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JP6216115B2 - 導光板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、導光板の製造方法に関する。
液晶表示装置等の透過型画像表示装置は、一般に、液晶表示パネルといった透過型画像表示部の背面側に配置され、透過型画像表示部にバックライトを供給する面光源装置を有する。このような面光源装置としてエッジライト型の面光源装置が知られている。
液晶表示装置等の透過型画像表示装置は、一般に、バックライトとしての面光源装置を有している。エッジライト型面光源装置は、導光板(透光性樹脂シート)と、導光板の端面に光を供給する光源とから構成される。
エッジライト型面光源装置の導光板として、光の入射面である端面に凹凸形状が設けられているものが知られている(特許文献1参照)。このように端面に凹凸形状を設けることで、点状光源(LED光源)からの光が、導光板の厚み方向に分散されることが期待される。
特開2008−10291号公報
しかし、従来の面光源装置に適用される導光板では、端面から入射した光を十分に均一なものとすることができず、導光板の端部近傍において、隣接する光源間の明るさが不足する領域が生じるという問題があった。そのため、光源の設置数量を削減することが困難であった。
また、導光板の周縁部において明るさの不足する領域がある場合には、この明るさが不足する領域を、正面側から見えないようにするために、透過型画像表示装置の額縁などによって隠す必要がある。額縁が大きくなると画像表示装置として見栄えが悪くなるという問題があった。
そこで、本発明の主な目的は、端面から入射する光を十分に分散させ、明るさが不足する領域を減少させることが可能な導光板を製造できる導光板の製造方法を提供することにある。
本発明に係る導光板は、光が入射する入射面である端面と、端面と交差する方向に形成され、端面から入射した光が出射する出射面と、出射面と反対側の面である背面と、を有する。この導光板において、板厚方向を第1の方向とし、端面の長手方向を第2の方向とし、これらの第1の方向及び第2の方向に直交する方向を第3の方向とする。端面には、第1の方向に延在し第2の方向に並べて配置された複数の凸状部が形成されている。隣り合う凸状部の間には第1の方向に延在する平坦部が形成されている。このような導光板の凸状部の外形において平坦部に対する第3の方向の突出量が最も大きくなる点を最高点とし、平坦部と最高点との距離を凸状部高さHとする。平坦部の第2の方向における長さを平坦部長さFとする。凸状部の第2の方向における最大長さを凸状部幅Pとする。第2の方向における凸状部の両端部を裾部とし、両端部におけるそれぞれの裾部から第2の方向に沿って凸状部の中心方向に凸状部幅Pの10%の長さ離れた位置における凸状部の外形上の点を基準点とし、裾部と基準点とを結ぶそれぞれの直線を基準線とし、それぞれの基準線と平坦部との交角のうち大きい方を裾部角度θとする。このとき、導光板は、平坦部長さFが、凸状部幅P以下の長さであり、凸状部の裾部角度θと、凸状部幅Pに対する凸状部高さHの比であるアスペクト比(H/P)とが、下記式(1)及び(2)を満たすと共に、下記式(3)が満たされる場合には下記式(4)を満たし、下記式(5)が満たされる場合には下記式(6)及び下記式(7)を満たし、下記式(8)が満たされる場合には下記式(9)及び下記式(10)を満たす。









この導光板では、端面に複数の凸状部が設けられ、隣り合う凸状部の間には、第1の方向に延在する平坦部が形成される。この凸状部の裾部角度θ及びアスペクト比(H/P)が、上記の式(1)及び(2)を満たすと共に、上記の式(3)及び(4)、上記の式(5)〜(7)、上記の式(8)〜(10)を満たす。
これらの凸状部及び平坦部により、端面から入射する光が、端面の長手方向である第2の方向に十分に分散されるので、第2の方向に隣り合う光源から出射された光が互いに交差する位置を、端面に接近させることができる。その結果、出射面の端部において明るさが不足する領域を減少させることができ、光源部の設置数量の削減を図ることができる。また、明るさが不足する領域を隠すための額縁部分を狭くすることができる。
また、上記作用をより効果的に奏する構成として、凸状部の裾部角度θ及びアスペクト比(H/P)が、上記(1)及び(2)を満たすと共に、上記の式(3)が満たされる場合には下記式(11)及び下記式(12)を更に満たし、上記の式(5)が満たされる場合には下記式(13)及び下記式(14)を更に満たし、上記の式(8)が満たされる場合には下記式(15)を更に満たす構成が挙げられる。




また、上記作用をより効果的に奏する構成として、凸状部の裾部角度θ及びアスペクト比が、上記(1)及び(2)を満たすと共に、上記の式(3)が満たされる場合には下記式(16)及び下記式(17)を更に満たし、上記の式(5)が満たされる場合には下記式(18)を更に満たし、上記の式(8)が満たされる場合には下記式(19)を更に満たす構成が挙げられる。



