JP6230332B2 - 骨補填材含有不織布 - Google Patents
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項1a.
骨補填材を含有する不織布であって、
骨補填材は不織布を構成する繊維間に含まれ、
不織布を構成する繊維は生体適合性繊維である、
不織布。
項2a.
生体適合性繊維が、生体適合性ポリマーを含んでなる繊維である、項1aに記載の不織布。
項3a.
生体適合性ポリマーが、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−ポリグリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、キチン、コラーゲン、ポリリジン、ポリアルギニン、ヒアルロン酸、セリシン、セルロース、デキストラン、及びプルランからなる群より選択される少なくとも1種である、項2aに記載の不織布。
項4a.
骨補填材が、β-TCP(β−リン酸三カルシウム)、α-TCP(α−リン酸三カルシウム)、HA(ハイドロキシアパタイト)、 DCPD (第二リン酸カルシウム)、OCP(オクタカルシウムフォスフェート)、4CP(テトラカルシウムフォスフェート)、アルミナ、ジルコニア、カルシウムアルミネート(CaO-Al2O3)、アルミノシリケート(Na2O-Al2O3-SiO2)、生体活性化ガラス、石英、及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、項1a〜3aのいずれかに記載の不織布。
項5a.
骨補填材の粒径が50〜5000μm程度である、項1a〜4aのいずれかに記載の不織布。
項6a.
不織布の空隙率が、78.5〜97%である、請求項1a〜5aのいずれかに記載の不織布。
項7a.
不織布の繊維部分の空隙率が、80〜99.99%である、項1a〜6aのいずれかに記載の不織布。
項8a.
不織布のかさ密度(g/cm3)が、0.1〜0.6である、項1a〜7aのいずれかに記載の不織布。
項9a.
骨補填材が、生体適合性ポリマーでコーティングされている、項1a〜8aのいずれかに記載の不織布。
項10a.
骨補填材をコーティングしている生体適合性ポリマーが、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−ポリグリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、キチン、コラーゲン、ポリリジン、ポリアルギニン、ヒアルロン酸、セリシン、セルロース、デキストラン、及びプルランからなる群より選択される少なくとも1種である、項9aに記載の不織布。
項11a.
生体適合性繊維に含まれる生体適合性ポリマーと、骨補填材をコーティングしている生体適合性ポリマーとが、同じである、項9a又は10aに記載の不織布。
項12a.
項1a〜11aのいずれかに記載の不織布を含む骨再生用材料。
項13a.
項1a〜11aのいずれかに記載の不織布を含む骨芽細胞培養足場材。
骨補填材を含有する不織布であって、
骨補填材は不織布を構成する繊維間に含まれ、
不織布を構成する繊維は生体適合性繊維であり、当該生体適合性繊維は生体適合性ポリマーを含んでなる繊維であり、
さらに水溶性ポリマーを含有する不織布。
項2b
骨補填材を含有する不織布であって、
骨補填材は不織布を構成する繊維間に含まれ、
不織布を構成する繊維は生体適合性繊維であり、当該生体適合性繊維は生体適合性ポリマー及び水溶性ポリマーを含んでなる繊維である、
項1bに記載の不織布。
項3b.
水溶性ポリマーが不織布を構成する繊維に付着した、項1b又は2bに記載の不織布。
項4b.
生体適合性ポリマーが、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−ポリグリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、キチン、コラーゲン、ポリリジン、ポリアルギニン、ヒアルロン酸、セリシン、セルロース、デキストラン、及びプルランからなる群より選択される少なくとも1種である、項1b〜3bいずれかに記載の不織布。
項5b.
骨補填材が、β-TCP(β−リン酸三カルシウム)、α-TCP(α−リン酸三カルシウム)、HA(ハイドロキシアパタイト)、 DCPD (第二リン酸カルシウム)、OCP(オクタカルシウムフォスフェート)、4CP(テトラカルシウムフォスフェート)、アルミナ、ジルコニア、カルシウムアルミネート(CaO-Al2O3)、アルミノシリケート(Na2O-Al2O3-SiO2)、生体活性化ガラス、石英、及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、項1b〜4bのいずれかに記載の不織布。
項6b.
水溶性ポリマーが、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びカルボキシビニルポリマーからなる群より選択される少なくとも1種である、項1b〜5bのいずれかに記載の不織布。
項7b.
