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JP6452495B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料 Download PDF

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JP6452495B2 JP2015040304A JP2015040304A JP6452495B2 JP 6452495 B2 JP6452495 B2 JP 6452495B2 JP 2015040304 A JP2015040304 A JP 2015040304A JP 2015040304 A JP2015040304 A JP 2015040304A JP 6452495 B2 JP6452495 B2 JP 6452495B2
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Description

本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
有機の微粉体は、化粧料に配合すると、透明感のある自然な肌色を付与する点で優れている。
例えば、特許文献1には、特定の板状着色顔料と球状粉体を含有する化粧料が、肌の凹凸が目立たず、透明感のある明るい仕上りが得られ、自然な肌色を付与することが記載されている。
特開2004−83423号公報
本発明者らは、有機の微粉体を含有する油中水型乳化化粧料を肌に塗ると、ダマができやすく、塗布初期にひっかかり感を生じて、心地よく使うことができず、特に、肌表面に筋ができやすく、肌に上手く塗れない、という課題を見出した。
本発明者らは、パーフルオロアルキルシランで表面処理した特定粒径の球状有機樹脂粉体と、架橋型オルガノポリシロキサン及び25℃で液状のモノエステル油を、特定の割合で組み合わせて用いることにより、上記課題を解決した油中水型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)パーフルオロアルキルシランで表面処理した、粒子径0.01μm以上1.0μm以下の球状有機樹脂粉体 0.1〜20質量%、
(B)架橋型オルガノポリシロキサン 0.01〜20質量%、
(C)25℃で液状のモノエステル油
を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.05〜80である油中水型乳化化粧料に関する。
本発明の油中水型乳化化粧料は、パウダーファンデーションをスポンジで重ね付け使用したときの塗布初期のひっかかり感が少なく、塗布中ののびに優れ、塗布直後の筋ムラが抑制され、カバー力に優れるとともに、肌のハリ感が得られ、肌荒れの目立ちを抑制することができる。
本発明で用いる成分(A)の有機樹脂粉体は、球状のものである。球状とは、真球、略球状、回転楕円体を含み、表面に凹凸がある球状粉体等であっても良い。
球状樹脂粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリメチルベンゾグアナミン樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂;ジメチルシリコーンを架橋したシリコーンエラストマーやポリメチルシルセスキオキサン等のシリコーン樹脂;アクリル酸ブチル・酢酸ビニル共重合体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体から選ばれる1種または2種以上の重合体または共重合体のパウダー等の架橋型あるいは非架橋型の有機粉体が挙げられる。
これらのうち、アクリル樹脂粉体が好ましく、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸アルキレングリコール、メタクリル酸アルキレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の重合体がより好ましい。
また、成分(A)の球状有機樹脂粉体は、パーフルオロアルキルシランで表面処理したものである。パーフルオロアルキルシランのうち、下記式で示されるトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理されたものが好ましい。
3C−(CF2)5−(CH2)2−Si−(OCH2CH3)3
トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランとしては、大東化成工業社より販売されているFHSが好適である。
粉体をトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理する方法としては、例えば、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをミキサー内で滴下または添加して粉体と混合した後、熱処理を行い、必要に応じて解砕する方法や、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを溶解又は分散させた有機溶剤液と粉体とを混合した後、有機溶剤を除去し、乾燥後解砕する方法などが挙げられる。
中でも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを有機溶剤に溶解又は分散させ、粉体とミキサー内で混合しながら、ミキサーを減圧下で加温して有機溶剤を除去した後、必要に応じて熱処理及び解砕する製造方法が好ましい。ここで用いる有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、クロロホルムに代表される極性有機溶剤や、ノルマルヘキサン、トルエン、キシレンのような炭化水素系有機溶剤が適当である。
パーフルオロアルキルシランの処理量は粉体によって異なるが、塗布初期のひっかかり感が少なく、塗布中、ダマの形成を抑制する点から、パーフルオロアルキルシランで表面処理した球状有機樹脂粉体の質量に対して、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい。また、パーフルオロアルキルシランの処理量は、パーフルオロアルキルシランで表面処理した球状有機樹脂粉体の質量に対して、0.05〜50質量%であるのが好ましく、0.1〜20質量%であるのがより好ましく、0.5〜8質量%であるのがさらに好ましい。
成分(A)のパーフルオロアルキルシランで表面処理した球状有機樹脂粉体は、塗布初期のひっかかり感が少なく、塗布中、ダマの形成を抑制する点から、粒子径0.01μm以上1.0μm以下であり、0.1〜0.7μmが好ましく、0.2〜0.5μmがより好ましい。
また、成分(A)のパーフルオロアルキルシランで表面処理した球状有機樹脂粉体は、塗布初期のひっかかり感が少なく、塗布中、ダマの形成を抑制する点から、平均粒子径0.1〜0.5μmであるのが好ましく、0.3〜0.4μmがより好ましい。
なお、本発明において、成分(A)の粒子径は、パーフルオロアルキルシランで表面処理した状態で測定したものを指し、その測定方法は、電子顕微鏡の映像で観察し、測定粒子100個中の粒子の数を測定され、ヒストグラムを作成して得られる個数基準の粒子径分布である。また、平均粒子径は、個数基準の粒子径のメディアン径(50%径)分布により求められる。
