JP6470958B2 - 繊維材料又は皮革材料のペーパー捺染法 - Google Patents
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更に詳しくは本発明は、染料を用いて繊維材料又は皮革材料に捺染するにあたり、水溶性合成系バインダーと助剤の混合液から成るペーストを原紙に付与して乾燥させた捺染用紙を作り、その捺染用紙に染料液をプリントして得た捺染紙を、繊維材料又は皮革材料に密着して加圧・加熱する事によって捺染紙を繊維材料又は皮革材料に強く貼付けた状態で染料の固着処理(スチーミング処理又は乾熱処理)を行うか、或いは貼付けと固着を同時に行うことを特徴とする繊維材料又は皮革材料のペーパー捺染法である。本発明の様に染料を付与された紙を布帛に貼付けた状態で染料の固着処理を実施する捺染法は近年我々が開発した新規な加工法であって「ペーパー捺染法」と名付けた。
加えて、小ロット生産では製版費用が割高となって採算が悪化し、更にプリント加工時、加工必要量に加え余剰色糊を調製する等、資材面での無駄や損失も増加する上、環境負荷を高める等の問題点が指摘されている。
これらの問題点を解決する新たな捺染法として、コンピュータで画像処理を行い、水性の染料インクを用いてインクジェット方式でプリントする無製版プリント法が脚光を浴び、前処理した布帛へ直接プリントするダイレクト法のほか、転写プリント分野への進展も著しい。しかしながら、インクジェットプリンターによって前処理した生地や転写用紙に水性染料インクを出力した場合、糊斑による均捺性や再現性を欠くとか、染料インクが滲み出し精細性を失う等の問題点が指摘されている。
これらの方法は、熱で昇華する分散染料を用いたポリエステル繊維の乾式転写捺染法とか、布帛を水で湿らせ転写紙と合わせ強く圧着・転写するセルロース系繊維或いは蛋白質系繊維に染料を転写捺染する湿式転写には有効であるが、昇華転写法はポリエステルに限定される上に堅牢度も低く、湿式転写法は図柄の繊細性と再現性に欠けると言う問題が生じやすい。なお、湿式転写法に関しては、特許第2925562号、特開06−287870号等が公知である。
又、(C)この加工法ではインク受容層を100%布帛へ移す必要がある為、染料固着処理後の布帛の洗浄工程で使用済の糊と樹脂は全量排水へ流れ出し、余剰染料インクも排水に流れ出すので、排水を汚染すると言う問題があった。更に、(D)汎用の離型剤は融点の低いものが多く、転写性を向上する為に高温、例えば150℃以上で転写すると、メルトした離型剤樹脂が布帛へ付着して洗浄で落ちない為、布帛の風合いが硬くなるという問題がある。或いはメルトした樹脂がインク受容層の一部を紙に接着・残留させ、不良品が発生してしまうと言う問題が生じやすい。また、(E)離型剤の融点が低いので、混合糊液塗工後の乾燥温度に制約があり、生産スピードを上げる事が出来ない等の生産効率上の問題もある。特許第4778124号には、水溶性合成系バインダー、天然系糊剤及び助剤からなる混合糊を原紙に付与して得られる捺染用紙を用いる捺染法が記載されている。しかし、天然系糊剤は高価である上に気象条件に生産量が左右される事もあって入手が困難になる事が予想されたので、天然系糊剤を用いないか、或いは少量の使用で済む方法を検討した。その結果、天然系糊剤の合成系バインダーに対する固形分換算の配合比率が5%(重量比、内数)以下、或いは天然系糊剤の配合率がゼロとなる比率でもペーパー捺染法に要求される各種物性の優れた混合糊液が得られる方法を見出した。この方法によって糊の塗工量も削減できる事が判明したのでコストダウンの効果ももたらした。
なお、本明細書及び請求の範囲では捺染用紙に関する用語を次の通りの意味で用いることがある。
(1)捺染用原紙:市販の一般的な紙(糊を塗工する際、糊中の水分で強度が低下するが 、塗工の際、破れない引張り強度があればどんな紙でもよい)
