JP6447987B2 - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Description
ファイルベース撮影の利点は、撮影時にフォーカスと露出だけ調整しておけば、色調整は後から行える点にある。
このため、撮影監督は色調整の要望だけをポストプロダクションに伝えて、詳細な色調整はポストプロダクションに行わせるといった分業体制も確立されている。
CDL調整(ASC−CDLを用いた色調整)では、POWER、SATURATION、OFFSET、SLOPEといったパラメータ(画像処理パラメータ)を用いて、ガンマ値や色が調整される。また、CDL調整では、上記パラメータの値が調整される。
以下、各パラメータの値を調整値と呼ぶ。また、表示装置などの機器に設定された調整値を設定値と呼ぶ。
一般には、画像データと調整値は別々に生成される。そして、調整値と画像データの対応関係はユーザによって管理される。
また、撮影シーンに依って色調整の要望が変わる場合があるので、シーンに応じて調整値を変更する必要もある。
特許文献1に開示の技術では、動作モードが調整モードからオートモードに切り替えられたときに、パラメータの設定値がリセットされる。
特許文献2に開示の技術では、複数の調整値(パラメータが互いに等しい複数の調整値)の中から、作業目的に応じた調整値が選択される。
しかし、VFの画面サイズは小さく、CDL調整がしにくいという課題があった。
そこで、CDL調整を実行可能な大型の表示装置が開発されている。
しかしながら、そのような使用方法で表示装置を使用した場合に、不適切な画像処理(色調整)が行われてしまうことがある。
入力端子1が選択されている状態でCDL調整が行われると、CDL調整後のパラメータの設定値が記録される。
その後、入力端子1に入力された画像データに対応する調整値が表示装置に設定されている状態で、入力端子2に入力された画像データに表示対象の画像データが切り替えられることがある。その場合、入力端子1に入力された画像データに対応する調整値を用いたCDL調整(不適切なCDL調整)が、入力端子2に入力された画像データに対して施されてしまう。
このような使用方法で表示装置を使用した場合にも、不適切な画像処理(色調整)が行われてしまうことがある。
そして、従来の技術を用いて上記課題を解決するためには、画像処理パラメータの設定値をリセットするリセット操作をユーザが手動で行わなければならず、ユーザの負荷が増してしまう。
外部装置から出力された画像データを取得する取得手段と、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定手段と、
前記取得手段で取得された画像データに、前記設定手段により設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理手段と、
画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたか否かを判断する判断
手段と、
前記画像処理手段により前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力する出力手段と、
を有し、
前記判断手段により画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断されたことに応じて、前記設定手段は、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットし、前記設定手段により初期値に設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理が施された画像データが前記出力手段により前記表示パネルに出力される
ことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第2の態様は、
外部装置から出力された画像データを取得する取得手段と、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定手段と、
前記取得手段で取得された画像データに、前記設定手段により設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像処理手段により前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力する出力手段と、
を有し、
前記設定手段は、画像処理装置の電源がユーザにより切られるときに、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットする
ことを特徴とする画像処理装置である。
外部装置から出力された画像データを取得する取得ステップと、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定ステップと、
前記取得ステップで取得された画像データに、前記設定ステップで設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理ステップと、
画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたか否かを判断する判断ステップと、
前記画像処理ステップで前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力する出力ステップと、
