Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP6347150B2 - 自動二輪車のエンジン冷却装置 - Google Patents

自動二輪車のエンジン冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6347150B2
JP6347150B2 JP2014100664A JP2014100664A JP6347150B2 JP 6347150 B2 JP6347150 B2 JP 6347150B2 JP 2014100664 A JP2014100664 A JP 2014100664A JP 2014100664 A JP2014100664 A JP 2014100664A JP 6347150 B2 JP6347150 B2 JP 6347150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
engine
crankcase
cylinder
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014100664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015218593A (ja
Inventor
田中 浩一
浩一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2014100664A priority Critical patent/JP6347150B2/ja
Priority to DE112015002225.2T priority patent/DE112015002225B4/de
Priority to PCT/JP2015/059687 priority patent/WO2015174148A1/ja
Publication of JP2015218593A publication Critical patent/JP2015218593A/ja
Priority to US15/055,986 priority patent/US20160177807A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6347150B2 publication Critical patent/JP6347150B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J41/00Arrangements of radiators, coolant hoses or pipes on cycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames
    • B62K11/04Frames characterised by the engine being between front and rear wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/18Arrangements or mounting of liquid-to-air heat-exchangers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P5/00Pumping cooling-air or liquid coolants
    • F01P5/10Pumping liquid coolant; Arrangements of coolant pumps
    • F01P5/12Pump-driving arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • F01P2003/021Cooling cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、自動二輪車等の車両におけるエンジンを冷却するエンジン冷却装置に関するものである。
従来の自動二輪車において水冷式エンジンではウォータポンプを駆動するために、クランクシャフトの動力を駆動源として潤滑用オイルポンプ駆動用の回転駆動シャフト及びチェーン等を利用している。
ここで、この種の車両におけるウォータポンプの必要性について検討すると、エンジンの水冷が必要となる主な状況として次の2点が挙げられる。
1)高出力エンジンの搭載
2)連続高負荷運転後の急停止等、過酷な使用状態
このようにエンジンに対する水冷の必要性は限定的であり、つまり冷機始動時にはエンジン発熱はエンジン自体を暖機するために使用されるため、余分な熱容量は少なくてよい。また、早期暖機あるいは定常運転時等、過度な冷却が必要ない場合に合わせて、冷却水量をコントロールして冷却の最適化が求められる。オイルポンプ駆動系を利用する場合、エンジン回転数に比例して冷却水量が増えてしまう状況下では、サーモスタットによるオン・オフ制御には限界があり、燃費向上のための緻密な制御が難しくなる。
特開平4−203417号公報
自動二輪車の水冷式エンジンにおいて、上記のような構造上の理由からエンジン内部のレイアウトが決まってしまうため、空冷あるいは油冷エンジンの場合に比べて水冷式エンジンにおける構造の簡素化及び小型化等の阻害要因となる。また、燃焼室の過冷却はそのままでは、エンジンの熱効率の低下を招来する。更に基本構造は空冷もしくは油冷エンジンと同一でありながら、水冷の場合ウォータポンプの配置上の制約に起因して特にクランクケースまわりについては機種毎に作る必要がある。つまり空冷エンジン等との部品の共通化を図ることが実質的に困難であり、開発方法として非効率的にならざるを得ない。
なお、特許文献1に開示される冷却装置では主ウォータポンプを迂回するようにバイパス水路を循環水路に接続し、このバイパス水路に、少なくともエンジンの所定の高温状態で作動する電動式の副ウォータポンプが介装される。この場合、副ウォータポンプは副次的に使用されるに過ぎない。
本発明は上記問題点を鑑みて、適正且つ緻密な冷却水制御を行い、コンパクト化等を効果的に実現する自動二輪車のエンジン冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の自動二輪車のエンジン冷却装置は、クランクケース及びシリンダを備えるエンジンと、該エンジンに冷却水を給送するためのウォータポンプと、走行風を当てることで内部を流通する冷却水の熱を放散させるラジエータとを有する自動二輪車のエンジン冷却装置であって、前記ウォータポンプは駆動用モータを備える電動式であり、前記クランクケースとは別体に設けられ、前記クランクケースは、内部のクランクシャフトの軸前方にバランサシャフト保持部を備え、前記ウォータポンプは、少なくともその一部が前記バランサシャフト保持部に対して上下方向に重なり、車体側面視にて、前記クランクケースの前方、且つ前記バランサシャフト保持部の下方に位置することを特徴とする。
