以下、添付の図面を用いて、本実施形態にかかるオーダ端末およびプログラムを適用したオーダエントリシステムについて説明する。
図1は、本実施形態にかかるオーダエントリシステムの全体構成の一例を概略的に示す図である。本実施形態にかかるオーダエントリシステムは、例えば、居酒屋等の店舗に導入され、顧客による商品の注文を管理するシステムである。
本実施形態にかかるオーダエントリシステムは、図1に示すように、顧客によって使用されるオーダ端末102と、キッチンに設置されるキッチンプリンタ103と、チェックアウトカウンタに設置されるPOS(Point Of Sale)端末104と、ホールに設置されるカスタマチェックプリンタ105と、店舗のバックヤード等に設置されかつオーダエントリシステム全体を制御するサーバとしてのオーダステーション106と、を有している。
オーダステーション106は、オーダ端末102から、注文データを受信する。ここで、注文データは、メニュー品目(商品の一例)を注文したテーブルを特定可能とするテーブルコード、注文されたメニュー品目、当該メニュー品目の数量等、注文されたメニュー品目に関する情報である。オーダステーション106は、オーダ端末102から注文データを受信すると、当該注文データを、キッチンプリンタ103、POS端末104、カスタマチェックプリンタ105へと送信する。
キッチンプリンタ103およびカスタマチェックプリンタ105は、オーダステーション106から受信した注文データに応じた内容の伝票を印字して発行する。キッチンプリンタ103は、注文されたメニュー品目をキッチンで働く調理人に指示するための伝票を発行する。一方、カスタマチェックプリンタ105は、注文されたメニュー品目を給仕した後に顧客に渡す伝票を発行する。
POS端末104は、硬貨および紙幣を出し入れ自在に収納するドロワ118の上に設置される。そして、POS端末104は、顧客との間で、オーダステーション106から受信した注文データに基づく会計処理等を実行する。本実施形態では、POS端末104は、オペレータ用の表示器119aと、顧客用の表示器119bと、キーボード等を含む入力装置120と、レシートプリンタ121と、を有している。
オーダ端末102は、ホールの天井等に設置された無線中継器107を介して、オーダステーション106等の外部装置と無線通信を行う。例えば、オーダ端末102は、顧客からのメニュー品目の注文データを、無線通信によって、オーダステーション106に送信する。また、オーダ端末102、キッチンプリンタ103、POS端末104、およびカスタマチェックプリンタ105は、LAN(Local Area Network)を介してオーダステーション106と通信可能に接続されている。
オーダ端末102は、板状の筐体(以下、本体ハウジングと言う)109を有する。そして、本体ハウジング109の一方の面側には、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成されかつ各種情報を表示可能な表示部111と、ユーザインタフェースとしてのキーボード112と、が設けられている。また、オーダ端末102は、表示部111の表示画面上に設けられ、当該表示画面に表示されかつ注文するメニュー品目の選択等を指示可能なGUI(Graphic User Interface、入力部の一例)等に対するタッチ操作を検出するタッチパネル110が設けられている。オーダ端末102は、タッチパネル110によってタッチ操作が検出されたGUIを用いて選択が指示された商品の注文データを生成する。
タッチパネル110は、表示部111の表示画面に表示されたGUIに対するタッチ操作を検出する。そして、タッチパネル110は、当該GUIに対するタッチ操作の検出結果を、タッチパネルコントローラ206(図2参照)を介して後述するCPU202(図2参照)に出力する。キーボード112(入力部の一例)は、テンキーや十字キー等の各種のハードウェアキーを有し、タッチパネル110と同様に、注文する商品の選択等を指示可能な入力部として機能する。また、本体ハウジング109の四隅には、オーダ端末102の耐衝撃性を向上させるための部材であるコーナバンパ113が装着されている。
