JP6448817B2

JP6448817B2 - Ｐｃトラス壁体構造物及びその施工方法

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Publication number: JP6448817B2
Application number: JP2017554228A
Authority: JP
Inventors: ソクソ、ヒョン; ソプシン、ユン
Original assignee: Taeyeong Pcm Co ltd; Samsung Engineering Co Ltd
Current assignee: Taeyeong Pcm Co ltd; Samsung Engineering Co Ltd
Priority date: 2015-02-09
Filing date: 2016-01-26
Publication date: 2019-01-09
Anticipated expiration: 2036-01-26
Also published as: CN106661881A; CN113818556A; WO2016129826A1; KR101630235B1; JP2018505981A; KR101630238B1

Description

本発明は、ＰＣトラス壁体構造物及びその施工方法に関するものであり、より詳細には、お互いに見合わせながら起立されて中央部には現場コンクリートが打設されるように、空間部が形成されるように組立される引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルをトラス連結材で相互連結することで、一体に挙動されて一式で運搬及び移動されて設置されるようにすることで、施工過程中には安全事故の憂慮がないように安全性が大きく強化されて一式で設置されるため施工が簡単でありながらも施工品質を大きく向上させることができるようにする安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物及びこれを利用した地下構造物施工方法に関するものである。すなわち、本発明はお互いに見合わせながら起立されて中央部には現場コンクリートが打設されるように空間部が形成されるように組立される引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルをトラス連結材で相互連結することで、一体で挙動されて運搬時、起立時、上部部材据え置き時、壁体とスラブ同時打設時の外力、そして風荷重と衝撃荷重に充分に耐えることができるし、延いては、本発明によるＰＣ壁体と基礎間は下部鉄物で連結されるため設置時に別途の仮設材が必要ではないという長所を有した安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物及びこれを利用した地下構造物施工方法に関するものである。

一般に廃水処理場、地下駐車場、雨水貯留槽のように地階に埋立てされる大容量及び大空間でなされる各種地下構造物は通常的に堀型基礎を形成し、その上に型枠を利用してＲＣ工法によって現場コンクリートで外壁を施工した後、その外壁上端部に再びＰＣスラブまたは現場打設コンクリートスラブを安着させて施工する。
しかし、このようなＲＣ工法による壁体構造物の施工方法は、壁体を形成するために必須に型枠を設置し、その型枠の中にコンクリートを現場で打設して硬化させた以後だけに後続工程を進行することができるため、工事期間の引き延びになる問題点があったし、ひいては型枠をいちいち設置してからとり除かなければならない煩わしさがあるだけではなく、コンクリートを現場で打設する過程で型枠が裂けるようになって安全事故が頻繁に発生する問題点があった。

このような従来のＲＣ工法による壁体構造物の問題点を解決するために、図１に示されたように、サンドイッチＰＣ-ウォールを利用した壁体構造物を施工する方法が特許文献１に開示されている。
前記従来の工法は、基礎上部面に外壁起立用溝を形成した後、前記溝の上に複数のパネルである第１ＰＣパネルと第２ＰＣパネルをそれぞれ所定の間隔を置いて見合わせながら起立されるように組立てた後、前記見合わせる両パネルの間の空間部に現場コンクリートを打設してパネルと共に一体でＰＣ壁体を形成するように施工されるようにする。
しかし、このような従来の工法は、第１ＰＣパネルと第２ＰＣパネルをそれぞれ別個のパネルらをそれぞれ別に工場で生産した後それぞれ現場に運搬されて設置された後中央空間部に現場コンクリートが打設されるため、各ＰＣパネルらが個別的だけで挙動して一体の壁体として作用することができる合成効果を示すことができないという短所があり、ひいては狭くて長い起立用溝に長さ方向に長く形成された各ＰＣパネルが臨時に立てられるため、施工過程で転倒(overturning)されて致命的な人命事故が発生する深刻な問題点を内包している。

また、従来の工法は個別的に立てられる第１ＰＣパネルと第２ＰＣパネルが外方へお互いに離れることを防止するように必ず貫通ホールを形成した後フォームタイ（登録商標）を設置して連結するため、中央部に現場コンクリートを打設する過程でフォームタイ(登録商標)が破損される問題点があり、内側パネルに形成された貫通ホールから漏水が発生するという問題点が相変らず発生している。

したがって、前記のような地下構造物の壁体を施工するにおいて、従来の技術が有している問題点を解決することができながらも、人命事故や財産被害の憂慮がないように施工時には安全性が強化されて、構造的に安定されながらも工事期間を著しく縮めさせることができるし、ひいては施工品質を大きく向上させることができる新しいＰＣ壁体構造物に対する必要性が相変らず頭をもたげている。

韓国特許登録第１０-１００１２０８号

本発明は、前記のような問題点を解決するために創案されたものとして、廃水処理場のような地下構造物の大容量大規格の壁体を形成する引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがお互いに見合わせながら起立され、中央部には現場コンクリートが打設されるように空間部が形成されるように組立されるが、この時前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルをトラス連結材でお互いに連結することで一体に挙動されるようにして、運搬時、起立時、上部部材据え置き時、壁体とスラブの同時打設時に発生する外力、風荷重及び衝撃荷重に対して充分に耐えることができるようにして、ひいては前記両ＰＣパネルと基礎間には下部鉄物で連結して設置することで別途の仮設材が必要ではなくて、一式で運搬及び移動されて設置されるようにすることで、施工過程中には致命的な安全事故の憂慮がないように安全性が大きく強化されるようにして、また一式で設置されるため施工が簡単でありながらも施工品質を大きく向上させるようにする安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物及びこれを利用した地下構造物、施工方法を提供することをその目的とする。

