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JP6379855B2 - 現像カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に装着されるように構成される現像カートリッジに関する。
従来より、電子写真方式が採用される画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジが知られている。プロセスカートリッジは、内部にトナーを充填した状態で画像形成装置に装着される。
このようなプロセスカートリッジとして、トナー現像枠体とクリーニング枠体とを結合したカートリッジ枠体を備えるプロセスカートリッジが知られている。このプロセスカートリッジは、カートリッジ枠体内に、感光体ドラム、現像ローラ等の現像手段を備える。また、カートリッジ枠体のうち、トナー現像枠体は、トナー収納部およびトナー充填口を有する。プロセスカートリッジでは、トナー充填口を介してトナー収納部にトナーが充填される。そして、この状態のプロセスカートリッジが画像形成装置に装着される。画像形成動作が開始されると、トナー収納部内のトナーがトナー供給開口を介して現像ローラに供給され、さらに、現像ローラから感光体ドラムにトナーが移動する(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−305246号公報
しかるに、上記特許文献1に記載のプロセスカートリッジでは、トナー供給開口をトナーシール部材によってシールした状態でトナー収納部にトナーを充填する。そのため、未使用のプロセスカートリッジでは、トナー収納部にのみトナーが充填され、現像ローラの周囲にトナーが十分に行き渡っていない可能性がある。
そして、そのような未使用のプロセスカートリッジを画像形成装置に装着した場合には、画像形成動作を開始してから現像ローラがトナーを担持するまでにある程度の時間がかかる。その結果、画像形成動作の開始直後において画像形成不良が発生するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる現像カートリッジを提供することにある。
(1)本発明の現像カートリッジは、現像剤を収容するように構成され、互いに間隔を隔てて位置する第1側壁および第2側壁を備える筐体と、第1側壁と第2側壁との間に位置し、第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される現像ローラと、現像ローラの端部に固定され、現像ローラに駆動力を伝達するように構成される現像ギアと、画像形成装置本体からの駆動力を受けて第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される駆動受け部材であって、現像ギアと噛み合うギア部を有する駆動受け部材と、を備える。第1側壁は、筐体の内部に現像剤を充填するための開口を有する。駆動受け部材の少なくとも一部は、第1方向から見たときに、開口と重なる。
このような構成によれば、駆動受け部材の少なくとも一部は、第1方向から見たときに、開口と重なる。そして、駆動受け部材のギア部は、現像ローラの端部に固定された現像ギアと噛み合う。
そのため、開口を、現像ローラの近くに位置させることができる。
そして、開口から筐体内に現像剤を投入すると、現像ローラの周囲に現像剤を充填できる。
その結果、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、現像ローラに現像剤を円滑に担持させることができる。
よって、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
また、開口の周囲がトナーで汚れている場合でも、その汚れを駆動受け部材によって覆うことができる。
そのため、開口の周囲の汚れを目立たなくすることができる。
(2)また、現像カートリッジは、筐体内において、第1方向と第1方向に直交する第2方向との両方に直交する第3方向の一方に位置し、現像ローラに現像剤を供給するように構成される供給ローラをさらに備えてもよい。開口は、供給ローラに対して第3方向の他方に位置してもよい。
このような構成によれば、開口から筐体内に現像剤を投入すると、供給ローラの周囲に現像剤を充填できる。
そのため、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、供給ローラから現像ローラに円滑に現像剤を供給できる。
その結果、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
(3)また、現像カートリッジは、第1側壁に対して第2側壁の反対側に位置し、駆動受け部材を回転可能に支持する支持軸をさらに備えてもよい。支持軸は、開口と連通する貫通口を有してもよい。
このような構成によれば、支持軸の貫通口を利用して開口に現像剤を投入できる。
そのため、現像剤を筐体内に容易に充填できる。
(4)また、現像カートリッジは、開口を閉鎖する閉鎖部材をさらに備えてもよい。閉鎖部材は、開口と駆動受け部材との間に位置してもよい。
このような構成によれば、閉鎖部材を駆動受け部材によって覆うことができる。
そのため、開口を閉鎖部材によって確実に閉鎖できる。
(5)また、開口の少なくとも一部は、第1方向に投影したときに、駆動受け部材の投影面よりも外方に位置してもよい。
このような構成によれば、開口を、駆動受け部材の投影面よりも外方に位置するように大きくできる。
そのため、開口から筐体内に現像剤を容易に充填できる。
(6)また、現像カートリッジは、現像ローラに現像剤を供給するように構成される供給ローラと、ギア部と噛み合い、供給ローラに駆動受け部材から駆動力を伝達する供給ギアと、をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、供給ギアは、駆動受け部材のギア部と噛み合う。また、現像ギアも、駆動受け部材のギア部と噛み合う。そして、駆動受け部材の少なくとも一部は、第1方向から見たときに、開口と重なる。
そのため、現像カートリッジ内の限られたスペースの中に開口、供給ギアおよび現像ギアを位置させることができる。
その結果、現像カートリッジの小型化が図れる。