本発明によれば、ウォータポンプは電動モータで駆動される電動式とし、その駆動系はオイルポンプ駆動系とは切り離され、それ自体独立して駆動される。ECUによるウォータポンプの駆動制御によって、より緻密な冷却水の流量制御が可能になり、容易にエンジンを最適冷却状態に維持することができる。これにより常に過不足なく適正な流量で冷却水を循環させることでエンジン出力、燃費性能等が向上する。
また、ウォータポンプをクランクケースから分離して別体に設けることで、車体下部に位置するクランクケースをコンパクトにすることができ、車両の傾斜角度を大きく確保できるため車両の操作性が向上する。また、ウォータポンプをクランクケースとは別体にすることで、ウォータポンプの配置自由度が向上し、冷却経路を最適化できる。
本発明の実施形態に係るエンジンユニットが自動二輪車に搭載された状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンユニットの左側面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンユニットの正面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンユニットの斜視図である。 本発明の実施形態に係るウォータポンプの側面図である。 図5AのI−I線に沿うそれぞれ断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るエンジンユニットの左側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るエンジンユニットの正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るエンジンユニットの左側面図である。 本発明の第3の実施形態に係るエンジンユニットの正面図である。
以下、図面に基づき、本発明による自動二輪車のエンジン冷却装置における好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の適用例としてエンジンユニット10が自動二輪車100に搭載された状態を示す側面図である。図2は、エンジンユニット10の後方斜視図である。先ず、図1を用いて、自動二輪車100の概略構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
図1において鋼製あるいはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101(メインフレーム)の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。なお、以下の説明では必要に応じて部品もしくは部材の図示等を適宜省略するものとする。フロントフォーク103の上端にはステアリングブラケットを介してハンドルバーが固定される。フロントフォーク103の下部には前輪104が回転可能に支持されると共に、前輪104の上部を覆うようにフロントフェンダが固定される。
車体フレーム101はステアリングヘッドパイプ102の後部に一体的に結合し、後方に向けて左右一対で二又状に分岐し、ステアリングヘッドパイプ102から後下方に拡幅しながら延設する。本例では車体フレーム101として鋼管を接合してなる所謂ダイヤモンドフレームあるいはトレリスフレーム又はそれらと同等なものであってよく、その一体的な構成要素としての後述するエンジンが車体フレーム101の補強部材として機能するように構成される。車体フレーム101の後部付近から、後上りに適度に傾斜してシートレール105が後方へ延出し、シート(着座シート)を支持する。
車体フレーム101の後端下方付近にはピボット軸106を介して、スイングアーム1107が上下方向に揺動可能に結合する。スイングアーム107の後端には後輪108が回転可能に支持される。車体フレーム101とスイングアーム107の間にはリヤショックアブソーバが装架されるが、リヤショックアブソーバの下端側はリンク機構を介して車体フレーム101及びスイングアーム107の双方に連結される。後輪108には、エンジンの動力を伝達するチェーンが巻回されるドリブンスプロケットが軸着し、後輪108はこのドリブンスプロケットを介して回転駆動される。後輪108の上方には該後輪108を覆うリヤフェンダが装架される。
次に、図2〜図4を参照してエンジンユニット10の構成について説明する。なお、図2はエンジンユニット10の左側面図、図3はその正面図、図4はその斜視図である。エンジンユニット10はエンジン11を有し、本実施形態では水冷式多気筒の4サイクルガソリンエンジンを使用する。本例ではエンジン11は例えば1番(♯1)気筒及び2番(♯2)気筒が左右(車幅方向)に並設された並列2気筒エンジンであってよく、左右に水平支持されるクランクシャフト12を収容するクランクケース13の上方にシリンダブロック14、シリンダヘッド15及びシリンダヘッドカバー16が順次重なるように一体的に結合し(図2)、最下部にはオイルパン17が付設される。シリンダブロック14及びシリンダヘッド15によりシリンダが構成される。なお、エンジン11のシリンダ軸線は前方に適度に傾斜して配置される。かかるエンジン11は複数のエンジンマウントを介して車体フレームに懸架されることで車体フレーム101の内側に一体的に結合支持される。
クランクケース13内のクランク室には、クランクシャフト12及びクランクシャフト12と一体化して回転するクランクウェブが回転自在に軸支されている。クランクウェブ相互間には、クランクピンを介してコネクティングロッドが連結される。コネクティングロッドの先端(小端部)にはピストンピンを介して、ピストンが揺動自在に取り付けられ、シリンダブロック14内を上下に往復運動する。これによりクランクシャフト12が回転駆動される。
クランクケース13の後部にはトランスミッションケース18が一体的に形成され(図2等を参照のこと)、このトランスミッションケース18内にはクランクシャフト12の後方でこれと平行にカウンタシャフト19が配置される。クランクシャフト12は、その一端(右側)がクラッチ室内に突出して設けられており、この端部にプライマリドライブギヤが装着される。またカウンタシャフト19は、トランスミッションケース18に収容された変速装置(トランスミッション)の一部を構成しており、クラッチ室側に突出した端部にクラッチ装置が構成される。クラッチ装置のクラッチ軸20(図1)は、カウンタシャフト19と同軸に配置される。