図2は、本実施形態にかかるオーダ端末の電気的接続の一例を示すブロック図である。図2に示すように、オーダ端末102は、当該オーダ端末102全体を制御するマイクロコンピュータ201を備える。マイクロコンピュータ201は、オーダ端末102の制御部として機能するCPU(Central Processing Unit)202と、制御プログラム等の各種情報を記憶するROM(Read Only Memory)204と、各種データを書き換え可能に記憶して、CPU202のワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)205と、データを書き換え可能に記憶する不揮発性メモリ215と、を有する。具体的には、不揮発性メモリ215は、表示部111に対して表示する各種画面の画像データ等のコンテンツデータ、オーダ端末102において実行される各種処理のプログラム、基本OS(Operating System)等を記憶する。
また、マイクロコンピュータ201は、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、キーボードコントローラ208、無線通信インタフェース209、および無線部210が接続されている。
タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル110から入力された入力信号をマイクロコンピュータ201に出力する。表示コントローラ207は、マイクロコンピュータ201から入力された画像データに基づいて、表示部111に対して画像を表示する。キーボードコントローラ208は、キーボード112から入力された各種情報をマイクロコンピュータ201に出力する。
無線通信インタフェース209は、無線部210を制御する。無線部210は、アンテナ211を介して、無線中継器107との間で無線通信を実行する。具体的には、無線部210は、無線中継器107との間で無線通信を実行することによって、オーダステーション106に対して注文データ等を送信する。
図3は、本実施形態にかかるオーダステーションの電気的接続の一例を示すブロック図である。図3に示すように、オーダステーション106は、当該オーダステーション106全体を制御するマイクロコンピュータ301を備える。マイクロコンピュータ301は、オーダステーション106の各部を制御するCPU302と、制御プログラム等の各種情報を記憶するROM304と、各種データを書き換え可能に記憶し、CPU302にワークエリアとして機能するRAM305と、を有する。
また、マイクロコンピュータ301は、バスライン303を介して、表示/キーボードコントローラ306、HDD(Hard Disk Drive)307、および通信インタフェース308と接続されている。表示/キーボードコントローラ306は、マイクロコンピュータ301から入力された画像データに基づいて、LCD等で構成された表示部116に画像を表示する。また、表示/キーボードコントローラ306は、キーボード117から入力された情報をマイクロコンピュータ301に出力する。
通信インタフェース308は、LANケーブルを介して、キッチンプリンタ103、POS端末104、カスタマチェックプリンタ105、および無線中継器107等の他の機器と接続され、当該他の機器との間で各種情報を送受信する。HDD307は、オーダ端末102から受信した注文データ等の各種情報を記憶する。
次に、図4を用いて、本実施形態にかかるオーダ端末102による注文データの送信処理について説明する。図4は、本実施形態にかかるオーダ端末における注文データの送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
オーダ端末102のCPU202は、まず、タッチパネル110によってタッチ操作が検出されて、メニュー品目の注文が指示されると、カテゴリ選択画面G1を表示部111に表示する(ステップS401)。ここで、カテゴリ選択画面G1は、販売対象のメニュー品目のカテゴリを選択するための画面である。
図5は、本実施形態にかかるオーダ端末において表示されるカテゴリ選択画面の一例を示す図である。図5に示すように、CPU202は、販売対象のメニュー品目のカテゴリのうち所望のカテゴリを選択可能な複数のカテゴリ選択表示A11を含むカテゴリ選択画面G1を表示部111に表示する。カテゴリ選択表示A11は、図5に示すように、メニュー品目のカテゴリの写真画像A11aと、メニュー品目が属するカテゴリの名称であるカテゴリ名A11bとを含む。
また、カテゴリ選択画面G1には、図5に示すように、会計ボタンA12、注文履歴ボタンA13、金額表示設定ボタンA14、および注文送信ボタンA15が含まれている。会計ボタンA12は、顧客が飲食等を終えた際に注文したメニュー品目の会計を指示するためのボタンである。注文履歴ボタンA13は、メニュー品目の注文履歴の表示を指示するためのボタンである。金額表示設定ボタンA14は、金額表示設定を入力可能な画面G2(以下、金額表示設定画面と言う)の表示を指示するためのボタンである。