(7)また、本発明の現像カートリッジは、現像剤を収容するように構成され、互いに間隔を隔てて位置する第1側壁および第2側壁を備える筐体と、第1側壁と第2側壁との間に位置し、第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される現像ローラと、第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転して現像ローラに現像剤を供給するように構成され、第1側壁と第2側壁との間に位置する供給ローラと、第1側壁に対して第2側壁の反対側に位置し、第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成され、画像形成装置本体からの駆動を受けて現像ローラおよび供給ローラを回転するように構成される駆動受け部材と、を備える。第1側壁は、筐体の内部に現像剤を充填するための開口を有する。開口の少なくとも一部は、第1方向に見たときに、供給ローラの回転軸線と駆動受け部材の回転軸線との両方に直交する直線と平行な直線が接線となる駆動受け部材の2つの端縁のうち、現像ローラから最も遠くに位置する端縁を通る接線よりも現像ローラ側に位置する。
このような構成によれば、開口を、供給ローラの回転軸線と駆動受け部材の回転軸線との両方に直交する直線と平行な直線が接線となる駆動受け部材の2つの端縁のうち、現像ローラから最も遠くに位置する端縁を通る接線よりも現像ローラの近くに位置させることができる。
そのため、開口から筐体内に現像剤を投入すると、現像ローラの周囲に現像剤を充填できる。
その結果、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、現像ローラに現像剤を円滑に担持させることができる。
よって、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
(8)また、本発明の現像カートリッジは、互いに間隔を隔てて位置する第1側壁および第2側壁を備える筐体であって、現像剤を収容する現像剤収容室と、現像剤収容室と連通し、第1側壁と第2側壁とが向かい合う第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される現像ローラを収容する現像室とを有する筐体と、第1側壁に対して第2側壁の反対側に位置し、第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成され、画像形成装置本体からの駆動を受けて現像ローラを回転するように構成される駆動受け部材と、を備える。第1側壁は、筐体の内部に現像剤を充填するための開口を有する。開口の少なくとも一部は、第1方向と現像剤収容室と現像室とが並ぶ第2方向との両方と直交する第3方向に投影したときの駆動受け部材の第2方向における2つの端縁のうち、現像ローラから最も遠くに位置する端縁を通る前記第3方向に沿う直線よりも現像ローラに位置する。
このような構成によれば、開口を、第3方向に投影したときの駆動受け部材の第2方向における2つの端縁のうち、現像ローラから最も遠くに位置する端縁を通る第3方向に沿う直線よりも現像ローラの近くに位置させることができる。
そのため、開口から筐体内に現像剤を投入すると、現像ローラの周囲に現像剤を充填できる。
その結果、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、現像ローラに現像剤を円滑に担持させることができる。
よって、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
本発明の現像カートリッジでは、未使用の現像カートリッジを画像形成装置に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
図1は、本発明の現像カートリッジの一実施形態を示す断面図である。 図2は、図1に示す現像カートリッジを備えるプリンタの中央断面図である。 図3は、図1に示す現像カートリッジを左上方から見た状態を示す斜視図である。 図4は、図1に示す現像カートリッジの左端部を左上方から見た状態を示す分解斜視図である。 図5Aは、図1に示す現像カートリッジの左端部を左下方から見た状態を示す斜視図であって、ギアカバー53を外した状態を示す斜視図である。図5Bは、図5Aに示す現像カートリッジのA−A断面図である。 図6Aは、図1に示す現像カートリッジの側面図であって、現像カップリングの端縁を通る接線を示す側面図である。図6Bは、図1に示す現像カートリッジの側面図であって、現像カップリングの第2の端縁を通る接線を示す側面図である。図6Cは、図1に示す現像カートリッジの側面図であって、現像カップリングの第3の端縁を通る直線を示す側面図である。 図7Aは、図1に示す現像カートリッジの左端部を示す断面図であって、現像カップリングおよびギアカバーを外した状態を示す断面図である。図7Bは、図7Aに示す現像カートリッジの左端部にキャップを取り付けた状態を示す断面図である。 図8Aは、本発明の現像カートリッジの第2実施形態を示す斜視図であって、現像カートリッジの左端部を左上方から見た状態を示す斜視図である。図8Bは、図8Aに示す現像カートリッジの左端部を左上方から見た状態を示す分解斜視図である。 図9は、本発明の現像カートリッジの第3実施形態を示す斜視図であって、現像カートリッジの左端部を左上方から見た状態を示す分解斜視図である。 図10Aは、図9に示す現像カートリッジの側面図である。図10Bは、図9に示す現像カートリッジの側面図であって、支持軸部、ギアカバーおよび現像カップリングを外した状態を示す側面図である。
1.現像カートリッジの概略
図1に示すように、現像カートリッジ1は、現像ローラ2と、供給ローラ3と、層厚規制ブレード4と、アジテータ6とを備えている。また、後述するように、現像カートリッジ1内は、現像剤収容室の一例としてのトナー収容室5と、現像室7とに区画されている。
なお、以下の説明において、現像カートリッジ1の方向に言及するときには、現像カートリッジ1を水平に載置した状態を基準とする。具体的には、図1の方向矢印を基準とする。すなわち、図1の紙面上方が上方であり、紙面下方が下方である。また、図1の紙面右方が前方であり、紙面左方が後方である。また、現像カートリッジ1を前方から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前が左方であり、紙面奥が右方である。また、左右方向は、第1方向の一例であり、前後方向は、第2方向の一例であり、上下方向は第3方向の一例である。
現像ローラ2は、現像カートリッジ1の後端部に回転可能に支持されている。現像ローラ2は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。詳しくは、現像ローラ2は、左右方向に延びる回転軸線L1を回転中心として回転可能である。
供給ローラ3は、現像ローラ2の前下方において、現像カートリッジ1に回転可能に支持されている。供給ローラ3は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。詳しくは、供給ローラ3は、左右方向に延びる回転軸線L2を回転中心として回転可能である。供給ローラ3は、現像ローラ2の前下端部に接触している。
層厚規制ブレード4は、現像ローラ2の前上方に位置している。層厚規制ブレード4は、現像ローラ2の前端部に接触している。
