JP6271652B2 - Elevator equipment - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、乗りかごへの出入り口部に設けられた乗り場側及びかご側の敷居間に生じる隙間の塞ぎ構造を有するエレベータ装置に関する。 An embodiment of the present invention relates to an elevator apparatus having a structure for closing a gap formed between a landing side and a sill on a car side provided at an entrance to a car.
建物の昇降路内に設置された乗りかごが、各階床間を昇降して人員や荷物を運搬するエレベータ装置では、乗りかごを昇降させるために、各階床の乗り場と乗りかごとの間に一定の隙間が設けられている。このため、乗りかごが乗り場に着床停止して出入り口の扉が開いた状態では、乗り場側の敷居とかご側の敷居との間に隙間が生じる。この敷居間の隙間は、人がつまずいたり、或いは車椅子や台車等の車輪が落ち込んで引っ掛かったりする原因となり、危険でもある。また、鍵やカード等の小物品が敷居隙間からピット内に落下し、その回収が困難になる場合がある。 In an elevator system in which a car installed in the hoistway of a building moves up and down between floors to carry people and luggage, there is a constant distance between the landings on each floor and the car in order to raise and lower the car. The gap is provided. For this reason, when the car stops landing at the landing and the door of the entrance is opened, a gap is generated between the landing side sill and the car side sill. The gap between the sills is dangerous because it causes a person to stumble or a wheel such as a wheelchair or a bogie falls. In addition, small articles such as keys and cards may fall into the pit from the sill gap, making recovery difficult.
そこで、従来から、敷居間の隙間を塞ぐための塞ぎ部材を設け、扉の開放時に敷居隙間を塞ぐように動作させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。 In view of this, there has conventionally been proposed a member that is provided with a closing member for closing the gap between the sills and is operated so as to close the sill gap when the door is opened (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1の発明は、敷居隙間を塞ぐ拾得パネル(塞ぎ部材)をかご床の下部に設置し、エレベータドアの開扉時に敷居隙間を塞いで、敷居隙間から昇降路内への物の落下を防止している。すなわち、拾得パネルは、乗りかごの走行中は、かご側敷居の下方に形成された拾得パネル格納部に格納され、乗りかご着床後の開扉に伴い、電動モータ等のアクチュエータで拾得パネルを、敷居隙間を塞ぐように延出させている。 The invention of Patent Document 1 installs a pick-up panel (blocking member) that closes the sill gap at the lower part of the car floor, closes the sill gap when the elevator door is opened, and allows objects to fall from the sill gap into the hoistway. It is preventing. In other words, the pick-up panel is stored in the pick-up panel storage part formed below the car side sill while the car is running, and the pick-up panel is moved by an actuator such as an electric motor when the door is opened after the car has landed. , It extends to close the sill gap.
このような装置では、上述した電動モータ等の比較的高価なアクチュエータを設けなければならない。また、このアクチュエータを所定のタイミングで動作させるためのセンサや制御回路が必要となる。このため、構成が複雑となり故障発生の要因になると共にコストも高くなる。 In such an apparatus, it is necessary to provide a relatively expensive actuator such as the electric motor described above. Further, a sensor and a control circuit for operating this actuator at a predetermined timing are required. For this reason, the structure becomes complicated, causing a failure and increasing the cost.
本発明は、乗り場側の敷居とかご側の敷居との隙間を、扉の開閉動作に機械的に連動するリンク機構により塞ぎ動作させることにより、高価なアクチュエータを用いることなく、機械的駆動による確実な動作を低コストで実現したエレベータ装置を提供することにある。 According to the present invention, the gap between the platform-side sill and the car-side sill is closed by a link mechanism that is mechanically interlocked with the opening and closing operation of the door. It is to provide an elevator apparatus that realizes simple operation at low cost.