を有し、
前記判断ステップで、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断されたことに応じて、前記設定ステップは、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットし、前記設定ステップで初期値に設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理が施された画像データが前記出力ステップで前記表示パネルに出力される
ことを特徴とする画像処理装置の制御方法である。
本発明の第4の態様は、
外部装置から出力された画像データを取得する取得ステップと、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定ステップと、
前記取得ステップで取得された画像データに、前記設定ステップで設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理ステップと、
前記画像処理ステップで前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力
する出力ステップと、
を有し、
前記設定ステップは、画像処理装置の電源がユーザにより切られるときに、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットする
ことを特徴とする画像処理装置の制御方法である。
本発明の実施例1に係る画像処理装置及びその制御方法について説明する。
なお、以下では、本実施例に係る画像処理装置が表示装置である場合の例を説明するが、本実施例に係る画像処理装置は表示装置に限らない。本実施例に係る画像処理装置は、画像データに画像処理を施す装置であれば、どのような装置であってもよい。例えば、本実施例に係る画像処理装置は、画像処理のみを行う装置であってもよいし、画像データの撮影を行う撮影装置に内蔵されていてもよいし、画像データの録画を行う録画装置に内蔵されていてもよい。
図1の例では、表示装置102は、カメラ101と録画装置103に接続されている。
なお、外部機器は、カメラ101と録画装置103に限らない。例えば、画像データの編集作業で使用される編集装置が表示装置102に接続されてもよい。
なお、本実施例では、表示装置102の入力端子の数が2つである場合の例を説明するが、入力端子の数は2つより多くてもよい。例えば、表示装置102は、5つの入力端子を有していてもよい。そして、表示装置102は、5つの入力端子のいずれか1つの入力端子に入力された画像データを表示してもよい。
をレシーバーに出力する。
なお、OSD画像を重畳する処理は必要に応じて行われればよく、画像処理部203から出力された画像データがOSD制御部204から出力されてもよい。
なお、表示パネルは液晶パネルに限らない。表示パネルは、有機ELパネルやプラズマパネルであってもよい。
なお、画像処理パラメータの値を設定する機能部と、外部装置が変更されたか否かを判断する機能部とは、互いに異なる機能部であってもよい。
まず、カメラ101から出力された画像データを表示するために、セレクタ201で第1入力端子104が選択される。
カメラ101から出力された画像データは、レシーバー202でデコードされる。また、カメラ101から出力された画像データは、イコライザ211を介して出力端子106に入力され、出力端子106から出力される。
出力端子106から出力された画像データは、録画装置103に入力される。
レシーバー202でデコードされた画像データは、画像処理部203に送られ、画像処理が施される。このとき、CPU209によって、画像処理パラメータの値が設定されたり、画像処理パラメータの設定値が調整されたりする。本実施例では、ユーザ操作に応じて画像処理パラメータの値が設定される。具体的には、ユーザが操作部208を操作することにより、画像処理パラメータの値を設定する設定指示が表示装置102に入力される。そして、CPU209は、上記設定指示に応じて画像処理パラメータの値を設定する。
第1ダイヤル301はPOWERの設定値を調整するためのダイヤルである。
第2ダイヤル302はSATURATIONの設定値を調整するためのダイヤルである。
第3ダイヤル303はOFFSETの設定値を調整するためのダイヤルである。
第4ダイヤル304はSLOPEの設定値を調整するためのダイヤルである。
ダイヤル(ダイヤル301〜304)を時計回りに回すとパラメータの設定値が増加し、ダイヤルを反時計回りに回すとパラメータの設定値が減少する。
選択操作キー306は、上キー、下キー、左キー、右キー、及び、中央キー(決定キー)を含む。選択操作キー306は、例えば、OSD画像に対する各種操作を行うために使用される。
電源キー307は、表示装置102本体の電源をオン/オフするためのボタンである。
スイッチ305は、入力切り替えスイッチである。スイッチ305を押下する度にセレクタ201が選択する入力端子が第1入力端子104と第2入力端子105の間で切り替えられる。
パラメータ名称401は、調整中のパラメータの種類を文字で示すOSD画像である。
パラメータバー402は、パラメータの設定値の調整可能範囲をグラフィックで示すOSD画像である。