トランスミッションケース18内には、カウンタシャフト19の後斜め下方にドライブシャフト21が配置され、カウンタシャフト19及びドライブシャフト21上にはそれぞれ複数のトランスミッションギヤが列設される。これらのトランスミッションギヤはギヤシフト装置により噛合関係が選択的に設定され、これにより変速装置の所望の変速比が得られる。エンジン11の動力はクランクシャフト12からトランスミッションを経て最終的に、ドライブシャフト21の軸端に取り付けられたドライブスプロケットへ伝達され、このドライブスプロケットが動力伝達用チェーンを介してドリブンスプロケット、従って後輪108を回転駆動する。
一方、クランクケース13の前部において、クランクシャフト12の前方にバランサシャフト22を有する。なお、このバランサシャフト22にはバランサ23が一体的に付帯し、バランサ23を設けることで、クランクシャフト12から発生する振動を低減もしくは抑制する。クランクケース13には、その内部にバランサシャフト22及びバランサ23を収容して支持するバランサシャフトハウジング24が前方に突出するかたちで一体に形成される。なお、バランサシャフト22はギヤを介してクランクシャフト12と連結され、該クランクシャフト12を動力源として回転駆動される。
エンジン11の動弁系においてシリンダヘッド15には、吸気カム及び排気カムを駆動制御するためのカムシャフト25を有する(図2)。このカムシャフト25及びクランクシャフト12のそれぞれ軸端に取り付けられたスプロケットには、エンジン11の左側部位に形成されたカムチェーン室26(図2及び図3にて一点鎖線により概略図示される)内で走行可能なカムチェーンが装架される。このカムチェーンを介してクランクシャフト12とカムシャフト25が連結され、これにより動弁装置がクランクシャフト12の回転に同期して駆動される。
エンジン11には更に、エアクリーナ及び燃料供給装置からそれぞれ供給される空気(吸気)及び燃料でなる混合気を供給する吸気系、シリンダ内での燃焼後の排気ガスをエンジン11から排出する排気系、エンジン11を冷却する冷却系及びエンジン11の可動部を潤滑する潤滑系、それらを作動制御する制御系(ECU;Engine Control Unit)が付属する。制御系の制御により複数の機能系が上述の補機類等と協働し、これによりエンジンユニット10全体として円滑作動が遂行される。
より具体的には先ず、吸気系において♯1及び♯2気筒ともシリンダヘッド15の後側に吸気口27(インテークポート;図2においてその概略位置が点線で図示される)が開口し、この吸気口27にスロットルボディ28が接続される。スロットルボディ28にはその内部に形成されている吸気流路もしくは通路を、アクセル開度に応じて開閉するスロットルバルブ(図示せず)が装着され、エアクリーナ29から送給されてくる空気の流量が制御される。この例では♯1及び♯2気筒のスロットルバルブ軸が同軸に配置され、このスロットルバルブ軸を機械式又は電気もしくは電磁式に駆動するバルブ駆動機構を有する。
一方、各スロットルボディ28にはスロットルバルブの下流側に燃料噴射用のインジェクタ30が配置され、これらのインジェクタ30に対して燃料ポンプによって燃料タンク内の燃料が供給される。各インジェクタ30は上述の制御系の制御により所定タイミングでスロットルボディ28内の吸気流路に燃料を噴射し、これにより♯1及び♯2気筒のシリンダに所定空燃比の混合気が供給される。
次に、排気系において♯1及び♯2気筒ともシリンダヘッド15の前側にて排気口31(エキゾーストポート;図4にその概略位置を点線で略記する)が開口し、この排気口31に排気管32(エキゾーストパイプ)が接続される。各気筒の排気管32は図3及び図4に示されるように排気口31から一旦下方へ延出して、クランクケース13の左側下部に配置された集合管33に接続される。なお、集合管33には触媒が内蔵される。排気管32は更に、集合管33から一旦後方へ延出し(排気管32A)、前方へ反転湾曲してクランクケース13の車体幅方向略中央で前後方向に配置されたマフラ34の後端部に接続される。なお、マフラ34は車体幅方向で適度に右方へオフセットされてもよい。排気管32は更に、マフラ34から一旦前方へ延出し(排気管32B)、後方へ反転湾曲してエンジン11の後方まで延設される。
更に、エンジンユニット10の可動部に潤滑油を供給して、それらを潤滑するための潤滑系が構成される。この潤滑系には、クランクシャフト12やシリンダヘッド15内に構成される動弁装置、そしてそれらを連結するカムチェーン、トランスミッション等々が含まれる。本実施形態において潤滑系に対して、通常のオイルポンプを使用するが、このオイルポンプによりオイルパン17から吸い上げた潤滑油を潤滑系に送給する。
図1に示されるようにクランクケース13あるいはトランスミッションケース18の下部において、クランクシャフト12の下方にはオイルポンプ35が配置される。オイルポンプ35を駆動するためのポンプ軸36とクランクシャフト12とはチェーンを介して連結され、即ちオイルポンプ35はクランクケース13内でクランクシャフト12を動力源として回転駆動される。
また、冷却系において、シリンダブロック14を含むシリンダの周囲には冷却水が循環するように形成されたウォータジャケットが構成される。図1〜図4に示すように、ウォータジャケットを含むエンジン11に送給される冷却水を冷却するラジエータ37を装備する。ラジエータ37は走行風を当てることで内部を流通する冷却水の熱を放散させるものであるが、この例では図3のように正面視で車体幅方向に長辺を有する長方形を呈し、前述のステアリングヘッドパイプ102の下端付近からシリンダヘッド15の前方付近まで、適度に前傾姿勢で車体フレーム101により支持される。また、冷却系に冷却水を循環させるためのウォータポンプ38を有し、シリンダ、ラジエータ37及びウォータポンプ38は冷却水ホース39により相互に接続される。なお、冷却水ホース39の接続方法等については後述する。
さて、本発明のエンジン冷却装置は上記冷却系に適用され、特にウォータポンプ38がその駆動用モータを備える電動式であり、クランクケース13とは別体に設けられることを特徴とする。なお、ウォータポンプ38の駆動用モータは、自動二輪車100の車載バッテリを駆動電源としてECUにより駆動制御することができる。
ウォータポンプ38は図1に示されるように車体側面視にて、そのポンプ軸40がオイルポンプ35のポンプ軸36と離間して配置される。
また、ウォータポンプ38は図3に示されるように車体幅方向において、少なくともその一部がクランクケース13、シリンダ又はラジエータ37の外端よりも内側に位置するように配置される。
