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JP6396448B2 - 機械タイプ通信を支援する無線接続システムにおいて放送チャネル送信方法及びそれを支援する装置 - Google Patents

機械タイプ通信を支援する無線接続システムにおいて放送チャネル送信方法及びそれを支援する装置 Download PDF

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Description

本発明は、機械タイプ通信(MTC:Machine Type Communication)を支援する無線接続システムに関し、特に、MTCに対して物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を反復的に送信する方法及びそれを支援する装置に関する。
無線接続システムが音声やデータなどのような種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線接続システムは、可用のシステムリソース(帯域幅、送信電力など)を共有して多重ユーザとの通信を支援できる多元接続(multiple access)システムである。多元接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
本発明の目的は、MTC端末に対するPBCHを構成する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、MTC端末に対するPBCHを介して送信される制御情報を反復的に送信する方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、上記の方法を支援する装置を提供することにある。
本発明で達成しようとする技術的目的は、以上で言及した事項に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下に説明する本発明の実施例から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって考慮されてもよい。
本発明は、機械タイプ通信(MTC:Machine Type Communication)を支援する無線接続システムに関し、特に、MTCに対して物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を反復的に送信する方法及びそれを支援する装置を提供する。
本発明の一様態として、機械タイプ通信(MTC)を支援する無線接続システムにおいて物理放送チャネル(PBCH)を送信する方法は、レガシー送信領域でレガシーPBCHを放送するステップと、MTC送信領域でMTC PBCHを放送するステップとを有することができる。このとき、レガシー送信領域は、毎フレームの1番目のサブフレームの2番目のスロットにおける周波数軸中心の6個のリソースブロック(RB)で構成され、MTC送信領域は、毎フレームの1番目のサブフレーム以外のサブフレームで構成されてもよい。
本発明の他の様態として、機械タイプ通信(MTC)を支援する無線接続システムにおいて物理放送チャネル(PBCH)を送信する基地局は、送信器と、PBCH送信を支援するためのプロセッサとを備えることができる。このとき、プロセッサは、送信器を制御して、レガシー送信領域でレガシーPBCHを放送し、MTC送信領域でMTC PBCHを放送するように構成され、レガシー送信領域は、毎フレームの1番目のサブフレームの2番目のスロットにおける周波数軸中心の6個のリソースブロック(RB)で構成され、MTC送信領域は、毎フレームの1番目のサブフレーム以外のサブフレームで構成されてもよい。
本発明の実施例において、レガシーPBCH及びMTC PBCHは、同じシステム情報を含み、レガシーPBCHは、第1PBCHエンコーディングビットブロックであり、MTC PBCHは、第2PBCHエンコーディングビットブロックであってもよい。
又は、レガシーPBCH及びMTC PBCHは、同じシステム情報を含み、レガシーPBCH及びMTC PBCHは、同じPBCHエンコーディングビットブロックであってもよい。
このとき、MTC送信領域は、該当のサブフレームに送信されるセル参照信号(CRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(PHICH)及び/又は物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)を考慮して設定されてもよい。
また、MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素未満である場合、MTC PBCHは、MTC送信領域のサイズだけ送信され、残りは送信されないように設定されてもよい。
又は、MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素以上である場合、MTC PBCHは全て送信され、残ったMTC送信領域ではMTC PBCHが循環方式で再び送信されてもよい。
又は、MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素以上である場合、MTC PBCHは全て送信され、残ったMTC送信領域では他のMTC PBCHが送信されてもよい。
上述した本発明の様態は、本発明の好適な実施例の一部に過ぎず、本願発明の技術的特徴が反映された様々な実施例が、当該技術の分野における通常の知識を有する者にとって、以下に詳述する本発明の詳細な説明から導出され、理解されるであろう。
本発明の実施例によれば、次のような効果がある。
第一に、劣悪な環境にあるMTC端末にもPBCHを確実に送信することができる。
第二に、MTC端末に対して新しいMTC PBCHを定義することによって、レガシー端末に影響を与えず、MTC端末に対するシステム情報を効果的に送信することができる。
本発明の実施例から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の本発明の実施例に関する記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって明確に導出され理解されるであろう。すなわち、本発明を実施するに上で意図していなかった効果も、本発明の実施例から、当該技術の分野における通常の知識を有する者によって導出可能である。
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に関する様々な実施例を提供する。また、添付の図面は、詳細な説明と共に本発明の実施の形態を説明するために用いられる。
図1は、本発明の実施例で使用できる物理チャネル及びこれらを用いた信号送信方法を説明するための図である。 図2は、本発明の実施例で用いられる無線フレームの構造を示す図である。 図3は、本発明の実施例で使用できる下りリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。 図4は、本発明の実施例で使用できる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。 図5は、本発明の実施例で使用できる下りサブフレームの構造を示す図である。 図6は、本発明の実施例で用いられるクロスキャリアスケジューリングによるLTE−Aシステムのサブフレーム構造を示す図である。 図7は、LTE/LTE−Aシステムで用いられる初期接続過程の一例を示す図である。 図8は、放送チャネル信号を送信する方法の一例を示す図である。 図9は、MTC端末及びレガシー端末が共存する状況でPBCHを送受信する方法の一つを示す図である。 図10は、図1乃至図9で説明した方法を具現し得る装置を示す図である。
以下に詳述する本発明の実施例は、機械タイプ通信(MTC)を支援する無線接続システムに関し、特に、MTCに対して物理放送チャネル(PBCH)を反復的に送信する方法及びそれを支援する装置を提供する。
以下の実施例は、本発明の構成要素と特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明する動作の順序は変更してもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は他の実施例に含まれてもよく、又は他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。
図面に関する説明において、本発明の要旨を曖昧にさせうる手順又は段階などは記述を省略し、当業者のレベルで理解できるような手順又は段階も記述を省略した。
本明細書で、本発明の実施例は、基地局と移動局間のデータ送受信関係を中心に説明した。ここで、基地局は移動局と直接通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書で基地局によって行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)によって行われてもよい。
