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JP6398233B2 - 位相検出装置、モータ駆動制御装置、及びモータ装置 - Google Patents

位相検出装置、モータ駆動制御装置、及びモータ装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばブラシレスDC(直流)モータなどの回転子の位相を検出する位相検出装置、それを備えたモータ駆動制御装置、及びそれを備えたモータ装置に関する。
ブラシレスDCモータの停止制御など、モータの回転位置を制御する場合、回転子の回転角度を検出する必要がある。ロータリーエンコーダ方式では、一般に回転軸にロータリーエンコーダを接続して、回転角度に応じて変化する1/4周期の位相差を有する2相パルス信号を出力し、そのエッジ検出と2相のハイ/ロウ状態から相対的な回転角度を検出する。
特許文献1には、多くの位相検出を行う目的で、モータの回転子の回転位置に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生してモータを駆動制御するモータ駆動制御装置が開示されている。特許文献1においては、複数のセンサ信号を所定の複数のしきい値レベルと比較して位相を検出し、検出した位相を示す第1の位相情報信号を出力し、複数のセンサ信号どうしを比較して位相を検出し、検出した位相を示す第2の位相情報信号を出力する。さらに、検出された位相を所定の複数の位相区間に分け、所定の複数の位相区間において複数のセンサ信号の中の一つを選択し、選択されたセンサ信号のレベルが回転子の所定の位相に応じた所定のしきい値レベルに到達したことを検出する構成が開示されている。
しかしながら、従来のロータリーエンコーダ方式の制御においては、一般に外周部に光学窓となるスリットを等間隔に設けた円盤と、円盤のスリットピッチの1/4間隔で配置された2個のフォトインタラプタにより構成されているため、高額の追加部品を必要とする。
特許文献1においては、センサ信号が位相ずれを有する場合に理想的なセンサ信号から位相誤差が発生してしまう。例えばセンサを外付けする場合、モータの製造過程において微小な実装ずれにより位相ずれが生じ、従来のモータ制御技術では、このセンサ信号の位相ずれが直接検出位相の誤差となってしまう問題があった。
本発明の目的は、従来技術と比較して、追加コストを抑えて回転位相の検出精度を高めることができる位相検出装置を提供することにある。
本発明に係る位相検出装置は、複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する位相検出装置において、
上記複数のセンサ信号又は当該複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段と、
上記各交点の信号レベルである各交点レベルを検出して、上記検出した各交点レベルを示す複数の交点レベル信号を生成して出力する交点レベル検出手段と、
上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段と、
上記各交点レベルを所定の信号レベルに近づけるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整して出力する同相レベル調整手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位相検出装置によれば、従来技術と比較して、追加コストを抑えて回転位相の検出精度を高めることができる。
本発明の実施形態1に係る位相検出装置1の構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 図1の交点位相検出回路10における各センサ処理信号U1,V1,W1の比較結果の交点位相検出信号UV,VW,WUを示す表である。 図1の信号選択回路20の信号選択条件を示す表である。 図1の位相検出装置1の動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。 図1の信号選択回路20からの選択信号Xの電気角と振幅割合との関係を示す表である。 図1のセンサS1〜S3を実装したモータM1の平面図である。 図6のセンサS3による検出位相誤差を示すグラフである。 図7のセンサ処理信号W1の同相レベルを調整する位相検出装置1の動作を示すグラフである。 図8のセンサ処理信号W1の同相レベル調整前後の検出位相誤差を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る位相検出装置1aの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 図10の振幅レベル検出回路140と交点レベル検出回路50aの構成を示すブロック図である。 図10の位相検出装置1aの動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。 図10の位相検出装置1aの動作を示すグラフである。 本発明の実施形態2の変形例に係る位相検出装置1bの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係るモータ装置の構成を示すブロック図である。 図15のモータ駆動部110の構成を示すブロック図である。 図16のモータ駆動部110の動作を示す各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施形態3の変形例に係るモータ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の変形例に係る位相検出装置の動作を示すグラフである。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1に係る位相検出装置1の構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。図1において、位相検出装置1は、交点位相検出回路10と、信号選択回路20と、位相検出回路30と、交点レベル検出回路50と、交点レベル比較回路130と、同相レベル調整回路200とを備えて構成される。交点位相検出回路10は、3個の比較器11〜13を備える。信号選択回路20は、ロジック回路21と、スイッチSW1とを備える。位相検出回路30は、複数N個の比較器31−1〜31−Nと、(N+2)個の電圧源32−1〜32−Nと、可変電圧源33,34とを備える。同相レベル調整回路200は、差動増幅回路210,220,230を備え、差動増幅回路210は、差動増幅器211と、抵抗212〜215と、可変電圧源216とを備える。差動増幅回路220は、差動増幅器221と、抵抗222〜225と、可変電圧源226とを備え、差動増幅回路230は、差動増幅器231と、抵抗232〜235と、可変電圧源236とを備える。
図1において、モータM1は例えばブラシレスDCモータで構成され、センサ回路2はモータM1の回転子の周囲に設けられる。センサ回路2はセンサS1〜S3を備え、各センサS1〜S3によって所定の電気角(例えば120°)の間隔を設定したモータM1のU相、V相、W相の回転角をそれぞれ検出する。センサS1〜S3は、例えばホール素子で構成される磁気センサであってモータM1の回転に応じて変化する磁束密度を検出する。センサ回路2のセンサS1,S2,S3は、それぞれU相、V相、W相の磁束密度の検出信号Uf,Vf,Wfと、それらの逆相信号Ur,Vr,Wrを発生して同相レベル調整回路200の差動増幅器211,221,231に入力する。
