以下、本発明の実施の形態を図1及び図2に基づいて詳細に説明する。それぞれの図面においては、共通する部材には同一の符号が付されている。
図1に示す作業機10aはハンマドリルとも言われ、工具Tが作業機10aに着脱される。作業機10aは、工具Tに回転力と打撃力を加えることが可能である。作業機10aは、コンクリートや石材等を対象物として、斫り作業、穴あけ作業、破砕作業を行うことができる。作業機10aは、工具Tに打撃力を加える打撃モードと、工具Tに打撃力及び回転力を加える回転打撃モードと、を切り替えて設定可能である。
作業機10aは、ハウジング14を備えており、ハウジング14は、フロントケース21と、フロントケース21に固定されたモータハウジング14cと、フロントケース21及びモータハウジング14cに固定された中間ケース80と、中間ケース80に取り付けられたハンドル28と、を有する。フロントケース21内にシリンダ11が収容されており、このシリンダ11の先端部には、円筒形状の工具保持具12がピン13により固定されている。工具保持具12はシリンダハウジング14aに軸受15を介して支持され、シリンダ11と工具保持具12は、シリンダハウジング14a内に回転自在に装着されている。工具保持具12に工具Tが取り付けられていると、シリンダ11の回転力は工具Tに伝達される。
工具保持具12内には、ハンマ部材16が軸方向に往復動自在に組み込まれており、ハンマ部材16の一部は、シリンダ11内に配置されている。シリンダ11内には、ハンマ部材16に打撃力を加える打撃子17が軸方向に往復動自在に配置されている。また、シリンダ11内にピストン18が軸方向に往復動自在に配置されている。打撃子17とピストン18との間に空気室19が設けられている。シリンダ11は、空気室19につながる呼吸孔及び排気孔を有する。
工具保持具12の先端にはゴム製の先端キャップ22が取り付けられている。先端キャップ22の外側には、着脱スリーブ23が軸方向に往復動自在に装着され、着脱スリーブ23には、シリンダハウジング14aから離れる方向、つまり前進方向のばね力がコイルばね24により付勢されている。工具保持具12には、工具Tに設けられた溝に係合する係合コロ、つまり係合部材25が径方向に移動自在に装着されている。着脱スリーブ23には締結リング26が設けられている。
締結リング26が係合部材25を径方向で内方に突出すると、工具Tは工具保持具12により保持される。一方、着脱スリーブ23をばね力に抗して後退移動させると、締結リング26と係合部材25との係合が解除される。この状態のもとで、工具Tを引っ張ると、係合部材25が径方向外方に退避移動して、工具Tを取り外すことができる。また、着脱スリーブ23を後退移動させた状態のもとで、工具Tを工具保持具12の先端部内に挿入し、工具保持具12をばね力により前進移動させると、工具Tは工具保持具12に装着されて係合部材25により保持される。
シリンダハウジング14aの後端部にはギヤハウジング14bが設けられ、このギヤハウジング14bにはモータハウジング14cが設けられている。モータハウジング14cはシリンダハウジング14aに対して直角方向を向いており、シリンダハウジング14a、ギヤハウジング14b、モータハウジング14cにより、作業機10aのハウジング14が形成されている。
モータハウジング14c内にブラシレスモータ31が収容されている。このブラシレスモータ31は、コイルが巻き付けられた円筒形状のステータ32と、ステータ32の内部に組み込まれるロータ33とを有している。ロータ33には出力軸34が取り付けられ、出力軸34はシリンダ11の往復動方向と直交する方向の軸線を中心として回転する。出力軸34は、軸受35,36により回転自在に支持されている。さらに、出力軸34と共に一体回転する冷却ファン79が設けられている。
ブラシレスモータ31の出力軸34の回転力を、ピストン18の往復動作力に変換するために、ギヤハウジング14bにはクランク軸41が回転自在に装着されている。クランク軸41は出力軸34と平行となって、工具保持具側に配置されており、クランク軸41に設けられた大径のピニオンギヤ42が、出力軸34の先端部に設けられたギヤ部34aに噛み合っている。クランク軸41の先端部にはクランクウエイトとしての機能を有する偏心部材43が取り付けられている。
偏心部材43にはクランク軸41の回転中心から偏心した位置にクランクピン44が取り付けられている。クランクピン44には、コネクティングロッド45の第1端部が回転自在に嵌合されている。コネクティングロッド45の第2端部は、ピストン18に取り付けられたピストンピン46に揺動自在に嵌合されている。クランク軸41の回転力は、偏心部材43、およびコネクティングロッド45を有する運動変換機構47により、ピストン18の往復動作力に変換される。
ギヤハウジング14b内に回転力伝達軸51が回転自在に設けられている。回転力伝達軸51は、出力軸34の回転力をシリンダ11に伝達する要素であり、回転力伝達軸51にピニオンギヤ53が設けられている。ピニオンギヤ53は、クランク軸41に設けられたピニオンギヤ52に噛み合う。
