止中か否か判断する。
車両状態取得部13bが車両2の状態を一時停止状態からの再始動時、すなわちアイドリングストップからの復帰時であると判断すると(ステップS11で「再始動」)、電源制御部13aは、車両状態データ15bを参照し、第1スイッチ11をオフに制御し(ステップS25)、第2スイッチをオンに制御し(ステップS26)、DCDCコンバータ14を停止し(ステップS27)、キャパシタ5の電力を第2スイッチ12を介してスタータ7へ通電する(ステップS28)。実行頻度の高い再始動をキャパシタ5の電力を用いて行うことで、鉛バッテリ3の使用頻度を抑制できる。鉛バッテリ3の使用頻度を抑制すると、鉛バッテリ3の劣化を防止できる。また、DCDCコンバータ14を停止するためにキャパシタ5の電力を電気負荷4に分散せず、消費電力の大きいスタータ7へキャパシタ5の電力の大部分を使用できる。なお、車両状態取得部13bは、アイドリングストップ制御装置からの信号により車両2の状態が一時停止状態からの再始動時か否か判断する。
図6は、ステップS20における減速処理の処理内容を示す。減速処理が実行されると、充電状態取得部13cが、電気負荷4へ通電される電流、すなわち電気負荷4の消費電流ELiを取得する(ステップS20a)。
充電状態取得部13cが、消費電流ELiがDCDCコンバータ14の放電最大レベル以下、すなわち消費電流ELiが50[A]以下の小電流であり直結通電優先領域SRに属するか否か判断する(ステップS20b)。
充電状態取得部13cが消費電流ELiをDCDCコンバータ14の放電最大レベル以下と判断すると(ステップS20bでYes)、電源制御部13aは車両状態データ15bを参照し、第1スイッチ11をオフに制御し(ステップS20c)、第2スイッチをオンに制御し(ステップS20d)、DCDCコンバータ14を駆動し(ステップS20e)、車両2の減速による発電機6の回生電力をキャパシタ5へ充電すると共にDCDCコンバータ14を介して電気負荷4へ通電する(ステップS20f)。これにより、発電機6の回生電力をキャパシタ5へ充電できると共にDCDCコンバータ14を介した安定した電力を電気負荷4へ通電できる。
一方、充電状態取得部13cは、消費電流ELiをDCDCコンバータ14の放電最大レベル以下でないと判断すると(ステップS20aでNo)、消費電流ELiがDCDCコンバータ14の放電最大レベル未満かつ発電機6の電流最大レベル以下、すなわち消費電流ELiが50[A]以下かつ150[A]未満の中程度の電流であり余剰充電優先領域MRに属するか否か判断する(ステップS20g)。
充電状態取得部13cが消費電流ELiをDCDCコンバータ14の放電最大レベル未満かつ発電機6の電流最大レベル以下と判断すると(ステップS20gでYes)、電源制御部13aは、車両状態データ15bを参照し、第1スイッチ11をオンに制御し(ステップS20h)、第2スイッチをオフに制御し(ステップS20i)、DCDCコンバータ14を駆動し(ステップS20j)、車両2の減速による発電機6の回生電力を電気負荷4へ直接通電すると共にDCDCコンバータ14を介してキャパシタ5へ充電する(ステップS20k)。発電機6の回生電力をDCDCコンバータ14を介さずに電気負荷4へ直接通電するのは、電気負荷4が要求する電流が多く、DCDCコンバータ14の出力能力を超えるからである。これにより、多くの電流を必要とする電気負荷4へ発電機6の回生電力を直接通電できると共にDCDCコンバータ14を介した安定した電力をキャパシタ5へ充電できる。
一方、充電状態取得部13cは、消費電流ELiをDCDCコンバータ14の放電最大レベル未満かつ発電機6の電流最大レベル以下でないと判断すると(ステップS20gでNo)、消費電流ELiが電流最大レベルより多い、すなわち消費電流ELiが150[A]より多い大電流であり補助通電優先領域LRに属すると判断する。