本発明に係る面光源装置は、上記の導光板と、導光板における入射面と対向して配置されており、入射面に光を供給する光源部と、を備える。
この面光源装置では、上記構成の導光板を備えているので、第2の方向に隣り合う光源部から出射された光が互いに交差する位置を、端面に接近させることができる。その結果、出射面の端部において明るさが不足する領域を減少させることができ、光源部の設置数量の削減を図ることができる。また、明るさが不足する領域を隠すための額縁部分を狭くすることができる。
本発明に係る導光板は、上記の導光板と、導光板における入射面と対向して配置されており、入射面に光を供給する光源部と、導光板の出射面側に配置されており、導光板から出射される光により照明され画像を表示する透過型画像表示部と、を備える。
この透過型画像表示装置では、上記構成の導光板を備えているので、第2の方向に隣り合う光源部から出射された光が互いに交差する位置を、端面に接近させることができる。その結果、出射面の端部において明るさが不足する領域を減少さえることができ、光源部の設置数量の削減を図ることができる。また、明るさが不足する領域を隠すための額縁部分を狭くすることができる。
本発明によれば、端面から入射する光を十分に分散させ、明るさが不足する領域を減少させることが可能な導光板を製造できる
本発明に係る導光板の一実施形態を備える透過型画像表示装置の一実施形態を示す断面図である。 導光板の反射ドットが形成されている側の面を示した底面図である。 導光板の端部及びこの端部に対向して配置されたLED光源の位置関係を拡大して示す斜視図である。 LED光源の出光分布の一例を示すグラフである。 導光板を備える透過型画像表示装置の一実施形態を示す正面図である。 導光板の端部を拡大して示す正面図と、さらに凸状部を拡大して示す正面図とである。 0%<F/P≦30%の場合に、凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、照度の均一度の分布を示す図である。 30%<F/P≦70%の場合に、凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、照度の均一度の分布を示す図である。 70%<F/P≦100%の場合に、凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、照度の均一度の分布を示す図である。 実施例1〜3に係る導光板について、端部から入射した光の入射後の光線イメージを表す図である。 比較例1〜3に係る導光板について、端部から入射した光の入射後の光線イメージを表す図である。 導光板となる光学シートの端面に対して凹凸を形成する方法の一例を示す図である。 図15に示す方法により凹凸を形成する場合に形成される凸状部の形状の一例を示す図である。 実験例1及び2として形成された凸状部をそれぞれ示した図である。 実験例3及び4として形成された凸状部をそれぞれ示した図である。 実験例1〜4の実測による照度の均一度とシミュレーションにより得られる照度の均一度との関係を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。また、説明中、「上」、「下」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。
図1は、本発明に係る導光板の一実施形態を備える透過型画像表示装置を示す断面図である。図1に示す透過型画像表示装置1は、透過型画像表示部10と、面光源装置20と、を主に備える。
透過型画像表示部10は、図1に示すように、導光板30の出射面31a側において導光板30と対向配置されている。透過型画像表示部10は、例えば、液晶セルを有する液晶表示部である。透過型画像表示部10の例は、液晶セルの両面に直線偏光板が配置された偏光板貼合体としての液晶表示パネルである。この場合、透過型画像表示装置1は、液晶表示装置(又は液晶テレビ)である。液晶セル及び偏光板は、従来の液晶表示装置等の透過型画像表示装置で用いられているものを用いることができる。液晶セルの例は、TFT(Thin Film Transistor)型の液晶セルやSTN(SuperTwisted Nematic)型の液晶セル等である。
面光源装置20は、導光板30と、導光板30の側方に設けられており、導光板30に光を供給する光源部21とを備えるエッジライト型面光源装置である。
また、透過型画像表示装置1は、透過型画像表示部10と導光板30との間に、各種フィルム40が配置されている構成でもよい。各種フィルム40の例は、拡散フィルム、プリズムフィルム、及び輝度向上フィルムなどを含む。