可変電圧源216の基準電圧は、抵抗214を介して差動増幅器211の非反転入力端子に印加される。差動増幅器211の出力端子は、帰還抵抗215を介して差動増幅器211の反転入力端子に接続される。差動増幅器211において、センサS1からの検出信号Ufは抵抗212を介して反転入力端子に入力され、センサS1からの逆相信号Urは抵抗213を介して非反転入力端子に入力される。差動増幅器211は、検出信号Ufと逆相信号Urとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号U1を出力する。可変電圧源226の基準電圧は、抵抗224を介して差動増幅器221の非反転入力端子に印加される。差動増幅器221の出力端子は、帰還抵抗225を介して差動増幅器221の反転入力端子に接続される。差動増幅器221において、センサS2からの検出信号Vfは抵抗222を介して反転入力端子に入力され、センサS2からの逆相信号Vrは抵抗223を介して非反転入力端子に入力される。差動増幅器221は、検出信号Vfと逆相信号Vrとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号V1を出力する。可変電圧源236の基準電圧は、抵抗234を介して差動増幅器231の非反転入力端子に印加される。差動増幅器231の出力端子は、帰還抵抗235を介して差動増幅器231の反転入力端子に接続される。差動増幅器231において、センサS3からの検出信号Wfは抵抗232を介して反転入力端子に入力され、センサS3からの逆相信号Wrは抵抗233を介して非反転入力端子に入力される。差動増幅器231は、検出信号Wfと逆相信号Wrとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号W1を出力する。
同相レベル調整回路200は、センサ処理信号U1,V1,W1を位相検出装置1の交点位相検出回路10、信号選択回路20及び交点レベル検出回路50に出力する。交点位相検出回路10において、比較器11はセンサ処理信号U1の信号レベルをセンサ処理信号V1と比較して、センサ処理信号U1,V1の交点の位相(タイミング)を示す交点位相検出信号UVを発生する。比較器12は、比較器11と同様にセンサ処理信号V1,W1を比較してセンサ処理信号V1,W1の交点位相を示す交点位相検出信号VWを生成する。比較器13は、比較器11と同様にセンサ処理信号W1,U1を比較してセンサ処理信号W1,U1の交点位相を示す交点位相検出信号WUを発生する。
図2は、図1の交点位相検出回路10における各センサ処理信号U1,V1,W1の比較結果の交点位相検出信号UV,VW,WUを示す表である。図2に示すとおり、図1の比較器11はセンサ処理信号U1のレベルがセンサ処理信号V1のレベル以上のとき、ハイレベル(Hi)を有する交点位相検出信号UVを発生する。一方、比較器11はセンサ処理信号U1のレベルがセンサ処理信号V1のレベル未満のとき、ロウレベル(Low)を有する交点位相検出信号UVを発生する。図1の比較器12,13も、比較器11と同様にして、それぞれ図2に従う二値の交点位相検出信号VW,WUを生成する。このように、交点位相検出回路10はセンサ処理信号U1,V1,W1のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号UV,VW,WUを生成する。交点位相検出回路10の比較器11〜13はそれぞれ交点位相検出信号UV,VW,WUを信号選択回路20、及び交点レベル検出回路50に出力する。
図3は、図1の信号選択回路20の信号選択条件を示す表である。図1の信号選択回路20において、センサ処理信号U1,V1,W1はそれぞれスイッチSW1の端子a,b,cに入力され、ロジック回路21は交点位相検出信号UV,VW,WUに基づいてスイッチSW1の端子a,b,cを切り替え制御する。図3に示す交点位相検出信号UV,VW,WUの入力条件に従って、図1の信号選択回路20はセンサ処理信号U1,V1,W1のうちのいずれか一つを選択した選択信号Xを位相検出回路30に出力する。
図1の交点レベル検出回路50は交点位相検出信号UVの立ち上がり又は立ち下がりのタイミングにおいて、センサ処理信号U1又はセンサ処理信号V1の信号レベルを検出して、センサ処理信号U1,V1の交点の信号レベルである交点レベル信号Yを生成する。交点レベル検出回路50は交点位相検出信号VWの立ち上がり又は立ち下がりのタイミングにおいて、センサ処理信号V1又はセンサ処理信号W1の信号レベルを検出して、センサ処理信号V1,W1の交点レベルの交点レベル信号Yを生成する。交点レベル検出回路50は交点位相検出信号WUの立ち上がり又は立ち下がりのタイミングにおいて、センサ処理信号W1又はセンサ処理信号U1の信号レベルを検出して、センサ処理信号W1,U1の交点レベルの交点レベル信号Yを生成する。交点レベル検出回路50は、各交点レベルの交点レベル信号Yを交点レベル比較回路130に出力する。交点レベル比較回路130は、交点レベル信号Yを可変電圧源131の所定電圧Vpreと比較して、比較結果を示す信号を用いて、詳細を後述するように同相レベル調整回路200の各可変電圧源216,226,236の各基準電圧を制御する。
図1の位相検出回路30において、可変電圧源33は選択信号Xの隣接する2つの交点のうちのより高い信号レベルの交点Aの所定電圧BiasAを発生する。可変電圧源34は選択信号Xの隣接する2つの交点のうちのより低い信号レベルの交点Bの所定電圧BiasBを発生する。電圧源32−1〜32−Nは、可変電圧源33,34間に直列接続されて挿入され、それぞれ発生する電圧により複数のしきい値レベルを生成する。比較器31−n(n=1,2,…,N)は、選択信号Xを電圧源32−nのしきい値レベルと比較して、選択信号Xがしきい値レベル以上のときハイレベルの二値信号を出力する。一方、比較器31−nは選択信号Xが電圧源32−nのしきい値レベル未満のとき、ロウレベルの二値信号を出力する。位相検出回路30は、全ての比較器31−1〜31−Nの比較結果の各二値信号を、モータM1が所定の角度に回転したことを知り得る位相情報信号PhCとして出力する。このように、位相検出回路30は比較器31−1〜31−Nによって、選択信号Xの信号レベルがモータM1の回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出する。
以上のように構成された位相検出装置1において、以下に示すように、センサS1〜S3からのセンサ処理信号U1,V1,W1に基づいてモータM1の回転子の位相情報を検出することができる。
図4は、図1の位相検出装置1の動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。図4において、センサS1,S2,S3からのセンサ処理信号U1,V1,W1を正弦波(これに代えて、正弦波に実質的に同一な、準じた波形であってもよい。)で表しており、センサS1〜S3のU相、V相、W相は電気角120°間隔で設定されている。なお、位相情報信号Phsynは、位相情報信号PhCと交点位相検出信号UV,VW,WUとを例えば排他的論理和を取ることによりトグル信号に合成した、合成後の位相情報を示す。
交点位相検出回路10を用いれば、交点位相検出信号UV,VW,WUは、図2に示すようにセンサ処理信号U1,V1,W1の互いの比較結果として得る。次いで、信号選択回路20は図3の入力条件に従って、各センサ処理信号U1,V1,W1の交点間の位相区間毎にセンサ処理信号U1,V1,W1のうちのいずれか一つを選択して選択信号Xを得る。このようにして得られた選択信号Xは連結されており、図4の下段の太線で示すように時間的に連続した信号となる。選択信号Xは理想的には図3のように、
(1)センサ処理信号W1の正弦波位相150°〜210°の60°区間の期間T1と、
(2)センサ処理信号V1の正弦波位相−30°〜30°の60°区間の期間T2と、
(3)センサ処理信号U1の正弦波位相150°〜210°の60°区間の期間T3と、
(4)センサ処理信号W1の正弦波位相−30°〜30°の60°区間の期間T4と、
(5)センサ処理信号V1の正弦波位相150°〜210°の60°区間の期間T5と、
