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JP6244262B2 - ガス遮断器 - Google Patents

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JP6244262B2 JP2014101903A JP2014101903A JP6244262B2 JP 6244262 B2 JP6244262 B2 JP 6244262B2 JP 2014101903 A JP2014101903 A JP 2014101903A JP 2014101903 A JP2014101903 A JP 2014101903A JP 6244262 B2 JP6244262 B2 JP 6244262B2
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Description

本発明は消弧性ガスを有する電力用のガス遮断器に関し、特に、その遮断部可動側の排気構造に関する。
近年、電力系統の高電圧・大電流化とともに遮断器の大容量化が進む一方、遮断部構造の最適化による低コスト、省スペース化の要求が高まっており、より低い操作力で優れた遮断性能を確保することが求められている。
熱パッファ式遮断器を含むガス遮断器は、一般にパッファシリンダ、絶縁ノズル、可動主接触子、および可動アーク接触子により構成される可動側遮断部と絶縁ロッドを繋ぐパッファシャフトを備えており、パッフアシャフトは内部にガス通路が設けられている。
このガス通路は、パッファシリンダ内で圧縮した消弧性ガスを可動アーク接触子、および固定アーク接触子間に発生するアークに吹き付けた後に、遮断部の可動側に排気することを目的として設けられている。
パッファシャフトのガス通路を通過する消弧性ガスは、アークにより熱せられており、かつアークにより溶かされたノズル材や電極材の粒子も含むため高温で汚れている。この高温の消弧性ガス(以下、ホットガスと称す。)により、絶縁ロッドの表面や絶縁筒の内部が焦げて炭化したり、導電性の異物が付着することにより絶縁性能が大幅に低下し、地絡の原因となる可能性がある。
特許文献1には、パッファシャフトがシャフトガイドを介して絶縁ロッド側と連結されており、可動側主回路導体の内側に絶縁ロッドを囲む様に設けられた排気筒を備え、排気筒の内側をシャフトガイドの外周に設けられたピストンリングが摺動することを特徴とするガス遮断器が開示されている。この発明は、絶縁ロッド、および絶縁筒側にホットガスが流入する流路を塞ぎ、ガス遮断器の絶縁性能向上に貢献するものである。
特開2013−125720
上記目的は、消弧性ガスが充填された絶縁タンクと、前記絶縁タンク内に設けられた一対の固定側主回路導体及び可動側主回路導体と、前記固定側主回路導体と前記可動側主回路導体の間に、開離可能に設けられた固定側接触子及び可動側接触子と、前記可動側接触子を一端に有するパッファシリンダと、前記パッファシリンダ内に形成されたパッファ室と、前記パッファ室内の消弧性ガスを前記可動側接触子と前記固定側接触子の間に生じるアークに導く流路を形成する絶縁ノズルと、前記アークに導かれた消弧性ガスを遮断部の可動側に導き排気するためのガス通路を有するパッファシャフトと、前記パッファシャフトと連結される絶縁ロッドと、前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドの連結部にホットガス遮蔽部材とを備えたガス遮断器において、前記ホットガス遮蔽部材は、前記パッファシャフトの端部が嵌通され、前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドを連結するピンの両端部が嵌着されることで、前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドの連結部に保持されることにより達成される。