インジケータ403は、パラメータの設定値をグラフィックで示すOSD画像である。インジケータ403は、パラメータバー402(設定値の調整可能範囲)の対応位置に表示される。対応位置は、パラメータの設定値に対応する位置である。パラメータの設定値は、インジケータ403の表示位置によって示される。
パラメータ値404は、パラメータの設定値を数値で示すOSD画像である。
他のパラメータの設定値が調整される場合にも、同様のOSD画像が表示される。
次に、CPU209は、操作信号C501から、ダイヤルが時計回り回されたか否かを判断する(S502)。ダイヤルが時計回り回された場合には、S503に処理が進められ、ダイヤルが反時計回り回された場合には、S507に処理が進められる。
次に、CPU209が、S503の加算結果がパラメータの上限値を超えているか否かを判断する(S504)。例えば、S503でPOWERの設定値に2が加算された場合には、POWERの設定値に2を加算した値がPOWERの上限値を超えているか否かが判断される。S503の加算結果がパラメータの上限値を超えている場合には、S505に処理が進められ、S503の加算結果がパラメータの上限値以下である場合には、S506に処理が進められる。
S505では、CPU209が、S501で回されたダイヤルに対応するパラメータの設定値を、当該パラメータの上限値に更新する。その後、S510に処理が進められる。
S506では、CPU209が、S501で回されたダイヤルに対応するパラメータの設定値を、S503の加算結果に更新する。その後、S510に処理が進められる。
次に、CPU209が、S507の減算結果がパラメータの下限値を下回っているか否かを判断する(S508)。S507の減算結果がパラメータの下限値を下回っている場合には、S509に処理が進められ、S507の減算結果がパラメータの下限値以上である場合には、S506に処理が進められる。
S509では、CPU209が、S501で回されたダイヤルに対応するパラメータの設定値を、当該パラメータの下限値に更新する。その後、S510に処理が進められる。
S506では、CPU209が、S501で回されたダイヤルに対応するパラメータの設定値を、S507の減算結果に更新する。その後、S510に処理が進められる。
ユーザは、録画装置103に対して、録画された画像データを再生するためのユーザ操作を行う。それにより、録画装置103で再生処理が行われる。そして、録画された画像データ(記録媒体に記録された画像データ)が、録画装置103から出力され、表示装置102に入力される。また、ユーザは、表示装置102のスイッチ305を押下する入力切り替え操作を行う。それにより、セレクタ201で第2入力端子105が選択され、表示される。
但し、ここでは、CDLファイルに記述されたパラメータ(CDLパラメータ)の設定値のみが初期値にリセットされる。画像全体のガンマカーブを調整する3D−LUTの設定値、入力端子ごとに設定される画質モード(SHARPNESSやBRIGHTNESなど)の設定値、などは初期値にリセットされない。
なお、対象画像データの出力源である外部装置が変更されていないと判断された場合には、画像処理パラメータの設定値が初期値にリセットされずに画像処理が行われる。
セレクタ201は、入力切り替え指示に応じて、選択する入力端子を第1入力端子104から第2入力端子105に切り替える。
それにより、録画装置103から出力された画像データを、不適切な画像処理を施さずに表示することができる。具体的には、録画装置103から出力された画像データを、画像処理パラメータの初期値を用いた画像処理を施して表示することができる。
し、そうでなくてもよい。画像処理の前後で画像データの値が変化しない値を初期値とすれば、画像処理による色や輝度の変化を抑制することができ、入力された画像データを正確に表示して確認することができる。
実施例2では、1つの入力端子に入力される画像データの出力源である外部装置の変更を検出することができる構成を説明する。
図6の例では、カメラ101の出力端子がIF−BOX601の入力端子に接続されており、カメラ101の出力端子から出力されたRAWデータもしくはLogデータは、IF−BOX601の入力端子に入力される。そして、IF−BOX601によって、カメラ101から出力されたRAWデータもしくはLogデータが、表示装置602で表示可能な画像データに変換される。
また、図6の例では、IF−BOX601の出力端子が表示装置602の入力端子604に接続されており、IF−BOX601の出力端子から出力された画像データ(上記変換によって生成された画像データ)は、入力端子604に入力される。そして、表示装置602によって、入力端子604に入力された画像データが、画像処理が施されて、表示される。
また、図6の例では、表示装置602の出力端子606が録画装置103の入力端子に接続されており、表示装置602の出力端子606から出力された画像データは、録画装置103の入力端子に入力される。
図7の例では、録画装置103の出力端子が表示装置602の入力端子604に接続されており、録画装置103の出力端子から出力された画像データ(録画された画像データ)は、入力端子604に入力される。そして、表示装置602によって、入力端子604に入力された画像データが、画像処理が施されて、表示される。詳細は後述するが、本実施例でも、画像処理対象の画像データ(対象画像データ)の出力源である外部装置が切り替えられた場合には、画像処理パラメータの設定値が初期値にリセットされる。そのため、録画された画像データを表示装置602で確認する際には、画像処理パラメータの初期値を用いた画像処理が行われることとなり、不適切な画像処理が行われることはない。
