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JP6470699B2 - 杭の接続構造 - Google Patents

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JP6470699B2
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Description

本発明は、杭の接続構造に関する。
従来、切土法面補強、擁壁補強、地滑り・斜面崩落防護、岩盤補強等を目的とした地山補強工法として、地山に削孔を形成した後、削孔内にモルタル等の硬化性充填材を注入して、鉄筋等の補強材の挿入を行う工法があった(特許文献1参照)。
特開2000−303480号公報
従来の土木工事は、一般に、(i)削孔機のドリルロッドにより地山に対して削孔を形成し、(ii)ドリルロッドを削孔から引き抜いた後、削孔内に注入ホースを挿入し、(iii)注入ホースにセメントミルクやモルタル等の硬化性充填材を注入して充填させ、(iv)注入ホースを引き抜いた後、削孔内に鉄筋等を挿入し、(v)その後、孔口にベアリングプレート及びナットを取付けて締付ける。
しかし、削孔機により形成した削孔が崩壊してしまう問題があった。そこで、特許文献1記載の地山補強工法が提案されている。
また、孔壁を保護するため他の工法として、ケーシングを使用することがある。その作業工程は、(i)削孔を開け、(ii)削孔にケーシングを挿入し、(iii)ケーシング内にモルタルを注入して充填させ、(iv)ケーシングに鉄筋を挿入し、(v)削孔内にモルタルと鉄筋を残したままケーシングを引き抜いて回収する工程を順次行う。
しかし、上記何れの従来工法を採用するにしても工数が多くなり、コストが増大するという欠点があった。また、足場の悪い斜面では、重機の使用が制限され、作業の能率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、2本の杭を機械的構造により容易に接続でき、土木工事に於ける作業の工数を削減できる杭の接続構造を提供することを目的とする。特に、モルタルとの付着性の高い窪み付鋼管を適用して、鉄筋以上の強度を確保しつつ鋼管内径をモルタル注入に利用することによる工事工数の削減、能率向上を考え、これに不可欠な窪み付鋼管の簡易な機械式接続構造を提供することを目的とする。
本発明に係る杭の接続構造は、モルタル注入を伴う土木工事に用いられ、鋼管から成る杭の杭端部を、短筒状の継手にて、接続する杭の接続構造であって、上記杭端部に軸心直交状の貫孔を有し、上記継手は、軸心方向中間部の内鍔部をもって区画された一対の差込筒部を有し、上記杭端部が上記差込筒部に差込まれた状態で上記貫孔と同一軸心上に貫通孔とねじ孔が、上記差込筒部に貫設され、上記継手と上記杭の接続完了状態に於て、上記貫通孔と上記貫孔と上記ねじ孔に、ボルトが挿入されて、該ボルトの雄ねじ部が上記ねじ孔に螺着され、さらに、上記ボルトの頭部が上記杭の外周面に押圧力を付与し、かつ、上記頭部が上記貫通孔に埋没状に装入され、上記ボルトの上記頭部からの上記押圧力によって、上記杭が上記差込筒部の上記ねじ孔側に偏在して、上記杭の外周面と上記差込筒部の内周面の間に横断面三日月状の間隙が形成され、上記土木工事完了状態で、注入されたモルタルが、上記三日月状の上記間隙に充填されているものである。
