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JP6319840B2 - Cvtケーブル用高機能管路口止水装置およびそれを用いた管路口止水工法 - Google Patents

Cvtケーブル用高機能管路口止水装置およびそれを用いた管路口止水工法 Download PDF

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本発明は、管路内にケーブルが敷設され、その管路の管路口を止水するCVTケーブル用高機能管路口止水装置およびそれを用いた管路口止水工法に関する。
従来から管路内にケーブルが敷設され、その管路の管路口を止水するCVTケーブル用高機能管路口止水装置が用いられている。
この種のCVTケーブル用高機能管路口止水装置(ケーブル用導管の防水装置)として、ケーブル導管 100内に挿入配置された防水ゴム製のシールブロック体101に、少なくとも3本のケーブル類102を水密封止させた状態で挿通支持させるよう3つの貫通孔を開穿し、シールブロック体101の前後面にそれぞれ配置される複数の分割外周締付盤103相互間で締結部材104、105によってシールブロック体101を圧締可能としたケーブル用導管の防水装置であって、シールブロック体101に挿通されているケーブル類102それぞれの間の開放部106にシール材107を注入し密栓可能とするよう各貫通孔が互いに連通して成る連通挿通孔108を有する。そして、この連通挿通孔108は、シールブロック体101に形成された開放切込部109によって外部に連通され、各ケーブル類102が互いに接触可能となるように開放切込部109から連通挿通孔108内に挿通配置され、分割外周締付盤103の係合孔(図示略)から締結部材104を挿入係合し、ボルト挿入孔(図示略)を挿通させることにより開放部106にシール材107が注入封止されるというものであった(たとえば、特許文献1)。ここで、図10は、従来のケーブル用導管の防水装置の正面図である。
特開2003−274545号公報
上記CVTケーブル用高機能管路口止水装置は、CVTケーブル(3本のケーブルを撚り纏めたもの)に用いられるものであるが、このCVTケーブルの3本のケーブルは、3本のケーブルの中央部に三角形状の空洞を有するとともに、管路口毎3本のケーブルの撚り具合が異なるものである。しかしながら、従来のCVTケーブル用高機能管路口止水装置では、管路口毎異なる3本のケーブルの撚り具合に対応して、3本のケーブルの隙間から漏水を止めることができなかった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、撚り具合の異なる3本のケーブルのCVTケーブルであっても、ケーブルとの隙間からの漏水を防止することができるCVTケーブル用高機能管路口止水装置およびそれを用いた管路口止水工法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、管路内に3本のケーブルが敷設され、その管路の管路口を止水するCVTケーブル用高機能管路口止水装置であって、3本のケーブルを挿通させるブロック体ケーブル挿通孔および締付ボルトを挿通させるブロック体ボルト挿通孔が設けられ、挿入方向と直角方向に複数個に所定の厚み幅で分割された状態で管路内に配置されるゴム製のシールブロック体と、シールブロック体の前後に備えられ、3本のケーブルを挿通させる締付盤ケーブル挿通孔および締付ボルトを挿通させる締付盤ボルト挿通孔が設けられた締付盤と、3本のケーブル間の中央部の空洞部に配置され、3本のケーブルと接する辺の外形がそれぞれのケーブルの外形と略同一である芯材、および芯材の表面に貼付され、それぞれのケーブルが接する箇所より長く形成されたパテテープとからなるシール材と、を有し、最前方側のシールブロック体以外のシールブロック体のブロック体ボルト挿通孔を円周方向の長孔とし、長孔と締付ボルトの相対位置が変化することにより、シールブロック体を回転可能としたことを特徴とするものである。
本発明によれば、3本のケーブルと接する辺の外形がそれぞれのケーブルの外形と略同一である芯材の表面にパテテープが貼付されたシール材が3本のケーブル間の中央部の空洞部に設けられ、そのパテテープをそれぞれのケーブルが接する箇所より長く形成させているので、3本のケーブル間の中央部の空洞部のケーブル外周に芯材表面のパテテープが密着することになり、3本のケーブル間の中央部の空洞部からの漏水を防止することができる。また、最前方側のシールブロック体以外のシールブロック体のブロック体ボルト挿通孔を円周方向の長孔としているので、3本のケーブルの撚り具合が異なる場合でも、ケーブルの撚り具合に対応して最前方側のシールブロック体以外のシールブロック体がそれぞれ回転するので、ケーブルとシールブロック体を密着させることができ管路からの漏水を防止することができる。
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係るCVTケーブル用高機能管路口止水装置であって、シールブロック体のブロック体ボルト挿通孔の長孔は、後方側に配される程円周方向に長い長孔として形成されていることを特徴とするものである。
