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JP6285369B2 - 輸液ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤を患者へ送液するための輸液ポンプに関する。
医療用ポンプの一例として輸液ポンプは、例えば集中治療室(ICU)等で使用され、患者に対して薬剤の送液処置を、高い精度で比較的長時間行うことに用いられている。輸液ポンプの上には所定の薬剤バッグ(輸液バッグ)が配置され、本体と開閉扉との間には、薬剤バッグから下げた輸液チューブを挟みこんで、この輸液チューブを本体内に収容して開閉扉を閉じることで保持している。輸液ポンプの本体内では、定位置にセットされた輸液チューブの外周面が、本体内の複数のフィンガと開閉扉の内面との間に挟まれている。この輸液ポンプは、複数のフィンガを輸液チューブの外周面を長さ方向に沿って順次押圧して、留置針または留置カテーテルを通じて患者に対して薬剤の送液を行う蠕動式輸液ポンプである (特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の輸液ポンプでは、輸液チューブを輸液ポンプの本体内において上から下に向けて垂直に通して保持している。これに対して、輸液チューブを輸液ポンプの本体内において水平方向に通して保持する輸液ポンプが提案されている。このように、輸液チューブを輸液ポンプの本体において水平方向に通して保持する構造を採用しようとするのは、輸液チューブが輸液ポンプの本体内を上から下に向けて垂直に通っている輸液ポンプとは異なり、複数の輸液ポンプを上下位置にスタックした状態で重ねて保持しても輸液チューブが邪魔にならないという利点があるからである。例えば、輸液ポンプの本体に対して向かって右側部分に輸液チューブの上流側が配置され、輸液ポンプの本体に対して向かって左側部分に輸液チューブの下流側が配置されるように予め決められている。この場合には、輸液チューブの上流側を輸液ポンプの本体の右側部分に配置し、輸液チューブの下流側を輸液ポンプの本体の左側部分に配置すれば、薬剤は上流側から下流側に向かって予め定めた送液方向に沿って送液でき、患者に対して正しく送液できる。
特開2010−200775号公報
ところで、このような輸液ポンプを使用して、患者に対して薬剤の送液を行う場合には、留置針または留置カテーテルの先端開口部は、静脈内に挿入されているが、薬剤の送液の途中で、何等かの原因、例えば患者が動いたりする等の原因で、留置針または留置カテーテルの先端開口部が静脈内から外れて皮膚下の組織内に留まった状態になるおそれがある。
もし、留置針または留置カテーテルの先端開口部が静脈内から外れて皮膚下の組織内に留まった状態で、薬剤が組織内にそのままの送液量で送液されてしまうと、薬剤は皮膚下の組織に影響を与えるおそれがある。
そこで、本発明は、留置針または留置カテーテルの先端開口部が静脈内から外れて皮膚下の組織内に留まったとしても、医療従事者に確実に警告でき、しかも薬剤が皮膚下の組織へ与える影響を減らすことができる輸液ポンプを提供することを目的とする。
本発明の輸液ポンプは、輸液チューブと前記輸液チューブの先端に取り付けられた留置針または留置カテーテルの先端開口部を通じて患者の静脈内に薬剤ライブラリから登録された薬剤を送液するための輸液ポンプであって、前記薬剤を前記輸液チューブと前記針を通じて送液させる駆動モータと、前記薬剤を送液する際に前記輸液チューブの閉塞圧を検出するための上流閉塞センサ及び下流閉塞センサと、前記下流閉塞センサから得られる前記輸液チューブの閉塞圧により、前記閉塞圧が急上昇した場合には前記針の先端が前記静脈内から外れて皮下組織内に位置されていることを判断する制御部と、前記閉塞圧が急上昇した場合に、前記制御部の指令により警告を出す警告手段と、を備え、前記薬剤が危険度の高い薬剤と危険度の低い薬剤を含み、前記制御部は、閉塞圧急上昇検出処理プログラムを動作させ、前記下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、予め薬剤の種類によって異なる基準が定められ、テーブル化された閉塞設定圧に対する閉塞圧急上昇の検出基準値に基づいて、急上昇したと判断した場合に、前記患者に応じて前記駆動モータの動作を制御することで、前記薬剤の危険度が低いときは、前記輸液チューブから前記患者への前記薬剤の送液量を減少させ、前記薬剤の危険度が高いときは、前記薬剤の送液を一時停止させることを特徴とする。
上記構成によれば、閉塞圧が急上昇した場合には針の先端が前記静脈内から外れて皮下組織内に位置されていることを判断し、患者に応じて薬剤の送液量を減少させることができるので、本当に針の先端が皮下組織内に位置されているかが確認できていない段階で、薬剤の送液量を減らすことができる。これにより、針の先端が静脈内から外れて皮膚下の組織内に留まったとしても、医療従事者に確実に警告でき、しかも薬剤が皮膚下の組織へ与える影響を減らすことができる。すなわち、針の先端が静脈内から外れたこと(針外れ)を検出して、危険性の低い例えば栄養剤等の薬剤が皮下組織内にそのままの送液量で多く送液されてしまうことを避けることができ、しかも針外れを医療従事者に確実に警告することができる。
好ましくは、前記患者への前記薬剤の送液量を減少させるとき、前記減少量を患者の年齢により変化させると共に、前記制御部は、閉塞圧急下降検出処理プログラムを動作させ、前記閉塞センサのうちの下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、予め薬剤の種類によって異なる基準が定められ、テーブル化された閉塞設定圧に対する閉塞圧急下降の検出基準値に基づいて、急下降したと判断した場合には前記針の先端が前記静脈内から外れて皮膚の外に位置されていると判断することを特徴とする。
上記構成によれば、閉塞圧が急下降した場合には前記針の先端が前記静脈内から外れて皮膚の外に位置されていると判断することができるので、この場合の針外れを医療従事者に確実に警告することができる。
好ましくは、前記制御部が前記閉塞圧の前記急上昇を判断した場合あるいは前記制御部が前記閉塞圧の前記急下降を判断した場合であっても、前記制御部は、前記駆動モータの作動を停止せずに、前記薬剤の送液動作を継続させることを特徴とする。
上記構成によれば、駆動モータの作動を直ちには止めずに、薬剤の送液を継続しているので、医療従事者が針の状態を確認した後に、医療従事者の判断により薬剤の送液動作を停止させることができる。
好ましくは、前記警告手段は、警告内容を表示する表示部と、前記警告内容を音声で警告するスピーカと、警告を発報するブザーの少なくとも1つであり、前記警告手段は、前記輸液ポンプと、ナースセンタに配置される端末に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、医療従事者は、針外れを警告手段により確実に知らせることができる。
また、上記構成によれば、輸液ポンプの周囲にいる医療従事者だけでなく、ナースセンタに詰めている医療従事者にも、確実に警告できるので、駆動モータを停止させて薬剤の送液動作を停止させることができる。
好ましくは、前記下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、前記急上昇したか否かは、所定間隔毎に取得している閉塞値と現在の閉塞値との差を、前記閉塞圧急上昇の検出基準値と比較することで判断され、前記下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、前記急下降したと判断したか否かは、現在の閉塞値と最新の最小値との差を前記閉塞圧急下降の検出基準値と比較することで判断されることを特徴とする。
好ましくは、前記輸液ポンプの本体の上部分には、前記表示部と、操作ボタンを有する操作パネル部が配置され、前記輸液ポンプの本体の下部分は、前記薬剤を送液するための送液部材を配置する領域であることを特徴とする。
上記構成によれば、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、輸液ポンプによる薬剤の送液作業を行うことができる。そして、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、操作パネル部の操作ボタンを操作することができる。