また、本発明においては、塗布初期のひっかかり感が少なく、塗布中、ダマの形成を抑制する点から、全ての球状有機樹脂粉体の30質量%以上が、粒子径0.01μm以上1.0μm以下の球状有機樹脂粉体であるのが好ましく、50質量%以上がより好ましく、65質量%以上がさらに好ましく、75質量%以上がよりさらに好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布初期のひっかかり感が少なく、塗布中、ダマの形成を抑制する点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜20質量%であり、0.3〜15質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましく、1〜8質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(B)の架橋型オルガノポリシロキサンとしては、架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型アルキルポリシロキサンが好ましい。架橋型ジメチルポリシロキサンは、シロキサン骨格を三次元架橋させた架橋構造を有する重合物であり、架橋型アルキルポリシロキサンは、さらに、炭素数6〜20のアルキル基を有するものである。
成分(B)としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーが好ましい。
これらは、固体状のまま使用しても良く、液状油と均一に混合したものを使用しても良い。なかでも、化粧料中への分散性、作業性の点から、液状油によって希釈された分散液として用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油、エステル油を用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油を用いるのがより好ましく、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、流動パラフィン、軽質イソパラフィンを用いるのがさらに好ましい。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、デカメチルシクロペンタシロキサンとの混合物であるKSG−15、低粘度ジメチルポリシロキサンとの混合物であるKSG−16(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマーとしては、メチルフェニルポリシロキサンとの混合物であるKSG−18(信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
また、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとしては、流動パラフィンとの混合物であるKSG−41、軽質イソパラフィンとの混合物であるKSG−42、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリルとの混合物であるKSG−43、スクワランとの混合物であるKSG−44(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
さらに、架橋型ポリエーテル変性シリコーンを使用することもできる。
架橋型ポリエーテル変性シリコーンとしては、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG−10/ラウリルジメチコン)クロスポリマーが好ましい。
架橋型ポリエーテル変性シリコーンは、化粧料中への分散性、作業性の点から、液状油によって希釈された分散液として用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油、エステル油を用いるのがより好ましく、シリコーン油、炭化水素油を用いるのがよりさらに好ましい。
さらに、揮発性炭化水素油に希釈又は分散されたものが好ましく、揮発性炭化水素油としては、イソドデカンがより好ましい。
架橋型ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば、KSG−210、KSG−240(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー);KSG−310、KSG−320、KSG−330((PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー);KSG−340((PEG−10/ラウリルジメチコン)クロスポリマー及び(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー)(以上、信越化学工業社製)等の市販品を用いることができる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、カバー力や塗布中ののび、使用感に優れ、化粧料を肌に均一に塗布することができ、肌をきれいに見せる点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上であり、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.01〜20質量%であり、0.05〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.5〜3質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、パウダーファンデーションをスポンジで重ね付け使用したときの塗布初期のひっかかり感を抑制し、塗布中ののびに優れ、塗布直後の筋ムラが抑制され、カバー力に優れるとともに、肌のハリ感が得られ、肌荒れの目立ちを抑制する点から、0.05以上であり、0.1以上が好ましく、1以上がより好ましく、80以下であり、60以下が好ましく、10以下がより好ましく、6以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.05〜80であり、0.1〜60が好ましく、1〜10がより好ましく、1〜6がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)は、25℃で液状のモノエステル油である。ここで、液状とは流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
成分(C)のモノエステルとしては、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソステアリル、ミルスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、リシノレイン酸オクチルドデシル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロール等が挙げられる。これらのうち、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロールが好ましく、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルがより好ましい。