ここで、金額表示設定(第1設定の一例)は、メニュー品目の単価や合計金額など、メニュー品目の金額に関する金額情報(第2情報の一例)の表示を禁止するか否かを示す設定である。本実施形態では、金額情報は、注文されるメニュー品目の単価に関する単価情報(例えば、注文したメニュー品目の単価、消費税等)、注文されるメニュー品目の合計金額に関する合計金額情報(例えば、注文したメニュー品目の合計の金額、消費税等)、および会計ボタンA12を含むものとするが、注文されるメニュー品目の金額に関する情報であれば、これに限定するものではなく、例えば、注文されるメニュー品目の割引額、割引率等であっても良い。注文送信ボタンA15は、オーダステーション106に対する注文データの送信を指示するためのボタンである。
図4に戻り、CPU202は、タッチパネル110によって金額表示設定ボタンA14に対するタッチ操作が検出されて、金額表示設定画面G2の表示が指示されたか否かを判断する(ステップS402)。金額表示設定画面G2の表示が指示された場合(ステップS402:Yes)、CPU202は、金額表示設定画面G2を表示部111に表示する(ステップS403)。
図6は、本実施形態にかかるオーダシステムにおいて表示される金額表示設定画面の一例を示す図である。図6に示すように、CPU202は、金額表示有ボタンA16、金額表示無ボタンA17、単価のみ表示ボタンA18、テーブル番号入力欄A19、人数入力欄A20、設定対象入力欄A21、残り時間入力欄A22、担当者番号入力欄A23、ソフトウェアキーボードA24、戻るボタンA25、および決定ボタンA26を含む金額表示設定画面G2を表示部111に表示する。
金額表示有ボタンA16は、金額情報の表示を許可することを示す金額表示設定を入力するためのボタンである。金額表示無ボタンA17は、金額情報の表示を禁止することを示す金額表示設定を入力するためのボタンである。単価のみ表示ボタンA18は、金額情報のうちメニュー品目の単価情報の表示を許可しかつ当該金額情報に含まれる他の情報(例えば、合計金額情報や会計ボタンA12のうち少なくとも合計金額情報)の表示を禁止することを示す金額表示設定を入力するためのボタンである。金額表示有ボタンA16、金額表示無ボタンA17、および単価のみ表示ボタンA18は、所謂ラジオボタンであり、いずれか1つのボタンが選択されると、他のボタンの選択が解除される。
テーブル番号入力欄A19は、オーダ端末102が使用されるテーブル番号を表示する欄である。人数入力欄A20は、オーダ端末102を使用する顧客の人数を表示する欄である。パターン入力欄A21は、オーダ端末102が使用されるテーブルの顧客が選択するコースを選択するための欄である。残り時間入力欄A22は、メニュー品目の注文に制限時間が有る飲み放題プラン等が注文された場合に、メニュー品目が注文可能な残り時間を表示する欄である。担当者番号入力欄A23は、オーダ端末102が使用する顧客を担当する店員の番号を表示する欄である。
ソフトウェアキーボードA24は、テーブル番号入力欄A19に表示するテーブル番号、人数入力欄A20に表示する顧客の人数、残り時間入力欄A22に表示する残り時間、および担当者番号入力欄A23に表示する店員の番号を入力するためのユーザインタフェースである。戻るボタンA25は、カテゴリ選択画面G1の表示を指示するためのボタンである。決定ボタンA26は、金額表示有ボタンA16、金額表示無ボタンA17、または単価のみ表示ボタンA18を用いて入力された金額表示設定の決定を指示するためのボタンである。
図4に戻り、タッチパネル110によって決定ボタンA26に対するタッチ操作が検出されると、CPU202は、金額表示設定画面G2において入力された金額表示設定を不揮発性メモリ215に保存する(ステップS404)。不揮発性メモリ215は、金額表示設定画面G2において入力された金額表示設定の履歴を記憶する記憶部の一例として機能する。本実施形態では、金額表示設定は、金額表示設定画面G2を用いて入力されるものとするが、これに限定するものではなく、オーダステーション106や他のオーダ端末102等の外部装置から入力されても良い。本実施形態では、CPU202は、金額表示設定画面G2または外部装置から最後に入力された金額表示設定のみを、不揮発性メモリ215に保存する。したがって、CPU202は、金額情報を表示部111に表示する際、不揮発性メモリ215に最後に保存された金額表示設定に従って、金額情報を表示することになる。これにより、最新の金額表示設定に従って、金額情報の表示を制御することができる。