前記した目的を達成するために、本発明の選好的な実施例によれば、複数のＰＣパネルらが所定の距離程度離隔されてお互いに見合わせながら起立されて離隔された距離程度中央部に形成された空間部には現場コンクリートが打設されて廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物を形成するＰＣ壁体構造物において、前記ＰＣ壁体構造物は基礎コンクリート上に垂直方向で立てられて所定の厚さを有した直四角形板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の引張用ＰＣパネル１０と、前記複数の引張用ＰＣパネルと対応される位置に所定の距離程度離隔されて設置され、基礎コンクリート上に垂直方向で立てられて所定の厚さを有した直四角形板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の圧縮用ＰＣパネル２０と、前記所定の距離程度離隔された引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネルはトラス連結材３０で相互連結して一体で挙動されるようにして、前記トラス連結材３０は引張用ＰＣパネル１０の内部に埋立てされて設置される第１垂直レール３１ａと、圧縮用ＰＣパネル２０の内部に埋立てされて設置される第２垂直レール３１ｂと、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがお互いに一体で挙動されることができるように前記第１、２垂直レールを水平方向で連結し、所定の間隔で上下方向に設置される複数個の水平材３２と、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルに加えられる荷重を効果的に分散させるように複数個の水平材３２の間で傾いた方向に連結される複数個の傾斜材３３を含んで、前記各ＰＣパネル１０、２０には複数個のトラス連結材が設置されて、前記一トラス連結材の水平材の一側端部と隣り合うトラス連結材の水平材の他側端部はＰＣ壁体構造物の運搬、揚重及び起立時長さ方向の外力に対する水平変位を最小化することができるように断面連結材が追加で含まれることを特徴とする安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物が提供される。

本発明の他の実施例によれば、前記水平材または傾斜材と前記第１、２垂直レールが相互連結される時接合される面積が最大化されるように、前記水平材または傾斜材と第１、２垂直レールの間には第１、２連結材３５ａ、３５ｂが追加的に設置されることを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物の中で外壁体を形成するように前記引張用ＰＣパネル１０は圧縮用ＰＣパネル２０よりさらに高く形成されることを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上には揚重ケーブルが連結されることができるように揚重用プレート３６が追加で設置されて、前記圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上に設置された揚重用プレートはＰＣスラブ用ストッパ役割を追加的に遂行することを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、前記圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上にＰＣスラブが据え置きされて、両ＰＣパネルの間の中央空間部及び前記ＰＣスラブ上に現場コンクリートが同時に打設されることを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物の中で内壁体を形成するように前記引張用ＰＣパネル１０は、圧縮用ＰＣパネル２０はお互いに等しい高さで形成されることを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上には揚重ケーブルが連結されることができるように揚重用プレート３６が追加で設置され、前記揚重用プレートはＰＣスラブ用ストッパ役割を追加的に遂行することを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、前記引張用ＰＣパネル１０及び圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上にＰＣスラブが据え置きされ、両ＰＣパネルの間の中央空間部及び前記ＰＣスラブ上に現場コンクリートが同時に打設されることを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の下側端部は、風荷重または衝撃荷重に抵抗できるように下部連結鉄物５０によって基礎部にボルト締結されることを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０のお互いに見合わせる内部面には壁体のせん断補強のためのトラスガードが追加的に設置されることを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、ＰＣトラス壁体構造物を利用して地下構造物を施工する方法において、前記施工方法は(ａ)捨てコンクリートを打設する段階と、(ｂ)ＰＣトラス壁体構造物と壁体鉄筋、下部アンカーと基礎鉄筋干渉部の位置を表示する段階と、(ｃ)干渉部を避けて基礎鉄筋、壁体鉄筋を配筋して施工継ぎ部に止水弁を設置する段階と、(ｄ)基礎コンクリートを打設して養生する段階と、(ｅ)ＰＣトラス壁体構造物、下部アンカー、柱位置を表示する段階と、(ｆ)下部アンカーを穿孔した後、前記によるＰＣトラス壁体構造物を一体として一式で垂直方向に起立して設置位置で一体に移動された後設置される段階と、(ｇ)下部アンカーと前記ＰＣトラス壁体構造物を、下部連結鉄物を利用してボルト連結される段階と、(ｈ)前記(ｅ)乃至(ｆ)段階が連続的に繰り返されてＰＣトラス壁体構造物が設置される段階と、を含むことを特徴とするＰＣトラス壁体構造物を利用した地下構造物施工方法が提供される。

本発明の他の実施例によれば、前記ＰＣトラス壁体構造物を利用した地下構造物を追加で補強するために、(i)お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルらをお互いに連結する区間及び補強が必要な区間に対して補強筋Ｐが追加に配筋される段階と、(ｊ)お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルの間の隙間に対してバックアップ材及びコーキング作業と壁体下部から所定の高さまでモルタル施工がなされる段階と、(ｋ)柱部材及びガード部材が設置されて、前記柱部材、ガード部材及び壁体部材の上側にスラブ部材を設置した後、スラブ鉄筋を配筋する段階と、(ｌ)前記スラブ部材上部及び引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０が形成する中央部に現場コンクリートを施工継ぎ部なしに同時に打設する段階と、(ｍ)前記(ｉ)乃至(ｌ)段階が連続的に繰り返されてＰＣトラス壁体構造物が補強されて設置される段階と、を含むことを特徴とする。

