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JP6376874B2 - 増幅回路 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号がグラウンドレベルの時トランジスタが破壊されることを防止する増幅回路に関する。
従来の増幅回路について説明する。図9は、従来の増幅回路を示す回路図である。
従来の増幅回路は、定電圧を出力する定電圧回路101と、NMOSトランジスタ103、104と、負荷102と、グラウンド端子100と、出力端子106と、入力端子105を備えている。
入力端子105には入力信号電圧Vinが入力され、出力端子106から出力信号電圧Voutが出力される。NMOSトランジスタ104のドレインの電圧振幅は小さいため、NMOSトランジスタ104の耐圧電圧は小さいものを使用することができる。したがって、NMOSトランジスタ104としては、高い値のトランスコンダクタンスgmを持つ通常耐圧MOSトランジスタ用いることができる。一方、NMOSトランジスタ103は、トランスコンダクタンスgm が増幅回路全体の増幅率に殆ど寄与しないため、NMOSトランジスタ103のみを高耐圧MOSトランジスタにすることで、大きな出力電圧振幅を発生できるように負荷102のインピーダンスを高く設定でき、増幅回路全体の利得を高くすることができる(例えば、特許文献1図1参照)。
特開2005−311689号公報
しかしながら、従来の増幅回路は、入力信号電圧Vinがグラウンドレベルの電圧で負荷102が電流を供給できる状態にある場合、NMOSトランジスタ104のドレインはフローティングとなりトランジスタの耐圧以上の電圧が発生して破壊されるという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、入力信号電圧Vinがグラウンドレベルであっても、NMOSトランジスタのドレインが破壊されない増幅回路を提供する。
従来の課題を解決するため、本発明のボルテージレギュレータは以下のような構成とした。
ゲートが入力端子に接続された第一のトランジスタと、ゲートが定電圧回路に接続され、ドレインが出力端子に接続され、ソースが第一のトランジスタのドレインに接続され、ドレイン耐圧が第一のトランジスタより高い第二のトランジスタと、第一のトランジスタのドレインに接続され、第一のトランジスタのドレイン電圧を制限するクランプ回路と、を備えた。
本発明の増幅回路は、ドレイン耐圧の低いトランジスタと、ドレイン耐圧の高いトランジスタと、で構成された増幅回路であって、ドレイン耐圧の低いトランジスタのドレインにクランプ回路を備えたので、クランプ回路によってドレイン耐圧の低いトランジスタのドレインの電圧を制限することができる。従って、ドレイン耐圧の低いトランジスタのドレインが破壊されることを防止することができる。
第一の実施形態の増幅回路の構成を示す回路図である。 クランプ回路の一例を示す回路図である。 クランプ回路の他の例を示す回路図である。 クランプ回路の他の例を示す回路図である。 第二の実施形態の増幅回路の構成を示す回路図である。 第三の実施形態の増幅回路の構成を示す回路図である。 第四の実施形態の増幅回路の構成を示す回路図である。 第五の実施形態の増幅回路の構成を示す回路図である。 従来の増幅回路の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第一の実施形態>
図1は、第一の実施形態の増幅回路の回路図である。
第一の実施形態の増幅回路は、定電圧回路101と、NMOSトランジスタ103、104と、負荷102と、グラウンド端子100と、出力端子106と、入力端子105と、クランプ回路110を備えている。
NMOSトランジスタ104は、ゲートは入力端子105に接続され、ドレインは端子111に接続され、ソースはグランド端子100に接続される。NMOSトランジスタ103は、ゲートは定電圧回路101の正極に接続され、ドレインは出力端子106と負荷102に接続され、ソースはNMOSトランジスタ104のドレインに接続される。定電圧回路101の負極はグランド端子100に接続される。
図2は、クランプ回路110の一例を示す回路図である。クランプ回路110は直列接続されたn個のNMOSトランジスタ201から20n(nは2以上の整数)と、端子111を備えている。
NMOSトランジスタ201から20nは、ゲートとドレインが接続され、グラウンド端子100と端子111の間に直列に接続される。
次に、第一の実施形態の増幅回路の動作について説明する。
