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JP6450066B2 - 無線端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線端末装置に関する。
無線端末装置には、第1の通信方式により無線通信を行う第1通信部と、第1の通信方式とは異なる第2の通信方式により無線通信を行う第2通信部と、を備えるタイプがある。
特許第5106696号公報
無線端末装置は、第1の通信部で無線通信を行うことにより受信した信号を他の装置に伝送する第1状態と、第2の通信部で無線信号を行うことにより受信した信号を他の装置に伝送する第2状態と、を備える場合がある。無線端末装置では、第1状態から第2状態へ切り替えるための切替部をハードウェアにより実現する場合に、第1状態から第2状態への切り替えに伴って音声信号にノイズが含まれる可能性がある。
本発明は、第1状態から第2状態に切り替える場合でも、ノイズに起因する音がユーザに聞かれる可能性を低くした無線端末装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1音声パスからのデジタル音声信号を他の装置に伝送する第1状態と、第2音声パスからのデジタル音声信号を前記他の装置に伝送する第2状態とをハードウェアで切り替える切替部を備える無線端末装置であって、前記無線端末装置は、前記切替部により前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるときに、前記第1音声パスからのデジタル音声信号及び前記第2音声パスからのデジタル音声信号の双方を無音の信号とする無線端末装置に関する。
また、本発明は、第1音声パスからのデジタル音声信号を他の装置に伝送する第1状態と、第2音声パスからのデジタル音声信号を前記他の装置に伝送する第2状態とをハードウェアで切り替える切替部を備える無線端末装置であって、前記無線端末装置は、前記切替部により前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるときに、前記第1音声パスからのデジタル音声信号及び前記第2音声パスからのデジタル音声信号の双方を予め定められた音信号とする無線端末装置に関する。
本発明によれば、第1状態から第2状態に切り替える場合でも、ノイズに起因する音がユーザに聞かれる可能性を低くした無線端末装置を提供することができる。
一実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。 スマートフォンの外観を示す正面図である。 スマートフォンの外観を示す背面図である。 スマートフォンのホーム画面の一例を示す図である。 スマートフォンの機能を示すブロック図である。 スマートフォンの詳細な機能を示すブロック図である。 デジタル音声信号を無音の信号とする場合の一例について説明するための図である。
本発明を実施するための一実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
以下では、無線端末装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェース1Aと、バックフェース1Bと、サイドフェース1C1〜1C4とを有する。フロントフェース1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェース1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェース1C1〜1C4は、フロントフェース1Aとバックフェース1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェース1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェース1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェース1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェース1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、外部インタフェース14とをサイドフェース1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号又は図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンディスプレイ2に接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bがタッチスクリーンディスプレイ2に対する接触を検出する指、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触位置、接触時間又は接触回数に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
タッチは、タッチスクリーンディスプレイ2(例えば、表面)に指が接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーンディスプレイ2に指が一定時間以上接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
リリースは、指がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
ピンチインは、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップを検出すると、メールアプリケーションを実行する。ここで、スマートフォン1は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2に対するアイコン50の表示位置(領域)に対応する位置(領域)へのジェスチャを、アイコン50に対応付けられたアプリケーションの実行命令であると解釈する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定される。