本発明の他の実施例によれば、前記ＰＣトラス壁体のＰＣパネルの上側自由端部上にＰＣスラブが据え置きされて、両ＰＣパネルの間の中央空間部及び前記ＰＣスラブ上に現場コンクリートが同時に打設されることを特徴とする。

前記した目的及び構成でなされた本発明による安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物及びこれを利用した地下構造物施工方法はお互いに見合わせながら起立されて中央部には現場コンクリートが打設されるように空間部が形成されるように組立される引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルが各各別個に製作されて移動された後設置されるものではなく、トラス連結材で相互連結することで一体に挙動されて一式で運搬及び移動されて設置されるため施工過程の中で人命事故や財産被害の憂慮がなしに安全性が大きく強化されるという長所がある。

また、本発明は引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがトラス連結材として一体で挙動されて一式で移動及び設置されるため、組立及び設置過程が非常に簡単でありながらも施工品質を大きく向上させることができるという長所がある。
また、本発明は圧縮用ＰＣパネルの上側自由端部に脱落防止用ハンチが追加的に形成されていてスラブ安着を安定的にできて、施工が簡便で工事期間も縮めさせることができるという長所がある。

延いては、本発明はお互いに見合わせながら起立されて中央部には現場コンクリートが打設されるように空間部が形成されるように組立される引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルをトラス連結材として相互連結することで一体に挙動されるため、運搬時、起立時、上部部材据え置き時、壁体とスラブの同時打設時に発生する外力、風荷重、衝撃荷重に充分に耐えることができるという長所があり、ＰＣ壁体と基礎間には下部鉄物が連結されるため設置過程で別途の仮設材が必要ではなくても安全性が確保されるという長所がある。
また、本発明は引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルとの間にトラス連結材を使用することでＰＣ耐力を増進させてスラブから壁体まで一度に打設が可能であるという長所がある。

従来技術に対する図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物のトラス連結材を示す写真本発明によるＰＣトラス壁体構造物のトラス連結材を示す写真本発明によるＰＣトラス壁体構造物の部分断面図本発明によるＰＣトラス壁体構造物の部分断面図本発明によるＰＣトラス壁体構造物の部分断面図本発明によるＰＣトラス壁体構造物の部分断面図本発明によるＰＣトラス壁体構造物の上端部分及び拡大図本発明によるＰＣトラス壁体構造物の揚重用プレートを示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の揚重用プレートを示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物のトラス連結材の各詳細図本発明によるＰＣトラス壁体構造物のトラス連結材の各詳細図本発明によるＰＣトラス壁体構造物のトラス連結材の各詳細図本発明によるＰＣトラス壁体構造物のトラス連結材の各詳細図本発明によるＰＣトラス壁体構造物のトラス連結材の各詳細図本発明によるＰＣトラス壁体構造物の縦断面耐力を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の水平移送方法及び水平変形を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の水平移送方法及び水平変形を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の横断壁耐力を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の横断壁耐力を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の安全足場トラスを示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の運搬時サポート補強方法を示す本発明によるＰＣトラス壁体構造物の変形指数を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の変形指数を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物のスラブ延長方法を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の施工手順を詳細に示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の壁体間結合方法を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の壁体間結合方法を示す図面本発明によるＰＣトラス壁体構造物の補強筋設置を示す図面

本発明の選好的な実施例によれば、複数のＰＣパネルらが所定の距離程度離隔されてお互いに見合わせながら起立されて離隔された距離程度中央部に形成された空間部には現場コンクリートが打設されて廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物を形成するＰＣ壁体構造物において、前記ＰＣ壁体構造物は基礎コンクリート上に垂直方向に立てられて所定の厚さを有した直四角形板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の引張用ＰＣパネル１０と、前記複数の引張用ＰＣパネルと対応される位置に所定の距離程度離隔されて設置され、基礎コンクリート上に垂直方向に立てられて所定の厚さを有した直四角形板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の圧縮用ＰＣパネル２０と、前記所定の距離程度離隔された引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネルはトラス連結材３０で相互連結して一体で挙動されるようにして、前記トラス連結材３０は引張用ＰＣパネル１０の内部に埋立てされて設置される第１垂直レール３１ａと、圧縮用ＰＣパネル２０の内部に埋立てされて設置される第２垂直レール３１ｂと、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがお互いに一体で挙動されることができるように前記第１、２垂直レールを水平方向に連結して所定の間隔で上下方向に設置される複数個の水平材３２と、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルに加えられる荷重を効果的に分散させるように複数個の水平材３２の間で傾いた方向に連結される複数個の傾斜材３３を含んで、前記各ＰＣパネル１０、２０には複数個のトラス連結材が設置され、前記一トラス連結材の水平材の一側端部と隣り合うトラス連結材の水平材の他側端部はＰＣ壁体構造物の運搬、揚重及び起立時長さ方向の外力に対する水平変位を最小化することができるように断面連結材が追加で含まれられることを特徴とする安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物が提供される。