本発明の実施の形態に係るエレベータ装置は、乗りかごの出入り口に設けられたかご扉を、その開閉方向に沿ってガイドするかご側の敷居と、前記乗りかごが着床可能な各階床の、前記乗りかごへの出入り口に設けられた乗り場扉を、その開閉方向に沿ってガイドする乗り場側の敷居と、前記かご側の敷居と乗り場側の敷居との間に生じる隙間を塞ぐことができる形状を有し、前記隙間を塞いだ塞ぎ位置と退避位置との間をスライド移動可能な塞ぎ部材と、この塞ぎ部材に連結され、前記かご扉の開閉動作に伴い、このかご扉側の作動部材と係合可能で、この作動部材との係合により作動部材から受ける力を前記塞ぎ部材のスライド移動方向に変換して、この塞ぎ部材をスライド移動方向に駆動するリンク機構とを備え、前記リンク機構を構成するリンクとして、中央部が枢支軸により回動可能に支持され、一端部は連結軸を介して前記塞ぎ部材に連結され、他端部は連結軸を介してリンク機構の構成部材との連結桿に連結された両端連結式のリンクを用いた。 The elevator apparatus according to an embodiment of the present invention includes a car-side sill that guides a car door provided at an entrance of a car along its opening and closing direction, and each floor on which the car can land, A shape that can block a gap formed between a sill on the landing side that guides the landing door provided at the entrance to the cradle along the opening and closing direction, and a sill on the car side and the sill on the landing side. A closing member that is slidably movable between a closing position that closes the gap and a retracted position, and is connected to the closing member. A link mechanism that is engageable, converts a force received from the actuating member by engagement with the actuating member into a sliding movement direction of the closing member, and drives the closing member in the sliding movement direction, and the link mechanism a configuration As a link to the central portion is rotatably supported by pivot shaft, one end is connected to the closing member via the connecting shaft, connecting the other end portion and the components of the link mechanism through a connecting shaft using the concatenated links across articulated on rod.
上述の構成によれば、乗場側の敷居とかご側の敷居との隙間を、扉の開閉動作に機械的に連動するリンク機構により塞ぎ動作させたので、高価なアクチュエータを用いることなく、機械的駆動により確実な動作がえられ、しかも低コストに構成できる。 According to the above-described configuration, the gap between the sill on the landing side and the sill on the car side is closed by the link mechanism that is mechanically interlocked with the opening / closing operation of the door, so that mechanical operation can be performed without using an expensive actuator. Reliable operation can be obtained by driving, and it can be configured at low cost.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
先ず、図1によりエレベータ装置の全体構成を説明する。図1で示すように、エレベータ装置1は、昇降路3内に配置された乗りかご4および釣合いおもり5を備える。昇降路3の上方には、メインロープ9を駆動する巻上機7及び制御装置8等が設置された機械室6が設けられている。制御装置8は、エレベータ装置1の全体を制御するもので、乗り場呼び又はかご呼びに応じて巻上機7を運転制御し、乗りかご4を呼びのあった階へ着床させる。