導光板30は、本体部31と、反射ドット33とを有している。本体部31は、略直方体形状であり、出射面31aと、出射面31aの反対側の背面31bと、出射面31a及び背面31bに交差する4つの端面(側面)31c,31d,31e(図2参照),31f(図2参照)を有する。本実施形態において、4つの端面31c,31d,31e,31fは、出射面31a及び背面31bに略直交する。
本体部31は、透光性樹脂から形成されている。透光性樹脂は、光を透過させる樹脂である。透光性樹脂の屈折率は、通常、1.49〜1.59である。導光板30に使用される透光性樹脂の例には、メタクリル樹脂である。本体部31に使用される透光性樹脂は、その他の樹脂であってもよく、スチレン系の樹脂であってもよい。透光性樹脂の例は、アクリル樹脂、スチレン樹脂、カーボネート樹脂、環状オレフィン樹脂、MS樹脂(アクリルとスチレンの共重合体)などを含む。本体部31を液晶表示装置(透過型画像表示装置1)に適用するにあたり、本体部31には、光拡散剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光重合安定剤などが添加されていてもよい。
本体部31は、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル樹脂シート、ポリスチレンシート又はポリカーボネート系樹脂シートであることが好ましく、これらのなかでも、ポリメチルメタクリレート樹脂シート(PMMA樹脂シート)が好ましい。透光性樹脂シートは拡散粒子を含んでいてもよい。透光性樹脂シートの反射ドット33が形成される表面(背面31b)とは反対側の表面(出射面31a)は、本実施形態のように平坦面であってもよいし、凹凸形状を有していてもよい。なお、透光性樹脂シートの厚みは0.1mm以上10.0mm以下であることが好ましい。
本体部31の背面31bには、光を乱反射させる反射加工(例えばシルク印刷)が施されている。反射加工として行う印刷の方法としては、シルク印刷のほかに、インクジェット印刷を行っても良い。あるいは、反射加工の方法としては、印刷ではなく、レーザー照射によりドット形状の凹凸を付与してもよいし、形状が付与された形状金型を用いて射出成形することでドット形状の凹凸を付与してもよいし、形状が彫刻された形状ロールを用いて押出し成形することでドット形状の凹凸を付与してもよい。
ドットパターンの印刷には、光を拡散させる拡散粒子を有するインクを使用してもよい。また、ドットパターンを構成する各ドット(印刷ドット)の径は、光源部21から離間するにつれて大きくなるように、階調変化がつけられている。各反射ドット33の最大厚さは、好ましくは20μm以下、より好ましくは15μm以下である。
複数の反射ドット33は、図2に示すように、背面31b上に互いに離間して配置されている。図2は、導光板を背面側からみた場合の平面図である。図2では、説明の便宜のため、光源部21も一緒に示している。図2では、反射ドット33は互いに離間して配置されている。反射ドット33の個数及び配置パターンは、均一な面状の光が効率的に出射面31aから出射されるように調整される。
光源部21は、図1及び図2に示すように、互いに対向する一対の端面31c,31dの側方にそれぞれ配置されている。光源部21は、LED等の点状光源である。図2に示すように、導光板30の、例えば矩形を構成する4辺のうち互いに対向する2辺に沿って、複数の点状光源が配列される。
以下の説明では、導光板30(本体部31)の厚み方向をZ軸方向(第1の方向)と称し、光源部21からの光を入射する端面31c,31dの長手方向をX軸方向(第2の方向)と称し、Z軸方向及びX軸方向と直交する方向をY軸方向(第3の方向)と称す。
複数の光源部21は、入射面である端面31c,31dの長手方向(第2の方向)に沿って、離散的に配置されている。図3は、導光板の端部及びこの端部に対向して配置された光源部の位置関係を拡大して示す斜視図である。図3では、便宜的に2つの光源部21のみを示す。図3に示すように、光源部21の配置間隔Sは、5mm〜150mm程度であり、本実施形態では、間隔Sは12mm程度である。光源部21と端面31c,31dとの距離Dは、0.1mm〜5mm程度である。複数の光源部21は、端面31d側においても、端面31c側と同様の配置がなされている。
光源部21は、白色LEDでもよく、一つの箇所に複数のLEDを配置して一つの光源単位を構成してもよい。例えば、一つの光源単位として、赤色、緑色、青色の異なる三色のLEDが、近接され並べられて配置されていてもよい。そして、複数のLEDを有する光源単位が、上述した配置方向に従い離散的に配置される。このような場合には、異なるLED同士は可能な限り近づけられて配置されていることが好ましい。
LEDとしては、様々な出光分布を有するものが使用可能である。また、LED光源のタイプの例には、具体的に、ランバーシアン型、砲弾型、サイドエミッション型などが含まれる。