また、上記目的は、消弧性ガスが充填された絶縁タンクと、前記絶縁タンク内に設けられた一対の固定側主回路導体及び可動側主回路導体と、前記固定側主回路導体と前記可動側主回路導体の間に、開離可能に設けられた固定側接触子及び可動側接触子と、前記可動側接触子を一端に有するパッファシリンダと、 前記パッファシリンダ内に形成されたパッファ室と、前記パッファ室内の消弧性ガスを前記可動側接触子と前記固定側接触子の間に生じるアークに導く流路を形成する絶縁ノズルと、前記アークに導かれた消弧性ガスを遮断部の可動側に導き排気するためのガス通路を有するパッファシャフトと、前記パッファシャフトと連結される絶縁ロッドと、前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドの連結部にホットガス遮蔽部材とを備えたガス遮断器において、前記可動側主回路導体は前記タンク内に絶縁支持部材により保持され、前記可動側主回路導体の内周には、前記パッファシリンダの内周面が摺動する固定ピストンを備え、 前記固定ピストンは排気筒を有し、前記可動側主回路導体の遮断部から遠い側の端部にガード筒を有し、前記排気筒内及び前記ガード筒内を前記パッファシャフトが遮断動作に応じて移動自在であることにより達成される


本発明のガス遮断器は、消弧性ガスが充填された絶縁タンクと、前記絶縁タンク内に設けられた一対の固定側主回路導体及び可動側主回路導体と、前記固定側主回路導体と前記可動側主回路導体の間に、開離可能に設けられた固定側接触子及び可動側接触子と、前記可動側接触子を一端に有するパッファシリンダと、前記パッファシリンダ内に形成されたパッファ室と、前記パッファ室内の消弧性ガスを前記可動側接触子と前記固定側接触子の間に生じるアークに導く流路を形成する絶縁ノズルと、前記アークに導かれた消弧性ガスを遮断部の可動側に導き排気するためのガス通路を有するパッファシャフトと、前記パッファシャフトと連結される絶縁ロッドとで構成し、前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドの連結部にホットガス遮蔽部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成によりガス遮断器の絶縁性能、および遮断性能の向上を実現できる。
実施例1の可動側排気構造を適用したガス遮断器の投入状態の断面図である。 実施例1の絶縁ロッドカバー部の拡大図である。 実施例1の可動側排気構造を適用したガス遮断器の遮断過程(中間位置)の断面図である。 実施例1の可動側排気構造を適用したガス遮断器の遮断過程(遮断位置)の断面図である。 実施例2の可動側排気構造を適用したガス遮断器の断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。下記はあくまでも実施の例であり、発明の内容を下記具体的態様に限定することを意図する趣旨ではない。発明自体は、特許請求の範囲に記載された内容に即して種々の態様で実施することが可能である。
図1は、本発明の排気構造を用いて構成したガス遮断器内部の概要図である。排気構造以外の構成は従来のパッファ形ガス遮断器の構成と同様である。
絶縁タンク1内にはSF6ガス等の消弧性ガスが封入され、固定側通電導体11及び可動側通電導体21が引き込まれる。
固定側通電導体11は、固定側遮断部10を構成する固定側主回路導体12、固定アーク接触子ベース13、固定アーク接触子14及び固定主接触子15に電気的に接続されている。
可動側通電導体21は、可動側主回路導体22と摺動用接触子23、およびパッファシリンダ31を経て遮断部可動部分30に電気的に接続されている。
可動側主回路導体22の内側には固定ピストン24が配置されており、固定ピストン24の外周に取り付けられたパッファシリンダ支持用摺動ガイド25によりパッファシリンダ31の内筒面を支持している。可動側主回路導体22の内周には、摺動用接触子23が設けられており、パッファシリンダ31の外筒面に接触している。この構成により、パッファシリンダ31は、可動側主回路導体22と摺動用接触子23を介して電気的な繋がりを維持したまま軸方向に移動可能である。