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network node)からなるネットワークで移動局との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われてもよい。ここで、「基地局」は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、発展した基地局(ABS:Advanced Base Station)又はアクセスポイント(access point)などの用語に代えてもよい。
また、本発明の実施例でいう「端末(Terminal)」は、ユーザ機器(UE:User Equipment)、移動局(MS:Mobile Station)、加入者端末(SS:Subscriber Station)、移動加入者端末(MSS:Mobile Subscriber Station)、移動端末(Mobile Terminal)、MTC端末、又は発展した移動端末(AMS:Advanced Mobile Station)などの用語に代えてもよい。特に、MTC端末は、MTCを支援する端末を意味することができる。
また、送信端は、データサービス又は音声サービスを提供する固定及び/又は移動ノードを意味し、受信端は、データサービス又は音声サービスを受信する固定及び/又は移動ノードを意味する。そのため、上りリンクでは、移動局を送信端とし、基地局を受信端とすることができる。同様に、下りリンクでは、移動局を受信端とし、基地局を送信端とすることができる。
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802.xxシステム、3GPP(3rd Generation Partnership Project)システム、3GPP LTEシステム及び3GPP2システムのうち少なくとも一つに開示された標準文書によって裏付けることができ、特に、本発明の実施例は、3GPP TS 36.211、3GPP TS 36.212、3GPP TS 36.213及び3GPP TS 36.321の文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の実施例において説明していない自明な段階又は部分は、上記の文書を参照して説明することができる。また、本文書で開示している用語はいずれも上記の標準文書によって説明することができる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態を、添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのもので、本発明が実施されうる唯一の実施の形態を示すためのものではない。
また、本発明の実施例で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更してもよい。
例えば、本発明の実施例でいう‘同期信号’は、同期シーケンス、訓練シンボル又は同期プリアンブルなどの用語と同じ意味で使われてもよい。
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに適用することができる。
CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。
UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であって、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)システムは、3GPP LTEシステムの改良されたシステムである。本発明の技術的特徴に関する説明を明確にするために、本発明の実施例を3GPP LTE/LTE−Aシステムを中心に説明するが、IEEE 802.16e/mシステムなどに適用してもよい。
1. 3GPP LTE/LTE_Aシステム
無線接続システムにおいて、端末は下りリンク(DL:Downlink)を介して基地局から情報を受信し、上りリンク(UL:Uplink)を介して基地局に情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、一般データ情報及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
1.1 システム一般
図1は、本発明の実施例で使用できる物理チャネル及びこれらを用いた信号送信方法を説明するための図である。
電源が消えた状態で電源がついたり、新しくセルに進入したりした端末は、S11段階で基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。そのために、端末は基地局から1次同期チャネル(P−SCH:Primary Synchronization Channel)及び2次同期チャネル(S−SCH:Secondary Synchronization Channel)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得する。
その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)信号を受信してセル内の放送情報を取得することができる。
一方、端末は初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りチャネル状態を確認することができる。
初期セル探索を終えた端末は、S12段階で、物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、及び物理下り制御チャネル情報に基づく物理下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報を取得することができる。
その後、端末は、基地局に接続を完了するために、段階S13乃至段階S16のようなランダムアクセス手順(Random Access Procedure)を行うことができる。そのために、端末は物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を用いてプリアンブル(preamble)を送信し(S13)、物理下り制御チャネル及びこれに対応する物理下り共有チャネルを用いてプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S14)。競合ベースのランダムアクセスでは、端末は、さらなる物理ランダムアクセスチャネル信号の送信(S15)、及び物理下り制御チャネル信号及びこれに対応する物理下り共有チャネル信号の受信(S16)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
上述したような手順を行った端末は、その後、一般的な上り/下り信号送信手順として、物理下り制御チャネル信号及び/又は物理下り共有チャネル信号の受信(S17)及び物理上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)信号及び/又は物理上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)信号の送信(S18)を行うことができる。
端末が基地局に送信する制御情報を総称して、上り制御情報(UCI:Uplink Control Information)という。UCIは、HARQ−ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative−ACK)、SR(Scheduling Request)、CQI(Channel Quality Indication)、PMI(Precoding Matrix Indication)、RI(Rank Indication)情報などを含む。
LTEシステムにおいて、UCIは、一般的にPUCCHを介して周期的に送信するが、制御情報とトラフィックデータが同時に送信されるべき場合にはPUSCHを介して送信してもよい。また、ネットワークの要請/指示に応じてPUSCHを介してUCIを非周期的に送信してもよい。
図2には、本発明の実施例で用いられる無線フレームの構造を示す。
図2(a)は、タイプ1フレーム構造(frame structure type 1)を示す。タイプ1フレーム構造は、全二重(full duplex)FDD(Frequency Division Duplex)システムと半二重(half duplex)FDDシステムの両方に適用することができる。
1無線フレーム(radio frame)は、
の長さを有し、
の均等な長さを有し、0から19までのインデックスが与えられた20個のスロットで構成される。1サブフレームは、2個の連続したスロットと定義され、i番目のサブフレームは、2i及び2i+1に該当するスロットで構成される。すなわち、無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成される。1サブフレームを送信するために掛かる時間を送信時間区間(TTI:transmission time interval)という。ここで、Tsはサンプリング時間を表し、Ts=1/(15kHz×2048)=3.2552×10−8(約33ns)と表示される。スロットは、時間領域で複数のOFDMシンボル又はSC−FDMAシンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(Resource Block)を含む。