First, the overall configuration of the elevator apparatus will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 1, the elevator apparatus 1 includes a passenger car 4 and a counterweight 5 disposed in a
なお、機械室6を設けずに巻上機7や制御装置8を小形化して昇降路3内の上部に設けた、所謂機械室レスのエレベータ装置であってもよい。
A so-called machine room-less elevator device in which the hoisting machine 7 and the control device 8 are downsized and provided in the upper part in the
このエレベータ装置1では、建屋の各階床に設けられた乗り場11に、昇降路3内の乗りかご4に通じる出入り口12が設けられ、この出入り口12には、乗り場扉2が設けられている。この乗り場扉2は、乗りかご4の着床時、乗りかご4の出入り口24に設けられたかご扉25側と、図示しないインターロック機構を介して係合し、かご扉25の開閉に連動して開閉動作する。
In this elevator apparatus 1, an
図2は乗りかご4の出入り口に設けられたかご扉25部分を、乗り場11側から見た正面図である。かご扉25は2枚の扉パネル25a、25b(戸当たり部分のみを示し、その他の部分は図示を省略している)を、互いに異なる図示左右方へ開動作させる所謂両開き方式である。これら2枚の扉パネル25a、25bは、乗りかご4の出入り口24の両側に構成された扉開閉機構に連結しており、この扉開閉機構により図示左右方向に駆動され、開閉動作する。
FIG. 2 is a front view of the
なお、扉開閉機構は公知のものであり、本願発明とは直接的に関係しないので構造説明は省略するが、図示しないモータの動力により、2枚の扉パネル25a、25bを互いに連動させ、ガイドレールに沿って左右方向に駆動し、開閉動作させるものである。
The door opening / closing mechanism is a well-known one and is not directly related to the present invention, so the description of the structure is omitted. However, the two
この乗りかご4の出入り口部分には、かご側の敷居31が設けられており、上述したかご扉25を構成する2枚の扉パネル25a、25bを、その開閉方向に沿ってスライド可能にガイドする。このかご側の敷居31は、乗りかごの出入り口24の下辺部に設けられており、その上面に形成されガイド溝は、2枚の扉パネル25a、25bの下端部とそれぞれ係合し、これらを開閉方向にガイドする。
A car-
このかご側の敷居31に対し、乗り場11側にも図6乃至図8で示すように敷居32が設けられている。この乗り場側の敷居32は、かご側の敷居31の一側面(図6乃至図8の左側面)と所定の間隔を保って対向配置される。この乗り場側の敷居32の上面にもガイド溝が形成されており、図1で示した乗り場扉2を、その開閉方向に沿ってスライド可能にガイドする。
As shown in FIGS. 6 to 8, a
この乗り場扉2も、図示しないが2枚の扉パネルを有する両開き方式のもので、前述のように、乗りかご4が乗り場11に着床すると、そのかご扉25と係合し、かご扉25と共に開閉動作する。すなわち、乗り場扉2は、乗りかご4が着床していないときは、図示しないインターロック機構により2枚の扉パネルが閉状態にロックされており、乗りかご4が着床すると、乗りかご4側の図示しない係合部材と係合して上述したロック状態が解かれ、かご扉25と共に開閉動作する。
The
乗りかご4が所定階へ着床したとき、前述のように、かご側の敷居31と乗り場側の敷居32との間に、図6乃至図8で示す隙間が生じる。本発明の実施形態では、この隙間を塞ぐために塞ぎ部材35を設ける。
When the car 4 is landed to a predetermined floor, as described above, between the Ri field side of the
この塞ぎ部材35は、図2で示すように、左右に分割されている。この分割部分は、乗りかご4の昇降時に、かご側の敷居31が、乗り場側に設けられた図示しないインターロック機構とすれ違う部分であり、インターロック機構の通過を許容するために左右に間隔を保って分割されている。
As shown in FIG. 2, the
なお、この分割部分の間隔は、乗りかご4が着床すると、乗り場側敷居32の対応部分に設けられた図示しない凸部が挿入されることにより、この凸部によりほぼ塞がれる。