固定ピストン24の中心には貫通孔が設けられ、その内側を内部にガス通路41を有するパッファシャフト32が摺動自在に配置される。パッファシャフト32は、固定ピストン24の内周に取り付けられたパッファシャフト支持用摺動ガイド26により支持されている。
パッファシャフト32の一端がパッファシリンダ31に固定され、パッファシャフト32の他端は遮断部側連結ピン33を介して絶縁ロッド34の一端に連結されている。絶縁ロッド34の他端は絶縁タンク1と隣接した機構ケース2内に収納されたレバー36にレバー側連結ピン35を介して連結されている。
レバー36のシャフト37は、機構ケース2に回転自在に支持されている。レバー36は、機構ケース2の外側で、シャフト37を介して操作器(不図示)に接続される。操作器の駆動力により、レバー36が回転し、遮断部可動部分30が軸方向に動作する。
パッファシリンダ31の先端部中央には可動アーク接触子51が設けられる。可動アーク接触子51外周にはそれを取巻くように絶縁カバー52、絶縁ノズル53、及び可動主接触子54がそれぞれ同心円状に配置される。
可動アーク接触子51は貫通孔を有し、パッファシリンダ31を介してパッファシャフト32内部のガス通路41に繋がっている。パッファシャフト32のガス通路41は絶縁ロッド34との連結部近傍まで延伸し、パッファシャフト32の円筒面の開口部A42で半径方向に開口している。
可動側主回路導体22は絶縁タンク1に固定された絶縁筒27により支持されている。可動側主回路導体22は側面に、絶縁タンク1内に連通する開口部B43を有する。可動側主回路導体22は、内部の絶縁筒27側にガード筒29を有し、固定ピストン24側に排気筒28を有する。ガード筒29及び排気筒28は、可動側主回路導体22の内壁及び固定ピストン24に、例えばボルト締めで固定される。
排気筒28、ガード筒29、および絶縁筒27の内側には、絶縁ロッド34が軸方向に移動自在に配される。排気筒28内に納められたパッファシャフト32と絶縁ロッド34の連結部分は、絶縁ロッドカバー38に覆われている。
図2にパッファシャフト32と絶縁ロッド34の連結部分の構造を示す。パッファシャフト32のピン穴と、絶縁ロッド34のピン穴には、遮断部側連結ピン33のピン部61が貫通し、パッファシャフト32と絶縁ロッド34は遮断部側連結ピン33の軸回りに自由に回転できる様に連結されている。
遮断部側連結ピン33は、めねじ部品63とおねじ部品64で構成される。めねじ部品63は絶縁ロッドカバー支持部A62と、めねじ部を有するピン部61により構成され、おねじ部品64は絶縁ロッドカバー支持部B65とおねじ部により構成される。遮断部側連結ピン33は、めねじ部品63とおねじ部品64をねじ込む等により組合せた構造となっており、ピン穴の両側から組立て及び分解が可能である。本明細書では、この組合せた構造を分割構造という。
絶縁ロッドカバー38は排気筒28及びガード筒29の内側に納まる大きさの円筒形状の部材で、PTFE(ポリテトラフルオルエチレン)で構成されている。なお、耐熱性と機械的強度に優れ、かつ軽量な材料であればPTFE以外の材料を用いていてもよい。
絶縁ロッドカバー38には、パッファシャフト32の端部が嵌通している。絶縁ロッドカバー38の外筒面には、遮断部側連結ピン33の絶縁ロッドカバー支持部A62及び絶縁ロッドカバー支持部B65よりも直径が若干大きい貫通孔を有している。この貫通孔に遮断部側連結ピン33の絶縁ロッドカバー支持部A62及び絶縁ロッドカバー支持部B65が嵌着することで、絶縁ロッドカバー38が遮断部側連結ピン33により保持される。つまり、絶縁ロッドカバー38はパッファシャフト32と絶縁ロッド34の連結部分を覆うように、パッファシャフト32の端部と遮断部側連結ピン33により保持される。
このように連結部分を覆う構成とすることで、ホットガスにより運ばれた異物がパッファシャフト32と絶縁ロッド34の連結部分に付着することを防ぐことができるので、後述の絶縁ロッド34の上下運動を円滑に保つことが可能となる。
また、このように絶縁ロッドカバーを保持する構成とすることで、遮断動作の衝撃により絶縁ロッドカバーが脱落することを防ぐことができる。よって遮断器の信頼性を向上することが可能となる。