また、本実施形態では、不揮発性メモリ215は、金額表示設定テーブルTを記憶する。図7は、本実施形態にかかるオーダ端末において記憶される金額表示設定テーブルの一例を示す図である。図7に示すように、金額表示設定テーブルTは、オーダ端末102に予め設定された金額表示設定を記憶する。そして、CPU202は、当該金額表示設定に従って、金額情報の表示を制御する。金額表示設定テーブルTにおいて、「〇」は金額情報の表示を許可することを示し、「×」は金額情報の表示を禁止することを示している。
金額表示設定テーブルTに金額表示設定:「あり」が登録されている場合、オーダ端末102に設定された金額表示設定は、金額情報(例えば、注文ボタン、サブコメ選択ポップアップ(サブ単価)、内容確認リスト、メニュー詳細ポップアップ、単価、合計金額、会計画面)の表示を許可することを示している。また、金額表示設定テーブルTに金額表示設定:「なし」が登録されている場合、オーダ端末102に設定された金額表示設定は、金額情報(例えば、注文ボタン、サブコメ選択ポップアップ(サブ単価)、内容確認リスト、メニュー詳細ポップアップ、単価、合計金額、会計画面)の表示を禁止することを示している。さらに、金額表示設定テーブルTに金額表示設定:「単価のみ」が登録されている場合、オーダ端末102に設定された金額表示設定は、合計金額および会計画面を除いて、金額情報(例えば、注文ボタン、サブコメ選択ポップアップ(サブ単価)、内容確認リスト、メニュー詳細ポップアップ、単価)が含む単価情報の表示を許可しかつ当該単価情報以外の情報の表示を禁止することを示している。
CPU202は、金額表示設定が入力される度に、当該入力された金額表示設定に基づいて、不揮発性メモリ215に記憶された金額表示設定テーブルTを更新する。さらに、CPU202は、更新した金額表示設定テーブルTを、オーダステーション106に送信する。オーダステーション106は、オーダ端末102から受信した金額表示設定テーブルTを、他のオーダ端末102に送信する。これにより、オーダエントリシステム内のオーダ端末102は、他のオーダ端末102およびオーダステーション106と金額表示設定テーブルTを共有する。
さらに、オーダ端末102は、オーダエントリシステム内の各オーダ端末102における金額表示設定の設定状態を表示部111に表示することができる。図8は、本実施形態にかかるオーダ端末またはオーダステーションにおける金額表示設定の設定状態の表示例を示す図である。図8に示すように、オーダ端末102のCPU202は、オーダ端末102を識別する端末IDとオーダ端末102において設定された金額表示設定とを対応付けたオーダ端末テーブルT0、金額表示有ボタンB1、金額表示無ボタンB2、および単価のみ表示ボタンB3を含む設定状態画面G0を表示部111に表示する。
オーダ端末テーブルT0が含む金額表示設定:「〇」は、金額情報の表示が許可されていることを示す。また、オーダ端末テーブルT0が含む金額表示設定:「×」は、金額情報の表示が禁止されていることを示す。オーダ端末テーブルT0が含む金額表示設定:「単価のみ」は、金額情報が含む単価情報の表示が許可されかつ金額情報が含む単価情報以外の情報(例えば、合計金額情報や会計ボタンA12)の表示が禁止されていることを示す。これにより、オーダ端末102のユーザは、オーダエントリシステム内の全てのオーダ端末102における金額表示設定の設定状態を確認することができる。オーダステーション106のCPU302も、オーダ端末102と同様にして、設定状態画面G0を表示部116に表示させることが可能である。
また、金額表示有ボタンB1は、金額情報の表示を許可することを示す金額表示設定を入力するためのボタンである。金額表示無ボタンB2、金額情報の表示を禁止することを示す金額表示設定を入力するためのボタンである。単価のみ表示ボタンB3は、金額情報が含むメニュー品目の単価情報の表示を許可しかつ単価情報以外の合計金額情報や会計ボタンA12等の表示を禁止することを示す金額表示設定を入力するためのボタンである。金額表示有ボタンB1、金額表示無ボタンB2、および単価のみ表示ボタンB3は、ラジオボタンであり、いずれか1つのボタンが選択されると、他のボタンの選択が解除される。
