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JP6477879B2 - 打撃工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータを駆動源として作業対象物に衝撃力を加える打撃工具に関する。
電動モータを駆動源とする打撃工具にはハンマやハンマドリルがある。先端工具に打撃力を伝達し、先端工具により作業対象物に衝撃力を加えてコンクリート等の粉砕や溝掘り作業を行うときには、ハンマが使用される。ハンマドリルはハンマモードとハンマドリルモードとを有し、ハンマドリルモードはコンクリートに衝撃力を加えながら先端工具を回転させて穴あけ作業を行うときに使用される。
ハンマドリルモードとハンマモードとドリルモードの3つの作業モードに加えて、ニュートラルモードを有するハンマドリルが特許文献1に記載されている。
特開2002−192481号公報
打撃工具により作業対象物の粉砕作業を行うときには、先端工具としてカッタが使用され、作業対象物に穴堀作業を行うときには、先端工具としてスコップが使用される。カッタやスコップ等の先端工具は、作業対象物に打撃力を加える方向に対して直交する方向に伸びた刃先を有している。このため、作業形態に合わせて先端工具の刃先の回転方向の向きつまり姿勢を変化させることがある。作業者が容易に先端工具の刃先の向きを調節することができるように、ニュートラルモードが選択される。ニュートラルモードが選択されると、先端工具は空転状態に設定されるので、作業者は手作業により刃先の向きを変化させることができる。
しかしながら、刃先の向きを変化させるには、作業者は手作業により先端工具を回転操作する必要がある。このため、先端工具の刃先の向きの調節作業が面倒であり、打撃工具の操作性や作業性を高めることができない。
本発明の目的は、先端工具の向きを容易に調節可能とし、操作性や作業性を高めることができる打撃工具を提供することにある。
本発明の一実施の形態である打撃工具は、ハウジング内に収容されるモータと、前記モータの回転力を先端工具へ伝達する回転伝達機構と、前記モータの回転力を打撃力に変換して先端工具に伝達する打撃伝達機構と、前記モータの駆動を制御する制御部と、を有する打撃工具であって、通常駆動時における前記モータの回転速度を設定する速度設定部と、前記先端工具の回転方向の向きを調節する調節駆動の可否を切り換える切換操作部と、を更に有し、前記制御部は、前記調節駆動時に、前記モータの回転速度を前記速度設定部で設定されている前記通常駆動時の回転速度よりも低い調節回転速度で駆動する。
モード調整機構により打撃工具が調節モードに選択されると、モータの回転力は回転伝達機構により先端工具に伝達され、モータの回転速度は通常作業モードよりも低い調節モードの回転速度に設定される。調節モードにより先端工具はゆっくりと回転するので、作業者は先端工具を任意の向きで停止させることができ、好みの先端工具の向きに変化させることができる。これにより、打撃工具の操作性や作業性を高めることができる
ハンマドリルモードが選択された状態における本発明の一実施の形態の打撃工具を示す縦断面図である。 図1に示されたモード選択ダイヤルの平面図である。 ハンマモードが選択された状態における図1の打撃工具を示す縦断面図である。 図3に示されたモード選択ダイヤルの平面図である。 調節モードが選択された状態における図1の打撃工具を示す縦断面図である。 (A)は図5に示されたモード選択ダイヤルの平面図であり、(B)は(A)における6B−6B線断面図である。 先端工具の一例であるカッタを示す斜視図である。 調節モードが選択された状態における本発明の他の実施の形態の打撃工具を示す縦断面図である。 (A)は図8に示されたモード選択ダイヤルを示す平面図であり、(B)は(A)における9B−9B線断面図である。 ニュートラルモードが選択された状態における図8の打撃工具を示す縦断面図である。 (A)は図9に示されたモード選択ダイヤルの平面図であり、(B)は(A)における11B−11B線断面図である。 打撃工具の制御回路を示すブロック図である。 調節モードの一例であるモータ制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 調節モードの他の一例であるモータ制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 調節モードのさらに他の一例であるモータ制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。それぞれの図面においては、共通性を有する部材には同一の符号が付されており、重複した説明を省略する。
図1〜図5に示される打撃工具10は、ハンマドリルとも言われ、図1に示されるように、先端工具Tが着脱自在に装着される。打撃工具10による通常の作業モードとしては、ハンマモードつまり打撃モードと、ハンマドリルモードつまり回転打撃モードとがある。ハンマモードは、先端工具に打撃力を加えて、作業対象物に穴堀作業やコンクリートのハツリ作業を行うときに選択される。一方、ハンマドリルモードは、先端工具に回転力と打撃力とを加えて、作業対象物に穴あけ加工等を行うときに選択される。打撃工具10は、上述した作業モードに加えて、調節モードを有している。調節モードは、先端工具Tの回転方向の向きを調節する際に設定される。