定電圧回路101は、定電圧V2を出力する。入力端子105には入力信号電圧Vinが入力され、出力端子106には出力信号電圧Voutが出力される。NMOSトランジスタ104のドレインの電圧振幅は小さいため、NMOSトランジスタ104の耐圧電圧は小さいものを使用し、トランスコンダクタンスgmの高くする。NMOSトランジスタ103は、トランスコンダクタンスgm が増幅回路全体の増幅率に殆ど寄与しないため、ドレイン耐圧の高い高耐圧MOSトランジスタにする。このような構成にすることで、出力信号電圧Voutの振幅が大きくなるように負荷102のインピーダンスを高く設定でき、増幅回路全体の利得を高くすることができる。
ここで、負荷102が電流を供給できる状態であり、入力信号電圧Vinがグラウンドレベルにある時を考える。NMOSトランジスタ103は、ゲートに定電圧V2が入力されているためオンする。NMOSトランジスタ104は、ゲートにグラウンドレベルの電圧が入力されるためオフし、ドレインはフローティングとなる。端子111のクランプ電圧をクランプ電圧V1とし、NMOSトランジスタ201から20nの閾値をそれぞれVtnとすると、クランプ電圧V1=Vtn×nとなる。端子111はNMOSトランジスタ104のドレインに接続されるため、NMOSトランジスタ104のドレインはフローティングになってもクランプ電圧V1以上の電圧が印加される事はなく、NMOSトランジスタ104のドレインに耐圧以上の電圧が発生して破壊されることを防止することができる。クランプ電圧V1は、NMOSトランジスタ201から20nの数を調節することで任意に調整され、NMOSトランジスタ104のドレイン耐圧にあわせて設定することができる。
なお、クランプ回路110は、図2の構成に限らず、図3や図4のような構成など、NMOSトランジスタ104のドレイン電圧を制限する構成であればどのような構成であってもよい。
図3のクランプ回路では、定電圧回路302が出力する定電圧によってクランプ電圧V1を任意に調整することができる。
また、図4のクランプ回路では、PMOSトランジスタ401から40nの数を調節することと、定電圧回路410が出力する定電圧によってクランプ電圧V1を任意に調整することができる。
以上説明したように、第一の実施形態の増幅回路は、入力信号電圧Vinがグラウンドレベルであっても、クランプ回路110によってNMOSトランジスタ104のドレインの電圧を制限することができる。従って、NMOSトランジスタ104のドレインが破壊されることを防止することができる。
<第二の実施形態>
図5は、第二の実施形態の増幅回路の回路図である。
図1との違いは、NMOSトランジスタ103をNchデプレッショントランジスタ501に変更した点である。他は図1と同様である。
このような回路構成の増幅回路であっても、第一の実施形態と同様、クランプ回路110の効果を得られる。即ち、入力信号電圧Vinがグラウンドレベルであっても、NMOSトランジスタ104のドレインにクランプ電圧V1以上の電圧が印加される事はなく、NMOSトランジスタ104のドレインが破壊されることを防止することができる。
<第三の実施形態>
図6は、第三の実施形態の増幅回路の回路図である。
図5との違いは、Nchデプレッショントランジスタ501のゲートを入力端子105に接続し、定電圧回路101を削除した点である。他は図5と同様である。
このような回路構成の増幅回路であっても、第一の実施形態と同様、クランプ回路110の効果を得られる。即ち、入力信号電圧Vinがグラウンドレベルであっても、NMOSトランジスタ104のドレインにクランプ電圧V1以上の電圧が印加される事はなく、NMOSトランジスタ104のドレインが破壊されることを防止することができる。
<第四の実施形態>
図7は、第四の実施形態の増幅回路の回路図である。
図1との違いは、クランプ回路701を定電圧回路101の正極とNMOSトランジスタ104のドレインの間に接続した点である。他は図1と同様である。クランプ回路701は、例えば、ゲートとソースがNMOSトランジスタ104のドレインに接続され、ドレインが定電圧回路101の正極に接続されたNMOSトランジスタ701で構成される。
クランプ回路701は、以下のように動作をして、NMOSトランジスタ104のドレインの電圧をクランプすることが出来る。
NMOSトランジスタ104のドレインの電圧が、定電圧回路101の定電圧V2にNMOSトランジスタ701の閾値電圧Vt701を加えた電圧より高くなると、NMOSトランジスタ701が電流を流す。従って、NMOSトランジスタ104のドレインの電圧は、V2+Vt701の電圧にクランプされる。