が好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、肌のハリ感が得られ、塗布中のかさつきを抑制することができる点から、含有量は、全組成中に0.2質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に、0.2〜15質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、パウダーファンデーションをスポンジで重ね付け使用したときの塗布初期のひっかかり感を抑制し、塗布中ののびに優れ、肌のハリ感が得られ、肌荒れの目立ちを抑制する点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、5以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下がさらに好ましく、2以下がよりさらに好ましい。成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、0.1〜5が好ましく、0.2〜4がより好ましく、0.3〜3がさらに好ましく、0.3〜2がよりさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、さらに、(D)揮発性シリコーン油を含有することができ、肌に塗布した時に良好な使用感を与えることができる。揮発性とは、35〜87℃の引火点を有するものである。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、肌へののびに優れ、肌に塗布後、成分(D)が肌から揮散した後の肌の使用感に優れる点から、含有量は、全組成中に5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、12質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に、5〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、12〜30質量%がさらに好ましい。
本発明において、(E)水の含有量は、使用感や安定性に優れる点から、全組成中に1質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましく、70質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。また、(E)水の含有量は、全組成中に1〜70質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、成分(A)以外の粉体、前記以外の油性成分、界面活性剤、顔料、水溶性及び油溶性ポリマー、エタノール、多価アルコール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤などを含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、剤型としては、液状、乳液状、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができ、乳液状、クリーム状が好ましい。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、リキッドファンデーションが好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、配合安定性、使用性、使用感の点から、25℃における粘度が2000〜200000mPa・sであるのが好ましく、3000〜100000mPa・sがより好ましく、3500〜70000mPa・sがさらに好ましい。
ここで、粘度は、25℃において、粘度計(東機産業社製、VISCOMETER TVB-10形粘度計、回転数6r/min,ローターNo.M3、1min)で測定する。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)パーフルオロアルキルシランで表面処理した、粒子径0.01μm以上1.0μm以下の球状有機樹脂粉体 0.1〜20質量%、
(B)架橋型オルガノポリシロキサン 0.01〜20質量%、
(C)25℃で液状のモノエステル油
を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.05〜80である油中水型乳化化粧料。
<2>成分(A)が、好ましくは、球状アクリル樹脂粉体であって、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸アルキレングリコール、メタクリル酸アルキレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の重合体がより好ましい前記<1>記載の油中水型乳化化粧料。
<3>成分(A)の球状有機樹脂粉体が、好ましくは、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理されたものである前記<1>又は<2>記載の油中水型乳化化粧料。
<4>成分(A)において、パーフルオロアルキルシランの処理量が、好ましくは、パーフルオロアルキルシランで表面処理した球状有機樹脂粉体の質量に対して、0.05質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<5>成分(A)のパーフルオロアルキルシランで表面処理した球状有機樹脂粉体が、好ましくは、粒子径0.1〜0.7μmであって、0.2〜0.5μmがより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<6>成分(A)のパーフルオロアルキルシランで表面処理した球状有機樹脂粉体が、好ましくは、平均粒子径0.1〜0.5μmであって、0.3〜0.4μmがより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<7>全ての球状有機樹脂粉体の30質量%以上が、粒子径0.01μm以上1.0μm以下の球状有機樹脂粉体であるのが好ましく、50質量%以上がより好ましく、65質量%以上がさらに好ましく、75質量%以上がよりさらに好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<8>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.3質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<9>成分(B)が、好ましくは、架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型アルキルポリシロキサンであって、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーがより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<10>成分(B)が、好ましくは、架橋型ポリエーテル変性シリコーンであって、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG−10/ラウリルジメチコン)クロスポリマーがより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<11>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.05質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<12>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