なお、この絶縁ロッドカバー38の構成は、ホットガスを遮蔽する部材の一例である。ホットガスにより運ばれた異物がパッファシャフト32と絶縁ロッド34の連結部分に付着することを防ぐことが可能であり、かつ絶縁ロッドカバーが脱落することを防ぐことができる構成であれば上述の絶縁ロッドカバー38に限定されず本発明に係る遮断器に適用することが可能である。
絶縁ロッドカバー38は、遮断部可動部分30の動作時には、遮断部側連結ピン33と共に、排気筒28及びガード筒29の内面に沿って自在に移動する。操作器(不図示)の駆動力がシャフト37を介しレバー36に伝えられ、レバー36が円弧運動するとき、絶縁ロッド34は遮断部側連結ピン33を支点に若干上下運動する。この上下運動を考慮し、絶縁ロッドカバー38のパッファシャフト32と嵌通しない側の開口の内径は、絶縁ロッド34が上下に振れても排気筒28及びガード筒29に干渉しない大きさに構成する。
また、絶縁ロッドカバー38とパッファシャフト32との嵌通部には、遮断部からのホットガスが入り込まないようにするため、可能な限り隙間ができないように構成するのが好ましい。
以下、遮断動作に基づいて、本実施例の構成について説明する。図1はガス遮断器の投入状態を示しており、可動主接触子54が、固定主接触子15の内側に差し込まれ、遮断部可動部分30と固定側遮断部10が電気的に完全に接続された状態である。
この状態では、絶縁ノズル53の最小内径部であるスロート部45と可動アーク接触子51の内側は固定アーク接触子14によりほぼ閉塞しており、パッファシャフト32の開口部A42も、固定ピストン24の内側に位置するため閉じた状態である。また、絶縁ロッドカバー38も排気筒28の内側に収納されている。
図1の状態から、遮断動作により遮断部可動部分30が可動側に移動すると、可動アーク接触子51と固定アーク接触子14が離れる。このとき遮断部可動部分30と固定側遮断部10の間に大電流が流れていると、可動アーク接触子51と固定アーク接触子14が離れても電流は途切れず、可動アーク接触子51と固定アーク接触子14の間にはアークが発生し電流が流れ続ける。
可動アーク接触子51と固定アーク接触子14が分離後、遮断動作が進み、図3に示す状態になると、スロート部45は固定アーク接触子14で、ほぼ閉塞しているが、排気筒28と絶縁ロッドカバー38の間に形成される空間D46に開口部A42が移動することで、遮断部可動部分30の操作器側端部が開放される。これにより、パッファシャフト32内部のガス通路41を経由し、可動側主回路導体22側に排気されるホットガスの流れが形成される。
本実施例の構成では、パッファシャフト32の開口部A42から排気されたホットガスは、まず排気筒28と絶縁ロッドカバー38により構成された空間D46に開放される。開口部A42から排気されるホットガスは高温かつ、アークにより溶かされたノズル材料や電極材料の粒子を含んでいる。
絶縁ロッド34は、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)に耐消弧性ガス膜をコーティングしたものが一般的であり、絶縁ロッド34に対しホットガスが直接吹き付けると表面のコーティングが焦げ、絶縁性能が低下するおそれがある。また遮断部側連結ピン33と絶縁ロッド34の間、及びレバー側連結ピン35と絶縁ロッド34の間に存在する微小な隙間にホットガスに含まれる電極材料等の粒子が融着すると、円滑な遮断動作を阻害するおそれがある。
本実施例のガス遮断器は、絶縁ロッドカバー38によりホットガスが絶縁ロッド34に直接吹き付けることを妨げることで絶縁ロッド34の絶縁性能低下を防ぐことが可能となる。また、絶縁ロッド34とパッファシャフト32との連結部位に上述の粒子が付着するのを妨げることで円滑な遮断動作を実現することが可能となる。
一方、以下に示すように、排気筒28、絶縁ロッドカバー38及びガード筒29を有する本発明の構成は遮断性能の向上にも寄与する。