打撃工具10は、図1に示されるように、シリンダ11を有し、このシリンダ11の先端部には円筒形状の工具保持具12がピン13により固定される。工具保持具12はシリンダハウジング14aに軸受15を介して支持され、シリンダ11と工具保持具12は、シリンダハウジング14a内に回転自在に装着される。工具保持具12に先端工具Tが装着された状態のもとで、シリンダ11を回転させると、先端工具Tは回転駆動される。図1においては、先端工具Tの基端部のみが示されている。
工具保持具12の基端部内にはハンマ部材16の先端部が軸方向に往復動自在に組み込まれ、ハンマ部材16の基端部はシリンダ11内に突出する。シリンダ11内には、ハンマ部材16に対して衝撃力を加えるための打撃子17が軸方向に往復動自在に装着され、シリンダ11の後端部内にはピストン18が軸方向に往復動自在に装着される。打撃子17とピストン18との間には、空気室19が設けられ、ピストン18を前進駆動すると、空気室19内の空気が圧縮されて打撃子17が前進方向に駆動される。これにより、打撃子17がハンマ部材16に衝突し、ハンマ部材16を介して先端工具Tには打撃子17の衝撃力が加えられる。
シリンダハウジング14aには先端カバー21が取り付けられ、シリンダハウジング14aの一部を構成している。工具保持具12の先端にはゴム製の先端キャップ22が取り付けられる。先端キャップ22の外側には、グリップ23が軸方向に往復動自在に装着され、グリップ23には、シリンダハウジング14aから離れる方向つまり前進方向のばね力がコイルばね24により付勢される。工具保持具12には、先端工具Tに設けられた溝に係合する係合コロつまり係合部材25が径方向に移動自在に装着されている。グリップ23には締結リング26が設けられ、図1に示されるように、締結リング26が係合部材25を径方向内方に突出させると、先端工具Tは工具保持具12に締結される。一方、グリップ23をばね力に抗して後退移動させると、締結リング26と係合部材25の係合が解除される。この状態のもとで、先端工具Tを引っ張ると、係合部材25が径方向外方に退避移動して、先端工具Tを取り外すことができる。一方、先端工具Tは、グリップ23を後退移動させた状態のもとで、工具保持具12に挿入される。先端工具Tが工具保持具12に挿入された状態のもとで、工具保持具12をばね力により前進移動させると、先端工具Tは工具保持具12に装着されて係合部材25により締結される。
シリンダハウジング14aの後端部にはギヤハウジング14bが設けられ、このギヤハウジング14bにはモータハウジング14cが設けられている。モータハウジング14cはシリンダハウジング14aに対してほぼ直角方向を向いており、これらのハウジング14a〜14cにより、打撃工具10のハウジング14が形成される。ハウジング14の後部には、後方に突出して操作ハンドル27が設けられ、操作ハンドル27とハウジング14との間には、把持スペース28が設けられている。先端カバー21にはサイドハンドル29が設けられているが、図1においては、サイドハンドル29の一部のみが示されている。
作業者が打撃工具10により作業を行う際には、通常では、シリンダハウジング14aがモータハウジング14cよりも上側となるようにして、作業者は操作ハンドル27とサイドハンドル29を両手で把持する。ハウジング14の上下関係は、図1に示されるように、打撃工具10が通常使用される姿勢を示している。また、打撃工具10は、工具保持具12側を先端部とし、操作ハンドル27側を後端部とする。
モータハウジング14c内にはモータ31が収容される。このモータ31はブラシレスモータであり、コイルが巻き付けられた円筒形状のステータ32とその内部に組み込まれるロータ33とを有している。ロータ33には出力軸34が取り付けられ、出力軸34はシリンダ11内のピストン18の往復動方向と直交する方向を向き、モータ31の回転力を出力する。出力軸34の基端部は軸受35により回転自在に支持され、出力軸34の出力端部は軸受36により回転自在に支持されている。軸受35はリテーナ37に組み込まれており、リテーナ37はハウジング14に取り付けられる底部カバー38により覆われる。
モータ31の回転力をハンマ部材16の打撃力に変換して先端工具Tに打撃力を伝達するために、打撃伝達機構41がハウジング14内に設けられている。打撃伝達機構41は、出力軸34と平行となってハウジング14内に回転自在に装着されるクランク軸42を有し、クランク軸42に設けられた大径のピニオンギヤ43が出力軸34のギヤ部に噛み合っている。クランク軸42の先端部にはクランクウエイトとしての機能を有する偏心部材44が取り付けられ、偏心部材44にはクランク軸42の回転中心から偏心した位置にクランクピン45が取り付けられている。クランクピン45にはコネクティングロッド46の一端部が回転自在に嵌合され、他端部はピストン18に取り付けられたピストンピン47に揺動自在に嵌合されている。これにより、出力軸34により駆動されるクランク軸42の回転運動は、偏心部材44、およびコネクティングロッド46等からなる打撃伝達機構41により出力軸34と直交する方向のピストン18の往復運動に変換され、ハンマ部材16に打撃力が加えられる。