ここで、ウォータポンプ38の具体的な構成例を説明する。図5A及び図5Bを参照してケーシング41内には、ポンプ軸40のまわりに回転する複数のインペラ42が収容されると共に、ケーシング41の一端側には冷却水の吸入口43が、また他端側には冷却水の吐出口44がそれぞれ開設される。ケーシング41にはポンプ駆動用の電動モータ45が一体的に結合し、ウォータポンプユニットが構成される。この場合、電動モータ45の出力軸45aがポンプ軸40と同軸に配置され、ポンプ軸40に対して出力軸45aが直結し、このように両者を同軸配置することで、ウォータポンプユニットをコンパクトに構成することができる。なお、電動モータ45の出力軸45aとポンプ軸40の間を適宜の変速比のギヤを介して連結することも可能である。
ウォータポンプ38は図1及び図2に示されるように車体側面視にて、クランクケース13又はシリンダ(シリンダブロック14及びシリンダヘッド15)の前方であって、且つ前輪104の後端部の後方に位置し、ラジエータ37の下方に位置する。
クランクケース13は前述したように、内部のクランクシャフト12の軸前方にバランサシャフト保持部であるバランサシャフトハウジング24を備える。そして、ウォータポンプ38は図2等に示されるように、少なくともその一部がバランサシャフトハウジング24に対して上下方向に重なり、車体側面視にてクランクケース13の前方であって、且つバランサシャフトハウジング24の下方に位置する。
この場合、ウォータポンプ38は、少なくともその一部がバランサシャフトハウジング24に対して上下方向に重なり、車体側面視にてシリンダの前方であって、且つバランサシャフトハウジング24の下方に位置する。
また、図3に示されるようにウォータポンプ38は車体前面視にて、その長手方向(ポンプ軸40方向)がバランサシャフト22のシャフト軸46(軸線)に対して略平行に延設する態様で設けられる。
ここで、シリンダ内部には、図示を省略するが、冷却系の一部として燃焼室の周囲を覆う冷却水通路空間を有する。図3に示されるようにシリンダは、この冷却水通路空間からシリンダ外部と連通するための冷却水の流入口47及び流出口48を備える。これら流入口47及び流出口48は、双方とも車体幅方向で同一の一方側(本例では右側)に設けられる。本例では図3に示されるようにシリンダ前面部において右端寄りに位置して下方側に流入口47が、また上方側に流出口48が設けられ、これらの流入口47及び流出口48がウォータジャケットを介して冷却水通路空間と連通する。
ウォータポンプ38の冷却水の吐出口44(図5B参照)は、図3等に示されるように冷却水供給用の冷却水ホース39Aを介して、シリンダの流入口47に接続される。シリンダの流出口48は、冷却水ホース39B(アッパホース)を介して、ラジエータ37の上右端部に設けられた取入口49に接続される。また、ラジエータ37の下左端部に設けられた送水口50は、冷却水ホース39C(ロアホース)を介して、ウォータポンプ38の冷却水の吸入口43(図5B参照)に接続される。なお、ラジエータ37の取入口49及び送水口50は図3等において、点線により略記する。
上記の場合、本発明では特にシリンダのうちシリンダブロック14において、外部と連通する冷却水の流入口47及び流出口48を備え、内部の冷却水通路空間がこれら流入口47及び流出口48のみによって、シリンダブロック14の外部と連通する。
また、ウォータポンプ38は図3のように車体前面視にて、車体幅方向で一方側に冷却水の吐出口44を、他方側(本例では左側)に冷却水の吸入口43をそれぞれ備える。シリンダは前述のように、冷却水の流入口47及び流出口48の双方とも車体幅方向で一方側(本例では右側)に備える。更に、ラジエータ37は上述のように車体幅方向で一方側である右側に冷却水の取入口49を、また他方側である左側に冷却水の送水口50をそれぞれ備える。
更に、シリンダには前述のように動弁系に係るカムチェーン室26を備えるが、このカムチェーン室26は図3において一点鎖線で略記するように車体幅方向で他方側である左側に位置して、シリンダ軸線と平行に略上下方向に沿って配置される。
上記の場合、エンジン11における冷却系まわりの適所、例えばラジエータ37やウォータジャケット、あるいはエンジン11自体、潤滑油等の温度を温度センサにより検出すると共に、その検出信号がECUへ送出される。ECUではそれらの温度検出もしくは測定結果やエンジン回転数等に基づき、ウォータポンプ38の電動モータ45を適宜駆動制御し、冷却系内の冷却水を循環させ、更にはその流量を調整し得るように構成される。
上述したエンジン冷却装置を持つエンジンユニット10において、エンジン11が始動するとその温度が次第に上がる。ところで、既に説明したようにエンジン11の冷却が必要となる状況としては主に、高出力エンジンの場合や連続高負荷運転後の急停止等、限定的であり、冷機始動時や早期暖機時に合わせて、冷却水量をコントロールすることで冷却の最適化が求められる。従来のようにオイルポンプ駆動系を利用する場合には、必ずしも適正且つ緻密な冷却制御を行うことができない。
本発明のエンジン冷却装置において、ウォータポンプ38は電動モータ45で駆動される電動式とし、その駆動系はオイルポンプ駆動系とは切り離され、それ自体独立して駆動される。従ってECUによるウォータポンプ38の駆動制御によって、より緻密な冷却水の流量制御が可能になり、容易にエンジン11を最適冷却状態に維持することができる。これにより常に過不足なく適正な流量で冷却水を循環させることでエンジン出力、燃費性能が向上する。
従来ではオイルポンプ駆動系を利用すべく、ウォータポンプがクランクケース下部でオイルポンプと並べて配置されていた。これに対して本発明ではクランクケース13から分離して別体に設けることで、車体下部に位置するクランクケース13をコンパクトにすることができ、これにより車両の傾斜角度(バンク角)を大きく確保できるため車両の操作性が向上する。また、クランクケース13とは別体にすることで、ウォータポンプ38の配置自由度が向上し、冷却経路を最適化できる。
また、ウォータポンプ38のポンプ軸40がオイルポンプ35のポンプ軸36と離間して配置され、少なくともその一部がクランクケース13、シリンダ又はラジエータ37の外端よりも内側に位置するように配置される。
このようにウォータポンプ38をクランクケース13とは別体として、オイルポンプ35とは離間させて設けることで、クランクケース13を特に車体幅方向にコンパクトにすることができ、車両の傾斜角度を大きく確保できるため操作性が向上する。また、ウォータポンプ38の一部が車体幅方向でクランクケース13、シリンダもしくはラジエータ37の外端よりも内側になるように配置することで、同様な効果が得られる。
また、ウォータポンプ38は、クランクケース13又はシリンダの前方であって、且つ前輪104の後端部の後方に位置する。