本発明は、針の先端が静脈内から外れて皮膚下の組織内に留まったとしても、医療従事者に確実に警告でき、しかも薬剤が皮膚下の組織へ与える影響を減らすことができる輸液ポンプを提供することができる。
本発明の医療用ポンプの好ましい実施形態である輸液ポンプを示す斜視図。 図1に示す輸液ポンプをW方向から見た図。 輸液ポンプの開閉カバーを開いた状態を示す斜視図。 輸液ポンプの電気的な構成例を示す図。 図4に示す輸液ポンプの電気的な構成例の中の一部を、さらに詳しく示すブロック図。 上流閉塞センサおよび下流閉塞センサの構造例を示す分解斜視図。 図2に示す留置針または留置カテーテルが患者Pに挿入されている状態例を示す図。 閉塞プリコーション基準値テーブルTBの一例を示す図。 閉塞圧が急上昇する場合の監視例を示すフロー図。 閉塞圧が急下降する場合の監視例を示すフロー図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の輸液ポンプの好ましい実施形態である輸液ポンプを示す斜視図である。図2は、図1に示す輸液ポンプをW方向から見た図である。
図1と図2に示す輸液ポンプ1は、医療用ポンプの一例である。この輸液ポンプ1は、例えば集中治療室(ICU、CCU,NICU)等で使用され、患者に対して、例えば抗がん剤、麻酔剤、化学療法剤、輸血等、栄養剤等の薬剤(薬液ともいう)の微量注入処置を、高い精度で比較的長時間行うことに用いられる微量持続注入ポンプである。
この輸液ポンプ1は、例えば薬剤ライブラリから使用する薬剤を選択して、その選択した薬剤を送液するために用いられる。この薬剤ライブラリは、薬剤ライブラリデータベース(DB)において、予め登録された薬剤名を含む薬剤の投与設定群である薬剤情報である。医療従事者は、この薬剤ライブラリを用いることにより、複雑な投与設定をその都度行わなくても良く、薬剤の選択および薬剤の設定が図れる。
図2に示すように、輸液ポンプ1は、薬剤171を充填した薬剤バッグ170から、クランプ(クレンメ)179a,179bを備えた輸液チューブ200と留置針または留置カテーテル172を介して、患者Pの静脈内に正確に送液することができる。薬剤は輸液剤ともいう。輸液チューブは輸液ラインともいう。
輸液ポンプ1は、本体カバー2と取手2Tを有しており、取手2TはN方向に伸ばしたりT方向に収納したりすることができる。この本体カバー2は、本体ともいい、耐薬品性を有する成型樹脂材料により一体成型されており、仮に薬剤等がかかっても輸液ポンプ1の内部に侵入するのを防ぐことができる防沫処理構造を有している。このように、本体カバー2が防沫処理構造を有しているのは、上方に配置されている薬剤バッグ170内の薬剤171がこぼれ落ちたり、周辺で用いる消毒液等が飛散して付着することがあるためである。
まず、輸液ポンプ1の本体カバー2に配置された要素について説明する。
図1と図2に示すように、本体カバー2の上部分2Aには、表示部3と、操作パネル部4が配置されている。表示部3は、画像表示装置であり、例えばカラー液晶表示装置を用いている。この表示部3は、日本語表記による情報表記だけでなく、必要に応じて複数の外国語による情報の表示を行うことができる。表示部3は、本体カバー2の上部分2Aの左上位置であって、開閉カバー5の上側に配置されている。本体カバー2の上部分2Aは、本体カバー2の上半分の部分である。本体カバー2の下部分2Bは、本体カバー2の下半分の部分である。
輸液ポンプ1の本体カバー2の上部分2Aには、情報を表示する表示部3と、複数の操作ボタンを有する操作パネル部4が配置され、輸液ポンプ1の本体カバー2の下部分2Bは、薬剤を送液するための送液部材である輸液チューブ200を配置する領域である。これにより、医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、輸液ポンプ1による薬剤の送液作業を行うことができる。そして、医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、操作パネル部4の操作ボタンを操作することができる。このため、輸液ポンプ1の操作性が良好である。
図2では、表示部3には、一例として薬剤投与の予定量(mL)の表示欄3B、薬剤投与の積算量(mL)の表示欄3C、充電履歴の表示欄3D、流量(mL/h)の表示欄3E等が表示されているが、図1に示す表示部3ではこれらの表示内容の図示は、図面の簡単化のために省略している。表示部3は、この他に警告メッセージを表示することもできる。また、表示部3は、LED(発光ダイオード)のバックライトを点灯することで、例えば「黄色の表示画面」から、医療従事者に対する警告画面である「白色の表示画面」に表示変更することができる。
操作パネル部4は、本体カバー2の上部分2Aにおいて表示部3の右側に配置され、操作パネル部4には、操作ボタンとしては、図示例では、例えばパイロットランプ4A、早送りスイッチボタン4B、開始スイッチボタン4C、停止スイッチボタン4D、メニュー選択ボタン4E、電源スイッチ4F等が配置されている。
図1に示すように、本体カバー2の下部分2Bには、蓋部材としての開閉カバー5が回転軸5Aを中心として、R方向に開閉可能に設けられている。開閉カバー5は、X方向に沿って長く形成されている板状の蓋部材である。チューブ装着部50と送液駆動部60は、開閉カバー5の内側に配置されている。このチューブ装着部50には、例えば軟質塩化ビニル等の可撓性の熱可塑性樹脂製の輸液チューブ200をセットして、この開閉カバー5を閉じることで、輸液チューブ200は、チューブ装着部50において、X方向(T方向)に沿って水平に装着できる。
なお、図1と図2におけるX方向、Y方向、Z方向は互いに直交しており、Z方向は上下方向である。X方向は、送液方向であるT方向と平行であり輸液ポンプ1の左右方向である。Y方向は、輸液ポンプ1の前後方向である。
図3は、図1と図2に示す輸液ポンプ1の開閉カバー5を開いて、輸液チューブ200を装着するためのチューブ装着部50を示す斜視図である。
図3に示すように、チューブ装着部50と送液駆動部60は、輸液ポンプ1の本体下部1B側に設けられており、チューブ装着部50と送液駆動部60は、表示部3と操作パネル部4の下部においてX方向に沿って設けられている。チューブ装着部50は、図2に示すように開閉カバー5を、回転軸5Aを中心としてCR方向に閉じると開閉カバー5により覆うことができる。
医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、チューブ装着部50への輸液チューブ200の装着を行って、開閉カバー5を閉じることができる。そして、医療従事者は、本体カバー2の上部分2Aの表示部3の情報を確認しながら、操作パネル部4の操作ボタンを操作することができる。これにより、医療現場において、輸液ポンプ1の操作性を向上することができる。
図3に示すように、チューブ装着部50は、気泡センサ51と、上流閉塞センサ52と、下流閉塞センサ53と、チューブクランプ部270と、右側位置の第1輸液チューブガイド部54と左側位置の第2輸液チューブガイド部55を有している。
図3に示すように、チューブ装着部50の付近には、輸液チューブ200をセットする際に、正しい送液方向であるT方向を明確に表示するための輸液チューブ設定方向表示部150が設けられている。この輸液チューブ設定方向表示部150は、例えば複数の矢印151により構成されている。輸液チューブ設定方向表示部150は、例えばチューブ装着部50の下部に直接印刷しても良いし、シール状の部材に印刷したものをチューブ装着部50の下部に貼り付けても良い。輸液チューブ設定方向表示部150は、開閉カバー5の内側にセットされた輸液チューブ200による薬剤171の正しい方向の送液方向(T方向)を明示するために配置されている。
これにより、医療従事者が、図3の開閉カバー5をCS方向に開けて、チューブ装着部50を開放して、このチューブ装着部50に対して輸液チューブ200を装着する際に、輸液チューブ200による薬剤の送液方向であるT方向を明示できる。このため、医療従事者が、誤って輸液チューブ200を逆方向に装着してしまうことを確実に防ぐことができる。