充電状態取得部13cが消費電流ELiを電流最大レベルより多いと判断すると、電源制御部13aは、車両状態データ15bを参照し、第1スイッチ11をオンに制御し(ステップS20l)、第2スイッチをオフに制御し(ステップS20m)、DCDCコンバータ14を停止し(ステップS20n)、車両2の減速による発電機6の回生電力を電気負荷4へ直接通電すると共にキャパシタ5の電力をDCDCコンバータ14を介して電気負荷4へ通電する(ステップS20o)。これにより、非常に多くの電流を必要とする電気負荷4に対して発電機6の回生電力を直接通電できると共にDCDCコンバータ14を介した安定した電力を電気負荷4へ充電できるので、電気負荷4が非常に多くの電流を必要する場合であっても電気負荷4を安定して作動させることができる。なお、電気負荷4が非常に多くの電流を必要する場合とは、エアーコンディショナやライト等の様々な電気機器が同時に作動している場合である。
このように、車両2の減速時は、発電機6の回生電力を使用することで、車両2の減速によるエネルギを有効に利用できる。また、電気負荷4が消費する電流が少ない場合は発電機6の回生電力を電気負荷4へ通電すると共にキャパシタ5へ充電するので、キャパシタ5の充電不足を防止できる。また、電気負荷4が消費する電流が多く、DCDCコンバータ14の出力能力を超える場合は発電機6の回生電力を電気負荷4へ直接通電するので、電気負荷4を安定的に作動できる。
<1−4.回路構成>
図7は、エンジンENの初回始動時における車両用電源装置1の回路構成を示す。この場合において、車両用電源装置1は、第1スイッチ11をオンに制御し、第2スイッチ12をオフに制御し、DCDCコンバータ14を停止する。これにより、鉛バッテリ3とスタータ7の間に経路C1が形成され、鉛バッテリ3から第1スイッチ11を介してスタータ7へ直接通電できる。初回始動時はキャパシタ5の充電が不十分であるため、鉛バッテリ3からスタータ7へ直接通電することで、エンジンENを円滑に始動できる。キャパシタ5は劣化防止のため、エンジンENの最終停止後に放電されるからである。
図8は、車両2が減速状態で、かつ電気負荷への通電電流ELiが小電流の場合における車両用電源装置1の回路構成を示す。この場合において、車両用電源装置1は、第1スイッチ11をオフに制御し、第2スイッチ12をオンに制御し、DCDCコンバータ14を駆動させて発電機6から電気負荷4へ通電する。このとき、電源制御部13aもしくはDCDCコンバータ14は、鉛バッテリ電流検出センサ16からの検出値に基づき、鉛バッテリ3の電力が電気負荷4へ通電されないようDCDCコンバータ14を制御する。これにより、発電機6とキャパシタ5との間に経路C2が形成され、発電機6と電気負荷4との間に経路C3が形成され、発電機6の回生電力をキャパシタ5へ直接充電できると共に、DCDCコンバータ14を介した安定的な電流を電気負荷4へ通電できる。
図9は、車両2がアイドリングストップから再始動する場合における車両用電源装置1の回路構成を示す。この場合において、車両用電源装置1は、第1スイッチ11をオフに制御し、第2スイッチ12をオンに制御し、DCDCコンバータ14を停止させる。これにより、キャパシタ5とスタータ7との間に経路C4が形成され、キャパシタ5の電力でスタータ7を直接駆動できる。すなわち、実施頻度の高い再始動に鉛バッテリ3の電力を用いず、鉛バッテリ3が消耗して劣化するのを防止できる。
<1−5.スイッチの構成、処理、及び動作>
次に、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の構成、処理、及び動作を説明する。第1スイッチ11及び第2スイッチ12の切替え制御によっては、過電流やサージ電圧を発生し、車両用電源装置1が破損する恐れがある。
すなわち、鉛バッテリ3(又はキャパシタ5)の充電が十分であり、キャパシタ5(又は鉛バッテリ3)の充電が不十分な状態で、第1スイッチ11及び第2スイッチ12が同時にオンすると、充電の十分な方から不十分な方へ過電流が通電され、発火や発熱を生じる恐れがある。したがって、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の切替え時には、両者が同時にオンとならない制御が必要となる。
また、第1スイッチ11及び第2スイッチ12をオンとする前に、両スイッチが同時にオフする状態を作ることで、両者の同時オンを回避できる。しかし、両スイッチが同時にオフすると、発電機6の放電先がなくなる。この場合、発電機6が高電圧となる、いわゆるロードダンプの状態となる。発電機6がロードダンプ状態となった後、第1スイッチ11及び第2スイッチ12のいずれかをオンとすると、急激な高電圧の発生、すなわちサージ電圧を発生し、車両用電源装置1が破損する恐れがある。