骨補填材の粒径が50〜5000μm程度である、項1b〜6bのいずれかに記載の不織布。
項8b.
不織布の空隙率が、78.5〜97%である、項1b〜7bのいずれかに記載の不織布。項9b.
不織布の繊維部分の空隙率が、80〜99.99%である、項1b〜8bのいずれかに記載の不織布。
項10b.
不織布のかさ密度(g/cm3)が、0.1〜0.6である、項1b〜9bのいずれかに記載の不織布。
項11b.
骨補填材を含有する不織布であって、
骨補填材は不織布を構成する繊維間に含まれ、
不織布を構成する繊維は生体適合性繊維であり、当該生体適合性繊維は生体適合性ポリマーを含んでなる繊維であり、
前記骨補填材は生体適合性ポリマーでコーティングされている、不織布。
項12b.
前記骨補填材は生体適合性ポリマーでコーティングされている、項1b〜10bのいずれかに記載の不織布。
項13b.
生体適合性ポリマーでコーティングされている骨補填材が、表面の30%以上に生体適合性ポリマーが付着している骨補填材である、項11b又は12bに記載の不織布。
項14b.
生体適合性繊維に含まれる生体適合性ポリマーと、骨補填材をコーティングしている生体適合性ポリマーとが、同じである、項11b〜13bのいずれかに記載の不織布。
項15b
項1b〜14bのいずれかに記載の不織布を含む骨再生用材料。
項16.
項1b〜14bのいずれかに記載の不織布を含む骨芽細胞培養足場材。
項1a〜11a、1b〜14bのいずれかに記載の不織布を、骨を再生させるべき部位へ適用する工程を含む、骨を再生させる方法。
項A−2.
骨が歯槽骨である、項A−1に記載の方法。
項B−1.
骨再生における使用のための、項1a〜11a、1b〜14bのいずれかに記載の不織布。
項B−2.
骨が歯槽骨である、項B−1に記載の不織布。
項C−1.
骨再生用製剤の製造における、項1a〜11a、1b〜14bのいずれかに記載の不織布の使用。
項C−2.
骨再生用製剤が、歯槽骨再生用製剤である、項C−1に記載の使用。
項C−3.
in vitroでの細胞足場材としての、項1a〜11a、1b〜14bのいずれかに記載の不織布の使用。
本発明の不織布は、好ましくはさらに水溶性ポリマーを含む。どのような形態で水溶性ポリマーを含んでもよいが、例えば、〔1〕生体適合性ポリマー及び水溶性ポリマーを含んでなる繊維を生体適合性繊維として、これを不織布を構成する繊維として用いることにより、不織布に水溶性ポリマーを含有させる形態や、〔2〕生体適合性繊維の表面に水溶性ポリマーを付着させることにより、不織布に水溶性ポリマーを含有させる形態が好ましい。また、〔3〕水溶性ポリマーを繊維として、不織布を構成する生体適合性繊維とは別の繊維として不織布に含有させてもよい。なお〔3〕の場合は、生体適合性繊維のみならず水溶性ポリマー繊維も不織布を構成する繊維と呼ぶことも可能ではあるが、本明細書では、不織布を構成する繊維は生体適合性繊維であって、水溶性ポリマーは繊維の形態で当該不織布に含有されるものとして記載する。
不織布の空隙率(%)を求める式は次の通りである。
但し水溶性ポリマーを含む場合は、
[1-{(繊維重量/繊維真密度)+(骨補填材重量/骨補填材真密度)+(水溶性ポリマー重量/水溶性ポリマー密度)}]×100
不織布の繊維部分の空隙率(%)を求める式は次の通りである。
但し水溶性ポリマーを含む場合は、
[1-{(繊維重量/繊維真密度)+(水溶性ポリマー重量/水溶性ポリマー密度)}/{1-(骨補填材重量/骨補填材真密度)}]×100
{不織布に含まれる骨補填材(g)/不織布(g)}×100(%)
で求められる値をいう。不織布に含まれる骨補填材(g)は、本発明の不織布中を構成する繊維(及び必要に応じて水溶性ポリマー)を溶媒(ジクロロメタンやエタノールなど)により溶解した後(つまり、不織布の繊維部分を溶解した後)の残渣の重量を測定して求めた値である。
<歯周組織再生、口腔外科領域>
骨縁下欠損、クラスII根分岐部病変、退縮型欠損、裂開型欠損における組織再生誘導法;顎堤の骨造成術、歯槽提増大術、インプラント周囲の骨造成術における骨再生誘導法;顎堤形成術;上顎洞底挙上術におけるサイナスリフト法;抜歯窩の保存におけるソケットプリザベーション法;鼻腔底挙上術;骨延長手術、骨壊死部分の掻爬後の骨充填、骨組織のがん病巣掻爬後の骨充填、外傷による骨折の治療のための骨充填における骨再建術;ブリッジ下の歯肉増大、歯肉退縮への根面被服、歯間乳頭再建、その他歯肉増大など審美目的での施術、等