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面を表示する場合、ホーム画面の数が複数であっても、それらのうちから選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。また、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中に特定のジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40とは別の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、第1通信ユニット6Aと、第2通信ユニット6Bと、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、第1コントローラ10と、カメラ12及び13と、外部インタフェース14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、回転検出センサ17と、音声処理部18と、第1スイッチ19と、アンプ60と、DSP(Digital Signal Processor)70とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。第1コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタン又はメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
第1通信ユニット6A及び第2通信ユニット6Bは、無線により通信する。
第1通信ユニット6Aによって用いられる第1の通信方式は、無線通信規格である。例えば、第1の通信方式の無線通信規格として、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格としては、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000等がある。他には、例えば、第1の通信方式の無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC(Near Field Communication)等がある。第1通信ユニット6Aは、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
第2通信ユニット6Bによって用いられる第2の通信方式は、第1の通信方式と異なる通信方式であり、無線通信規格である。例えば、第2の通信方式の無線通信規格として、2G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格としては、PDC、GSM(登録商標)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。第2通信ユニット6Bは、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
音声入出力部としてのレシーバ7とマイク8とは、第1スイッチ19を介して音声処理部18に接続されている。
レシーバ7は、音声処理部18から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換して音声処理部18へ送信する。音声処理部18は、第1コントローラ10の制御に従って所定の音声処理を行い、処理後の信号をレシーバ7に出力する。音声処理部18は、マイク8から入力された音声信号を第1コントローラ10に出力する。
さらに、レシーバ7とマイク8とは、第1スイッチ19及びアンプ60を介して第2通信ユニット6Bに接続されている。
レシーバ7は、第2通信ユニット6Bから送信されるアナログ音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声をアナログ音声信号へ変換して第2通信ユニット6Bへ送信する。アンプ60は、第2通信ユニット6Bの制御に従って音声信号を増幅し、処理後の信号をレシーバ7に出力する。アンプ60は、マイク8から入力された信号を増幅し、処理後の信号を第2通信ユニット6Bに出力する。
なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、スピーカをさらに有してもよい。スマートフォン1は、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、第1コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理を第1コントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、第1通信ユニット6A又は第2通信ユニット6Bによる無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。テーブル9Dは、キーアサインテーブル等の各種テーブルが格納されている。配置パターンデータベース9Eは、ディスプレイ2Aに表示されるアイコン等の配置パターンが格納されている。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定機能を提供する。例えば、設定データ9Zは、音声信号の音質を調整するための第1パラメータ及び第2パラメータを記憶する。ここで、第1パラメータ、第2パラメータには、それぞれ、音量調整、周波数特性の変更、自動利得制御、エコーキャンセル、ノイズ抑制を行うためのパラメータが含まれている。なお、これらのパラメータは、通常通話、イヤホン通話等の複数の通話状態それぞれにおいて別々に有していてもよい。また、録音時、録音メッセージの再生時、キー操作音等の出力時等、個別の状態それぞれにおいて別々に有していてもよい。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、第1通信ユニット6A、第2通信ユニット6B、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