次に、図3に示す開閉カバー5の構造例を説明する。
図3に示すように、開閉カバー5は、輸液ポンプ1を軽量化するために、薄い成型樹脂部材により作られている板状の部材である。これにより、開閉カバー5の重量を軽減でき、構造を簡単化することができる。開閉カバー5は、チューブ装着部50を、回転軸5Aを中心としてCS方向とCR方向に沿って開閉可能に覆うことができるようにするために、2つのヒンジ部2H、2Hにより本体カバー2の本体下部2Bに対して支持されている。2つのヒンジ部2H、2Hは、第1フック部材5Dと第2フック部材5Eにそれぞれ対応して配置されている。
図2と図3に示すように、開閉カバー5の表面側には、右上部分に開閉操作レバー260が設けられている。開閉カバー5の内面側には、輸液チューブ押さえ部材500と、第1フック部材5Dと第2フック部材5Eが設けられている。この輸液チューブ押さえ部材500は、X方向に沿って長く矩形状かつ面状の突出部として配置されており、輸液チューブ押さえ部材500は、送液駆動部60に対面する位置にある。輸液チューブ押さえ部材500は、送液駆動部60に沿ってX方向に平坦面を有しており、輸液チューブ押さえ部材500は、開閉カバー5をCR方向に閉じることで、送液駆動部60との間で輸液チューブ200の一部分を押し付けて挟むようになっている。
医療従事者は、表示部3に表示されている表示内容を確認しながら、輸液チューブ200を輸液ポンプ1の本体の下半分の部分に水平方向に沿ってセットでき、輸液チューブ200がチューブ装着部50にセットされた後に、開閉カバー5は輸液チューブ200を覆うことができる。
図3に示すように、第1フック部材5Dと第2フック部材5Eは、本体下部1B側の固定部分1D、1Eに対してそれぞれ機械的に同時に掛かることにより、開閉カバー5は、図2に示すように、本体下部1Bのチューブ装着部50を閉鎖した状態に保持する。この第1フック部材5Dと第2フック部材5Eと、本体下部1B側の固定部分1D、1Eは、開閉カバー5のダブルフック構造部300を構成している。
図3に示すチューブクランプ部270は、開閉カバー5を閉じることにより、輸液チューブ200の途中部分をクランプして閉塞させる。チューブクランプ部270は、左側の固定部分1Eの近傍であって、左側の第2フック部材5Eに対応する位置に配置されている。医療従事者が輸液チューブ200をX方向に水平にセットして、医療従事者が開閉カバー5をCR方向に閉じると、チューブクランプ部270は、輸液チューブ200の途中の一部分を閉塞できる。
図3に示すように、第1輸液チューブガイド部54は、本体下部1Bおいて向かって右側部分に設けられ、第2輸液チューブガイド部55は、本体下部1Bにおいて向かって左側部分に設けられている。第1輸液チューブガイド部54は、輸液チューブ200の上流側200Aをはめ込むことで保持でき、第2輸液チューブガイド部55は、輸液チューブ200の下流側200Bをはめ込むことで保持でき、輸液チューブ200をX方向に沿って水平方向に保持するようになっている。このように、水平方向に保持された輸液チューブ200は、気泡センサ51と、上流閉塞センサ52と、送液駆動部60と、下流閉塞センサ53と、そしてチューブクランプ部270に沿って、T方向に沿ってはめ込んで固定される。
図3に示すように、第2輸液チューブガイド部55は、輸液チューブ200の下流側200Bの一部分を着脱可能に挟んで保持するために、本体下部1Bの側面部分1Sに形成された溝部分である。第1輸液チューブガイド部54と第2輸液チューブガイド部55は、輸液チューブ200を開閉カバー5とチューブ装着部50との間に挟み込んで潰してしまうことが無いように、チューブ装着部50内に確実に装着できる。
図3に示す気泡センサ51は、輸液チューブ200内に生じる気泡(空気)を検出するセンサであり、例えば気泡センサ51は、軟質塩化ビニルなどの輸液チューブ200の外側から、輸液チューブ200内に流れる薬剤中に含まれる気泡を監視する超音波センサである。超音波センサの超音波発信部から発生する超音波を輸液チューブ200内に流れる薬剤に当てることで、薬剤における超音波の透過率と、気泡における超音波の透過率とが異なることから、超音波受信部は、その透過率の差を検出して気泡の有無を監視する。気泡センサ51は、押し当て部材320と受け部材330を有している。超音波発振部は押し当て部材320に配置されている。超音波受信部は受け部材330に配置されている。
図3に示す上流閉塞センサ52は、輸液チューブ200の上流側200Aにおいて輸液チューブ200内が閉塞しているかどうかを検出するセンサであり、下流閉塞センサ53は、輸液チューブ200の下流側200Bにおいて輸液チューブ200内が閉塞しているかどうかを検出するセンサである。上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53は、同じ構成である。輸液チューブ200が閉塞する場合としては、例えば送液しようとする薬剤の粘度が高いか、薬剤の濃度が高い等の場合である。
図3に示すように、開閉カバー5の内面側には、上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53の対応する位置に、それぞれ押圧部材452、453が設けられている。医療従事者が、図3に示すようにチューブ装着部50に輸液チューブ200をセットした後に、図2に示すように開閉カバー5を閉じると、開閉カバー5側の押圧部材452と押圧部材453が輸液チューブ200の一部分を上流側閉塞センサ52と下流側閉塞センサ53側にそれぞれ押し当てることができる。このため、直径が異なる複数種類の輸液チューブ200の内の何れのサイズの輸液チューブ200が輸液ポンプ1に装着されても、開閉カバー5を閉じると上流側閉塞センサ52と下流側閉塞センサ53は、輸液チューブ200の閉塞状態を検出できる。
図4は、輸液ポンプ1の電気的な構成例を示している。
図4に示すように、輸液ポンプ1は、制御部100を有している。送液駆動部60は、駆動モータ61と、この駆動モータ61により回転駆動される複数個のカムを有するカム構造体62と、このカム構造体62の各カムにより移動される複数のフィンガを有するフィンガ構造体63を有している。
カム構造体62は、複数のカム、例えば複数のカム62A〜62Fを有しており、フィンガ構造体63は、複数のカム62A〜62Fに対応して複数のフィンガ63A〜63Fを有している。複数のカム62A〜62Fは互いに位相差を付けて配列されており、カム構造体62は、駆動モータ61の出力軸61Aに連結されている。
図4に示す制御部100の指令により、駆動モータ61の出力軸61Aが回転すると、複数のフィンガ63A〜63Fが順番にY方向に所定ストローク分進退することで、輸液チューブ200はT方向に沿って開閉カバー5の輸液チューブ押さえ部材500に対して押し付けられる。このため、輸液チューブ200内の薬剤は、T方向に送液することができる。すなわち、複数のフィンガ63A〜63Fが個別駆動されることで、複数のフィンガ63A〜63Fが輸液チューブ200の外周面をT方向に沿って順次押圧して輸液チューブ200内の薬剤の送液を行う。このように、制御部100が、複数のフィンガ63A〜63Fの蠕動運動を制御することにより、フィンガ63A〜63Fを順次前後進させ、あたかも波動が進行するようにして、輸液チューブ200の完全な圧閉箇所をT方向に移動させることを繰り返すことで、輸液チューブ200をしごいて、留置針または留置カテーテル172を通じて、患者Pの静脈内に薬剤を送液するようになっている。
輸液ポンプ1の制御部100は、CPU(中央制御部)チップを採用している。制御部100は、全体的な動作の制御を行うために、例えばワンチップのマイクロコンピュータを用いており、ROM(読み出し専用メモリ)101,RAM(ランダムアクセスメモリ)102、不揮発性メモリ103、そしてクロック104を有する。クロック104は、所定の操作により現在時刻の修正ができ、現在時刻の取得や、所定の送液作業の経過時間の計測、送液の速度制御の基準時間の計測等ができる。