このようにウォータポンプ38をクランクケース13の前方に配置することで、ラジエータ37の直下にウォータポンプ38が位置する。従来、クランクケース側方からラジエータに向かって斜め前方に延設していた冷却水配管を、車体前後方向だけ短縮できて整備性及び生産性等が向上する。
また、ウォータポンプ38は、その一部がバランサシャフトハウジング24に対して上下方向に重なり、車体側面視にてクランクケース13の前方であって、且つバランサシャフトハウジング24の下方に位置する。
このようにクランクケース13の前方に突出して設けられるバランサシャフトハウジング24の下側に、ウォータポンプ38を潜り込ませるように配置することで、ウォータポンプ38をラジエータ37に対して前後方向に接近させつつ、従来では空間(空き空間、即ち実質的なデッドスペース)となっていた箇所を有効活用できてレイアウト上極めて有利になる。
また、ウォータポンプ38の長手方向(ポンプ軸40)がバランサシャフト22のシャフト軸46に対して略平行に延設する態様で設けられる。
このようにバランサシャフト22の軸線とウォータポンプ38の長手方向とを揃えることで、ウォータポンプ38をクランクケース13の本体部及びバランサシャフトハウジング24に這わせるように配置することができる。これによりこれらの複数部品を効率よく近接配置し、コンパクト化及び質量の集中化を図り、車両の操作性が向上する。
また、シリンダ内部で燃焼室の周囲を覆う冷却水通路空間からシリンダ外部と連通するための冷却水の流入口47及び流出口48は、双方とも車体幅方向で同一の一方側に設けられる。
このようにシリンダにおいて冷却水の流入口47と流出口48を一方側に偏倚させることで、ウォータポンプ38からシリンダを経てラジエータ37に延びる冷却水配管、即ち冷却水ホース39A及び冷却水ホース39Bを一方側の片側に集約でき、整備性が向上すると共に外観が美しくなる。
この場合、シリンダブロック14に冷却水の流入口47及び流出口48を備え、シリンダ内部の冷却水通路空間は流入口47及び流出口48のみによって、シリンダブロック14の外部と連通する。
このようにエンジン11に対する冷却水の出入をシリンダブロック14のみにすることで、クランクケース13やシリンダヘッド15に連通する冷却水通路を設けずに済み、接合部での冷却水漏れに対するケアが必要なくなり、組付性や整備性が向上する。更に、クランクケース13やシリンダヘッド15の製造が容易になると共に、冷却水漏れ検査が省略できるため、生産性が向上する。
この点で更に、シリンダブロック14以外を共通として、従来の空冷式エンジンのシリンダブロックと互換性を持たせることができ、エンジン性能の要求に応じて空冷式エンジンを容易に水冷化が可能である。また、エンジン11のシリンダにおいて車体上下方向において冷却水の流入口47と流出口48が互いに近く、更にラジエータ37が略同じ高さに配置されるため、冷却水通路を上下方向に集約でき、冷却水配管を短縮できて整備性が向上する。更に、冷却水配管が上下に冗長にならず、冷却水配管が露呈する車両であっても概観を美しく保つことができる。
また、ウォータポンプ38は車体幅方向で一方側に冷却水の吐出口44を、他方側に冷却水の吸入口43をそれぞれ備えると共に、シリンダは冷却水の流入口47及び流出口48の双方とも車体幅方向で一方側に備える。これに加えてラジエータ37は車体幅方向で一方側に冷却水の取入口49を、また他方側に冷却水の送水口50を備える。
図3に示されるように車体前面視にて略O(オー)型となるように、冷却系の主要部位の冷却水出入口を配置することで、冷却水ホース39(冷却水ホース39A〜39C)が車体幅方向に大きく横切ることがなく、効率的な配管になると共に外観が美しい。
また、カムチェーン室26は車体幅方向で他方側である左側に位置して配置される。
このようにシリンダブロック14又はシリンダヘッド15の冷却水の流入口47及び流出口48を共にカムチェーン室26と反対側に設けることで、ウォータポンプ38からシリンダを経てラジエータ37に至る冷却水通路と、シリンダヘッド15からシリンダブロック14を経てクランクケース13に至る(戻る)オイル通路とが車体幅方向で対極に配置される。これによりシリンダブロック14内部の形状構造をシンプルに構成でき、その結果、シリンダブロック14がコンパクトになる。
次に、本発明による自動二輪車のエンジン冷却装置における第2の実施の形態を説明する。図6は第2の実施形態に係るエンジンユニット10の左側面図、図7はその正面図である。本発明の第2の実施形態では特に図6に示したようにクランクケース13内部に、潤滑系に使用されるエンジン潤滑油との熱交換を行うオイルクーラ51を備え、冷却した潤滑油をオイルポンプ35により再循環させるように構成される。
オイルクーラ51は冷却水の流入口52及び流出口53を有し、オイルクーラ51内部には流入口52及び流出口53から出入する冷却水を流通させる冷却水通路を具える。本例では流入口52、流出口53及び冷却水通路を車体幅方向で他方側である左側に備え、流入口52は冷却水ホース39Dを介して、ラジエータ37の送水口50に接続される。また、流出口53は冷却水ホース39Eを介して、ウォータポンプ38の吸入口43に接続される。
ラジエータ37で冷却された冷却水は冷却水ホース39Dを介して、オイルクーラ51に流入し、オイルクーラ51内の冷却水通路を流通する過程でオイルパン17内の潤滑油を冷却する。オイルクーラ51との間の熱交換により冷却された潤滑油は、オイルポンプ35により再循環され、その際、オイルフィルタ54により潤滑油内の不純物は除去される。オイルクーラ51内の冷却水通路を流通した冷却水は、冷却水ホース39Eを介してウォータポンプ38に吸入される。なお、オイルポンプ35とオイルフィルタ54とは車体幅方向に略並ぶように配置され、オイルポンプ35は車体幅方向の一方側に、オイルフィルタ54はその他方側に夫々設けられる。
潤滑油に対する冷却系についても、ウォータポンプ38からシリンダを経てラジエータ37に至る冷却水通路とは車体幅方向で対極に配置され、シリンダブロック14内部の形状構造をシンプルに構成できる。また、潤滑油等の温度を検出し、その検出結果に基づきウォータポンプ38を適宜駆動制御し、つまり高温になった潤滑油を必要に応じて冷却することで、効率のよい潤滑油冷却を実現することができる。
次に、本発明による自動二輪車のエンジン冷却装置における第3の実施の形態を説明する。図8は第3の実施形態に係るエンジンユニット10の左側面図、図9はその正面図である。本発明の第3の実施形態において、クランクケース13は、内部のクランクシャフト12の軸前方にバランサシャフト保持部であるバランサシャフトハウジング24を備える。そして特にウォータポンプ38は、少なくともその一部がバランサシャフトハウジング24に対して上下方向に重なり、車体側面視にてシリンダ(シリンダブロック14)の前方であって、且つバランサシャフトハウジング24の上方に位置する。なお、その他の構成については第1の実施形態の場合と実質的に同様である。