なお、本実施例でも、対象画像データの出力源である外部装置が変更されていない場合には、画像処理パラメータの設定値が初期値にリセットされずに画像処理が行われる。
図2と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
入力端子604は、外部装置から出力された画像データが入力される端子である。換言すれば、入力端子604は、外部装置から出力された画像データを取得する。入力端子604で取得された画像データはレシーバー202とイコライザ211に出力される。
トランスミッタ801は、画像処理部203から出力された画像データ(画像処理が施された画像データ)を、出力用の画像データ(例えばSDI信号)に変換し、出力する。
セレクタ802は、トランスミッタ801から出力された画像データと、イコライザ211から出力された画像データとの一方を選択し、出力端子606に出力する。
出力端子606は、セレクタ802から出力された画像データを外部に出力する端子である。
次に、入力端子604に入力された画像データ(カメラ101で撮影され、IF−BOX601で変換処理が施された画像データ)が、レシーバー202に送られる。
そして、レシーバー202によって、入力端子604から出力された画像データがデコードされ、デコードされた画像データが画像処理部203に出力される。
次に、画像処理部203によって、上記デコードされた画像データに対し、画像処理が施される。このとき、実施例1と同様に、画像処理に使用する設定値(画像処理パラメータがの設定値)は、ユーザが操作部208を操作することで調整される。
そして、画像処理が施された画像データは、OSD制御部204及びLCD制御部205で種々の処理が施された後、LCD駆動部206に入力される。
次に、LCD駆動部206がLCD207を駆動することにより、画像処理が施された画像データが画面に表示される。
また、入力端子604に入力された画像データは、イコライザ211にも送られ、イコライザ211で信号調整処理が施された後、セレクタ802に送られる。
セレクタ802は、操作部208からCPU209を介して入力された選択信号に応じて、画像データを選択する。選択信号は、ユーザが操作部208を用いて外部に出力する画像データを操作した場合に操作部208から出力される操作信号である。トランスミッタ801から出力された画像データは、画像処理部203で画像処理が施された後の画像データであり、イコライザ211から出力された画像データは、画像処理部203で画像処理が施される前の画像データである。ユーザは用途に応じて外部に出力する画像データを選択することができる。
本実施例では、初期状態において、イコライザ211から出力された画像データが選択され、入力端子604に入力された画像データと同じ画像データが出力端子606を介して外部に出力される。
外部装置が変更されたと判断されるまで、S904の処理が繰り返し行われ、外部装置が変更されたと判断された後、S905へ処理が進められる。本実施例では、図9のフローチャートの開始時において、接続状態は、図6の状態である。そして、図6の状態から図7の状態に接続状態が切り替えられた場合に、外部装置が変更されたと判断され、S905へ処理が進められる。図7の接続状態は、録画された画像データを確認するために、録画装置103の出力端子を表示装置602の入力端子604に接続した状態である。
が入力端子604に入力される。
次に、入力端子604に入力された画像データが、レシーバー202に送られる。
そして、レシーバー202によって、入力端子604から出力された画像データがデコードされ、デコードされた画像データが画像処理部203に出力される。
なお、S906の処理が省略され、S905の処理の次にS907の処理が行われてもよい。
デコード後のSDI信号は20ビットの信号で構成されており、10ビットごとのデータストリームに分割されている。なお、SDI信号は、コンテンツデータストリーム、又はSDIデータストリームと呼んでもよい。
SDI信号には、EAV、ANC、SAV、Active Videoが順に格納されており、1組のEAV、ANC、SAV、及び、Active Videoの期間が、画像データの1水平同期期間に対応する。
EAVはActive Videoの終了を表し、ANCはアンシラリーデータ(補助データ)を表し、SAVはActive Videoの始まりを表し、Active Videoは有効画像(1ライン分の対象画像データ)を表す。
EAV、SAVは、3FFh,000h,000hというデータの並びを検出することにより、判別される。
図11は、付加データとして、画像処理が実行済みであることを示す処理完了データが書き込まれたSDI信号の構造を示す。CDL_Fで示した部分(0AAh、0AAh、001hというデータの並び)が、処理完了データである。
画像処理が施され、且つ、付加データ(処理完了データ)が付加された画像データは、トランスミッタ801、セレクタ802、及び、出力端子606を介して外部に出力される。具体的には、画像処理が施され、且つ、付加データ(処理完了データ)が書き込まれたSDI信号が、トランスミッタ801、セレクタ802、及び、出力端子606を介して外部に出力される。
なお、対象画像データに既に付加データが付加されている場合には、付加処理を省略してもよいし、付加データを更新してもよい。