そして、CPU202は、図8に示すように、オーダ端末テーブルT0内のいずれかの端末ID(例えば、「104」)に対するタッチ操作が検出され、かつ金額表示有ボタンB1、金額表示無ボタンB2、または単価のみ表示ボタンB3を用いて金額表示設定が入力された場合、当該入力された金額表示設定を、タッチ操作が検出された端末IDにより識別されるオーダ端末102に入力(送信)する。これにより、オーダエントリシステム内のいずれのオーダ端末102においても、各オーダ端末102に設定された金額表示設定を変更することができる。
オーダステーション106のCPU302も、オーダ端末102と同様にして、オーダ端末テーブルT0内の端末IDに対するタッチ操作、および金額表示有ボタンB1、金額表示無ボタンB2、または単価のみ表示ボタンB3を用いた金額表示設定の入力に応じて、入力された金額表示設定を、タッチ操作が検出された端末IDにより識別されるオーダ端末102に入力することが可能である。これにより、オーダステーション106においても、各オーダ端末102に設定された金額表示設定を変更することができる。
図4に戻り、不揮発性メモリ215に対する金額表示設定の保存が終わってカテゴリ選択画面G1が再度表示されると、若しくは金額表示設定画面G2の表示が指示されなかった場合(ステップS402:No)、CPU202は、タッチパネル110によってカテゴリ選択表示A11に対するタッチ操作が検出されたか否かを判断する(ステップS405)。カテゴリ選択表示A11に対するタッチ操作が検出されたと判断した場合(ステップS405:Yes)、CPU202は、タッチ操作が検出されたカテゴリ選択表示A11によって選択されたカテゴリのメニュー品目のうち注文するメニュー品目を選択するための画面G3(以下、第1注文画面と言う)を表示部111に表示する(ステップS406)。
図9は、本実施形態にかかるオーダシステムにおいて表示される第1注文画面の一例を示す図である。図9に示すように、第1注文画面G3は、注文ボタンA27、お薦め商品注文ボタンA28、および注文送信ボタンA29を含む。注文送信ボタンA29は、オーダステーション106に対する注文データの送信を指示するためのボタンである。注文ボタンA27は、カテゴリ選択表示A11によって選択されたカテゴリに属するメニュー品目のうち注文するメニュー品目の選択を指示可能なユーザインタフェースである。
具体的には、注文ボタンA27は、カテゴリ選択表示A11によって選択されたカテゴリに属するメニュー品目の写真であるメニュー写真A27a、当該メニュー品目の名称であるメニュー品目名A27b、当該メニュー品目の金額情報が含む単価情報A27c、および当該メニュー品目の詳細情報の表示を指示するための詳細情報表示ボタンA27dを含む。本実施形態では、メニュー写真A27aおよびメニュー品目名A27b(第1情報の一例)は、注文ボタンA27によって選択が指示されたメニュー品目を識別可能とする情報である。
お薦め商品注文ボタンA28は、カテゴリ選択表示A11によって選択されたカテゴリに属するメニュー品目のうち、注文ボタンA27によって選択を指示可能なメニュー品目以外のお薦めのメニュー品目(以下、お薦めメニュー品目と言う)の選択を指示可能なユーザインタフェースである。具体的には、お薦め商品注文ボタンA28は、カテゴリ選択表示A11によって選択されたカテゴリに属するお薦めメニュー品目の写真であるお薦めメニュー写真A28a、当該お薦めメニュー品目の名称であるお薦めメニュー品目名28b、および当該お薦めメニュー品目の金額情報が含む単価情報A28cを含む。本実施形態では、お薦めメニュー写真A28aおよびお薦めメニュー品目名A28b(第1情報の一例)は、お薦め商品注文ボタンA28によって選択を指示されたメニュー品目を識別可能とする情報である。
本実施形態では、CPU202は、第1注文画面G3を表示する際、金額表示設定テーブルTから、金額表示設定を読み出す。そして、CPU202は、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を禁止することを示している場合、注文ボタンA27が含む単価情報A27cおよびお薦め商品注文ボタンA28が含む単価情報A28cの表示を禁止する。言い換えると、CPU202は、単価情報A27cおよび単価情報A28cを非表示とする。これにより、オーダ端末102の使用用途に合わせて、第1注文画面G3が含む金額情報の表示または非表示を選択可能となるので、接待客がオーダ端末102を用いてメニュー品目を注文する場合等、金額情報を表示したくない場面において、注文するメニュー品目の金額情報を表示しないようにすることができる。