したがって、本実施の形態における第1スイッチ11及び第2スイッチ12の構成、処理、及び動作は、両スイッチ11及び12の同時オン及び同時オフを行わず、すなわち過電流やサージ電圧を発生させずに、両スイッチ11及び12の切替えを安全に行うものである。
図10は、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の内部構成を示す。第1スイッチ11は、第1MOSFET11a及び第2MOSFET11bを接続して構成される。第1MOSFET11a及び第2MOSFET11bは、ソースSが発電機6に接続され、ドレインDが第2MOSFET11bに接続される。第1MOSFET11aのドレインDとソースSとを接続する寄生ダイオードのアノードAが発電機6に接続され、かつ、寄生ダイオードのカソードCが鉛バッテリ3に接続される。第2MOSFET11bのドレインDとソースSとを接続する寄生ダイオードのカソードCが発電機6に接続され、かつ、寄生ダイオードのアノードAが鉛バッテリ3に接続される。第1MOSFET11a及び第2MOSFET11bのゲートGが電源制御部13aにより制御される。
第2スイッチ12は、第3MOSFET12a及び第4MOSFET12bを接続して構成され、他の構成は第1スイッチ11と同様に構成される。ただし、第2スイッチ12は、第1スイッチ11の構成のうち、第1MOSFET11aを第3MOSFET12aに置換え、第2MOSFET11bを第4MOSFET12bに置換え、鉛バッテリ3をキャパシタ5に置換えて構成される。
図11は、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の切替え処理を示す。特に、第1スイッチ11がオン及び第2スイッチ12がオフの状態から第1スイッチ11がオフ及び第2スイッチ12がオンの状態への切替え処理を示す。したがって、図11に示す処理は、第1スイッチ11がオン及び第2スイッチ12がオフの状態から開始する。なお、これら処理は電源制御部13aにより制御される。
まず、第1MOSFET11aをオフに制御する(ステップS31)。電源制御部13aは、第1MOSFET11aをオフに制御してから時間Tが4[msec]以上経過したか判断する(ステップS32)。4[msec]は、MOSFETがオン又はオフに制御されるための十分な時間である。
電源制御部13aは、時間Tが4[msec]以上経過していないと判断すると(ステップS32でNo)、MOSFETの制御は行わず待機し、時間Tを再度参照する。
一方、電源制御部13aは、時間Tが4[msec]以上経過したと判断すると(ステップS32でYes)、第3MOSFET12a及び第4MOSFET12bをオンに制御する(ステップS33)。
電源制御部13aは、第3MOSFET12a及び第4MOSFET12bをオンに制御すると、第3MOSFET12a及び第4MOSFET12bをオンに制御してから時間Tが4[msec]以上経過したか判断する(ステップS34)。
電源制御部13aは、時間Tが4[msec]以上経過していないと判断すると(ステップS34でNo)、MOSFETの制御は行わず待機し、時間Tを再度参照する。
一方、電源制御部13aは、時間Tが4[msec]以上経過したと判断すると(ステップS34でYes)、第2MOSFET11bをオフに制御する(ステップS35)。
なお、第1スイッチ11がオフ及び第2スイッチ12がオンの状態から第1スイッチ11がオン及び第2スイッチ12がオフの状態への切替え処理は、図11に示した処理と第1スイッチ11及び第2スイッチ12について逆の処理を行えばよい。
図12は、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の切替え動作を示す。特に、図11で示した処理、すなわち第1スイッチ11がオン及び第2スイッチ12がオフの状態から第1スイッチ11がオフ及び第2スイッチ12がオンの状態への切替え処理における各MOSFETの切替え動作を示す。したがって、図12に示す処理は、第1スイッチ11がオン及び第2スイッチ12がオフの状態(状態A)から動作を開始する。状態Aでは、発電機6から鉛バッテリ3へ電流11aiが通電されている。