出力軸34の回転運動を工具保持具12の回転運動に伝達するために、ハウジング14内には、回転伝達機構51が設けられている。回転伝達機構51は、クランク軸42と平行となってハウジング14内に回転自在に装着される回転伝達軸52を有し、クランク軸42に設けられた小径のピニオンギヤ53に噛み合う大径のピニオンギヤ54が回転伝達軸52に設けられている。シリンダ11の外側には環状の従動ギヤ55が回転自在に装着され、この従動ギヤ55は、回転伝達軸52の先端部に設けられた駆動側のベベルギヤ56に噛み合っている。
シリンダ11の外側にはクラッチスリーブ57が軸方向に移動自在に嵌合され、クラッチスリーブ57の後端部には、従動ギヤ55に噛み合う噛み合い部58が設けられている。クラッチスリーブ57とシリンダ11との間には、図示しないキー部材が設けられ、クラッチスリーブ57が従動ギヤ55に噛み合った状態のもとで、クラッチスリーブ57が回転駆動されると、クラッチスリーブ57の回転はキー部材を介してシリンダ11に伝達される。これにより、出力軸34によりクランク軸42を介して駆動される回転伝達軸52、従動ギヤ55およびクラッチスリーブ57等からなる回転伝達機構51により、モータ31の回転運動は、工具保持具12の回転運動に伝達される。
回転伝達機構51は、上述のように、モータ31の出力軸34の回転速度を、3対の減速ギヤ対で減速してシリンダ11の回転運動に伝達しており、図示する打撃工具10においては、出力軸34の回転速度は、1/36の回転速度に減速されてシリンダ11に伝達される。ただし、減速比は、打撃工具10の種類に応じて任意に設定される。
クラッチスリーブ57に対して従動ギヤ55に向かう方向のばね力を付勢するために、シリンダハウジング14a内には、圧縮コイルばね59が装着される。
図1に示されるように、圧縮コイルばね59のばね力によりクラッチスリーブ57が従動ギヤ55に噛み合わされた状態で、モータ31を駆動すると、ピストン18が駆動されるとともにシリンダ11が回転駆動されて、打撃工具10はハンマドリルモードとして駆動する。一方、図3に示されるように、圧縮コイルばね59のばね力に抗してクラッチスリーブ57の従動ギヤ55に対する噛み合いを解いた状態のもとで、モータ31を駆動すると、モータ31の回転力はピストン18の往復動のみに伝達され、シリンダ11には回転力が伝達されず、打撃工具10はハンマモードとして駆動する。さらに、ハンマドリルモードと同様に、クラッチスリーブ57が従動ギヤ55に噛み合わされた状態とすると、図5に示されるように、打撃工具10は調節モードとなる。調節モードにおいては、モータ31の回転力はシリンダ11に伝達され、ピストン18には伝達されない。
打撃工具10を上述したハンマドリルモードと、ハンマモードと、調節モードとのいずれかに切り換えるために、ハウジング14の上面には、モード選択ダイヤル61が回転自在に設けられている。モード選択機構の操作部としてのモード選択ダイヤル61は、ハウジング14の一部を形成する台板62に回転自在に装着され、モード選択ダイヤル61の操作ノブ63はカバー64から外部に突出している。モード選択ダイヤル61にはカムピン65が設けられ、このカムピン65はカム部材66のカム孔に挿入される。カム部材66はカムピン65によりハウジング14内に前後方向に移動する。カム部材66は、シリンダ11の外側に沿ってハウジング14の前後方向に伸びた連動部材67の後端部に取り付けられている。連動部材67の先端部は、クラッチスリーブ57に固定された連結部68に取り付けられている。したがって、操作ノブ63を手に持ってモード選択ダイヤル61を回転させることにより、クラッチスリーブ57は従動ギヤ55に噛み合う位置と、噛み合いを解く位置との間で切換操作される。
図2に示されるように、モード選択ダイヤル61により操作される打撃工具のモードがカバー64に表示されている。モード表示は、ハンマドリルモード表示部71a、ハンマモード表示部71b、および調節モード表示部71cである。操作ノブ63をハンマドリルモード表示部71aの位置に合わせるようにモード選択ダイヤル61を回転させると、クラッチスリーブ57が連動部材67により駆動される。これにより、図1に示されるように、クラッチスリーブ57の噛み合い部58は従動ギヤ55に噛み合った状態、つまり回転伝達機構51は回転伝達状態となって、打撃工具10はハンマドリルモードに切り換えられる。一方、図4に示されるように、操作ノブ63をハンマモード表示部71bの位置に合わせると、クラッチスリーブ57が連動部材67により駆動される。これにより、図3に示されるように、クラッチスリーブ57の噛み合い部58はばね力に抗して従動ギヤ55から離れた状態、つまり回転伝達機構51は伝達停止状態に切り換えられ、さらにクラッチスリーブ57の先端工具側端部がシリンダハウジング14aの一部である回転係止部と嵌合し、シリンダ11がシリンダハウジング14aによって回転を規制されることで、打撃工具10はハンマモードとなる。ハンマモード表示部71bは、ハンマドリルモード表示部71aに対してモード選択ダイヤル61の回転方向に180度ずれている。
モード選択ダイヤル61を図2および図4において、時計方向および反時計方向のいずれの方向に回転させても、カム部材66の前後方向の位置は一定となっている。これにより、モード選択ダイヤル61をいずれの方向に回転させても、ハンマドリルモードとハンマモードのいずれかに設定することができる。