<整形外科領域>
骨延長手術;骨壊死部分の掻爬後、骨組織のがん病巣掻爬後、外傷による骨折の治療、脊椎圧迫骨折、偽関節治療における骨再建術;骨延長手術:骨粗鬆症の治療における薬効成分のキャリアー材としての使用、等
ポリ乳酸(三井化学、LACEA 、H−400)7gに、ヘキサフルオロイソプロピルアルコール:ジクロロメタン=8:2(質量比)の混合溶液43gを加えて溶解させ、ポリ乳酸溶液を得た(14w/w%)。当該ポリ乳酸溶液をシリンジ(Henke SASS WOLF、5mL)に充填し、針(テルモ、ノンベベル針21G1.1/2)をシリンジに装着して、エレクトロスピニング装置にセットした。シリンジからターゲットとなるアースとの距離を8cmとし、印加電圧10kVにて、表1に示す条件で、噴霧量や噴霧時間をそれぞれ変化させ噴霧した。噴霧の間、15分おきに骨補填材(オスフェリオン/オリンパステルモバイオマテリアル株式会社)をできるだけまんべんなく添加した。当該添加は、合計添加量が2gになるまで行った。なお、用いた骨補填材(オスフェリオン)の粒径は0.5〜1.5mm(規格値)である。骨補填材全量を添加終了後、さらに15分間ポリ乳酸溶液を噴霧した。このようにして、表1に示す4種の不織布を製造した。
以下の手順により、上記4種の不織布(サンプル0、1、2、3)の厚み、かさ密度、骨補填材比率、及び不織布を構成する繊維の繊維径を測定した。
かさ密度(g/cm3)=サンプル重量(g)/サンプル体積(cm3)
さらに、カットした各サンプルをそれぞれコニカルチューブに入れ、50mLのジクロロメタンを加え、サンプル中のポリ乳酸を溶解した。次にコニカルチューブに沈殿を残し、上清を除去した。当該沈殿のジクロロメタンを蒸発させ、残った沈殿の重量を測定し、骨補填材の重量とした。そして、骨補填材比率を次の式により求めた。
骨補填材比率(%)=(ジクロロメタン不溶解物(沈殿)/用いたサンプル重量)×100
以下の手順により、各不織布(サンプル1〜3)の細胞増殖能を検討した。具体的には、各サンプルにより増殖した細胞のDNA量を測定して、細胞増殖能を検討した。
各不織布サンプル(サンプル1〜3)を48穴シャーレ(住友ベークライト(株)、SUMILON、MS−80480)の底面と同じ大きさにカットし、48穴シャーレの底に置いた。これらには、約50mg分の骨補填材が含まれる。また、コントロールサンプルとして、骨補填材(オスフェリオン)約50mgをそのまま48穴シャーレの底に置いた。
培養後、細胞の付着した各評価サンプル(不織布)を取り出し、それぞれPBS(リン酸緩衝生理食塩水)の入ったシャーレに加えた。PBSを含んだ状態の重量を測定し、乾燥重量とPBSを含んだ状態の評価サンプル重量から吸水量(PBSを含んだ状態の評価サンプル重量から、評価サンプルの実験に供される前の乾燥重量(シャーレ底面と同じ大きさにカットした時点で測定)を減じた量)を求めた。
不織布のポアサイズ(最頻値)は、パーフルオロポリエステルを用いたハーフドライ法(ASTM E1294−89)により測定(直径7mmの円形測定アダプターを使用)した。なお、測定機器はcapillary flow porometer(CFP-1200-AEL、 Porous Materials Inc)を用いた。また、最頻値を求める際の階級幅は1μmとした。
ポリ乳酸(エボニックデグサジャパン株式会社、RESOMER(登録商標)、L 206S)5gに、ヘキサフルオロイソプロピルアルコール:ジクロロメタン=8:2(質量比)の混合溶液45gを加えて溶解させ、ポリ乳酸溶液を得た(10重量%)。当該ポリ乳酸溶液をシリンジ(Henke SASS WOLF、5mL)に充填し、エレクトロスピニング装置(株式会社メック、NF-103A)にセットした。シリンジからターゲットとなるアース電極(4 x 4cmのアルミブロック:図2に示すものと同機構)との距離を22cmとし、印加電圧15kVにて、噴霧量1ml/hour、噴霧合計時間90minの条件で噴霧した。噴霧の間、3分おきに0.033gの骨補填材(オリンパステルモバイオマテリアル株式会社、オスフェリオンG1)、及びその骨補填材をより細かく破砕し、篩にて粒径を調節したものをまんべんなく添加した。当該添加は、30回、合計添加量が約1gになるまで行った。このようにして、表4に示す5種の不織布(A、B、C、D及びE)を作製した。