運動変換機構47は、出力軸34の回転力を回転力伝達軸51に伝達する。シリンダ11の外側に従動スリーブ54が軸方向に移動自在に嵌合されており、この従動スリーブ54にベベルギヤ56が設けられている。ベベルギヤ56は、回転力伝達軸51に設けられたベベルギヤ55と噛み合う。従動スリーブ54とシリンダ11との間に、図示しないキー部材が設けられている。従動スリーブ54に対して後退方向のばね力を付勢するために、シリンダハウジング14a内にはコイルばね57が装着されている。
さらに、中間ケース80に吸気孔81が設けられており、冷却ファン79が回転すると、ハウジング14外の空気は、吸気孔81を通りハウジング14内に吸入されてハウジング14内の発熱部の熱を奪う。フロントケース21に排気孔82が設けられており、ハウジング14内に吸入された空気は、排気孔82からハウジング14外へ排出される。
また、図示しない動作モード切替レバーがハウジング14に設けられている。作業者が動作モード切替レバーを操作して、打撃モードと回転打撃モードとを切り替えることができる。作業機10aは、打撃モードが選択されると、工具Tに打撃力を加え、かつ、回転力を加えない。作業機10aは、回転打撃モードが選択されると、工具Tに打撃力及び回転力を加える。
回転打撃モードが選択されると、従動側のベベルギヤ56が駆動側のベベルギヤ55にかみ合う位置に、従動スリーブ54が後退移動され、従動スリーブ54はキー部材によりシリンダ11に係合する。これにより、出力軸34の回転力をシリンダ11に伝達することが可能な状態となる。一方、打撃モードが選択されると、従動スリーブ54が前進移動されて、従動スリーブ54とシリンダ11との係合が解除される。したがって、シリンダ11に回転力が伝達されない。
ブラシレスモータ31は交流電源66から電流が供給されて駆動する。ハンドル28に給電ケーブル58が取り付けられている。給電ケーブル58の先端には図示しないプラグが設けられており、プラグが交流電源66に接続される。ブラシレスモータ31の回転と停止とを切り替えるトリガ59が設けられている。ブラシレスモータ31の停止は、ブラシレスモータ31が非作動状態であることを意味する。ブラシレスモータ31の回転は、ブラシレスモータ31が作動状態であることを意味する。ブラシレスモータ31の停止は、回転しているブラシレスモータ31が停止すること、ブラシレスモータ31の停止が継続されること、の意味を含む。トリガ59は、ハンドル28に設けられており、トリガ59が操作されて、トリガスイッチ59aのオンとオフとが切り替えられる。
ハウジング14には、ブラシレスモータ31の回転数を作業者が設定する回転数設定ダイヤル62が設けられている。作業者は、回転数設定ダイヤル62を操作してブラシレスモータ31の回転数を設定する。回転数設定ダイヤル62の操作により設定される回転数は、ブラシレスモータ31が有負荷の場合に用いる目標回転数である。ブラシレスモータ31の有負荷とは、工具Tで対象物を処理している場合を意味する。ハウジング14には表示部63が設けられている。表示部63は、設定された目標回転数を表示するディスプレイ、ハウジング14内の温度及びブラシレスモータ31の停止を表示するLEDランプを備えている。
ブラシレスモータ31の回転数を制御するモータ制御回路を、図2を参照して説明する。ブラシレスモータ31のステータ32は、U相,V相,W相に対応する3本の巻線U1,V1,W1を有する。ロータ33には円周方向に間隔をおいて4つの永久磁石が設けられている。ロータ33の回転位置を検出するために、モータ制御回路は、回転位置検出センサとして、3相の巻線U1,V1,W1に対応する3つのホール素子H1〜H3を有する。3つのホール素子H1〜H3は、センサ基板64に設けられている。センサ基板64は、モータハウジング14c内に設けられている。3つのホール素子H1〜H3は、ロータ33に設けた永久磁石が形成する磁界の強度を検出し、かつ、検出信号を出力する。
モータ制御回路は、3本の巻線U1,V1,W1に対する駆動電流を制御するインバータ回路65を有する。交流電源66とインバータ回路65との間に、交流電源66の交流を直流に整流するための整流回路67と、整流された直流電圧を昇圧してインバータ回路65に供給するための力率改善回路68と、が介在されている。力率改善回路68は、トランジスタTrに制御信号を出力するIC69を有する。なお、交流電源66と整流回路67との間には、インバータ回路65で生じたノイズを電源側に伝えないようにする雑音対策回路70が設けられている。