図10は、本実施形態にかかるオーダシステムにおける金額情報の表示例を示す図である。例えば、CPU202は、まず、金額表示設定テーブルTから、金額表示設定を読み出す。そして、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を許可することを示している場合、CPU202は、図10(a)に示すように、単価情報A27c(例えば、単価および税抜価格)を注文ボタンA27に含める。若しくは、読み出した金額表示設定が、単価情報の表示を許可しかつ合計金額情報および会計ボタンA12の表示を禁止することを示している場合も、CPU202は、図10(a)に示すように、単価情報A27cを注文ボタンA27に含める。その際、CPU202は、第1注文画面G3に含まれる会計ボタンA12を非表示にするか若しくは当該会計ボタンA12に対するタッチ操作を検出しないようにしても良い。一方、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を禁止することを示している場合、CPU202は、図10(b)に示すように、単価情報A27cを注文ボタンA27に含めない。この場合も、CPU202は、第1注文画面G3に含まれる会計ボタンA12を非表示にするか若しくは当該会計ボタンA12に対するタッチ操作を検出しないようにしても良い。
また、CPU202は、タッチパネル110によって詳細情報表示ボタンA27dに対するタッチ操作が検出されると、注文ボタンA27によって注文商品情報を入力可能なメニュー品目の詳細情報を表示する画面G4(以下、第2注文画面と言う)を表示部111に表示する。図11は、本実施形態にかかるオーダシステムにおいて表示される第2注文画面の一例を示す図である。図11に示すように、第2注文画面G4は、詳細情報A30を含む。
詳細情報A30には、コメントA30a、および単価情報A30bを含む。コメントA30aは、メニュー品目の産地やメニュー品目の入荷日等、注文ボタンA27により注文商品情報を入力するメニュー品目の詳細な情報である。ここで、コメントA30a(第1情報の一例)は、注文ボタンA27によって選択が指示されたメニュー品目を識別可能とする情報である。単価情報A30bは、注文ボタンA27により選択が指示されたメニュー品目の金額情報に含まれる単価である。
本実施形態では、CPU202は、第2注文画面G4を表示する際も、金額表示設定テーブルTから、金額表示設定を読み出す。そして、CPU202は、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を許可することを示している場合、図11(a)に示すように、単価情報A30bを詳細情報A30に含める。若しくは、読み出した金額表示設定が、単価情報の表示を許可しかつ合計金額情報の表示を禁止することを示している場合も、CPU202は、図11(a)に示すように、単価情報A30bを詳細情報A30に含める。一方、CPU202は、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を禁止することを示している場合、図11(b)に示すように、単価情報A30bを詳細情報A30に含めない。これにより、オーダ端末102の使用用途に合わせて、第2注文画面G4が含む金額情報の表示または非表示を選択可能となるので、接待客がオーダ端末102を用いてメニュー品目を注文する場合等、金額情報を表示したくない場面において、注文するメニュー品目の金額情報を表示しないようにすることができる。
図4に戻り、CPU202は、第1注文画面G3を表示部111に表示した後、タッチパネル110によって注文ボタンA27またはお薦め商品注文ボタンA28に対するタッチ操作が検出されて、注文するメニュー品目の選択が指示されるのを待つ(ステップS407)。注文するメニュー品目が選択されると(ステップS407:Yes)、CPU202は、選択されたメニュー品目を識別可能とするメニューコードや当該選択されたメニュー品目の数量等、当該選択されたメニュー品目に関する注文データを生成する。そして、CPU202は、生成した注文データをRAM205に保存することによって、選択されたメニュー品目を登録する(ステップS408)。