(2)捺染用紙:混合糊液(インク受容層兼接着層)が塗布された捺染用原紙
(3)捺染紙:染料インクが付与された捺染用紙
本発明の利点は、現在染色業界で多用されているローラ型或いは平板型の圧着装置を活用してセルロース系繊維、蛋白質系繊維、皮革或いは合成繊維の捺染への応用を可能とし、かつ、前記した公知方法の問題点を解決する新規な捺染法である。即ち、安価な紙を使用できる事、公知の転写捺染法における剥離不安定性が原因で発生する不良品の問題を解決出来る事、排水負荷を一層軽減できる事、風合いを維持しながら高温での貼り付けと高濃度染着を可能とする捺染法である事、混合糊液の塗工効率を乾燥温度を上げる事によって向上させる事が可能である事、混合糊液の主成分は合成系水溶性バインダー(水溶性合成樹脂)であって少量の塗工量でも効果を発揮できる事などを特徴とする。
従って、本発明は風合、繊細性、堅牢性、発色性等の卓越した捺染性能を提供し、更に資材コストの削減、安定供給、加工の再現性向上、排水負荷の更なる削減、生産効率の向上を目指したものであって、本発明方法によりエコロジカルで、且つエコノミカルな捺染法の提供を可能ならしめた。
本発明は、染料を用いて繊維材料に捺染するにあたり、水溶性合成系バインダーを主成分とし、助剤を配合した混合糊液を原紙に付与して乾燥した捺染用紙を作り、その捺染用紙の上に染料インクをプリントして乾燥した捺染紙を、繊維材料又は皮革材料に密着して加圧・加熱する事によって捺染紙を対象素材に貼り付けた状態で染料の布帛或いは皮革への固着処理を行うことを特徴とするペーパー捺染法である(請求項1)。
1.染料インクとの相溶性が良好で、且つ繊維上での染料の染着を妨害しない。
即ち、染料染着後の濃度・色相の再現性に富む混合糊剤である。
2.加熱・加圧処理によって布帛に一時的に強く接着出来る。即ち、熱を加えた後、乾燥 状態では繊維(皮革)−紙間の接着力が強い混合糊剤である。
3.インク吸収性が良く、見掛け上のインク乾燥性が良好で、色柄の精細性にも優れてい る。即ち、インク受容力が大きい混合糊剤である。
4.染料固着処理後の原紙の除去性が良い。即ち、僅かな水分或いは湿気を付与されると 紙が布帛或いは皮革から容易に剥離出来る混合糊剤である。
5.染料固着後の水洗、ソーピングにおいて水溶性バインダー及び糊が容易に発色材料か ら除去できる事。即ち、加熱後も水溶性の大きい混合糊剤である。
6.捺染用紙を巻き取って保管中にブロッキング現象(紙の表裏が接着する)を起こさな い。
これらの条件が満たされる水溶性合成系バインダーを主成分とする混合糊剤であれば、本発明の目的を達成できる。
一方、天然系糊剤を少量配合する場合は、天然に産出する糊剤の原料をそのまま或いは物理的又は化学的に加工して得られるもので、例えば、動物の皮膚や骨に含まれるコラーゲンから抽出されるゼラチン等の動物系、澱粉やセルロースを出発原料として加工するカルボキシメチルセルロース等の植物系、粘土鉱物から採取されるクレイ等の鉱物系に分類されるものであり、天然系糊剤は加熱する事によってポリマー化が進む事はない。
また、混合糊液には各種物性を向上する為、或いは染料の染着促進剤として加えられる助剤としては(混合糊液中の%含有量として)、表面張力低下剤や浸透剤、例えばアニオン系界面活性剤0.2〜5%、インク受容層の布帛への糊着力と染着力向上のために湿潤・保湿剤、例えばポリエチレングリコール、グリセリン、チオジグリコール、ジエチレングリコール等の多価アルコール類、尿素、チオ尿素、ジシアンジアミド等を1〜15%、コーティング時の糊液粘度の増加の為にアクリル酸系合成糊0〜3%、防腐剤、防黴剤、消泡剤、脱気剤、還元防止剤、反応染料用の場合はソーダ灰、重炭酸ソーダ、硅酸ソーダ、酢酸ソーダ等のアルカリ剤(1〜15%)、分散染料用や酸性染料用の場合は硫安、酒石酸や第一リン酸ソーダの様なPH調整剤(0.1〜3%)を配合すると好ましい結果が得られる。