(6)センサ処理信号U1の正弦波位相−30°〜30°の60°区間の期間T6とから構成される。これらの各60°区間は正弦波位相30°〜90°,正弦波位相90°〜150°,正弦波位相210°〜270°及び正弦波位相270°〜310°の60°区間よりも直線性が高い。図4において、選択信号Xに対して付した水平の矢印は前述の所定のしきい値レベルを示し、位相検出装置1は、選択信号Xが所定のしきい値レベルに到達したことを検出して、位相情報信号Phsynの二値を切り替えている。
図5は、図1の信号選択回路20からの選択信号Xの電気角と振幅割合との関係を示す表である。例えば、位相検出回路30が選択信号Xの電気角−30°から30°の間を7.5°毎に8分割にする場合、振幅と電気角の関係は図5のとおりとなる。ただし、選択された各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅中心レベルを0とし(ゼロクロスレベル)、電気角90°の振幅を1として振幅割合を規格化している。位相検出回路30は、図5に従う選択信号Xの正弦波振幅に対する各振幅割合によって、所定の各しきい値レベルを決定する。なお、電気角−30°、30°は交点位相検出信号UV,VW,WUによって検出可能であるため、これに対応するしきい値レベルは必ずしも必要ではない。
以上のように構成された位相検出装置1によれば、センサS1〜S3からのセンサ処理信号U1,V1,W1に基づいてモータM1の位相を検出することができる。ここで、以下詳述するように、センサ処理信号S1〜S3はモータM1に対して取付け誤差を有し得るが、位相検出装置1は同相レベル調整回路200を用いて取付け誤差を補正してモータM1の位相を検出できる。
図6は、図1のセンサS1〜S3を実装したモータM1の平面図である。図6において、モータM1は8極インナーロータであり、モータM1の1回転において8極の回転子磁極が切り替わる。電気角はN/S極の2極の通過に対して1周し、電気角360°はモータ角90°に相当する。センサS1〜S3は、それぞれ電気角120°間隔で配置されるのが理想的だが、これはモータ角30°に対応し、図6のセンサS3のように理想的な位置から取付け位相誤差αずれて配置され得る。例えば直径20mmのモータM1の回転子外周直下に実装する場合に電気角1°以内の位相誤差を要求するとき、電気角360°の周長20π/4mm=15.7mmより、必要な実装精度は電気角1°に相当する周長43.6μmとなる。
図7は、図6のセンサS3による検出位相誤差を示すグラフである。図7に示すように、センサ処理信号U1,V1,W1の位相θに対する信号レベルを比較器31−n(n=1,2,…,N)のしきい値レベルと比較することで、各しきい値レベルに対応する位相が検出される。一方、交点Aの位相は図1の交点検出信号WUにより検出され、交点Bの位相は図1の交点検出信号VWにより検出される。理想的なセンサ処理信号Wiは、図6の配置により、センサ処理信号U1を位相差120°だけシフトした信号である。センサ処理信号W1の位相は、センサS3が取付け位相誤差を有するために理想的なセンサ処理信号Wiよりも進んでいる。センサ処理信号U1,W1の交点Aはセンサ処理信号U1と理想的なセンサ処理信号Wiの交点Aiと一致せず、センサ処理信号V1,W1の交点Bはセンサ処理信号V1と理想的なセンサ処理信号Wiの交点Biと一致しない。ここで、センサ処理信号W1のゼロクロス点においては、センサW1の取付け位相誤差が直接、位相情報の検出位相誤差となっている。一方、交点Aは、センサ処理信号U1と理想的なセンサ処理信号Wiの交点Aiと信号レベルが異なるために検出位相誤差が低減されている。本実施形態の場合、理想的な正弦波における交点Aiが電気角30°に位置することから、位相情報は交点Aにおいて1/2倍の検出位相誤差を有する。なお、センサ処理信号W1’は、逆方向の取付け位相誤差を有する場合を示しており、理想的なセンサ処理信号Wiよりも遅れている。これに対して、位相検出装置1は可変電圧源216,226,236の各基準電圧を調整することによって、以下詳述するように各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅中心の信号レベル(同相レベル)を変更して、取付け位相誤差を補正する。
図8は、図7のセンサ処理信号W1の同相レベルを調整する位相検出装置1の動作を示すグラフである。図8において、各センサ処理信号U1,W1,V1は図7と同様である。図1の同相レベル調整回路200は交点レベル比較回路130からの図7の交点Aと理想的な交点Aiの交点レベルの比較結果を示す信号に基づいて図8のとおり交点Aと理想的な交点Aiが一致するように同相レベルを調整したセンサ処理信号W1を出力している。図7のセンサ処理信号W1は理想的なセンサ処理信号よりも進んだ位相を有するため、交点Aの交点レベルが理想的な交点Aiよりも低い。これに対して同相レベル調整回路200は、図8に示すように同相レベルを増加したセンサ処理信号W1を出力している。一方、図7のセンサ処理信号W1’においては、理想的なセンサ処理信号よりも遅れた位相のために交点A’の交点レベルが理想的な交点Aiよりも高い。これに対して、同相レベル調整回路200は、図8のとおり同相レベルを減少したセンサ処理信号W1’を出力している。
このようにセンサ処理信号W1の同相レベルを調整することで、調整前よりも理想的なセンサ処理信号Wiに近い信号レベルを有する選択信号Xが得られる。これにより、交点Aにおける検出位相誤差が解消されるとともに、他のしきい値レベルにおける検出位相誤差も、図7の場合よりも改善される。特に、センサS2に取付け位相誤差がないとき、交点Aにおいてセンサ処理信号W1の同相レベル調整を行うことで、同時に交点Bの交点レベルも理想的な交点Bi付近に調整される。なお、図6〜図8ではセンサS3のみに取付け位相誤差がある場合を例に説明したが、センサS2にも取付け位相誤差がある場合、センサ処理信号U1を基準として、図6〜図8のセンサ処理信号W1と同様の同相レベル調整をセンサ処理信号V1に対して行う。
図9は、図8のセンサ処理信号W1の同相レベル調整前後の検出位相誤差を示すグラフである。図9は、図8のセンサ処理信号W1の位相θに対する検出位相誤差Δθを示している。センサS3が取付け位相誤差5°を有するとき、検出位相誤差は、図7に示すとおり最大5°に達する。これに対して本実施形態における同相レベル調整を行うことで、図9に示すとおり、検出位相誤差は最大0.7°にまで緩和されており、位相検出の精度が検出精度1°未満にまで向上している。
以上のように構成された実施形態1に係る位相検出装置1によれば、複数のコイルを有するモータM1の回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ処理信号U1,V1,W1に基づいて位相情報信号PhC,Phsynを発生して出力する。位相検出装置1は、交点位相検出回路10と、交点レベル検出回路50と、信号選択回路20と、位相検出回路30と、同相レベル調整回路200とを備える。交点位相検出回路10は、複数のセンサ処理信号U1,V1,W1のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号UV,VW,WUを生成して出力する。交点レベル検出回路50は、上記各交点の信号レベルである各交点レベルを検出して、上記検出した各交点レベルを示す複数の交点レベル信号Yを生成して出力する。信号選択回路20は、上記複数のセンサ処理信号U1,V1,W1の中から1つの選択信号Xを選択する。位相検出回路30は、信号選択回路20により選択された選択信号Xの信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号PhCを出力する。同相レベル調整回路200は、各交点レベルを信号レベルLadjA又は信号レベルLadjBに近づけるように、複数のセンサ処理信号U1,V1,W1の同相レベルをそれぞれ調整して出力する。