さらに、図6に示されるように、操作ノブ63を調節モード表示部71cの位置に合わせると、クラッチスリーブ57が連動部材67により駆動されて、図5に示されるように、クラッチスリーブ57の噛み合い部58は従動ギヤ55に噛み合った状態、つまり回転伝達機構51は回転伝達状態となる。これにより、打撃工具10は調節モードとなる。調節モード表示部71cは、ハンマドリルモード表示部71aとハンマモード表示部71bに対して約90度ずれている。このように、モード選択ダイヤル61をハンマドリルモード表示部71aとハンマモード表示部71bに対して回転方向に約90度ずれた位置に回転させても、カム部材66に形成されてカムピン65が係合するカム孔の形状によって、クラッチスリーブ57の前後方向の位置は、ハンマドリルモードと同様に、従動ギヤ55に噛み合った位置に設定される。
調節モード表示部71cは、ハンマドリルモード表示部71aとハンマモード表示部71bに対して、時計方向と反時計方向に90度ずれた位置に2つ設けられている。いずれの位置にモード選択ダイヤル61を合わせても、カム部材66の前後方向の位置は同じであり、調節モードが設定される。調節モードが選択されると、通常作業モードにおける回転速度よりも低い速度でモータ31が回転される。調節モードにおいては、図7に示されるように、先端工具Tの刃先Eの回転方向の向きを実線で示された位置から、例えば破線で示される向きに自動的にゆっくりと調節することができる。こうして作業者は、ゆっくりと回転する先端工具を目視し、任意の位置でモータ31を停止させることで先端工具Tを好みの位置へ容易に調節可能であり、次に操作ノブ63をハンマモード表示部71bの位置に合わせることで、作業者は好みの先端工具の位置でハツリ作業(ハンマモードでの作業)を行うことができる。
このとき、クラッチスリーブ57と回転係止部60の嵌合は30°の角度刻みで嵌合可能となっているため、作業者は12段階の角度に先端工具を調整可能である。クラッチスリーブ57と回転係止部60との嵌合が30°刻みなのは、シリンダ11を少なくとも90°刻みでシリンダハウジング14aに係止可能とすることで、同様に先端工具においても、少なくとも90°刻みで調整可能とするためである。このように所定量(所定角度)刻みで先端工具の回転位置を調整可能としているため、例えば精確に90°だけ先端工具を回転させることが可能である。
モード選択ダイヤル61の基部には、ボール69が組み込まれ、ボール69にはばね部材により台板62に向かう方向のばね力が付勢されている。台板62には、それぞれのモード表示部71a〜71c対応した位置にV字状の係合溝が設けられ、モード選択ダイヤル61がいずれかのモードの位置に操作されると、ボール69が係合溝に入り込んで、モード選択ダイヤル61にはばね力による回転方向の抵抗力が加えられる。これにより、モード選択ダイヤル61が不用意に回転することが防止される。
モード選択ダイヤル61の操作により選択されたモードを検出するために、図6(B)に示されるように、モード選択ダイヤル61には磁性体72が設けられている。この磁性体72の磁気に感応する磁気センサからなるモード検出センサ73がモード検出手段として、それぞれのモード表示部71a〜71cに対応させて台板62に設けられている。モード検出センサ73は、ハンマドリルモード表示部71a、ハンマモード表示部71b、および2箇所の調節モード表示部71cに対応させて、台板62に4つ設けられている。
モータ31は商用電源により駆動され、操作ハンドル27には給電ケーブル74が取り付けられている。図1には、給電ケーブル74の一部のみが示されており、給電ケーブル74の先端には図示しないプラグが設けられている。モータ31を駆動させる状態と、停止させる状態とに切り換えるために、操作ハンドル27にトリガー75が設けられている。トリガー75が操作されると、モータ起動スイッチとしてのトリガースイッチつまりメインスイッチ75aがオンオフされる。
ハンマドリルモードとハンマモードは通常作業モードであり、通常作業モードにおけるモータ31の回転速度は、作業の種類に応じて複数段に切り換えられる。モータの回転速度を設定するために、図1に示されるように、ハウジング14に操作ハンドル27に対向して設けられた操作パネル76には、速度設定手段として速度設定ボタン77が装着される。打撃工具10においては、通常作業モードでのモータ回転速度を、4段階に設定することができる。第1速の回転速度は約8000rpm、第2速の回転速度は約11000rpm、第3速の回転速度は約14000rpm、第4速の回転速度は約17000rpmである。速度設定ボタン77としては、1つの速度設定ボタンとしても良く、第1速から第4速の回転速度に対応させて、4つの速度設定ボタンを設けるようにしても良い。1つの速度設定ボタン77とする場合には、速度設定ボタン77が1度押込操作される毎に、順次高速段に向けて回転速度が高められる。第4速に設定された状態のもとで、速度設定ボタン77が操作されると、第1速に戻される。
一方、調節モードが選択されると、モータ回転速度は約200rpmに設定される。この速度は、通常作業モードにおける第1速の回転速度の1/40の低速である。ハウジング14内に設けられた基板78には、モータ31の回転速度を調整するためのモータ制御ユニットが設けられている。