図4は、LED光源の出光分布の一例を示すグラフである。LED光源の法線方向(出射角度φ=0°)の出射光強度を1.0(基準)として、出射角度φと出射光強度との関係を示している。図4に示す出光分布を有するLED光源では、半値幅が60°程度となっている。なお、その他の出光分布を有するLED光源を用いてもよい。
本実施形態の光源部21としては、例えば、幅W(X軸方向の長さ)5.5mmの120度配光のランバーシアン型(Lambertian)LED光源が適用可能である。
図5は、本発明の実施形態に係る透過型画像表示装置を示す正面図である。透過型画像表示装置1では、透過型画像表示部10の周縁部を覆う額縁101が形成されている。従って、図5中、破線で示す導光板30の周縁部(端面)が正面側から視認できないようになっている。また、導光板30の光源部21が配置されている方の端面31c,31d近傍において、明るさが不足する領域が正面側から視認できないように、額縁の大きさが設定されている。
導光板30(本体部31)は、図5に示すように、長方形を成している。導光板30の平面視形状のサイズは目的とする透過型画像表示装置1の画面サイズに適合するように選択されるが、通常250mm×440mm以上、好ましくは1020mm×1800mm以下である。導光板30の平面視形状は、長方形に限らず、正方形としてもよいが、以下では、特に断らない限り、長方形として説明する。
なお、250mm×440mm以上の長方形とは、一辺が250mm以上であり且つ他辺が440mm以上の長方形を意味する。また、1020mm×1800mm以下の長方形とは、一辺が1020mm以下であり且つ他辺が1800mm以下の長方形を意味する。
ここで、導光板30の端面31c,31dには、図6(A)及び(B)に示すように、Y軸方向の外側へ突出する複数の凸状部35が形成されている。この凸状部35は、導光板30の厚み方向(Z軸方向)に延在し、複数の凸状部35は、端面31c,31dの長手方向(X軸方向)に並べて配置されている。凸状部35の延在方向(Z軸方向)に直交する断面の形状は、どの位置でもほぼ同じである。X軸方向に隣り合う凸状部35の間には、平坦部37が形成されている。なお、平坦部37は、端面31cの一部として形成することもできる。
ここで、凸状部35の外形(Z軸方向に直交する断面の形状)において平坦部37に対するY軸方向の突出量が最も大きくなる点を最高点35aとしたとき、Y軸方向における平坦部37と最高点35aとの距離を「凸状部高さH」と称す。凸状部高さHは、別の言い方をすれば、凸状部35の端面31c,31dからの突出長さである。なお、図6(A)及び(B)に示す凸状部35では、最高点35aが幅方向(X軸方向)における中心に位置しているが、最高点35aは、この中心からずれた位置にあってもよい。
また、一つの凸状部35における裾部35b同士のX軸方向における長さをPとする。間隔Pは、凸状部35のX軸方向の幅(最大長さ)でもある。以後、間隔Pを「凸状部幅P」と称す。
また、互いに隣り合う凸状部35の裾部35b同士の距離をFとする。距離Fは、言い換えれば、平坦部37のX軸方向における長さでもある。以後、距離Fを「平坦部長さF」と称す。
また、幅方向における凸状部35の両端部を裾部35bとし、それぞれの裾部35bから幅方向に沿って最高点35aの方向に凸状部幅Pの10%の長さ離れた位置における凸状部35の外形上の点をそれぞれ基準点35c,35cとし、裾部35bと基準点35cとを結ぶそれぞれの直線を基準線L,Lとする。このとき、基準線L,Lのそれぞれと平坦部37との交角(θ,θ)のうち大きい方を裾部角度θと称す。なお、図6(A)及び(B)に示す凸状部35では、左右両方の交角(θ,θ)が等しい場合を示している。この場合は、いずれの交角(θ,θ)を裾部角度θとしてもよい。
平坦部長さFは、凸状部幅P以下とされている。すなわち、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(すなわち凸状部幅Pに対する平坦面37aの比)が、0<F/P≦100%の関係となっている。
本実施形態の凸状部35の形状は、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比F/Pに応じて、凸状部の裾部角度θと、凸状部幅Pに対する凸状部高さHの比であるアスペクト比(H/P)とが、好適な範囲内の数値に設定されている。具体的には、以下のとおりである。なお、凸状部35の形状は、対称形状が好ましいが、非対称形状でもよい。
すなわち、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、下記式(1)及び(2)を満たすと共に、


