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JP6414962B2 - 椅子 - Google Patents

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JP6414962B2 JP2014209358A JP2014209358A JP6414962B2 JP 6414962 B2 JP6414962 B2 JP 6414962B2 JP 2014209358 A JP2014209358 A JP 2014209358A JP 2014209358 A JP2014209358 A JP 2014209358A JP 6414962 B2 JP6414962 B2 JP 6414962B2
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Description

この発明は、テーブル等の荷重受け部品を備えた椅子に関するものである。
テーブル等の荷重受け部品を備えた椅子として、荷重受け部品を支持する支持杆が、座の下面側に回り込み、座の下面の座支持体に支持杆の基部が固定されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の椅子は、座を支持する座支持体の下面に、荷重受け部品を支持する支持杆の基部が重ねられ、その支持杆の基部が座支持体の下面に溶接や締結等によって一体に結合されている。
また、特許文献2に記載の椅子は、座を支持する座支持体の下面の左右両側に、座の前後方向に略沿って延出する一対の金具が取り付けられ、荷重受け部品を支持する支持杆の基部が、前記一対の金具に、これらの金具を貫通した状態で取り付けられている。
特許第5491021号公報 特許第3709887号公報
特許文献1に記載の椅子においては、荷重受け部品を支持する支持杆の基部が座支持体の下面に結合されているため、載置した物品の荷重や手を載せた着座者の荷重が荷重受け部品に入力されると、その荷重が支持杆の基部を座支持体の下面から剥離させる力として作用する。このため、この椅子の構造の場合、荷重受け部品の支持強度の面においては不利となる。
また、特許文献2に記載の椅子においては、荷重受け部品を支持する支持杆が一対の金具に貫通状態で支持されるため、荷重受け部品に荷重が入力されたときに、支持杆が一対の金具から剥離する心配はないものの、入力荷重が金具を座支持体から剥離させる力として作用することが懸念される。したがって、この構造の場合も、荷重受け部品の支持強度の面において改善の余地がある。
そこでこの発明は、荷重受け部品を座支持体に高い支持強度をもって支持させることができる椅子を提供しようとするものである。
この発明に係る椅子は、上記課題を解決するために、使用者が着座する座と、着座荷重を支持する脚体と、下方に該脚体の上端部が連結されるとともに、上方で前記座の下面を支持する座支持体と、前記座支持体に支持され、前記座とは別に上方側から荷重が入力される荷重受け部品と、を備えた椅子において、前記座支持体のうちの、前記座に当接して前記座の荷重を直接受け止める座当接部に、前記荷重受け部品を支持する支持杆が一体に設けられるようにした。
これにより、荷重受け部品に荷重が入力されると、その荷重が支持杆を介して座支持体の座当接部に支持されるようになる。座当接部には、座を通して着座者の体重が上方から作用する。このため、座当接部は、脚体に連結される座支持体自体によって下方変位を押さえられるとともに、着座者の体重のかかる座によって浮き上がりを押さえ込まれる。したがって、荷重受け部品は、支持杆を介して座支持体に高い支持強度をもって支持されることになる。
前記座当接部は、前記座の幅方向に沿って延出することが望ましい。
この場合、座当接部が座の幅方向の広い範囲に亙って座から押し付け荷重を受けるようになる。したがって、これによって支持杆の支持剛性がより高まる。
前記座支持体は、前記脚体に取り付けられる支持体基部と、該支持体基部から前記座の前部上方側に向かって湾曲して延出する延出部と、を備え、前記座当接部は、前記延出部の上端部に設けられるようにしても良い。
この場合、湾曲した延出部を通して座当接部を下方側から高い剛性をもって支持することが可能になる。したがって、座当接部に一体に設けられる支持杆の支持剛性がより高まる。
前記延出部は、前記支持体基部から前記座の前部上方側に向かって延出する複数の延出杆によって構成され、前記座当接部は、複数の前記延出杆同士を連結するとともに、前記支持杆と一体化される連結杆によって構成されるようにしても良い。
この場合、支持杆を通して連結杆に入力される荷重受け部品からの入力荷重を、複数の延出杆に分散して支持させることができる。したがって、連結杆の支持剛性、ひいては荷重受け部品の支持剛性をより高めることができる。
前記座には、前記座当接部が嵌入される凹溝が設けられるようにしても良い。
この場合、座に設けられた凹溝が、座支持体の座当接部に広い面積で当接することになるため、座当接部の変位を着座者の体重によってより安定的に押さえ込むことが可能になる。
この発明によれば、座の荷重を直接受け止める座支持体の座当接部に、荷重受け部品を支持する支持杆が一体に設けられているため、荷重受け部品を座支持体に高い支持強度をもって支持させることができる。