本明細書及び特許請求範囲に使われた用語や単語は通常的であるか、または辞書的な意味で限定して解釈されてはいけなくて、発明者はその自分の発明を一番に最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に符合する。
したがって、本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は、本発明の一番望ましい一つの実施例に過ぎないだけで、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを取り替えることができる多様な均等物と変形例らがあり得る。併せて、本発明を説明するにおいて係わる公知技術などが本発明の要旨を濁すことがあると判断される場合にはそれに関する詳しい説明は略することにする。

以下、添付された図面を参照して本発明の選好的な実施例による安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物及びこれを利用した地下構造物施工方法に対して詳しく見ることにする。
先ず、本発明による安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物はＰＣ TRUSS WALL構造体として、略称してＰＴＷと言う。一方、本発明の選好的な実施例では前記トラス構造をトラス連結材で説明しているが、その用語の辞書的意味で限定されるものではなく、等しい機能と目的を達成することができる範囲内で他の用語の使用を排除するものではない。

先ず図２に示されたように、本発明による基礎コンクリート上で垂直方向に立てられて等しい長さで形成されて所定の厚さを有した直四角形板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて複数のパネルで形成されて長さ方向に並んで設置された引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０が所定の間隔を形成し、お互いに見合わせながら起立されて、中央部には空間部が形成されるように組立された後、前記空間部の中に現場コンクリート４０を打設して一体で形成されるＰＣ壁体構造物において、前記ＰＣ壁体構造物は前記複数の引張用ＰＣパネル１０と複数の圧縮用ＰＣパネル２０の空間部には一体で挙動されるように相互連結される中央連結材３０が含まれるが、前記中央連結材３０は前記引張用ＰＣパネル１０の内部に埋立てされる第１垂直レール３１ａと、前記圧縮用ＰＣパネル２０の内部に埋立てされる第２垂直レール３１ｂと、前記第１垂直レール３１ａと前記第２垂直レール３１ｂを水平方向に連結するように所定の上下間隔で設置される複数個の水平材３２と、前記複数個の水平材３２の間で傾いた方向に連結される複数個の傾斜材３３を基本的構成要素とする。

一方、本発明の選好的な実施例では主要構成要素として引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０を圧縮部材と引張部材で説明しているが、本発明によるＰＣ壁体の設置時に圧縮部材は完工後には引張部材に変わられて、設置時引張部材は完工後圧縮部材に変わるようになる。したがって、本発明の主要構成要素である圧縮部材と引張部材はその用語の辞書的意味で限定されるものではなく、等しい機能と目的を達成することができる範囲内で他の用語の使用を排除するものではない。

以下、本発明による前記構成要素に対して具体的に説明する。先ず、廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物の中で外壁体を形成するように前記引張用ＰＣパネル１０は圧縮用ＰＣパネル２０より長さ方向にさらに高く形成されることが選好される。しかし、使用者の目的によって廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物の中で内壁体を形成するように前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０が等しい高さで形成されることもできる。
前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０は、お互いに見合わせる形状で形成され、その内部面には壁体のせん断補強のためのトラスガードが追加的に設置され、ＰＣトラス壁体構造物とＰＣパネルとの一体性をさらに堅固に形成するようになる。

本発明のトラス連結材３０の構成要素の中で第１垂直レール３１ａは前記引張用ＰＣパネル１０の内部に埋立てされて設置され、第２垂直レール３１ｂは前記第１垂直レール３１ａの対向された位置に設置されて圧縮用ＰＣパネル２０の内部に埋立てされて設置される。
一方、トラス連結材３０の水平材３２は前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがお互いに一体で挙動されることができるように前記第１、２垂直レール３１ａ、３１ｂを水平方向に連結するが、所定の間隔で上下方向に複数個が設置される。また、トラス連結材３０の傾斜材３３は引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０に加えられる荷重を効果的に分散されるように複数個の水平材３２の間で傾いた方向に複数個が連結される。一方、本発明によるトラス連結材は四角形状の鋼管またはＬ字形鋼管が使われることが選好されるが、等しい目的と機能を達成することができる範囲内で円形鋼管、Ｈビーム、鉄筋などの他の形状の部材を使用することを排除するものではない。

一方、図３及び図４に示されたように、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがお互いに一体に挙動され、一式に移動されて設置されることができるように前記第１垂直レール３１ａと第２垂直レール３１ｂを水平方向に連結する複数個の水平材３２が設置される。この時、前記複数個の水平材の上下間隔は前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルの全体長さにかけて等間隔で形成されることが選好される。
一方、前記水平材３２は一般的に等間隔形成されるが、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の間の耐力を計算して設置され、等間隔で形成されることで限定するものではない。
一方、前記引張用ＰＣパネル１０と前記圧縮用ＰＣパネル２０の下部部分に設置される水平材３２は上下間隔が異なる部分に比べてさらに狭い間隔で形成されて、また上部部分に設置される水平材３２は上下間隔が異なる部分に比べてさらに狭い間隔で形成される。
すなわち、前記水平材３２は前記引張用ＰＣパネル１０と前記圧縮用ＰＣパネル２０は高さ方向の中間部分を基準で上下対称になるように、上下部分に設置される水平材３２は中央部分に設置される水平材３２よりさらに狭い間隔にして設置される。

次に図５乃至図８は、ＰＣトラス壁体構造物の部分断面を示した図面である。前記ＰＣトラス壁体構造物を連続されて設置される時、各壁体構造物間の触れ合われる隙間、すなわち、お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルの間の隙間が外部環境に露出されることを防止するために、９防水材のようなバックアップ材をコーキングして内部が腐食されることを防止するようになる。