また、鋼管から成る杭の杭端部を、短筒状の継手にて、接続する杭の接続構造であって、上記杭端部に軸心直交状の貫孔を有し、上記継手は、軸心方向中間部の内鍔部をもって区画された一対の差込筒部を有し、上記杭端部が上記差込筒部に差込まれた状態で上記貫孔と同一軸心上に貫通孔とねじ孔が、上記差込筒部に貫設され、さらに、上記差込筒部の外周面・内周面に於て、上記ねじ孔を中心とする円形平面状座面を有し、上記継手と上記杭の接続完了状態に於て、上記貫通孔と上記貫孔と上記ねじ孔に、ボルトが挿入されて、該ボルトの雄ねじ部が上記ねじ孔に螺着され、さらに、上記ボルトの頭部が上記杭の外周面に押圧力を付与し、かつ、上記頭部が上記貫通孔に埋没状に装入されているものである。
また、上記杭の外周面には、多数の窪み部が凹設されているものである。
また、上記貫通孔は、機械加工孔であって、上記ボルトの上記頭部より僅かに大きく形成され、上記貫通孔の直径が、上記ボルトの上記頭部の直径の101%〜105%に設定されているものである。
本発明の杭の接続構造によれば、土木工事に於て、杭の内部空洞を利用してモルタルを削孔内に注入して充填させることができ、注入ホースやケーシング等が不要となり、土木工事の工数を削減して、コストを低減できる。杭の接続作業を簡素化でき、作業時間を短縮することができる。手作業で接続作業を行える為、作業能率を改善できる。杭端部を継手とボルトで機械的構造により接続でき、接続強度を安定して高品質にすることができる。杭の外周面を差込筒部の内周面に押し付けて締め付けることができ、接続完了状態でのガタつきを防止でき、かつ、曲げ耐力を確保できる。従来の鉄筋と同等程度の耐圧縮強度と耐引張強度を備え、かつ、曲げに対する耐曲げ強度を具備した接続強度を確保できる。また、杭端部を溶接する必要がなく、現場に溶接のための火気を持ち込むことがなく、火災の虞れもなく、また、雨天時の接続作業も可能となる。
接続完了状態を示す拡大断面図であり、(a)は拡大断面正面図であり、(b)は拡大断面側面図である。 接続完了状態を示す拡大断面図であり、(a)は拡大断面平面図であり、(b)は要部をさらに拡大した断面平面図である。 杭端部を示す拡大断面図であり、(a)は拡大断面正面図であり、(b)は拡大断面側面図である。 継手を示す拡大断面図であり、(a)は拡大断面正面図であり、(b)は拡大断面側面図である。 杭を示す正面図である。 図5のA−A断面図である。 要部拡大側面図である。 継手を示す斜視図である。 本発明に係る杭の接続構造の使用状態を示す簡略な断面図であり、(a)は削孔を開ける工程を示す断面図であり、(b)は杭を挿入する工程を示す断面図であり、(c)はモルタルを注入する工程を示す断面図であり、(d)はモルタルを削孔に充填完了する工程を示す断面図である。 モルタルを充填完了した状態の要部拡大断面図であり、(a)は拡大断面正面図であり、(b)は拡大断面平面図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に示すように、本発明の杭の接続構造は、鋼管から成る杭1,1の杭端部2,2を、短筒状の継手3にて相互に接続する際の接続構造である。
一般的に、鋼管の杭端部を機械的に接続する方法としてネジ継手によるものがあるが、図3と図5,図6に示すように、杭1は、定尺の鋼管(ディンプル鋼管)から成り、外周面1Aに、多数の窪み部9が凹設されている為、断面形状が真円とならないのでネジ加工が難しく、ネジ継手を用いて杭端部2,2を接続するのは至難である。窪み部9は、軸心方向に沿って所定のピッチで形成されて、複数列の列状ディンプル群13を形成している。杭1の内周面1Bには、外周面1Aの窪み部9に対応して、長円形状の低突隆部12が複数形成されている。
図3に示すように、杭端部2には、杭軸心Cに直交する一軸心方向の(一対の)貫孔4,4が形成されている。貫孔4は、杭端部2の最端縁部20から長手方向へ所定の長さ寸法Lの位置であって、かつ、杭軸心Cを中心として180°回転対位置に配設されている。