1スロットは、時間領域で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含む。3GPP LTEは、下りリンクでOFDMAを使用するので、OFDMシンボルは1シンボル区間(symbol period)を表現するためのものである。OFDMシンボルは、1つのSC−FDMAシンボル又はシンボル区間ということができる。リソースブロック(resource block)は、リソース割り当て単位であって、1スロットで複数の連続した副搬送波(subcarrier)を含む。
全二重FDDシステムでは、各10ms区間で10個のサブフレームを下り送信と上り送信のために同時に利用することができる。このとき、上り送信と下り送信は周波数領域で区別される。一方、半二重FDDシステムでは、端末は送信と受信を同時に行うことができない。
上述した無線フレームの構造は一つの例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるOFDMシンボルの数は様々に変更されてもよい。
図2(b)には、タイプ2フレーム構造(frame structure type 2)を示す。タイプ2フレーム構造はTDDシステムに適用される。1無線フレームは、
の長さを有し、
長さを有する2個のハーフフレーム(half−frame)で構成される。各ハーフフレームは、
の長さを有する5個のサブフレームで構成される。i番目のサブフレームは、2i及び2i+1に該当する各
の長さを有する2個のスロットで構成される。ここで、Tsは、サンプリング時間を表し、Ts=1/(15kHz×2048)=3.2552×10−8(約33ns)で表示される。
タイプ2フレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(GP:Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)の3つのフィールドで構成される特別サブフレームを含む。ここで、DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上り送信同期を合わせるために用いられる。保護区間は、上りリンクと下りリンクの間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。
下記の表1に、特別フレームの構成(DwPTS/GP/UpPTSの長さ)を示す。
図3は、本発明の実施例で使用できる下りリンクスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。
図3を参照すると、1つの下りリンクスロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含む。ここで、1つの下りリンクスロットは、7個のOFDMシンボルを含み、1つのリソースブロックは周波数領域で12個の副搬送波を含むとするが、これに限定されるものではない。
リソースグリッド上で各要素(element)をリソース要素(resource element)とし、1つのリソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの数NDLは、下りリンク送信帯域幅(bandwidth)に依存する。上りリンクスロットの構造は、下りリンクスロットの構造と同一であってもよい。
図4は、本発明の実施例で使用できる上りリンクサブフレームの構造を示す。
図4を参照すると、上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別される。制御領域には、上り制御情報を運ぶPUCCHが割り当てられる。データ領域には、ユーザデータを運ぶPUSCHが割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCHとPUSCHを同時に送信することがない。一つの端末に対するPUCCHにはサブフレーム内にRB対が割り当てられる。RB対に属するRBは、2個のスロットのそれぞれで異なる副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられたRB対はスロット境界(slot boundary)で周波数跳躍(frequency hopping)するという。
図5には、本発明の実施例で使用できる下りサブフレームの構造を示す。
図5を参照すると、サブフレームにおける1番目のスロットでOFDMシンボルインデックス0から最大3個のOFDMシンボルが、制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルが、PDSCHが割り当てられるデータ領域(data region)である。3GPP LTEで用いられる下りリンク制御チャネルの例には、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)などがある。
PCFICHは、サブフレームにおける最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内に制御チャネルの送信のために使われるOFDMシンボルの数(すなわち、制御領域のサイズ)に関する情報を運ぶ。PHICHは、上りリンクに対する応答チャネルであって、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に対するACK(Acknowledgement)/NACK(Negative−Acknowledgement)信号を運ぶ。PDCCHを介して送信される制御情報を下り制御情報(DCI:downlink control information)という。下り制御情報は、上りリソース割り当て情報、下りリソース割り当て情報、又は任意の端末グループに対する上り送信(Tx)電力制御命令を含む。
2. キャリア併合(CA:Carrier Aggregation)環境
2.1 CA一般
3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution;Rel−8又はRel−9)システム(以下、LTEシステム)は、単一コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を複数の帯域に分割して使用する多重搬送波変調(MCM:Multi−Carrier Modulation)方式を用いる。しかし、3GPP LTE−Advancedシステム(例、Rel−10又はRel−11)(以下、LTE−Aシステム)では、LTEシステムよりも広帯域のシステム帯域幅を支援するために、1つ以上のコンポーネントキャリアを結合して使用するキャリア併合(CA:Carrier Aggregation)のような方法を使用することができる。キャリア併合は、搬送波集成、搬送波整合、マルチコンポーネントキャリア環境(Multi−CC)又はマルチキャリア環境に言い換えてもよい。
本発明でいうマルチキャリアは、キャリアの併合(又は、搬送波集成)を意味し、このとき、キャリアの併合は、隣接した(contiguous)キャリア間の併合だけでなく、非隣接した(non−contiguous)キャリア間の併合も意味する。また、下りリンクと上りリンク間に集成されるコンポーネントキャリアの数が異なるように設定されてもよい。下りリンクコンポーネントキャリア(以下、「DL CC」という。)数と上りリンクコンポーネントキャリア(以下、「UL CC」という。)数とが一致する場合を対称的(symmetric)併合といい、それらの数が異なる場合を非対称的(asymmetric)併合という。このようなキャリア併合は、搬送波集成、帯域幅集成(bandwidth aggregation)、スペクトル集成(spectrum aggregation)などのような用語と同じ意味で使われてもよい。
LTE−Aシステムでは、2つ以上のコンポーネントキャリアが結合して構成されるキャリア併合は、100MHz帯域幅まで支援することを目標とする。目標帯域よりも小さい帯域幅を有する1個以上のキャリアを結合するとき、結合するキャリアの帯域幅は、既存のIMTシステムとの互換性(backward compatibility)維持のために、既存システムで使用する帯域幅に制限することができる。
例えば、既存の3GPP LTEシステムでは{1.4、3、5、10、15、20}MHz帯域幅を支援し、3GPP LTE−advancedシステム(すなわち、LTE−A)では、既存システムとの互換のために、上記の帯域幅のみを用いて20MHzよりも大きい帯域幅を支援するようにすることができる。また、本発明で用いられるキャリア併合システムは、既存システムで用いる帯域幅と無関係に、新しい帯域幅を定義してキャリア併合を支援するようにしてもよい。
また、上述のようなキャリア併合は、イントラ−バンドCA(Intra−band CA)及びインター−バンドCA(Inter−band CA)とに区別できる。イントラ−バンドキャリア併合とは、複数のDL CC及び/又はUL CCが周波数上で隣接したり近接して位置することを意味する。換言すれば、DL CC及び/又はUL CCのキャリア周波数が同一のバンド内に位置することを意味できる。一方、周波数領域で遠く離れている環境をインター−バンドCA(Inter−Band CA)と呼ぶことができる。換言すれば、複数のDL CC及び/又はUL CCのキャリア周波数が互いに異なるバンドに位置することを意味できる。このような場合、端末は、キャリア併合環境での通信を行うために複数のRF(radio frequency)端を使用することもできる。