実施形態1に係る位相検出装置1によると、従来技術と比較して、追加コストを抑えて回転位相の検出精度を高めることができる。センサS1〜S3からのセンサ処理信号U1,V1,W1における直線性の良い区間において、位相検出回路30によって信号レベルを複数のしきい値レベルと比較することにより、モータM1の回転子の位相情報を検出することができる。位相検出装置1によると、センサ処理信号S1〜S3がモータM1に対して取付け誤差を有していても、同相レベル調整回路200を用いて取付け誤差を補正してモータM1の位相を検出できる。
モータM1の回転子を検出する磁気センサのセンサS1〜S3は、一般的にホール素子が使用され、回転子が回転することで発生する磁束密度は正弦波である場合が多い。すなわち、磁気センサからの信号も正弦波である場合が多い。しかし、回転子が回転する際に発生し固定されている磁気センサにて受ける磁束密度が必ずしも図8に示す綺麗な正弦波ではなく歪んだ正弦波である場合がある。また、センシングする磁束密度が磁気センサの許容値を超えるために起こる磁気飽和により、磁気センサ出力が飽和し台形波に近い出力となる場合もある。これに対して、位相検出装置1は各センサ信号の互いに隣接する2つの交点の間の波形が、他の交点間の位相区間よりも傾きの高い部分(例えば正弦波位相±30°区間)のように直線に近い部分において、すなわち実質的に直線の部分において位相を検出できる。例えば、位相検出装置1を、正弦波又はそれに近い波形の信号の電気角−60°〜60°,120°〜240°区間内に用いることで、複数の位相検出を高精度で行うことが可能である。さらに、上記波形の信号に対して、本実施形態に係る同相レベル調整回路200による各センサ処理信号U1,V1,W1の同相レベル調整を行うことにより、位相検出の精度を高められる。
図2において、選択信号Xは各センサ処理信号U1,V1,W1の正弦波の−30°から30°の区間又は150°から210°区間となっており、位相区間が切り換わり選択されたセンサ処理信号が変化しても連続した信号となっている。さらに、位相検出回路30からの位相情報信号PhCは各比較器31−1〜31−Nからの隣り合う比較結果の二値信号が順番に切り換わるため、最終的な合成信号はグレイコードとなすことが可能となっている。また、図5では電気角7.5°毎の位相情報を得る手段を示したが、一例であって本発明はこれに限らず、例えば電気角6°毎の振幅割合に区切って位相情報を得てもよいし、電気角3°毎に区切って電気角7.5°毎の2.5倍の位相情報を得ることもできる。
実施形態2.
図10は、本発明の実施形態2に係る位相検出装置1aの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。図11は、図10の振幅レベル検出回路140と交点レベル検出回路50aの構成を示すブロック図である。実施形態2に係る位相検出装置1aは、実施形態1に係る位相検出装置1と比較して、同相レベル調整回路200と交点レベル検出回路50と交点レベル比較回路130に代えて同相レベル調整回路200aと交点レベル検出回路50aを備える。また、実施形態2に係る位相検出装置1aは、実施形態1に係る位相検出装置1と比較して、振幅レベル検出回路140を更に備える。この相違点について、以下説明する。
図10において、同相レベル調整回路200aは、同相レベル調整回路200と比較して、差動増幅回路210,220,230に代えて差動増幅回路210a,220a,230aを備える。差動増幅回路210aは、差動増幅回路210と比較して抵抗214,215に代えて可変抵抗214a,215aを備える。差動増幅回路220a,230aは、差動増幅回路210aと同様にそれぞれ可変抵抗224a,225aと可変抵抗234a,235aを備える。振幅レベル検出回路140は、同相レベル調整回路200aからのセンサ処理信号U1,V1,W1に基づいて、各センサ処理信号U1,V1,W1の信号レベルの各ピーク値を検出する。振幅レベル検出回路140は、検出結果を示す信号に基づいて各差動増幅回路210a〜230aのゲイン(増幅率)を制御する。
交点レベル検出回路50aは、実施形態1に係る交点レベル検出回路50と同様に、各交点検出信号UV,VW,WUのタイミングによってセンサ処理信号U1,V1,W1のうちの2つの交点の交点レベルをそれぞれ検出する。さらに、交点レベル検出回路50aは、後述するように検出した各交点レベルに基づいて、同相レベル調整回路200の各可変電圧源216,226,236の各基準電圧を制御する。
図11は、各センサ処理信号U1,V1,W1のうちのセンサ処理信号V1の振幅レベルと同相レベルを調整する構成を示している。図11の振幅レベル検出回路140は、目標振幅上限レベル生成回路141と、目標振幅下限レベル生成回路142と、比較器143,144と、信号立ち上がり検出回路145と、アップダウンカウンタ146とを備える。交点レベル検出回路50aは、目標交点上限レベル生成回路51と、目標交点下限レベル生成回路52と、比較器53,54と、信号立ち上がり検出回路55と、信号立ち上がり検出回路56と、アップダウンカウンタ57とを備える。交点レベル検出回路50aは、同相レベル格納回路58,59と、スイッチSW2とをさらに備える。
図11において、振幅レベル検出回路140の目標振幅上限レベル生成回路141はセンサ処理信号V1の振幅レベルの目標値よりも所定の許容誤差だけ高い信号レベルを有する目標振幅上限レベルLtarPAを生成して、比較器143の反転入力端子に出力する。目標振幅下限レベル生成回路142は、センサ処理信号V1の振幅レベルの目標値よりも所定の許容誤差だけ低い信号レベルを有する目標振幅下限レベルLtarPBを生成して、比較器144の反転入力端子に出力する。
比較器143は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号V1の信号レベルが目標振幅上限レベルLtarPA以上のとき、ハイレベルを有する比較信号Spaを生成してアップダウンカウンタ146に出力する。一方、比較器143は、センサ処理信号V1の信号レベルが目標振幅上限レベルLtarPA未満のとき、ロウレベルを有する比較信号Spaを生成してアップダウンカウンタ146に出力する。比較器144は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号V1の信号レベルが目標振幅下限レベルLtarPB以上のとき、ロウレベルを有する比較信号Spbを生成してアップダウンカウンタ146に出力する。一方、比較器144は、センサ処理信号V1の信号レベルが目標振幅上限レベルLtarPB未満のとき、ロウレベルを有する比較信号Spbを生成してアップダウンカウンタ146に出力する。
信号立ち上がり検出回路145は、センサ処理信号W1,U1に基づいて、図10の交点位相検出信号WUの立ち上がりを検出して、交点位相検出信号WUが立ち上がったタイミングにおいてアップダウンカウンタ146のカウント動作を有効化する。アップダウンカウンタ146は、比較信号Spa,Spbがともにハイレベルのとき、カウントアップし、比較信号Spa,Spbがともにロウレベルのとき、カウントダウンし、それ以外のとき、カウントを維持する。アップダウンカウンタ146は、カウント結果を示す信号に従って、差動増幅回路220aのゲインが増減するように抵抗225a,226aの抵抗値を変更する。
交点レベル検出回路50aの目標交点上限レベル生成回路51は、センサ処理信号V1の交点レベルの目標値よりも所定の許容誤差だけ高い信号レベルを有する目標交点上限レベルLtarCAを生成して、比較器53の反転入力端子に出力する。目標交点下限レベル生成回路52は、センサ処理信号V1の交点レベルの目標値よりも所定の許容誤差だけ低い信号レベルを有する目標交点下限レベルLtarCBを生成して、比較器54の反転入力端子に出力する。