第1コントローラ10は、スマートフォン1の動作を制御して各種の機能を実現する。
具体的には、第1コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行することによって各種機能を実現する。第1コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
第1コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
カメラ12は、フロントフェース1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェース1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
外部インタフェース14は、他の装置が接続される端子である。外部インタフェース14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。外部インタフェース14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。外部インタフェース14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。回転検出センサ17は、スマートフォン1の回転を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及び回転検出センサ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
信号処理部としてのDSP70は、第2通信ユニット6Bから受信したデジタル音声信号に対して、音質改善処理を行い、第2通信ユニット6Bに提供する。音質改善処理は、例えば、周波数補正及びノイズ除去等の処理を含む。
このように構成されるスマートフォン1は、音声通話に対応する複数の通信方式の通信ユニットそれぞれを用いて通話を実現することができる。以下に、具体的な構成について説明する。
図6は、スマートフォン1の詳細な機能を示すブロック図である。
なお、図中で音声通信に関する音声信号の伝送経路を実線の矢印で示し、制御信号の経路を破線の矢印で示す。
第1通信ユニット6Aは、第1アンテナ61Aと、第1RF回路部61Bとを備える。
第1アンテナ61Aは、上述した第1の通信方式により、基地局等の外部機器と無線通信を行う。具体的には、第1アンテナ61Aは、基地局等の外部機器と、第1RF回路部61Bにより変調される高周波信号の送受信を行う。例えば、この高周波信号は、通話に係る音声信号を含む。
第1RF回路部61Bは、第1アンテナ61Aにより送受信される高周波信号を処理する。具体的には、第1RF回路部61Bは、第1アンテナ61Aによって受信した信号を所定の復調方式で復調し、復調後の信号を第1コントローラ10に供給する。第1RF回路部61Bは、第1コントローラ10から供給された信号を所定の変調方式で変調し、変調後の信号を第1アンテナ61Aに供給する。
例えば、第1RF回路部61Bは、第1アンテナ61Aにおいて受信した音声信号を復調(変換)した後、所定の方式(例えば、リニアPCM方式)のデジタル音声信号を取得する。第1RF回路部61Bは、この所定の方式のデジタル音声信号を第1コントローラ10に供給する。また、第1RF回路部61Bは、第1コントローラ10から所定の方式のデジタル音声信号が供給されると、この信号を変調し、第1アンテナ61Aに供給する。
なお、第1コントローラ10は、第1RF回路部61Bから供給されるリニアPCM方式のデジタル音声信号を、μ−lawPCM方式の音声信号に変換することができる。また、第1コントローラ10は、変換されたμ−lawPCM方式の音声信号を、第2スイッチ80を介して短距離無線通信部90へ供給することができる。
第2通信ユニット6Bは、第2アンテナ62Aと、第2RF回路部62Bと、第2コントローラ63と、を備える。
第2アンテナ62Aは、上述した第2の移動通信方式により、基地局等の外部機器と無線通信を行う。具体的には、第2アンテナ62Aは、基地局等の外部機器と、第2RF回路部62Bにより変調される高周波信号の送受信を行う。例えば、この高周波信号は、通話に係る音声信号を含む。
第2RF回路部62Bは、第2アンテナ62Aにより送受信される高周波信号を処理する。具体的には、第2RF回路部62Bは、第2アンテナ62Aによって受信した信号を所定の復調方式で復調し、復調後の信号を、アンプ60及び第1スイッチ19を介してレシーバ7に供給する。第2RF回路部62Bは、マイク8から第1スイッチ19及びアンプ60を介して供給された信号を所定の変調方式で変調し、変調後の信号を第2アンテナ62Aに供給する。
例えば、第2RF回路部62Bは、第2アンテナ62Aにおいて受信した音声信号を復調(変換)することにより、所定の方式(例えば、μ−lawPCM方式)のデジタル音声信号を取得する。第2RF回路部62Bは、この所定の方式のデジタル音声信号を、音量調節等の処理を施して出力する。また、第2RF回路部62Bは、所定の方式のデジタル音声信号が供給されると、変調して第2アンテナ62Aに供給する。
また、第2RF回路部62Bは、デジタル音声信号を第1スイッチ19又は短距離無線通信部90に供給する前に、DSP70により周波数補正及びノイズ除去等の音質改善を行う。なお、第2RF回路部62Bから短距離無線通信部90に供給されるデジタル信号は、DSP70を介して短距離無線通信部90に供給されてもよく、DSP70を介すことなく短距離無線通信部90に供給されてもよい。