次に図９は、前記ＰＣトラス壁体構造物の上側部分及びトラス連結材３０が結合された部分を拡大した図面である。前記壁体構造物を水平方向にお互いに連結される時継ぎ部位、すなわち、お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルらをお互いに連結する区間及び補強が必要な区間に板-板補強筋Ｐが追加に形成されて、継ぎ長さの最小化のために小さな直径で形成されるワイヤメッシュで形成される。
また、トラス連結材３０を拡大した図面に対して、前記水平材３２と水平材３２との間には運搬、揚重、起立時水平変位を最小化するために断面連結材３４が追加で形成される。すなわち、前記各ＰＣパネル１０、２０には複数個のトラス連結材が設置されて、前記一トラス連結材の水平材の一側端部と隣り合うトラス連結材の水平材の他側端部はＰＣ壁体構造物の運搬、揚重及び起立時長さ方向の外力に対する水平変位を最小化することができるように断面連結材が追加で含まれる。この時、壁体下端に形成される鉄筋干渉部は起立後除去されるようになる。

一方、前記断面連結材３４が連結される前記水平材３２は使用目的によって傾斜材３３に連結されることを排除するものではない。
また、前記水平材３２と第１、２垂直レール３１ａ、３１ｂの間には板形状の第１、２連結材３５ａ、３５ｂが追加に形成されて、前記第１、２連結材３５ａ、３５ｂは水平材と垂直レールが連結される時に接合される面積を最大化するようになる。すなわち、前記水平材３２または傾斜材３３と前記第１、２垂直レール３１ａ、３１ｂが相互連結される時に接合される面積が最大化されるように、前記水平材３２または傾斜材３３と第１、２垂直レール３１ａ、３１ｂとの間には第１、２連結材３５ａ、３５ｂが追加的に設置されることもできる。

次に、図１０及び１１はＰＣトラス壁体構造物の上側部分に揚重用プレート３６が形成される姿を示した図面である。前記揚重用プレート３６は追後に詳しく説明するようにする。

次に図１２は、ＰＣトラス壁体構造物内部のトラス連結材３０を示した図面であり、図１３は図１２の‘Ａ'部分を示した図面であり、図１４は図１２の‘Ｂ'部分を示した図面である。また、図１５は図１２の‘Ｃ'部分を示した図面であり、図１６は図１２の‘Ｄ'部分を示した図面である。各部分に対しては追後に説明するようにする。

一方、図２２に示されたように、前記引張用ＰＣパネル１０の上側自由端部外側部には安全足場トラスが追加的に設置され、前記引張用１０ＰＣパネル１０と安全足場トラスが結合されるように結合用ボルトとインサートで締結される。前記安全足場トラスの上側面にはギャングフォームや鉄板のような安全足場が追加的に形成されて作業者が安全に作業が可能であるという長所がある。
前記安全足場トラスの最大許容荷重は、４００kg/m²まで設計されていてさらに安全な作業を可能にさせる。

次に図１８に示されたように、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０は一体で結束されて一式に揚重されて運搬されて、前記引張用ＰＣパネル１０または圧縮用ＰＣパネル２０の外側部には揚重ケーブルと連結されるように両側端部から等しく所定の距離程度離隔されてヘッドアンカーが追加的に埋立てされる。
前記ヘッドアンカーは断面がＩ字に形成され、外部に突き出された外部ヘッド部より上側より内部に埋立てされた内部ヘッド部がさらに長い直径で形成されてさらに堅固に固定される。
前記ヘッドアンカーの外部に突き出された外部ヘッド部と揚重ケーブルが連結されれば、図１８に示されたように逆Ｙ字形状で連結され、ヘッドアンカーと連結された揚重ケーブルの角度が６０度以上離れるようになれば、バランスビームを使ってある一側に傾くことを防止するようになる。

一方、図１９に示されたように、前記のようにＰＣトラス壁体構造物が揚重ケーブルに結合されれば最大弾性変形が略０．８mm程度発生するようになって、揚重時トラス部材の耐力比が略０．３以下で発生するようになって、構造的にさらに安全であるという長所がある。

次に、図２０に示されたように、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０が一体で結束されて一式で立てられるように、前記引張用ＰＣパネル１０及び圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上には揚重ケーブルが連結されるように揚重用鉄板、すなわち、揚重用プレート３６がトラスと接合されて形成される。すなわち、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上には揚重ケーブルが連結されることができるように揚重用プレート３６が追加で設置されるが、廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物の中で外壁体を形成するように前記引張用ＰＣパネル１０は圧縮用ＰＣパネル２０よりさらに高く形成される場合には前記圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上に設置された揚重用プレートはＰＣスラブ用ストッパ役割を追加的に遂行するようになる(図１１)。また、廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物の中で内壁体を形成するように前記引張用ＰＣパネル１０は、圧縮用ＰＣパネル２０はお互いに等しい高さで形成される場合には、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上には揚重ケーブルが連結されることができるように揚重用プレート３６が追加で設置され、前記揚重用プレートはすべてＰＣスラブ用ストッパ役割を追加的に遂行するようになる(図１０)。一方、前記引張用１１ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の下側端部には前記ＰＣトラス壁体構造物を、壁体立てをする時に角部分が破損されることを防止するために破損防止用指圧パッドとＬ字形鋼が追加的に具備される。