比較器53は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号V1の信号レベルが目標交点上限レベルLtarCA以上のとき、ハイレベルを有する比較信号Scaを生成してアップダウンカウンタ57に出力する。一方、比較器53は、センサ処理信号V1の信号レベルが目標交点上限レベルLtarCA未満のとき、ロウレベルを有する比較信号Scaを生成してアップダウンカウンタ57に出力する。比較器54は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号V1の信号レベルが目標交点上限レベルLtarCB以上のとき、ロウレベルを有する比較信号Scbを生成してアップダウンカウンタ57に出力する。一方、比較器54は、センサ処理信号V1の信号レベルが目標交点上限レベルLtarCB未満のとき、ロウレベルを有する比較信号Scbを生成してアップダウンカウンタ57に出力する。
信号立ち下がり検出回路55は、図10の交点位相検出回路10からの交点位相検出信号VWの立ち下がりを検出して、交点位相検出信号VWが立ち下がったタイミングにおいてアップダウンカウンタ57と同相レベル格納回路58の動作を有効化する。信号立ち上がり検出回路56は、交点位相検出回路10からの交点位相検出信号VWの立ち上がりを検出して、交点位相検出信号VWが立ち上がったタイミングにおいてアップダウンカウンタ57と同相レベル格納回路59の動作を有効化する。
アップダウンカウンタ57は、比較信号Sca,Scbがともにハイレベルのとき、カウントアップして、比較信号Sca,Scbがともにロウレベルのとき、カウントダウンして、それ以外のとき、カウントを維持する。アップダウンカウンタ57は、カウント結果を同相レベル格納回路58,59に出力する。同相レベル格納回路58,59は、それぞれアップダウンカウンタ57のカウント結果を格納して、格納した信号をそれぞれスイッチSW2の端子a,bに出力する。スイッチSW2は、センサ処理信号V1の位相−60°〜60°区間において端子aを選択し、位相120°〜240°区間において端子bを選択し、それ以外のときオフするように制御される。交点レベル検出回路50aは、スイッチSW2の選択結果に従って可変電圧源226の電圧を制御する。
以上のように構成された位相検出装置1において、図11の振幅レベル検出回路140は、センサ処理信号V1が目標振幅レベルLtarPA以上のとき、差動増幅回路220aのゲインを減少させる。一方、センサ処理信号V1が目標振幅レベルLtarPB未満のとき、振幅レベル検出回路140は差動増幅回路220aの電圧源のゲインを増加させる。これにより、センサ処理信号V1は、振幅レベルの目標値から所定の許容誤差の範囲内に収まるように振幅を調整される。交点レベル検出回路50aは、センサ処理信号V1が目標交点レベルLtarCA以上のとき、可変電圧源226の電圧を減少させる。一方、センサ処理信号V1が目標交点レベルLtarCB以上のとき、可変電圧源216の電圧を増加させる。これにより、センサ処理信号V1は、交点レベルの目標値から所定の許容誤差の範囲内に収まるように同相レベルを調整される。交点レベル検出回路50aは、上記の同相レベル調整を、各同相レベル格納回路58,59に格納した信号に基づいて、それぞれセンサ処理信号V1の位相−60°〜60°区間と位相120°〜240°区間とに別個に調整する。
図12は、図10の位相検出装置1aの動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。図13は、図10の位相検出装置1aの動作を示すグラフである。
図12の期間T7において、センサ処理信号V1は位相区間−60°〜60°の領域にあり、センサ処理信号V1が選択信号Xとなる位相区間−30°〜30°の領域を含んでいる。交点レベル検出回路50aは、選択信号Xの下端の調整レベルLadjBを交点レベルの目標値として、同相レベル格納回路58に格納した信号に基づいてセンサ処理信号V1の同相レベルを調整している。次いで、期間T8において、センサ処理信号V1は位相区間60°〜120°の領域にあり、センサ処理信号V1のピーク値を含んでいる。このとき、同相レベル調整回路200aは同相レベルがデフォルト値のセンサ処理信号V1を出力する。センサ処理信号V1がピーク値を取るタイミングと、センサ処理信号U1,W1の交点のタイミングとは、理想的には同時である。そのため、振幅レベル検出回路140は期間T8においてセンサ処理信号U1,W1の交点のタイミングを検出することにより、センサ処理信号V1のピーク値を簡単に検出して振幅調整をすることができる。次いで、期間T9において、センサ処理信号V1は位相区間120°〜240°の領域にあり、センサ処理信号V1が選択信号Xとなる位相区間150°〜210°の領域を含んでいる。交点レベル検出回路50aは、選択信号Xの上端の調整レベルLadjAを交点レベルの目標値として、同相レベル格納回路59に格納した信号に基づいてセンサ処理信号V1の同相レベルを調整している。センサ処理信号W1に対しても同様に、図11と同様の構成によって位相区間ごとに同相レベル及び振幅レベルを調整している。このように、期間T7,T8,T9においてそれぞれセンサ処理信号V1の同相レベルを切り替えることにより、選択信号Xの各交点レベルが等しくなるように信号調整をすることができる。
図13は、複数のセンサ処理信号U1,V1,W1を信号調整する手順を示している。まず、センサ処理信号U1の位相−60°〜60°区間が選択信号Xとなるとき、位相検出装置1aはセンサ処理信号U1の位相検出を行い、この基準三角波の一辺の検出結果を後続のセンサ処理信号W1,V1の信号レベルを調整する基準とする。センサ処理信号U1,W1の交点のタイミングにおいて選択信号Xはセンサ処理信号W1に切り替えられるが、同相レベル調整回路200aはこのときのセンサ処理信号W1の交点レベルに対して上述の同相レベルの調整を行う。その後、センサ処理信号U1,V1,W1の各交点に到達する度に、その交点から選択信号Xとなるセンサ処理信号の同相レベルが順次、センサ処理信号U1の位相−60°〜60°区間に再度至るまで調整される。センサ処理信号W1,V1の振幅レベルは、センサ処理信号U1の振幅レベルを基準に調整される。センサ処理信号W1,V1の同相レベルを調整する位相区間、及び振幅レベルを検出して調整する区間は、図12と同様に位相差を有している。センサ信号U1,V1,W1の各交点に到達する度に、後続のセンサ信号の同相レベルを調整することにより、全ての交点レベルが一致するように信号調整を行うことができる。
以上のように構成された実施形態2に係る位相検出装置1aによれば、振幅レベル検出回路140の検出結果に基づいて各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅を調整することで、各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅を互いに等しくなるように調整できる。各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅をそれぞれ等しく制御することで、位相検出装置1aの位相検出精度向上できる。差動増幅回路210a,220a,230aにより、同相レベル調整回路200aが同相レベル調整手段と振幅レベル調整手段を兼ねることができ、回路面積を削減できる。図12の期間T7,T8,T9に示すように位相区間を分けてセンサ処理信号の同相レベルを切り替えることにより、各センサ処理信号U1,V1,W1のピーク値を有する位相60°〜120°区間の同相レベルをデフォルト値に維持できる。これにより、同相レベルの調整結果に合わせて振幅レベルの調整をし直すなどの煩雑さを回避でき、各センサ処理信号に対する目標振幅上限レベル及び目標振幅下限レベルを共通化でき、回路面積を削減できる。センサ処理信号U1,V1,W1の各交点に到達する度に、後続のセンサ処理信号の同相レベルを調整することにより、全ての交点レベルが一致するように信号調整を行うことができる。
実施形態2の変形例.