以下の手順により、不織布A〜Fの厚み、かさ密度、骨補填材比率、及び不織布を構成する繊維の繊維径を測定及び算出した。
以上の物性評価の結果を表5に示す。なお、不織布Fは、ブロック状の骨補填材を用いて製造したために、他の不織布に比べてかさ密度が大きい。
使用ポリ乳酸溶液濃度を5重量%とし、エレクトロスピニング装置からの噴霧条件を噴霧量1 ml/hour、噴霧合計時間195 minとし、はじめに15 min噴霧した後、6 minおきに0.03 gの骨補填材を合計添加量が約1 gになるまで添加した以外は、上記「不織布の製造2」と同様にして、不織布αを製造した。
上記「不織布の物性評価2」と同様にして、不織布αの厚み、かさ密度、骨補填材比率、及び立体不織布を構成する繊維の繊維径を測定及び算出し、さらに立体不織布の空隙率(%)、及び立体不織布の繊維部分の空隙率(%)を算出した。結果を表7及び表8に示す。
アース電極を6×25cmのアルミブロックとして、噴霧条件を幅16 cm、噴霧量1 ml/hour、噴霧合計時間360 minとし、噴霧の間、6 minおきに0.135 gの骨補填材(オスフェリオン)を、59 回、合計添加量が約8 gになるまで、4×16 cmにまんべんなく添加した以外は、上記「不織布の製造2」と同様にして、不織布βを製造した。
上記「不織布の物性評価2」と同様にして、不織布βの厚み、かさ密度、骨補填材比率、及び立体不織布を構成する繊維の繊維径を測定及び算出し、さらに立体不織布の空隙率(%)、及び立体不織布の繊維部分の空隙率(%)を算出した。結果を表9及び表10に示す。
不織布βを以下のようにしてラットへ移植し、結合組織の浸潤の程度を検討した。なお、ブロック状骨補填材そのもの(オスフェリオンA1)も同様にラットへ移植し、対照とした。
<細胞培養>
不織布A〜Dを、直径約1cmの大きさにカットし、24穴シャーレ(住友ベークライト(株)、SUMILON、MS−80480)の底に設置した。評価サンプルをペニシリンカップ(ステンレス管)で押さえ、抗生物質とグルタミン酸を加えた10%FBS/MEM培地(以下特に断らない限り、単に「10%FBS/MEM培地」と標記した場合でも抗生物質とグルタミン酸を含む)を10000μL加えて湿らせ、減圧脱気した。37℃、5%CO2インキュベーター内で、1hr以上インキュベートした。事前に培養したMG−63(由来:ヒト骨肉腫、ヒューマンサイエンス研究資源バンク、Lot.05262004)を3.2×105cells/mLとなるように10%FBS/MEM培地に懸濁し、100μLずつ各wellに播種した(3.2×104cells/well)。一晩培養した細胞を評価サンプルとして用いた。
<細胞浸潤性評価>
細胞を4%パラフォルムアルデヒド溶液で1hr固定し、PBSにて洗浄をした。その後、サンプルをドライアイス冷却下のヘキサンで凍結し、4%CMCに凍結包埋した。凍結サンプルを厚さ30μLで薄切し、ヘマトキシリン・エオシン染色(HE染色)を行った。薄切サンプルを正立顕微鏡で(オリンパス株式会社、BH-2)にて観察した。また、Image J ver 1.44を用い最大の細胞浸潤距離を測定した。結果を図7に示す。空隙率、繊維部分の空隙率の上昇とともに、細胞の浸潤性が高くなることが確認できた。
噴霧合計時間120 minとし、噴霧の間、3 minおきに0.135 gの骨補填材(オスフェリオンG1)を、39 回、合計添加量が約5.3 gになるまで、4×16 cmにまんべんなく添加した以外は、上記「不織布の製造4」と同様にして、不織布γを製造した。