図4に示す制御部100は、電源スイッチボタン4Fと電源切り替え用のスイッチ111、表示部ドライバ130と表示部3、駆動モータ61、スピーカ131、ブザー132、ランプ3W、気泡センサ51、上流閉塞センサ52、下流閉塞センサ53、通信ポート140、操作パネル(操作ボタン)4と、ナースセンタ側の情報端末600に接続されており、これらの周辺要素の管理と制御を行っている。表示部3、スピーカ131、ブザー132、ランプ3Wの少なくとも1つあるいは全部は、輸液チューブ200内における閉塞圧が急上昇した場合あるいは急下降した場合に、制御部100の指令により医療従事者に対して警告を出すための警告手段である。
スイッチ111は、電源コンバータ部112とバッテリ113を切り換えることで、電源コンバータ部112とバッテリ113の一方から制御部100に対して電源供給する。電源コンバータ部112は、コンセント114を介して商用交流電源115に接続されている。バッテリ113は、例えばリチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池である。
また、制御部100は、上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53にも接続されている。これにより、制御部100は、輸液チューブ200内の閉塞状態の監視をもすることができる。輸液ポンプ1が例えば病棟に置かれている場合に、ナースセンタ側の情報端末600は、輸液ポンプ1から離れたナースセンタ650に置かれており、上述した表示部3、ランプ3W、スピーカ131、ブザー132と同様の表示部3T、ランプ3WT、スピーカ131T、ブザー132Tを有している。
図4の表示部ドライバ130は、制御部100の指令により表示部3を駆動して、図2に例示する情報内容や警告メッセージを表示し、LED(発光ダイオード)のバックライトを点灯させることで、例えば「黄色の表示画面」から、医療従事者に対する警告画面である「白色の表示画面」に表示変更することができる。これにより、医療従事者が視覚で認知できる可能性を高める。エラー表示用のランプ3Wは、制御部100の指令により、点灯する。スピーカ131は、制御部100の指令各種の警告内容を音声により告知することができる。ブザー132は、制御部100の指令により各種の警告を音により警告することができる。
同様にして、制御部100の指令により表示部3Tを駆動して、図2に例示する情報内容や警告メッセージを表示し、LED(発光ダイオード)のバックライトを点灯させることで、例えば「黄色の表示画面」から、医療従事者に対する警告画面である「白色の表示画面」に表示変更することができる。これにより、医療従事者が視覚で認知できる可能性を高める。エラー表示用のランプ3WTは、制御部100の指令により、点灯する。スピーカ131Tは、制御部100の指令各種の警告内容を音声により告知することができる。ブザー132Tは、制御部100の指令により各種の警告を音により警告することができる。
図4において、気泡センサ51からの気泡検出信号S1と、上流閉塞センサ52からの輸液チューブ200の上流側が閉塞したことを示す上流閉塞信号S2と、そして下流閉塞センサ53からの輸液チューブ200の下流側が閉塞したことを示す下流閉塞信号S3は、制御部100に供給される。
上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53は、輸液回路の内圧が輸液ポンプ1内の設定圧を越えて、薬剤を送液できない状態を検出することができる。輸液回路の内圧が輸液ポンプ1内の設定圧を越える原因としては、図2に示す輸液用の留置針または留置カテーテル172の先端が患者Pの静脈内から外れるいわゆる「針外れ」が生じた場合や、輸液チューブ200内が詰まっている場合、輸液チューブ200の一部がつぶれているまたは折れている場合、高粘度の薬剤を使用している場合等である。
図4において、制御部100は、通信ポート140を通じて、例えば、デスクトップコンピュータのようなコンピュータ141に対して双方向に通信可能である。このコンピュータ141は、薬剤データベース(DB)160に接続されており、薬剤データベース160に格納されている薬剤ライブラリMFは、必要に応じてコンピュータ141を介して、制御部100に取得して、制御部100の不揮発性メモリ103に記憶させることができる。制御部100は、記憶した薬剤ライブラリMFを基にして、例えば図2に示す表示部3には薬剤ライブラリMF等を表示することができる。
図4を参照すると、図4に示す上流閉塞センサ52は、輸液チューブ200の上流側200Aにおいて輸液チューブ200内が閉塞しているかどうかを検出して、制御部100に対して、輸液チューブ200の上流側が閉塞したことを示す上流閉塞信号S2を送るためのセンサである。
下流閉塞センサ53は、輸液チューブ200の下流側200Bにおいて輸液チューブ200内が閉塞しているかどうかを検出して、輸液チューブ200の下流側が閉塞したことを示す下流閉塞信号S3を送るためのセンサである。これらの上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53は、同じ構成である。本発明の実施形態では、輸液チューブ200の下流側が閉塞する場合として、図2に示す輸液用の留置針または留置カテーテル172の先端が患者Pの静脈内から外れるいわゆる「針外れ」が生じた場合について、この「針外れ」現象を検出することに下流閉塞センサ53を利用する例を後程説明する。
図5は、図4に示す輸液ポンプ1の電気的な構成例の中の一部を、さらに詳しく示すブロック図である。
図5に示す制御部100の例えば不揮発性メモリ103には、閉塞プリコーション基準値テーブルTBと、輸液チューブ200の閉塞圧急上昇検出処理プログラムPIPと、輸液チューブ200の閉塞圧力急下降検出処理プログラムPDPと、患者個人データPRDを記憶している。この患者個人データPRDは、各患者に関する各種の個人データを含んでいる。患者個人データPRDは、例えば各患者個人の年齢や、各患者個人の過去の血圧値のデータを含んでいる。
制御部100は、この閉塞プリコーション基準値テーブルTBを、通信ポート140を通じて、コンピュータ141側の薬剤データベース(DB)160から取得することができる。この閉塞プリコーションとは、輸液チューブ200内の閉塞圧の変化を利用した「留置針または留置カテーテル172の先端の針外れを検出」する予防機能のことである。
これらの閉塞プリコーション基準値テーブルTBと、輸液チューブ200の閉塞圧急上昇検出処理プログラムPIPと、輸液チューブ200の閉塞圧急下降検出処理プログラムPDPの具体例は、後で説明する。
図6は、上流閉塞センサ52および下流閉塞センサ53の構造例を示す分解斜視図である。
図6に例示するように、上流閉塞センサ52および下流閉塞センサ53は同じ構造を有している。チューブ装着部50の表面50Sには、穴部400が設けられている。この穴部400には、プラスチック製の枠部材401がはめ込まれており、枠部材401は長方形の開口部402を有している。プラスチック製のスライダ403は、穴部400内の収容穴部404内に挿入されており、スライダ403は基部405と先端部406とスプリング407を有している。
この開口部402には、スライダ403の先端部406がはめ込まれている。スプリング407の一端部は基部405に取り付けられ、スプリング407の他端部は収容穴部404内の突起409に取り付けられている。収容穴部404の内面には、ホール素子410が配置されている。基部405には、2つのマグネット411,412が配置されている。
このような構造を採用することにより、枠部材401を穴部400に装着し、基部405はスプリング407を保持しながら、開口部402と収容穴部404内に挿入するだけで、上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53は、チューブ装着部50の表面50Sに対して簡単に装着することができ、上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53の組み立て作業性を向上できる。