図3に示すように、空間D46に開放されたホットガスは排気筒28と絶縁ロッドカバー38間の隙間E47を通過し、遮断部の下流側、すなわち排気筒28の外に流れるが、隙間E47の断面積が空間D46の断面積に対して十分小さいときは、ガス通路41からのホットガス排出は抑制され、パッファシリンダ31内の圧力を高める効果がある。遮断動作開始時にパッファシリンダ31内の圧力を高めることで、遮断性能の向上につながる。
更に遮断動作が進み、図4に示すように、スロート部45から固定アーク接触子14が抜け、また隙間E47が十分に大きくなると、ホットガスは、スロート部45を通過し固定アーク接触子14側にも流れるので、固定側と可動側に分岐した二つのホットガスの流路が形成される。
図4の状態では、開口部A42から開放されたガスは、可動側主回路導体22内に開放され、可動側主回路導体22の開口部B43から排気される。空間D46の出口を絶縁ロッドカバー38が遮ることなく、抑制のない消弧性ガスの流れができるので、アークにより生じるホットガスがスムーズに排気され、可動アーク接触子51の冷却も促される。
また、本実施例の構成では遮断動作の後半で、絶縁ロッドカバー38がガード筒29の内側に移動する。ガード筒29と絶縁ロッドカバー38間の隙間F48の面積は、開口部B43の面積よりも十分に小さいため流路抵抗が大きく、ホットガスが絶縁筒27内側へ流入することを抑制できる。これにより絶縁ロッド34および絶縁筒27がホットガスにより汚れるのを防ぐことができるので絶縁性能の低下を防ぐことが可能となる。
なお、本明細書では、遮断動作開始から、固定アーク接触子14が絶縁ノズル53のスロート部45を移動する間、(すなわち、パッファシリンダ31内の消弧性ガスの圧力が上昇する遮断動作の区間)を遮断動作前半という。また、固定アーク接触子14が絶縁ノズル53のスロート部45の外に抜けてから遮断動作が終わるまでの間を遮断動作後半という。
以下、図5に基づいて本発明の他の実施例を説明する。実施例1と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
実施例2では、排気筒28とガード筒29の間隙長さを絶縁ロッドカバー38の軸方向長さとほぼ等しくなる様に排気筒28を長くし、排気筒28の側面に排気穴C44を設ける。
図5に示す様に排気筒28を長くした構造では、絶縁ロッドカバー38が排気筒28を抜けた直後に、絶縁ロッドカバー38がガード筒29の中に入るので、絶縁筒27側へのホットガスの流れを遮ることができる。これにより絶縁筒27及び絶縁ロッド34の絶縁性能低下を防ぐことができる。
なお、単純に排気筒28を伸ばしただけでは、排気筒28内の空間D46内に留まったホットガスが開放されず排気筒28内の温度が著しく上昇し、遮断性能を低下させるリスクがある。これに対し、排気筒28の側面に排気穴C44を設け、遮断動作の途中で、排気筒28内の空間D46内に留まったホットガスを側面の排気穴C44から開放することで遮断性能の低下を防ぐことが可能となる。
以上の説明は機械パッファ式のガス遮断器を例に挙げて説明したが、本発明は二室熱パッファ式のガス遮断器についても当然適用することが可能であり、二室熱パッファ式のガス遮断器に適用した場合でも上述の効果を奏することが可能である。
1・・・絶縁タンク
2・・・機構ケース
10・・・固定側遮断部
11・・・固定側通電導体
12・・・固定側主回路導体
13・・・固定アーク接触子ベース
14・・・固定アーク接触子
15・・・固定主接触子
21・・・可動側通電導体
22・・・可動側主回路導体
23・・・摺動用接触子
24・・・固定ピストン
25・・・パッファシリンダ支持用摺動ガイド
26・・・パッファシャフト支持用摺動ガイド
27・・・絶縁筒
28・・・排気筒
29・・・ガード筒
30・・・遮断部可動部分
31・・・パッファシリンダ
32・・・パッファシャフト
33・・・遮断部側連結ピン
34・・・絶縁ロッド
35・・・レバー側連結ピン
36・・・レバー
37・・・シャフト
38・・・絶縁ロッドカバー
41・・・ガス通路
42・・・開口部A
43・・・開口部B
44・・・排気穴C
45・・・スロート部
46・・・空間D
47・・・隙間E
48・・・隙間F
51・・・可動アーク接触子
52・・・絶縁カバー