図14は、本発明の実施形態2の変形例に係る位相検出装置1bの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。実施形態2の変形例に係る位相検出装置1bは、実施形態2に係る位相検出装置1aと比較して、ゼロクロス位相検出回路150をさらに備えることを特徴とする。この相違点について、以下説明する。
比較器151は、非反転入力端子に入力される逆相信号Urの信号レベルが反転入力端子に入力される検出信号Ufの信号レベル以上のとき、ハイレベルを有する位相検出信号U2を生成して同相レベル調整回路200aに出力する。一方、比較器151は、逆相信号Urの信号レベルが検出信号Ufの信号レベル未満のとき、ロウレベルを有する位相検出信号U2を生成して同相レベル調整回路200aに出力する。比較器152は、非反転入力端子に入力される逆相信号Vrの信号レベルが反転入力端子に入力される検出信号Vfの信号レベル以上のとき、ハイレベルを有する位相検出信号V2を生成して同相レベル調整回路200aに出力する。一方、比較器152は、逆相信号Vrの信号レベルが検出信号Vfの信号レベル未満のとき、ロウレベルを有する位相検出信号V2を生成して同相レベル調整回路200aに出力する。比較器153は、非反転入力端子に入力される逆相信号Wrの信号レベルが反転入力端子に入力される検出信号Wfの信号レベル以上のとき、ハイレベルを有する位相検出信号W2を生成して同相レベル調整回路200aに出力する。一方、比較器153は、逆相信号Wrの信号レベルが検出信号Wfの信号レベル未満のとき、ロウレベルを有する位相検出信号W2を生成して同相レベル調整回路200aに出力する。同相レベル調整回路200aは、各位相検出信号U2,V2,W2に基づいて各センサ処理信号U1,V1,W1の同相レベルを調整する位相区間を決定する。
以上のように構成された実施形態2の変形例に係る位相検出装置1bによれば、ゼロクロス位相検出回路150の検出結果に基づいて各センサ処理信号U1,V1,W1毎に同相レベルを調整する位相区間を重畳させずに簡単に決定できる。図12に示すとおり、理想的にはセンサ処理信号V1の位相−60°のタイミングはセンサ処理信号W1のゼロクロス点と同時であり、位相60°のタイミングはセンサ処理信号U1のゼロクロス点と同時である。また、理想的にはセンサ処理信号V1の位相120°のタイミングはセンサ処理信号W1のゼロクロス点と同時であり、位相240°のタイミングはセンサ処理信号U1のゼロクロス点と同時である。よって、位相検出信号U2,W2によってセンサ処理信号V1の同相レベルの調整区間を簡単に決定できる。
実施形態3.
図15は、本発明の実施形態3に係るモータ装置の構成を示すブロック図である。図15において、実施形態3に係るモータ装置は、モータM1と、センサ回路2と、モータ駆動制御装置3とを備えて構成される。モータ駆動制御装置3は、実施形態2の変形例に係る位相検出装置1bと、モータコントローラ100と、モータ駆動部110とを備えて構成される。モータコントローラ100は、位相情報信号Phsynに基づいて、PWM信号を発生してモータ駆動部110に出力する。モータ駆動部110は、モータコントローラ100のPWM信号に基づいて、駆動電流を複数のモータコイルに選択的に流してモータM1の回転子を回転駆動させる。
図16は、図15のモータ駆動部110の構成を示すブロック図である。図16において、モータ駆動部110は、プリドライバ80と、メインドライバ90とを備えて構成される。例えばブラシレスDCモータであるモータM1を駆動するための3相コイルを、U相、V相、W相とし、それぞれのコイルの一端はモータM1内でY結線されている。ここで、メインドライバ90は、それぞれのコイルの他端には電源側に接続されたハイサイドのスイッチ素子91,93,95と、接地側に接続されたロウサイドのスイッチ素子92,94,96とを備えて構成される。さらに、各相のスイッチ素子91〜96を駆動するためのスイッチの制御信号UH,UL,VH,VL,WH,WLが前段のプリドライバ80より出力される。
図16において、プリドライバ80は、駆動相コントローラ81と3個の駆動増幅器82,83,84とを備えて構成される。駆動相コントローラ81は各位相検出信号U2,V2,W2に基づいて、モータコントローラ100からのPWM信号を駆動増幅器82,83,84のいずれか1つに選択的に順次出力する。駆動増幅器82は、駆動相コントローラ81からの出力に基づいて、一対の制御信号UH,ULを生成して、制御信号UHによりハイサイドのスイッチ素子91をオン/オフ制御し、制御信号ULによりロウサイドのスイッチ素子92をオン/オフ制御する。駆動増幅器83は、駆動相コントローラ81からの出力に基づいて、一対の制御信号VH,VLを生成して、制御信号VHによりハイサイドのスイッチ素子93をオン/オフ制御し、制御信号VLによりロウサイドのスイッチ素子94をオン/オフ制御する。駆動増幅器84は、駆動相コントローラ81からの出力に基づいて、一対の制御信号WH,WLを生成して、制御信号WHによりハイサイドのスイッチ素子95をオン/オフ制御し、制御信号WLによりロウサイドのスイッチ素子96をオン/オフ制御する。
図17は、図16のモータ駆動部110の動作を示す各信号のタイミングチャートである。図17では、各位相検出信号U2,V2,W2の信号論理における各フェーズの切り換え例を示しており、ブラシレスDCモータを駆動する方法として一般的な駆動方法である。図15のモータコントローラ100は回転しているモータM1のできるだけ正確な位相情報に基づいて、前述のPWM信号の然るべきデューティサイクルを制御し、PWM信号をモータ駆動部110に出力する。図13の駆動相コントローラ81は、各位相検出信号U2,V2,W2を、各センサ処理信号U1,V1,W1の信号レベルがそれぞれゼロクロスレベル以上であるか否かを示す転流信号HU,HV,HWとして用いる。駆動相コントローラ81は転流信号HU,HV,HWに基づいて、駆動増幅器82,83,84のうちの1つをPWM制御し、他の2つの駆動増幅器のうちの1つの一対の制御信号をロウレベルにする。駆動相コントローラ81は、残る1つの駆動増幅器のハイサイドのスイッチ素子の制御信号をロウレベルにするとともに、ロウサイドのスイッチ素子の制御信号をハイレベルにする。これにより、駆動相コントローラ81は、PWMデューティサイクルで同期整流する相と、ロウサイドのスイッチ素子のみをオンする相と、ハイサイドのスイッチ素子及びロウサイドのスイッチ素子を共にオフする相のいずれかの状態に振り分ける。
以上のように構成された実施形態3に係るモータ装置によれば、センサS1,S2,S3を、例えばブラシレスDCモータで構成されるモータM1の駆動に必要なコイル電流の転流用のセンサと共通化して使用することで、追加のセンサを省略できる。すなわち、モータ駆動制御装置3において従来のモータ装置が有するセンサによるコイル電流の転流信号を用いることで、位相検出装置1による多数の位相情報の取得を実現できる。
実施形態3の変形例.