一方、図4に示すように、開閉カバー5の内面側には、上流閉塞センサ52と下流閉塞センサ53の対応する位置に、それぞれ押圧部材452、453が設けられている。押圧部材452、453は、スプリング441を介して対面している枠部材側に押される構造である。押圧部材452は第1押圧部材であり、押圧部材453は第2押圧部材である。
このため、医療従事者が、図3に示すようにチューブ装着部50に輸液チューブ200をセットした後に、図2に示すように開閉カバー5を閉じると、開閉カバー5側の第1押圧部材452と第2押圧部材453が、輸液チューブ200の一部を上流側閉塞センサ52と下流側閉塞センサ53側にそれぞれ押し当てることができる。このため、輸液チューブ200の外径が、製造上の公差のために若干バラツキが有る場合や、輸液チューブ200の製造メーカが違っている場合でも、輸液チューブ200は、開閉カバー5を閉じれば、上流側閉塞センサ52と下流側閉塞センサ53は、輸液チューブ200に押し当てられて、輸液チューブ200の閉塞状態を精度よく検出できるようになっている。
上流側閉塞センサ52と下流側閉塞センサ53の構造をさらに具体的に説明する。図2に示すように、開閉カバー5を閉じると、図6に示すように輸液チューブ200は、押圧部材452(453)とスライダ403の先端部406の間において、付勢部材としてのスプリング407,441の各付勢力により挟まれて保持される。もし、輸液チューブ200が閉塞したことで輸液チューブ200の直径が変わると、先端部406が輸液チューブ200の直径の変化に追従してY方向に移動する。このため、マグネット411,412がホール素子410に対して相対的に移動することで、ホール素子410は磁束の変化を検出して、その移動量を制御部100に磁束の変化の信号として送ることができる。
図6に示すように、スプリング441の中心軸方向とスプリング407の中心軸方向は一致しており、スプリング441,407は、押圧部材452(453)と先端部406の間に輸液チューブ200を挟むことで、輸液チューブ200の直径方向に沿って輸液チューブ200に対して加圧力を与えることができる。このため、閉塞センサ52,53を形成するスライダ403の移動量を検出することにより、輸液チューブ200の閉塞状態を精度よく検出できる。
図7は、図2に示す留置針または留置カテーテル172が患者Pに挿入されている状態例を示している。図7(A)では、留置針または留置カテーテル172の先端開口部197が、患者の静脈(血管)198内に挿入されている正常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態を示している。図7(B)と図7(C)は、留置針または留置カテーテル172の異常な「針外れ」状態を示している。図7(B)では、留置針または留置カテーテル172の先端開口部197が、患者Pの静脈(血管)198内から外れて、患者Pの皮下組織199内に位置されてしまっている留置針または留置カテーテル172の異常な挿入状態を示している。図7(C)では、留置針または留置カテーテル172の先端197が、患者Pの静脈(血管)198内から外れて、患者Pの皮下組織199内ではなく、完全に皮下組織199と皮膚196の外に外れてしまっている留置針または留置カテーテル172の異常な状態を示している。
図7(B)に示す留置針または留置カテーテル172の異常な「針外れ」状態では、薬剤が留置針または留置カテーテル172を通って皮下組織199内に漏れてしまう、いわゆる血管外漏出になる。このため、図7(B)に示す留置針または留置カテーテル172の異常な「針外れ」状態では、薬剤が皮下組織199に漏れることにより、図7(A)に示す正常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態に比べると圧力が高まってしまい、輸液チューブ200内の閉塞圧(プリコーション圧力)は急上昇することになる。
これに対して、図7(C)に示す留置針または留置カテーテル172の異常な「針外れ」状態では、薬剤が留置針または留置カテーテル172を通って皮膚196の外に漏れてしまうので圧力が急激に減少するので、図7(A)に示す正常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態に比べると、輸液チューブ200内の閉塞圧(プリコーション圧力)は急下降することになる。
ここで、図8を参照して、閉塞プリコーション基準値テーブルTBの一例を説明する。図8は、閉塞プリコーション基準値テーブルTBの一例を示している。
図8に例示する閉塞プリコーション基準値テーブルTBは、図5に示すように不揮発性メモリ103に記憶されている。閉塞プリコーション基準値テーブルTBでは、薬剤ライブラリ中の薬剤の種類の欄1001、輸液チューブ200の閉塞状態の検出設定レベルの欄1002、閉塞圧急上昇の検出基準値の欄1003、そして閉塞圧急下降の検出基準値の欄1004が表示されている。
薬剤ライブラリ中の薬剤の種類の欄1001では、薬剤の種類、例えば(A)栄養剤、(B)抗生剤、(C)降圧剤、(D)麻酔剤、そして(E)抗がん剤が、例示されている。これらの薬剤の種類は、図4において、制御部100は、通信ポート140を通じて、例えば、デスクトップコンピュータのようなコンピュータ141に対して通信することで、薬剤データベース160に格納されている薬剤ライブラリMFから制御部100に取得することができる。閉塞プリコーション基準値テーブルTBに記載されている薬剤の種類と順番はあくまで一例であり、薬剤の種類や記載の順番は特に限定されない。
図8のおける輸液チューブ200の閉塞状態の検出設定レベルの欄1002では、低感度側の検出設定レベル1から高感度側の検出設定レベル5が例示されている。検出設定レベル1から検出設定レベル5に上がるに従って、閉塞圧の検出能力が高感度である。検出設定レベル1は(A)栄養剤であり、検出設定レベル2は(B)抗生剤、検出設定レベル3は(C)降圧剤、検出設定レベル4は(D)麻酔剤、そして検出設定レベル5は(E)抗がん剤である。
図8のおける輸液ポンプ1の下流側の輸液チューブ200(200B)の閉塞圧急上昇(この場合には閉塞AD値が下がる)の検出基準値の欄1003では、検出設定レベル1から検出設定レベル5に対応する閉塞圧急上昇の検出基準値Mを示し、閉塞圧急下降(この場合には閉塞AD値が上がる)の検出基準値の欄1004では、検出設定レベル1から検出設定レベル5に対応する閉塞圧急下降の検出基準値Nを示している。閉塞圧急上昇の検出基準値Mと閉塞圧急下降の検出基準値Nは、予め定めた閉塞設定圧PPに対する百分率(%)で示している。予め定めた閉塞設定圧PPは、輸液チューブ200が完全に閉塞された時の閉塞圧である。
図8では、例えば閉塞圧急上昇の検出基準値の欄1003では、閉塞圧急上昇の検出基準値Mは、検出設定レベル1では閉塞設定圧PPの90%、検出設定レベル2では閉塞設定圧PPの80%、検出設定レベル3では閉塞設定圧PPの70%、検出設定レベル4では閉塞設定圧PPの60%、そして検出設定レベル5では閉塞設定圧PPの50%にそれぞれ設定されている。
また、図8では、例えば閉塞圧急下降の検出基準値の欄1004では、閉塞圧急下降の検出基準値Nは、検出設定レベル1では閉塞設定圧PPの100%、検出設定レベル2では閉塞設定圧PPの80%、検出設定レベル3では閉塞設定圧PPの60%、検出設定レベル4では閉塞設定圧PPの40%、そして検出設定レベル5では閉塞設定圧PPの20%にそれぞれ設定されている。
輸液チューブ200の閉塞状態の閉塞圧検出までには至らない閉塞圧の急上昇と、閉塞圧の急下降、すなわち閉塞圧の変化を監視するために、薬剤ライブラリ中の「針外れ検出(閉塞プリコーション)」のフラグが「ON」である場合に、制御部100は、「針外れ検出(閉塞プリコーション)」の監視を行う。図8に例示するように、「針外れ検出(閉塞プリコーション)」の検出設定レベルは、閉塞圧の検出設定レベル1(低感度)から検出設定レベル5(高感度)の5段階の設定が予めなされており、この5段階の1つの検出設定レベルの中から、薬剤の種類に応じて検出設定レベルが指定される。この「針外れ検出(閉塞プリコーション)」は、輸液チューブ200により薬剤を送液中のみ有効である。