平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が下記式(3)の範囲にある場合には、

凸状部の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とは、下記式(4)を更に満たしている。
また、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が下記式(5)を満たす場合には下記式(6)及び下記式(7)を更に満たしている。


また、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が下記式(8)を満たす場合には下記式(9)及び下記式(10)を更に満たしている。


凸状部35の裾部角度θ及びアスペクト比(H/P)のより好ましい数値範囲は、次のとおりである。すなわち、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が上記式(3)を満たす場合には下記式(11)及び下記式(12)を更に満たしている。

また、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が上記式(5)を満たす場合には下記式(13)及び下記式(14)を更に満たしている。

また、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が上記式(8)を満たす場合には下記式(15)を更に満たしている。
凸状部35の裾部角度θ及びアスペクト比(H/P)の更により好ましい数値範囲は、次のとおりである。すなわち、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が上記式(3)を満たす場合には下記式(16)及び下記式(17)を更に満たしている。

また、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が上記式(5)を満たす場合には下記式(18)を更に満たしている。
また、凸状部35の裾部角度θと、アスペクト比(H/P)とが、上記式(1)及び(2)を満たすと共に、平坦部長さFと凸状部幅Pとの比(F/P)が上記式(8)を満たす場合には下記式(19)を更に満たしている。
次に、導光板30の成形方法について説明する。導光板30は、押出成形、キャスト成形、射出成形などの方法により成形することができる。導光板30の厚さtは、特に限定されるものではないが、例えば0.1mm〜10.0mmであることが好ましく、0.3mm〜5.0mmであることがさらに好ましく、0.5mm〜3.0mmであることが特に好ましい。
導光板30の端面31c,31dの凹凸形状(凹凸形状は、凸状部35及び平坦部37から形成される)は、切削加工、レーザー加工、射出成形などにより形成することができる。例えば、切削加工では、切削工具類を用いて導光板30を切り削ることで凸状部35を形成する。また、押出成形により成形された導光板30(又は、導光板となる光学シート)の端面31c,31dに対し、周面に形状が付与された形状ロール71を押し当てるようにして凹凸を形成することもできる(図12参照)。この場合、導光板30の出射面31aにおける端面31c,31dの近傍及び背面31bにおける端面31c,31dの近傍の何れかに、導光板30の厚み方向に盛り上がった部分(いわゆる偏肉)が存在してもよい。この場合、出射面31a及び背面31bに直交する方向に対して傾いた端面31c,31dが存在してもよい。
複数の凸状部35のX軸方向の間隔(ピッチ)が小さすぎると、その加工精度の低下が懸念され、大きすぎると凹凸形状が施された導光板30の周縁部において、明るさ不足する領域が大きくなるため、導光板30が透過型画像表示装置(液晶表示装置)1に組み込まれた際に、導光板30の周縁部が液晶表示画面から見えないように隠蔽するための額縁部分が大きくなる。複数の凸状部35のピッチとしては、0.03mm〜10mmであることが好ましい。
このような本実施形態に係る導光板30によれば、導光板30の端面31c,31dに対向して配置され複数の光源部21からの光を端面31c,31dから入射し、この端面31c,31dと直交(交差)する出射面31aから面状の光を出射することができる。導光板30の端面31c,31dから入射する光は、凸状部35によって屈折し、X軸方向に広げられる。これにより導光板30の端部(端面31c,31d近傍)において明るさが不足する領域を縮小することができる。導光板30によれば、隣接する光源部21間において明るさが不足する領域を小さくすることができるので、光源部21の設置数量を削減することができる。
また、本実施形態に係る透過型画像表示部10及びこれを備えた透過型画像表示装置1によれば、導光板30の入射面となる端面31c,31dに対向し、端面31c,31dの長手方向(X軸方向)に離散的に配置された複数の光源部21を備え、これらの光源部21からの光を端面31c,31dから入射し、この端面31c,31dと直交する出射面31aから面状の光を出射することができる。そして、導光板30の端面31c,31dから入射する光は、凸状部35によって屈折し、X軸方向に広げられる。これにより、導光板30の端部(入射面近傍)において明るさが不足する領域を縮小することができる。そのため、導光板30の端部において明るさが不足する領域を、表示画面から見えないように隠蔽するための額縁部分を小さくすることができる。透過型画像表示装置1の表示画面の周縁部である額縁部分のデザインの自由度を高めることができる。
(実施例)
次に、本発明の作用効果について実施例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。ここでは、以下に示す仕様の導光板及び光源部を準備した。
<導光板30>
導光板:樹脂材料 PMMA
空気の屈折率 n:1.00
導光板の屈折率n:1.49
導光板の厚み :2.0mm
<光源部21>
光源部仕様:120度配光のLambertian LED
光源部の幅W:5.5mm
光源部の厚み:1.5mm
光源部間の距離S:12.0mm
光源部と端面との距離D:0.1mm
次に、図3に示すように、光源部21間の中心を通りY軸方向に平行な直線と垂直な面(以下、「基準面25」と称す)上に受光器を設置したと仮定した。このとき、端面から受光器が設置されている基準面25までのY軸方向の距離yを8mmとした。なお、この距離yは、導光板21を透過型画像表示装置1に組み込んだ際に、額縁101(図5参照)により覆われる周縁部よりも内側の部分となる箇所を想定した。そして、受光器が設置された基準面25での照度分布を光線追跡ソフトにて計算した。計算の都合上、光源部21が1個のみ存在する場合について計算し、後から光源部21の配置間隔に応じて照度分布を重ね合わせて、光源部が複数ある場合を想定して、照度分布を作成した。
凸状部35の裾部角度θと、凸状部35のアスペクト比(H/P)との組み合わせごとに算出される照度の均一度の計算を実施した。具体的には、アスペクト比(H/P)については、0.1〜1.0の範囲において、裾部角度θについては、下記式(1)及び下記式(2)の範囲において考えられる組合せについてそれぞれ計算を実施した。なお、平坦部37の割合F/P[%]については、0〜100%の範囲で取得した。

平坦部37の割合(F/P)ごとに、凸状部35の裾部角度θ及び凸状部35のアスペクト比(H/P)によって算出される照度の均一度が異なる。このため、平坦部37の割合(F/P)を3つの範囲、すなわち、0%<F/P≦30%、30%<F/P≦70%、70%<F/P≦100%に分類して、それぞれの範囲ごとに、凸状部35の裾部角度θと、凸状部35のアスペクト比(H/P)との組み合わせごとに算出される照度の均一度の計算を実施した。この結果、平坦部37の割合(F/P)の範囲ごとに、それぞれ図7〜9に示す照度の均一度の分布を得た。
(0%<F/P≦30%の場合)
図7は、0%<F/P≦30%の場合に、凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、照度の均一度の分布を示す図表である。図7中、実線によって囲まれる範囲(着色領域)は、照度の均一度が概ね70%以上の範囲であり、下記式(1)、(2)及び(4)によって示される範囲に対応している。