LTE−Aシステムは、無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を用いる。上述したキャリア併合環境は、多重セル(multiple cells)環境と呼ぶことができる。セルは、下りリソース(DL CC)と上りリソース(UL CC)との一対の組合せと定義されるが、上りリソースは必須要素ではない。そのため、セルは、下りリソース単独で構成されてもよく、下りリソースと上りリソースとで構成されてもよい。
例えば、特定端末が1つの設定されたサービングセル(configured serving cell)を有する場合、1個のDL CCと1個のUL CCを有することができるが、特定端末が2個以上の設定されたサービングセルを有する場合には、セルの数だけのDL CCを有し、UL CCの数は該DL CCと等しくてもよく小さくてもよい。又は、逆に、DL CCとUL CCが構成されてもよい。すなわち、特定端末が複数の設定されたサービングセルを有する場合、DL CCの数よりもUL CCが多いキャリア併合環境も支援可能である。
また、キャリア併合(CA)は、それぞれキャリア周波数(セルの中心周波数)が互いに異なる2つ以上のセルの併合と理解されてもよい。ここでいう「セル(Cell)」は、一般的に使われる基地局がカバーする地理的領域としての「セル」とは区別しなければならない。以下、上述したイントラ−バンドキャリア併合をイントラ−バンド多重セルと称し、インター−バンドキャリア併合をインター−バンド多重セルと称する。
LTE−Aシステムで使われるセルは、プライマリセル(PCell:Primary Cell)及びセカンダリセル(SCell:Secondary Cell)を含む。PセルとSセルは、サービングセル(Serving Cell)として用いることができる。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリア併合が設定されていないか、キャリア併合を支援しない端末の場合、Pセルのみで構成されたサービングセルが1つ存在する。一方、RRC_CONNECTED状態にあると共にキャリア併合が設定された端末の場合、1つ以上のサービングセルが存在でき、全体サービングセルにはPセルと1つ以上のSセルが含まれる。
サービングセル(PセルとSセル)は、RRCパラメータを用いて設定することができる。PhysCellIdは、セルの物理層識別子であって、0から503までの整数値を有する。SCellIndexは、Sセルを識別するために使われる簡略な(short)識別子であって、1から7までの整数値を有する。ServCellIndexは、サービングセル(Pセル又はSセル)を識別するために使われる簡略な(short)識別子であって、0から7までの整数値を有する。0値はPセルに適用され、SCellIndexはSセルに適用するためにあらかじめ与えられる。すなわち、ServCellIndexにおいて最も小さいセルID(又は、セルインデックス)を有するセルがPセルとなる。
Pセルは、プライマリ周波数(又は、primary CC)上で動作するセルを意味する。端末が初期連結設定(initial connection establishment)仮定を行ったり連結再−設定過程行ったりするために用いられることもあり、ハンドオーバー過程で指示されたセルを意味することもある。また、Pセルは、キャリア併合環境で設定されたサービングセルのうち、制御関連通信の中心となるセルを意味する。すなわち、端末は、自身のPセルでのみPUCCHの割り当てを受けて送信することができ、システム情報を取得したりモニタリング手順を変更するためにPセルのみを用いることができる。E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)は、キャリア併合環境を支援する端末に対し、移動性制御情報(mobility Control Info)を含む上位層のRRC連結再設定(RRC Connection Reconfigutaion)メッセージを用いてハンドオーバー手順のためにPセルのみを変更することもできる。
Sセルは、セカンダリ周波数(又は、Secondary CC)上で動作するセルを意味することができる。特定端末にPセルは1つのみ割り当てられ、Sセルは1つ以上割り当てられうる。Sセルは、RRC連結設定がなされた後に構成可能であり、さらなる無線リソースを提供するために用いることができる。キャリア併合環境で設定されたサービングセルのうち、Pセル以外のセル、すなわち、SセルにはPUCCHが存在しない。
E−UTRANは、Sセルを、キャリア併合環境を支援する端末に追加する際、RRC_CONNECTED状態にある関連したセルの動作に関する全てのシステム情報を、特定シグナル(dedicated signal)を用いて提供することができる。システム情報の変更は、関連したSセルの解除及び追加によって制御することができ、このとき、上位層のRRC連結再設定(RRC Connection Reconfigutaion)メッセージを用いることができる。E−UTRANは、関連したSセル内でブロードキャストするよりは、端末別に異なるパラメータを有する特定シグナリング(dedicated signaling)を行うことができる。
初期保安活性化過程が始まった後、E−UTRANは、連結設定過程で初期に構成されるPセルに加えて、1つ以上のSセルを含むネットワークを構成することができる。キャリア併合環境でPセル及びSセルはそれぞれのコンポーネントキャリアとして動作することができる。以下の実施例では、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)はPセルと同じ意味で使われ、セカンダリコンポーネントキャリア(SCC)はSセルと同じ意味で使われてもよい。
2.2 クロスキャリアスケジューリング(Cross Carrier Scheduling)
キャリア併合システムでは、キャリア(又は、搬送波)又はサービングセル(Serving Cell)に対するスケジューリング観点で、自己スケジューリング(Self−Scheduling)方法及びクロスキャリアスケジューリング(Cross Carrier Scheduling)方法の2つがある。クロスキャリアスケジューリングは、クロスコンポーネントキャリアスケジューリング(Cross Component Carrier Scheduling)又はクロスセルスケジューリング(Cross Cell Scheduling)と呼ぶこともできる。
自己スケジューリングは、PDCCH(DL Grant)とPDSCHが同一のDL CCで送信されたり、DL CCで送信されたPDCCH(UL Grant)に基づいて送信されるPUSCHが、ULグラント(UL Grant)を受信したDL CCとリンクされているUL CCで送信されることを意味する。
クロスキャリアスケジューリングは、PDCCH(DL Grant)とPDSCHがそれぞれ異なるDL CCで送信されたり、DL CCで送信されたPDCCH(UL Grant)に基づいて送信されるPUSCHが、ULグラントを受信したDL CCとリンクされているUL CCではなく他のUL CCで送信されることを意味する。
クロスキャリアスケジューリングは、端末特定(UE−specific)に活性化又は非活性化することができ、これは、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって半静的(semi−static)に各端末別に知らせることができる。
クロスキャリアスケジューリングが活性化された場合、PDCCHに、当該PDCCHが指示するPDSCH/PUSCHがどのDL/UL CCで送信されるかを知らせるキャリア指示子フィールド(CIF:Carrier Indicator Field)が必要である。例えば、PDCCHは、PDSCHリソース又はPUSCHリソースをCIFを用いて複数のコンポーネントキャリアのうちの一つに割り当てることができる。すなわち、DL CC上のPDCCHが、多重集成されたDL/UL CCの一つにPDSCH又はPUSCHリソースを割り当てる場合、CIFが設定される。この場合、LTE Release−8のDCIフォーマットをCIFによって拡張することができる。このとき、設定されたCIFは、3ビットフィールドとして固定したり、設定されたCIFの位置は、DCIフォーマットの大きさにかかわらずに固定することができる。また、LTE Release−8のPDCCH構造(同一コーディング及び同一CCEベースのリソースマッピング)を再使用することもできる。
一方、DL CC上のPDCCHが、同一DL CC上のPDSCHリソースを割り当てたり、単一リンクされたUL CC上のPUSCHリソースを割り当てる場合には、CIFが設定されない。この場合、LTE Release−8と同一のPDCCH構造(同一コーディング及び同じCCEベースのリソースマッピング)及びDCIフォーマットを使用することができる。
クロスキャリアスケジューリングが可能なとき、端末は、CC別送信モード及び/又は帯域幅によって、モニタリングCCの制御領域で複数のDCIに対するPDCCHをモニタリングする必要がある。したがって、これを支援し得る検索空間の構成とPDCCHモニタリングが必要である。