一方、図２１に示されたように前記のように形成された揚重用鉄板に揚重ケーブルを連結してＰＣトラス壁体構造物の支間中央部最大弾性変形は略３．０mm程度発生するようになって、揚重時トラス部材の耐力比は略０．７以下で発生するようになって構造的にさらに安全であるという長所がある。
一方、前記揚重用プレートはＰＣパネル１０及び圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部の中で一側面に形成されることが選好されるが、等しい目的と機能を達成することができる範囲内で両側面に形成されることを排除するものではない。
前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の下側端部は基礎部と結合されるが、この時ボルト固定されることが選好されるが、等しい目的と機能を達成することができる範囲内で他の固定手段で固定されることを排除するものではない。すなわち、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の下側端部は風荷重または衝撃荷重に抵抗できるように下部連結鉄物５０によって基礎部にボルト締結される。
一方、前記ＰＣトラス壁体構造物は一つの構造体で一式運搬されるが、水平方向で運搬時に前記壁体構造物が変形されることを防止するためにサポート補強構造物を所定の内部空間に配置される。また、トラックに積載されて運搬される時には外部衝撃によって変形されることを防止するためにトラックの積載函と触れ合った部分に支え木が追加に配置される。

次に、図２４乃至図２５は、前記ＰＣトラス壁体構造物変形指数を示した図面であり、横方向の外部応力によって作用される外力は下側から上側に行くほど徐徐に増加する姿が現われるようになる。

一方、図２６に示されたように、前記圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部にはスラブ構造体(Ｓ)が安着されるが、前記スラブ構造体の掛かり長さが不足で安着されない時を備えて、前記上側自由端上にはスラブ補強プレートが追加的に設置される。
また、前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の内側には鉄筋が追加に配筋されるようにＰＣ板連結水平鉄筋と水平筋据え置き用鉄物を追加で配置して補強鉄筋を施工するようになって、前記ＰＣ連結水平鉄筋は全体高さのうちで１/２区間に適用して配置するようになる。

図３７に示されたようにＴ字形構造物を、前記補強鉄筋を利用して補強する段階を示した図面であり、図３８は十字区間の構造物を、前記補強鉄筋を利用して補強する段階を示した図面であり、各壁体構造物間の結合時さらに堅固に結合されるように内部に補強鉄筋がお互いに交差されるように配筋される。
一方、前記ＰＣトラス壁体構造物の構成要素である第１、２連結材、水平材の間隔、安全足場、掛かり長さ方法などは施工目的及び施工方法によってさらに加えられるか、または省略されることができるし、構成要素の設置位置及び設置個数がさらに加えられるか、または省略されることを排除するものではない。

一方、図２７を参照にして詳しく見れば、本発明によるＰＣトラス壁体構造物を利用して地下構造物を施工する方法において、前記施工方法は、(ａ)捨てコンクリートを打設する段階と、(ｂ)ＰＣトラス壁体構造物と壁体鉄筋、下部アンカーと基礎鉄筋干渉部の位置を表示する段階と、(ｃ)干渉部を避けて基礎鉄筋、壁体鉄筋を配筋して施工継ぎ部に止水弁を設置する段階と、(ｄ)基礎コンクリートを打設して養生する段階と、(ｅ)ＰＣトラス壁体構造物、下部アンカー、柱位置を表示する段階と、(ｆ)下部アンカーを穿孔した後前記のような構成要素を有したＰＣトラス壁体構造物を一体として一式で垂直方向に起立されて、設置位置で一体に移動された後設置される段階と、(ｇ)下部アンカーとＰＣトラス壁体構造物を、下部連結鉄物を利用して連結される段階と、(ｈ)前記(ｅ)乃至(ｆ)段階が連続的に繰り返されてＰＣトラス壁体構造物が設置される段階で施工される。

また、前記施工方法に対してＰＣトラス壁体構造物を利用した地下構造物を追加で補強するために、(ｉ)板-板連結及び必要区間に対して補強筋Ｐが追加に配筋される段階、すなわち、お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルらをお互いに連結する区間及び補強が必要な区間に対して補強筋Ｐが追加に配筋される段階と、(ｊ)壁体間が隙間に対してバックアップ材及びコーキング作業と壁体下部から所定の高さまでモルタル施工がなされる段階、お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルの間の隙間に対してバックアップ材及びコーキング作業と壁体下部から所定の高さまでモルタル施工がなされる段階と、(ｋ)柱部材及びガード部材が設置されて、前記柱部材、ガード部材及び壁体部材の上側にスラブ部材を設置した後、スラブ鉄筋を配筋する段階と、(l)前記スラブ部材上部及び引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０が形成する中央部に現場コンクリートを打設する段階と、(ｍ)前記(ｉ)乃至(ｌ)段階が連続的に繰り返されてＰＣトラス壁体構造物が補強されて設置される。
この時、本発明の選好的な実施例によれば、前記ＰＣトラス壁体のＰＣパネルの上側自由端部上にＰＣスラブが据え置きされて、両ＰＣパネルの間の中央空間部及び前記ＰＣスラブ上に現場コンクリートが同時に打設されることもできる。

次に図２８乃至図３６は、前記施工方法を詳細に示した図面であり、図２８に示されたようにＰＣトラス壁体構造物の上側にクレーンを連結し、下側にはゴム差さえを配置して追加で前記壁体構造物が起立される時に損傷されることを最大限防止するようになる。