It should be noted that the interval between the divided portions is substantially blocked by the convex portions (not shown) provided at the corresponding portions of the
塞ぎ部材35の上面は、図6乃至図8で示すように、かご側の敷居31及び乗り場側の敷居32の上面より下方に位置している。また、その形状は、敷居31,32の隙間を、図6で示すように塞ぐことができる形状寸法に形成されている。すなわち、図2で示したかご側の出入り口24の間口よりやや大きな長さと、図6乃至図8で示す敷居31,32の隙間よりやや大きな幅とからなる。
The upper surface of the closing
また、その横断面は縦長の形状とし、乗り場側の敷居32の図示右側面との対向部には凹部35aが形成されている。この凹部35aは、乗り場側の敷居32の図示右側面に設けられたビス36aの頭部を避けるために設けられている。ビス36aは、下階間空間を仕切るプレート36の取付け用である。さらに、この塞ぎ部材35の上部角部には面取り35bが施されている。
Moreover, the cross section is made into a vertically long shape, and the recessed
なお、この塞ぎ部材35は金属製或いは樹脂製の何れでもよいが、加工性や他の部品との緩衝性などを考慮すれば樹脂材を用いるとよい。
The closing
この塞ぎ部材35は、図6で示す敷居31,32の隙間を塞いだ塞ぎ位置と、図7及び図8で示すかご側の敷居31の下部に退避した退避位置との間をスライド移動可能に構成されている(図8は退避位置での塞ぎ部材35の状態を見易くするため、図7から、一部の部品を取り除いて示した図である)。そして、後述するリンク機構41により、かご扉25の開閉動作に伴い、上述した塞ぎ位置と退避位置との間でスライド駆動される。
The closing
塞ぎ部材35は、リンク機構41側に設けられたブラケット51上に板バネ52を介して取り付けられている。リンク機構41は、かご扉25の開閉動作に伴い、図3で示すように、かご扉25側の作動部材42と係合可能に構成されている。そして、この作動部材42との係合により作動部材42から受ける力を塞ぎ部材35のスライド移動方向に変換して、塞ぎ部材35をスライド移動方向に駆動する。
The closing
この実施の形態では、リンク機構41は、図4、図5で示すように、4個のリンク46,47,48,49と、これらリンクの各一端と連結軸50を介して回動可能に連結しているブラケット51とを有する。4個のリンク46,47,48,49は、乗りかご4側に設けられた支持部材44上に枢支軸45を介して回動可能に支持されている。
In this embodiment, as shown in FIGS. 4 and 5, the
これら4個のリンクのうち内側のリンク47,48は連結駆動用のもので、それらの他端は、連結軸54を介して連結桿55に連結している。この連結桿55の図示右端と支持部材44との間には引っ張りばね56が張設されており、リンク機構41に対して、ブラケット51を支持部材44側に平行移動させる方向の力を与える。
Out of these four links, the
このリンク機構41を構成するリンク46の枢支軸45には、レバー58の基端部が一体的に取り付けられている。このレバー58の先端部には、作動ピン59が立設されている。この作動ピン59の上部側面は、図3で示すように、かご扉25の扉パネル25a側に一体的に設けられた作動部材42と係合可能に配置されている。すなわち、作動ピン59は、かご扉25が所定の開位置まで開動作することにより作動部材42と当接係合し、レバー58及びこれと一体の枢支軸45を図示反時計回りに回動させる。
A base end portion of a
この回動により、枢支軸45と一体のリンク46、及びブラケット51を介して連結している他のリンク47,48,49も、引っ張りばね56の張力に抗して図示反時計回りに回動する。このリンク機構41の動作により、ブラケット51及びその上部に板バネ52を介して支持された塞ぎ部材35は、図4及び図7、図8で示す退避位置から、図5及び図6で示す塞ぎ位置へ繰り出される。
Due to this rotation, the
ここで、前述した引っ張りバネ56は、リンク機構41及びブラケット51などを介して最終的には塞ぎ部材35と連結している。この引っ張りバネ56は、リンク機構41を介して塞ぎ部材35を図4及び図7、図8で示す退避位置へ戻す方向の力を与えている。したがって、この引っ張りバネ56は、塞ぎ部材35を退避位置へ戻す戻りバネとして機能する(以下、戻りばね56と呼ぶ)、
このように、リンク機構41は、かご扉25が所定の開位置まで開動作することで、その作動ピン59が図3で示すようにかご扉25側の作動部材42と係合し、かご扉25の開方向への移動力を受けて、退避位置にある塞ぎ部材35を、戻りバネ56のばね力に抗して塞ぎ位置までスライド移動させる。
Here, the tension spring 56 described above is finally connected to the closing
As described above, the