継手3は、例えば、ダクタイル鋳鉄やマリアブル鋳鉄から成る。
図4に示すように、継手3は、軸心方向中間部に内鍔部10を備え、内鍔部10によって杭端部2が差込まれる一対の差込筒部6,6が区画形成されている。差込筒部6の各々に、継手軸心Cに直交する一軸心方向の貫通孔5とねじ孔7が、継手軸心Cを中心として180°回転対称位置に貫設されている。
図1に示すように、杭端部2が差込筒部6に差込まれて、内鍔部10に杭端部2の最端縁部20が当接した状態で、貫通孔5とねじ孔7が、貫孔4,4と同一軸心上に対応するように配設されている。即ち、内鍔部10の上下端面10A,10Bから貫通孔5・ねじ孔7までの長さ寸法Lは、杭端部2の最端縁部20から貫孔4,4までの長さ寸法Lと、ほぼ同一に設定されている。なお、図4(a)に示すように、一対の差込筒部6,6に於て、貫通孔5,5が、同じ方向に開口状として形成され、その180°反対側に、ねじ孔7,7が同じ方向に開口状に形成されている。
図1に示すように、杭端部2が差込筒部6に差込まれた状態で、貫通孔5と貫孔4,4とねじ孔7が同一軸心上に配設されて、この貫通孔5と貫孔4,4とねじ孔7に、ボルト8が串挿状に挿入されて、さらに、ボルト8の雄ねじ部8Aがねじ孔7に螺着されることで、継手3と杭1が接続されている。
杭1は、内周面1Bに複数の低突隆部12を有し、内径寸法が安定しない為、継手3との接続には、杭1の外周面1Aを利用して、杭端部2が差込筒部6の内に差込まれる。
ボルト8の螺着に伴って、ボルト8の頭部8Bが杭1の外周面1Aに押圧力Pを付与し、かつ、頭部8Bが貫通孔5に埋没状に装入されている。
貫通孔5は、ドリル等の機械的穿孔手段によって形成された機械加工孔であって、ボルト8の頭部8Bより僅かに大きく形成され、図7に示すように、貫通孔5の直径Dが、ボルト8の頭部8Bの直径Dの101%〜105%に設定されているのが望ましい。
ボルト8の頭部8Bを貫通孔5に埋没させることで、引張力や曲げ力が掛かった際、ボルト8の曲げ変形や杭の曲げ変形を抑制でき、ボルト8の破損を防止できる。また、ボルト8の頭部8Bを貫通孔5に埋没させ、かつ、ナットを使用せずにボルト8の雄ねじ部8Aがねじ孔7に螺着されることで、ボルト8の頭部8Bやナットが差込筒部6の外周面6Aから突出することがなく、挿入時の引っ掛かりを防止できる利点がある。ボルト8の頭部8Bは、中央に六角形状の穴部16が形成されている。なお、ボルト8の頭部8Bは、外周面が凹凸波形加工やローレット加工されていても良いが、外周面を機械加工にて平滑面状として、上記貫通孔5の直径Dと頭部8Bの直径Dの寸法差を小さく設定するのが曲げ力や引張力が作用した際に、ガタつかず、強度も向上して好ましい。
図1(a)と図2(a)に示すように、杭1は、ボルト8の頭部8Bからの押圧力Pによって、差込筒部6のねじ孔7側に偏在している。ボルト8をねじ孔7に螺着させることにより、差込筒部6の内周面6Bのねじ孔7寄りの圧接部17,17に、杭1の外周面1Aを押し付けて、杭1を締め付けている。図例では、差込筒部6の内周面6Bに、2箇所の圧接部17,17にて、杭1の外周面1Aが押し付けられて、2箇所の圧接部17,17では、杭1の外周面1Aと差込筒部6の内周面6Bが軸心方向に沿って線状領域乃至帯状面領域にて当接(圧接)している。
杭1を差込筒部6のねじ孔7側に偏在させることで、杭1の外周面1Aと差込筒部6の内周面6Bの間には、横断面三日月状の間隙11が形成されている。
図2(b)と図8に示すように、継手3は、差込筒部6の外周面6A・内周面6Bに於て、ねじ孔7を中心とする円形平面状座面14,14を有している。