状態Aから第1MOSFET11aをオフに制御する(状態B)。状態Bでは、電流11biが第2MOSFET11b及び第1MOSFET11aの寄生ダイオードを通電される。
状態Bから第3MOSFET12a及び第4MOSFET12bをオンに制御する(状態C)。状態Cでは、第2スイッチ12を介して発電機6からキャパシタ5へ電流12iが通電される。この際、十分に充電された鉛バッテリ3から充電の不十分なキャパシタ5へ過電流Riが通電される恐れがあるが、第1MOSFET11aの寄生ダイオードにより過電流Riは遮断される。
状態Cから第2MOSFET11bをオフに制御する(状態D)。状態Dは第1スイッチ11及び第2スイッチ12のオンとオフが切替わった状態である。状態Dにおいて、第2スイッチ12はオンとなり、発電機6からキャパシタ5へ電流12iが通電される。
なお、第1スイッチ11がオフ及び第2スイッチ12がオンの状態から第1スイッチ11がオン及び第2スイッチ12がオフの状態への切替え処理は、図12に示した処理と第1スイッチ11及び第2スイッチ12について逆の処理を行えばよい。
このように、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の同時オン及び同時オフを行わないために、過電流やサージ電圧を発生させず、両スイッチ11及び12の切替えを安全に行うことができる。
また、第1スイッチ11及び第2スイッチ12の寄生ダイオードのカソードが鉛バッテリ3及びキャパシタ5へ向くことで、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電後に、鉛バッテリ3及びキャパシタ5からスタータへ電流が逆流するのを防止できる。
以上のように、本実施の形態の車両用電源装置1は、車両2の状態に応じて、発電機6、鉛バッテリ3、及びキャパシタ5に接続された第1スイッチ11と第2スイッチ12との接続状態を制御する。これにより、エンジンENの最初の始動時には、鉛バッテリ3からスタータ7へ通電を行うため円滑な始動ができ、エンジンENの一時停止状態からの再始動時には、キャパシタ5からスタータ7へ通電を行うので、鉛バッテリ3の放電を抑制して劣化を防止できる。
また、発電機6の回生電力をDCDCコンバータ14を介さずにキャパシタ5へ充電する。このため、キャパシタ5への充電のための発電機6の作動を抑制し、燃費の向上を図ることができる。また、燃費の向上を鉛バッテリ3の劣化防止と両立できる。
また、電気負荷4へ通電される電流量に応じて鉛バッテリ3及びキャパシタ5への充電経路を切替えることで、燃費の向上を図ることができる。
また、車両用電源装置1のみで、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充放電制御とスタータ7の駆動制御とを可能としたので、車両用電源装置1の小型化及びコストダウンが図れる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は第1の実施の形態と同様の構成を含む。このため、以下に第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
<2−1.構成>
図13は、第2の実施の形態に係る車両用電源装置1の構成を示す。前述の第1の実施の形態に係る車両用電源装置1は、記憶部15に車両状態データ15bを記憶した。これに対し、第2の実施の形態に係る車両用電源装置1は、記憶部15に車両状態データ15bに加えて充電状態データ15cをさらに記憶する。
充電状態データ15cは、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態、第1スイッチの開閉状態、第2スイッチの開閉状態、DCDCコンバータの駆動状態、及び、車両用電源装置の制御状態のデータ項目を備えるマトリックス状のデータテーブルである。