図11の例では、画像処理部203は、SDI信号のANCに0AAh、0AAh、001hというデータの並びが含まれているか否かを判断する。SDI信号のANCから0AAh、0AAh、001hというデータの並びが検出された場合には、画像処理部203は、対象画像データに付加データが付加されていると判断する。そして、SDI信号のANCから0AAh、0AAh、001hというデータの並びが検出されなかった場合には、画像処理部203は、対象画像データに付加データが付加されていないと判断する。
識別データを用いれば、表示装置602で画像処理が施された画像データであるか否かを高精度に判断することができ、対象画像データの出力源である外部装置が変更されたか否かも高精度に判断することができる。
このように、画像処理装置(表示装置602)で設定可能なパラメータの設定値として、画像処理パラメータの設定値が付加されれば、画像データに施されている画像処理で使用された調整値をユーザに提示することができる。
このような構成とすれば、画像処理が施された画像データを再度表示する際に、過去に使用されていた設定値(CDLパラメータ以外のパラメータの設定値)を画像処理部203やLCD制御部205での処理に反映させて、表示を行うことができる。即ち、画像処理が施された画像データを再度表示する際に、過去に使用されていた設定値(CDLパラメータ以外のパラメータの設定値)を用いて表示を行うことができる。その結果、過去の表示と同じ表示を再現することができる。
実施例3では、1つの入力端子に入力される画像データの出力源である外部装置の変更を検出することができる他の構成を説明する。
なお、本実施例に係る画像処理装置(表示装置)の大まかな構成は、実施例2(図8)と同じである。
、光学的な検出スイッチ、などを用いることができる。
SDIケーブル1301と入力端子604が嵌合している場合は、検出スイッチ1302の状態がON状態になる。また、SDIケーブル1301と入力端子604が離れている場合は、検出スイッチ1302の状態がOFF状態になる。ON状態は、SDIケーブル1301の接続(外部装置の接続)が検出されている状態であり、OFF状態は、SDIケーブル1301の接続が検出されていない状態である。
なお、検出スイッチ1302の状態がON状態からOFF状態に切り替わり、OFF状態から再びON状態に切り替わった場合に、検出スイッチ1302から、非取得期間が検出されたことを示す検出情報が出力されてもよい。そして、CPU209は、検出情報を用いて、非検出期間が検出されたか否かを判断してもよい。
上記出力源である外部装置の変更を行っていないとユーザが応答した場合には、設定値のリセットは行われずに、本フローが終了される。
また、本実施例によれば、装置の接続状態(ケーブルの抜き差し)を検出するという簡易な構成で、対象画像データの出力源である外部装置が変更されたか否かを判断することができる。
が接続されたときに、リセット処理が行われてもよい。
例えば、対象画像データ(画像処理対象のSDI信号)の入力状態に基づいて、対象画像データの入力が一時的に途絶えた期間が、非取得期間として検出されてもよい。換言すれば、画像信号、同期信号、及び、クロック信号が入力されていない無入力期間が一時的に存在した場合に、当該無入力期間が非取得期間として検出されてもよい。
そして、対象画像データの入力状態が「入力あり」から「入力なし」に変化した後、「入力なし」から「入力あり」に再び変化した場合に、非取得期間が検出されたと判断されてもよい。「入力あり」は、対象画像データが入力されている状態であり、「入力なし」は、対象画像データが入力されていない状態である。
実施例1〜3、及び、後述する実施例5の方法は、画像処理対象の画像データ(対象画像データ)が動画像のデータであっても静止画像のデータであっても適用できる。実施例4では、対象画像データが動画像のデータであり、対象画像データにタイムコード(動画像内におけるフレームの時間位置を示すデータ)が付加されている場合の例を説明する。
なお、本実施例に係る画像処理装置(表示装置)の大まかな構成は、実施例2(図8)と同じである。
表す。
タイムコードは、水平同期信号毎(ライン毎)に付加されている必要はない。垂直同期信号毎(フレーム毎)に1つのタイムコードが付加されていればよい。したがって、垂直同期信号のANCにタイムコードが記述されていればよい。
時間の経過によってタイムコードの状態が状態1から状態7へ変化する。図16において、「タイムコード」の欄に記載の数字は、対象画像データの時間位置(時間:分:秒:フレーム番号)を表している。“>”は、タイムコードが連続変化している状態を表している。
なお、図16の例では、フレーム番号は、1秒ごとに0にリセットされているものとする。
状態2では、対象画像データのタイムコードが00:00:00:00、00:00:00:01、00:00:00:02、、、というように連続変化している。
状態3では、対象画像データのタイムコードが01:00:00:00である。即ち、状態3では、対象画像データは、動画像の開始から1時間後のフレームの画像データである。
状態5では、対象画像データのタイムコードが00:56:00:00、00:56:00:01、00:56:00:02、、、というように連続変化している。
状態6では、対象画像データのタイムコードが01:00:00:00である。即ち、状態6では、対象画像データは、動画像の開始から1時間後のフレームの画像データである。