図8は調節モードが選択された状態における本発明の他の実施の形態の打撃工具を示す縦断面図である。図9(A)は図8に示されたモード選択ダイヤルを示す平面図であり、図9(B)は図9(A)における9B−9B線断面図である。図10はニュートラルモードが選択された状態における図8の打撃工具を示す縦断面図である。図11(A)は図9に示されたモード選択ダイヤルの平面図であり、図11(B)は図11(A)における11B−11B線断面図である。
図8〜図11に示される打撃工具10は、上述したハンマドリルモードと、ハンマモードと、調節モードに加えて、ニュートラルモードを備えている。図9および図11に示されるように、カバー64には、ハンマドリルモード表示部71aと、ハンマモード表示部71bと、調節モード表示部71cと、ニュートラルモード表示部71dとが表示されており、モード選択ダイヤル61の回転操作によって、これらのいずれのモードにも切り換えることができる。
モード選択ダイヤル61の操作ノブ63をハンマドリルモード表示部71aの位置に合わせると、打撃工具10は、図1および図2に示した場合と同様に、クラッチスリーブ57の噛み合い部58が従動ギヤ55に噛み合って、回転伝達機構51は回転伝達状態となってハンマドリルモードに切り換えられる。また、操作ノブ63をハンマモード表示部71bの位置に合わせると、打撃工具10は、図3および図4に示した場合と同様に、クラッチスリーブ57の噛み合い部58が従動ギヤ55から離れ、回転伝達機構51は伝達停止状態となり、さらにクラッチスリーブ57の先端工具側端部と回転係止部60が嵌合してハンマモードに切り換えられる。
一方、モード選択ダイヤル61の操作ノブ63を調節モード表示部71cの位置に合わせると、打撃工具10は、図8および図9に示されるように、調節モードに切り換えられる。調節モードに切り換えられると、図8に示されるように、クラッチスリーブ57の噛み合い部58は従動ギヤ55に噛み合わされる。このときは、回転伝達機構51は、ハンマドリルモードと同様に、回転伝達状態となる。
また、操作ノブ63をニュートラルモード表示部71dの位置に合わせると、打撃工具10は、図10および図11に示されるように、ニュートラルモードに切り換えられる。ニュートラルモードが選択されると、図10に示されるように、クラッチスリーブ57の噛み合い部58が従動ギヤ55から離れ、回転伝達機構51は伝達停止状態となり、モータ31の回転力の先端工具Tへの伝達が遮断され、さらにクラッチスリーブ57の先端工具側端部は回転係止部60と嵌合しない。これにより、先端工具Tは空転状態となり、手動操作により先端工具Tの向きを調節することができる。
このように、通常の作業モードに加えて、調節モードとニュートラルモードとを備えた打撃工具10においては、カム部材66に形成されたカム孔の形状が、図1〜図6に示した打撃工具10と相違する。この打撃工具10の台板62には、合計6つのモード検出センサ73が設けられる。図8〜図11に示される打撃工具においては、モード選択ダイヤル61と、カム部材66の形状を除いて、他の構造は、図1〜図6に示された打撃工具10とほぼ同様である。
モード選択手段としては、回転式のモード選択ダイヤル61に代えて、押ボタン式や直線往復動するノブ式としても良い。また、上述した速度設定手段としても、押ボタン式の速度設定ボタン77に代えて、回転式の速度設定ダイヤルや直線往復動するノブ式としても良い。
図12は、打撃工具の制御回路を示すブロック図である。モータ31のステータ32は、U相,V相,W相に対応するコイルU1,V1,W1を備えている。一方、ロータ33には、極性が異なる2種類の永久磁石が4つ設けられている。これら4つの永久磁石は、ロータ33の回転方向に沿って等間隔で配置されている。ロータ33の近傍には3つの磁気センサS1,S2,S3が配置されている。これら磁気センサS1,S2,S3は、ロータ33の回転に伴う磁力変化を検出して電気信号をロータ位置検出回路81に出力する。本実施形態における磁気センサS1,S2,S3にはホール素子が用いられている。
スイッチング回路82は、ステータ32のコイルU1,V1,W1への通電を制御する。給電ケーブル74により外部から供給される商用電源は、整流回路83により直流電流に変換される。整流回路83から出力される直流電流は、力率改善回路84により昇圧されてスイッチング回路82に供給される。整流回路83は、4つのダイオード素子が互いに接続されたブリッジ回路である。力率改善回路84は、電界効果トランジスタと、電界効果トランジスタに対してPWM(Pulse Width Modulation)制御信号を出力する集積回路と、コンデンサと、を有し、スイッチング回路82において発生する高周波電流を制限値以下に抑制する。
スイッチング回路82は、3相フルブリッジインバータ回路であり、並列接続された2つのスイッチング素子Tr1,Tr2と、並列接続された2つのスイッチング素子Tr3,Tr4と、並列接続された2つのスイッチング素子Tr5,Tr6と、を有する。それぞれのスイッチング素子は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)である。スイッチング素子Tr1,Tr2はコイルU1に接続され、コイルU1に供給される電流を制御する。スイッチング素子Tr3,Tr4はコイルV1に接続され、コイルV1に供給される電流を制御する。スイッチング素子Tr5,Tr6はコイルW1に接続され、コイルW1に供給される電流を制御する。
スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5は、力率改善回路84の正極側出力端子に接続されており、スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6は、力率改善回路84の負極側出力端子に接続されている。すなわち、スイッチング素子Tr1,Tr3,Tr5はハイサイド側であり、スイッチング素子Tr2,Tr4,Tr6はローサイド側である。
尚、図示する実施の形態では、コイルU1,V1,W1がスター結線されている。しかし、コイルU1,V1,W1の結線方式はスター結線に限られず、例えば、デルタ結線であってもよい。
モータ制御ユニット86は、制御部としてのコントローラ87と、制御信号出力回路88と、ロータ位置検出回路81と、モータ回転数検出回路85と、を含んでいる。コントローラ87は、モータ31を制御するための信号を演算し、出力する。コントローラ87から出力される制御信号は、制御信号出力回路88を経てスイッチング回路82に入力される。ロータ位置検出回路81は、磁気センサS1,S2,S3から出力される電気信号に基づいてロータ33の回転位置を検出し、ロータ33の回転位置を示す信号を出力する。ロータ位置検出回路81から出力される位置検出信号は、コントローラ87及びモータ回転数検出回路85に入力される。モータ回転数検出回路85は、ロータ33の回転数つまりモータ回転速度を検出し、モータ回転速度を示す信号を出力する。モータ回転数検出回路85から出力される回転数検出信号は、コントローラ87に入力される。コントローラ87は、モータ回転数が目標回転数に維持されるように、回転数検出信号に基づくフィードバック制御を実行する。
コントローラ87には、トリガー75の操作に伴ってメインスイッチ75aから出力されるオン信号及びオフ信号が入力される。トリガー75が作業者によって操作されると、その操作に応じてメインスイッチ75aからオン信号又はオフ信号が出力される。具体的には、トリガー75が引かれるとメインスイッチ75aからオン信号が出力され、トリガー75の引きが解除されるとメインスイッチ75aからオフ信号が出力され、又はオン信号の出力が停止される。コントローラ87は、メインスイッチ75aから出力されたオン信号を受信すると、メインスイッチ75aがオンされたと判断する。一方、コントローラ87は、メインスイッチ75aから出力されたオフ信号を受信するか、又はオン信号の受信が途絶えると、メインスイッチ75aがオフされたと判断する。
モード検出センサ73の信号はコントローラ87に送られ、モード選択ダイヤル61の操作により選択されたモードが検出される。モード選択ダイヤル61の操作により、調節モードが選択されると、モータ31の回転数は、通常作業モードにおける回転速度よりも低速の調節モード回転速度に設定される。操作パネル76に設けられた速度設定ボタン77の操作により通常作業モードの回転数が選択される。操作パネル76には、選択されたモータ回転速度に対応した色彩を表示するためのLED79が設けられている。モード選択ダイヤル61の操作により選択されたモードを操作パネル76に点灯表示するようにしても良い。コントローラ87は、制御プログラムやマップデータ等が格納されるメモリと、制御信号を演算するマイクロプロセッサとを有している。上述した通常作業モードにおける4段階のモータ回転速度のデータと、調節モードにおけるモータ31の調節モード回転速度のデータはメモリに格納される。
調節モードが選択されたときにおける先端工具の向きを変えるためのモータ駆動制御形態としては、種々の形態がある。例えば、第1の制御形態としては、トリガー75が操作されている間だけ、モータ31を連続的に駆動する連続回転式がある。また、第2の制御形態としては、トリガー75が1度操作されると、一定時間つまり一定の角度だけモータ31を回転させる一定量回転式がある。さらに、第3の制御形態としては、トリガー75の操作回数に応じてモータ31の回転時間つまり回転角度を調節モード回転速度で変化させるようにした繰返操作式がある。調節モード回転速度は、上述のように、通常の作業モードよりも回転速度が低い、例えば、約200rpmに設定される。
図13は調節モードが選択されたときの第1の制御形態である連続回転式のモータ制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
作業者がモード選択ダイヤル61を操作して操作ノブ63を調節モード表示部71cの位置に合わせると、モード検出センサ73が検出信号をコントローラ87に出力する。この検出信号がステップS1で判定されると、ステップS2においてモータ31の回転速度が調節モード回転速度の200rpmに設定される。この状態のもとで、トリガー75が作業者により操作されてメインスイッチ75aがオン信号を出力すると、モータ31が調節モード回転速度で駆動される(ステップS3,S4)。ステップS5において、メインスイッチ75aのオフが検出されると、モータ31の回転は停止される(ステップS6)。