インバータ回路65は、3相フルブリッジインバータ回路であり、それぞれ直列に接続された2つのスイッチング素子Tr1、Tr2と、2つのスイッチング素子Tr3、Tr4と、2つのスイッチング素子Tr5、Tr6とを有し、それぞれは、力率改善回路68の正極と負極の出力端子に接続される。正極側に接続される3つのスイッチング素子Tr1、Tr3、Tr5は、ハイサイド側となっており、負極側に接続される3つのスイッチング素子Tr2、Tr4、Tr6は、ローサイド側となっている。2つのスイッチング素子Tr1、Tr2の間には、U相の巻線U1の一方の接続端子が接続される。2つのスイッチング素子Tr3、Tr4の間には、V相の巻線V1の一方の接続端子が接続される。2つのスイッチング素子Tr5、Tr6の間には、W相の巻線W1の一方の接続端子が接続される。3本の巻線U1,V1,W1の他方の接続端子は、相互に接続されており、各巻線U1,V1,W1はスター結線となっている。例えば、ハイサイド側のスイッチング素子Tr1と、ローサイド側のスイッチング素子Tr4のゲートに制御信号が通電されると、U相とV相の巻線U1,V1に電流が供給される。それぞれのスイッチング素子に供給される制御信号のタイミングを調整することにより、各巻線U1,V1,W1に対する転流動作が制御される。
インバータ回路65を制御するモータ制御部71は、コントローラ72を有している。コントローラ72からは制御信号出力回路73を介してインバータ回路65に制御信号が送られる。ホール素子H1〜H3の検出信号は、回転子位置検出回路74に送られる。回転子位置検出回路74から出力された信号は、コントローラ72及びモータ回転数検出回路75に送られる。モータ回転数検出回路75は、ブラシレスモータ31の出力軸34の回転数、つまり、実際の回転数を算出する。モータ回転数検出回路75から出力された信号は、コントローラ72に送られる。ブラシレスモータ31に流れる電流を検出するモータ電流検出回路76が設けられ、モータ電流検出回路76から出力された信号は、コントローラ72に入力される。さらに、ハウジング14内に温度検出センサ83が設けられている。温度検出センサ83は、ブラシレスモータ31の温度及びインバータ回路65の温度を検出する。温度検出センサ83から出力された信号は、コントローラ72へ入力される。
コントローラ72は、制御信号出力回路73へ出力する制御信号を演算するマイクロプロセッサと、ブラシレスモータ31の回転数の制御に用いるプログラム、演算式、データが格納されたメモリと、時間を測定するタイマと、を有する。コントローラ72は、電流値に基づいて、ブラシレスモータ31における負荷の有無を判断するとともに、ブラシレスモータ31の無負荷の場合に用いる初期回転数と、ブラシレスモータ31の有負荷の場合に用いる目標回転数と、に応じたプログラム、演算式、データを記憶している。ブラシレスモータ31が有負荷の場合に設定する目標回転数は、回転数設定ダイヤル62の操作で設定される目標回転数であり、初期回転数よりも高い。
トリガ59に操作力が加えられるとトリガスイッチ59aがオンされ、トリガ59に加わった操作力が解除されると、トリガスイッチ59aがオフされる。トリガスイッチ検出回路77は、トリガスイッチ59aのオンオフを検出し、検出結果に応じた信号をコントローラ72へ入力する。コントローラ72は、入力される信号、記憶しているプログラム、演算式、データに基づいて、ブラシレスモータ31の回転数を制御する。
ブラシレスモータ31の回転数は、3本の巻線U1,V1,W1に供給される電圧を調整することにより制御される。3本の巻線U1,V1,W1に対する電圧制御は、スイッチング素子Tr1〜Tr6をPWM(Pulse Width Modulation)制御して行われる。
つまり、インバータ回路65のスイッチング素子Tr1〜Tr6のゲートに印加されるオン信号のデューティ比を調整することにより行われる。例えば、デューティ比を20%に設定すると、力率改善回路68からの出力電圧の20%の電圧が3本の巻線U1,V1,W1に供給される。これに対して、デューティ比を100%に設定すると、力率改善回路68からの出力電圧の100%の電圧が3本の巻線U1,V1,W1に供給される。ブラシレスモータ31の実際の回転数は、デューティ比が高いほど、高回転数になる。インバータ回路65、整流回路67,力率改善回路68およびモータ制御部71は、制御基板78に設けられている。制御基板78は中間ケース80内に設けられている。
次に、作業機10aの使用例を説明する。打撃モードが選択されている場合に、トリガ59が操作されると、ブラシレスモータ31の出力軸34が回転し、出力軸34の回転力は、運動変換機構47によりピストン18の往復動力に変換される。ブラシレスモータ31の出力軸34の回転中に、工具Tが対象物に押し付けられると、打撃子17が排気孔を塞ぐ。排気孔が塞がれた状態で、ピストン18が打撃子17に近づく向きで移動すると、空気室19の圧力が上昇する。空気室19の圧力が上昇すると、打撃子17がハンマ部材16を打撃し、その打撃力は工具Tに伝達される。
一方、ブラシレスモータ31の出力軸34の回転中に、工具Tが対象物から離されると、打撃子17は自重でピストン18から離れた待機位置で停止する。打撃子17が待機位置で停止すると、排気孔が開かれる。排気孔が開かれた状態で、ピストン18が打撃子17に近づく向きで移動しても、空気室19の圧力が上昇せず、工具Tは打撃されない。
なお、打撃モードが選択されている場合、従動スリーブ54が前進移動されており、従動スリーブ54とシリンダ11との係合が解除される。したがって、工具Tが対象物に押し付けられているか否かに関わりなく、出力軸34の回転力は、シリンダ11に伝達されない。