不織布β及び不織布γの細胞浸潤性を検討した。不織布β及びγについて、次のようにして細胞培養を行った。すなわち、直径約1cmの大きさにカットし、10%FBS/MEM培地中で、減圧脱気し完全に湿らせた。そして、37℃、5%CO2インキュベーター内で、1hr以上インキュベートした。事前に培養したMG−63(由来:ヒト骨肉腫、ヒューマンサイエンス研究資源バンク、Lot.05262004)を1.6×105cells/mLとなるように10%FBS/MEM培地に懸濁し、各評価サンプルを細胞溶液10mLに60分浸した。サンプルは15分毎に溶液内で静かに撹拌した。細胞液からサンプルを取り出し、24穴シャーレ(住友ベークライト(株)、SUMILON、MS−80240)の底に設置した。培地を1mL加え、ペニシリンカップ(ステンレス管)でサンプルを押さえ、一晩培養した。この細胞を培養した不織布をサンプルとし、細胞を4%パラフォルムアルデヒド溶液で1hr固定し、PBSにて洗浄をした。その後、サンプルをドライアイス冷却下のヘキサンで凍結し、4%CMCに凍結包埋した。凍結サンプルを厚さ30μLで薄切し、HE染色を行った。薄切サンプルを顕微鏡で(オリンパス株式会社、BH-2)にて観察し、細胞浸潤性を評価した。
細胞浸潤性と、不織布のポアサイズとの関係を解析するため、通常の不織布(平面不織布(i)〜(iii):表11)を製造し、細胞浸潤性を検討した。
不織布に、さらに水溶性ポリマーを含ませることにより、骨補填材の接着性がどのように変化するかを検討した。
また、水溶性ポリマーとして、以下に列記するポリマーを用いた。
HPC:ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社、NISSO-HPC、L)
PEG1500:ポリエチレングリコール(三洋化成株式会社、マクロゴール1500)
PEG6000:ポリエチレングリコール(三洋化成株式会社、マクロゴール6000)
CMC:カルボキシメチルセルロース(第一工業製薬株式会社、セロゲン、PR-S)
PVA:ポリビニルアルコール(日本合成化学株式会社、ゴーセノール、EG-05)
HPMC:ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社、TC-5、E)
CVP:カルボキシビニルポリマー(Lubrizol、カーボポール、71GNF)
また、溶媒として、次に記載するものを用いた。
DCM:ジクロロメタン(和光純薬、特級)
HFIP/DCM:ヘキサフルオロイソプロパノール(セントラル硝子、HFIP)とジクロロメタン(和光純薬、特級)の混合溶媒(質量比8/2)
また、骨補填材として、次のようにして製造した「TPC粒」を用いた。
βTCP(太平化学産業株式会社、βTCP-100) 10 gにポリアクリル酸アンモニウム(東亜合成、アロンA-30SL) 10 gを添加し、20分間超音波処理を行った。さらにポリオキシエチレンステアリルエーテル(日光ケミカルズ、NIKKOL BS-20) 2 gを加え、ミキサーで発泡させながら分散させたものを40℃で一晩放置した後、3時間かけて1000℃まで加熱し1000℃で40分間保持した後、自然冷却させ、TCP多孔体を得た。当該多孔体を乳棒及び乳鉢を用いて細かく砕き、ふるいによって粒径500-1500 mmのものを選別し、TCP粒とした。
PLLA 4 gにHFIP/DCM 36 gを加えて溶解させ、PLLA溶液を得た(10w/w%)。
HPC 0.2gに水 9.8 gを加えて溶解させHPC溶液を得た(2 w/w%)。同様にCMC溶液(2 w/w %)、PEG(PEG1500)溶液(2 w/w %)、PVA溶液(2 w/w %)、HPMC溶液(2 w/w %)、CVP溶液(2 w/w %)を調製した。
下述するように、骨補填材に加え水溶性ポリマーをも含有する不織布を、種々の製造方法を用いて製造した。なお、PEGとしてはPEG6000を用いた。
PLLA 3 g、HPC 1.5 gにHFIP/DCM 25.5 gを加えて溶解させ、PLLA/HPC混合溶液(10%/5%)を得た。PLLA 3 g、PEG 0.6 gにHFIP/DCM 26.4 gを加えて溶解させ、PLLA/PEG混合溶液(10%/2%)を得た。同様にPLLA/PEG6000混合溶液(10%/2%)を得た。
PLLA 4gにHFIP/DCM 36 gを加えて溶解させ、PLLA溶液を得た(10w/w%)。HPC 0.2 gにエタノール199.8 gを加えて溶解させ、HPC溶液を得た(0.1w/w%)。CMC 0.2 gに30%エタノール水溶液199.8 gを加えて溶解させ、CMC溶液を得た(0.1w/w%)。