ステップS7においては、モード選択ダイヤル61が調節モード表示部71cに設定されているか否かを判定し、モード選択ダイヤル61が調節モードに設定されたままであれば、再度、ステップS3に戻される。ステップS3においてメインスイッチ75aがオフとなっていれば、ステップS8において、モータの回転速度は、通常作業モードの回転速度に設定される。通常作業モードの回転速度は、上述のように、速度設定ボタン77の操作により入力された第1速から第4速のいずれかに設定されている。
このように、第1の制御形態によれば、モータ起動スイッチとしてのメインスイッチ75aがオンされてからオフされるまで、モータ31が低速で連続的に駆動され、先端工具Tの刃先Eが所望の向きとなったら、トリガー75を戻すことにより、先端工具Tの向きが調節される。例えば、図7において、作業開始前の先端工具Tの刃先Eが実線で示される方向を向いていた状態から、破線で示される方向に刃先Eの向きが自動的に調節される。これにより、作業者は、先端工具Tの刃先の向きを容易に変化させることができ、打撃工具10の作業性を向上させることができる。
図14は調節モードが選択されたときの第2の制御形態である一定量回転式のモータ制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
図14において、ステップS11,S12は、図13のステップS1,S2に対応しており、作業者により調節モードが選択されると、モータ31の回転速度が調節モード回転速度の200rpmに設定される(ステップS11,S12)。この状態のもとで、トリガー75が操作されてメインスイッチ75aがオン信号を出力すると、モータ31は3回転だけ駆動される(ステップS13)。モータ31の出力軸34が3回転駆動されると、上述したように、出力軸34は、回転伝達機構51により1/36の回転速度に減速されて工具保持具12に伝達されるので、先端工具Tは30度だけ回転方向の向きが調節される。
ステップS15においては、モード選択ダイヤル61が調節モード表示部71cに設定されているか否かが判定され、モード選択ダイヤル61が調節モードに設定されたままであれば、再度、ステップS13に戻される。ステップS13においてメインスイッチ75aがオフとなっていると判定されれば、ステップS16において、モータの回転速度は、通常作業モードの回転速度に設定される。このように、図14に示される第2の制御形態においては、トリガー75が1度操作されると、一定時間つまり一定の回転数だけモータ31が回転駆動される。例えば、図7において、作業開始前の先端工具Tの刃先Eが実線で示される方向を向いていた状態から、破線で示される方向に刃先Eの向きが自動的に30度回転調節される。これにより、作業者は、先端工具Tの刃先の向きを容易に変化させることができ、打撃工具10の作業性を向上させることができる。
トリガー75が1度操作されると、モータ31が回転駆動される時間つまり合計の回転数は、上述した3回転に限られず、任意の回転数とすることができる。例えば、2回転とすれば、トリガー75を1度操作すると、先端工具Tは20度向きを変える。
図15は調節モードが選択されたときの第3の制御形態である繰返操作式のモータ制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
図15において、ステップS21,S22は、図13のステップS1,S2に対応しており、作業者により調節モードが選択されると、モータ31の回転速度が調節モード回転速度の200rpmに設定される(ステップS21,S22)。調節モードが選択されると、ステップS23において、モータ31が回転駆動される回数を検出する制御が開始される。この状態のもとでトリガー75が操作されると、モータ31が駆動され、トリガー75がオフされると、トリガー75の操作回数がカウントされる(ステップS24〜S27)。カウントされる回数1回毎に、モータ31の回転数は3回転駆動される。モータ31が3回転駆動されると、図14において述べたように、先端工具Tは30度だけ回転方向の向きが調節される。したがって、例えば、トリガー75が2回オン操作されると、先端工具Tは60度回転方向の向きが調節される。
カウントされた回数に応じた角度で先端工具Tの向きが調節されると、ステップS29においてモータ31が停止され、カウンタがリセットされる。ステップS30においては、先端工具Tの向き調節が終了した後にも、調節モードが解除されていなければ、ステップS24に戻される。ステップS28において入力された回数分の調節が終了していないと判定された場合には、ステップS31においてモータ31の駆動が継続される。入力された回数分の調節が終了し、モード選択ダイヤル61が操作されて調節モードが解除されれば、通常作業モードの回転速度に設定される(ステップS32)。これにより、作業者は、先端工具Tの刃先の向きを容易に変化させることができ、打撃工具10の作業性を向上させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述したように、通常作業モードと調節モードのいずれのモードが選択されたときにも、トリガー75が操作されると、モータ31を駆動させるようにしているが、調節モードが選択された状態のもとで、モータ31を駆動させるためのモータ駆動用のスイッチを設け、それをモータ起動スイッチとしても良い。その場合には、トリガー75は、通常作業モードが選択されたときにのみモータ31を駆動させるように使用される。また、クラッチスリーブ57と回転係止部60との嵌合角度は12段階としたが、嵌合の角度を15°刻みとして24段階としても良い。その場合、作業者はさらに細かい調整が可能となり作業性が向上する。
