JP6474230B2 - サージ防護システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施例1におけるサージ防護システム1の全体を示す概略の回路構成図である。
サージ検出器60は、第3コンタクト61、第4コンタクト62、検出部63、及び表示部64を有し、その他に連結バー65、電池66、及び確認ボタン67を有している。第3コンタクト61と第4コンタクト62との間は、連結バー65によって接続されている。検出部63は、連結バー65の外周に装着(wearing)された検出コイル63aと、この検出コイル63aに接続された制御部63bと、を有している。検出コイル63aは、連結バー65を流れる雷サージ電流iを検出するために、その雷サージ電流iによって誘起される誘導電流を出力する装置である。制御部63bは、サージ検出器60の全体の動作を制御する装置であり、例えば、演算制御部63b1及びメモリ63b2を有している。演算制御部63b1は、検出コイル63aから出力される誘導電流を電圧に変換して検出電圧を生成し、この検出電圧の電圧波形を時間軸に対して引き延ばし処理を行って変形処理波形を出力し、その変形処理波形で電圧値から雷サージ電流iの電流値を算定して、処理回数n及び最大電流値imを有する雷サージ電流検出結果を求めるものである。メモリ63b2は、雷サージ電流検出結果中の処理回数n及び最大電流値imを記憶する装置である。制御部63bには、表示部64、電池66、及び確認ボタン67が接続されている。電池66は、電源電力を供給するためのものである。確認ボタン67は、メモリ63b2が記憶する処理回数n及び最大電流値imを表示部64に表示させるためのスイッチである。
サージ防護システム1の台座10は、上部が開口した略箱形の基台17を有し、その上部はカバー18で覆われている。基台17及びカバー18は、プラスチック等の絶縁部材により形成されている。カバー18は、基台17を覆う基部18aと、この基部18aの両側面から上方向に延設された一対の第1側壁部18b及び第2側壁部18cと、により構成されている。基台17の底面には、係止金具19が前進及び後退可能に取り付けられている。係止金具19は、機器取り付け用レール(Mounting rails for devices、例えば、DINレール)85を挟持して係止し、台座10を取り外し可能に固定する機能を有している。
複数のサージ防護デバイス40の第1ケース44には、表示窓45a、係合凹部46、把持部47、及び案内部48が設けられている。表示窓45aは、第1ケース44の上面に設けられ、バリスタ43aの加熱による切り離し機構43bの切り離しを表示色の変更等により通知するものである。係合凹部46は、第1ケース44の前方側面の中央部に設けられ、台座10の係合凸部33に係合されて第1ケース44を固定するためのものである。把持部47は、第1ケース44の前方側面の上部において、係合凹部46に延設されている。把持部47を押圧することにより、係合凸部33と係合凹部46との係合を外すことができる。案内部48は、第1ケース44の前方側面の下部に設けられている。案内部48は、第1ケース44を台座10に挿入する際に台座10の案内部34に係合して案内するための突起を有し、第1ケース44を台座10に挿入して案内するためのものである。
各サージ防護デバイス40は、第1ケース44の下方を閉塞する底蓋49を有している。底蓋49には、略円柱状の第1コンタクト41、略円柱状の第2コンタクト42、誤挿入防止部材50、及び略角柱状のスイッチ押圧部材51が突設されている。第1コンタクト41は、台座10のコンタクト孔24に挿入して第1台座端子部11に接続されるものである。第2コンタクト42は、台座10のコンタクト孔25に挿入して第1台座コンタクト部14に接続されるものである。誤挿入防止部材50は、サージ防護デバイス40が逆方向に挿入されることを防止するためのものである。スイッチ押圧部材51は、スイッチ孔27に挿入して、台座10内の図示しないスイッチをオン状態にするためのものである。
サージ防護デバイス40は、複数の部材を固定するための内部フレーム52を有している。内部フレーム52は、例えば、緑色の絶縁部材であり、第1ケース44の内部に底蓋49に対して垂直方向に設けられている。底蓋49には、細板状の連結片53が内部フレーム52に沿って上方向に斜設されている。連結片53の上方向の先端には、切り離し機構43bが配設されている。切り離し機構43bは、ヒューズ54及び回動板55から構成されている。ヒューズ54は、一端が連結片53の上方先端に取り付けられている。ヒューズ54は、サージ防護デバイス40の背面側に取り付けられた図示しないバリスタ43aの加熱により溶断し、雷サージ電流iの第2コンタクト42への侵入を遮断するためのものである。回動板55は、略楕円板状で右上方向に突出部を有し、その突出部にヒューズ54の他端が取り付けられている。回動板55は、ヒューズ54が溶断すると図12の矢印L1方向に回動するように取り付けられている。回動板55の突出部の先端には、表示部45が取り付けられている。表示部45は、表示窓45a及び表示色板45bから構成されている。表示色板45bは、例えば、赤色の略扇形板状の部材であり、上方向に突出して奥行き方向に延設された突出部を有している。表示色板45bは、回動板55が矢印L1方向に回動するに伴って矢印L2方向に回動するように取り付けられている。表示色板45bは、表示窓45aに表示されていた内部フレーム52の緑色の表示色を、表示色板45bの赤色の表示色に変化させるものである。