アジテータ6は、現像ローラ2および供給ローラ3の前方に間隔を隔てて位置している。アジテータ6は、現像カートリッジ1の中央部に回転可能に支持されており、左右方向に延びている。詳しくは、アジテータ6は、左右方向に延びる回転軸線L3を回転中心として回転可能である。
トナー収容室5は、供給ローラ3および層厚規制ブレード4の前方に位置している。トナー収容室5は、現像剤の一例としてのトナーを収容するように構成されている。トナー収容室5内に、アジテータ6が位置している。また、トナー収容室5の後方に、現像室7が位置している。
2.現像カートリッジの使用態様
図2に示すように、プリンタ11は、横置きタイプのダイレクトタンデム型カラープリンタである。
なお、以下の説明において、プリンタ11の方向に言及するときには、プリンタ11を水平に載置した状態を上下の基準とする。具体的には、図2の方向矢印を基準とする。すなわち、図2の紙面上方が上方であり、紙面下方が下方である。また、図2の紙面右方が前方であり、紙面左方が後方である。また、プリンタ11を前方から見たときを左右の基準とする。すなわち、図2の紙面手前が左方であり、紙面奥が右方である。
プリンタ11は、本体ケーシング12と、複数のプロセスカートリッジ13と、複数のLEDユニット14と、転写ユニット15と、定着ユニット16とを備えている。
本体ケーシング12は、略ボックス形状を有している。本体ケーシング12は、開口部17と、トップカバー18と、給紙トレイ19とを有している。
開口部17は、本体ケーシング12の上端部に位置している。開口部17は、複数のプロセスカートリッジ13の通過を許容するように、本体ケーシング12の内外を上下方向に連通している。
トップカバー18は、本体ケーシング12の上端部に位置している。トップカバー18は、前後方向に延びる略平板形状を有している。トップカバー18は、その後端部において本体ケーシング12の後壁に揺動可能に支持されている。トップカバー18は、仮想線で示すように、その後端部を支点として上下に揺動することによって開口部17を開閉する。トップカバー18は、排紙トレイ20を有している。
排紙トレイ20は、トップカバー18の前後方向略中央に位置している。排紙トレイ20は、用紙Pが載置されるように、トップカバー18の上面から下方へ凹んでいる。
給紙トレイ19は、本体ケーシング12の底部に位置している。給紙トレイ19は、用紙Pを収容するように構成されている。
複数のプロセスカートリッジ13のそれぞれは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうちの1つに対応し、本体ケーシング12内において互いに前後方向に間隔を隔てて並列するように位置している。複数のプロセスカートリッジ13のそれぞれは、開口部17を介して、本体ケーシング12に対して装着または離脱するように構成されている。複数のプロセスカートリッジ13のそれぞれは、ドラムカートリッジ21と、上記した現像カートリッジ1とを備えている。
ドラムカートリッジ21は、感光ドラム22と、スコロトロン型帯電器23とを備えている。
感光ドラム22は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。感光ドラム22、ドラムカートリッジ21の後下端部に回転可能に支持されている。
スコロトロン型帯電器23は、感光ドラム22の後上方に間隔を隔てて対向するように位置している。
現像カートリッジ1は、感光ドラム22の前上方において、その後端部が後下方を向くようにドラムカートリッジ21に装着されている。現像カートリッジ1の現像ローラ2は、感光ドラム22の前上端部に接触している。現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ21に対して装着または離脱するように構成されている。
複数のLEDユニット14のそれぞれは、複数のプロセスカートリッジ13のそれぞれの感光ドラム22の上方に位置するように、トップカバー18に支持されている。
転写ユニット15は、複数のプロセスカートリッジ13のそれぞれの下方に位置している。転写ユニット15は、駆動ローラ24と、従動ローラ25と、搬送ベルト26と、複数の転写ローラ27とを備えている。
駆動ローラ24は、転写ユニット15の後端部に回転可能に支持されている。
従動ローラ25は、転写ユニット15の前端部に回転可能に支持されている。
搬送ベルト26は、駆動ローラ24および従動ローラ25の周りに掛け渡されている。搬送ベルト26の上方部分は、複数の感光ドラム22のそれぞれの下端部に接触している。搬送ベルト26は、駆動ローラ24の駆動および従動ローラ25の従動により、その上方部分が前方から後方に向かって移動するように周回移動する。
複数の転写ローラ27のそれぞれは、複数の感光ドラム22のそれぞれの下方に位置している。複数の転写ローラ27のそれぞれは、搬送ベルト26の上方部分の下面に接触している。
定着ユニット16は、転写ユニット15の後方に位置している。定着ユニット16は、加熱ローラ28と、加熱ローラ28の後下端部に接触する加圧ローラ29とを備えている。
そして、プリンタ11が画像形成動作を開始すると、スコロトロン型帯電器23は、感光ドラム22の表面を一様に帯電する。その後、LEDユニット14は、感光ドラム22の表面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム22の表面に形成される。
また、アジテータ6は、トナー収容室5内のトナーを撹拌するとともに、トナーを現像室7に搬送する。供給ローラ3は、現像室7内において、トナーを現像ローラ2に供給する。このとき、トナーは、現像ローラ2と供給ローラ3との間で正極性に摩擦帯電され、現像ローラ2上に担持される。
そして、現像ローラ2は、担持するトナーを、感光ドラム22の表面上の静電潜像に供給する。これにより、トナー像が、感光ドラム22の表面上に担持される。
用紙Pは、各種ローラの回転により、給紙トレイ19から前上方へ搬送された後、後上方へUターンされて、所定のタイミングで1枚ずつ、最前方の感光ドラム22と搬送ベルト26との間に給紙される。その後、用紙Pは、搬送ベルト26によって前方から後方へ向かって搬送される。感光ドラム22上のトナー像は、用紙Pが感光ドラム22と転写ローラ27との間を通過するときに、用紙Pに転写される。
その後、用紙Pは、加熱ローラ28と加圧ローラ29との間を通過するときに加熱および加圧される。このとき、用紙P上のトナー像は、用紙Pに熱定着される。その後、用紙Pは、排紙トレイ20に排紙される。
3.現像カートリッジの詳細
現像カートリッジ1は、図1および図3に示すように、筐体の一例としての現像フレーム31と、駆動部41とを備えている。
(1)現像フレーム
現像フレーム31は、左右方向に延び、後端部が解放された略角筒形状を有している。現像フレーム31は、1対の側壁32と、下壁33と、前壁34と、上壁35とを備えている。