キャリア併合システムにおいて、端末DL CC集合は、端末がPDSCHを受信するようにスケジュールされたDL CCの集合を表し、端末UL CC集合は、端末がPUSCHを送信するようにスケジュールされたUL CCの集合を表す。また、PDCCHモニタリング集合(monitoring set)は、PDCCHモニタリングを行う少なくとも一つのDL CCの集合を表す。PDCCHモニタリング集合は、端末DL CC集合と同一であってもよく、端末DL CC集合の副集合(subset)であってもよい。PDCCHモニタリング集合は、端末DL CC集合のDL CCのうち少なくとも一つを含むことができる。又は、PDCCHモニタリング集合は、端末DL CC集合に関係なく別個として定義されるようにしてもよい。PDCCHモニタリング集合に含まれるDL CCは、リンクされたUL CCに対する自己−スケジューリング(self−scheduling)は常に可能なように設定することができる。このような、端末DL CC集合、端末UL CC集合及びPDCCHモニタリング集合は、端末特定(UE−specific)、端末グループ特定(UE group−specific)又はセル特定(Cell−specific)に設定することができる。
クロスキャリアスケジューリングが非活性化されたということは、PDCCHモニタリング集合が常に端末DL CC集合と同一であることを意味し、このような場合には、PDCCHモニタリング集合に対する別のシグナリングのような指示が不要である。しかし、クロスキャリアスケジューリングが活性化された場合には、PDCCHモニタリング集合が端末DL CC集合内で定義されることが好ましい。すなわち、端末に対してPDSCH又はPUSCHをスケジューリングするために基地局はPDCCHモニタリング集合でのみPDCCHを送信する。
図6は、本発明の実施例で用いられるクロスキャリアスケジューリングによるLTE−Aシステムのサブフレーム構造を示す図である。
図6を参照すると、LTE−A端末のためのDLサブフレームは、3個の下りリンクコンポーネントキャリア(DL CC)が結合されており、DL CC‘A’は、PDCCHモニタリングDL CCと設定されている。CIFが用いられない場合、各DL CCは、CIF無しで、自身のPDSCHをスケジューリングするPDCCHを送信することができる。一方、CIFが上位層シグナリングによって用いられる場合には、一つのDL CC‘A’のみが、CIFを用いて、自身のPDSCH又は他のCCのPDSCHをスケジューリングするPDCCHを送信することができる。このとき、PDCCHモニタリングDL CCとして設定されていないDL CC‘B’と‘C’はPDCCHを送信しない。
3. 共用制御チャネル及び放送チャネルの割り当て方法
3.1 初期接続過程
初期接続過程は、セル探索過程、システム情報取得過程及び任意接続過程(Random Access Procedure)で構成することができる。
図7は、LTE/LTE−Aシステムで用いられる初期接続過程の一例を示す図である。
端末は、基地局から送信される同期信号(例えば、1次同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び2次同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal))を受信することによって下りリンク同期情報を取得することができる。同期信号は毎フレーム(10ms単位)ごとに2回ずつ送信される。すなわち、同期信号は5msごとに送信される(S710)。
S710段階で取得される下りリンク同期情報には、物理セル識別子(PCID:Physical Cell ID)、下りリンク時間及び周波数同期、及びサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長情報などを含むことができる。
その後、端末は、物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)で送信されるPBCH信号を受信する。このとき、PBCH信号は、4フレーム(すなわち、40ms)において異なるスクランブリングシーケンスで4回反復して送信される(S720)。
PBCH信号には、システム情報の一つとしてMIB(Master Information Block)が含まれる。1つのMIBは総24ビットのサイズを有し、そのうちの14ビットは物理HARQ指示チャネル(PHICH)設定情報、下りリンクセル帯域幅(dl−bandwidth)情報、システムフレーム番号(SFN:System Frame Number)を示すために用いられる。残りの10ビットは、余分のビットとして構成される。
その後、端末は、基地局から送信されるそれぞれ異なるシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)を受信することによって、残りのシステム情報を取得することができる。これらのSIBはDL−SCH上で送信され、SIBの存在するか否かは、SI−RNTI(System Information Radio Network Temporary Identities)でマスクされたPDCCH信号から確認される(S730)。
SIBのうち、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)は、該当セルがセル選択に適したセルであるかを決定する上で必要なパラメータ及び他のSIBに対する時間軸上のスケジューリングに関する情報を含む。システム情報ブロックタイプ2(SIB2)は、共用チャネル(Common Channel)情報及び共有チャネル(Shared Channel)情報を含む。SIB3乃至SIB8は、セル再選択関連情報、セル外周波数(Inter−Frequency)、セル内周波数(Intra−Frequency)などの情報を含む。SIB9はホーム基地局(HeNB:Home eNodeB)の名前を伝達するために用いられ、SIB10−SIB12は、地震及び津波警告サービス(ETWS:Earthquake and Tsunami Warning Service)通知及び災難警告システム(CMAS:Commercial Mobile Alert System)警告メッセージを含む。SIB13は、MBMS関連制御情報を含む。
端末は、S710段階乃至S730段階を行うことで任意接続過程を行うことができる。特に、端末は、上述したSIBのうちSIB2を受信すると、PRACH(Physical Random Access Channel)信号を送信するためのパラメータを取得することができる。したがって、端末は、SIB2に含まれたパラメータを用いてPRACH信号を生成及び送信することによって、基地局と任意接続過程を行うことができる(S740)。
3.2 物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)
LTE/LTE−AシステムではMIB送信のためにPBCHを用いる。以下ではPBCHを構成する方法について説明する。
ビットブロック
は、変調前にセル特定シーケンスとスクランブルされ、スクランブルされたビットブロック
として算出される。ここで、
は、PBCH上で送信されるビットの数を意味し、一般CP(normal cyclic prefix)に対しては1920ビットが用いられ、拡張CP(extended cyclic prefix)に対しては1728ビットが用いられる。
次の式1には、ビットブロックをスクランブルする方法の一例を示す。
式1で、
は、スクランブリングシーケンスを表す。スクランブリングシーケンスは、
を満たす各無線フレームで
と共に初期化される。
スクランブルされたビットのブロック
は変調されて複素値変調シンボルブロック
として算出される。このとき、物理放送チャネルに対して適用可能な変調方式はQPSK(quadrature phase shift keying)である。
変調シンボルブロック
は、一つ以上のレイヤ(layers)にマップされる。ここで、
である。その後、変調シンボルブロックはプリコーディングされてベクトルブロック
として算出される。ここで、
である。また、
は、アンテナポートpに対する信号を表し、
である。pは、セル特定参照信号に対するアンテナポートの番号を表す。
各アンテナポートに対する複素値シンボルブロック
は、
を満たす無線フレームから始まって4個の連続した無線フレームで送信される。また、複素値シンボルブロックは、参照信号の送信のために予約されたリソース要素以外のリソース要素(k,l)に対してインデックスkの一番目から昇順でマップされ、続いて、サブフレーム0のスロット1のインデックスlにマップされ、最後に無線フレーム番号にマップされる。リソース要素インデックスは、次の式2のように与えられる。
参照信号のためのリソース要素は、マッピングから除外される。マッピング動作は、実際の構成にかかわらず、アンテナポート0〜3に対するセル特定参照信号があると仮定する。端末は、参照信号が予約されていると仮定されたが、参照信号の送信に用いられないリソース要素を、PDSCH送信のために使用不可能なものと仮定する。端末は、このようなリソース要素に対する他のいかなる仮定もしない。
3.3 MIB(Master Information Block)