本発明の第3の実施形態によれば、図8に示されるようにウォータポンプ38をシリンダとラジエータ37の中間領域に設けることで、冷却水通路を略前後方向に配置構成することができる。これにより上下方向分の冷却水通路を短縮できて整備性及び生産性等が向上する。また、冷却水配管が上下に冗長にならず、配管が露呈する車両であっても外観を美しく保つことができる。
上述した本発明の第3の実施形態において、ウォータポンプ38は望ましくは、車体側面視にてシリンダの前方且つラジエータ37の後方に位置し、車体前面視にて少なくともウォータポンプ38の一部がラジエータ37と重なるように配置されるとよい。このようにラジエータ37、ウォータポンプ38及びシリンダが略同じ高さに配置されるようになり、冷却水通路を略前後方向に構成することができ、上下方向分の冷却水配管を短縮できて、整備性、生産性が向上する。
また、本発明の第1〜3の実施形態においてウォータポンプ38の全体が望ましくは、車体幅方向においてクランクケース13、シリンダもしくはラジエータ37の外端よりも内側に位置するように配置されるとよい。
また、ウォータポンプ38は、長手方向がクランクシャフト12の軸線もしくはバランサシャフト22の軸線に対し略平行に延びる態様で設けられるのが望ましいが、若干傾斜していてもよい。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態においてエンジン冷却装置の構成部材もしくは部品等を車体幅方向の一方側あるいは他方側に配置する例を説明したが、それらを上記実施形態とは左右逆の関係で配置構成することもできる。
10 エンジンユニット、11 エンジン、12 クランクシャフト、13 クランクケース、14 シリンダブロック、15 シリンダヘッド、16 シリンダヘッドカバー、17 オイルパン、18 トランスミッションケース、19 カウンタシャフト、20 クラッチ軸、21 ドライブシャフト、22 バランサシャフト、23 バランサ、24 バランサシャフトハウジング、25 カムシャフト、26 カムチェーン室、27 吸気口(インテークポート)、28 スロットルボディ、29 エアクリーナ、30 インジェクタ、31 排気口(エキゾーストポート)、32 排気管、33 集合管、34 マフラ、35 オイルポンプ、36 ポンプ軸、37 ラジエータ、38 ウォータポンプ、39 冷却水ホース、40 ポンプ軸、41 ケーシング、42 インペラ、43 吸入口、44 吐出口、45 電動モータ、45a 出力軸、46 バランサシャフト軸、47 流入口、48 流出口、49 取入口、50 送水口、51 オイルクーラ、100 自動二輪車。

Claims (9)

  1. クランクケース及びシリンダを備えるエンジンと、該エンジンに冷却水を給送するためのウォータポンプと、走行風を当てることで内部を流通する冷却水の熱を放散させるラジエータとを有する自動二輪車のエンジン冷却装置であって、
    前記ウォータポンプは駆動用モータを備える電動式であり、前記クランクケースとは別体に設けられ
    前記クランクケースは、内部のクランクシャフトの軸前方にバランサシャフト保持部を備え、
    前記ウォータポンプは、少なくともその一部が前記バランサシャフト保持部に対して上下方向に重なり、車体側面視にて、前記クランクケースの前方、且つ前記バランサシャフト保持部の下方に位置することを特徴とする自動二輪車のエンジン冷却装置。
  2. クランクケース及びシリンダを備えるエンジンと、該エンジンに冷却水を給送するためのウォータポンプと、走行風を当てることで内部を流通する冷却水の熱を放散させるラジエータとを有する自動二輪車のエンジン冷却装置であって、
    前記ウォータポンプは駆動用モータを備える電動式であり、前記クランクケースとは別体に設けられ、
    前記クランクケースは、内部のクランクシャフトの軸前方にバランサシャフト保持部を備え、
    前記ウォータポンプは、少なくともその一部が前記バランサシャフト保持部に対して上下方向に重なり、車体側面視にて、前記シリンダの前方、且つ前記バランサシャフト保持部の上方に位置することを特徴とする自動二輪車のエンジン冷却装置。
  3. クランクケース及びシリンダを備えるエンジンと、該エンジンに冷却水を給送するためのウォータポンプと、走行風を当てることで内部を流通する冷却水の熱を放散させるラジエータとを有する自動二輪車のエンジン冷却装置であって、
    前記ウォータポンプは駆動用モータを備える電動式であり、前記クランクケースとは別体に設けられ、
    前記シリンダはシリンダブロック及びシリンダヘッドを備えると共に、内部に燃焼室の周囲を覆う冷却水通路空間を有し、前記冷却水通路空間から前記シリンダの外部と連通する冷却水流入口及び冷却水流出口を備え、
    前記シリンダの前記冷却水流入口及び前記冷却水流出口は、双方とも車体幅方向で同一の一方側に設けられ、
    前記冷却水通路空間が、前記冷却水流入口及び前記冷却水流出口のみによって、前記シリンダブロックの外部と連通することを特徴とする自動二輪車のエンジン冷却装置。
  4. クランクケース及びシリンダを備えるエンジンと、該エンジンに冷却水を給送するためのウォータポンプと、走行風を当てることで内部を流通する冷却水の熱を放散させるラジエータとを有する自動二輪車のエンジン冷却装置であって、
    前記ウォータポンプは駆動用モータを備える電動式であり、前記クランクケースとは別体に設けられ、
    前記エンジンの前記クランクケース内部に冷却水流入口、冷却水流出口及び冷却水通路を有して、エンジン潤滑油との熱交換を行うオイルクーラを備え、
    前記オイルクーラは前記クランクケース内部に設けられ、前記冷却水流出口及び前記冷却水通路を車体幅方向で片側に備え、
    前記オイルクーラの前記冷却水流入口側が前記ラジエータに接続され、前記冷却水流出口側が前記ウォータポンプに接続されることを特徴とする自動二輪車のエンジン冷却装置。
  5. 前記ウォータポンプは車体前面視にて、その長手方向がバランサシャフトの軸線に対して略平行に延設する態様で設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のエンジン冷却装置。
  6. 前記ウォータポンプは車体側面視にて、そのポンプ軸がオイルポンプのポンプ軸と離間して配置され、
    車体幅方向において、少なくともその一部が前記クランクケース、前記シリンダ又は前記ラジエータの外端よりも内側に位置するように配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車のエンジン冷却装置。