次に図２９及び図３０に示されたようにＰＣトラス壁体構造物の１３一側端部の所定の位置には前記壁体構造物が倒れることを防止するために仮説用サポートが追加に配置され、図３１に示されたように前記壁体構造物の間の隙間が外部環境に露出されることを防止するために外部にはコーキング剤が充填されて、内部にはバックアップ材が追加に充填されて２重で充填される。

次に、図３２に示されたように前記ＰＣトラス壁体構造物が地面から完全に固定されれば、前記仮説用サポートを解体した後に、図３３及び図３４に示されたように前記壁体構造物の上側に止水弁及び壁体上部とスラブ鉄筋が追加に組立される。また、せん断用補強筋と主鉄筋が追加に配置される。
前記のような段階が完了されれば、図３５に図示されたように引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の間に現場コンクリートが追加で打設されて、図３６に示されたように追加的に各隙間の間に対して防水補完作業が進行される。
前記方法のうち前記基礎コンクリート打設及び養生段階(ｄ段階)でＰＣトラス壁体構造物の設置位置に表示するために墨縄作業とトラス干渉部の位置を追加的に表示するようになる。

一方、前記基礎コンクリートにはＰＣトラス壁体構造物の下側端部には風荷重または衝撃荷重に抵抗されるように下部連結鉄物５０に下部固定用ボルトが追加的に設置されて固定強度を堅固にさせてさらに安定的に固定される長所がある。
前記のように設置が完了すれば、前記ＰＣトラス壁体構造物の外部に追加的に防水補完を進行するようになって、前記防水補完はスラブ構造体と接合される部分及び地面と結合される部分と追加的に各ＰＣトラス壁体構造物どうしに接合される部分に追加的に施工するようになって、内部水密性及び耐久性をさらに増加させることができる長所がある。

一方、図３９は前記ＰＣトラス壁体構造物のスリーブ設置手順を示した図面であり、１段階では壁体組立を実施し、２段階では外部に露出された穿孔部露出鉄筋をとり除いた後スリーブを設置し、３段階では補強筋設置及びスリーブの位置を固定するようになって、４段階では型枠を設置した後生コンを利用して打設するようになって、５段階では型枠をとり除いて周辺整理をして設置を完成するようになる。

前記したように、本発明はＰＣパネル内部に埋立てされる第１、２垂直レールと、ＰＣパネルの間の水平材と傾斜材をトラス形態で配置した後形成されるトラス連結材を連結して反轉機を利用して内外壁体一体型で生産される。したがって、本発明によるＰＣトラス壁体構造物は運搬時、起立時、風荷重、衝撃荷重、上部部材据え置き時、壁体及びスラブ同時打設時など多様な外力に充分に抵抗してサポートなどの別途の仮設材が必要ないし、壁体厚さ及び高さの制限がなくて、構造物外壁だけではなく内部間壁と複層壁体にも適用することができるという長所がある。また、本発明はファルスワ-クなしに壁体とスラブを同時に打設することができる構造を有している長所がある。
したがって、前述された実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないし、本発明の範囲は前述された詳細な説明よりは後術される特許請求範囲によって現わされる。そして、この特許請求範囲の意味及び範囲は勿論、その等価概念から導出されるすべての変更及び変形可能な形態が本発明の範疇に含まれる。