MIBは、PBCHで送信されるシステム情報である。すなわち、MIBは、BCHを介して送信されるシステム情報を含む。MIBに対してはシグナリング無線ベアラーが適用されず、RLC−SAP(Radio Link Control−Service Access Point)はTM(Transparent Mode)であり、論理チャネルはBCCH(Broadcast Control Channel)であり、E−UTRANからUEに送信される。次の表2に、MIBフォーマットの一例を示す。
MIBには、下りリンク帯域幅(dl−Bandwidth)パラメータ、PHICH設定(PHICH−Config)パラメータ、システムフレーム番号(systemFrameNumber)パラメータ、及び余分のビットが含まれる。
下りリンク帯域幅パラメータは、16個の異なる送信帯域幅構成(NRB)を示す。例えば、n6は6リソースブロックに対応し、n15は15リソースブロックに対応する。PHICH設定パラメータは、DL−SCHの受信に必要なPDCCH上の制御信号を受信するために必要なPHICH設定を示す。システムフレーム番号(SFN)パラメータは、SFNの最上位(MSB)の8ビットを定義する。このとき、SFNの最下位の2ビットはPBCHのデコーディングから間接的に取得される。例えば、PBCH TTIの40msタイミングはLSB 2ビットを指示することができる。これについては図8を用いて詳しく説明する。
図8は、放送チャネル信号を送信する方法の一例を示す図である。
図8を参照すると、論理チャネルであるBCCHを介して送信されたMIBは、伝送チャネルであるBCHを介して伝達される。このとき、MIBは伝送ブロックにマップされ、MIB伝送ブロックにCRCが付加され、チャネルコーディング及びレートマッチングの後、物理チャネルであるPBCHに伝達される。その後、MIBは、スクランブリング、変調過程、レイヤマッピング及びプリコーディング過程を経てリソース要素(RE)にマップされる。すなわち、40ms周期(すなわち、4フレーム)において同一のPBCH信号が異なるスクランブリングシーケンスでスクランブルされて送信される。したがって、端末は、ブラインドデコーディングによって40msにおけ一つのPBCHを検出でき、これを用いてSFNの残り2ビットを推定することができる。
例えば、40msのPBCH TTIにおいて、PBCH信号が最初の無線フレームで送信されると、SFNのLSBは‘00’に設定され、二番目の無線フレームで送信されると、LSBは‘01’に設定され、三番目の無線フレームで送信されると、LSBは‘10’に設定され、最後の無線フレームで送信されると、LSBは‘11’に設定されてもよい。
また、図8を参照すると、PBCHは、各フレームの最初のサブフレーム(subframe #0)の2番目のスロット(slot #1)の先頭の4 OFDMシンボルにおいて中央の72個の副搬送波に割り当てられてもよい。このとき、PBCHの割り当てられる副搬送波領域は、セル帯域幅によらず、常に、中央における72個の副搬送波領域である。これは、端末が下りリンクセル帯域幅のサイズを知っていない場合にもPBCHを検出できるようにするためである。
また、1次同期信号(PSS)の送信される1次同期チャネル(PSC:Primary Synchronization Channel)は、5msのTTIを有し、各フレームにおいてサブフレーム#0及び#5の1番目のスロット(slot #0)の最後のシンボルに割り当てられる。2次同期信号(SSS)の送信される2次同期チャネル(SSC:Secondary Synchronization Channel)は、5msのTTIを有し、同一スロットの最後から2番目のシンボル(すなわち、PSS直前のシンボル)に割り当てられる。また、PSC及びSSCは、セル帯域幅によらず、常に、中央における72個の副搬送波を占有し、62個の副搬送波に割り当てられる。
4. MTC端末へのPBCH送信方法
4.1 MTC端末
LTE−Aシステムは、次世代無線通信システムであり、計器の検針、水位の測定、監視カメラの活用、自動販売機の在庫の報告などのデータ通信を中心にする低価/低仕様の端末を構成することを考慮している。本発明の実施例では、このような端末を、便宜上、MTC(Machine Type Communication)端末と呼ぶものとする。
MTC端末の場合、送信データ量が少なく、上りリンク/下りリンクデータ送受信がたまに発生するため、このような低いデータ送信率に応じて、端末機の単価を下げ、バッテリー消耗を減らすことが効率的である。このようなMTC端末は、移動性が少ないことを特徴とし、このため、チャネル環境がほとんど変わらないという特性を有する。現在LTE−Aでは、このようなMTC端末が既存に比べて広いカバレッジ(coverage)を有するようにすることを考慮しており、MTC端末のための様々なカバレッジ向上(coverage enhancement)技法が議論されている。
例えば、MTC端末が特定セルに初期接続を行う場合、MTC端末は、当該セルを運用/制御するeNodeB(eNB)から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)で当該セルに対するMIB(Master Information Block)を受信し、PDSCHでSIB(System Information Block)情報及びRRC(Radio Resource Control)パラメータを受信することができる。
このとき、MTC端末はレガシーUE(すなわち、一般端末)に比べて送信環境の悪い領域(例えば、地下室など)に設置されがちであり、このため、eNodeBがMTC端末にレガシー端末と同様の方法でSIBを送信すると、MTC端末はそれを受信し難い。これを解決するために、eNBは、このようなカバレッジ問題が存在するMTC端末にPBCH又はSIBをPDSCHで送信する場合に、サブフレーム反復(subframe repetition)、サブフレームバンドリング(subframe bundling)などのようなカバレッジ向上のための技法を適用して送信することができる。
また、eNBがレガシー端末に送信する方式と同様の方式でPDCCH及び/又はPDSCHをMTC端末に送信すると、カバレッジ問題が存在するMTC端末はこれを受信し難い。これを解決するために、eNBは、カバレッジ問題が存在するMTC端末にPDSCHを反復的に送信する技法を導入することができる。
4.2 PBCH反復送信方法
以下、3節で説明した、MTC端末へPBCHを反復して送信する方法について説明する。
PBCHのペイロードは、下りリンクシステム帯域幅、PHICH構成情報及び/又はシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)情報で構成される。基地局は、PBCHペイロードにCRCを付加し、1/3テールバイティング畳み込み符号化(1/3 tail−biting convolutional coding)を行って送信する。
PBCHは、4個の無線フレーム単位(40ms単位)で送信される。例えば、PBCHは、無線フレーム#0におけるサブフレーム#0の2番目のスロットで4個のOFDMシンボルを介して送信される。それぞれのPBCH送信瞬間に(すなわち、OFDMシンボルで)送信されるPBCHのエンコーディングビットは480ビットである。したがって、合計1920ビットのエンコーディングビットが4回にわたって送信される。説明の便宜上、1920ビットの全PBCHエンコードされたビットを、480ビットサイズのPBCH(0)、PBCH(1)、PBCH(2)、PBCH(3)が連接して構成されるものと仮定する(図8参照)。ここで、PBCH(k mod 4)は、無線フレーム#kで送信される480ビットサイズのPBCHエンコードされたビット(encoded bit)を意味し、それぞれ1つのOFDMシンボルで送信されるPBCHエンコーディングビットを意味する。
4.2.1 MTC端末のためのPBCH構成方法
以下、MTC端末のためにPBCH送信領域をレガシーPBCH送信領域と別にして設定する場合にPBCHを構成する方法について説明する。
サブフレーム#0の2番目のスロット(図8参照)と異なる位置(例えば、同一サブフレームの1番目のスロット又は他のサブフレーム)でPBCHが送信される場合、基地局は、4個のPBCHエンコーディングビットブロックのうち任意の一つのエンコーディングビットブロックを選択して送信することができる。サブフレーム#0の2番目のスロットと異なる位置でPBCHを送信する場合には、セル参照信号(CRS:Cell Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel Status Information−Reference Signal)、PDCCH、PHICH及び/又はPCFICHなどが送信されるか否かによって、選択されたPBCHエンコーディングビットブロックを送信し得るリソース要素(RE:Resource Element)の個数が異なってくる。
このとき、PBCHエンコーディングビットブロックを送信する送信領域に関する情報は、システム上であらかじめ設定された情報であってもよく、同期チャネルから取得するPCIDと連動した位置と設定されてもよい。
上述した内容に基づいてPBCHエンコーディングビットブロックを構成する方法は、次のとおりである。ただし、説明の便宜上、4個のPBCHエンコーディングビットブロックのうち、PBCH(1)を選択して送信すると仮定する。他のPBCHエンコーディングビットブロックを選択する場合にも同様の方法を適用することができる。