  7. 前記ウォータポンプは車体側面視にて、前記クランクケース又は前記シリンダの前方、且つ前輪後端部の後方に位置し、前記ラジエータの下方に位置することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動二輪車のエンジン冷却装置。
  8. 前記ウォータポンプは車体前面視にて、車体幅方向で一方側に冷却水吐出口を、他方側に冷却水吸入口を備え、
    前記ラジエータは車体幅方向で一方側に冷却水取入口を、他方側に冷却水送出口を備え
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動二輪車のエンジン冷却装置。
  9. 前記シリンダは、カムチェーン室を車体幅方向で他方側に備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動二輪車のエンジン冷却装置。
JP2014100664A 2014-05-14 2014-05-14 自動二輪車のエンジン冷却装置 Active JP6347150B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014100664A JP6347150B2 (ja) 2014-05-14 2014-05-14 自動二輪車のエンジン冷却装置
DE112015002225.2T DE112015002225B4 (de) 2014-05-14 2015-03-27 Motorkühlsystem für ein Motorrad
PCT/JP2015/059687 WO2015174148A1 (ja) 2014-05-14 2015-03-27 自動二輪車のエンジン冷却装置
US15/055,986 US20160177807A1 (en) 2014-05-14 2016-02-29 Engine cooling system for motorcycle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014100664A JP6347150B2 (ja) 2014-05-14 2014-05-14 自動二輪車のエンジン冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015218593A JP2015218593A (ja) 2015-12-07
JP6347150B2 true JP6347150B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=54479693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014100664A Active JP6347150B2 (ja) 2014-05-14 2014-05-14 自動二輪車のエンジン冷却装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20160177807A1 (ja)
JP (1) JP6347150B2 (ja)
DE (1) DE112015002225B4 (ja)
WO (1) WO2015174148A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6662732B2 (ja) * 2016-07-28 2020-03-11 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP2018086907A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両
JP7006240B2 (ja) * 2017-12-20 2022-01-24 スズキ株式会社 ウォータポンプの配置構造
CN110043355B (zh) * 2019-05-29 2024-04-09 浙江美可达摩托车有限公司 一种摩托车发动机的水冷结构

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5896121A (ja) * 1981-12-01 1983-06-08 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車用水冷内燃機関
JPS60142010A (ja) * 1983-12-29 1985-07-27 Kawasaki Heavy Ind Ltd エンジンの冷却装置
JPH0790817B2 (ja) * 1985-09-10 1995-10-04 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車のエンジン冷却装置
JPH0721865Y2 (ja) * 1989-05-23 1995-05-17 三菱自動車工業株式会社 エンジンの多板式オイルクーラ装置
JPH04203417A (ja) 1990-11-30 1992-07-24 Honda Motor Co Ltd 水冷式エンジン冷却装置
JPH09228932A (ja) * 1996-02-20 1997-09-02 Suzuki Motor Corp 車両用スタータモータ装置
JP4171109B2 (ja) * 1998-07-29 2008-10-22 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車用多気筒エンジンの冷却装置
DE19954327B4 (de) * 1999-11-11 2005-07-14 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Transport von in einem Kraftfahrzeug entstehender Wärmeenergie
JP2001233079A (ja) * 2000-02-24 2001-08-28 Toyota Motor Corp 車載エンジンの補機駆動装置
US6543405B2 (en) * 2001-08-08 2003-04-08 General Motors Corporation Modular engine architecture
JP4093929B2 (ja) * 2003-07-11 2008-06-04 本田技研工業株式会社 燃料電池車両
JP4244307B2 (ja) * 2003-08-15 2009-03-25 本田技研工業株式会社 水冷式エンジン
US7089890B2 (en) * 2004-07-12 2006-08-15 International Engine Intellectual Property Company, Llc Cooling system for an internal combustion engine with exhaust gas recirculation (EGR)