次いで、CPU202は、タッチパネル110によって、カテゴリ選択画面G1が含む注文送信ボタンA15または第1注文画面G3が含む注文送信ボタンA29に対するタッチ操作が検出されて、注文データの送信が指示されたか否かを判断する(ステップS409)。注文データの送信が指示された場合(ステップS409:Yes)、CPU202は、RAM206に記憶された注文データを、オーダステーション106に送信する(ステップS410)。その後、CPU202は、ステップS401に戻り、カテゴリ選択画面G1を表示部111に再度表示する。一方、注文データの送信が指示されなかった場合(ステップS409:No)、CPU202は、ステップS407に戻り、注文するメニュー品目の選択が指示されるのを待つ。
カテゴリ選択表示A11に対するタッチ操作が検出されないと判断した場合(ステップS405:No)、CPU202は、カテゴリ選択画面G1が含む会計ボタンA12に対するタッチ操作がタッチパネル110によって検出されて、注文したメニュー品目の会計が指示されたか否かを判断する(ステップS411)。
注文したメニュー品目の会計が指示された場合(ステップS411:Yes)、CPU202は、注文したメニュー品目の会計を指示するための会計画面を表示部111に表示する(ステップS412)。ここで、会計画面には、注文されたメニュー品目の名称などのメニュー品目を識別可能とする情報と、注文されたメニュー品目の単価情報や合計金額情報等の金額情報と、が含まれるものとする。その際、CPU202は、金額表示設定テーブルTから、金額表示設定を読み出す。
そして、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を禁止することを示している場合若しくは単価情報の表示を禁止しかつ合計金額情報の表示を許可することを示している場合、CPU202は、会計画面の表示を禁止する。言い換えると、CPU202は、会計画面を非表示とする。これにより、オーダ端末102の使用用途に合わせて、金額情報を含む会計画面の表示または非表示を選択可能となるので、オーダ端末102を用いてメニュー品目の会計を行う場合等、金額情報を表示したくない場面において、注文したメニュー品目の金額情報を表示しないようにすることができる。
本実施形態では、CPU202は、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を禁止しているか否かに関わらず、カテゴリ選択画面G1に会計ボタンA12を含めているが、会計画面に設定された金額表示設定が、金額情報の表示を禁止することを示している場合若しくは単価情報の表示を禁止しかつ合計金額情報の表示を許可することを示している場合、カテゴリ選択画面G1に会計ボタンA12を含めないようにしても良い。これにより、会計ボタンA12に対するタッチ操作によって会計画面の表示が指示されることがなくなり、結果的に、会計画面の表示を禁止することができる。言い換えると、会計画面に遷移しないようにすることができる。
また、注文したメニュー品目の会計が終了した後、CPU202は、オーダ端末102に設定した金額表示設定を、変更せずにそのままにしておいても良いし、予め設定されたデフォルト設定(例えば、金額情報の表示を許可することを示す金額表示設定など)に変更しても良い。
注文したメニュー品目の会計が指示されなかった場合(ステップS411:No)、CPU202は、カテゴリ選択画面G1が含む注文履歴ボタンA13に対するタッチ操作がタッチパネル110によって検出されて、注文履歴画面G5の表示が指示されたか否かを判断する(ステップS413)。注文履歴画面G5の表示が指示されなかった場合(ステップS413:No)、CPU202は、ステップS401に戻り、カテゴリ選択画面G1を表示する。
注文履歴画面G5の表示が指示された場合(ステップS413:Yes)、CPU202は、注文履歴画面G5を表示部111に表示する(ステップS414)。図12は、本実施形態にかかるオーダエントリシステムにおいて表示される注文履歴画面の一例を示す図である。ここで、注文履歴画面G5は、図12に示すように、注文履歴表示A31と、追加注文選択表示A32と、単価情報A33と、合計金額A34と、注文履歴ボタンA13と、会計ボタンA12と、を含む。
注文履歴表示A31には、注文ボタンA27またはお薦め商品注文ボタンA28によって選択されたメニュー品目のうち、オーダステーション106に対して注文データを送信したメニュー品目(以下、注文済みメニューと言う)のリストを含む。具体的には、注文履歴表示A31(第1情報の一例)には、注文済みメニュー写真A31a、注文済みメニュー名A31b、および注文済みメニュー数量A31c等、注文されたメニュー品目を識別可能とする情報が含まれる。