4.2.1.1 方法1
該当のサブフレームで、PBCHエンコーディングビットブロックを送信するためのREが240個よりも少ない場合、480ビットサイズのPBCH(1)をすべて送信することはできない。したがって、PBCH(1)の最初のエンコーディングビットから送信し始めて可用の全てのREで送信し、残ったPBCH(1)のビットは送信しない。
4.2.1.2 方法2
該当のサブフレームでPBCHエンコーディングビットブロックを送信するためのREが240個よりも多い場合、可用のREは、480ビットサイズのPBCH(1)を全て送信しても残るだろう。したがって、基地局は、残った可用のREで循環的な方式でPBCH(1)の最初の部分を再び送信することができる。
4.2.1.3 方法3
該当のサブフレームでPBCHエンコーディングビットブロックを送信するためのREが240個よりも多い場合、可用のREは、480ビットサイズのPBCH(1)を全て送信して残るだろう。したがって、基地局は、残った可用のREで、次のPBCHエンコーディングビットブロックであるPBCH(2)の最初の部分を送信することができる。
4.2.1.4 方法4
該当のサブフレームでPBCHエンコーディングビットブロックを送信するためのREが240個よりも多い場合、基地局は、当該サブフレームで480ビットサイズのPBCH(1)を全て送信する。そして、基地局は、当該サブフレームで残った可用のREでは何も送信しなくてもよい。
4.2.1.5 方法5
該当のサブフレームでPBCHエンコーディングビットブロックを送信するためのREが240個よりも多い場合、基地局は、PBCH(1)を送信して残った可用のREでは、選択されたPBCHエンコーディングビットブロックにかかわらず、あらかじめ設定された特定PBCHエンコーディングビットブロック(例えば、PBCH(0))の最初の部分を送信するように構成されてもよい。
すなわち、レガシーPBCH送信領域と異なるリソース領域で送信されるMTC PBCHは、各サブフレームに割り当てられたリソース領域のサイズに応じて、上述した方法1乃至5のように構成することができる。
また、レガシーPBCH送信領域は、毎フレームの1番目のサブフレームにおける2番目のスロットの周波数軸中心の6個のリソースブロック(RB)から構成し、MTC PBCH送信領域は、毎フレームの2番目、3番目、及び/又4番目のサブフレームで割り当てることができる。このとき、各セルに構成されるCSI−RS及びCRSによってMTC PBCHの送信領域のサイズが変更されてもよい。すなわち、MTC PBCHの送信領域のサイズが240RE未満である場合には、第1方法を用いてPBCHを構成し、240RE以上である場合には、第2方法乃至第5方法のいずれか一つ又は一つ以上を組み合わせてPBCHを構成することができる。
4.2.2 レガシーPBCH送信を考慮したMTC PBCH送信方法
本発明の実施例で、MTC端末のためのMTC PBCHエンコーディングビットブロック(PBCH encoded bit block)は、一般端末のためのレガシーPBCHが送信される位置(図8参照)と異なる時間/周波数リソースで複数回反復して送信することができる。すなわち、以下に説明する本発明の実施例では、レガシーPBCHとMTC PBCHが共に送信される方法について説明する。このとき、レガシーPBCH及びMTC PBCHは基本的に同じMIBを含むと仮定する。ただし、レガシーPBCHは、図8で説明したように、LTE/LTE−Aシステムで定義されたリソース領域(すなわち、レガシーリソース領域)で送信され、MTC PBCHはレガシーリソース領域以外の領域でMTC端末のために追加で反復送信されることを意味する。
この場合、PBCHエンコーディングビットブロックを選択する方法の一例は、次の表3のとおりである。このとき、レガシーPBCH以外のリソースに1回反復(例えば、サブフレーム#1の2番目のスロット)して送信される場合を取り上げて説明する。
表3で、各無線フレームの1番目のサブフレーム(subframe #0)ではレガシーPBCHエンコーディングビットブロックが送信され、2番目のサブフレーム(subframe #1)では、MTC端末のために反復送信されるMTC PBCHエンコーディングビットブロックが送信されることが確認できる。このようにして、基地局は、全体のPBCHエンコーディングビットブロックをできるだけ短時間に全て送信することができる。
これと異なる方式として、基地局は、直前に送信されたレガシーPBCHのリソース領域で送信されたPBCHエンコーディングビットブロックと同じPBCHエンコーディングビットブロックを再び送信することができる。
表4で、各無線フレームの1番目のサブフレーム(subframe #0)ではレガシーPBCHエンコーディングビットブロックが送信され、2番目のサブフレーム(subframe #1)では、MTC端末のために、1番目のサブフレームで送信されたPBCHと同じPBCHエンコーディングビットブロックが再び反復送信されることが確認できる。表4のような方式でPBCHを送信すると、PBCH送信に対する信頼性及び受信率を向上させることができる。
表5は、レガシーPBCHを送信する送信領域と異なる位置でMTC PBCHを2回反復して送信する場合、表3で説明した方式を適用した方式を示す。
表5で、各無線フレームの1番目のサブフレーム(subframe #0)ではレガシーPBCHエンコーディングビットブロックが送信され、2番目のサブフレーム(subframe #1)及び3番目のサブフレーム(subframe #2)ではMTC端末のために反復送信されるMTC PBCHエンコーディングビットブロックが送信されてもよい。
すなわち、表3乃至表5の方式を用いる場合、MTC端末は、レガシー領域及びMTC PBCHエンコーディングビットブロックが送信される領域を全てデコーディングすることによって、PBCHを安定して受信することができる。このとき、MTC PBCHが送信される領域は、端末に上位層信号であらかじめ知らせられてもよく、システム上にあらかじめ決定されていてもよい。また、レガシー端末の場合、レガシーPBCH送信領域だけをデコーティングしてMIBを取得することができる。
また、3回以上反復してMTC PBCHを送信する場合、4番目のサブフレームでMTC PBCHエンコーディングビットブロックを送信することができ、このとき、1つのフレームにおける1番目乃至4番目のサブフレームで4個のPBCHエンコーディングビットブロックを全て送信することができる。
4.3 MTC PBCH受信方法
以下では、MTC端末及びレガシー端末が混在する状況でPBCHを受信する方法について説明する。図9は、MTC端末及びレガシー端末が共存する状況でPBCHを送受信する方法の一つを示す図である。
基地局(eNB)は、PBCHを生成及び送信することができる。この時、MTC端末及びレガシー端末の両方を考慮してPBCHを送信することが好ましい。すなわち、基地局は、図8で説明したように、LTE/LTE−Aシステムで定義したPBCH送信領域でレガシーPBCHを構成及び送信することができる。レガシーPBCHをレガシー端末及びMTC端末の両方で受信することができる(S910)。
また、基地局は、MTC端末のためにPBCHを反復して送信することができる。すなわち、基地局は、4.2.1節で説明したMTC PBCH構成方法に基づいてMTC PBCHを構成し、4.2.2節で説明したMTC PBCH送信方法に基づいてMTC PBCHを送信することができる(S920)。
S920段階で、レガシー端末はMTC送信領域を知らず、それをデコードすることができなく、MTC端末のみ、反復送信されるMTC送信領域をデコードしてMTC PBCHを受信することができる。
本発明の実施例で、レガシーPBCHはレガシー端末及びMTC端末に送信されるもので、第1PBCHと呼ばれてもよく、MTC PBCHはMTC端末にのみ送信されるもので、第2PBCHと呼ばれてもよい。このとき、第1PBCH及び第2PBCHは、特別な説明がない限り、4個のPBCHエンコーディングビットブロックで構成されると仮定する。
本発明の実施例で、レガシーPBCH及びMTC PBCHは同一のシステム情報(すなわち、MIB)を含むとして説明した。しかし、これと違い、MTC PBCHはレガシーPBCHと全く異なるシステム情報で構成されてもよい。
5. 具現装置
図10に説明する装置は、図1乃至図9で説明した方法を具現できる手段である。
端末(UE:User Equipment)は、上りリンクでは送信端として動作し、下りリンクでは受信端として動作することができる。また、基地局(eNB:e−Node B)は、上りリンクでは受信端として動作し、下りリンクでは送信端として動作することができる。
すなわち、端末及び基地局は、情報、データ及び/又はメッセージの送信及び受信を制御するためにそれぞれ送信モジュール(Tx module)1040,1050、及び受信モジュール(Rx module)1060,1070を備えることができ、情報、データ及び/又はメッセージを送受信するためのアンテナ1000,1010などを備えることができる。
また、端末及び基地局はそれぞれ、上述した本発明の実施例を行うためのプロセッサ(Processor)1020,1030、及びプロセッサの処理過程を臨時的に又は持続的に記憶できるメモリ1080,1090を備えることができる。