図7中、一点鎖線に囲まれる範囲(網掛け領域)は、照度の均一度が概ね80%以上の範囲であり、上記式(1)及び(2)と下記式(11)及び(12)とによって示される範囲に対応している。

図7中、破線によって囲まれる範囲(ハッチング領域)は、照度の均一度が概ね90%以上の範囲であり、上記式(1)及び(2)と下記式(16)及び(17)とによって示される範囲に対応している。

(30%<F/P≦70%の場合)
図8は、30%<F/P≦70%の場合に、凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、照度の均一度の分布示す図である。図8中、実線によって囲まれる範囲(着色領域)は、照度の均一度が概ね70%以上の範囲であり、下記式(1)、(2)、(6)及び(7)によって示される範囲に対応している。



図8中、一点鎖線によって囲まれる範囲(網掛け領域)は、照度の均一度が概ね80%以上の範囲であり、上記式(2)と下記式(13)及び(14)とによって示される範囲に対応している。
図8中、破線によって囲まれる範囲(ハッチング領域)は、照度の均一度が概ね90%以上の範囲であり、上記式(1)及び(2)と下記式(18)とによって示される範囲に対応している。
(70%<F/P≦100%の場合)
図9は、70%<F/P≦100%の場合に、凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、照度の均一度の分布を示す図表である。図9中、実線によって囲まれる範囲(着色領域)は、照度の均一度が概ね70%以上の範囲であり、下記式(1)、(2)、(9)及び(10)によって示される範囲に対応している。
図9中、一点鎖線によって囲まれる範囲(網掛け領域)は、照度の均一度が概ね80%以上の範囲であり、上記式(1)及び(2)と下記式(15)とによって示される範囲に対応している。
図9中、破線によって囲まれる範囲(ハッチング領域)は、照度の均一度が概ね90%以上の範囲であり、上記式(2)と下記式(19)とによって示される範囲に対応している。
(入射後の光線イメージ)
次に、下記の表1に示す実施例1〜3及び比較例1〜3に係る導光板について、上述した受光器において取得される照度分布を光線追跡ソフトにて計算した。
(0%<F/P≦30%の場合)
図10に示す実線は、実施例1に係る導光板について、上述した受光器にて取得される照度分布を光線追跡ソフトにて計算した結果を表すものであり、横軸にX軸方向の位置、縦軸に照度[W/mm]を表している。ここで、照度の均一度とは、X軸方向における照度の最小値および最大値の比(最小値/最大値)である。以下に示す比較例及び実施例における照度の均一度も、ここでの定義と同様である。図11に示す実線は、比較例1に係る導光板について、上述した受光器にて取得される照度分布を光線追跡ソフトにて計算した結果を表すものであり、横軸にX軸方向の位置、縦軸に照度[W/mm]を表している。
図11の実線に示す比較例1に係る導光板の照度の均一度は、59.4%であった。これに対し、図10の実線に示す実施例1に係る導光板の照度の均一度は、99.4%であった。このように、図11に示す比較例1に係る導光板と比べ図10に示す実施例1に係る導光板の方が、照度の均一度に優れていることが分かる。
(30%<F/P≦70%の場合)
図10に示す破線は、実施例2に係る導光板について、上述した受光器にて取得される照度分布を光線追跡ソフトにて計算した結果を表すものであり、横軸にX軸方向の位置、縦軸に照度[W/mm]を表している。図11に示す破線は、比較例2に係る導光板について、上述した受光器にて取得される照度分布を光線追跡ソフトにて計算した結果を表すものであり、横軸にX軸方向の位置、縦軸に照度[W/mm]を表している。
図11の破線に示す比較例2に係る導光板の照度の均一度は、54.2%であった。これに対し、図10の破線に示す実施例2に係る導光板の照度の均一度は、98.0%であった。このように、図11に示す比較例2に係る導光板と比べ図10に示す実施例2に係る導光板の方が、照度の均一度に優れていることが分かる。
(70%<F/P≦100%の場合)
図10に示す太実線は、実施例3に係る導光板について、上述した受光器にて取得される照度分布を光線追跡ソフトにて計算した結果を表すものであり、横軸にX軸方向の位置、縦軸に照度[W/mm]を表している。図11に示す太実線は、比較例3に係る導光板について、上述した受光器にて取得される照度分布を光線追跡ソフトにて計算した結果を表すものであり、横軸にX軸方向の位置、縦軸に照度[W/mm]を表している。
図11の太実線に示す比較例3に係る導光板の照度の均一度は、51.0%であった。これに対し、図10の太実線に示す実施例3に係る導光板の照度の均一度は、97.3%であった。このように、図11に示す比較例3に係る導光板と比べ図10に示す実施例3に係る導光板の方が、照度の均一度に優れていることが分かる。
(実験例)
導光板30の端面31c,31dの凹凸形状(凸状部35)は、切削加工、レーザー加工、射出成形などにより形成することができることを上段にて説明したが、この他に、例えば、図12に示すように、押出成形により成形された導光板30(又は、導光板となる光学シート)の端面31c,31dに対し、周面に形状が付与された形状ロール71を押し当てるようにして凹凸を形成する方法もある。このような方法により導光板の凹凸を形成する場合に、例えば、図13に示すように、形状ロール71の進入方向と退出方向とで形状が左右非対称になることがある。
上記実施形態では、凸状部高さHを、単に幅方向における中心部の高さとするだけでなく、又、裾部角度θを、単に裾部における接平面と平坦部37(端面31c,31d)との交角とするのではなく、次のように定義している。すなわち、凸状部高さHを、凸状部35の外形において平坦部37(端面31c)に対するY軸方向の突出量が最も大きくなる点を最高点35aとしたとき、平坦部37と最高点35aとの距離としている。また、裾部角度θを、Z軸方向における凸状部35の両端部を裾部35b,35bとし、それぞれの裾部35b,35bからZ軸方向に沿って最高点35aの方向に凸状部幅Pの10%の長さ離れた位置における凸状部35の外形上の点を基準点35c,35cとし、裾部35b,35bと基準点35c,35cとを結ぶそれぞれの直線を基準線L,Lとし、基準線L,Lと平坦部37との交角θ,θのうち大きい方としている。上記のように定義することで、左右非対称な凸状部であっても、左右対称の凸状部と同じよう本願発明を適用することができる。この点について以下の実験例1〜4を用いて説明する。