このような構成をした増幅回路は、他の実施形態と同様にクランプの効果を得られる。更に、クランプ回路701は、NMOSトランジスタ701のチャネルを通して電流を流すことで、クランプする構成である。従って、トランジスタの寄生ダイオードに電流が流れないので、寄生バイポーラを介して基板に電流を流すことが無いという効果がある。
<第五の実施形態>
図8は、第五の実施形態の増幅回路の回路図である。
第五の実施形態の増幅回路は、定電圧回路101と、PMOSトランジスタ803、804と、負荷102と、グラウンド端子100と、出力端子106と、入力端子105と、クランプ回路810を備えている。
PMOSトランジスタ804は、ゲートは入力端子105に接続され、ソースは出力端子106に接続され、ドレインはグランド端子100に接続される。PMOSトランジスタ803は、ゲートは定電圧回路101の負極に接続され、ドレインは出力端子106と負荷102に接続され、ソースは電源端子に接続される。定電圧回路101の正極は電源端子に接続される。クランプ回路801は、入力端子105とPMOSトランジスタ804のソースの間に接続される。クランプ回路801は、例えば、ゲートとソースがPMOSトランジスタ804のソースに接続され、ドレインが入力端子105に接続されたPMOSトランジスタ801で構成される。ここで、第五の実施形態の増幅回路は、PMOSトランジスタ803はドレイン耐圧が小さく、PMOSトランジスタ804はドレイン耐圧の高い高耐圧MOSトランジスタで構成した、ソースフォロワである。
クランプ回路801は、以下のように動作をして、PMOSトランジスタ803のドレインの電圧をクランプすることが出来る。
定電圧回路101がオフ(0V)していてPMOSトランジスタ803のゲート電圧が電源電圧になっていると、PMOSトランジスタ803はオフしている。入力端子105にある入力信号電圧Vinが入力されていて、負荷102のインピーダンスが高いと、出力端子106の電圧はフローティング状態になり、低下してしまう。このとき、PMOSトランジスタ803のドレインの電圧が入力端子105の入力信号電圧VinとPMOSトランジスタ801の閾値電圧Vt801の和の電圧より低くなると、PMOSトランジスタ801が電流を流す。従って、PMOSトランジスタ803のドレインの電圧は、Vin+Vt801の電圧にクランプされる。PMOSトランジスタ801は、出力信号電圧Voutが入力信号電圧Vinより高い通常の動作のときはオフしているので、ソースフォロワ動作には影響しない。
このような構成をした増幅回路は、他の実施形態と同様にクランプの効果を得られる。更に、クランプ回路801は、PMOSトランジスタ801のチャネルを通して電流を流すことで、クランプする構成である。従って、トランジスタの寄生ダイオードに電流が流れないので、寄生バイポーラを介して基板に電流を流すことが無いという効果がある。
以上説明したように、本発明の増幅回路は、ドレイン耐圧の低いトランジスタと、ドレイン耐圧の高いトランジスタと、で構成された増幅回路であって、ドレイン耐圧の低いトランジスタのドレインにクランプ回路を備えたので、クランプ回路によってドレイン耐圧の低いトランジスタのドレインの電圧を制限することができる。従って、ドレイン耐圧の低いトランジスタのドレインが破壊されることを防止することができる。
なお、本発明の増幅回路は、図示はしないが電源の関係を反転した回路構成であっても、同様にクランプ回路の効果を得ることが出来る。
100 グラウンド端子
101、302、410 定電圧回路
102 負荷
105 入力端子
106 出力端子
110、710,810 クランプ回路

Claims (1)

  1. 入力端子に入力された信号を増幅して、出力端子に出力する増幅回路であって、
    ゲートが定電圧回路に接続され、ドレインが前記出力端子に接続され、ソースが電源端子に接続された第一のトランジスタと、
    ゲートが前記入力端子に接続され、ドレインが接地端子に接続され、ソースが出力端子に接続され、ドレイン耐圧が前記第一のトランジスタより高い第二のトランジスタと、
    ゲートとソースが前記第一のトランジスタのドレインに接続され、ドレインが入力端子に接続されたトランジスタで構成され、前記第一のトランジスタのドレイン電圧を制限するクランプ回路と、
    を備えることを特徴とする増幅回路。
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