しかし、タイムコードの小さな不連続変化は、動画像の早送りや巻き戻しを行うことにより発生した変化である可能性が高く、対象画像データの出力源である外部装置の変更により発生した可能性は低い。具体的には、状態3から状態4にかけて発生したタイムコードの不連続変化は、動画像の巻き戻しを行うことにより発生した変化である可能性が高く、対象画像データの出力源である外部装置の変更により発生した可能性は低い。
また、タイムコードが連続変化する期間でも、対象画像データの出力源である外部装置が変更された可能性は低い。
が行われていると判断され、設定値が初期値にリセットされずに画像処理が行われる。
外部装置では、画像データを出力する際に、画像データに、自装置を示す外部装置識別データが付加されることがある。実施例5では、カメラ101から出力された画像データに、カメラ101に関するカメラ情報が付加されている場合の例を説明する。
なお、本実施例では、録画装置103では外部装置識別データの付加は行われないものとする。
また、本実施例に係る画像処理装置(表示装置)の大まかな構成は、実施例2(図8)と同じである。
CMR_Fはカメラ情報のフラグを表し、CMR_Dはカメラ情報を表している。具体的には、カメラ情報のフラグとして、0EEh、0EEh、001hというデータの並びが記述されている。カメラ情報としては、カメラ101の型番、シリアル番号、画像データの撮影時に使用されたレンズの情報、などが記述されている。
図17の例では、画像処理部203は、SDI信号のANCに0EEh、0EEh、001hというデータの並びが含まれているか否かを判断する。そして、SDI信号のANCから0EEh、0EEh、001hというデータの並びが検出された場合には、画像処
理部203は、対象画像データに外部装置識別データが付加されていると判断し、外部装置識別データを削除する。具体的には、CMR_FとCMR_Dが削除される。また、SDI信号のANCから0EEh、0EEh、001hというデータの並びが検出されなかった場合には、画像処理部203は、対象画像データに外部装置識別データが付加されていないと判断する。
そのため、外部装置識別データと調整値を関連付けて記録すれば、表示装置602に過去に入力されたことのある画像データが、表示装置602に再度入力された場合に、過去に使用された調整値と同じ調整値を設定して画像処理を行うことができる。その結果、過去の表示と同じ表示を再現することができる。対象画像データの出力源である外部装置がカメラ101から録画装置103に切り替えられた後、録画装置103からカメラ101に再度切り替えられたとする。外部装置識別データと調整値を関連付けてメモリ210に記録されていれば、カメラ101からの画像データに対して、録画装置103への切り替え前に設定された調整値(カメラ101からの画像データ用の調整値)を用いた画像処理を施すことができる。
階層管理方法としてはDataStreamごとに管理する方法や、CMR_Dを複数のクロックに分けて管理する方法がある。
DataStreamごとに管理する方法では、例えば、DataStream1にカメラの機種情報が格納され、DataStream2にレンズ情報が格納される。
複数のクロックに分けて管理する方法では、例えば、CMR_Fの次のクロックにカメラの機種情報が格納され、CMR_Fから2つ目以降のクロックにはレンズ情報が格納される。
機種情報以外の情報を外部装置識別データに含めることにより、画像データの判別を精度良く行うことが可能となる。例えば、同じカメラから出力された複数の画像データであもっても、レンズ情報が互いに異なる場合には、互いに異なる画像データとして判別する
ことができる。その結果、過去に使用された調整値と同じ調整値を用いた画像処理をより確実に行うことができる。
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
104 第1入力端子
105 第2入力端子
203 画像処理部
209 CPU
604 入力端子
Claims (28)
- 外部装置から出力された画像データを取得する取得手段と、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定手段と、
前記取得手段で取得された画像データに、前記設定手段により設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理手段と、
画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたか否かを判断する判断手段と、
前記画像処理手段により前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力する出力手段と、
を有し、
前記判断手段により画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断されたことに応じて、前記設定手段は、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットし、前記設定手段により初期値に設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理が施された画像データが前記出力手段により前記表示パネルに出力される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記所定の画像処理は、ガンマ処理または色処理を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理パラメータは、ASC(American Society of Cinematographers)−CDL(Color Decision List)のパラメータを含む