最前方側のシールブロック体と最後方側のケーブルの撚り度合が異なる場合においても、 本発明によれば、シールブロック体のブロック体ボルト挿通孔の長孔を後方側に配される程円周方向に長い長孔として形成されているので、そのケーブルの撚り具合に対応して最前方側のシールブロック体以外のシールブロック体がそれぞれ回転することにより、ケーブルとシールブロック体をより密着させ管路からの漏水をより完全に防止することができる。
本発明のうち第3の態様に係るものは、第1の態様に係るCVTケーブル用高機能管路口止水装置であって、シールブロック体は挿入方向に1箇所以上の外周から中心に向かう切断箇所が設けられ、最前方側のシールブロック体から偶数番目に配された挿入方向の切断箇所が略同一のシールブロック体と奇数番目に配された挿入方向の切断箇所が略同一のシールブロック体の各切断箇所を異ならして管路内に配置されることを特徴とするものである。
本発明によれば、最前方側のシールブロック体から偶数番目に配された挿入方向の切断箇所が略同一のシールブロック体と奇数番目に配された挿入方向の切断箇所が略同一のシールブロック体の各切断箇所を異ならしているので、奇数番目(または偶数番面)のシールブロック体からその隣の偶数番目(または奇数番目)のシールブロック体に締付力が伝達し、奇数番目(または偶数番面)のシールブロック体から偶数番目(または奇数番目)のシールブロック体全体に締付力が万遍なく伝えることができる。これにより、奇数番目(または偶数番面)のシールブロック体から偶数番目(または奇数番目)のシールブロック体内の締付力の応力分布差が少なくなり、シールブロック体の止水効果を向上させることができる。
本発明のうち第4の態様に係るものは、第3の態様に係るCVTケーブル用高機能管路口止水装置であって、締付盤は、挿入方向に切断され分割されたそれぞれの分割締付盤に2つ以上の締付盤ボルト挿通孔が設けられ、分割締付盤に2つ以上設けられた締付盤ボルト挿通孔およびそれら締付盤ボルト挿通孔に対応して設けられたブロック体ボルト挿通孔に締付ボルトを挿通させることにより締付盤を介しシールブロック体が圧接されることを特徴とするものである。
本発明によれば、分割締付盤に2つ以上設けられた締付盤ボルト挿通孔およびそれら締付盤ボルト挿通孔に対応して設けられたブロック体ボルト挿通孔に締付ボルトを挿通させることにより、分割締付盤全体に締付ボルトの締付力を満遍なく伝えることができ、奇数番目(または偶数番面)のシールブロック体から偶数番目(または奇数番目)のシールブロック体内の締付力の応力分布差がさらに少なくなり、シールブロック体の止水効果を向上させることができる。
本発明のうち第5の態様に係るものは、第3または第4の態様に係るCVTケーブル用高機能管路口止水装置であって、最前方側のシールブロック体から奇数番目に配されたシールブロック体は、ゴム硬度が略30度のシールブロック体であり、最前方側のシールブロック体から偶数番目に配されたシールブロック体は、ゴム硬度が略70度のシールブロック体であることを特徴とするものである。
本発明によれば、硬く変形が少ないゴム硬度が略70度の最前方側のシールブロック体から偶数番目に配されたシールブロック体の隣りに、ゴム硬度が略30度の最前方側のシールブロック体から奇数番目に配されたシールブロック体を配しているので、最前方側のシールブロック体から奇数番目に配されたシールブロック体が締付盤と最前方側のシールブロック体から偶数番目に配されたシールブロック体に締め付けられることにより締付盤の締付力が最前方側のシールブロック体から奇数番目に配されたシールブロック体全体に波及し、管路内でその径方向に膨張拡大し、管路内周面およびブロック体ケーブル挿通孔に挿通されたケーブル外周面に各々強く押圧することができる。これにより、シールブロック体の止水効果を向上させることができる。
本発明のうち第6の態様に係るものは、第4の態様に係るCVTケーブル用高機能管路口止水装置を用いた管路口止水工法であって、最前方側のシールブロック体から偶数番目に配されるシールブロック体と奇数番目に配されるシールブロック体を各切断箇所を異ならして接合するとともに、そのシールブロック体の前後に締付盤を接合し、締付盤ボルト挿通孔およびそれらの締付盤ボルト挿通孔に対応して設けられた前記ブロック体ボルト挿通孔に締付ボルトを挿通して組み立てられたCVTケーブル用高機能管路口止水装置の1本の締付ボルトを締付盤ボルト挿通孔およびブロック体ボルト挿通孔から引き抜く締付ボルト引抜工程と、管路口の3本のケーブル間の中央部の空洞部にシール材を取り付けるシール材取付工程と、締付ボルト引抜工程により締付ボルトが引き抜かれた状態で、締付ボルトが挿通されていない箇所を開口させた開口部からブロック体ケーブル挿通孔に3本のケーブルを挿入するケーブル挿入工程と、ケーブル挿入工程により3本のケーブルを挿通させた状態で、締付ボルトが挿通されていない締付盤ボルト挿通孔およびその締付盤ボルト挿通孔に対応するブロック体ボルト挿通孔に締付ボルトを挿通させる締付ボルト残余挿通工程と、締付ボルト残余挿通工程により締付ボルトが挿通されていない締付盤ボルト挿通孔およびブロック体ボルト挿通孔に締付ボルトを挿通させた状態で、シール材取付工程によりシール材が取り付けられた管路の管路口にCVTケーブル用高機能管路口止水装置を挿入する管路口挿入工程と、管路口挿入工程により管路の管路口にCVTケーブル用高機能管路口止水装置を挿入された状態で、締付盤ボルト挿通孔およびブロック体ボルト挿通孔に挿通されている締付ボルトを強く締め付けることにより締付盤を介しシールブロック体を圧接させる締付ボルト締付工程と、を有し、CVTケーブル用高機能管路口止水装置により管路の管路口を止水させることを特徴とするものである。