1対の側壁32のそれぞれは、現像フレーム31の左右方向両端部のそれぞれに位置している。1対の側壁32のそれぞれは、前後方向に延びる側面視略矩形の平板形状を有している。1対の側壁32のそれぞれは、その後端部において、上記した現像ローラ2の左右方向両端部のそれぞれ、供給ローラ3の左右方向両端部のそれぞれ、および、アジテータ6の左右方向両端部のそれぞれを回転可能に支持している。1対の側壁32のうち、左方に位置する側壁が第1側壁の一例としての左側壁32Aであり、右方に位置する側壁が第2側壁の一例としての右側壁32Bである。
下壁33は、現像フレーム31の下端部に位置している。下壁33の左右方向両端部のそれぞれは、1対の側壁32のそれぞれの下端部に連続している。下壁33は、第1下壁部33Aと、第2下壁部33Bと、第3下壁部33Cとを備えている。
第1下壁部33Aは、下壁33の前半分部分に位置している。第1下壁部33Aは、その前後方向略中央が下方へ凹む断面視略V字形状を有している。
第2下壁部33Bは、第1下壁部33Aの後方に位置している。第2下壁部33Bは、断面視略円弧形状を有している。第2下壁部33Bは、第1下壁部33Aの後端部に連続して、供給ローラ3の外周面に沿って湾曲するように後方へ延びている。
第1下壁部33Aと第2下壁部33Bとの連続部分が、突出部33Dである。突出部33Dは、上方に向かう頂部を有する断面視略三角形状を有している。突出部33Dの頂部は、現像カートリッジ1内において、上下方向中央部、かつ、前後方向中央部に位置している。
第3下壁部33Cは、第2下壁部33Bの後方に位置している。第3下壁部33Cは、断面視略L字形状を有している。第3下壁部33Cは、第2下壁部33Bの後端部に連続して、現像ローラ2の下方を後方に向かって延びた後、下方に向かって延びている。
前壁34は、現像フレーム31の前端部に位置している。前壁34は、下壁33の前端部に連続して上方へ延びる略平板形状を有している。前壁34の左右両端部のそれぞれは、1対の側壁32のそれぞれの前端部に連続している。前壁34は、把持部42を有している。
把持部42は、前壁34の上端部の左右方向中央から前方へ突出し、左右方向に延びる略平板形状を有している。
上壁35は、現像フレーム31の上端部に位置している。上壁35は、左右方向に延びる略平板形状を有している。上壁35の前端部は、前壁34の上端部に連続している。上壁35の左右両端部のそれぞれは、1対の側壁32のそれぞれの上端部に連続している。上壁35は、第1上壁部35Aと、第2上壁部35Bとを備えている。
第1上壁部35Aは、上壁35の中央部分および前半分部分に位置している。第1上壁部35Aは、前方から後方に向かって延びた後、後上側が膨らむように湾曲しながら後下方に向かって延びている。
第2上壁部35Bは、第1上壁部35Aの後端部に連続して、後方に向かって延びている。第2上壁部35Bは、上記した層厚規制ブレード4を支持している。
第1上壁部35Aと第2上壁部35Bとの連続部分が、連続部分35Cである。連続部分35Cは、現像カートリッジ1内において、上方部、かつ、前後方向中央部に位置している。
突出部33Dと連続部分35Cとの間が連通口36である。そして、現像カートリッジ1内において、連通口36よりも前方部分がトナー収容室5として区画され、連通口36よりも後方部分が現像室7として区画されている。すなわち、トナー収容室5と現像室7とは、連通口36を介して連通しており、前後方向において並んでいる。また、現像カートリッジ1内において、現像ローラ2とアジテータ6とは前後方向において並んでおり、具体的には、現像ローラ2の回転軸線L1とアジテータ6の回転軸線L3とを結ぶ直線L11は、前後方向に沿っている。
(2)駆動部に関する構成
(2−1)左側壁
図4に示すように、現像カートリッジ1の左側壁32Aからは、上記した現像ローラ2の左端部、供給ローラ3の左端部、および、アジテータ6の左端部のそれぞれが、左方に突出している。左側壁32Aは、充填筒45を備えている。
充填筒45は、左側壁32Aの後端部に位置しており、左側壁32Aから露出する現像ローラ2の左端部、および、供給ローラ3の左端部の前方に位置している。充填筒45は、左右方向に延びる略円筒形状を有しており、左側壁32Aの左右両面のそれぞれから左右方向外方に向かって突出している。充填筒45の内側の開口部分が開口の一例としての充填口46である。
充填口46は、側面視略円形状を有しており、充填筒45を左右方向に貫通している。すなわち、充填口46は、左側壁32Aを左右方向に貫通しており、現像カートリッジ1の現像室7に連通している。図5Bに示すように、充填口46の左端部は、閉鎖部材の一例としてのキャップ47によって閉鎖されている。
(2−2)駆動部
図3および図4に示すように、駆動部41は、左側壁32Aの左方に位置しており、支持軸部51と、ギア列52と、ギアカバー53とを備えている。
(2−2−1)支持軸部
図4および図5Bに示すように、支持軸部51は、左側壁32Aの左面の後方部分に取り付けられている。支持軸部51は、基部54と、支持軸の一例としてのカップリング支持軸55と、アイドルギア支持軸56とを備えている。
基部54は、側面視略略矩形状の平板形状を有しており、左側壁32Aの左面の後方部分を覆っている。基部54は、第1挿通穴57と、第2挿通穴58とを有している。
第1挿通穴57は、側面視略円形状を有しており、基部54の後上方部を左右方向に貫通している。第1挿通穴57の直径は、現像ローラ2の左端部の直径よりも大きい。
第2挿通穴58は、側面視略円形状を有しており、基部54の前後方向中央部における下方部を左右方向に貫通している。第2挿通穴58の直径は、供給ローラ3の左端部の直径よりも大きい。
カップリング支持軸55は、基部54の左右方向中央部における上方部から左方に延びる略円筒形状を有している。カップリング支持軸55は、第1軸部61と、第2軸部62と、第3軸部63とを備えている。カップリング支持軸55は、左側壁32Aの左方、すなわち、左側壁32Aに対して右側壁32B(図3参照)の反対側に位置している。
第1軸部61は、左右方向に延びる略円筒形状を有しており、その右端部が基部54の左右方向中央部における上方部の左面に連続している。
第2軸部62は、第1軸部61の左端部から左方に延びる略円筒形状を有している。第2軸部62の外径は、第1軸部61の外径よりも小さく、第2軸部62の内径は、第1軸部61の内径よりも小さい。
第3軸部63は、第2軸部62の左端部から左方に延びる略円筒形状を有している。第3軸部63の外径は、第2軸部62の外径よりも小さく、第3軸部63の内径は、第2軸部62の内径よりも小さく、充填筒45の外径よりもやや大きい。
また、カップリング支持軸55の内側の開口が貫通口64である。すなわち、貫通口64は、第1軸部61の内側、第2軸部62の内側、および、第3軸部63の内側を貫通している。