図14は、充電状態データ15cの例を示す。充電状態データ15cは、充電状態RS、第1スイッチの開閉状態FS、第2スイッチの開閉状態SS、DCDCコンバータの駆動状態DC、及び、車両用電源装置の制御状態CSのデータ項目と、各データ項目に対応した2つのレコードRとを備える。
充電状態RSには、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態が入力されている。すなわち、「鉛バッテリ充電状態≦80[%]」及び「劣化防止レベル<キャパシタ電圧≦再始動確保レベル」である。他のデータ項目には、図3で説明した車両状態データ15bと同様に、充電状態RSに対応したデータが各々入力されている。
図15は、鉛バッテリ3の充電状態PbSOCのレベルを示す。なお、鉛バッテリ3の充電が必要となる充電状態レベルは80[%]であり、「補充電必要レベル」として示す。また、鉛バッテリ3の満充電に相当する充電状態レベルは95[%]であり、「満充電レベル」として示す。
鉛バッテリ3の充電状態PbSOCが補充電必要レベル以下となる場合は、充電状態PbSOCは補充電優先領域CRに含まれる。車両用電源装置1は、充電状態PbSOCが補充電優先領域CRに含まれる場合、発電機6の電力を鉛バッテリ3へ直接充電し、かつ余分の電力でDCDCコンバータ14を介してキャパシタ5を充電する。これにより、鉛バッテリ3を優先して充電できる。なお、車両用電源装置1は、鉛バッテリ3の充電状態PbSOCが補充電必要レベル以下となる場合は、他の制御に優先して鉛バッテリ3を充電する。
鉛バッテリ3の充電状態PbSOCが補充電必要レベルより大きく、かつ満充電レベル以下となる場合は、充電状態PbSOCは通常領域ORに含まれる。車両用電源装置1は、充電状態PbSOCが通常領域ORに含まれる場合、発電機6の電力をキャパシタ5の充電や電気負荷4への通電に使用する。
鉛バッテリ3の充電状態PbSOCが満充電レベルより大きい場合は、充電状態PbSOCは充電回避領域ARに含まれる。車両用電源装置1は、充電状態PbSOCが充電回避領域ARに含まれる場合、鉛バッテリ3への充電を禁止する。不必要に充電を行い、鉛バッテリ3が劣化するのを防止するためである。
図16は、キャパシタ5の充電状態のレベルを示す。キャパシタ5の充電状態は、キャパシタ5の出力電圧を参照して判別できる。なお、車両2の最終停車後にキャパシタ5の劣化防止のために落とすべきキャパシタ5の出力電圧レベルは8[v]であり、「劣化防止レベル」として示す。アイドリングストップからの再始動に必要なキャパシタ5の出力電圧レベルは10[v]であり、「再始動確保レベル」として示す。発電機6からキャパシタ5へ出力される最大の出力電圧レベルは15[v]であり、「発電機最大電圧レベル」として示す。キャパシタ5の最大充電状態の電圧レベルは16[v]であり、「満充電レベル」として示す。
キャパシタ5の充電状態が劣化防止レベルより大きく、かつ再始動確保レベル以下となる場合は、キャパシタ5の充電状態は補充電優先・劣化防止放電優先領域DRに含まれる。車両用電源装置1は、キャパシタ5の充電状態が補充電優先・劣化防止放電優先領域DRに含まれる場合、車両2の走行中はキャパシタ5への充電を優先し、車両2の最終停止後は放電を優先する。これにより、車両2の走行中はキャパシタ5への十分に充電できると共に、車両2の最終停止後は放電を優先するので、キャパシタ5の劣化を防止できる。
キャパシタ5の充電状態が再始動確保レベルより大きく、かつ発電機最大電圧レベル以下となる場合は、キャパシタ5の充電状態は走行中及びアイドリングストップ中の使用領域RRに含まれる。車両用電源装置1は、キャパシタ5の充電状態が走行中及びアイドリングストップ中の使用領域RRに含まれる場合、車両2の走行中及びアイドリングストップ中はキャパシタ5の充電及び放電を行う。また、車両2の減速時には発電機6の回生電力でキャパシタ5の充電を行い、車両2の減速時以外の時はキャパシタ5の放電を行う。これにより、車両2の走行中はキャパシタ5への十分に充電できると共に、車両2の最終停止後は放電を優先するので、キャパシタ5の劣化を防止できる。車両2の減速時には発電機6の回生電力でキャパシタ5の充電を行うので、効率的に充電できる。