図18は、本発明の実施形態3の変形例に係るモータ装置の構成を示すブロック図である。実施形態3の変形例に係るモータ装置は、実施形態3に係るモータ装置の位相検出装置1とモータ駆動部110を半導体集積回路(以下、半導体LSIという。)5として集積化したことを特徴としている。モータ駆動部110は一般に元々半導体LSIにて集積化されており、そこに位相検出回路30をオンチップすることで、従来装置からの規模増大はほぼなく、且つ、光学エンコーダがなくなる分装置の小型化が可能となる。
なお、半導体LSIとして集積化する例としては、図18の半導体LSI5に限られず、例えば交点位相検出回路10と位相検出回路30のみを集積化してもよいし、図18の構成に加えてモータコントローラ100も集積化してもよい。図16のモータ駆動部110は駆動相コイルを駆動して発熱源となり得るため、モータ駆動部110のみ切り離して集積化してもよい。
変形例.
実施形態1に係る位相検出装置1は、可変電圧源33,34によって、交点レベルの電圧BiasA,BiasBを発生したが、本発明はこれに限らず、例えば位相検出装置1の外部から交点レベルの電圧BiasA,BiasBを供給してもよい。また、センサ回路2はセンサS1〜S3の検出結果のセンサ信号である検出信号Uf,Vf,Wf及び逆相信号Uf,Vf,Wfを出力したが、本発明はこれに限らない。位相検出装置1は、検出信号Uf,Vf,Wf及び逆相信号Uf,Vf,Wfに代えて、複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号に対して、上述の動作を行ってもよい。他の実施形態においても同様である。
図19は、本発明の変形例に係る位相検出装置の動作を示すグラフである。本発明の各実施形態に係る位相検出装置1,1a,1bは、3相のセンサ処理信号U1,V1,W1に対してモータM1の回転位置を検出したが、本発明はこれに限らず、複数相のセンサ処理信号に対してモータM1の回転位置を検出できる。例えば図19(a)のように、電気角90°の間隔で設定された2つのセンサ処理信号U1,V1において、図19(b)に示すように各センサ処理信号の逆相信号を生成して重ね合わせる。図19(b)に示すように、各センサ処理信号の交点に基づいて選択信号Xを取ることで、実施形態1と同様に所定のしきい値レベルで位相を検出することができる。このときの同相レベルも、各交点レベルと電気角90°間隔の理想的な交点レベルに基づいて、同相レベル調整回路200によって補正できる。
図6〜図8においては、センサS3のみに取付け位相誤差がある場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限らず、センサS2も取付け位相誤差を有してもよい。センサS2,S3がそれぞれ取付け位相誤差を有するとき、センサS1を基準に所定の電気角だけ離れた理想的なセンサ処理信号を設定することで、図7と同様に同相レベルの調整を行うことができる。複数相のセンサ処理信号に対しても同様である。
図16の半導体LSI5は、位相検出装置1を備えるモータ駆動制御装置を集積化して構成されたが、本発明はこれに限らない。本発明に係る半導体集積回路装置は、位相検出装置1,1a,1bを備えて構成されてもよい。
実施形態2に係る位相検出装置1aは振幅レベル検出回路140においてセンサ処理信号の最大値を検出して振幅調整を行ったが、本発明はこれに限らず、センサ処理信号の最小値を検出して調整してもよいし、最大値と最小値の双方を検出して調整してもよい。位相検出装置1aは、一般的で簡単に構成される差動増幅回路210a,220a,230aを用いたが、本発明はこれに限らず、差動増幅回路210a,220a,230aに代えてセンサ処理信号の同相レベル及び振幅レベル増幅できる調整手段を用いてもよい。同相レベルを調整する位相区間は、位相−60°〜60°区間と位相150°〜240°に限らず、選択信号Xとなる位相区間を包括するものであればよい。
図11に同相レベル及び振幅レベルを調整する構成を示したが、本発明はこれに限らず、例えば振幅レベルの検出においてA/D変換器によって検出した結果をデジタル処理して、振幅レベルを所定の信号レベルになるように制御信号を生成してもよい。同相レベルの調整において、交点レベルの目標値はセンサ処理信号の振幅レベルに基づく予測値に設定してもよい。例えば、図13の場合、振幅レベルの1/2倍の信号レベルを交点レベルの目標値に設定できる。また、交点レベルの目標値は、位相検出装置1aの外部から設定するようにしてもよいし、センサ処理信号の一周期またはモータの一回転において、隣接する交点の上側と下側の信号レベルの各交点に対する平均値に設定してもよい。この平均値で交点レベルの目標値を設定することで、センサ処理信号に正弦波に対して高調波成分が重畳されて、位相検出領域に影響を及ぼしている場合に、理想的な交点レベルから誤差を有することとなるが、その高調波成分の影響を有効に取り入れられる。
図12において、同相レベル及び信号レベルの調整はセンサ処理信号U1,V1,W1のうちの特定のセンサ処理信号U1の位相−60°〜60°区間を基準として行っていた。本発明はこれに限らず、特定のセンサ処理信号自体を基準としてもよいし、モータの一回転において隣接する交点に挟まれた区間のセンサ処理信号であってもよい。モータの一回転において一つの基準を設けることにより、モータの永久磁石の着磁ばらつきや偏心などによる位相誤差も補正することができる。
実施形態のまとめ.