この内、水溶性ホットメルト接着剤としては、マレイン酸交互共重合体のアルカリ水可溶型ホットメルト接着剤、感水性ホットメルト接着剤、ポリビニルアルコール系ホットメルト接着剤等がある。
塗布する糊剤の付着量は、捺染用紙のコストやバインダー類が布帛へ接着する際の接着強度及び発色性に関わってくるため、コーターで塗布する場合は、コーターのクリアランスやロール圧、巻き取りスピードの調整等、付着量の管理が重要である。混合糊液の付与量はドライ換算で5〜60g/m2が好ましい。
また、混合糊液と原紙の種類によっては、塗布時に水はじき或いは紙の収縮現象を生じ原紙への均一塗布が困難な場合がある。これらの現象は、混合糊剤の種類と糊固形分、表面張力低下剤の種類と添加量(アニオン系、ノニオン系界面活性剤、アルコール類等)等、紙の種類や処方条件によって個々に調整すれば均一塗布が可能である。混合糊液の塗布装置の具体例を挙げると、コンマコーター、グラビアコーター、リバースコーター、エアナイフコーター、ジェットコーター、キスコート、オフセットグラビア、アークグラビア、含浸装置等がある。
次いで捺染紙と対象とする布帛を合わせ、圧着(加圧・加熱)する事により布帛に染料を含んだインク受容層を紙ごと接着させた状態で染料の固着処理を行い、染料を布帛又は皮革に染着させる。次いで紙を剥離したあと、布帛を洗浄(水洗、ソーピング、水洗)する事によって、少量ながら布帛に付着している水溶性樹脂を水洗除去し、繊維の風合が良好で精細なプリント生地或いはプリント製品を得る。ポリエステルなど合成繊維の場合は洗浄工程を省略する事も可能である。
本発明の場合、糊の塗工量が少なくて済む上に、染料を布帛に固着処理した後に剥離除去される紙には少量の未固着染料と、糊剤の大部分が付着しており、布帛には余剰染料や糊剤が殆ど付着していないので、布帛洗浄時の排水負荷が公知方法に比べて大幅に軽減される。離型紙を用いる転写捺染の場合、及びダイレクト法の場合は、インク受容層(糊とインク)が全量布帛へ付与される為、未固着の余剰染料と糊剤による排水汚染が大きいと言う問題があるので、この点において本発明はエコロジー対応の加工法と言ってよい。
例えば、反応染料の1相スチーム固着法では、100〜105℃、5〜20分間のスチーミング処理、アルカリを含まないインク受容層の場合は、2相法(例えばコールドフィックス法等)が適用できる。酸性染料では100〜105℃・10〜30分間のスチーミング処理を行う。分散染料の場合は、160〜220℃1〜20分間のHTスチーミング又は乾熱処理を行う。スチーミング後、生地から紙をはがす際、水分や湿気を付与された状態での紙はがしは容易である。染料の固着処理後は常法の洗浄条件(水洗、ソーピング、水洗。分散染料の場合は水洗、還元洗浄、水洗)で処理する事で、風合が良好で精細、濃厚な捺染物を得る事が出来る。分散染料の場合は洗浄を省略しても風合が良好で精細、濃厚な捺染物を得る事が出来る。
染料の種属は布帛を構成する繊維の種類に応じて選択されるが、反応染料、直接染料、酸性染料、金属錯塩型染料、分散染料、カチオン染料等が適用できる。なお、分散染料をインク化する場合は、0.1〜0.3mmのジルコニュウムビーズを用いて染料の平均粒径を0.1μm程度に微粒化する事が望ましい。