１０引張用ＰＣパネル
２０圧縮用ＰＣパネル
３０トラス連結材
３１ａ、３１ｂ第１、２垂直レール
３２水平材
３３傾斜材
４０現場コンクリート

Claims

複数のＰＣパネルらが所定の距離程度離隔されてお互いに見合わせながら起立されて離隔された距離程度中央部に形成された空間部には現場コンクリートが打設されて廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物を形成するＰＣ壁体構造物において、
前記ＰＣ壁体構造物は基礎コンクリート上に垂直方向で立てられて所定の厚さを有した直方体の板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の引張用ＰＣパネル１０と、前記複数の引張用ＰＣパネルと対応される位置に所定の距離程度離隔されて設置されて、基礎コンクリート上に垂直方向で立てられて所定の厚さを有した直方体の板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の圧縮用ＰＣパネル２０と、前記所定の距離程度離隔された引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネルはトラス連結材３０で相互連結して一体に挙動されるようにして、前記トラス連結材３０は引張用ＰＣパネル１０の内部に埋立てされて設置される第１垂直レール３１ａと、圧縮用ＰＣパネル２０の内部に埋立てされて設置される第２垂直レール３１ｂと、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがお互いに一体に挙動されることができるように前記第１、２垂直レールを水平方向に連結して所定の間隔で上下方向に設置される複数個の水平材３２と、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルに加えられる荷重を効果的に分散させるように複数個の水平材３２の間で傾いた方向に連結される複数個の傾斜材３３を含んで、前記各ＰＣパネル１０、２０には複数個のトラス連結材が設置されて、その複数個のトラス連結材のうちの一つのトラス連結材の水平材の一側端部と隣り合うトラス連結材の水平材の他側端部はＰＣ壁体構造物の運搬、揚重及び起立時長さ方向の外力に対する水平変位を最小化することができるように断面連結材が追加で含まれ、
前記水平材または傾斜材と前記第１、２垂直レールが相互連結される時接合される面積が最大化になるように、前記水平材または傾斜材と第１、２垂直レールの間には第１、２連結材３５ａ、３５ｂが追加的に設置され、
廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物の中で外壁体を形成するように前記引張用ＰＣパネル１０は圧縮用ＰＣパネル２０よりさらに高く形成され、
前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上には揚重ケーブルが連結されることができるように揚重用プレート３６が追加で設置されて、前記圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上に設置された揚重用プレートはＰＣスラブ用ストッパ役割を追加的に遂行し、
前記圧縮用ＰＣパネル２０の上側自由端部上にＰＣスラブが据え置きされて、両ＰＣパネルの間の中央空間部及び前記ＰＣスラブ上に現場コンクリートが同時に打設される
ことを特徴とする安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物。
前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０の下側端部は風荷重または衝撃荷重に抵抗できるように下部連結鉄物５０によって基礎部にボルト締結される
請求項１に記載の安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物。
前記引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０のお互いに見合わせる内部面には壁体のせん断補強のためのトラスガードが追加的に設置される
請求項１に記載の安全性が強化されたＰＣトラス壁体構造物。
ＰＣトラス壁体構造物を利用して地下構造物を施工する方法において、
前記ＰＣトラス壁体構造物は、複数のＰＣパネルらが所定の距離程度離隔されてお互いに見合わせながら起立されて離隔された距離程度中央部に形成された空間部には現場コンクリートが打設されて廃水処理場のような地下構造物の壁体構造物を形成し、
前記ＰＣ壁体構造物は基礎コンクリート上に垂直方向で立てられて所定の厚さを有した直方体の板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の引張用ＰＣパネル１０と、前記複数の引張用ＰＣパネルと対応される位置に所定の距離程度離隔されて設置されて、基礎コンクリート上に垂直方向で立てられて所定の厚さを有した直方体の板形状のプレキャストコンクリートパネルでなされて、複数個のパネルらが並んで連続的に設置される複数の圧縮用ＰＣパネル２０と、前記所定の距離程度離隔された引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネルはトラス連結材３０で相互連結して一体に挙動されるようにして、前記トラス連結材３０は引張用ＰＣパネル１０の内部に埋立てされて設置される第１垂直レール３１ａと、圧縮用ＰＣパネル２０の内部に埋立てされて設置される第２垂直レール３１ｂと、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルがお互いに一体に挙動されることができるように前記第１、２垂直レールを水平方向に連結して所定の間隔で上下方向に設置される複数個の水平材３２と、前記引張用ＰＣパネルと圧縮用ＰＣパネルに加えられる荷重を効果的に分散させるように複数個の水平材３２の間で傾いた方向に連結される複数個の傾斜材３３を含んで、前記各ＰＣパネル１０、２０には複数個のトラス連結材が設置されて、その複数個のトラス連結材のうちの一つのトラス連結材の水平材の一側端部と隣り合うトラス連結材の水平材の他側端部はＰＣ壁体構造物の運搬、揚重及び起立時長さ方向の外力に対する水平変位を最小化することができるように断面連結材が追加で含まれ、
前記施工方法は、（ａ）捨てコンクリートを打設する段階と、（ｂ）ＰＣトラス壁体構造物と壁体鉄筋、下部アンカーと基礎鉄筋干渉部の位置を表示する段階と、（ｃ）干渉部を避けて基礎鉄筋、壁体鉄筋を配筋して施工継ぎ部に止水弁を設置する段階と、（ｄ）基礎コンクリートを打設して養生する段階と、（ｅ）ＰＣトラス壁体構造物、下部アンカー、柱位置を表示する段階と、（ｆ）下部アンカーを穿孔した後、前記ＰＣトラス壁体構造物を一体として一式で垂直方向に起立して設置位置に一体で移動された後設置される段階と、（ｇ）下部アンカーと前記ＰＣトラス壁体構造物を、下部連結鉄物を利用してボルト連結される段階と、（ｈ）前記（ｅ）乃至（ｆ）段階が連続的に繰り返されてＰＣトラス壁体構造物が設置される段階と、を含む
ことを特徴とするＰＣトラス壁体構造物を利用した地下構造物施工方法。
前記ＰＣトラス壁体構造物を利用した地下構造物を追加で補強するために、（ｉ）お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルらをお互いに連結する区間及び補強が必要な区間に対して補強筋Ｐが追加に配筋される段階と、（ｊ）お互いに並んでいるように配列される複数個のＰＣパネルの間の隙間に対してバックアップ材及びコーキング作業と壁体下部から所定の高さまでモルタル施工がなされる段階と、（ｋ）柱部材及びガード部材が設置されて、前記柱部材、ガード部材及び壁体部材の上側にスラブ部材を設置した後、スラブ鉄筋を配筋する段階と、（ｌ）前記スラブ部材上部及び引張用ＰＣパネル１０と圧縮用ＰＣパネル２０が形成する中央部に現場コンクリートを施工継ぎ部なしに同時に打設する段階と、（ｍ）前記（ｉ）乃至（ｌ）段階が連続的に繰り返されてＰＣトラス壁体構造物が補強されて設置される段階と、を含む
請求項４に記載のＰＣトラス壁体構造物を利用した地下構造物施工方法。
前記ＰＣトラス壁体のＰＣパネルの上側自由端部上にＰＣスラブが据え置きされて、両ＰＣパネルの間の中央空間部及び前記ＰＣスラブ上に現場コンクリートが同時に打設される
請求項５に記載のＰＣトラス壁体構造物を利用した地下構造物施工方法。