これに対して、回転打撃モードが選択されている場合に、ブラシレスモータ31の出力軸34が回転し、かつ、工具Tが対象物に押し付けられると、打撃モードが選択されている場合と同様に打撃子17がハンマ部材16を打撃し、その打撃力は工具Tに伝達される。
さらに、回転打撃モードが選択されている場合、従動スリーブ54が後退移動されており、従動スリーブ54とシリンダ11とが係合される。したがって、出力軸34の回転力はシリンダ11に伝達される。つまり、工具Tには、打撃力及び回転力が伝達される。なお、回転打撃モードが選択され、かつ、工具Tが対象物から離れていると、打撃モードが選択されている場合と同様に、工具Tは打撃されない。
また、冷却ファン79がブラシレスモータ31の出力軸34と共に回転すると、ハウジング14の外の空気は、吸気孔81を通りハウジング14内に吸い込まれる。ハウジング144内に吸い込まれた空気は、ブラシレスモータ31の熱、インバータ回路65の熱を奪った後、排気孔82からハウジング14の外へ排出される。したがって、ブラシレスモータ31及びインバータ回路65が冷却される。
次に、モータ制御部71が実行する制御例を順次説明する。
(制御例1)
モータ制御部71が実行する制御例1は、図3に示されている。モータ制御部71は、プラグが交流電源66に接続されると図3の制御例1を開始する。モータ制御部71は、ステップS1でブラシレスモータ31の目標回転数を14,000rpm に設定する。ステップS1で設定される目標回転数は、ブラシレスモータ31が無負荷である場合の初期回転数である。
モータ制御部71は、ステップS1に次ぐステップS2で、温度検出センサ83が検出する温度Taが、120℃を超えているか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS2でNoと判断すると、ステップS3に進み、トリガスイッチ59aがオンされているか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS3でYesと判断すると、ステップS4に進み、ブラシレスモータ31を回転させる。ここで、ブラシレスモータ31の回転数は、ステップS1で設定した初期回転数に制御される。
モータ制御部71は、ステップS4に次ぐステップS5において、ブラシレスモータ31が有負荷か否かを判断する。モータ制御部71は、例えば、ブラシレスモータ31に供給される電流値が、予め記憶したしきい値未満の場合は、無負荷と判断し、ブラシレスモータ31に供給される電流値が、予め記憶したしきい値以上の場合は、有負荷と判断する。
モータ制御部71は、ステップS5でYesと判断すると、ステップS6に進み、ブラシレスモータ31の目標回転数を、ステップS1で設定した初期回転数よりも高い回転数に設定する。モータ制御部71が、ステップS6で設定するブラシレスモータ31の目標回転数は、回転数設定ダイヤル62の操作で設定された回転数であり、例えば、17,000rpm に設定される。また、ブラシレスモータ31は、ステップS7で「無負荷温度検出フラグ=1」とする処理を実行し、ステップS2へ戻る。この「無負荷温度検出フラグ」の意味は、後述する。
なお、モータ制御部71は、ステップS6の処理及びステップS7の処理を同時に実行してもよいし、ステップS6またはステップS7の処理を先に行い、次いで、残りのステップの処理を行ってもよい。
モータ制御部71は、ステップS6及びステップS7を経てステップS2に戻り、さらに、ステップS4に進んでブラシレスモータ31の回転を継続する場合、ステップS6で設定した目標回転数を用いてブラシレスモータ31の回転数を制御する。
そして、モータ制御部71は、ステップS5でNoと判断すると、ステップS8に進み、「無負荷温度検出フラグ=1」であるか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS8でYesと判断すると、温度検出センサ83で検出される温度Taが、120℃以下であり、かつ、101℃以上であるか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS9でYesと判断すると、ステップS10に進み目標回転数を17,000rpm に設定し、ステップS11で「無負荷温度検出フラグ=0」とする処理を行い、ステップS2に戻る。
モータ制御部71は、ステップS10を経てステップS2に戻り、さらに、ステップS4に進んでブラシレスモータ31の回転を継続する場合、ステップS10で設定した目標回転数を用いてブラシレスモータ31の回転数を制御する。
モータ制御部71は、ステップS9でNoと判断すると、ステップS12へ進み温度検出センサ83で検出される温度Taが、100℃以下であり、かつ、91℃以上であるか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS12でYesと判断すると、ステップS13に進み目標回転数を16,000rpm に設定し、ステップS11に進む。