キャパシタ5の充電状態が発電機最大電圧レベルより大きく、かつ満充電レベル以下となる場合は、キャパシタ5の充電状態は昇圧充電領域URに含まれる。車両用電源装置1は、キャパシタ5の充電状態が昇圧充電領域URに含まれる場合、キャパシタ5の出力電圧が発電機6の出力を超えているため、DCDCコンバータ14で発電機6の出力電圧を昇圧してキャパシタ5へ充電を行う。これにより、満充電レベルが発電機6の最大出力電圧を超えており、かつキャパシタ5の出力電圧が発電機6の出力電圧を超えている場合であっても、キャパシタ5を満充電まで充電できる。
<2−2.処理>
図17は、第2の実施の形態に係る車両用電源装置1の処理工程を示す。第2の実施の形態に係る車両用電源装置1の処理工程は、第1の実施の形態の処理工程に加え、充電状態制御(ステップS10)を備える。充電状態制御は、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態を取得し、取得した充電状態に基づき車両用電源装置1を制御する。
車両用電源装置1の処理工程が開始すると充電状態制御が実行される(ステップS10)。すなわち、充電状態制御は、車両2の状態の判別処理(ステップS11)より先に実行される。したがって、車両2の状態に基づく車両用電源装置1の制御より、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態に基づく車両用電源装置1の制御を優先する。これにより、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態を最適に、少なくとも低下させないことにより、電気負荷4を安定的に作動させ、アイドリングストップからの円滑な復帰を行うことができる。
図18は、充電状態制御の詳細な処理工程を示す。充電状態制御が実行されると、充電状態取得部13cが鉛バッテリ3の充電状態が80[%]以下、すなわち補充電優先領域CRに含まれるか否か判断する(ステップS10a)。
充電状態取得部13cが鉛バッテリ3の充電状態が補充電優先領域CRに含まれる80[%]以下であると判断すると(ステップS10aでYes)、電源制御部13aは、充電状態データ15cを参照し、第1スイッチ11をオンに制御し(ステップS10b)、第2スイッチ12をオフに制御し(ステップS10c)、DCDCコンバータ14を駆動して発電機6の電力で鉛バッテリ3を充電する(ステップS10d)。これにより、鉛バッテリ3の充電状態が80[%]以下、すなわち補充電優先領域CRに含まれる場合、鉛バッテリ3を優先して充電できる。
一方、充電状態取得部13cは、鉛バッテリ3の充電状態が80[%]以下でない、すなわち補充電優先領域CRに含まれないと判断すると(ステップS10aでNo)、キャパシタ5の充電状態が劣化防止レベルより大きく、かつ再始動確保レベル以下、すなわち補充電優先・劣化防止放電優先領域DRに含まれるか否か判断する(ステップS10e)。
充電状態取得部13cがキャパシタ5の充電状態を劣化防止レベルより大きく、かつ再始動確保レベル以下と判断すると(ステップS10eでYes)、電源制御部13aは、充電状態データ15cを参照し、第1スイッチ11をオンに制御し(ステップS10f)、第2スイッチ12をオフに制御し(ステップS10g)、DCDCコンバータ14を駆動して発電機6の電力でキャパシタ5を充電する(ステップS10d)。これにより、キャパシタ5の充電状態が劣化防止レベルより大きく、かつ再始動確保レベル以下、すなわち補充電優先・劣化防止放電優先領域DRに含まれる場合、キャパシタ5を優先して充電できる。
ステップS10d或いはステップS10hが実行された場合、又は、充電状態取得部13cがキャパシタ5の充電状態を劣化防止レベルより大きく、かつ再始動確保レベル以下でないと判断した場合(ステップS10eでNo)、処理は図17の処理工程に戻り、ステップS11が実行される。
<2−3.回路構成>
図19は、鉛バッテリ3の充電状態が80[%]以下の場合の車両用電源装置1の回路構成を示す。この場合において、車両用電源装置1は、第1スイッチ11をオンに制御し、第2スイッチ12をオフに制御し、DCDCコンバータ14を駆動させて発電機6でキャパシタ5を充電する。これにより、発電機6と鉛バッテリ3との間に経路C5が形成され、発電機6とキャパシタ5との間に経路C6が形成され、発電機6の電力で鉛バッテリ3を十分に充電できる。また、発電機6の余分の電力でDCDCコンバータ14を介してキャパシタ5も充電できる。