円形平面状座面14,14は、差込筒部6の外周面6Aに突設された丸座部18の外面と、差込筒部6の内周面6Bの座ぐり部19の底面に、相互に平行面状に形成されている。差込筒部6のねじ孔7と貫通孔5の軸心と直角度を保つ為、差込筒部6の外周面6Aに丸座部18を設けて、位置割り出しを容易とするよう形成されている。なお、ボルト8の装着時にねじ孔7の位置を探し易くし、また、初期食付きし易くする為に、ボルト8の先端に雄ねじの無いガイド部を設ける。あるいは、ボルト8の先端を円錐状に尖らせた先端テーパー状とするも好ましい。
上述した本発明の杭の接続構造の使用方法(作用)について説明する。
図9(a)に示すように、補強対象の地山Zを掘削して削孔40を開けて、次に、杭1,1を継手3で順次接続して削孔40に挿入する。この際、削孔40を先掘りしてから接続した杭1,1を挿入する為、回転力(トルク)が杭1,1及び継手3に作用することは少ないが、作業をし易くするために回転させたり、挿入の途中で回転させて継手3が引っ掛かるのを回避することがあり、十分な回転耐力を備えている。つまり、杭1,1の接続部(継手3及びボルト8)は、構造物等を支持する為の軸心方向の圧縮力に耐え得る耐圧縮荷重強度と、施工時の吊り下げによる自重(最大で100kg程度)の耐引張荷重強度とが、要求され、さらに、回転トルクに耐える回転耐力も備えている。なお、回転が掛かる用途の場合は、必要に応じてボルト8の径を太くして対処する。
杭1を継手3に接続する手順を説明すると、図1に示すように、杭1の杭端部2を継手3の差込筒部6に(内嵌状に)差し込んで、差込筒部6の貫通孔5・ねじ孔7と、杭端部2の貫孔4,4とが、同一軸心上に配設されるよう位置合わせをし、次に、貫通孔5からボルト8を挿入して、貫通孔5と貫孔4,4とねじ孔7に、ボルト8を挿入して(串挿状として)、六角レンチを用いてボルト8を回転させて、ボルト8の雄ねじ部8Aをねじ孔7に螺着させて、継手3と杭1の接続が完了する。継手3のもう一方の差込筒部6にも杭端部2を接続する。このようにして、2本の杭1,1を継手3とボルト8の機械的構造により均一な接続強度にて接続可能であり、溶接は不要である。
次に、図9(c)から(d)に示すように、杭1の内部空洞に液状のモルタルMを注入して、削孔40にモルタルMを充填・固化させる。充填されたモルタルMは、注入圧によって、削孔40の孔壁に浸透して固化し、地山Zを確実に補強する。このように、杭1の内部空洞を利用してモルタルMを注入することで、注入ホースやケーシング等が不要となり、従来工法と比べて工数を削減して、コストを低減できる。
杭1は、外周面1Aに多数の窪み部9を有し、周面摩擦力が増大して、杭1の外周面1AとモルタルMとの付着力を確実に確保することができる。
図10に示すように、杭1の外周面1Aと差込筒部6の内周面6Bの間の横断面三日月状の間隙11に、注入されたモルタルMが浸入して充填・固化される。三日月状の間隙11がモルタルMによって埋まることで、杭1,1及び継手3が曲げ力に耐える強度(曲げ耐力)が向上する利点がある。
図3に示すように、ボルト8からの押圧力Pによって、差込筒部6の内周面6Bに杭1の外周面1Aが押し付けられて締め付けられることで、曲げ耐力を確保している。
また、機械加工によって形成される貫通孔5が、ボルト8の頭部8Bの孔内移動を規制して、ボルト8の曲げ変形を防止する。