この発明の実施形態に係る椅子の図2のI−I断面に対応する断面図である。 この発明の実施形態に係る椅子の右側面図である。 この発明の実施形態に係る椅子の背面図である。 この発明の実施形態に係る椅子の上面図である。 この発明の実施形態に係る椅子の図4のV−V断面に対応する断面図である。 この発明の実施形態に係る椅子の座の分解斜視図である。 この発明の実施形態に係る椅子の図1のVII−VII断面に対応する断面図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の前方を「前」、それと逆側を「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上方を「上」、それと逆側を「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側方を「左」、それと逆側を「右」と呼ぶものとする。また、図中矢印FRは前方を指し、矢印UPは上方を、矢印LHは左側方をそれぞれ指すものとする。
図1,図5は、この実施形態に係る椅子1の縦断面を示す図であり、図2は、同椅子1の左側面を示す図、図3は、同椅子1の背面を示す図、図4は、同椅子1の上面を示す図である。
これらの図に示すように、この実施形態に係る椅子1は、床面上に載置される脚体10と、脚体10の上端部に設置される座支持体11と、座支持体11に支持されて着座者の臀部を支持する座12と、座12の後方側で座支持体11に支持されて着座者の背部を支持する背凭れ13と、座支持体11に座12と別に支持される荷重受け部品であるテーブル14と、を備えている。
脚体10は、キャスタ15a付きの多岐脚15と、多岐脚15の中央部より起立して昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱16と、を備え、脚柱16の上端部に座支持体11が取り付けられている。
座支持体11は、脚体10の脚柱16の上端部に支持され、内部に脚柱16(ガススプリング)の昇降操作機構が内蔵されるボックス状の支基17と、支基17の左右両縁部を前後方向に貫通した状態で支基17に固定される左右一対の支持フレーム18,18と、支持フレーム18,18の前端部同士を連結する前部連結フレーム19と、を備えている。左右の支持フレーム18,18と前部連結フレーム19とは断面円形状の金属製のパイプ材によって形成されている。
左右の支持フレーム18,18の支基17から前方側に延出する領域は、上面視が略平行となるように一定間隔をなし、前縁部が座12の前部上方側に向かって湾曲して延出する延出杆18a,18aを構成している。また、左右の支持フレーム18,18の支基17から後方側に延出する領域は、座12の後方側に向かって相互の離間幅が拡大し、座12の後端部付近から上方側に起立して背凭れ支持杆18b,18bを構成している。背凭れ支持杆18b,18bの上部には、樹脂によって一体成形された背凭れ13の左右の両縁部が嵌合状態で連結されている。また、左右の背凭れ支持杆18b,18bのうちの、背凭れ13の嵌合部の下方位置には、座12の左右の後縁部に連結される支持アーム18c,18cが延設されている。
なお、この実施形態においては、支基17が座支持体11の支持体基部を構成し、左右の支持フレーム18,18の延出杆18a,18aが座支持体11の延出部を構成している。
前部連結フレーム19は、座12の幅方向に直線状に延出する部分と、その直線状に延出する部分の一端部(この実施形態の例の場合、右側の端部)から上方側に屈曲して上方に延出する部分とを有している。前部連結フレーム19の座12の幅方向に延出する部分は、座支持体11の左右の延出杆18a,18aの上端部に溶接されて、延出杆18a,18a同士を連結する連結杆19aを構成している。連結杆19aは、後述するように座12の前縁部の下面に当接して、座12の荷重を直接受け止める。連結杆19aは、座当接部を構成している。また、前部連結フレーム19の上方に延出する部分は、荷重受け部品であるテーブル14を支持する支持杆19bを構成している。連結杆19aの一端部は、座12の側端部よりも外側まで延出し、支持杆19bは、座12の側端部の外側において上方側に延出している。
テーブル14は、平面視で略矩形状に形成され、その一側部の下縁に設けられたボス部14aが支持杆19bの上端部に取り付けられている。この実施形態の場合、テーブル14は、水平方向において所定の角度の範囲で回動可能とされている。
図6は、座12を分解して示した図である。
同図に示すように、座12は、金属製のパイプ材から成る略矩形状の座フレーム21と、座フレーム21の下面を覆う下部カバー22と、下部カバー22と座フレーム21の上方側に載置されるインナシェル23と、座フレーム21とインナシェル23の上方側を覆う座面部材24と、を有している。
座フレーム21の左右の後縁部には、上方側に向かって突出する連結アーム21a,21aが突設されている。連結アーム21a,21aは、座支持体11側の左右の支持アーム18c,18cに連結されている。したがって、座12の後部側は座支持体11側の左右の支持アーム18c,18cに支持されている。なお、図中の符号22aは、下部カバー22の左右の後縁部に設けられ、座フレーム21の連結アーム21a.21aの外側を覆うカバーアームである。
また、座12の前縁部は、座支持体11側の連結杆19aの上面に載置され、その状態において連結杆19aにビス止め等によって固定されている。
図7は、座12の前縁部と連結杆19aの固定部を示す図である。
同図に示すように、座12の下部カバー22の前縁部の下面には、座当接部である連結杆19aの略上半部が嵌入される断面円弧状の凹溝22bが形成されている。凹溝22bは、座12の下面の幅方向に沿って延出している。下部カバー22内の凹溝22bの直上位置には、座フレーム21の前部側で座12の幅方向に沿って延出する前側梁部21bが位置されている。連結杆19aは、下部カバー22の凹溝22b内に嵌入された状態において、座12の幅方向の略中央位置で、座フレーム21の前側梁部21bにビス25によって締結固定されている。