上述した端末及び基地局装置の構成成分及び機能を用いて本願発明の実施例を実行することができる。例えば、基地局のプロセッサは、上述した1節乃至4節に開示された方法を組み合わせて、PBCHを割り当て及び送信することができる。端末のプロセッサは、レガシー送信領域でレガシーPBCHを受信し、MTC送信領域でMTC PBCHを受信することができる。
端末及び基地局に含まれた送信モジュール及び受信モジュールは、データ送信のためのパケット変復調機能、高速パケットチャネルコーディング機能、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)パケットスケジューリング、時分割デュプレックス(TDD:Time Division Duplex)パケットスケジューリング及び/又はチャネル多重化機能を実行することができる。また、図10の端末及び基地局は、低電力RF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)モジュールをさらに備えることができる。ここで、送信モジュール及び受信モジュールは、それぞれ、送信器及び受信器と呼ぶことができ、併せて用いられる場合にはトランシーバーと呼ぶこともできる。
一方、本発明で端末として、個人携帯端末機(PDA:Personal Digital Assistant)、セルラーフォン、個人通信サービス(PCS:Personal Communication Service)フォン、GSM(登録商標)(Global System for Mobile)フォン、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)フォン、MBS(Mobile Broadband System)フォン、ハンドヘルドPC(Hand−Held PC)、ノートパソコン、スマート(Smart)フォン、又はマルチモードマルチバンド(MM−MB:Multi Mode−Multi Band)端末機などを用いることができる。
ここで、スマートフォンは、移動通信端末機と個人携帯端末機の長所を組み合わせた端末機であって、移動通信端末機に、個人携帯端末機の機能である日程管理、ファックス送受信及びインターネット接続などのデータ通信機能を統合した端末機を意味できる。また、マルチモードマルチバンド端末機は、マルチモデムチップを内蔵し、携帯インターネットシステムでも、その他の移動通信システム(例えば、CDMA2000システム、WCDMA(登録商標)システムなど)でも作動できる端末機のことを指す。
本発明の実施例は、様々な手段によって具現することができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、1つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などの形態として具現することもできる。例えば、ソフトウェアコードは、メモリユニット1080,1090に記憶され、プロセッサ1020,1030によって駆動されてもよい。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の種々の手段によってプロセッサとデータをやり取りすることができる。
本発明は、本発明の精神及び必須特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態として具体化されてもよい。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制約的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的範囲における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。
本発明の実施例は、様々な無線接続システムに適用可能である。様々な無線接続システムの一例として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、3GPP2及び/又はIEEE 802.xx(Institute of Electrical and Electronic Engineers 802)システムなどがある。本発明の実施例は、上記の様々な無線接続システムだけでなく、これら様々な無線接続システムを応用したいずれの技術分野にも適用可能である。

Claims (10)

  1. 機械タイプ通信(MTC)を支援する無線接続システムにおいて物理放送チャネル(PBCH)を送信するPBCH送信方法であって、
    前記PBCH送信方法は、
    4個の連続した各フレームの1番目のサブフレームで、レガシー送信領域でレガシーPBCHを放送するステップと、
    前記1番目のサブフレームに連続している2番目のサブフレームで、MTC送信領域でMTC PBCHを反復して放送するステップと、
    を有し、
    前記レガシー送信領域は、前記4個の連続した各フレームの前記1番目のサブフレームの2番目のスロットにおける周波数軸中心の6個のリソースブロック(RB)で構成され
    前記レガシーPBCH及び前記MTC PBCHは、同じシステム情報を含み、
    前記レガシーPBCH及び前記MTC PBCHは、同じPBCHエンコーディングビットブロックとして設定されている、PBCH送信方法。
  2. 前記MTC送信領域は、リソース要素に設定され、
    前記MTC送信領域が設定されるリソース要素は、該当のサブフレームに送信されるセル参照信号(CRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(PHICH)又は物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)を含むリソース要素以外のリソース要素である、請求項1に記載のPBCH送信方法。
  3. 前記MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素未満である場合、前記MTC PBCHは、前記MTC送信領域のサイズだけ送信され、残りは送信されない、請求項2に記載のPBCH送信方法。
  4. 前記MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素以上である場合、前記MTC PBCHは全て送信され、残ったMTC送信領域では前記MTC PBCHを循環方式で再び送信する、請求項2に記載のPBCH送信方法。
  5. 前記MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素以上である場合、前記MTC PBCHは全て送信され、残ったMTC送信領域では、他のMTC PBCHを送信する、請求項2に記載のPBCH送信方法。
  6. 機械タイプ通信(MTC)を支援する無線接続システムにおいて物理放送チャネル(PBCH)を送信する基地局であって、
    前記基地局は、
    送信器と、
    前記PBCH送信を支援するためのプロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、前記送信器を制御して、4個の連続した各フレームの1番目のサブフレームで、レガシー送信領域でレガシーPBCHを放送し、前記1番目のサブフレームに連続している2番目のサブフレームで、MTC送信領域でMTC PBCHを反復して放送するように構成され、
    前記レガシー送信領域は、前記4個の連続した各フレームの前記1番目のサブフレームの2番目のスロットにおける周波数軸中心の6個のリソースブロック(RB)で構成され
    前記レガシーPBCH及び前記MTC PBCHは、同じシステム情報を含み、
    前記レガシーPBCH及び前記MTC PBCHは、同じPBCHエンコーディングビットブロックとして設定されている、基地局。
  7. 前記MTC送信領域は、リソース要素に設定され、
    前記MTC送信領域が設定されるリソース要素は、該当のサブフレームに送信されるセル参照信号(CRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(PHICH)又は物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)を含むリソース要素以外のリソース要素である、請求項6に記載の基地局。
  8. 前記MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素未満である場合、前記MTC PBCHは、前記MTC送信領域のサイズだけ送信され、残りは送信されない、請求項7に記載の基地局。
  9. 前記MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素以上である場合、前記MTC PBCHは全て送信され、残ったMTC送信領域では前記MTC PBCHを循環方式で再び送信する、請求項7に記載の基地局。
  10. 前記MTC送信領域のサイズが240個のリソース要素以上である場合、前記MTC PBCHは全て送信され、残ったMTC送信領域では他のMTC PBCHを送信する、請求項7に記載の基地局。
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