差込筒部6の貫通孔5からボルト8を挿入して雄ねじ部8Aをねじ孔7に螺着させる際に、一対の差込筒部6,6に設けられた貫通孔5,5に、同一方向からボルト8を挿入して、能率良く作業を行うことができる。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、杭端部2の貫孔4,4は、長孔としても良い。貫孔4を長孔として長手方向に余裕を持たせることで、加工を容易としコストを低減できる。また、杭端部2の貫孔4,4の長手方向位置、及び、差込筒部6の貫通孔5・ねじ孔7の長手方向位置は、互いの対応関係を保ったままであれば変更することができ、杭端部2の最端縁部20から貫孔4,4までの長さ寸法L(図1参照)と、内鍔部10の上下端面10A,10Bから貫通孔5・ねじ孔7までの長さ寸法L(図2参照)とを、任意の長さで延長して、杭1,1の曲げ耐力を向上することが可能である。
以上のように、本発明に係る杭の接続構造は、鋼管から成る杭1,1の杭端部2,2を、短筒状の継手3にて、接続する杭の接続構造であって、上記杭端部2に軸心直交状の貫孔4,4を有し、上記継手3は、軸心方向中間部の内鍔部10をもって区画された一対の差込筒部6,6を有し、上記杭端部2が上記差込筒部6に差込まれた状態で上記貫孔4,4と同一軸心上に貫通孔5とねじ孔7が、上記差込筒部6に貫設され、上記継手3と上記杭1の接続完了状態に於て、上記貫通孔5と上記貫孔4,4と上記ねじ孔7に、ボルト8が挿入されて、該ボルト8の雄ねじ部8Aが上記ねじ孔7に螺着され、さらに、上記ボルト8の頭部8Bが上記杭1の外周面1Aに押圧力Pを付与し、かつ、上記頭部8Bが上記貫通孔5に埋没状に装入されているので、土木工事に於て、杭1の内部空洞を利用してモルタルMを削孔40内に注入して充填・固化させることができ、注入ホースやケーシング等が不要となり、土木工事の工数を削減して、コストを低減できる。杭1,1の接続作業を簡素化でき、作業時間を短縮することができる。手作業で接続作業を行える為、作業能率を改善できる。杭端部2,2を継手3とボルト8で機械的構造により接続でき、接続強度を安定して高品質にすることができる。杭1の外周面1Aを差込筒部6の内周面6Bに押し付けて締め付けることができ、曲げ耐力を確保できる。接続完了状態でのガタつきを防止できる。従来の鉄筋と同等程度の耐圧縮強度と耐引張強度を備え、かつ、曲げに対する耐曲げ強度を具備した接続強度を確保できる。また、杭端部2,2を溶接する必要がなく、現場に溶接のための火気を持ち込むことがなく、火災の虞れもなく、また、雨天時でも接続作業を行うことができる。
また、上記杭1の外周面1Aには、多数の窪み部9が凹設されているので、杭1の周面摩擦力を増大させることができ、モルタルMが注入されて固化した土木工事完了状態で、杭1とモルタルMとの付着力を確実に確保でき、杭1とモルタルMが一体化した強固な補強材を形成することができる。
また、上記ボルト8の上記頭部8Bからの上記押圧力Pによって、上記杭1が上記差込筒部6の上記ねじ孔7側に偏在して、上記杭1の外周面1Aと上記差込筒部6の内周面6Bの間に横断面三日月状の間隙11が形成されているので、杭1の外周面1Aを差込筒部6の内周面6Bに押し付けて締め付けることができ、接続状態でのガタつきを防止できる。
また、モルタル注入を伴う土木工事に用いられる杭の接続構造であって、上記土木工事完了状態で、注入されたモルタルMが、上記三日月状の上記間隙11に充填されているので、杭1,1及び継手3の接続強度(特に曲げに対する強度)を向上できる。
また、上記貫通孔5は、機械加工孔であって、上記ボルト8の上記頭部8Bより僅かに大きく形成され、上記貫通孔5の直径Dが、上記ボルト8の上記頭部8Bの直径Dの101%〜105%に設定されているので、ボルト8の頭部8Bが貫通孔5内で移動するのを規制して、ボルト8の曲げ変形を防止できる。ボルト8が差込筒部6の貫通孔5・ねじ孔7に両端部支持されて、接続強度(耐引張荷重強度)を確保できる。