上述した所定の方式のデジタル音声信号は、例えば、μ−lawPCM方式又はリニアPCM方式である。第1コントローラ10から出力されるデジタル音声信号、第1コントローラ10に供給されるデジタル信号、第2RF回路部62Bから出力されるデジタル信号及び第2RF回路部62Bに供給されるデジタル信号は、同一の方式のデジタル音声信号である。
スマートフォン1aは、第1スイッチ19に加えて、切替部としての第2スイッチ80を備える。第2スイッチ80は、ハードウェアで構成される。第2スイッチ80は、以下の第1状態と第2状態とを切り替える。第1状態とは、第1音声パスからのデジタル音声信号を他の装置に伝送する状態である。第2状態とは、第2音声パスからのデジタル音声信号を他の装置に伝送する状態である。他の装置とは、例えば、後述する短距離無線通信部90を介してスマートフォン1aと通信を行うBluetooth(登録商標)ヘッドセットである。
上述した第1音声パスは、第1通信ユニット6Aから出力されるデジタル音声信号の経路、及び第2通信ユニット6Bから出力されるデジタル音声信号の経路のうちの一方の経路である。第2音声パスは、第1通信ユニット6Aから出力される音声信号の経路、及び第2通信ユニット6Bから出力される音声信号の経路のうちの他方の経路である。
一例として、第1通信ユニット6Aと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号が伝送されている場合に、第2通信ユニット6Bと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号が伝送されるように伝送経路を変更するときには、第2通信ユニット6Bの第2コントローラ63は、第1コントローラ10に伝送経路の変更を要求する要求信号を送信する。第1コントローラ10は、要求信号を受信すると、伝送経路を変更するための、すなわち、状態を切り替えるための制御信号を第2スイッチ80に送信する。第2スイッチ80は、制御信号を受信すると、伝送経路を変更する。
なお、状態を切り替える場合の一例としては、第1通信ユニット6Aを利用して通話をしているときに、第2通信ユニット6B側に着信があったため、第1通信ユニット6Aを利用しての通話を終了して第2通信ユニット6Bを利用しての通話に切り替える場合である。
スマートフォン1は、短距離無線通信部90を備える。この短距離無線通信部90は、所定の通信規格に基づいて通信を行う。その所定の通信規格は、例えば、Bluetooth(登録商標)である。短距離無線通信部90は、例えば、音声信号の入出力装置としてのヘッドセットと通信を行う。これにより、ハンズフリー通話が可能となる。
ハンズフリー通話を行う際、第2スイッチ80は、第1通信ユニット6Aによる音声通信の場合には、第1通信ユニット6Aと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号を伝送する。一方、第2通信ユニット6Bによる音声通信の場合には、第2スイッチ80は、第2通信ユニット6Bと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号を伝送する。このように、第2スイッチ80が音声信号の伝送経路を切り替えることにより、スマートフォン1bは、複数の通信方式の通信ユニットそれぞれを用いてハンズフリー通話を実現できる。
なお、短距離無線通信部90は、所定の方式のデジタル音声信号を伝送する。所定の方式のデジタル音声信号は、例えば、μ−lawPCM方式又はリニアPCM方式である。例えば、第1RF回路部61B(第1コントローラ10)及び第2RF回路部62Bがμ−lawPCM方式のデジタル音声信号を伝送する場合には、短距離無線通信部90は、第1RF回路部61B(第1コントローラ10)又は第2RF回路部62Bとμ−lawPCM方式のデジタル音声信号を伝送する。例えば、第1RF回路部61B(第1コントローラ10)及び第2RF回路部62BがリニアPCM方式のデジタル音声信号を伝送する場合には、短距離無線通信部90は、第1RF回路部61B(第1コントローラ10)又は第2RF回路部62BとリニアPCM方式のデジタル音声信号を伝送する。
無線端末装置1は、第2スイッチ80により第1状態から第2状態へ切り替えるときに、第1音声パスからのデジタル音声信号及び第2音声パスからのデジタル音声信号の双方を無音の信号とする。第1状態とは、上述したように、第1音声パスからのデジタル音声信号を短距離無線通信部90に伝送する状態である。第2状態とは、上述したように、第2音声パスからのデジタル音声信号を短距離無線通信部90に伝送する状態である。無音の信号とは、短距離無線通信部90と通信する、例えばヘッドセットから音が出ないようにするための信号である。すなわち、無音の信号は、ミュートの信号である。
図7は、デジタル音声信号を無音の信号とする場合の一例について説明するための図である。図7は、第2通信ユニット6Bと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号が伝送されている状態から、第1通信ユニット6Aと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号が伝送される状態に切り替える場合を例示している。ここで、第2通信ユニット6Bと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号が伝送されている状態をA状態とする。第1通信ユニット6Aと短距離無線通信部90との間でデジタル音声信号が伝送される状態をB状態とする。