モータ制御部71は、ステップS13,S11を経てステップS2に戻り、さらに、ステップS4に進んでブラシレスモータ31の回転を継続する場合、ステップS13で設定した目標回転数を用いてブラシレスモータ31の回転数を制御する。
モータ制御部71は、ステップS12でNoと判断すると、ステップS14へ進み温度検出センサ83で検出される温度Taが、90℃以下であり、かつ、81℃以上であるか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS14でYesと判断すると、ステップS15に進み目標回転数を15,000rpm に設定し、ステップS11に進む。
モータ制御部71は、ステップS15,S11を経てステップS2に戻り、さらに、ステップS4に進んでブラシレスモータ31の回転を継続する場合、ステップS15で設定した目標回転数を用いてブラシレスモータ31の回転数を制御する。
モータ制御部71は、ステップS14でNoと判断すると、ステップS16へ進み目標回転数を14,000rpm に設定し、ステップS11に進む。モータ制御部71は、ステップS16,S11を経てステップS2に戻り、さらに、ステップS4に進んでブラシレスモータ31の回転を継続する場合、ステップS16で設定した目標回転数を用いてブラシレスモータ31の回転数を制御する。
上記のように、モータ制御部71は、温度検出センサ83により検出される温度が、100℃以下であると、ブラシレスモータ31が無負荷の場合に用いる目標回転数は、ブラシレスモータ31が有負荷の場合に用いる目標回転数よりも低い。したがって、ブラシレスモータ31が無負荷である場合の消費電力を、ブラシレスモータ31が負荷有である場合の消費電力よりも少なくできる。また、ブラシレスモータ31が無負荷である場合の振動を抑制できる。
さらに、モータ制御部71は、温度検出センサ83が検出する温度Taが低いほど、ブラシレスモータ31が無負荷である場合の目標回転数をなるべく低く設定する。つまり、ハウジング14内の温度が相対的に高い場合は、ブラシレスモータ31の回転数を相対的に高くして、冷却ファン79の空気吸い込み量をなるべく多くしている。したがって、ブラシレスモータ31及びインバータ回路65を十分に冷却することができる。
一方、モータ制御部71は、ステップS11で「無負荷温度検出フラグ=0」とする処理を行ってからステップS2に戻り、さらに、ステップS5でNoと判断されてステップS8に進むと、ステップS8でNoと判断する。つまり、モータ制御部71は、ブラシレスモータ31が、無負荷から有負荷に切り替わってステップS10,S13,S15,S16のいずれかで目標回転数を設定した後は、温度検出センサ83で検出される温度が120℃以上にならない限り、ステップS10,S13,S15,S16のいずれかで設定した目標回転数を維持する。したがって、作業者が違和感を持つことを回避できる。
さらに、モータ制御部71は、ステップS2でYesと判断すると、ステップS17に進んでハウジング14内が高温であることを表示部63で表示する。ステップS17の制御は、表示部63のLEDランプを点滅する処理を含む。そして、モータ制御部71は、ステップS18でブラシレスモータ31を停止させ、ステップS19で「無負荷温度検出フラグ=1」とする処理を行い、ステップS2に戻る。モータ制御部71は、ステップS18及びステップS19の処理を同時に行ってもよいし、ステップS18またはステップS19の処理を先に行い、残りのステップ処理を後で行ってもよい。
モータ制御部71は、温度検出センサ83で検出される温度が120℃を超えている場合、ブラシレスモータ31及びインバータ回路65が異常状態にあると判断する。また、モータ制御部71は、ブラシレスモータ31及びインバータ回路65の更なる過熱を防ぐため、ステップS18でブラシレスモータ31を停止する。
制御例1に対応するタイムチャートは、図4に示されている。図4のタイムチャートでは、有負荷と無負荷とを区別するしきい値として電流値10Aが示されている。モータ制御部71は、時刻t1以前における電流値がしきい値未満であるため、ブラシレスモータ31が無負荷と判断し、ブラシレスモータ31の実回転数は14,000rpm である。その後、工具により作業が開始されてブラシレスモータ31の実回転数が低下し、かつ、時刻t1で電流値がしきい値以上になると、ブラシレスモータ31は有負荷と判断されて実回転数が上昇する。
時刻t1を過ぎてからブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm まで上昇すると、電流値及び実回転数は一定に制御されている。時刻t2の前に作業が中断されてブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm を超え、かつ、電流値が低下し、その電流値がしきい未満になると、ブラシレスモータ31は無負荷と判断されてブラシレスモータ31の実回転数が低下している。ここで、温度検出センサ83で検出される温度が80℃未満であるため、ブラシレスモータ31の実回転数は14,000rpm まで低下される。