サージ検出器60の第2ケース68には、表示部64、確認ボタン67、係合凹部69、把持部70、及び案内部71が設けられている。表示部64は、第2ケース68の上面に設けられ、制御部63b内のメモリ63b2が記憶する処理回数n及び最大電流値imを表示する表示窓64aを有している。確認ボタン67は、第2ケース68の上面における表示窓64aの近傍に設けられ、表示窓64aに処理回数n及び最大電流値imを表示させるための略円柱状のスイッチである。係合凹部69は、第2ケース68の前方側面の中央部に設けられ、台座10の係合凸部33に係合されて第2ケース68を固定するためのものである。把持部70は、第2ケース68の前方側面の上部において、係合凹部69に延設されている。把持部70を押圧することにより、係合凸部33と係合凹部69との係合を外すことができる。案内部71は、第2ケース68の前方側面の下部に設けられている。案内部71は、第2ケース68を台座10に挿入する際に台座10の案内部34に係合して案内するための突起を有し、第2ケース68を台座10に挿入して案内するためのものである。
サージ検出器60は、第2ケース68の下方を閉塞する底蓋74を有している。底蓋74には、略円柱状の第3コンタクト61、略円柱状の第4コンタクト62、誤挿入防止部材75、略角柱状のスイッチ押圧部材76、及び2つの略円筒状の接続端子77が突設されている。第3コンタクト61は、台座10のコンタクト孔28に挿入して第2台座コンタクト部15に接続されるものである。第4コンタクト62は、台座10のコンタクト孔29に挿入して第2台座端子部13に接続されるものである。誤挿入防止部材75は、サージ検出器60が逆方向に挿入されることを防止するためのものである。スイッチ押圧部材76は、スイッチ孔31に挿入して台座10内のスイッチをオン状態にするためのものである。接続端子77は、端子孔32に挿入するものである。
サージ検出器60の内部には、棒状の連結バー65が設けられている。連結バー65は、略逆U字型の凸部を有し、第3コンタクト61と第4コンタクト62との間を連結している。連結バー65の凸部の外周には、略方形の一対の検出コイル63aが装着されている。連結バー65の上方向には、制御部63bを構成する電子回路部品等を搭載するための板状のプリント基板78が設けられている。プリント基板78の上方には、表示窓64aを有する表示部64及び確認ボタン67が設けられている。プリント基板78の裏側には、電池66が収容されている。プリント基板78の裏側下方には、接続端子77が配設されている。
例えば、図1及び図3に示すサージ防護システム1において、落雷等により、例えば、第1台座端子部11Aと第2台座端子部13との間に雷サージ電圧が発生した場合の動作を説明する。
図18は、図1のサージ防護システム1の適用例を示す概略の回路構成図である。
本実施例1のサージ防護システム1によれば、次の(A)〜(D)のような効果がある。
図19は、本発明の実施例2におけるサージ防護システム1B全体を示す概略の回路構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
例えば、図19に示すサージ防護システム1Bにおいて、落雷等により、例えば、第1台座端子部11Aと第2台座端子部13との間に雷サージ電圧が発生した場合の動作を説明する。
図20は、図19のサージ防護システム1Bの適用例を示す概略の回路構成図であり、実施例1を示す図18中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2のサージ防護システム1Bによれば、サージ検出器60Bにアレスタ79を設けることにより、サージ防護デバイス40Aからの漏れ電流を阻止している。これにより、より多くの防護対象機器82に対してサージ防護システム1Bを適用可能である。
本発明は、上記実施例1及び2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
10 台座
11 第1台座端子部
12 配線金具
13 第2台座端子部
14 第1台座コンタクト部
15 第2台座コンタクト部
16 連結部
17 基台
18 カバー
18a 基部
18b 第1側壁部
18c 第2側壁部
40 サージ防護デバイス
41 第1コンタクト
42 第2コンタクト
43 避雷回路
43a バリスタ
43b 切り離し機構
44 第1ケース
60,60B サージ検出器
61 第3コンタクト
62 第4コンタクト
63 検出部
64 表示部
65 連結バー
66 電池
68 第2ケース