以上のように本発明のCVTケーブル用高機能管路口止水装置によれば、3本のケーブルの撚り具合の異なるCVTケーブルであっても、ケーブルとの隙間からの漏水を防止することができる。
本発明の一実施形態におけるCVTケーブル用高機能管路口止水装置の設置状況を示す概略図である。 同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の分解斜視図である。 (a)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の最前方側のシールブロック体の正面図である。 (b)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の最前方側から2番目(偶数番目)のシールブロック体の正面図である。 (c)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の最前方側から3番目(奇数番目)のシールブロック体の正面図である。 (a)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の側面図である。 (b)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の正面図である。 (a)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置のシール材の分解斜視図である。 (b)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置のシール材の正面図である。 (c)同CVTケーブル用高機能管路口止水装置のシール材の側面図である。 同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の側面を開口させた状態を示す斜視図である。 同CVTケーブル用高機能管路口止水装置のシールブロック体の回転状態を示す図である。 同CVTケーブル用高機能管路口止水装置を用いた管路口止水工法の工程図である。 同CVTケーブル用高機能管路口止水装置を管路に取付けた状態を示す一部断面図である。 従来のケーブル用導管の防水装置の正面図である。
以下、本発明のCVTケーブル用高機能管路口止水装置の一実施形態について図面を参照にしながら説明する。図1は本発明の一実施形態におけるCVTケーブル用高機能管路口止水装置の設置状況を示す概略図である。
図1に示すように、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1は、管路2内にCVTケーブルである3芯のケーブル(電線)3が敷設され、その管路2の管路口4を止水するものである。具体的には、地中に埋設された管路2に敷設されたケーブル3の適宜長さの箇所にマンホール5(人孔)が設けられているが、そのマンホール5への管路2の開口部である管路口4からマンホール5内に水が入るのを防ぐものである。ここで、ケーブル接続部34は、マンホール5内で左右のケーブル3を接続する部材である。
次に、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1の構造について説明する。ここで、図2は本発明の一実施形態におけるCVTケーブル用高機能管路口止水装置の分解斜視図であり、図3(a)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の最前方側のシールブロック体の正面図であり、図3(b)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の最前方側から2番目(偶数番目)のシールブロック体の正面図であり、図3(c)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の最前方側から3番目(奇数番目)のシールブロック体の正面図であり、図4(a)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の側面図であり、図4(b)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置の正面図であり、図5(a)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置のシール材の分解斜視図であり、図5(b)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置のシール材の正面図であり、図5(c)は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置のシール材の側面図である。