時刻t2以降にブラシレスモータ31の実回転数が14,000rpm である間は、電流値も一定である。その後、作業が再開されてブラシレスモータ31の実回転数が14,000rpm 未満になると電流値が上昇する。時刻t3で電流値がしきい値以上になると、ブラシレスモータ31は有負荷と判断されてブラシレスモータ31の実回転数を17,000rpm まで上昇する制御が開始される。
時刻t3を過ぎてからブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm まで上昇すると、電流値及びブラシレスモータ31の実回転数は一定に制御されている。時刻t4の前に作業が中断されてブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm を超え、かつ、電流値が低下し、その電流値がしきい未満になると、ブラシレスモータ31は無負荷と判断されて実回転数が低下される。ここで、温度検出センサ83で検出される温度が81℃以上であり、かつ、90℃以下であるため、ブラシレスモータ31の実回転数は15,000rpm まで低下される。
時刻t4以降にブラシレスモータ31の実回転数が15,000rpm である間は、電流値も一定である。その後、作業が再開されてブラシレスモータ31の実回転数が15,000rpm 未満になると電流値が上昇する。時刻t5で電流値がしきい値以上になると、ブラシレスモータ31は有負荷と判断されて実回転数を17,000rpm まで上昇する制御が開始される。
時刻t5を過ぎてからブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm まで上昇すると、電流値及びブラシレスモータ31の実回転数は一定に制御されている。時刻t6の前に作業が中断されてブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm を超え、かつ、電流値が低下し、時刻t6で電流値がしきい未満になると、ブラシレスモータ31は無負荷と判断されて実回転数が低下される。ここで、温度検出センサ83で検出される温度が81℃以上であり、かつ、90℃以下であるため、ブラシレスモータ31の実回転数は15,000rpm まで低下される。
時刻t6以降にブラシレスモータ31の実回転数が15,000rpm である間は、電流値も一定である。その後、作業が再開されてブラシレスモータ31の実回転数が15,000rpm 未満になると電流値が上昇する。時刻t7で電流値がしきい値以上になると、ブラシレスモータ31は有負荷と判断されて実回転数を17,000rpm まで上昇する制御が開始される。
時刻t7を過ぎてからブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm まで上昇すると、電流値及びブラシレスモータ31の実回転数は一定に制御される。時刻t8の前に作業が中断されてブラシレスモータ31の実回転数が17,000rpm を超え、かつ、電流値が低下し、時刻t8で電流値がしきい未満になると、ブラシレスモータ31は無負荷と判断されて実回転数が低下される。ここで、温度検出センサ83で検出される温度が91℃以上であり、かつ、100℃以下であるため、ブラシレスモータ31の実回転数は16,000rpm まで低下される。
時刻t8以降に実回転数が16,000rpm である間は、電流値も一定である。その後、作業が再開されてブラシレスモータ31の実回転数が16,000rpm 未満になると電流値が上昇する。時刻t9で電流値がしきい値以上になると、ブラシレスモータ31は有負荷と判断されて実回転数を17,000rpm まで上昇させる制御が開始される。
時刻t9を過ぎてからブラシレスモータの実回転数が17,000rpm まで上昇すると、電流値及びブラシレスモータの実回転数は一定に制御される。時刻t10の前に作業が中断されてブラシレスモータの実回転数が17,000rpm を超え、かつ、電流値が低下し、時刻t10で電流値がしきい未満になると、ブラシレスモータは無負荷と判断されて実回転数が低下される。ここで、温度検出センサで検出される温度が101℃以上であり、かつ、120℃以下であるため、ブラシレスモータの実回転数は17,000rpm に制御される。
時刻t10以降にブラシレスモータの実回転数が17,000rpm である間は、電流値も一定である。その後、作業が再開されてブラシレスモータの実回転数が17,000rpm 未満になると電流値が上昇する。時刻t11以前に電流値がしきい値以上になると、ブラシレスモータは有負荷と判断されて実回転数を17,000rpm まで上昇する制御が開始される。時刻t11でブラシレスモータの実回転数が17,000rpm まで上昇すると、それ以後、電流値及び実回転数は一定である。
(制御例2)
モータ制御部71が実行する制御例2は、図5のフローチャートに示されている。図5のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同じ処理は、図3と同じステップ番号を付してある。