図8に示す閉塞圧急上昇の検出の判定では、図5の制御部100は、図5に示す輸液チューブ200の閉塞圧急上昇検出処理プログラムPIPに従って、例えば2分間毎に取得している閉塞AD(アナログデジタル変換)値と、現在の閉塞AD値の差が、一定以上、すなわち、
<2分毎の閉塞AD値−現在閉塞AD値≧閉塞圧急上昇の検出基準値M>
であれば、図5の制御部100は、「針外れ検出(閉塞プリコーション)」を、例えば図5に示す表示部3に表示したり、ブザー132を鳴らしたり、スピーカ131により音声で、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告することができる。この2分毎の閉塞AD値は、トレンドグラフ用の2分毎に取得している閉塞AD値の最新のものを使用するので、2分毎の閉塞AD値は、最大で2分前の閉塞AD値となる。図8に示す閉塞急上昇の検出基準値Mは、すでに説明したようにその時点での閉塞設定圧PPに対して、5段階から選択された割合を乗じたものを採用する。
一方、図8に示す閉塞圧急下降の検出の判定では、図5の制御部100は、図5に示す輸液チューブ200の閉塞圧力急下降検出処理プログラムPDPに従って、閉塞圧が急激に減少したことを検出するために、一定以上閉塞圧が減少したら、すなわち、
<現在閉塞AD値−最新の最小AD値≧閉塞圧急下降の検出基準値N>
であれば、「針外れ検出(閉塞プリコーション)」を、例えば図5に示す表示部3に表示したり、ブザー132を鳴らしたり、スピーカ131により音声で、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告することができる。もし、閉塞圧急下降の検出を閉塞圧急上昇の検出と同じ仕様にすると、2分前の閉塞圧AD値が急下降過程であると、「針外れ検出(閉塞プリコーション)」できなくなる可能性があり、急激な変化を検出する方法が無い。閉塞圧急下降の検出の場合には、最新の最小AD値から現在閉塞AD値の期間に、2分間といった時間制限を設けない。
なお、この最新の最小AD値としては、輸液ポンプ1が薬剤の送液動作を始めてから、AD値が減少から増加に転じた時点での、最新のAD値を使用する(閉塞圧は、上昇から下降に転じた時になる。)最新の最小AD値の求め方は、以下の通りである。
(1)送液開始時は、最新の最小AD値は、未確定としておく。未確定では、急下降検出の判定を行わない。
(2)開始時AD値−現在閉塞AD値≧5ポイントとなった時に、現在閉塞AD値を最新の最小AD値とし、最新の最小AD値を確定させる。確定以降は、急下降検出の判定を行う。
(3)最新の最小AD値≧現在閉塞AD値となった時に、現在閉塞AD値を最新の最小AD値として、最新の最小AD値を更新する。
(4)薬剤の送液が停止されたら、最新の最小AD値をリセットする。再度送液を開始する際に、(1)の最新の最小AD値は、未確定からスタートする。
図8に示す閉塞圧急下降の検出基準値Nは、その時点での閉塞設定圧に対して、5段階から選択された割合を乗じたものを採用する。
次に、図9と図10を参照して、輸液ポンプ1において、図7(A)と図7(B)に示すような留置針または留置カテーテル172の先端197が静脈(血管)198内から外れる現象、いわゆる「針外れ」を検出するために、輸液チューブ200が閉塞してしまう閉塞状態には至らないが、急激な閉塞圧の変化を監視するためのプリコーション(予防処置)機能を説明する。図9は、輸液チューブ200による薬剤の送液中に、閉塞圧が急上昇する場合の監視例を示すフロー図であり、図10は、輸液チューブ200による薬剤の送液中に、閉塞圧が急下降する場合の監視例を示すフロー図である。
図9のステップST1では、医療従事者が、図7(A)に示すように留置針または留置カテーテル172を患者Pの静脈(血管)198内に挿入する。そして、医療従事者が、図4に示す電源スイッチ4Fを押してスイッチオンすると、制御部100が送液駆動部60の駆動モータ61を作動して、カム構造体62が輸液チューブ200を押圧することで、薬剤は、図7(A)に示すように輸液チューブ200と留置針または留置カテーテル172を通じて患者Pの静脈(血管)198中に送液を行う。
図9のステップST1において、図2の輸液チューブ200と留置針または留置カテーテル172を通じて、患者Pに対して、薬剤の送液動作を行っている際に、ステップST2において、図5の下流閉塞センサ53が下流閉塞信号S3を制御部100に送っており、ステップST3とステップST4では、制御部100は、この下流閉塞信号S3により図2の輸液チューブ200内の閉塞圧が急上昇しているかどうかを判断する。
ステップST3において、制御部100がこの下流閉塞信号S3により図2の輸液チューブ200内の閉塞圧が急上昇していると判断した場合であって、ステップST4において、制御部100は、閉塞設定圧に対する百分率(%)の値の大小に応じて、検出感度1から検出感度5の中で特定する。例えば、図5に示す薬剤ライブラリMF中の薬剤の種類が(E)抗がん剤である場合には、閉塞状態の検出設定レベル5であるので、閉塞圧急上昇の検出標準値Mは、50%に特定される。ここで、危険度が最も高い(E)抗がん剤としては、過敏症にAランクの注意(要注意)を要する、L−アスパラキナーゼ,パクリタキセル,ブレオマイシン等、過敏症にBランクの注意(注意)を要する、エノシタビン,カルボプラチン,ゲムシタビン,ブドセタキセル等、過敏症にCランクの注意(やや注意)を要する、シクロフォスアミド,メルファラン等がある。
そこで、<2分毎の閉塞AD値−現在閉塞AD値≧閉塞圧急上昇の検出基準値M>になれば、制御部100は、図7(A)の正常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態から、図7(B)の留置針または留置カテーテル172の先端197が、患者Pの静脈(血管)198内から外れて、患者Pの皮下組織199内に挿入されてしまっている「異常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態になった」と、判断する。これにより、ステップST5−1では、制御部100は図5のブザー132を鳴動することで、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告する。同時に、ステップST5−2では、制御部100は図5の表示部3に表示することで、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告するとともに、ステップST5−3では、制御部100は図5のスピーカ131を通じて音声ガイダンスで医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告する。なお、これらの警告手段の使用は、1つを選択しても良いし、複数を組み合わせることもできる。
このように制御部100が医療従事者に通知する他に、必要に応じてステップST6では、図5に示す制御部100は、ナースセンタ側の情報端末600に通知をして、ブザー132Tを鳴動することで、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が静脈から針外れをしている可能性があることを警告する。ステップST6−1では、薬剤が抗ガン剤でないことを条件に、薬剤の送液量(mL/h)を補正して、減少させ、送液動作を継続させる(ステップST20)。
なお、薬剤が抗ガン剤である場合、ステップST20−1に移り、送液動作を自動的に一時停止させる。また、制御部100は図5の表示部3Tに、アイコンまたはアニメーションで表示することで、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告するとともに、制御部100は図5のスピーカ131Tを通じて音声ガイダンスで医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告する。この他に、ランプ3WTを点灯することで留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告する。なお、これらの警告手段の使用は、1つを選択しても良いし、複数を組み合わせることもできる。