図2に示すように、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1は、シールブロック体6(6a、6b、6c)と、締付盤7(7a、7b)と、締付ボルト8と、シール材9を備えている。ここで、ケーブル3は、3本のケーブルに撚りを加えて一体化させた3芯のケーブル(CVTケーブル)である。そして、シールブロック体6には、3芯のケーブル3の撚りに合わせて内周面に孔が形成されたブロック体ケーブル挿通孔10が設けられ、また、締付盤7(締付盤7a、締付盤7b)には、3芯のケーブル3が挿通される締付盤ケーブル挿通孔12が設けられている。具体的な内容は後述する。ここで、シールブロック体6aは最前方側(管路2最奥側)のシールブロック体であり、シールブロック体6については管路2奥側から管路口4に向かって6a、6b、6cを付し、締付盤7については管路2奥側から管路口4に向かって7a、7bを付して説明する。
シールブロック体6は、エチレンプロピレンゴムを材質とし円柱形状に形成され、ケーブル3が挿通されるブロック体ケーブル挿通孔10および締付ボルト8が挿通されるブロック体ボルト挿通孔11がそれぞれ設けられている(図3参照)。そして、管路2への挿入方向(管路方向に沿う方向)に外周から中心に向かう切断箇所が1箇所設けられている。なお、本実施形態では、切断箇所を1箇所設けた状態で管路2内に配置させるようにしたが、これに限らず、切断箇所を複数箇所(例えば、3つ、5つ、7つ等の奇数箇所、2つ、4つ、6つ等の偶数箇所など)設けた状態で管路2内に配置させるようにしてもよい。シールブロック体6に設けられたブロック体ボルト挿通孔11は、シールブロック体6の円周方向等間隔で形成されている。なお、本実施形態では、ブロック体ボルト挿通孔11をシールブロック体6の円周方向等間隔で形成されたが、これに限らず、必ずしもシールブロック体6の円周方向等間隔でなくてもよい。
このシールブロック体6は、シールブロック体6aのゴム硬度は略30度、シールブロック体6bのゴム硬度は略70度、シールブロック体6cのゴム硬度は略30度のように、最前方側のシールブロック体6aから奇数番目に配されたシールブロック体6a、6cのゴム硬度を略30度とし、最前方側のシールブロック体6aから偶数番目に配されたシールブロック体6bのゴム硬度を略70度とし、それぞれ隣りのシールブロック体6のゴム硬度より硬く、軟らかくなるように交互に配列している(図4(a)参照)。なお、本実施形態では、シールブロック体6a、6cよりゴム硬度が硬いシールブロック体6bのゴム硬度を略70度とし、またシールブロック体6bよりゴム硬度が軟らかいシールブロック6a、6cのゴム硬度を略30度としたが、これに限らず、シールブロック体6a、6cのゴム硬度は比較的軟らかいゴム硬度であれば他のゴム硬度でもよく、またシールブロック体6bのゴム硬度は比較的硬いゴム硬度であれば他のゴム硬度にしてもよい。さらに、シールブロック6a、6c、シールブロック体6bのゴム硬度をそれぞれ異なったゴム硬度にしてもよい。また、それぞれのシールブロック体6a、6c、シールブロック体6bは、挿入方向に外周から中心に向かう切断箇所が1箇所設けられ、その切断されたシールブロック体6a、6c、シールブロック体6bからシールブロック体6が構成される(図3参照)。ここで、上述したように、シールブロック体6は管路2への挿入方向(管路方向に沿う方向)に外周から中心に向かう切断箇所が1箇所設けられているが、シールブロック体6が挿入方向に2箇所以上(たとえば、3箇所)の外周から中心に向かう切断箇所が設けられている場合は、シールブロック体6は切断されたところで分割され、その分割された分割シールブロック体を組み合わせてシールブロック体6a、6c、シールブロック体6bが構成される。
また、シールブロック体6のブロック体ボルト挿通孔11については、最前方側のシールブロック体6aが締付ボルト8より断面形状が少し大きい円形状(図3(a)参照)であり、その最前方側のシールブロック体6a以外のシールブロック体6b、6cのブロック体ボルト挿通孔11b、11cは円周方向の長孔として形成されている(図3(b)、図3(c)参照)。具体的には、ブロック体ボルト挿通孔11b、11cの長孔は、後方側に配される程円周方向に長い長孔として形成されている。すなわち、長孔の円周方向の長さは、ブロック体ボルト挿通孔11bよりブロック体ボルト挿通孔11cの方が長く形成されている(図3(b)、図3(c)参照)。