実験例1〜4では、幅Pが100μmであり、深さHが50μmである凹部が周面に形成された形状ロール71を準備した。凹部71aは、形状ロール71の幅方向(軸方向)延在しており、周方向に沿って並列配置され、互いに隣接する凹部71aの間には、長さFが50μmの平坦部が形成されている。凹部の深さHに対する平坦部の長さの比(F/P)は、50%である。
図12に示すように、導光板となる光学シートの端面31cに対し、この形状ロール71を押し当てることにより、端面31cに図14(a)及び(b)、図15(a)及び(b)に示す凹凸が形成された4つの導光板を準備した。以下、図14(a)に示す形状の凸状部35を有する導光板30を実験例1に係る導光板、図14(b)に示す形状の凸状部35を有する導光板を実験例2に係る導光板、図15(a)に示す形状の凸状部35を有する導光板を実験例3に係る導光板、図15(b)に示す形状の凸状部35を有する導光板を実験例4に係る導光板と称す。実験例1〜4に係る導光板がそれぞれ有する凸状部35について、転写率(凸状部高さH/形状ロール71における凹部の深さH)を算出したところ、以下の表2に示すように、それぞれ35%、54%、68%及び78%であった。
これらの実験例1〜4に係る導光板の凸状部35について、本願発明の定義による凸状部高さH及び裾部角度θを実測し、各凸状部35について幅Pに対する高さHの比(アスペクト比:H/P)を算出した。実験例1に係る導光板30の凸状部35では、θよりもθの方が大きかったので、裾部角度θとしてθを採用した。実験例2〜4に係る導光板30の各凸状部35では、θよりもθの方が大きかったので、裾部角度θとしてθを採用した。この結果、実験例1〜4に係る導光板30が有する凸状部35の裾部角度θ及びアスペクト比(H/P)は、以下の表2で示すそれぞれの値となった。
また、実験例1〜4に係る導光板の照度の均一度について、上記の方法で得た裾部角度θ及びアスペクト比(H/P)の値を用いて、上記実施例1(計算による均一度)と同様の方法でそれぞれ計算した。この方法により算出されたそれぞれの値を、下記表2中の「計算による均一度」として示す。
次に、実験例1〜4に係る導光板の照度の均一度を実測により算出した。ここでいう「実測による照度の均一度」は、導光板30の出射面30aから出射される光の均一度であり、導光板30の端面31cからの距離が8mmの地点における出射面31aのX軸方向の均一度である。したがって、実施例1(計算による均一度)のように、導光板30の端面30cと平行な基準面25に入射する光の均一度であり、導光板30の端面30cからの距離が8mmの地点における基準面25のX軸方向の均一度とは異なる。
実測による照度の均一度は、導光板30の出射面31aから出射される光であり、導光板30の端面31cからの距離が8mmの地点から出射される光について計測器(型番:アイシステム社製 EyeScale3)を用いて測定して算出した。計測器は、出射面からの距離が1mの地点に設置した。この実測により算出された値を、下記表2中の「実測による均一度」として示す。
そして、30%<F/P≦70%の場合に、凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、照度の均一度の分布を示す図である図9上に、実験例1〜4の各凸状部のアスペクト比(H/P)と裾部角度θとに応じた、計算による照度の均一度を示したものが、図16に示す図である。図16によれば、実験例1に係る導光板を除き、計算による照度の均一度が概ね70%以上となることが確認できた。
また、表2によれば、実測による均一度と、計算による均一度とに相関関係があることが分かった。すなわち、計算による均一度が良好な結果であれば、実測による均一度も良好であることが分かった。そして、本実験例では、実験例1に係る導光板を除き、実測による照度の均一度が概ね50%以上となることが確認できた。出射面における照度の均一度が50%以上あれば導光板としての性能を満たすと考えられることを鑑みると、計算による照度の均一度が概ね70%以上となるアスペクト比(H/P)及び裾部角度θの組み合わせからなる凸状部を有する導光板では、端面から入射する光を十分に分散させ、明るさが不足する領域を減少させることが確認できた。本実験例により、左右非対称形状の凸状部を有する導光板であっても、本願発明の定義によるアスペクト比(H/P)及び裾部角度θの組み合わせからなる凸状部を有する導光板であれば、端面から入射する光を十分に分散させ、明るさが不足する領域を減少させることが確認できた。
以上、本発明の一実施形態及び実施例について説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、点状光源は、導光板の長辺方向に延在する1つの端面に沿って配列されている構成でもよく、短辺方向に延在する1つの端面に沿って配列されている構成でもよい。また、長辺方向に延在する2つ端面に、点状光源が配列されている構成でもよい。
なお、入射面となる端面の長手方向とは、X軸方向に対向する端面31c,31dにおいてはY軸方向であり、Y軸方向に対向する端面31e,31fにおいてはX軸方向である(図2参照)。
1…透過型画像表示装置、10…透過型画像表示部、20…面光源装置、21…光源部、30…導光板、31…本体部、31a…出射面、31b…背面、31c…端面、31c,31d…端面、31e,31f…端面、33…反射ドット、35…凸状部、35a…最高点、35b…裾部、35c…基準点、37…平坦部、37a…平坦面、71…形状ロール、71a…凹部、101…額縁、H…凸状部高さ、θ…裾部角度、F…平坦部長さ、P…凸状部幅。