PLLA 4gにHFIP/DCM 36 gを加えて溶解させ、PLLA溶液を得た(10w/w%)。HPC 0.5 gにエタノール49.5 gを加えて溶解させ、HPC溶液(1w/w%)を得た。CMC 0.5 gに30%エタノール水溶液49.5 gを加えて溶解させ、CMC溶液(1w/w%)を得た。
PLLA 4gにHFIP/DCM 36 gを加えて溶解させ、PLLA溶液を得た(10wt%)。HPC 3 gにエタノール17 gを加え溶解させ、HPC溶液を得た(15wt%)。
PLLA 4gにHFIP/DCM 36 gを加えて溶解させ、PLLA溶液を得た(10w/w%)。
マイクロメータ(株式会社ミツトヨ、CLM1-15QM)を用い、各不織布においてランダムに10点の厚さを測定し、平均値をその不織布の厚さとした。不織布を4×1.5 cmの大きさに切断し、コニカルチューブ(ベクトンディッキンソン、50 mL)に入れ、高速振盪機(東京理科器械、CM-1000)で振盪(1500rpm×1min)した。(これにより、TCP粒を落下させた。)切断時及び振盪時に落下したTCP粒の質量を測定し、落下率を計算した。
TCP:3.17、 PLLA:1.26、
HPC:1.22、 CMC:1.60、 PEG:1.20
シリンジからターゲットとなるアース電極との距離を22 cmとした以外は、上記混合溶液紡糸法と同様にして、HPC濃度を5%、1%、又は0%としたPLLA/HPC混合溶液(10%/5%、10%/1%、又は10%/0%)を用いて3種の不織布を得た。そして、上記「骨補填材及び水溶性ポリマーを含有する不織布の評価」に記載の方法と同様にして、骨補填材の落下率を調べた。なお、本検討においては、不織布を4×1.5cmの大きさに切断する際に落下した骨補填材量も併せて調べた。結果を図12に示す。なお、図12においては、得られた3種の不織布をそれぞれ「HPC 5%」、「HPC 1%」、「HPC 0%」と標記する。また、「before」は不織布加工時(4×1.5cmの大きさへの切断時)の骨補填材落下率を示し、「after」は振盪時の骨補填材落下率を示す。
ポリ乳酸(エボニックデグサジャパン株式会社、RESOMER(登録商標)、L 206S)5gに、ヘキサフルオロイソプロピルアルコール:ジクロロメタン=8:2(質量比)の混合溶液45gを加えて溶解させ、ポリ乳酸溶液を得た(10重量%)。当該ポリ乳酸溶液をシリンジ(Henke SASS WOLF、5mL)に充填し、エレクトロスピニング装置(株式会社メック、NF-103A)にセットした。シリンジからターゲットとなるアース電極(4×16cmのアルミブロック:図2に示すものと同機構)との距離を22cmとし、印加電圧15kVにて、噴霧量1ml/hour、噴霧合計時間90minの条件で噴霧し、以下の各条件にて骨補填材を加え、不織布を製造した。なお、骨補填材は、オスフェリオン(オリンパステルモバイオマテリアル株式会社)をそのまま、又は上記ポリ乳酸溶液(10重量%)に浸漬して取り出したもの(以下「ポリ乳酸コーティング骨補填材」ともいう)を用いた。
最初にアース電極(アルミブロック)上に骨補填材を500mgまき、その上へ10分間噴霧を行い、不織布を製造した。
<噴霧条件2>
骨補填材としてポリ乳酸コーティング骨補填材を用いた以外は、上記<噴霧条件1>と同様にして不織布を製造した。
<噴霧条件3>
最初にアース電極上に10分間噴霧を行い、その上へ骨補填材を500mgまき、さらにその上へ10分間噴霧を行い、不織布を製造した。(このことから分かるように、当該不織布では骨補填材の上下に噴霧により製造された生体適合性ポリマー繊維が存在しており、サンドイッチされている状態にある。)
以上の噴霧条件1〜3により製造した各不織布を、透明なビニール袋に入れて傾けて軽く揺すったのち、不織布から剥がれ落ちた骨補填材量を比較した。結果を図13に示す。図13に示されるように、噴霧条件3によりサンドイッチ状に製造された不織布では、骨補填材がほとんど剥がれ落ちなかった一方で、噴霧条件1により製造された不織布では、大量の骨補填材が剥がれ落ちた。しかし、ポリ乳酸コーティング骨補填材を用いた場合には、サンドイッチ状の不織布でなくとも、骨補填材はほとんど剥がれ落ちなかった(噴霧条件2)。このことから、生体適合性ポリマーで骨補填材をコーティングしておくことで、不織布への接着性を向上させ得ることがわかった。