このように、制御部100は、図7(A)の正常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態から、図7(B)の留置針または留置カテーテル172の先端197が、患者Pの静脈(血管)198内から外れて、患者Pの皮下組織199内に挿入されてしまっていると、警告手段を用いて医療従事者に警告するが、ステップST7では、輸液ポンプ1における薬剤の送液動作は中止せずに継続する。その後、医療従事者が針の状態を確認した後に、医療従事者が針の状態を確認した後に、医療従事者の判断により、必要があれば、薬剤の送液動作を中止する。
これまで説明した輸液ポンプ1における薬剤の送液動作では、薬剤の一例として、危険度の高い薬剤である抗がん剤を例に説明している。図8では、薬剤ライブラリ中の薬剤の種類の欄1001では、薬剤の種類、例えば(A)栄養剤、(B)抗生剤、(C)降圧剤、(D)麻酔剤、そして(E)抗がん剤が、例示されている。例えば(A)栄養剤、(B)抗生剤、(C)降圧剤、(D)麻酔剤、そして(E)抗がん剤の順番で、図7に示す皮下組織199に対してダメージを与える危険度が高い。
このように、輸液ポンプ1における薬剤の送液動作を中止せずに継続する場合に、使用している薬剤の種類が、危険度の低い薬剤である場合、例えば薬剤が抗がん剤ではなく、(A)栄養剤や(B)抗生剤であれば、図9のステップST1からステップST20を実行した後、所定時間(例えば分単位)の後、ステップST20−1に移り、送液動作を自動的に一時停止させる。その後、静脈内に留置針または留置カテーテル172の先端開口部197を静脈内に留置し直すか、静脈内に留置針または留置カテーテル172の先端開口部197が静脈内に留置していることを確認した後、マニュアル操作で、開始スイッチボタン4Cを押して、送液動作を再起動させる(ステップST20−2)ことで、ステップST1に戻り、通常の送液動作が行われる。
なお、準備した輸液が全て投与された場合、あるいは設定流量だけ輸液ポンプが送り終わった場合には、運転を終了する。
以下、ステップST20では、危険度の低い薬剤として(A)栄養剤を用いている場合を詳細に説明する。
ステップST20では、図5に示す制御部100は、患者個人のデータPRDから例えば患者個人の年齢データを取り出して、この患者個人の年齢の高低に応じて、栄養剤である薬剤の送液量を減らす。このように、患者個人の年齢の高低に応じて、危険度の低い栄養剤の送液量を減らすのは、患者個人の年齢が高くなると、年齢が低い場合に比べて、皮下組織内の圧力が高くなるので、制御部100は駆動モータ61の回転制御を行って薬剤の送液量に補正をかけて薬剤の送液量を減らして、留置針または留置カテーテルの先端から皮下組織内に出る薬剤の積算量を減らすことが望ましいためである。
薬剤の送液量を減らす一例を説明すると、制御部100は、実施していた薬剤の送液量を100%とすれば、患者個人の年齢が20歳であれば、80%に薬剤の送液量を減らすように、図5の駆動モータ61の回転制御を行う。また、制御部100は、患者個人の年齢が30歳であれば、70%に薬剤の送液量を減らすように、図5の駆動モータ61の回転制御を行い、制御部100は、患者個人の年齢が40歳であれば、60%に薬剤の送液量を減らすように、図5の駆動モータ61の回転制御を行う。
制御部100は、患者個人の年齢が50歳であれば、50%に薬剤の送液量を減らすように、図5の駆動モータ61の回転制御を行い、制御部100は、患者個人の年齢が60歳であれば、40%に薬剤の送液量を減らすように、図5の駆動モータ61の回転制御を行う。制御部100は、患者個人の年齢が70歳であれば、30%に薬剤の送液量を減らすように、図5の駆動モータ61の回転制御を行う。このように薬剤の送液量を減らすのはあくまでも一例であり、患者個人の年齢に応じて、薬剤の送液量を減らす割合を任意に設定することができる。
このように、使用している薬剤の種類が、危険度の低い薬剤である場合、例えば薬剤が抗がん剤ではなく例えば栄養剤や抗生剤であれば、薬剤の送液量は、患者個人の年齢に合わせて、一時的に減少させることにより、薬剤が患者の皮下組織に投与される可能性のある量を減らすことができ、より安全側に振ることができる。
次に、図9のステップST3に戻ると、ステップST3において、制御部100がこの下流閉塞信号S3により図2の輸液チューブ200内の閉塞圧が急上昇していないと判断する場合には、図10のステップST8に移る。ステップST8では、制御部100がこの下流閉塞信号S3により図2の輸液チューブ200内の閉塞圧が急下降していると判断した場合であって、ステップST9において、制御部100は、閉塞設定圧に対する百分率(%)の値の大小に応じて、検出感度1から検出感度5の中で特定する。例えば、図5に示す薬剤ライブラリMF中の薬剤の種類が(E)抗がん剤である場合には、閉塞状態の検出設定レベル5であるので、閉塞圧急上昇の検出標準値Nは、20%に特定される。
そこで、図10のステップST9において、<現在閉塞AD値−最新の最小AD値≧閉塞圧急下降の検出基準値N>になれば、図7(A)に示す正常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態から、図7(C)に示す留置針または留置カテーテル172の先端開口部197が、患者Pの皮下組織199内ではなく、完全に皮下組織199と皮膚196の外へ外れてしまっている「異常な留置針または留置カテーテル172の状態」になってしまっている。
これにより、ステップST10−1では、制御部100は図5のブザー132を鳴動することで、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れ(先端開口部197が静脈から外れた状態)をしている可能性があることを警告する。同時に、ステップST10−2では、制御部100は図5の表示部3に表示することで、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告するとともに、ステップST10−3では、制御部100は図5のスピーカ131を通じて音声で医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告する。これらの警告のための手段は、1つを選択しても良いし、複数を組み合わせることもできる。
このように制御部100が医療従事者に通知する他に、必要に応じてステップST11では、図5に示す制御部100は、ナースセンタ側の情報端末600に通知をして、ブザー132Tを鳴動することで、医療従事者に警告する。同時に、制御部100は図5の表示部3Tに表示することで、医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告するとともに、制御部100は図5のスピーカ131Tを通じて音声で医療従事者に対して留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告する。この他に、ランプ3WTを点灯することで留置針または留置カテーテル172が針外れをしている可能性があることを警告する。これらの警告のための手段は、1つを選択しても良いし、複数を組み合わせることもできる。
このように、制御部100は、図7(A)の正常な留置針または留置カテーテル172の挿入状態から、図7(C)の留置針または留置カテーテル172の先端開口部197が、患者Pの静脈(血管)198内から外れて、患者Pの皮膚の外に外れていると、警告手段を用いて医療従事者に警告するが、ステップST12において、輸液ポンプ1における薬剤の送液動作は中止せずに、継続する。ただし、医療従事者の判断により、必要があれば、停止スイッチボタン4Dを押圧操作することによるマニュアル操作により薬剤の送液動作を中止する。
ステップST8では、閉塞圧が急下降しない場合には、図9のステップST3に戻ってステップST3から以後のステップを実行する。
薬剤の例として薬剤の中で最も効果が強力な抗がん剤を挙げれば、留置針または留置カテーテルの先端が血管外に出て皮下組織内に入ると、抗がん剤が血管外に漏出してしまう。このため、抗がん剤としては、皮下組織が壊死する危険性のあるものや、皮下組織が壊死するまではしないが炎症を起こす危険性のあるもの、炎症しにくいものもある。例えば抗がん剤については、約3ないし4時間にわたり点滴により患者の静脈内に送液する。このため、医療従事者がつきっきりで点滴の様子を監視することが不可能なので、もし抗がん剤が血管外に注入された状態が生じても、医療従事者がすぐには発見できないおそれがある。このような場合には、抗がん剤が皮下組織に広がって、最悪の場合には患部が壊死するおそれがある。また、麻酔薬は、この薬が効かないと、手術に伴う痛みが出る可能性がある。