塞ぎ部材35の上述したスライド移動に対しては、これを塞ぎ位置及び退避位置に停止させるストッパー61を、図6乃至図8で示すように支持部材44上に設ける。図9は、このストッパー61部分を取り出して示している。このストッパー61は、支持部材44に固定設置されたU形部材を有し、その両内側面にゴムなどの緩衝材62を設け、これらの間に、塞ぎ部材35側のブラケット51から延設された断面L形の当接部材63を配置したものである。
For the above-described sliding movement of the closing
この構成により、ブラケット51から延設された当接部材63が、ストッパー61のU形部材の両内側面に当接することで、塞ぎ部材35のスライド移動を、塞ぎ位置及び退避位置に正しく停止させることができる。なお、ゴムなどの緩衝材62は、ストッパー61と当接部材63とのいずれか一方又は双方に設けてもよい。
With this configuration, the abutting
リンク機構41を構成する枢支軸45のうち、図2、図3の右端に配置されたレバー58と一体のものは、レバー58に立設された作動ピン59が、かご扉25側の作動部材42と当接係合することにより回転する回転軸である。この回転軸には、図6乃至図8で示すようにトーションバネ65を設け、作動部材42との係合による回転方向に抗する回転力を与える。
Among the
この構成により、作動ピン59が作動部材42と係合していない状態において、作動ピンを常に正しい位置に戻すことができる。
With this configuration, the operating pin can always be returned to the correct position when the operating
上記構成において、かご扉25が閉じた状態のとき、図3で示したかご扉25側の作動部材42は、リンク機構41側の作動ピン59には当接係合しておらず、リンク機構41はかご扉25側からの作用力を受けていない。このため塞ぎ部材35及びそれを支持するブラケット51は、図4で示した戻りばね56の張力により支持部材44側に引き戻され、塞ぎ部材35は図7及び図8で示すように、かご側敷居31の下部の退避位置にある。
In the above configuration, when the
乗りかご4が乗り場に着床して、かご扉25が開動作し、所定の開位置へ移動すると、扉パネル25a側に設けられた作動部材42が、リンク機構41を構成する作動ピン59に当接係合し、扉パネル25aの開動作力により作動ピン59が設けられたレバー58を、枢支軸45を中心に、図示反時計回りに回動させる。
When the car 4 reaches the landing and the
この動作によりリンク機構41が、戻りバネ56の張力に抗して同方向に回動し、ブラケット51及びこれに支持されている塞ぎ部材35を、図4の状態から図5の状態へ繰り出す。したがって、塞ぎ部材35は図7、図8で示すかご側敷居31の下部の退避位置から図示左方にスライド移動し、図6で示す塞ぎ位置に達する。
By this operation, the
この塞ぎ位置では、塞ぎ部材35は敷居31,32間の隙間を塞ぐので小物類がこの隙間からピット内まで落下するようなことはなく、容易に回収可能である。また、塞ぎ部材35の上面は、敷居31,32の上面より下方に位置しているので、敷居31,32上に位置する物体の荷重が塞ぎ部材35に加わることはなく、荷重が加わることによる塞ぎ部材35の支持部の損傷を防止できる。
At this closing position, the closing
この塞ぎ部材35による隙間の塞ぎ状態において、乗りかご4の荷重が大きく変化すると、乗りかご4が一時的に僅かに上昇することがある。このような乗りかご4の一時的上昇が生じても、塞ぎ部材35の上部角部に面とり35bが施され、かつ塞ぎ部材35が板バネ52で支持されていることから、損傷などの問題は生じない。
When the load on the car 4 changes greatly in the state where the gap is closed by the closing
例えば、乗りかご4内に満員状態で乗っていた乗客が一度に下りた場合など、乗りかごが僅かではあるが一時的に上昇する。このとき、図6で示す塞ぎ位置にある塞ぎ部材35も上昇し、乗り場側の敷居32の側辺部と当接することがある。しかし、乗り場側の敷居32の側辺部と対向する塞ぎ部材35の上部角部に面とり35bが施されているため、この部分の当接力は弱められ、当接による損傷を防止できる。また、塞ぎ部材35が板バネ52で支持されていることから、上述した当接時、板バネ52が上下方向にも撓むことから、その緩衝作用により当接による衝撃は弱められ、このことからも当接による損傷を防止できる。
For example, when a passenger who is in a full state in the car 4 gets down at a time, the car rises temporarily, though only slightly. At this time, the closing