締付盤7(締付盤7a、締付盤7b)は、ナイロンモノマーを大気圧下で重合・成型(キャスト)したMCナイロン(登録商標)またはステンレス鋼を材質とし円柱形状に形成され、ケーブル3が挿通される締付盤ケーブル挿通孔12および締付ボルト8が挿通される締付盤ボルト挿通孔13がそれぞれ設けられている(図2参照)。そして、締付盤7は挿入方向に3箇所で切断され、分割されたそれぞれの分割締付盤を組み合わせて締付盤7が構成されている(図4(b)参照)。ここで、締付盤7に設けられた締付盤ボルト挿通孔13は、締付盤7の円周方向等間隔で形成されているが、これに限らず、締付盤7の円周方向等間隔でなくてもよい。なお、本実施形態では、締付盤7を挿入方向に3箇所で切断し、挿入方向に3つに分割させたが、これに限らず、締付盤7を挿入方向に2つ以上(例えば、4つ)に分割したものであれば分割の数は問わない。また、本実施形態では、各分割締付盤に3つの締付盤ボルト挿通孔13を設けたが、これに限らず、各分割締付盤に2つ以上の締付盤ボルト挿通孔13が設けたものであれば締付盤ボルト挿通孔13の数は問わない。ここで、締付盤7の締付盤ボルト挿通孔13は、締付ボルト8より断面形状が少し大きい円形状である。
CVTケーブル用高機能管路口止水装置1は、後方の締付盤7bの締付盤ケーブル挿通孔12からシールブロック体6のブロック体ケーブル挿通孔10を介し前方の締付盤7aの締付盤ケーブル挿通孔12にケーブル3を挿通させ、そして、シールブロック体6のブロック体ボルト挿通孔11および締付盤7の締付盤ボルト挿通孔13にそれぞれ締付ボルト8を挿入して、締付盤7によりシールブロック体6が締め付けられる(図2参照)。これにより、締付盤7によりシールブロック体6a、6cが径方向に膨張拡大され、管路2の内周面に強く圧接される(図9参照)。なお、本実施形態では、締付盤7の締付盤ボルト挿通孔13の内周面に螺子孔を刻設して、締付ボルト8で締め付けるようにしたが、これに限らず、ボルト挿通孔13の内周面に螺子孔を刻設せず、締付ボルト8とナット(図示略)により締め付けるようにしてもよい。
図3に示すように、シールブロック体6は挿入方向に外周から中心に向かう切断箇所が1箇所設けられ、それぞれ切断されたシールブロック体6b(最前方側のシールブロック体6aから偶数番目に配されたシールブロック体6b)とシールブロック体6a、6c(最前方側のシールブロック体6aから奇数番目に配されたシールブロック体)は、切断箇所を異ならして管路2内に配置されている(図2参照)。具体的には、シールブロック体6bのブロック体ボルト挿通孔11とシールブロック体6a、6cのブロック体ボルト挿通孔11とを円周方向に1つずらして切断箇所を設け管路2内に配置させている。このように、シールブロック体6bの切断箇所とシールブロック体6a、6cの切断箇所を異ならしているので、シールブロック体6bの締付力が隣りのシールブロック体6a、6cに伝達し、シールブロック体6a、6cに部分的な応力分布が生じないようにすることができる。これにより、シールブロック体6a、6c内の締付力の応力分布差が少なくなり、シールブロック体6の止水効果を向上させることができる。また、締付盤7の挿入方向の切断箇所とシールブロック体6bの切断箇所を略同一にして管路2内に配置されている。このように、締付盤7の挿入方向の切断箇所とシールブロック体6bの挿入方向の切断箇所を略同一にしているので、締付盤7の締付力が直接シールブロック体6bに伝わり、締付盤7の締付力をシールブロック体6bに効率よく伝えることができる。なお、本実施形態では、締付盤7の挿入方向の切断箇所とシールブロック体6bの切断箇所を略同一にしたが、これに限らず、異なる位置にしてもよい。また、3つに分割された分割締付盤の3つの締付盤ボルト挿通孔13およびそれら締付盤ボルト挿通孔13に対応して設けられたブロック体ボルト挿通孔11に締付ボルト8を挿通することにより、部分的な応力分布を生じさせず、分割締付盤7全体に締付ボルト8の締付力を満遍なく伝えることができ、シールブロック体6a、6c内の締付力の応力分布差をさらに少なくすることができる。
図5に示すように、シール材9は、3本のケーブル3の間の中央部の空洞部14に配置されるもので、芯材15とパテテープ16から構成されている(図5(a)参照)。芯材15は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)の軟ゴム製で、空洞部14に配置された場合の3本のケーブル3と接する辺の外形がそれぞれのケーブル3の外形と略同一の形状をしている(図7参照)。このような形状にすることにより、シール材9が空洞部に設置された場合に、ケーブル3外周に密着させることができる。また、パテテープ16は、変形可能なブチルゴム製のテープであり、芯材15の表面に貼付され、それぞれのケーブル3が接する箇所より長く形成されている。具体的には、パテテープ16の一端はケーブル3が接する箇所より少し長く、他端は一端よりさらに長く形成されている(図7参照)。本実施形態では、芯材15の端部の長さについては、それぞれのケーブル3が接する箇所までの長さとほぼ同等で形成されている(図7参照)。そして、パテテープ16は芯材15の各頂点(端部)より長く形成されている。このように、芯材15の表面に貼付されたパテテープ16から構成されるシール材9を3本のケーブル3の間の中央部の空洞部14に設け、そのパテテープ16をそれぞれのケーブル3が接する箇所より長く形成させているので、3本のケーブル3の間の中央部の空洞部14のケーブル3外周に芯材15表面のパテテープ16を密着させることができる。