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 前記設定手段により初期値に設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理が施された後の画像データの値は、前記所定の画像処理が施される前の画像データの値から変化しない
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記設定手段は、ユーザ操作に応じて前記画像処理パラメータの値を設定する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - それぞれ外部装置から出力された画像データを取得する複数の取得手段と、
前記複数の取得手段のいずれか1つを選択する選択手段と、
をさらに有し、
前記画像処理手段は、前記選択手段が選択した取得手段で取得された画像データに前記所定の画像処理を施し、
前記判断手段は、前記選択手段が選択する取得手段が変更された場合に、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記判断手段は、前記取得手段で取得された画像データに付加されている所定の付加データに基づいて、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記所定の付加データは、前記所定の画像処理が実行済みであることを示す処理完了データを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記所定の付加データは、前記画像処理装置を示す識別データを含む
ことを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。 - 前記所定の付加データは、前記画像処理装置で設定可能なパラメータの設定値を含む
ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記所定の付加データは、前記画像処理パラメータの値を含む
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記所定の付加データは、前記画像処理パラメータ以外のパラメータの値を含む
ことを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 画像処理対象の画像データが一時的に取得されなかった非取得期間を検出する検出手段をさらに有し、
前記判断手段は、前記検出手段で前記非取得期間が検出された場合に、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断する
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 画像処理対象の画像データが一時的に取得されなかった非取得期間を検出する検出手段をさらに有し、
前記判断手段は、
前記検出手段で前記非取得期間が検出された場合に、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置の変更を行ったか否かをユーザに問い合わせ、
画像処理対象の画像データの出力源である外部装置の変更を行ったとユーザが応答した場合に、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断する
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記検出手段は、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置と、前記画像処理
装置との接続状態に基づいて、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が前記画像処理装置から一時的に切断された期間を、前記非取得期間として検出する
ことを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理装置。 - 前記検出手段は、画像処理対象の画像データの入力状態に基づいて、画像処理対象の画像データの入力が一時的に途絶えた期間を、前記非取得期間として検出する
ことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記検出手段は、画像処理対象の画像データの入力状態に基づいて、画像処理対象の画像データの入力が一時的に途絶えた期間のうち、長さが閾値以上の期間を、前記非取得期間として検出する
ことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記検出手段は、前記画像処理装置の電源状態に基づいて、前記画像処理装置の電源が一時的に落とされた期間を、前記非取得期間として検出する
ことを特徴とする請求項13〜17のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 画像処理対象の画像データは動画像のデータであり、