一方、かご扉25が閉動作し、所定の戸閉位置に移動すると、扉パネル25a側に設けられた作動部材42は、リンク機構41を構成する作動ピン59から離れる。このため、作動ピン59を介してリンク機構41に加わっていた力が解除され、リンク機構41は、戻りバネ56の張力により、枢支軸45が図示時計回りに回動し、ブラケット51及びこれに支持されている塞ぎ部材35を、図5の状態から図4の状態へ引き戻す。したがって、塞ぎ部材35は図6で示す塞ぎ位置から図7、図8で示すかご側敷居31の下部の退避位置まで図示右方にスライド移動する。
On the other hand, when the
このように、塞ぎ部材35は、かご扉の開方向への移動力を受けて作動するリンク機構により、退避位置から塞ぎ位置までスライド移動し、かご扉の閉動作時は、戻りバネのばね力により塞ぎ位置から退避位置へスライド移動する。このスライド移動は、ストッパー61により、塞ぎ部材35を、塞ぎ位置と退避位置の双方に正しく停止させることができる。このため、塞ぎ部材が正規位置に停止せずオーバランし、他の部品と衝突して損傷するようなことは確実に防止できる。また、仮にオーバランが生じても、塞ぎ部材35は板バネ52により支持されているため、他の部品との衝突による衝撃を板バネ52の撓みにより緩衝でき、部品の損傷に至ることを防止できる。
In this way, the closing
なお、板バネ52が撓んだ場合、ブラケット51との接合部に隙間が生じることがあり、この隙間に塵埃などが挟まると元の形状に復帰できなくなることが考えられる。そこで、この隙間が生じる可能性のある部分に予めコーキングや、ガバーの設置などのガードを施しておくとよい。
In addition, when the leaf |
また、板バネ52は、前述したように上下方向への撓み機能を有する。このため、上下方向の撓みをより効果的に生じさせるために、板バネ52の縦方向中間部に、少なくとも1個の横方向への曲げ部を形成し、縦方向のばね力を生じさせてもよい。この曲げ部としては図10で示すように、板バネ52を、断面く字形に折り曲げたり、図11で示すように半円形に湾曲させたりしてもよい。さらに、く字形の折り曲げを上下に複数連続させたり、半円を上下に複数連続させてS字形の湾曲を形成してもよい。
Further, the
このように形成すれば、板バネ52を、板面と平行な縦方向へも効果的に撓ませることができる。
If formed in this way, the
上述の実施の形態では、リンク機構41は、図4及び図5で示すように、戻りバネ(引っ張りバネ)56の張力により、ブラケット51を支持部材44側に常時引き戻すように構成していたが、この戻りばね56に代えて、支持部材44とリンク47の右端との間に反発力を生じる作動バネ66を設け、ブラケット51を図5の方向に繰り出す力を常時与えるように構成してもよい。すなわち、ブラケット51及びこのブラケット51上に板バネ52を介して支持された塞ぎ部材35は、リンク機構41を介して作動バネ66と連結し、図5及び図6で示す塞ぎ位置への移動力を常時受けることとなる。
In the above-described embodiment, the
この場合、リンク機構41は、かご扉25が完全に閉まった図12で示す戸閉端位置にあるとき、図13で示すように、作動ピン59が、扉パネル25a側に設けられた作動部材72と係合している。このため、リンク機構41は、作動バネ66の反発力を蓄勢した図4の状態に保持される。すなわち、塞ぎ部材35は、図7及び図8で示した退避位置に保持される。
In this case, when the
これに対し、かご扉25が開動作し、扉パネル25aが、図12の戸閉端からの戸開動作を開始すると、かご扉25側の作動部材72が、図13の状態から図示右方に移動するので、この作動部材72との係合力が解かれることになる。このため、リンク機構41を構成する各リンク46,47,48,49は、作動バネ66の反発力により枢支軸45を中心に図示反時計回りに回動する。このリンク機構41の動作により、ブラケット51及びこのブラケット51上に板バネ52を介して支持された塞ぎ部材35は、図4の状態から図5の状態へ繰り出される。すなわち、塞ぎ部材35は、図7及び図8で示した退避位置から、図6で示す塞ぎ位置へスライド移動する。
On the other hand, when the
一方、かご扉25が全開状態から閉じる場合、扉パネル25aが戸閉端近くまで閉じることにより、作動部材72がリンク機構41側の作動ピン59と図13で示すように係合する。このため、作動ピン59を有するレバー46は、扉パネル25aの閉方向の力により、図示時計方向に駆動される。すなわち、リンク機構41は扉パネル25aの閉方向の力により、ブラケット51及びこのブラケット51上に板バネ52を介して支持された塞ぎ部材35を、図5の状態から図4の状態へ戻す。すなわち、塞ぎ部材35は、図6で示す塞ぎ位置から、図7及び図8で示した退避位置へスライド移動する。
On the other hand, when the
このようにリンク機構41は、かご扉25の戸閉端からの戸開動作開始により、作動部材72との係合が解除されるため、作動バネ66の反発力による塞ぎ部材35の塞ぎ位置へのスライド移動を許容する。また、かご扉25の戸閉端への移動に伴いかご扉25側の作動部材72と係合し、かご扉25の移動力を受けて、塞ぎ位置にある塞ぎ部材35を退避位置までスライド移動させる。