図20は、キャパシタ5の充電状態が劣化防止レベルより大きく、かつ再始動確保レベル以下の場合の車両用電源装置1の回路構成を示す。この場合において、車両用電源装置1は、第1スイッチ11をオンに制御し、第2スイッチ12をオフに制御し、DCDCコンバータ14を駆動させて発電機6及び鉛バッテリ3でキャパシタ5を充電する。これにより、発電機6とキャパシタ5との間に経路C8が形成され、鉛バッテリ3とキャパシタ5との間に経路C7が形成され、発電機6及び鉛バッテリ3の電力でキャパシタ5を十分に充電できる。
以上の通り、第2の実施の形態の車両用電源装置1は、充電状態に応じて第1スイッチ11及び第2スイッチ12を開閉する。このため、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態に応じた適切な充放電の制御が可能となる。
また、車両2の状態に基づく車両用電源装置1の制御より、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態に基づく車両用電源装置1の制御を優先するため、鉛バッテリ3及びキャパシタ5の充電状態を最適に、少なくとも低下させないことにより、電気負荷4を安定的に作動させ、アイドリングストップからの円滑な復帰を行うことができる。
<3.変形例>
本発明は上記実施の形態に限定されることはない。本発明は変形可能である。以下、本発明の変形例を説明する。なお、上記及び以下に説明する実施の形態は、適宜組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、車両用電源装置1の内部にDCDCコンバータ14を備えた。しかし、DCDCコンバータ14の内部に車両用電源装置1を備えてもよい。すなわち、DCDCコンバータ14が、第1スイッチ11、第2スイッチ12、制御部13、及び記憶部15を備えてもよい。
また、上記実施の形態では、車両2に備わる電気機器の主要な電源として、電極に鉛を用いた鉛バッテリ3を示した。しかし、電源は鉛バッテリ3でなくともよい。車両2に備わる電気機器の電源となり得る二次電池であればよい。例えば、シリコンバッテリである。
また、上記実施の形態では、車両2に備わる電気機器の補助的な電源として、キャパシタ5を示した。しかし、補助電源はキャパシタ5でなくともよい。車両2に備わる電気機器の補助電源となり得る二次電池であればよい。例えば、リチウムイオンバッテリやニッケル・水素充電池である。
また、上記実施の形態では、車両用電源装置1は車両に搭載されると説明した。しかし、車両用電源装置1は二輪車、鉄道、航空機、及び船舶等の輸送用機器に搭載されてもよい。さらに、エレベータやエスカレータ等の昇降機に搭載されてもよい。要するに、電源及び電気負荷と接続され、電源に対する放充電制御及び電気負荷に対する通電制御を行うものであればよい。
また、ハードウェアとして説明した構成をソフトウェアで実現してもよい。一方、ソフトウェアとして説明した機能をハードウェアで実現してもよい。また、ハードウェア又はソフトウェアをハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現してもよい。
1 車両用電源装置
2 車両
3 鉛バッテリ
4 電気負荷
5 キャパシタ
6 発電機
7 スタータ
11 第1スイッチ
12 第2スイッチ
13 制御部
14 DCDCコンバータ
15 記憶部
16 鉛バッテリ電流検出センサ

Claims (7)

  1. 車両の内燃機関によって駆動される発電機と、
    電気負荷と、
    前記内燃機関を始動する始動装置と前記電気負荷への給電を行う二次電池およびキャパシタと、
    前記発電機と二次電池との間に設けられた第1スイッチ部と、
    前記発電機とキャパシタとの間に設けられた第2スイッチ部と、
    前記二次電池と前記第1スイッチ部とを接続する第1接続部と前記キャパシタと前記第2スイッチ部とを接続する第2接続部との間に設けられ入力された直流電圧を異なる直流電圧に変換して出力する直流変換器と、