10…打撃工具、11…シリンダ、12…工具保持具、14…ハウジング、16…ハンマ部材、17…打撃子、18…ピストン、19…空気室、23…グリップ、24…コイルばね、25…係合部材、26…締結リング、27…操作ハンドル、31…モータ、34…出力軸、41…打撃伝達機構、42…クランク軸、43…ピニオンギヤ、44…偏心部材、51…回転伝達機構、52…回転伝達軸、55…従動ギヤ、56…ベベルギヤ、57…クラッチスリーブ、58…噛み合い部、59…圧縮コイルばね、60…回転係止部、61…モード選択ダイヤル、62…台板、63…操作ノブ、64…カバー、65…カムピン、66…カム部材、67…連動部材、71a…ハンマドリルモード表示部、71b…ハンマモード表示部、71c…調節モード表示部、71d…ニュートラルモード表示部、72…磁性体、73…モード検出センサ、75…トリガー、75a…メインスイッチ、76…操作パネル、77…速度設定ボタン、87…コントローラ。

Claims (9)

  1. ハウジング内に収容されるモータと、
    前記モータの回転力を先端工具へ伝達する回転伝達機構と、
    前記モータの回転力を打撃力に変換して先端工具に伝達する打撃伝達機構と、
    前記モータの駆動を制御する制御部と、を有する打撃工具であって、
    通常駆動時における前記モータの回転速度を設定する速度設定部と、
    前記先端工具の回転方向の向きを調節する調節駆動の可否を切り換える切換操作部と、を更に有し、
    前記制御部は、前記調節駆動時に、前記モータの回転速度を前記速度設定部で設定されている前記通常駆動時の回転速度よりも低い調節回転速度で駆動する、打撃工具。
  2. 前記切換操作部は、前記回転伝達機構を回転伝達状態と伝達停止状態とに切り換えるモード選択機構であり、前記通常駆動が可能な通常作業モードと前記調節駆動が可能な調節モードとを選択可能である、請求項1記載の打撃工具。
  3. 前記モード選択機構は、前記モータの回転力が前記先端工具に伝達されるのを遮断するニュートラルモードを選択可能である請求項2記載の打撃工具。
  4. 前記モード選択機構は、前記先端工具に回転力と打撃力とを伝達するハンマドリルモードと、前記先端工具に打撃力のみを伝達するハンマモードとを、前記通常作業モードとして有する請求項2または3記載の打撃工具。
  5. 前記制御部は、前記モード選択機構により選択されたモードを検出するモード検出手段を有する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の打撃工具。
  6. 前記モード選択機構は、磁性体を備え前記ハウジングに移動自在に設けられ、前記モード検出手段は前記磁性体の磁気に感応する磁気センサであり、前記制御部は前記磁気センサの検出信号に基づいて前記モータの回転速度を制御する、請求項5記載の打撃工具。
  7. 前記モータをオンオフするモータ起動スイッチを有し、前記調節モードが選択されたときには、前記モータ起動スイッチがオフされるまで、前記モータを調節モード回転速度で駆動する、請求項2〜6のいずれか1項に記載の打撃工具。
  8. ハウジング内に収容されるモータと、
    前記モータの回転力を先端工具へ伝達する回転伝達機構と、
    前記モータの回転力を打撃力に変換して先端工具に伝達する打撃伝達機構と、
    前記モータの駆動を制御する制御部と、を有する打撃工具であって、
    前記先端工具の回転方向の向きを調節する調節駆動の可否を切り換える切換操作部を更に有し、
    前記制御部は、前記調節駆動時に、前記モータの回転速度を通常駆動時の回転速度よりも低い調節回転速度で駆動し、
    前記切換操作部は、前記回転伝達機構を回転伝達状態と伝達停止状態とに切り換えるモード選択機構であり、前記通常駆動が可能な通常作業モードと前記調節駆動が可能な調節モードとを選択可能であり、
    前記モータをオンオフするモータ起動スイッチを有し、前記調節駆動時には、前記モータ起動スイッチをオンすると一定の角度だけ前記先端工具を回転する打撃工具。
  9. ハウジング内に収容されるモータと、
    前記モータの回転力を先端工具へ伝達する回転伝達機構と、
    前記モータの回転力を打撃力に変換して先端工具に伝達する打撃伝達機構と、
    前記モータの駆動を制御する制御部と、を有する打撃工具であって、
    前記先端工具の回転方向の向きを調節する調節駆動の可否を切り換える切換操作部を更に有し、
    前記制御部は、前記調節駆動時に、前記モータの回転速度を通常駆動時の回転速度よりも低い調節回転速度で駆動し、
    前記切換操作部は、前記回転伝達機構を回転伝達状態と伝達停止状態とに切り換えるモード選択機構であり、前記通常駆動が可能な通常作業モードと前記調節駆動が可能な調節モードとを選択可能であり、
    前記モータをオンオフするモータ起動スイッチを有し、前記調節駆動時には、前記モータ起動スイッチの操作回数に応じた角度だけ前記先端工具を回転する打撃工具。
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