追加注文選択表示A32は、注文済みメニューの追加を指示するためのユーザインタフェースである。単価情報A33は、注文済みメニューの金額情報に含まれる単価を含む。合計金額情報A34は、注文済みメニューの金額情報に含まれる合計金額を含む。
CPU202は、注文履歴画面G5を表示する場合も、金額表示設定テーブルTから、金額表示設定を読み出す。そして、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を許可することを示している場合、CPU202は、図12(a)に示すように、単価情報A33、合計金額情報A34、および会計ボタンA12を注文履歴画面G5に含める。一方、読み出した金額表示設定が、金額情報の表示を禁止することを示している場合、CPU202は、図12(b)に示すように、注文履歴画面G5に対する単価情報A33、合計金額A34、および会計ボタンA12の表示を禁止する。また、読み出した金額表示設定が、単価情報の表示を許可しかつ合計金額情報および会計ボタンA12の表示を禁止することを示している場合、CPU202は、図12(c)に示すように、注文履歴画面G5への単価情報A33の表示を許可しかつ注文履歴画面G5に対する合計金額情報A34および会計ボタンA12の表示を禁止する。これにより、オーダ端末102の使用用途に合わせて、注文履歴画面G5が含む金額情報の表示または非表示を選択可能となるので、接待客がオーダ端末102を用いてメニュー品目を注文する場合等、金額情報を表示したくない場面において、注文したメニュー品目の金額情報を表示しないようにすることができる。
図4に戻り、CPU202は、注文履歴画面G5を表示した後、タッチパネル110によって追加注文選択表示A32に対するタッチ操作が検出されて、注文済みメニューの追加の注文数が入力されたか否かを判断する(ステップS415)。注文済みメニューの追加の注文数が入力されなかった場合(ステップS415:No)、CPU202は、ステップS401に戻り、カテゴリ選択画面G1を表示する。
注文済みメニューの追加の注文数が入力された場合(ステップS415:Yes)、CPU202は、追加の注文数が入力された注文済みメニューに関する注文データを生成する。そして、CPU202は、生成した注文データをRAM205に保存することによって、追加の注文数が入力された注文済みメニューを登録する(ステップS416)。その後、CPU202は、タッチパネル110によって、注文履歴画面G5が含む注文送信ボタンA15に対するタッチ操作が検出されて、注文データの送信が指示されたか否かを判断する(ステップS417)。
注文データの送信が指示されなかった場合(ステップS417:No)、CPU202は、ステップS415に戻り、注文済みメニューの追加の注文数の入力を待つ。注文データの送信が指示された場合(ステップS417:Yes)、CPU202は、RAM205に記憶された注文データをオーダステーション106に送信する(ステップS410)。
このように、本実施形態にかかるオーダエントリシステムによれば、オーダ端末102の使用用途に合わせて、金額情報の表示または非表示を選択可能となるので、接待客がオーダ端末102を用いてメニュー品目を注文する場合等、金額情報を表示したくない場面において、注文したメニュー品目の金額情報を表示しないようにすることができる。
なお、本実施形態のオーダ端末102で実行されるプログラムは、ROM204等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のオーダ端末102で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のオーダ端末102で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のオーダ端末102で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態のオーダ端末102で実行されるプログラムは、上述した制御部を含むモジュール構成となっている。CPU202は、上記記憶媒体からプログラムを読み出して、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、制御部が、主記憶装置上に生成される。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。