アイドルギア支持軸56は、基部54の前下方部から左方に延びる略円柱形状を有している。
支持軸部51は、カップリング支持軸55の貫通口64に充填筒45が挿通され、第1挿通穴57に現像ローラ2の左端部が挿通され、第2挿通穴58に供給ローラ3が挿通されるようにして、左側壁32Aの左面の後方部分に取り付けられている。また、図5Bに示すように、充填筒45の左端部は、支持軸部51の第3軸部63の右方部分の内周面に当接している。
(2−2−2)ギア列
図4および図5Aに示すように、ギア列52は、駆動受け部材の一例としての現像カップリング71と、現像ギア72と、供給ギア73と、アイドルギア74と、アジテータギア75とを備えている。
現像カップリング71は、図4および図5Bに示すように、左右方向に延びる略円柱形状を有しており、カップリング支持軸55に回転可能に支持されている。現像カップリング71は、ギア部の一例としての第1カップリングギア部76と、第2カップリングギア部77と、カップリング部78とを一体的に備えている。
第1カップリングギア部76は、現像カップリング71において右端部に位置している。第1カップリングギア部76は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。第1カップリングギア部76の内径は、カップリング支持軸55の第1軸部61の外径よりもやや大きい。第1カップリングギア部76は、その周面すべてにわたって、ギア歯を有している。
第2カップリングギア部77は、第1カップリングギア部76の左端部から左方に延びる略円筒形状を有している。第2カップリングギア部77の外径は、第1カップリングギア部76の外径よりも小さい。第2カップリングギア部77の内径は、第1カップリングギア部76の内径よりも小さく、カップリング支持軸55の第2軸部62の外径よりもやや大きい。第2カップリングギア部77は、その周面すべてにわたって、ギア歯を有している。
カップリング部78は、第2カップリングギア部77の左端部から左方に延びる略円柱形状を有している。カップリング部78の外径は、第2カップリングギア部77の外径よりも小さい。カップリング部78は、内側凹部81と、外側凹部82と、1対の突部83とを有している。
内側凹部81は、カップリング部78の右端面から左方に向かって凹んでおり、側面視略円形状を有している。内側凹部81の直径は、第2カップリングギア部77の内径よりも小さく、カップリング支持軸55の第3軸部63の外径よりもやや大きい。
外側凹部82は、カップリング部78の左端面から右方に向かって凹んでおり、側面視略円形状を有している。
1対の突部83のそれぞれは、外側凹部82内に位置している。1対の突部83のそれぞれは、外側凹部82の径方向において、互いに向かい合うように位置している。各突部83は、外側凹部82の内周面から、外側凹部82の中心に向かって径方向の内方に突出している。
現像カップリング71は、カップリング支持軸55の第1軸部61が第1カップリングギア部76を相対回転可能に受け入れ、カップリング支持軸55の第2軸部62が第2カップリングギア部77を相対回転可能に受け入れ、カップリング支持軸55の第2軸部62が第2カップリングギア部77を相対回転可能に受け入れ、カップリング支持軸55の第3軸部63がカップリング部78の内側凹部81を相対回転可能に受け入れることにより、支持軸部51に回転可能に支持されている。これにより、現像カップリング71は、
図5Aに示すように、左右方向に延びる回転軸線L4を回転中心として回転可能である。
図4および図5Aに示すように、現像ギア72は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。現像ギア72は、現像ローラ2の左端部に相対回転不能に取り付けられている。現像ギア72は、現像カップリング71の第1カップリングギア部76の後端部に噛合している。
供給ギア73は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。供給ギア73は、供給ローラ3の左端部に相対回転不能に取り付けられている。供給ギア73は、現像カップリング71の第2カップリングギア部77の後下端部に噛合している。
アイドルギア74は、現像カップリング71の前下方に位置している。アイドルギア74は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。アイドルギア74は、図4に示すように、大径ギア85と小径ギア86とを一体的に備えている。
大径ギア85は、アイドルギア74において左半分部分に位置している。大径ギア85は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。大径ギア85は、現像カップリング71の第2カップリングギア部77の前下端部に噛合している。
小径ギア86は、大径ギア85の右端面から右方に延びる略円筒形状を有している。小径ギア86の外径は、大径ギア85の外径よりも小さい。小径ギア86の内径は、大径ギア85の内径よりも小さく、アイドルギア支持軸56の直径よりもやや大きい。
アイドルギア74は、小径ギア86がアイドルギア支持軸56を相対回転可能に受け入れることにより、左側壁32Aに取り付けられた支持軸部51に回転可能に支持されている。これにより、アイドルギア74は、図5Aに示すように、左右方向に延びる回転軸線L5を回転中心として回転可能である。
図4および図5Aに示すように、アジテータギア75は、アイドルギア74の前上方に位置している。アジテータギア75は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。アジテータギア75は、ギア部88と、係合部89とを一体的に備えている。
ギア部88は、アジテータギア75において左半分部分に位置している。ギア部88は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。ギア部88は、アイドルギア74の小径ギア86の後下端部に噛合している。
係合部89は、ギア部88の右端面から右方に延びる略円筒形状を有している。係合部89の外径は、ギア部88の外径よりも小さい。係合部89は、アジテータ6の左端部に相対回転不能に取り付けられている。
(2−2−3)ギアカバー
図3および図4に示すように、ギアカバー53は、ギア列52を左方から被覆している。ギアカバー53は、右方に向かって開放される略ボックス形状を有している。ギアカバー53は、カップリング露出口91を有している。
カップリング露出口91は、ギアカバー53の左壁の後方部に位置している。カップリング露出口91は、側面視略円形状を有しており、ギアカバー53の左壁を左右方向に貫通している。ギアカバー53は、カップリング露出口91を介して現像カップリング71の外側凹部82を露出させるとともに、ギア列52を一括して被覆するように、左側壁32Aにねじ止めされている。