前記判断手段は、画像処理対象のフレームの時間位置と直前に画像処理対象とされたフレームの時間位置との差が所定値以上である場合に、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断する
ことを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理手段は、画像処理対象の画像データに、前記所定の画像処理と、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置を示す外部装置識別データを削除する削除処理とを施し、
前記判断手段は、画像処理対象の画像データに前記外部装置識別データが付加されていなかった場合に、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断する
ことを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 外部装置から出力された画像データを取得する取得手段と、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定手段と、
前記取得手段で取得された画像データに、前記設定手段により設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像処理手段により前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力する出力手段と、
を有し、
前記設定手段は、画像処理装置の電源がユーザにより切られるときに、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットする
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記所定の画像処理は、ガンマ処理または色処理を含む
ことを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理パラメータは、ASC(American Society of Cinematographers)−CDL(Color Decision List)のパラメータを含む
ことを特徴とする請求項21または22に記載の画像処理装置。 - 前記設定手段により初期値に設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理が施された後の画像データの値は、前記所定の画像処理が施される前の画像データの値から変化しない
ことを特徴とする請求項21〜23のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記設定手段は、ユーザ操作に応じて前記画像処理パラメータの値を設定する
ことを特徴とする請求項21〜24のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 外部装置から出力された画像データを取得する取得ステップと、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定ステップと、
前記取得ステップで取得された画像データに、前記設定ステップで設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理ステップと、
画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたか否かを判断する判断ステップと、
前記画像処理ステップで前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力する出力ステップと、
を有し、
前記判断ステップで、画像処理対象の画像データの出力源である外部装置が変更されたと判断されたことに応じて、前記設定ステップは、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットし、前記設定ステップで初期値に設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理が施された画像データが前記出力ステップで前記表示パネルに出力される
ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 外部装置から出力された画像データを取得する取得ステップと、
所定の画像処理に係る画像処理パラメータの値を設定する設定ステップと、
前記取得ステップで取得された画像データに、前記設定ステップで設定された前記画像処理パラメータの設定値を用いて前記所定の画像処理を施す画像処理ステップと、
前記画像処理ステップで前記所定の画像処理が施された画像データを表示パネルに出力する出力ステップと、
を有し、
前記設定ステップは、画像処理装置の電源がユーザにより切られるときに、前記画像処理パラメータの設定値を初期値にリセットする
ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - コンピュータを請求項1〜25のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるプログラム。
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