    前記第1スイッチ部の接続状態と前記第2スイッチ部の接続状態とを制御する制御手段と、
    を備えた車両用電源装置であって、
    前記制御手段は、前記車両の減速時に、前記電気負荷の消費電流に応じて、前記第1スイッチ部と前記第2スイッチ部の接続状態を制御し、前記電気負荷の消費電流が所定値以下の場合に前記発電機からの回生電力を前記キャパシタへ給電するとともに前記直流変換器を介して前記電気負荷へ給電する制御を行い、前記電気負荷の消費電流が所定値より大きい場合に前記発電機からの回生電力を前記電気負荷へ給電する制御を行うことを特徴とする車両用電源装置。
  2. 車両の内燃機関によって駆動される発電機と、
    電気負荷と、
    前記内燃機関を始動する始動装置と前記電気負荷への給電を行う二次電池およびキャパシタと、
    前記発電機と二次電池との間に設けられた第1スイッチ部と、
    前記発電機とキャパシタとの間に設けられた第2スイッチ部と、
    前記二次電池と前記第1スイッチ部とを接続する第1接続部と前記キャパシタと前記第2スイッチ部とを接続する第2接続部との間に設けられ入力された直流電圧を異なる直流電圧に変換して出力する直流変換器と、
    前記第1スイッチ部の接続状態と前記第2スイッチ部の接続状態とを制御する制御手段と、
    を備えた車両用電源装置であって、
    前記制御手段は、
    前記車両の減速時に、前記電気負荷の消費電流が前記直流変換器の放電最大レベル以下と判断したときは、前記第1スイッチ部を開放して前記第2スイッチ部を接続し、前記発電機からの回生電力を前記キャパシタへ給電するとともに前記直流変換器を駆動して前記電気負荷へ給電するよう制御し、
    前記電気負荷の消費電流が前記直流変換機の放電最大レベル以上かつ前記発電機の電流最大レベル以下と判断したときは、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記発電機からの回生電力を前記電気負荷へ給電するとともに前記直流変換器を駆動してキャパシタへ給電するよう制御し、
    前記電気負荷の消費電流が前記発電機の電流最大レベル以上と判断したときは、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記直流変換器を駆動させないことで、前記発電機からの回生電力全てを前記電気負荷へ給電するよう制御することを特徴とする車両用電源装置。
  3. 請求項1に記載の車両用電源装置において、
    前記制御手段は、前記内燃機関の最初の始動時に、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記直流変換器を駆動して前記発電機によって発電される発電電力を前記直流変換器を介して前記キャパシタへ給電するよう制御することを特徴とする車両用電源装置。
  4. 請求項3に記載の車両用電源装置において、
    前記制御手段は、前記二次電池の電力を前記直流変換器を介して前記キャパシタへ給電するよう制御することを特徴とする車両用電源装置。
  5. 請求項1に記載の車両用電源装置において、
    前記制御手段は、前記車両の走行時に、前記第1スイッチ部を接続して前記第2スイッチ部を開放し、前記直流変換器を駆動して前記キャパシタの電力を前記直流変換器を介して前記電気負荷へ給電するよう制御することを特徴とする車両用電源装置。
  6. 請求項1に記載の車両用電源装置において、
    前記制御手段は、前記車両のアイドリングストップ時に、前記第1スイッチ部を開放して前記第2スイッチ部を接続し、前記直流変換器を駆動して前記キャパシタの電力を前記直流変換器を介して前記電気負荷へ給電するよう制御することを特徴とする車両用電源装置。
  7. 請求項1に記載の車両用電源装置において、
    前記制御手段は、前記車両の再始動時に、前記第1スイッチ部を開放して前記第2スイッチ部を接続し、前記直流変換器を駆動させないことで、前記キャパシタの電力を前記始動装置へ給電するよう制御することを特徴とする車両用電源装置。
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