また、上記差込筒部6の外周面6A・内周面6Bに於て、上記ねじ孔7を中心とする円形平面状座面14,14を有しているので、差込筒部6のねじ孔7と貫通孔5の軸心と直角度を保つことができ、位置割り出しを容易とすることができる。
1 杭
1A 外周面
2 杭端部
3 継手
4 貫孔
5 貫通孔
6 差込筒部
6A 外周面
6B 内周面
7 ねじ孔
8 ボルト
8A 雄ねじ部
8B 頭部
9 窪み部
10 内鍔部
11 間隙
13 列状ディンプル群
14 円形平面状座面
押圧力
M モルタル
貫通孔の直径
ボルトの頭部の直径

Claims (4)

  1. モルタル注入を伴う土木工事に用いられ、鋼管から成る杭(1)(1)の杭端部(2)(2)を、短筒状の継手(3)にて、接続する杭の接続構造であって、
    上記杭端部(2)に軸心直交状の貫孔(4)(4)を有し、
    上記継手(3)は、軸心方向中間部の内鍔部(10)をもって区画された一対の差込筒部(6)(6)を有し、上記杭端部(2)が上記差込筒部(6)に差込まれた状態で上記貫孔(4)(4)と同一軸心上に貫通孔(5)とねじ孔(7)が、上記差込筒部(6)に貫設され、
    上記継手(3)と上記杭(1)の接続完了状態に於て、上記貫通孔(5)と上記貫孔(4)(4)と上記ねじ孔(7)に、ボルト(8)が挿入されて、該ボルト(8)の雄ねじ部(8A)が上記ねじ孔(7)に螺着され、さらに、上記ボルト(8)の頭部(8B)が上記杭(1)の外周面(1A)に押圧力(P)を付与し、かつ、上記頭部(8B)が上記貫通孔(5)に埋没状に装入され、上記ボルト(8)の上記頭部(8B)からの上記押圧力(P )によって、上記杭(1)が上記差込筒部(6)の上記ねじ孔(7)側に偏在して、上記杭(1)の外周面(1A)と上記差込筒部(6)の内周面(6B)の間に横断面三日月状の間隙(11)が形成され、
    上記土木工事完了状態で、注入されたモルタル(M)が、上記三日月状の上記間隙(11)に充填されていることを特徴とする杭の接続構造。
  2. 鋼管から成る杭(1)(1)の杭端部(2)(2)を、短筒状の継手(3)にて、接続する杭の接続構造であって、
    上記杭端部(2)に軸心直交状の貫孔(4)(4)を有し、
    上記継手(3)は、軸心方向中間部の内鍔部(10)をもって区画された一対の差込筒部(6)(6)を有し、上記杭端部(2)が上記差込筒部(6)に差込まれた状態で上記貫孔(4)(4)と同一軸心上に貫通孔(5)とねじ孔(7)が、上記差込筒部(6)に貫設され、さらに、上記差込筒部(6)の外周面(6A)・内周面(6B)に於て、上記ねじ孔(7)を中心とする円形平面状座面(14)(14)を有し、
    上記継手(3)と上記杭(1)の接続完了状態に於て、上記貫通孔(5)と上記貫孔(4)(4)と上記ねじ孔(7)に、ボルト(8)が挿入されて、該ボルト(8)の雄ねじ部(8A)が上記ねじ孔(7)に螺着され、さらに、上記ボルト(8)の頭部(8B)が上記杭(1)の外周面(1A)に押圧力(P )を付与し、かつ、上記頭部(8B)が上記貫通孔(5)に埋没状に装入されていることを特徴とする杭の接続構造。
  3. 上記杭(1)の外周面(1A)には、多数の窪み部(9)が凹設されている請求項1又は2記載の杭の接続構造。
  4. 上記貫通孔(5)は、機械加工孔であって、上記ボルト(8)の上記頭部(8B)より僅かに大きく形成され、
    上記貫通孔(5)の直径(D )が、上記ボルト(8)の上記頭部(8B)の直径(D )の101%〜105%に設定されている請求項1,2又は3記載の杭の接続構造。
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