79 アレスタ
83 線路側電線
84 接地線
Claims (7)
- 配線用の台座と、
並列に配置され、前記台座に対して嵌脱自在に嵌着される複数のサージ防護デバイスと、
前記サージ防護デバイスに対して並列に配置され、前記台座に対して嵌脱自在に嵌着されるサージ検出器と、
を備えるサージ防護システムであって、
前記台座は、
上部が開口した略箱形の基台と、
前記基台の上部を覆う基部、並びに前記基部の両側面から上方向に延設された一対の第1側壁部及び第2側壁部を有するカバーと、
前記基台及び前記カバー内に収容され、前記第1側壁部の外側面から挿入される複数の線路側電線がそれぞれ接続される複数の第1台座端子部と、
前記基台及び前記カバー内に収容され、前記第2側壁部の外側面から挿入される接地線が接続される第2台座端子部と、
前記基台内に収容され、第1台座コンタクト部と、第2台座コンタクト部と、前記第1台座コンタクト部及び前記第2台座コンタクト部間を接続する連結部と、を有する配線金具と、を備え、
前記各サージ防護デバイスは、
前記第1側壁部及び前記第2側壁部間に嵌脱自在に嵌着される略箱形の第1ケースと、
前記第1ケース内に収容され、前記各第1台座端子部側から侵入する雷サージ電流を前記第1台座コンタクト部側へ放電する避雷回路と、を有し、
前記サージ検出器は、
前記第1ケースと略同じ形状を有し、前記第1側壁部及び前記第2側壁部間に嵌脱自在に嵌着される第2ケースと、
前記第2ケース内に収容され、前記第2台座コンタクト部側から侵入する前記雷サージ電流を前記第2台座端子部側へ放出すると共に、前記雷サージ電流の電流値を検出して雷サージ電流検出結果を求める検出部と、
前記雷サージ電流検出結果を外部から視認可能な状態で表示する表示部と、
を有することを特徴とするサージ防護システム。 - 前記台座において、
前記複数の第1台座端子部には、前記第1側壁部の外側面に形成された第1開口部から挿入される前記複数の線路側電線がそれぞれ接続され、
前記第2台座端子部には、前記第2側壁部の外側面に形成された第2開口部から挿入される前記接地線が接続され、
前記第1台座コンタクト部は、前記複数の第1台座端子部に対向して配置され、
前記第2台座コンタクト部は、前記複数の第1台座端子部側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のサージ防護システム。 - 前記配線金具において、
前記連結部は、細板状の連結板であり、
前記第1台座コンタクト部は、
前記連結板の一端において、略直角方向に接続された細板状の支持板と、
前記支持板上に配列されて固定され、上端が開口した略筒状の複数の第1台座コンタクトと、を有し
前記第2台座コンタクト部は、
前記連結板の他端において、前記支持板に対して反対側の略直角方向に接続された支持部材と、
前記支持部材上に固定され、上端が開口した略筒状の第2台座コンタクトと、を有することを特徴とする請求項2記載のサージ防護システム。 - 前記配線金具において、
前記連結部は、前記基台内において前記第1ケース及び前記第2ケースに対して並列に収容され、
前記第1台座コンタクト部は、前記基台内における前記第2台座端子部側において、前記複数の第1台座端子部に対向する位置に収容され、
前記第2台座コンタクト部は、前記基台内において前記複数の第1台座端子部側に収容されることを特徴とする請求項3記載のサージ防護システム。 - 前記各サージ防護デバイスは、
前記第1ケースと、
前記第1ケースの底面に突設され、前記第1台座端子部に挿着される第1コンタクトと、
前記第1ケースの底面に突設され、前記第1台座コンタクトに挿着される第2コンタクトと、
前記第1ケース内に収容され、前記第1コンタクト側から侵入する前記雷サージ電流を前記第2コンタクト側へ放電する前記避雷回路と、
を有し、
前記サージ検出器は、
前記第2ケースと、
前記第2ケースの底面に突設され、前記第2台座コンタクトに挿着される第3コンタクトと、
前記第2ケースの底面に突設され、前記第2台座端子部に挿着される第4コンタクトと、
前記第3コンタクト及び前記第4コンタクト間を連結し、前記第3コンタクト側から侵入する前記雷サージ電流を前記第4コンタクト側へ放出する連結バーと、
前記第2ケース内に収容され、前記連結バーを流れる前記雷サージ電流の前記電流値を検出して前記雷サージ電流検出結果を求める前記検出部と、
前記第2ケースの外面側に設けられた前記表示部と、
を有することを特徴とする請求項4記載のサージ防護システム。 - 前記サージ検出器は、更に、
前記連結バー上に接続された避雷素子を有することを特徴とする請求項5記載のサージ防護システム。 - 前記サージ検出器は、
駆動電力を供給する電池を有し、
前記電池は、前記第2ケースにおいて、前記第1ケースに対向した側面内に、着脱自在に収容されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のサージ防護システム。
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