モータ制御部71は、ステップS18の処理と共に、ステップS20で「負荷フラグ=0」とする処理を行い、ステップS2に戻る。この「負荷フラグ=0」は、ブラシレスモータ31が有負荷である履歴をリセットする意味である。なお、図5のフローチャートでは、ステップS19の処理を行わない。
モータ制御部71は、図5のフローチャートのステップS5でYesと判断すると、ステップS6の処理及びステップS7の処理と共に、ステップS21で「負荷フラグ=1」とする処理を行い、ステップS2に戻る。この「負荷フラグ=1」は、ブラシレスモータ31が有負荷である履歴を保持する意味である。
また、モータ制御部71は、ステップS5でNoと判断すると、ステップS22に進み、「負荷フラグ=1」であるか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS22でNoと判断するとステップS8に進み、ステップS22でYesと判断すると、ステップS23で「無負荷カウントアップ」の処理を行う。ステップS23の処理は、ブラシレスモータ31が無負荷である時間の計測を開始する意味である。
モータ制御部71は、ステップS24において、ブラシレスモータ31が無負荷である経過時間が2秒以上であるか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS24でNoと判断するとステップS2に戻り、ステップS24でYesと判断すると、ステップS25で「無負荷カウント=0」とする処理を実行する。ステップS25の処理は、ブラシレスモータ31が無負荷である経過時間をリセットする意味である。
また、モータ制御部71は、ステップS25と共にステップS26の処理を行い、ステップS2に戻る。ステップS26の処理はステップS20の処理と同じである。なお、モータ制御部71は、ステップS25及びステップS26の処理を同時に行ってもよいし、ステップS25またはステップS26の処理を先に行い、残りのステップ処理を後で行ってもよい。
制御例2において、制御例1と同じ処理では、制御例1と同じ効果を得ることができる。また、制御例2では、ブラシレスモータ31が有負荷から無負荷に切り替わった場合でも、ブラシレスモータ31が無負荷の経過時間が2秒未満では、温度検出センサ83で検出される温度に関わりなく、ブラシレスモータ31が無負荷に切り替わる前の目標回転数が維持される。
これに対して、制御例2では、ブラシレスモータ31が有負荷から無負荷に切り替わり、かつ、ブラシレスモータ31が無負荷の経過時間が2秒以上であると、ブラシレスモータ31の目標回転数は、温度検出センサ83で検出される温度に応じて設定される。つまり、モータ制御部71は、ブラシレスモータ31が無負荷の経過時間が短い場合は、作業が続行されていると判断し、ブラシレスモータ31の目標回転数を維持する。つまり、モータ制御部71は、一時的にブラシレスモータ31の無負荷状態が発生する作業時には、ブラシレスモータ31の回転数を変動させないので、作業者は、安定した作業を行うことができる。
(制御例3)
モータ制御部71が実行する制御例3は、図6のフローチャートに示されている。図6のフローチャートにおいて、図3及び図5のフローチャートと同じ処理は、図3及び図5と同じステップ番号を付してある。
モータ制御部71は、図6のフローチャートでステップS18及びステップS19の処理と共に、ステップS20の処理を行い、ステップS2に戻る。なお、ステップS18〜ステップS20の処理は、その実行順序は不問である。
モータ制御部71は、図6のフローチャートのステップS4に次ぐステップS27で、「負荷フラグ=0」であるか否かを判断する。モータ制御部71は、ステップS27でYesと判断するとステップS5に進み、ステップS27でNoと判断するとステップS6に進む。このように、図6のフローチャートは、図3のフローチャートにステップS20及びステップS27の処理が加えられている。
図6フローチャートでは、ステップS20の処理を実行してからステップS3でYesと判断され、かつ、ステップS27でYesと判断され、かつ、ステップS5でNoと判断された場合、ブラシレスモータ31の目標回転数が、温度検出センサ83で検出される温度に応じて設定される。
これに対して、ステップS21の処理を実行してからステップS3でYesと判断され、かつ、ステップS27でYesと判断されると、ステップS5の処理をスキップしてステップS6の処理を実行する。つまり、モータ制御部71は、ブラシレスモータ31が有負荷か無負荷かの判断を行わずに、ブラシレスモータ31の目標回転数を17,000rpm に設定する。したがって、ブラシレスモータ31が有負荷から無負荷に切り替わったとしても、作業者がトリガ59を操作したままであれば、ブラシレスモータ31の目標回転数が低下することを回避でき、ブラシレスモータ31が無負荷から有負荷に切り替わった際に、回転数の上昇遅れを防止できる。また、制御例3において、制御例1と同じ処理では、制御例1と同じ効果を得られる。
制御例1〜制御例3において、ブラシレスモータ31の目標回転数の制御で共通する内容を図7に示している。