次に、本発明のCVTケーブル用高機能管路口止水装置のシールブロック体内にケーブルを挿入させる方法ついて説明する。図6は本発明の一実施形態におけるCVTケーブル用高機能管路口止水装置の側面を開口させた状態を示す斜視図である。ここで、図6はシールブロック体6のみ図示している。
図6に示すように、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1のシールブロック体6内にケーブル3を挿入するためには、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1から締付ボルト8の引き抜き、その引き抜かれた締結ボルト8の箇所を開口させる。そして、その開口させた開口部からブロック体ケーブル挿通孔10に3本のケーブル3が挿入される。ここで、本実施形態では、シールブロック体6bのブロック体ボルト挿通孔11bとシールブロック体6a、6cのブロック体ボルト挿通孔11a、11cとを1つずらして切断箇所を設け管路2内に配置されているので、シールブロック体6の端部のブロック体ボルト挿通孔11から1本の締付ボルト8を取り外すことにしているが、シールブロック体6bのブロック体ボルト挿通孔11とシールブロック体6a、6cのブロック体ボルト挿通孔11とを2つずらして切断箇所を設け管路2内に配置される場合は、シールブロック体6の端部から2本のブロック体ボルト挿通孔11の締付ボルト8を取り外すことになる。3本以上の場合も同様であるので、説明は省略する。そして、3本のケーブル3を挿通させた後は、締付ボルト8が引き抜かれた締付盤ボルト挿通孔13およびブロック体ボルト挿通孔11に締付ボルト8を挿通させる。
次に、本発明のCVTケーブル用高機能管路口止水装置のシールブロック体の回転方法について説明する。ここで、図7は、本発明の一実施形態におけるCVTケーブル用高機能管路口止水装置のシールブロック体の回転状態を示す図である。なお、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1のシールブロック体6の回転方法については、最前方側のシールブロック体6aから2番目に配されたシールブロック体6bを用いて説明するが、シールブロック体6cの回転方法も同様である。
最前方側のシールブロック体6a以外のシールブロック体6b、6cのブロック体ボルト挿通孔11は、円周方向の長孔として形成されている。このことから、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1のブロック体ケーブル挿通孔10に、CVTケーブル(3本のケーブルを撚り纏めたもの)の撚り具合が一致しないケーブル3が挿入された場合でも、ケーブル3の撚り具合に対応して最前方側のシールブロック体6a以外のシールブロック体6b、6cが長孔と締付ボルト8の相対位置が変化することにより、シールブロック体6b、6cが回転することとなる。具体的には、最前方側のシールブロック体6aと管路口4側ではケーブル3の撚り度合が異なる場合があるが、本実施形態のCVTケーブル用高機能管路口止水装置1のシールブロック体6b、6cのブロック体ボルト挿通孔11の長孔は、後方側に配される程円周方向に長い長孔として形成されているので、そのケーブル3の撚り具合に対応して最前方側のシールブロック体6a以外のシールブロック体6b、6cの管路口4側が回転することになり、ケーブル3とシールブロック体6b、6cを密着させることができる。これにより、管路2からの漏水をより完全に防止することができる。
次に、本発明のCVTケーブル用高機能管路口止水装置を用いた管路口止水工法について説明する。ここで、図8は本発明の一実施形態におけるCVTケーブル用高機能管路口止水装置を用いた管路口止水工法の工程図であり、図9は同CVTケーブル用高機能管路口止水装置を管路に取付けた状態を示す一部断面図である。
まずS1において、CVTケーブル用高機能管路口止水装置1の止水装置組立工程が実施される。ここで、このCVTケーブル用高機能管路口止水装置1の組み立ては、工事現場以外の工場や事務所などで行われる場合が多い。CVTケーブル用高機能管路口止水装置1の組み立ては、それぞれのシールブロック体6を最前方側のシールブロック体6aから偶数番目に配されるゴム硬度が略70度のシールブロック体6bと奇数番目に配されるゴム硬度が略30度のシールブロック体6a、6cの各切断箇所を異ならして接合し、そのシールブロック体6の前後に締付盤7の挿入方向の切断箇所とシールブロック体6bの挿入方向の切断箇所を略同一にして締付盤7を接合させる。そして、締付盤ボルト挿通孔13およびブロック体ボルト挿通孔11に締付ボルト8を挿通させて組み立てられる。なお、組み立てられた状態のCVTケーブル用高機能管路口止水装置1が存在する場合は、この工程は不要であるので、この工程は任意の工程である。S1の工程が終了するとS2の工程に進む。