53・・・絶縁ノズル
54・・・可動主接触子
61・・・ピン部
62・・・絶縁ロッドカバー支持部A
63・・・めねじ部品
64・・・おねじ部品
65・・・絶縁ロッドカバー支持部B

Claims (6)

  1. 消弧性ガスが充填された絶縁タンクと、
    前記絶縁タンク内に設けられた一対の固定側主回路導体及び可動側主回路導体と、
    前記固定側主回路導体と前記可動側主回路導体の間に、開離可能に設けられた固定側接触子及び可動側接触子と、
    前記可動側接触子を一端に有するパッファシリンダと、
    前記パッファシリンダ内に形成されたパッファ室と、
    前記パッファ室内の消弧性ガスを前記可動側接触子と前記固定側接触子の間に生じるアークに導く流路を形成する絶縁ノズルと、
    前記アークに導かれた消弧性ガスを遮断部の可動側に導き排気するためのガス通路を有するパッファシャフトと、
    前記パッファシャフトと連結される絶縁ロッドと
    前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドの連結部にホットガス遮蔽部材を備えたガス遮断器において、
    前記ホットガス遮蔽部材は、前記パッファシャフトの端部が嵌通され、前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドを連結するピンの両端部が嵌着されることで、前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドの連結部に保持されることを特徴とするガス遮断器。
  2. 請求項において、
    前記ピンは分割構造であることを特徴とするガス遮断器。

  3. 消弧性ガスが充填された絶縁タンクと、
    前記絶縁タンク内に設けられた一対の固定側主回路導体及び可動側主回路導体と、
    前記固定側主回路導体と前記可動側主回路導体の間に、開離可能に設けられた固定側接触子及び可動側接触子と、
    前記可動側接触子を一端に有するパッファシリンダと、
    前記パッファシリンダ内に形成されたパッファ室と、
    前記パッファ室内の消弧性ガスを前記可動側接触子と前記固定側接触子の間に生じるアークに導く流路を形成する絶縁ノズルと、
    前記アークに導かれた消弧性ガスを遮断部の可動側に導き排気するためのガス通路を有するパッファシャフトと、
    前記パッファシャフトと連結される絶縁ロッドと
    前記パッファシャフトと前記絶縁ロッドの連結部にホットガス遮蔽部材を備えたガス遮断器において、
    前記可動側主回路導体は前記タンク内に絶縁支持部材により保持され、
    前記可動側主回路導体の内周には、前記パッファシリンダの内周面が摺動する固定ピストンを備え、
    前記固定ピストンは排気筒を有し、
    前記可動側主回路導体の遮断部から遠い側の端部にガード筒を有し、
    前記排気筒内及び前記ガード筒内を前記パッファシャフトが遮断動作に応じて移動自在であることを特徴とするガス遮断器。
  4. 請求項において、
    遮断動作前半に前記ホットガス遮蔽部材が前記排気筒内に位置して前記排気筒を塞ぎ、
    遮断動作後半に前記ホットガス遮蔽部材が前記排気筒外に移動することで前記排気筒を解放し、前記アークに導かれた消弧性ガスを遮断部の可動側に導き排気することを特徴とするガス遮断器。
  5. 請求項において、
    遮断動作前半に前記ホットガス遮蔽部材が前記排気筒内に位置して前記排気筒を塞ぎ、
    遮断動作後半に前記ホットガス遮蔽部材が前記ガード筒内に位置することで前記ガード筒を塞ぐことを特徴とするガス遮断器。
  6. 請求項において、
    前記排気筒と前記ガード筒の間隙長さは前記ホットガス遮蔽部材の軸方向の長さとほぼ等しいことを特徴とするガス遮断器。

JP2014101903A 2014-05-16 2014-05-16 ガス遮断器 Active JP6244262B2 (ja)

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