本発明の実施形態の輸液ポンプ1は、薬剤をチューブとチューブに取り付けられた針の先端を通じて患者の静脈内に送液するための輸液ポンプであって、薬剤をチューブと針を通じて送液させる駆動モータと、薬剤を送液する際にチューブの閉塞圧を検出する閉塞センサと、閉塞センサから得られるチューブの閉塞圧により、閉塞圧が急上昇した場合には針の先端が静脈内から外れて皮下組織内に位置されていることを判断する制御部と、閉塞圧が急上昇した場合に、制御部の指令により警告を出す警告手段と、を備え、制御部は、閉塞圧が急上昇した場合に患者に応じて駆動モータの動作を制御することでチューブから患者への薬剤の送液量を減少させることを特徴とする輸液ポンプ。
上記構成によれば、閉塞圧が急上昇した場合には針の先端が静脈内から外れて皮下組織内に位置されていることを判断し、患者に応じて薬剤の送液量を減少させることができるので、本当に針の先端が皮下組織内に位置されているかが確認できていない段階で、薬剤の送液量を減らすことができる。これにより、針の先端が静脈内から外れて皮膚下の組織内に留まったとしても、医療従事者に確実に警告でき、しかも薬剤が皮膚下の組織へ与える影響を減らすことができる。すなわち、針の先端が静脈内から外れたこと(針外れ)を検出して、危険性の低い例えば栄養剤等の薬剤が皮下組織内にそのままの送液量で多く送液されてしまうことを避けることができ、しかも針外れを医療従事者に確実に警告することができる。
制御部は、閉塞センサから得られるチューブの閉塞圧により、閉塞圧が急下降した場合には針の先端が静脈内から外れて皮膚の外に位置されていると判断する。これにより、閉塞圧が急下降した場合には針の先端が静脈内から外れて皮膚の外に位置されていると判断することができるので、この場合の針外れを医療従事者に確実に警告することができる。
制御部が閉塞圧の急上昇を判断した場合あるいは制御部が閉塞圧の急下降を判断した場合であっても、制御部は、駆動モータの作動を停止せずに、薬剤の送液動作を継続させる。これにより、駆動モータの作動を直ちには止めずに、薬剤の送液を継続しているので、医療従事者が針の状態を確認した後に、医療従事者の判断により薬剤の送液動作を停止させることができる。
警告手段は、警告内容を表示する表示部と、警告内容を音声で警告するスピーカと、警告を発報するブザーの少なくとも1つであるので、医療従事者は、針外れを警告手段により確実に知らせることができる。
警告手段は、輸液ポンプと、ナースセンタに配置される端末に配置されているので、輸液ポンプの周囲にいる医療従事者だけでなく、ナースセンタに詰めている医療従事者にも、確実に警告できるので、駆動モータを停止させて薬剤の送液動作を停止させることができる。
輸液ポンプの本体の上部分には、表示部と、操作ボタンを有する操作パネル部が配置され、輸液ポンプの本体の下部分は、薬剤を送液するための送液部材を配置する領域である。これにより、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、輸液ポンプによる薬剤の送液作業を行うことができる。そして、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、操作パネル部の操作ボタンを操作することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。輸液ポンプ1の下流側の輸液チューブ200(200B)の閉塞圧急上昇に応じて、閉塞AD値が上がるような検出出力に、閉塞圧急下降に応じて閉塞AD値が下がるような検出出力にしてもよい。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
1・・・輸液ポンプ、3・・・表示部、50・・・チューブ装着部、53・・・下流閉塞センサ、60・・・送液駆動部、61・・・駆動モータ、100・・・制御部、3・・・表示部(警告手段)、131・・・スピーカ(警告手段)、132・・・ブザー(警告手段)、172・・・留置針または留置カテーテル、200・・・輸液チューブ

Claims (6)

  1. 輸液チューブと前記輸液チューブの先端に取り付けられた留置針または留置カテーテルの先端開口部を通じて患者の静脈内に薬剤ライブラリから登録された薬剤を送液するための輸液ポンプであって、
    前記薬剤を前記輸液チューブと前記針を通じて送液させる駆動モータと、
    前記薬剤を送液する際に前記輸液チューブの閉塞圧を検出するための上流閉塞センサ及び下流閉塞センサと、
    前記下流閉塞センサから得られる前記輸液チューブの閉塞圧により、前記閉塞圧が急上昇した場合には前記針の先端が前記静脈内から外れて皮下組織内に位置されていることを判断する制御部と、
    前記閉塞圧が急上昇した場合に、前記制御部の指令により警告を出す警告手段と、を備え、
    前記薬剤が危険度の高い薬剤と危険度の低い薬剤を含み、
    前記制御部は、閉塞圧急上昇検出処理プログラムを動作させ、前記下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、予め薬剤の種類によって異なる基準が定められ、テーブル化された閉塞設定圧に対する閉塞圧急上昇の検出基準値に基づいて、前記急上昇したと判断した場合に、前記患者に応じて前記駆動モータの動作を制御することで、前記薬剤の危険度が低いときは、前記輸液チューブから前記患者への前記薬剤の送液量を減少させ、前記薬剤の危険度が高いときは、前記薬剤の送液を一時停止させることを特徴とする輸液ポンプ。
  2. 前記患者への前記薬剤の送液量を減少させるとき、前記減少量を患者の年齢により変化させると共に、
    前記制御部は、閉塞圧急下降検出処理プログラムを動作させ、前記閉塞センサのうちの下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、予め薬剤の種類によって異なる基準が定められ、テーブル化された閉塞設定圧に対する閉塞圧急下降の検出基準値に基づいて、急下降したと判断した場合には前記針の先端が前記静脈内から外れて皮膚の外に位置されていると判断することを特徴とする請求項1に記載の輸液ポンプ。
  3. 前記制御部が前記閉塞圧の前記急上昇を判断した場合あるいは前記制御部が前記閉塞圧の前記急下降を判断した場合であっても、前記制御部は、前記駆動モータの作動を停止せずに、前記薬剤の送液動作を継続させることを特徴とする請求項2に記載の輸液ポンプ。
  4. 前記警告手段は、警告内容を表示する表示部と、前記警告内容を音声で警告するスピーカと、警告を発報するブザーの少なくとも1つであり、前記警告手段は、前記輸液ポンプと、ナースセンタに配置される端末に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の輸液ポンプ。
  5. 前記下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、前記急上昇したか否かは、所定間隔毎に取得している閉塞値と現在の閉塞値との差を、前記閉塞圧急上昇の検出基準値と比較することで判断され、
    前記下流側閉塞センサで検出される前記閉塞圧が、前記急下降したと判断したか否かは、現在の閉塞値と最新の最小値との差を前記閉塞圧急下降の検出基準値と比較することで判断されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の輸液ポンプ。
  6. 前記輸液ポンプの本体の上部分には、前記表示部と、操作ボタンを有する操作パネル部が配置され、前記輸液ポンプの本体の下部分は、前記薬剤を送液するための送液部材を配置する領域であることを特徴とする請求項4に記載の輸液ポンプ。
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