インク受容層兼接着層として、ポバールAP−17(20%水溶性ポリビニルアルコール系バインダー水溶液:日本酢ビ・ポバール社製)40g、ボンコートS−5(60%水溶性アクリル系樹脂:DIC社製)20g、プラスコートZ−221(20%水溶性ポリエステル系樹脂:互応化学製)50g、尿素10g、ジシアンジアミド3g、NS酸ソーダ(還元防止剤:明成化学社製)5g、チオ尿素4g、脱気剤1g、ソーダ灰15g、水30gの混合物を、高速デスパー型攪拌機(約5,000r.p.m.)でよく攪拌し、高粘度のペーストを作った。このインク受容層兼接着層となる混合糊液を塗工機(横山製作所製)を使用して紙(日本製紙社製、未晒クラフト紙、75g/m2、厚さ0.15mm)に塗布・乾燥した。混合糊液の塗工量(乾燥重量)は16g/m2であった。この様にして反応染料用の捺染用紙を得た。
次いで反応染料インク液(C.I.Reactive Red 226 10%、ポエチレングリコール5%、グリセリン5%、εカプロラクタム5%、イオン交換水75%)を、上記捺染用紙上にインクジェットプリンター(HYPERECO:武藤工業社製:オンデマンド型ピエゾインクジェットプリンター)によってプリントを行い乾燥し、捺染紙を得た。
次いでこの反応染料の捺染紙と綿ブロード布を密着させ、加熱・加圧(200℃、35kg/cm2、10m/min.ローラー型圧着機)して綿ブロード布に捺染紙を貼り付けた。次いで捺染紙を貼りつけたまま綿ブロード布を100℃・10分間、HTスチーム処理を行い、その後、紙を剥離したあと常法により水洗・ソーピング・水洗・乾燥した。この様にして得られた捺染布は繊細なデザインが精細・堅牢・濃厚に染着しており、柔軟な風合を示す捺染布であった。
実施例1に於ける糊液にFDアルギンBL(古川化学工業社製:アルギン酸ソーダ)を1.5g加える以外は同様に処理して捺染用紙、次いで捺染紙を作り、捺染紙の圧着条件を190℃、5m/min.に変更する以外は同様に処理した結果、実施例1と同様に繊細なデザインが精細・堅牢・濃厚に染着した柔軟な風合を示す捺染布が得られた。
インク受容層兼接着層用糊として、実施例1の配合組成からソーダ灰を除き、代わりに酒石酸3gを加えた混合物を、5,000r.p.mの高速デスパー型攪拌機でよく攪拌し、高粘度のペーストを作った。この混合糊液をエアナイフコーターを使用して原紙(三菱製紙社製、上質紙、坪量80g/m2)に、塗布・乾燥した。この糊液の乾燥付与量は9g/m2であった。この様にして分散染料用の捺染用紙を得た。
次いで分散染料インク液(C.I.Disperse Blue60 6%、エチレングリコール5%、グリセリン15%、ノニオン系分散剤5%、アニオン系分散剤5%、イオン交換水64%)を上記捺染用紙上にインクジェットプリンター(HYPERECO:武藤工業社製:オンデマンド型ピエゾインクジェットプリンター)によってプリントを行い乾燥し、捺染紙を得た。
次いでこの分散染料の捺染紙とポリエステルサテン生地を加熱・加圧(180℃、32kg/cm2、5m/min.ローラー型圧着機)してポリエステル生地に捺染紙を貼り付けた。
次いで捺染紙を貼りつけたままポリエステル生地を180℃・8分間、HTスチーム処理を行い、その後、紙をはがしたあと常法により水洗・還元洗浄・水洗・乾燥した。この様にして得られたポリエステル捺染布は繊細なデザインを有し、繊維の風合は柔軟であり、各種堅牢性も4級以上であった。この生地の還元洗浄液は無色透明であり、洗浄有無による風合いにも変化はなく、還元洗浄が省略できる事を証明した。
実施例3に於けるポリエステル生地の代わりにナイロンタフタ生地を用い、糊の塗工量をドライ換算18g/m2とし、染料インクとして酸性染料インク、スチーミングは100℃で30分間処理する以外は同様に処理した結果、ナイロンタフタの捺染布は繊細なデザインを有し、繊維の風合は柔軟で、耐光、洗濯、汗等の各種堅牢性も良好であった。
常法の一浴法クロムなめし法によって得た牛革に対して、実施例1で得た捺染紙を合わせて、ハシマ社製平板プレス機HSP−2210にセットし、その上に水で濡らして強く絞った綿生地をあて、120℃、0.9MPaで2分間加圧・加熱する事によって貼付と固着を同時に行った。次いで紙を剥がし、水洗して乾燥した。その結果、高濃度で精細に染色された風合いの優れた牛革が得られた。耐光堅牢度は4〜5級、湿潤摩擦堅牢度は3〜4級であった。