Claims (16)
- 骨補填材を含有する不織布であって、
骨補填材は不織布を構成する繊維間に含まれ、
不織布を構成する繊維は生体適合性繊維であり、当該生体適合性繊維は生体適合性ポリマーを含んでなる繊維であり、
さらに水溶性ポリマーが不織布を構成する繊維に付着した不織布。 - 骨補填材を含有する不織布であって、
骨補填材は不織布を構成する繊維間に含まれ、
骨補填材の粒径が50〜5000μm程度であり、
不織布を構成する繊維は生体適合性繊維及び水溶性ポリマー繊維であり、水溶性ポリマー繊維は生体適合性繊維とは別の繊維として不織布に含有される、
不織布。 - 骨補填材を含有する不織布であって、
骨補填材は不織布を構成する繊維間に含まれ、
不織布を構成する繊維は生体適合性繊維であり、当該生体適合性繊維は生体適合性ポリマー及び水溶性ポリマーを含んでなる繊維であり、
さらに水溶性ポリマーが不織布を構成する繊維に付着した、請求項1に記載の不織布。 - 骨補填材の粒径が50〜5000μm程度である、請求項1又は3に記載の不織布。
- さらに水溶性ポリマーが不織布を構成する繊維に付着した、請求項2に記載の不織布。
- 生体適合性ポリマーが、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−ポリグリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、キチン、コラーゲン、ポリリジン、ポリアルギニン、ヒアルロン酸、セリシン、セルロース、デキストラン、及びプルランからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜5いずれかに記載の不織布。
- 骨補填材が、β-TCP(β−リン酸三カルシウム)、α-TCP(α−リン酸三カルシウム)、HA(ハイドロキシアパタイト)、 DCPD (第二リン酸カルシウム)、OCP(オクタカルシウムフォスフェート)、4CP(テトラカルシウムフォスフェート)、アルミナ、ジルコニア、カルシウムアルミネート(CaO-Al2O3)、アルミノシリケート(Na2O-Al2O3-SiO2)、生体活性化ガラス、石英、及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれかに記載の不織布。
- 水溶性ポリマーが、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びカルボキシビニルポリマーからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜7のいずれかに記載の不織布。
- 不織布の空隙率が、78.5〜97%である、請求項1〜8のいずれかに記載の不織布。
- 不織布の繊維部分の空隙率が、80〜99.99%である、請求項1〜9のいずれかに記載の不織布。
- 不織布のかさ密度(g/cm3)が、0.1〜0.6である、請求項1〜10のいずれかに記載の不織布。
- 前記骨補填材は生体適合性ポリマーでコーティングされており、
生体適合性ポリマーでコーティングされている骨補填材が、表面の50%以上に生体適合性ポリマーが付着している骨補填材である、
請求項1〜11のいずれかに記載の不織布。 - 生体適合性ポリマーでコーティングされている骨補填材が、表面の90%以上に生体適合性ポリマーが付着している骨補填材である、請求項12に記載の不織布。
- 生体適合性繊維に含まれる生体適合性ポリマーと、骨補填材をコーティングしている生体適合性ポリマーとが、同じである、請求項12又は13に記載の不織布。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の不織布を含む骨再生用材料。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の不織布を含む骨芽細胞培養足場材。
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