S2において、締付ボルト引抜工程が実施される。この締付ボルト引抜工程では、止水装置組立工程で組み立てられたCVTケーブル用高機能管路口止水装置1の1本の締付ボルト8が締付盤ボルト挿通孔13およびブロック体ボルト挿通孔11から引き抜かれる。具体的には、シールブロック体6の端部のブロック体ボルト挿通孔11の締付ボルト8が引き抜かれる。ここで、このシールブロック体6の端部のブロック体ボルト挿通孔11から1本の締付ボルト8を引き抜くのは、上述したように、シールブロック体6bのブロック体ボルト挿通孔11とシールブロック体6a、6cのブロック体ボルト挿通孔11とを1つずらして切断箇所を設け管路2内に配置されるようにしているからである。S2の工程が終了するとS3の工程に進む。
S3において、シール材取付工程が実施される。このシール材取付工程では、管路口4の3本のケーブル3の間の中央部の空洞部14にシール材9が取り付けられる。具体的には、3本のケーブル3の間の中央部には空洞部14があり、その管路口4の管路2側の空洞部14にシール材9が取り付けられる。S3の工程が終了するとS4の工程に進む。
S4において、ケーブル挿入工程が実施される。このケーブル挿入工程では、締付ボルト引抜工程により締付ボルト8が引き抜かれた箇所を開口させた開口部からブロック体ケーブル挿通孔10に3本のケーブル3が挿入される。具体的には、締付ボルト引抜工程により締付ボルト8が引き抜かれたところのシールブロック体6の切断箇所を広げて、その広げられた開口部から3本のケーブル3が挿入される。S4の工程が終了するとS5の工程に進む。
S5において、締付ボルト残余挿入工程が実施される。この締付ボルト残余挿入工程では、ケーブル挿入工程により3本のケーブル3を挿通させた状態で、締付ボルト8が挿通されていない締付盤ボルト挿通孔13およびブロック体ボルト挿通孔11に締付ボルト8が挿通される。換言すると、締付ボルト引抜工程により締付ボルト8が引き抜かれたところの締付盤ボルト挿通孔13およびブロック体ボルト挿通孔11に締付ボルト8が挿通される。S5の工程が終了するとS6の工程に進む。
S6において、管路口挿入工程が実施される。この管路口挿入工程では、すべての締付盤ボルト挿通孔13およびブロック体ボルト挿通孔11に締付ボルト8が挿通されたCVTケーブル用高機能管路口止水装置1が、シール材取付工程によりシール材9が取り付けられた管路2の管路口4に挿入される。具体的には、管路口4の管路2側のシール材9が取り付けられた箇所の3本のケーブル3の周りにCVTケーブル用高機能管路口止水装置1が取り付けられる。この場合、CVTケーブルの3本のケーブル3の撚り具合が異なるが、本実施形態のCVTケーブル用高機能管路口止水装置1は、最前方側のシールブロック体6a以外のシールブロック体6b、6cのブロック体ボルト挿通孔11を円周方向の長孔としているので、3本のケーブル3の撚り具合が異なる場合でも、ケーブル3の撚り具合に対応して最前方側のシールブロック体6a以外のシールブロック体6b、6cが長孔と締付ボルト8の相対位置が変化することにより、シールブロック体6b、6cが回転し、ケーブル3とシールブロック体6を密着させることができる。具体的には、最前方側のシールブロック体6aと管路口4側ではケーブル3の撚り度合が異なる場合があるが、本実施形態のCVTケーブル用高機能管路口止水装置1のシールブロック体6b、6cのブロック体ボルト挿通孔11の長孔は、後方側に配される程円周方向に長い長孔として形成されているので、そのケーブル3の撚り具合に対応して最前方側のシールブロック体6a以外のシールブロック体6b、6cが管路口4側の方が多く回転することになり、ケーブル3とシールブロック体6b、6cを密着させ管路2からの漏水をより完全に防止することができる。
S7において、管路口挿入工程により管路2の管路口4にCVTケーブル用高機能管路口止水装置1を挿入させた状態で、締付盤ボルト挿通孔13およびブロック体ボルト挿通孔11に挿通されている締付ボルト8を強く締め付けることにより締付盤7を介しシールブロック体6が圧接される(図9参照)。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以下、本発明の変形例について説明する。
本実施形態では、管路2の最奥側のシールブロック体を最前方側のシールブロック体としたが、これに限らず、管路2の管路口4側のシールブロック体を最前方側のシールブロック体としてもよい。この場合においても、本実施形態で説明した内容と同様の作用効果を奏することができる。この場合、シールブロック体6については管路2の管路口4から奥側に向かってシールブロック体6a、シールブロック体6b、シールブロック体6cとなり、また締付盤7については管路2の管路口4から奥側に向かって締付盤7a、締付盤7bとなる。
1 CVTケーブル用高機能管路口止水装置
2 管路
3 ケーブル
4 管路口
5 マンホール
6 シールブロック体
7 締付盤
8 締付ボルト
9 シール材
10 ブロック体ケーブル挿通孔
11 ブロック体ボルト挿通孔