特に本発明方法は、少量多品種生産や多様性のニーズに敏速で効率的に対応できる生産システムを構築でき、環境適合性と共に経済性と品質効果も優れた方法であり、捺染繊維製品及び皮革製品の付加価値向上と用途拡大に大きく寄与する新規な捺染法である。
Claims (8)
- 繊維材料又は皮革材料の捺染法であって、水溶性合成系バインダー並びに助剤からなり、天然系糊剤を配合しない混合糊液を原紙に付与した捺染用紙を作り、その捺染用紙の上に染料インクをプリントした捺染紙を繊維材料又は皮革材料に密着して加圧・加熱する事によって捺染紙を繊維材料又は皮革材料に貼付けた状態で染料インクの染料の固着処理を行うことを特徴とする繊維材料又は皮革材料のペーパー捺染法。
- 前記水溶性合成系バインダーが、水溶性ポリビニルアルコール系バインダー、水溶性アクリル系バインダー、水溶性ウレタン系バインダー、水溶性ウレタン変性エーテル系バインダー、水溶性ポリエチレンオキサイド系バインダー、水溶性ポリアミド系バインダー、水溶性フェノール系バインダー、水溶性酢酸ビニル系バインダー、水溶性スチレンアクリル酸系バインダー、水溶性スチレンマレイン酸系バインダー、水溶性スチレンアクリルマレイン酸系バインダー、水溶性ポリエステル系バインダー、水溶性ポリビニルアセタール系バインダー、水溶性ポリエステル・ウレタン系バインダー、及び水溶性ポリエーテル・ウレタン系バインダーからなる群より選択された1種又は2種以上の混合物である事を特徴とする請求項1記載のペーパー捺染法。
- 前記助剤が、界面活性剤、増粘剤、保湿剤、PH調整剤、アルカリ剤、濃染化剤、防腐剤、防黴剤、脱気剤、消泡剤及び還元防止剤からなる群より選択された1種又は2種以上である事を特徴とする請求項1又は2記載のペーパー捺染法。
- 前記染料インクが水性染料インクであり、水溶性合成系バインダーと助剤の混合液を原紙に付与して乾燥する事によって得たインク受容層兼接着層を有する捺染用紙に、前記水性染料インクでインクジェットプリントする事を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のペーパー捺染法。
- 前記染料インク用の染料として、反応染料、酸性染料、金属錯塩型染料、直接染料、分散染料又はカチオン染料を用いる事を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のペーパー捺染法。
- 前記繊維材料又は皮革材料が、セルロース系繊維材料、蛋白質系繊維材料、動物性皮革、又は合成繊維材料の織物、編物、不繊布等の単独、混紡、混繊或いは交織品である事を特徴とする請求項1乃至5に記載のペーパー捺染法。
- 水溶性合成系バインダー並びに助剤からなり、天然系糊剤を配合しない混合糊液を、原紙に塗布、噴霧或いは浸漬後、乾燥する事によって紙に吸収或いは積層させてインク受容層兼接着層を有する捺染用紙を作る事を特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載のペーパー捺染法で用いられる捺染用紙の製造方法。
- 水溶性合成系バインダー並びに助剤からなり、天然系糊剤を配合しない混合糊液を、原紙に塗布、噴霧或いは浸漬後、乾燥する事によって紙に吸収或いは積層させてインク受容層兼接着層を有する捺染用紙を作り、前記捺染用紙に、水性染料インクをインクジェットプリントする事を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のペーパー捺染法で用いられる捺染紙の製造方法。
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