JP4595784B2 (ja) * 2005-09-25 2010-12-08 スズキ株式会社 自動二輪車のエンジンおよびその組立方法
JP4922080B2 (ja) * 2006-09-20 2012-04-25 本田技研工業株式会社 排風ダクトを備える車両搭載内燃機関
JP5254165B2 (ja) * 2009-09-16 2013-08-07 本田技研工業株式会社 多気筒内燃機関
US8539929B2 (en) * 2009-11-18 2013-09-24 Harley-Davidson Motor Company Cylinder head cooling system
KR101072327B1 (ko) * 2009-11-19 2011-10-11 현대자동차주식회사 전기식 워터 펌프
JP5548547B2 (ja) * 2010-07-30 2014-07-16 本田技研工業株式会社 自動二輪車
WO2012147202A1 (ja) * 2011-04-28 2012-11-01 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の冷却水温制御装置
DE112011105368B4 (de) * 2011-06-22 2017-03-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuervorrichtung für elektrische Wasserpumpe
WO2013073566A1 (ja) * 2011-11-17 2013-05-23 川崎重工業株式会社 エンジンの吸気構造及びそれを備えた自動二輪車
JP5829907B2 (ja) * 2011-12-28 2015-12-09 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP5932433B2 (ja) * 2012-03-28 2016-06-08 本田技研工業株式会社 車両用水冷式内燃機関の冷却系構造
EP2644861B1 (en) * 2012-03-28 2016-05-18 Honda Motor Co., Ltd. Motorcycle with a cooling system structure and a water-cooled internal combustion engine
JP5977693B2 (ja) * 2012-09-26 2016-08-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 インペラおよびウォーターポンプ
JP5869456B2 (ja) * 2012-09-27 2016-02-24 本田技研工業株式会社 ウォータポンプ組立体の保持構造
US9194278B2 (en) * 2013-03-15 2015-11-24 Polaris Industries Inc. Engine
JP6069116B2 (ja) * 2013-06-26 2017-02-01 本田技研工業株式会社 自動二輪車用内燃機関のカバー構造
JP6078445B2 (ja) * 2013-09-26 2017-02-08 本田技研工業株式会社 内燃機関
JP6291786B2 (ja) 2013-10-23 2018-03-14 スズキ株式会社 自動二輪車
JP6235394B2 (ja) * 2014-03-28 2017-11-22 本田技研工業株式会社 過給機付きエンジン

Also Published As

Publication number Publication date
DE112015002225B4 (de) 2019-05-29
US20160177807A1 (en) 2016-06-23
WO2015174148A1 (ja) 2015-11-19
DE112015002225T5 (de) 2017-02-09
JP2015218593A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6291786B2 (ja) 自動二輪車
JP6561771B2 (ja) 鞍乗型車両
US9938881B2 (en) Cooling water passage structure of internal combustion engine
JP6337439B2 (ja) 自動二輪車
JP6149664B2 (ja) インタークーラの冷却構造
JP6347150B2 (ja) 自動二輪車のエンジン冷却装置
JP2013072353A (ja) 空油冷内燃機関のオイル通路構造
US9988978B2 (en) Four-cycle multi-cylinder engine
JP2005344559A (ja) エンジンの冷却構造
JP2017125467A (ja) 内燃機関の冷却構造
JP2010064706A (ja) 自動二輪車用エンジンの冷却装置及び自動二輪車
JP6610165B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6248534B2 (ja) 過給機付自動二輪車
JP2013204544A (ja) 鞍乗型車両の過給機付き内燃機関
JP2017125468A (ja) 内燃機関の冷却構造
JP6763273B2 (ja) 自動二輪車の冷却装置
JP6260184B2 (ja) 内燃機関の過給システム
JP6394321B2 (ja) 内燃機関のオイル通路構造
JP2015083437A (ja) 過給機付自動二輪車
JP6171790B2 (ja) 自動二輪車
JP6565595B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6601135B2 (ja) 4サイクルエンジンのクランクケース構造
JP6582869B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6613810B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6657774B2 (ja) 鞍乗型車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180514

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6347150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151