.1以上であって、1以上がより好ましく、80以下であり、60以下が好ましく、10以下がより好ましく、6以下がさらに好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<13>成分(C)が、好ましくは、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロールであって、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルがより好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<14>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.2質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<15>成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.1以上であって、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、5以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下がさらに好ましく、2以下がよりさらに好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<16>さらに、(D)揮発性シリコーン油を含有することができ、好ましくは、直鎖状ジメチルポリシロキサン、分岐状シロキサン、環状ジメチルシロキサンを含有する前記<1>〜<15>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<17>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に5質量%以上であって、10質量%以上がより好ましく、12質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい前記<16>記載の油中水型乳化化粧料。
<18>(E)水の含有量が、好ましくは、全組成中に1質量%以上であって、10質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましく、70質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<17>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<19>25℃における粘度が、好ましくは、2000〜200000mPa・sであって、3000〜100000mPa・sがより好ましく、3500〜70000mPa・sがさらに好ましい前記<1>〜<18>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
実施例1〜10及び比較例1〜4
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を製造し、塗布初期のひっかかり感のなさ、塗布直後の筋ムラのなさ、塗布直後のカバー力、塗布直後の肌の荒れの目立たなさ及び塗布直後の肌のハリを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
粉体相成分を混合粉砕し、別途混合した油相成分に添加してディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、油中水型乳化化粧料を得た。
(評価方法)
専門評価者10名が、各油中水型乳化化粧料を肌に塗布したとき、塗布初期のひっかかり感のなさ、塗布直後の筋ムラのなさ、塗布直後のカバー力、塗布直後の肌の荒れの目立たなさ及び塗布直後の肌のハリを、以下の基準で官能評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者10名の合計点で示した。
(1)塗布初期のひっかかり感のなさ:
5;塗布初期のひっかかり感を感じない。
4;塗布初期のひっかかり感をほとんど感じない。
3;塗布初期のひっかかり感を少し感じる。
2;塗布初期のひっかかり感を感じる。
1;塗布初期のひっかかり感をかなり感じる。
(2)塗布直後の筋ムラのなさ:
5;筋ムラが目立たない。
4;筋ムラがほとんど目立たない。
3;筋ムラが少し目立つ
2;筋ムラが目立つ。
1;筋ムラが非常に目立つ。
(3)塗布直後のカバー力:
5;カバー力がしっかりある。
4;カバー力がある。
3;カバー力がほぼある。
2;カバー力があまりない。
1;カバー力がない。
(4)塗布直後の肌の荒れの目立たなさ:
5;肌の荒れが目立たない。
4;肌の荒れがほとんど目立たない。
3;肌の荒れが少し目立つ。
2;肌の荒れが目立つ。
1;肌の荒れが非常に目立つ。
(5)塗布直後の肌のハリ:
5;頬に非常にハリがあるように見える。
4;頬にハリがあるように見える。
3;頬に少しハリがあるように見える。
2;頬にあまりハリがなく見える。
1;頬にハリがなく見える。
Figure 0006452495

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)パーフルオロアルキルシランで表面処理した、粒子径0.01μm以上1.0μm以下の球状有機樹脂粉体 0.1〜20質量%、
    (B)架橋型オルガノポリシロキサン 0.01〜20質量%、
    (C)25℃で液状のモノエステル油
    を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.05〜80である油中水型乳化化粧料。
  2. 成分(A)が、球状アクリル樹脂粉体である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 成分(A)が、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸アルキレングリコール及びメタクリル酸アルキレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の重合体である請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 成分(A)の表面処理が、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理である請求項1〜3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  5. 成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.1〜5である請求項1〜4のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  6. 成分(B)が、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー及び(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜5のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
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