Claims (3)

  1. 光が入射する入射面である端面と、前記端面と交差する方向に形成され、前記端面から入射した光が出射する出射面と、前記出射面と反対側の面である背面と、を有する導光板の製造方法であって、
    板厚方向を第1の方向、前記端面の長手方向を第2の方向、これらの第1の方向及び第2の方向に直交する方向を第3の方向とし、
    前記端面には、前記第1の方向に延在し前記第2の方向に並べて配置された複数の凸状部が形成され、
    隣り合う前記凸状部の間には前記第1の方向に延在する平坦部が形成され、
    前記凸状部の外形において前記平坦部に対する前記第3の方向の突出量が最も大きくなる点を最高点としたとき、前記平坦部と前記最高点との距離を、凸状部高さHとし、
    前記平坦部の前記第2の方向における長さを、平坦部長さFとし、
    前記凸状部の前記第2の方向における最大長さを、凸状部幅Pとし、
    前記第2の方向における前記凸状部の両端部を裾部とし、前記両端部におけるそれぞれの前記裾部から前記第2の方向に沿って前記凸状部の中心方向に前記凸状部幅Pの10%の長さ離れた位置における前記凸状部の外形上の点を基準点とし、前記裾部と前記基準点とを結ぶそれぞれの直線を基準線とし、それぞれの前記基準線と前記平坦部との交角のうち大きい方を裾部角度θとしたとき、
    前記平坦部長さFが、前記凸状部幅P以下の長さであり、
    前記凸状部の裾部角度θと、前記凸状部幅Pに対する前記凸状部高さHの比であるアスペクト比(H/P)とが、下記式(1)及び(2)を満たすと共に、
    下記式(3)が満たされる場合には下記式(4)を満たし、
    下記式(5)が満たされる場合には下記式(6)及び下記式(7)を満たし、
    下記式(8)が満たされる場合には下記式(9)及び下記式(10)を満たすように、押出成形により成形された前記導光板となる光学シートの端面に対し、周面に凹凸形状が付与された形状ロールの前記周面を押し当てることによって、前記端面に前記凸状部を形成する、導光板の製造方法。









  2. 前記凸状部の裾部角度θと、前記アスペクト比(H/P)とが、前記式(1)及び(2)を満たすと共に、
    前記式(3)が満たされる場合には下記式(11)及び(12)を更に満たし、
    前記式(5)が満たされる場合には下記式(13)及び下記式(14)を更に満たし、
    前記式(8)が満たされる場合には下記式(15)を更に満たすように、押出成形により成形された前記導光板となる光学シートの端面に対し、周面に凹凸形状が付与された形状ロールの前記周面を押し当てることによって、前記端面に前記凸状部を形成する、請求項に記載の導光板の製造方法。




  3. 前記凸状部の裾部角度θと、前記アスペクト比(H/P)とが、前記式(1)及び(2)を満たすと共に、
    前記式(3)が満たされる場合には下記式(16)及び(17)を更に満たし、
    前記式(5)が満たされる場合には下記式(18)を更に満たし、
    前記式(8)が満たされる場合には下記式(19)を更に満たすように、押出成形により成形された前記導光板となる光学シートの端面に対し、周面に凹凸形状が付与された形状ロールの前記周面を押し当てることによって、前記端面に前記凸状部を形成する、請求項又はに記載の導光板の製造方法。



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