4.充填口の相対配置
現像カートリッジ1では、左右方向に投影したときに、充填筒45の充填口46が、現像室7と重なっている。詳しくは、図1に示すように、充填筒45の充填口46は、左右方向に投影したときに、現像室7において、供給ローラ3の上方の領域と重なっている。すなわち、充填口46は、供給ローラ3に対して上方に位置している。
また、図6Aに示すように、充填口46は、左右方向に投影したときに、現像カップリング71と重なっている。
さらに、充填口46は、現像カップリング71の第1部分の一例としての端縁71Aを通る接線L7よりも現像ローラ2側に位置している。具体的には、現像カップリング71の端縁71Aは、現像ローラ2の回転軸線L1と現像カップリング71の回転軸線L4との両方に直交する直線L6上に位置し、現像カップリング71の回転軸線L4に対して現像ローラ2とは反対側に位置する現像カップリング71の歯先円の端縁である。換言すれば、現像カップリング71の端縁71Aは、直線L6上に位置する現像カップリング71の歯先円の端縁のうち、現像ローラ2から遠くに位置する端縁である。接線L7は、現像カップリング71の端縁71Aにおける接線である。直線L6は、後下方と前上方とを結ぶ方向に沿って延びている。接線L7は、後上方と前下方とを結ぶ方向に沿って延びている。そして、充填口46は、接線L7よりも後方に位置している。
現像ローラ2の回転軸線L1から充填口46までの距離Bは、現像ローラ2の回転軸線L1から現像カップリング71の端縁71Aまでの距離Cよりも短い。
また、図6Bに示すように、充填口46は、現像カップリング71の端縁71Bを通る接線L9よりも現像ローラ2側に位置している。具体的には、現像カップリング71の端縁71Bは、供給ローラ3の回転軸線L2と現像カップリング71の回転軸線L4との両方に直交する直線L8と平行な直線が接線となる現像カップリング71の歯先円の2つの端縁のうち、現像ローラ2から最も遠くに位置する端縁である。接線L9は、現像カップリング71の端縁71Bにおける接線である。直線L8は、後下方と前上方とを結ぶ方向に沿って延びている。また、接線L9は、直線L8と平行に延びており、具体的には、後上方と前下方とを結ぶ方向に沿って延びている。そして、充填口46は、接線L9よりも後方に位置している。
また、図6Cに示すように、充填口46は、現像カップリング71の端縁71Cを通る接線L10よりも現像ローラ2側に位置している。具体的には、現像カップリング71の端縁71Cは、上下方向に投影したときの現像カップリング71の歯先円の2つの端縁のうち、現像カップリング71から最も遠くに位置する端縁である。換言すれば、端縁71Cは、水平面Hに直交する鉛直方向に投影したときの現像カップリング71の歯先円の2つの端縁のうち、現像カップリング71から最も遠くに位置する端縁であり、現像カップリング71の前端縁である。接線L10は、上下方向、すなわち、鉛直方向に沿っている。そして、充填口46は、接線L10よりも後方に位置している。
5.トナーの充填
現像カートリッジ1内にトナーを充填する際は、作業者は、図7Aおよび7Bに示すように、図3に示す現像カートリッジ1の左側壁32Aを上方に位置させる。なお、以下の説明においては、現像カートリッジ1の左側壁32Aが上方に位置する状態を基準として説明する。
詳しくは、作業者は、図7Aに示すように、現像カートリッジ1のギアカバー53および現像カップリング71を取り外した状態で、左側壁32Aを上方に位置させて現像カートリッジ1を保持する。
このとき、充填筒45の充填口46には、キャップ47は取り付けられておらず、カップリング支持軸55の貫通口64と充填筒45の充填口46とは連通している。
この状態において、作業者は、貫通口64から下方に向けてトナーを投入する。
すると、トナーは、カップリング支持軸55の第3軸部63の内部を下方に移動した後、充填筒45の内部を下方に移動する。そして、充填筒45内を移動するトナーは、図1に示すように、現像カートリッジ1内の現像室7に充填される。さらに、現像室7に充填されるトナーは、連通口36を介してトナー収容室5内にも充填される。
そして、トナーの充填作業が完了すると、図7Bに示すように、作業者は、充填筒45の充填口46にキャップ47を取り付け、充填口46をキャップ47によって閉鎖する。さらに、図5Bに示すように、カップリング支持軸55に現像カップリング71を嵌めるとともに、図3および図4に示すように、左側壁32Aにギアカバー53を取り付けて、ギア列52をギアカバー53によって覆う。
このとき、図5Bに示すように、キャップ47は、充填筒45の充填口46と現像カップリング71との間に位置している。
6.ギア列の動作
現像カートリッジ1を本体ケーシング12に装着する際は、図2に示すように、作業者は、まず、現像カートリッジ1をドラムカートリッジ21に装着し、プロセスカートリッジ13を構成する。そして、作業者は、トップカバー18を開放し、プロセスカートリッジ13を、開口部17を介して、本体ケーシング12に上方から挿入する。次いで、トップカバー18を閉鎖する。
すると、図3に示すように、図示しない公知の連動機構により、本体ケーシング12に備えられる本体カップリング110は、カップリング部78の外側凹部82に相対回転不能に進入し、突部83と係合する。そして、上記した画像形成動作が実施されると、本体カップリング110は、図5Aに示すように、現像カップリング71のカップリング部78に駆動力を入力する。すると、現像カップリング71は、左側面視時計周り方向に回転する。このとき、現像カップリング71は、現像ギア72、供給ギア73およびアイドルギア74のそれぞれに、駆動力を伝達する。
現像ギア72および供給ギア73のそれぞれに駆動力が伝達されると、現像ローラ2および供給ローラ3のそれぞれは、左側面視反時計回り方向に回転する。
また、アイドルギア74に駆動力が伝達されると、アイドルギア74は、左側面視反時計回り方向に回転し、小径ギア86に噛合するアジテータギア75に駆動力を伝達する。すると、アジテータ6は、左側面視時計回り方向に回転する。
このとき、上記したように、現像カートリッジ1内の現像室7には、トナーが充填されている。そのため、プロセスカートリッジ13を本体ケーシング12に装着した直後に上記画像形成動作を実施しても、現像ローラ2には、トナーが十分に担持される。
7.作用効果
(1)この現像カートリッジ1によれば、図6Aに示すように、充填口46は、左右方向に投影したときに、現像カップリング71と重なっている。また、充填口46は、現像カップリング71の端縁71Aを通る接線L7よりも現像ローラ2側に位置している。すなわち、充填口46は、接線L7よりも後方に位置している。そして、現像ローラ2の回転軸線L1から充填口46までの距離Bは、現像ローラ2の回転軸線L1から現像カップリング71の端縁71Aまでの距離Cよりも短い。
そのため、充填口46を、現像ローラ2の近くに位置させることができる。