以上のように、この実施形態に係る椅子1は、座支持体11の前部に、座12の下面に当接して座12の荷重を直接受け止める連結杆19aが設けられ、テーブル14を支持する支持杆19bがその連結杆19aに一体に形成されている。このため、テーブル14の使用時に、載置した物品の荷重や着座者が手をついたときの荷重がテーブル14から支持杆19bに作用すると、その荷重は、座12を通して着座者の体重が上方からかかる連結杆19aによって支持されることになる。このとき、支持杆19bは、支基17に支持される左右の延出杆18a,18aの上端部と、座12の前縁部との間に挟み込まれているため、下方変位と浮き上がりをこれらによって押さえ込まれることになる。
したがって、この実施形態に係る椅子1においては、テーブル14を座支持体11に高い支持強度をもって支持させることができる。
なお、この実施形態の例においては、座支持体11に支持される荷重受け部品の一例としてテーブル14を挙げているが、荷重受け部品は必ずしもテーブル14に限らず、座12と別に座支持体11に支持される部品であれば、肘掛け等の他の形態の部品であっても良い。
また、この実施形態に係る椅子1においては、座当接部である連結杆19aが座12の幅方向に沿って延出しているため、連結杆19aが座の幅方向の広い範囲に亙って座12から押し付け荷重を受けることができる。このため、この構造を採用した場合には、連結杆19aの剛性と支持強度がより高まり、テーブル14をより安定的に支持することが可能になる。
さらに、この実施形態に係る椅子1では、座支持体11が、脚体10に取り付けられる支基17と、支基17から座12の前部上方側に向かって湾曲して延出する延出杆18a,18aと、を備え、座当接部である連結杆19aが延出杆18a,18aの上端部に連結されている。このため、支持杆19bと一体化されている連結杆19aを、前部上方側に向かって湾曲している延出杆18a,18aを通して下方側から高い剛性をもって支持することができる。したがって、この構造を採用した場合には、テーブル14を支持する支持杆19bの支持剛性をより高めることができる。
特に、この実施形態に係る椅子1の場合、支基17から座12の前部上方側に向かって延出する延出杆18aが複数設けられ、座当接部である連結杆19aが、テーブル14を支持する支持杆19bと一体化され、かつ複数の延出杆18a,18a同士を連結する構造とされているため、支持杆19bを通して連結杆19aに入力されるテーブル14からの入力荷重を、複数の延出杆18a,18aに分散して支持させることができる。したがって、この構造を採用した場合には、連結杆19aの支持剛性を高め、テーブル14の支持剛性をより高めることができる。
また、この実施形態に係る椅子1においては、座12の前縁部の下面に、座当接部である連結杆19aが嵌入される凹溝22bが設けられているため、座12の前縁部の下面が凹溝22b部分で連結杆19aに広い面積で当接することになる。したがって、この構造を採用した場合には、連結杆19aの変位を着座者の体重によってより安定的に押さえ込むことができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、脚体は、必ずしも多岐脚と昇降機構を持つ構造である必要はなく、固定脚であっても良い。また、背凭れの支持構造は上記の構造に限るものでなく、さらに、背凭れを持たない構造であっても良い。
10 脚体
11 座支持体
12 座
14 テーブル(荷重受け部品)
17 支基(支持体基部)
18a 延出杆(延出部)
19a 連結杆(座当接部)
19b 支持杆
22b 凹溝

Claims (5)

  1. 使用者が着座する座と、
    着座荷重を支持する脚体と、
    下方に該脚体の上端部が連結されるとともに、上方で前記座の下面を支持する座支持体と、
    前記座支持体に支持され、前記座とは別に上方側から荷重が入力される荷重受け部品と、を備えた椅子において、
    前記座支持体のうちの、前記座に当接して前記座の荷重を直接受け止める座当接部に、前記荷重受け部品を支持する支持杆が一体に設けられることを特徴とする椅子。
  2. 前記座当接部は、前記座の幅方向に沿って延出していることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記座支持体は、
    前記脚体に取り付けられる支持体基部と、
    該支持体基部から前記座の前部上方側に向かって湾曲して延出する延出部と、を備え、
    前記座当接部は、前記延出部の上端部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記延出部は、前記支持体基部から前記座の前部上方側に向かって延出する複数の延出杆によって構成され、
    前記座当接部は、複数の前記延出杆同士を連結するとともに、前記支持杆と一体化される連結杆によって構成されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  5. 前記座には、前記座当接部が嵌入される凹溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の椅子。
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