本実施形態で説明した事項と、本発明の構成との対応関係を説明すると、ブラシレスモータ31が、本発明のモータ及び電動モータに相当し、工具Tが、本発明の工具に相当し、作業機10aが、本発明の作業機に相当し、モータ制御部71が、本発明の負荷検出部に相当し、温度検出センサ83及びコントローラ72が、本発明の温度検出部に相当し、冷却ファン79が、本発明の冷却機構に相当し、インバータ回路65が、本発明のインバータ回路に相当し、コントローラ72が、本発明の時間検出部に相当する。また、ブラシレスモータ31の温度、インバータ回路65の温度が、本発明における「環境の温度」に相当する。
モータ制御部71が、本発明の制御部に相当し、ステップS6で設定する目標回転数17,000rpm が、本発明の第1の回転数に相当し、目標回転数14,000rpm が、本発明の第2の回転数に相当する。また、ステップS10で設定する目標回転数17,000rpm と、ステップS13で設定する目標回転数16,000rpm と、ステップS15で設定する目標回転数15,000rpm とが、本発明の第3の回転数に相当する。さらに、81℃が、本発明の第1の温度に相当し、101℃が、本発明の第2の温度に相当し、120℃が、本発明の第3の温度に相当する。
さらに、図5のステップS24で用いる「2秒」が、本発明の所定時間に相当する。ステップS24でYesと判断される場合が、本発明の「経過時間が所定時間以上」に相当し、ステップS24でNoと判断される場合が、本発明の「経過時間が所定時間未満」に相当する。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、モータ制御部71は、各制御例のステップS5において、電流値に代えて出力軸34の回転数を用いて、ブラシレスモータ31の有負荷か否かを判断することも可能である。この場合、モータ制御部71は、実際の回転数がしきい値未満であると、ブラシレスモータ31が無負荷と判断し、実際の回転数がしきい値以上であると、ブラシレスモータ31が有負荷と判断する。
また、ステップS6及びステップS10で設定される目標回転数は、回転数設定ダイヤル62の操作により設定される目標回転数に応じて変更され、かつ、ステップS13及びステップS16で設定される回転数も、変更される。つまり、ステップS6及びステップS10で設定される目標回転数は、ステップS1で設定される目標回転数よりも高く、ステップS13で設定される目標回転数は、ステップS6及びステップS10で設定される目標回転数よりも低ければよい。さらに、ステップS15で設定される目標回転数は、ステップS13で設定される目標回転数よりも低ければよい。さらに、ステップS16で設定される目標回転数は、ステップS15で設定される目標回転数よりも低く、かつ、ステップS1で設定される目標回転数と同じであればよい。
本発明における有負荷及び無負荷は、文字通り負荷が有り、負荷が無いという意味に限らず、しきい値以上の負荷がある場合を有負荷として把握し、しきい値未満の負荷が有る場合を無負荷として把握する意味を含む。つまり、無負荷を第1負荷とし、有負荷を第1負荷よりも高い負荷の第2負荷と定義することも可能である。また、負荷の判断に用いるしきい値は、任意に変更可能である。各制御例で用いた温度、目標回転数は任意に変更可能である。ブラシレスモータが無負荷である場合は、検出される温度が低いほど、ブラシレスモータの目標回転数を低く設定すればよい。
また、本発明における「環境の温度」はブラシレスモータ31の温度、インバータ回路65の温度に限らず、過熱による損傷を防ぐことが望まれる発熱部、または、過熱による作業機の機能低下を防ぐことが望まれる発熱部を含む。これらの発熱部は、自ら温度上昇する箇所と、他の箇所から熱が伝達されて温度上昇する箇所と、を含む。発熱部は、例えば、ブラシレスモータ31の制御する制御基板78、シリンダハウジング14aが挙げられる。
また、ブラシレスモータに電力を供給する電源は、交流電源または直流電源のいずれでもよい。直流電源は、ハウジングに着脱可能なバッテリを含む。バッテリは、充電及び放電を繰り返し実行可能な二次電池である。そして、作業機が、冷却ファンによって輸送される空気の一部を、バッテリ内部に供給される構成であると、発熱部としてのバッテリの温度を検出する温度検出センサを設けることが可能である。
上記したような発熱部の温度をそれぞれ別々に検出する温度検出センサが設けられていれば、モータ制御部71は、これらの温度検出センサの信号に基づいて、図3、図5、図6のフローチャートの少なくとも1つを実行可能である。
また、本発明のモータは、電動モータの他、油圧モータ、空気圧モータ、内燃機関を含む。モータとして、油圧モータ、空気圧モータ、内燃機関を用いる場合、モータが負荷有か否かを判断するステップS5では、回転数のしきい値と、実際の回転数とを比較する。工具を動作させる動力源としてモータとして、油圧モータ、空気圧モータ、内燃機関のいずれかを用いる場合、これらの動力源の温度を検出する温度検出センサを設け、その温度検出センサの検出結果に基づいて、図3、図5、図6のフローチャートの少なくとも1つを実行可能である。さらに、本発明の作業機は、ハンマドリルの他、ハンマドライバ、ドリル、ハンマ、グラインダを含む。