その結果、充填口46から現像フレーム31内にトナーを投入すると、現像ローラ2の周囲にトナーを充填できる。
よって、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、現像ローラ2にトナーを円滑に担持させることができる。ゆえに、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
また、トナーの充填作業においては、充填口46から現像フレーム31内にトナーを投入する際に、充填口46の周囲にトナーが付着する場合がある。
しかし、上記のような構成であれば、充填口46の周囲がトナーで汚れている場合でも、その汚れを現像カップリング71によって覆うことができる。そのため、充填口46の周囲の汚れを目立たなくすることができる。
(2)また、この現像カートリッジ1によれば、図1に示すように、充填口46は、供給ローラ3に対して上方に位置している。
そのため、充填口46から現像フレーム31内にトナーを投入すると、供給ローラ3の周囲にトナーを充填できる。
その結果、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、供給ローラ3から現像ローラ2に円滑にトナーを供給できる。よって、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
(3)また、この現像カートリッジ1によれば、図4に示すように、カップリング支持軸55は、充填口46と連通する貫通口64を有している。
そのため、カップリング支持軸55の貫通口64を利用して充填口46にトナーを投入できる。
その結果、トナーを現像フレーム31内に容易に充填できる。
(4)また、この現像カートリッジ1によれば、図5Bに示すように、キャップ47は、充填口46と現像カップリング71との間に位置している。
そのため、キャップ47を現像カップリング71によって覆うことができる。
その結果、充填口46をキャップ47によって確実に閉鎖できる。
(5)また、この現像カートリッジ1によれば、図6Aに示すように、充填口46は、接線L7よりも後方に位置している。また、現像ローラ2の回転軸線L1から充填口46までの距離Bは、現像ローラ2の回転軸線L1から現像カップリング71の端縁71Aまでの距離Cよりも短い。そして、現像ギア72および供給ギア73のそれぞれは、現像カップリング71と噛合している。
そのため、現像カートリッジ1内の限られたスペースの中に充填口46、現像ギア72および供給ギア73を位置させることができる。
その結果、現像カートリッジ1の小型化が図れる。
(6)また、この現像カートリッジ1によれば、図6Bに示すように、充填口46は、現像カップリング71の端縁71Bを通る接線L9よりも現像ローラ2側に位置している。すなわち、充填口46は、接線L9よりも後方に位置している。
そのため、充填口46を、接線L9よりも現像ローラ2の近くに位置させることができる。
その結果、充填口46から現像フレーム31内にトナーを投入すると、現像ローラ2の周囲にトナーを充填できる。
よって、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、現像ローラ2にトナーを円滑に担持させることができる。ゆえに、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
(7)また、この現像カートリッジ1によれば、図6Cに示すように、充填口46は、現像カップリング71の端縁71Cを通る接線L10よりも現像ローラ2側に位置している。すなわち、充填口46は、接線L10よりも後方に位置している。
そのため、充填口46を、接線L10よりも現像ローラ2の近くに位置させることができる。
その結果、充填口46から現像フレーム31内にトナーを投入すると、現像ローラ2の周囲にトナーを充填できる。
よって、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、現像ローラ2にトナーを円滑に担持させることができる。ゆえに、未使用の現像カートリッジ1をプリンタ11に装着した直後であっても、円滑に画像形成を行うことができる。
8.変形例
図8A〜図10Bを参照して、現像カートリッジ1の変形例を説明する。なお、以下の変形例において、上記第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)第2実施形態
(1−1)第2実施形態の現像カートリッジの詳細
上記第1実施形態では、現像カートリッジ1は、現像フレーム31内にトナー収容室5および現像室7を有している。
対して、第2実施形態では、現像カートリッジ1は、図8Aおよび図8Bに示すように、現像フレーム31内において、現像室7がトナー収容室5を兼ねている。
すなわち、第2実施形態では、現像カートリッジ1は、アジテータ6を備えていない。そして、前壁34は、前後方向において、現像カップリング71の前方に位置している。
現像カートリッジ1では、前壁34、1対の側壁32、下壁33および上壁35によって、現像室7が区画されている。
そして、トナーの充填作業において、充填口46からトナーが投入されると、現像室7にトナーが充填される。
(1−2)第2実施形態の作用効果
第2実施形態の現像カートリッジ1によれば、図8Aおよび図8Bに示すように、現像室7がトナー収容室5を兼ねている。
そのため、別途、トナー収容室5を備える場合に比べて、現像カートリッジ1の小型化が図れる。
また、第2実施形態の現像カートリッジ1によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(2)第3実施形態
(2−1)第3実施形態の現像カートリッジの詳細
上記第1実施形態では、充填口46は、左右方向に投影したときに、現像カップリング71と重なっている。
対して、第3実施形態では、図10Bに示すように、充填口100の一部は、左右方向に投影したときに、現像カップリング71の投影面よりも外方に位置している。
すなわち、第3実施形態では、第2実施形態のように、現像フレーム31内において、現像室7がトナー収容室5を兼ねている。そして、現像カートリッジ1は、図9に示すように、充填口46に代えて、充填口100を有している。
充填口100は、左側壁32Aの前方部に位置している。充填口100は、側面視略多角形状を有しており、左側壁32Aを左右方向に貫通している。
また、左側壁32Aは、段差部101を有している。段差部101は、左側壁32Aにおいて、充填口100の周囲を囲むように位置しており、側面視枠形状を有している。段差部101は、左側壁32Aの左面から右方に向かって凹んでいる。段差部101には、キャップ102が取り付けられている。