本発明の第1の態様に係る位相検出装置は、
複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する位相検出装置において、
上記複数のセンサ信号又は当該複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段と、
上記各交点の信号レベルである各交点レベルを検出して、上記検出した各交点レベルを示す複数の交点レベル信号を生成して出力する交点レベル検出手段と、
上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段と、
上記各交点レベルを所定の信号レベルに近づけるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整して出力する同相レベル調整手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る位相検出装置は、第1の態様に係る位相検出装置において、
上記位相検出装置は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のピーク値の信号レベルを示す振幅レベルを検出する振幅レベル検出手段をさらに備え、
上記同相レベル調整手段は、上記振幅レベル検出手段により検出された各振幅レベルが互いに等しい振幅レベルに近づくように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを調整して出力することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る位相検出装置は、第1又は第2の態様に係る位相検出装置において、上記選択信号として選択される位相区間を含む所定の位相区間毎に、
上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整することを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る位相検出装置は、第1乃至第3の態様に係る位相検出装置において、
上記所定の位相区間は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちで上記同相レベル調整手段によって同相レベルを調整されている信号とは異なる信号が所定の信号レベルに到達したことによって決定されることを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る位相検出装置は、第1乃至第4の態様に係る位相検出装置において、
上記複数のセンサ信号又は当該複数のセンサ信号の波形は、上記各交点のうちの互いに隣接する2つの交点の間の波形が実質的に直線である波形であることを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る位相検出装置は、第1乃至第5の態様に係る位相検出装置において、
上記所定の信号レベルは、上記所上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のピーク値に基づく所定値、上記選択信号に含まれる複数の交点の平均値、又は外部情報によって設定される設定値であることを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る位相検出装置は、第1乃至第6の態様に係る位相検出装置において、
上記同相レベル調整手段は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの一つ、
上記選択信号として選択された位相区間の上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの一つ、又は
上記モータの一回転における上記選択信号として選択された位相区間の上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの一つを基準として、各同相レベルを調整することを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る位相検出装置は、第1乃至第7の態様に係る位相検出装置において、
上記信号選択手段は、上記各交点のうちの互いに隣接する交点間の位相区間毎に、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中からそれぞれ1つの選択信号を選択して連結することにより選択信号を生成することを特徴とする。
本発明の第9の態様に係るモータ駆動制御装置は、第1乃至第8の態様に係る位相検出装置を備え、上記位相検出装置からの位相情報信号に基づいてモータを駆動制御するモータ駆動制御装置であって、
上記複数のセンサ信号、又は上記位相情報信号は、上記モータのコイル電流を切り換えるために用いられることを特徴とする。
本発明の第10の態様に係るモータ装置は、第9の態様に係るモータ駆動制御装置と、
上記モータ駆動制御装置によって駆動制御されるモータとを備えることを特徴とする。
1,1a,1b…位相検出装置、
2…センサ回路、
3…モータ駆動制御装置、
5…半導体集積回路(半導体LSI)、
10…交点位相検出回路、
11,12,13…比較器、
20…信号選択回路、
21…ロジック回路、
30…位相検出回路、
31−1〜31−N…比較器、
32−1〜32−N,33,34…電圧源、
50,50a…交点レベル検出回路、
51…目標交点上限レベル生成回路、
52…目標交点下限レベル生成回路、
53,54…比較器、
55…信号立ち下がり検出回路、
56…信号立ち上がり検出回路、
57…アップダウンカウンタ、
58,59…同相レベル格納回路
80…プリドライバ、
81…駆動相コントローラ、
82〜84…駆動増幅器、
90…メインドライバ、
91〜96…スイッチ素子、
100…モータコントローラ、
110…モータ駆動部、
130…交点レベル比較回路、
131…可変電圧源、
140…振幅レベル検出回路、
141…目標振幅上限レベル生成回路、
142…目標振幅下限レベル生成回路、
143,144…比較器、
145…信号立ち上がり検出回路、
146…アップダウンカウンタ、
150…ゼロクロス位相検出回路、
151,152,153…比較器、
200…同相レベル調整回路、
210,220,230…差動増幅回路、
211,221,231…差動増幅器、
212〜214,222〜224,232〜234…抵抗、
215,225,235…帰還抵抗、
214a,215a,224a,225a,234a,235a…可変抵抗、
216,226,236…可変電圧源、
M1…モータ、
S1,S2,S3…センサ、
SW1,SW2…スイッチ。
特開2013−099023号公報

Claims (7)

  1. 複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する位相検出装置において、
    上記複数のセンサ信号又は当該複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段と、
    上記各交点の信号レベルである各交点レベルを検出して、上記検出した各交点レベルを示す複数の交点レベル信号を生成して出力する交点レベル検出手段と、
    上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
    上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段と、
    上記各交点レベルを所定の信号レベルに近づけるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整して出力する同相レベル調整手段とを備え
    上記同相レベル調整手段は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号において、上記選択信号として選択される位相区間を含む所定の位相区間毎に、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整することを特徴とする位相検出装置。
  2. 複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する位相検出装置において、
    上記複数のセンサ信号又は当該複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段と、
    上記各交点の信号レベルである各交点レベルを検出して、上記検出した各交点レベルを示す複数の交点レベル信号を生成して出力する交点レベル検出手段と、
    上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
    上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段と、
    上記各交点レベルを所定の信号レベルに近づけるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整して出力する同相レベル調整手段とを備え、
    上記所定の位相区間は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちで上記同相レベル調整手段によって同相レベルが調整されている信号とは異なる信号が所定の信号レベルに到達したことによって決定されることを特徴とする位相検出装置。
  3. 複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する位相検出装置において、
    上記複数のセンサ信号又は当該複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段と、
    上記各交点の信号レベルである各交点レベルを検出して、上記検出した各交点レベルを示す複数の交点レベル信号を生成して出力する交点レベル検出手段と、
    上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
    上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段と、
    上記各交点レベルを所定の信号レベルに近づけるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整して出力する同相レベル調整手段とを備え、
    上記所定の信号レベルは、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のピーク値に基づく所定値、又は上記選択信号に含まれる複数の交点の平均値であることを特徴とする位相検出装置。
  4. 複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する位相検出装置において、
    上記複数のセンサ信号又は当該複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段と、
    上記各交点の信号レベルである各交点レベルを検出して、上記検出した各交点レベルを示す複数の交点レベル信号を生成して出力する交点レベル検出手段と、
    上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
    上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段と、
    上記各交点レベルを所定の信号レベルに近づけるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各同相レベルをそれぞれ調整して出力する同相レベル調整手段とを備え、
    上記同相レベル調整手段は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの一つ、上記選択信号として選択された位相区間の上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの一つ、又は上記モータの一回転における上記選択信号として選択された位相区間の上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの一つを基準として、各同相レベルを調整することを特徴とする位相検出装置。
  5. 上記信号選択手段は、上記各交点のうちの互いに隣接する交点間の位相区間毎に、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中からそれぞれ1つの選択信号を選択して連結することにより選択信号を生成することを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか1つに記載の位相検出装置。
  6. 請求項1〜のうちのいずれか1つに記載の位相検出装置を備え、上記位相検出装置からの位相情報信号に基づいてモータを駆動制御するモータ駆動制御装置であって、
    上記複数のセンサ信号、又は上記位相情報信号は、上記モータのコイル電流を切り換えるために用いられることを特徴とするモータ駆動制御装置。
  7. 請求項に記載のモータ駆動制御装置と、
    上記モータ駆動制御装置によって駆動制御されるモータとを備えることを特徴とするモータ装置。
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