Thus, the
すなわち、かご扉25が開き始めると、塞ぎ部材35は直ちに塞ぎ位置まで移動する。かご扉25が閉じる場合は、全閉状態になる直前で塞ぎ部材35は塞ぎ位置から退避位置に移動する。このため、かご扉25が開または閉動作途中で乗客や貨物が出入りしても、塞ぎ部材35は敷居31,32間の隙間を塞いだ状態であるので、小物が隙間から落下するようなことを確実に防止できる。
That is, when the
なお、リンク機構41の、かご扉25側の作動部材42、72との係合部分、すなわち、作動ピン59が設置された位置は、かご扉25により開閉される乗りかご4の出入り口24の間口の外側とする。
It should be noted that the engagement portion of the
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments have been presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
1…エレベータ装置
2…乗り場扉
3…昇降路
4…乗りかご
25…かご扉
31…かご側の敷居
32…乗り場側の敷居
35…塞ぎ部材
41…リンク機構
42,72…作動部材
51…ブラケット
52…板バネ
56…戻りバネ
59…作動ピン
61…ストッパー
62…緩衝材
63…当接部材
65…トーションバネ
66…作動バネ
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ...
Claims (16)
前記乗りかごが着床可能な各階床の、前記乗りかごへの出入り口に設けられた乗り場扉を、その開閉方向に沿ってガイドする乗り場側の敷居と、
前記かご側の敷居と乗り場側の敷居との間に生じる隙間を塞ぐことができる形状を有し、前記隙間を塞いだ塞ぎ位置と退避位置との間をスライド移動可能な塞ぎ部材と、
この塞ぎ部材に連結され、前記かご扉の開閉動作に伴い、このかご扉側の作動部材と係合可能で、この作動部材との係合により作動部材から受ける力を前記塞ぎ部材のスライド移動方向に変換して、この塞ぎ部材をスライド移動方向に駆動するリンク機構とを備え、
前記リンク機構を構成するリンクとして、中央部が枢支軸により回動可能に支持され、一端部は連結軸を介して前記塞ぎ部材に連結され、他端部は連結軸を介してリンク機構の構成部材との連結桿に連結された両端連結式のリンクを用いたエレベータ装置。
A sill on the side of the car that guides the car door provided at the entrance of the car along the opening and closing direction,
A sill on the landing side that guides a landing door provided at the entrance to the car on each floor where the car can be landed, along the opening and closing direction thereof;
A closing member having a shape capable of closing a gap generated between the car-side sill and a landing-side sill, and a slidable moving member between a closing position closing the gap and a retreat position;
The sliding member is connected to the closing member and can be engaged with the operation member on the side of the car door in accordance with the opening / closing operation of the car door. And a link mechanism for driving the closing member in the sliding movement direction,
As a link constituting the link mechanism, a central portion is rotatably supported by a pivot shaft, one end portion is connected to the closing member via a connecting shaft, and the other end portion is connected to the closing mechanism via the connecting shaft. The elevator apparatus using the both ends connection type link connected with the connecting rod with a structural member .
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