まず、A状態では、クロック信号(CLK:一例として384kHz)と同期信号(FRAME SYNC:一例として8kHz)とに基づいて、デジタル音声信号(PCM_IN、PCM_OUT)が伝送される。A状態からB状態に切り替える場合、第1コントローラ10及び第2コントローラ63のそれぞれからクロック信号と同期信号とを出力されないことに基づいてデジタル音声信号が伝送されないときに、第1コントローラ10は、制御信号を第2スイッチ80に供給して、A状態からB状態に切り替えさせる。B状態へ切り替わった場合、クロック信号(一例として128kHz)と同期信号とに基づいて、デジタル音声信号が伝送される。なお、クロック信号の周波数及び同期信号の周波数は、上述した数値に限定されることはない。
また、上述した一例は、A状態からB状態への切り替えについて説明したが、B状態からA状態へ切り替えるときにも、デジタル音声信号が伝送されないようにする。
これにより、デジタル音声信号が伝送されないときに、第1状態から第2状態へ切り替えるので、例えば、短距離無線通信部90に接続するヘッドセットからは、切り替えに基づくノイズ(音)が出力されないことになる。よって、無線端末装置1は、第1状態から第2状態に切り替える場合でも、ノイズに起因する音がユーザに聞かれる可能性を低くすることができる。
上述した実施形態では、第1状態から第2状態に切り替える場合、無線端末装置1は、デジタル音声信号を無音の信号とした。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。
すなわち、無線端末装置1は、第1音声パスからのデジタル音声信号を他の装置に伝送する第1状態と、第2音声パスからのデジタル音声信号を他の装置に伝送する第2状態とをハードウェアで切り替える切替部を備える。ここで、他の装置は、例えば、後述する短距離無線通信部90を介してスマートフォン1aと通信を行うBluetooth(登録商標)ヘッドセットである。また、切替部は、第2スイッチ80である。そして、無線端末装置は、第2スイッチ80により第1状態から第2状態へ切り替えるときに、第1音声パスからのデジタル音声信号及び第2音声パスからのデジタル音声信号の双方を予め定められた音信号とする。予め定められた音信号は、例えば単音の信号である。
第1状態から第2状態に切り替える場合に、第1通信ユニット6Aは、例えば、短距離無線通信部90に接続されるヘッドセットから予め定められた音を出力させるために、短距離無線通信部90に対して予め定められた音信号を出力する。また、第1状態から第2状態に切り替える場合に、第2通信ユニット6Bは、例えば、短距離無線通信部90に接続されるヘッドセットから予め定められた音を出力させるために、短距離無線通信部90に対して予め定められた音信号を出力する。
これにより、無線端末装置1は、例えば、ヘッドセットからは音信号に基づく予め定められた音が出力され、予め定められた音によってノイズに起因する音を隠すことができる。すなわち、無線端末装置1は、第1状態から第2状態に切り替える場合でも、ノイズに起因する音がユーザに聞かれる可能性を低くすることができる。
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項に係る発明は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
上記実施形態では、DSP70により音質改善処理が行われたが、第2アンテナ62Aから入力される音声信号に対して、第2RF回路部62B自身が音質改善処理を行ってもよい。この構成によれば、第2RF回路部62Bの処理能力によっては、DSP70が不要となり、部品点数が低減される。
また、例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
なお、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、第1通信ユニット6A又は第2通信ユニット6Bによる無線通信で外部装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、外部インタフェース14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray(登録商標)等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
また、上記実施形態では、無線端末装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、無線端末装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、無線端末装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、無線端末装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
1 スマートフォン(無線端末装置)
80 第2スイッチ(切替部)

Claims (1)

  1. 第1移動通信方式により外部機器と無線通信を行う第1通信部と、
    第2移動通信方式により前記外部機器と無線通信を行う第2通信部と、
    第1音声パスからのデジタル音声信号を他の装置に伝送する第1状態と、第2音声パスからのデジタル音声信号を前記他の装置に伝送する第2状態とをハードウェアで切り替える切替部を備える無線端末装置であって、
    前記第1音声パスは、前記第1通信部から出力されるデジタル音声信号の経路、及び前記第2通信部から出力されるデジタル音声信号の経路のうちの一方の経路であり、前記第2音声パスは、前記第1通信部から出力される音声信号の経路、及び前記第2通信部から出力される音声信号の経路のうちの他方の経路であり、
    前記他の装置は、前記第1移動通信方式及び前記第2移動通信方式とは異なる通信方式により前記無線端末装置と短距離無線通信を行い、
    前記無線端末装置は、前記切替部により前記第1状態から前記第2状態へ切り替えるときに、前記第1音声パスからの所定のPCM方式の信号及び前記第2音声パスからの前記所定のPCM方式の信号の双方を1にする
    無線端末装置。
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