キャップ102は、側面視略多角形状を有しており、その外縁の形状は、段差部101の外縁の形状とほぼ同一である。そして、キャップ102は、左側壁32Aの左面と面一になるように段差部101に取り付けられている。
現像フレーム31内にトナーを充填する際は、作業者は、支持軸部51、ギア列52、ギアカバー53およびキャップ102を現像フレーム31から取り外した状態で、左側壁32Aを上方に位置させて現像カートリッジ1を保持する。
そして、作業者は、充填口100から現像フレーム31内に向けてトナーを投入する。トナーの充填作業が完了すると、作業者は、段差部101にキャップ102を取り付け、さらに、左側壁32Aに、支持軸部51、ギア列52およびギアカバー53を取り付ける。
図10Aおよび図10Bに示すように、現像カップリング71の外周縁71Dは、左右方向に投影したときに、現像カートリッジ1の前上方部に位置している。現像カップリング71の外周縁71Dは、投影面の一例である。
そして、充填口100の前下端部は、図10Bに示すように、左右方向に投影したときに、現像カップリング71の外周縁71Dの外方に位置している。
(2−2)第3実施形態の作用効果
第3実施形態の現像カートリッジ1によれば、図10Bに示すように、充填口100を、その前下端部が、現像カップリング71の外周縁71Dの外方に位置するように大きくできる。
その結果、充填口100から現像フレーム31内にトナーを容易に充填できる。
また、第3実施形態の現像カートリッジ1によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(3)その他の変形例
上記実施形態では、トナーの充填作業において、カップリング支持軸55の貫通口64を介して充填口46にトナーを投入すると記載したが、現像カートリッジ1から支持軸部51を取り外した状態で、充填口46からトナーを投入してもよい。この場合には、トナーを充填した後に、充填口46にキャップ47を取り付け、さらにその後、現像カートリッジ1の左側壁32Aに支持軸部51を取り付ける。
また、上記実施形態では、現像ローラ2にトナーが担持されるとして記載したが、現像ローラ2に代えて、例えば、磁気ローラやブラシローラを適用することもできる。
また、上記実施形態では、供給ローラ3が現像ローラ2にトナーを供給するとして記載したが、供給ローラ3に代えて、ブラシ状のローラを適用することもできる。
また、上記実施形態では、現像カップリング71が駆動受け部材の一例として記載したが、駆動受け部材として、現像カップリング71に代えて、ギアを適用することもできる。そして、ギアを用いてプリンタ11の本体から現像カートリッジ1に駆動力を入力するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、プリンタ11は、タンデム型のカラープリンタとして記載したが、プリンタ11に代えて、4サイクル方式のプリンタを適用することもでき、また、モノクロプリンタを適用することもできる。
1 現像カートリッジ
2 現像ローラ
3 供給ローラ
5 トナー収容室
7 現像室
12 本体ケーシング
31 現像フレーム
32 側壁
32A 左側壁
32B 右側壁
46 充填口
47 キャップ
55 カップリング支持軸
64 貫通口
71 現像カップリング
71A 端縁
72 現像ギア
73 供給ギア
100 充填口
102 キャップ

Claims (6)

  1. 現像剤を収容するように構成され、互いに間隔を隔てて位置する第1側壁および第2側壁を備える筐体と、
    前記第1側壁と前記第2側壁との間に位置し、第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される現像ローラと、
    前記現像ローラの端部に固定され、前記現像ローラに駆動力を伝達するように構成される現像ギアと、
    画像形成装置本体からの駆動力を受けて前記第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される駆動受け部材であって、前記現像ギアと噛み合うギア部を有する駆動受け部材と、
    前記第1側壁に対して前記第2側壁の反対側に位置し、前記駆動受け部材を回転可能に支持する支持軸と、を備え、
    前記第1側壁は、前記筐体の内部に現像剤を充填するための開口を有し、
    前記駆動受け部材の少なくとも一部は、前記第1方向から見たときに、前記開口と重なり、
    前記支持軸は、前記開口と連通する貫通口を有していることを特徴とする、現像カートリッジ。
  2. 現像剤を収容するように構成され、互いに間隔を隔てて位置する第1側壁および第2側壁を備える筐体と、
    前記第1側壁と前記第2側壁との間に位置し、第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される現像ローラと、
    前記現像ローラの端部に固定され、前記現像ローラに駆動力を伝達するように構成される現像ギアと、
    画像形成装置本体からの駆動力を受けて前記第1方向に延びる回転軸線を回転中心として回転するように構成される駆動受け部材であって、前記現像ギアと噛み合うギア部を有する駆動受け部材と、
    閉鎖部材と、を備え、
    前記第1側壁は、前記筐体の内部に現像剤を充填するための開口を有し、
    前記駆動受け部材の少なくとも一部は、前記第1方向から見たときに、前記開口と重なり、
    前記閉鎖部材は、前記開口と前記駆動受け部材との間に位置し、前記開口を閉鎖することを特徴とする、現像カートリッジ。
  3. 前記筐体内において、前記第1方向と前記第1方向に直交する第2方向との両方に直交する第3方向の一方に位置し、前記現像ローラに現像剤を供給するように構成される供給ローラをさらに備え、
    前記開口は、前記供給ローラに対して前記第3方向の他方に位置することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の現像カートリッジ。
  4. 前記開口を閉鎖する閉鎖部材をさらに備え、
    前記閉鎖部材は、前記開口と前記駆動受け部材との間に位置していることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。
  5. 前記開口の少なくとも一部は、前記第1方向に投影したときに、前記駆動受け部材の投影面よりも外方に位置することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。
  6. 前記現像ローラに現像剤を供給するように構成される供給ローラと、
    前記ギア部と噛み合い、前記供給ローラに前記駆動受け部材から駆動力を伝達する供給ギアと、をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。
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