12 締付盤ケーブル挿通孔
13 締付盤ボルト挿通孔
14 空洞部
15 芯材
16 パテテープ
34 ケーブル接続部

Claims (6)

  1. 管路内に3本のケーブルが敷設され、その管路の管路口を止水するCVTケーブル用高機能管路口止水装置であって、
    3本のケーブルを挿通させるブロック体ケーブル挿通孔および締付ボルトを挿通させるブロック体ボルト挿通孔が設けられ、挿入方向と直角方向に複数個に所定の厚み幅で分割された状態で管路内に配置されるゴム製のシールブロック体と、
    該シールブロック体の前後に備えられ、3本のケーブルを挿通させる締付盤ケーブル挿通孔および前記締付ボルトを挿通させる締付盤ボルト挿通孔が設けられた締付盤と、
    3本のケーブル間の中央部の空洞部に配置され、3本のケーブルと接する辺の外形がそれぞれのケーブルの外形と略同一である芯材、および該芯材の表面に貼付され、それぞれのケーブルが接する箇所より長く形成されたパテテープとからなるシール材と、を有し、
    最前方側の前記シールブロック体以外の前記シールブロック体のブロック体ボルト挿通孔を円周方向の長孔とし、該長孔と前記締付ボルトの相対位置が変化することにより、前記シールブロック体を回転可能としたことを特徴とするCVTケーブル用高機能管路口止水装置。
  2. 前記シールブロック体のブロック体ボルト挿通孔の長孔は、後方側に配される程円周方向に長い長孔として形成されていることを特徴とする請求項1記載のCVTケーブル用高機能管路口止水装置。
  3. 前記シールブロック体は挿入方向に1箇所以上の外周から中心に向かう切断箇所が設けられ、
    最前方側の前記シールブロック体から偶数番目に配された挿入方向の切断箇所が略同一の前記シールブロック体と奇数番目に配された挿入方向の切断箇所が略同一の前記シールブロック体の各切断箇所を異ならして管路内に配置されることを特徴とする請求項1記載のCVTケーブル用高機能管路口止水装置。
  4. 前記締付盤は、挿入方向に切断され分割されたそれぞれの分割締付盤に2つ以上の前記締付盤ボルト挿通孔が設けられ、
    前記分割締付盤に2つ以上設けられた前記締付盤ボルト挿通孔およびそれら締付盤ボルト挿通孔に対応して設けられた前記ブロック体ボルト挿通孔に前記締付ボルトを挿通させることにより前記締付盤を介し前記シールブロック体が圧接されることを特徴とする請求項3記載のCVTケーブル用高機能管路口止水装置。
  5. 最前方側の前記シールブロック体から奇数番目に配された前記シールブロック体は、ゴム硬度が略30度のシールブロック体であり、
    最前方側の前記シールブロック体から偶数番目に配された前記シールブロック体は、ゴム硬度が略70度のシールブロック体であることを特徴とする請求項3または請求項4記載のCVTケーブル用高機能管路口止水装置。
  6. 管路の管路口を止水するCVTケーブル用高機能管路口止水装置を用いた管路口止水工法であって、
    最前方側の前記シールブロック体から偶数番目に配される前記シールブロック体と奇数番目に配される前記シールブロック体を各切断箇所を異ならして接合するとともに、該シールブロック体の前後に前記締付盤を接合し、前記締付盤ボルト挿通孔およびそれら該締付盤ボルト挿通孔に対応して設けられた前記ブロック体ボルト挿通孔に前記締付ボルトを挿通して組み立てられたCVTケーブル用高機能管路口止水装置の1本の前記締付ボルトを前記締付盤ボルト挿通孔および前記ブロック体ボルト挿通孔から引き抜く締付ボルト引抜工程と、
    管路口の3本のケーブル間の中央部の空洞部に前記シール材を取り付けるシール材取付工程と、
    前記締付ボルト引抜工程により前記締付ボルトが引き抜かれた状態で、前記締付ボルトが挿通されていない箇所を開口させた開口部から前記ブロック体ケーブル挿通孔に3本のケーブルを挿入するケーブル挿入工程と、
    該ケーブル挿入工程により3本のケーブルを挿通させた状態で、前記締付ボルトが挿通されていない前記締付盤ボルト挿通孔およびその締付盤ボルト挿通孔に対応する前記ブロック体ボルト挿通孔に前記締付ボルトを挿通させる締付ボルト残余挿通工程と、
    該締付ボルト残余挿通工程により前記締付ボルトが挿通されていない前記締付盤ボルト挿通孔および前記ブロック体ボルト挿通孔に前記締付ボルトを挿通させた状態で、前記シール材取付工程により前記シール材が取り付けられた管路の管路口にCVTケーブル用高機能管路口止水装置を挿入する管路口挿入工程と、
    該管路口挿入工程により管路の管路口にCVTケーブル用高機能管路口止水装置を挿入された状態で、前記締付盤ボルト挿通孔および前記ブロック体ボルト挿通孔に挿通されている前記締付ボルトを強く締め付けることにより前記締付盤を介し前記シールブロック体を圧接させる締付ボルト締付工程と、を有し、
    前記CVTケーブル用高機能管路口止水装置により管路の管路口を止水させることを特徴とする請求項4記載のCVTケーブル用高機能管路口止水装置を用いた管路口止水工法。
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