Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP6135569B2 - ワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネス。 - Google Patents

ワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネス。 Download PDF

Info

Publication number
JP6135569B2
JP6135569B2 JP2014058183A JP2014058183A JP6135569B2 JP 6135569 B2 JP6135569 B2 JP 6135569B2 JP 2014058183 A JP2014058183 A JP 2014058183A JP 2014058183 A JP2014058183 A JP 2014058183A JP 6135569 B2 JP6135569 B2 JP 6135569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exterior member
wire harness
exterior
axial direction
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014058183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015185239A (ja
Inventor
芳正 水野
芳正 水野
平井 宏樹
宏樹 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2014058183A priority Critical patent/JP6135569B2/ja
Publication of JP2015185239A publication Critical patent/JP2015185239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6135569B2 publication Critical patent/JP6135569B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

本発明は、自動車等に配索されるワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネスに関する。
従来、電線と、当該電線が挿入されており当該電線を保護する外装部材と、を備えたワイヤーハーネスが知られている。特許文献1には、電線と、当該電線が挿入されており山部と谷部とが電線の軸方向に沿って交互に並ぶ形状を有したコルゲートチューブと、を備えたワイヤーハーネスが記載されている。このコルゲートチューブは、山部および谷部が前記軸方向に沿って圧縮あるいは伸張することにより曲げ変形可能である。特許文献1に記載されたワイヤーハーネスでは、外装部材として曲げ変形可能なコルゲートチューブを用いることで、当該コルゲートチューブにより電線を保護しつつ、当該コルゲートチューブを曲げ変形させることによりワイヤーハーネスを所望の配索形状に変形させることができる。
前記コルゲートチューブは、比較的低い剛性を有するため、容易に曲げ変形されるものの、当該コルゲートチューブ自体あるいは電線の弾性復元力によって曲げ変形される以前の状態に戻ろうとするため、ワイヤーハーネスを所望の配索形状に保持することが困難である。そこで、特許文献1には、ワイヤーハーネスが自動車等に配索される場合において、曲げ変形された前記コルゲートチューブの各谷部のそれぞれにホットメルト接着剤を充填して硬化させることにより、ワイヤーハーネスの配索形状を保持することが記載されている。
特開2013−42646号公報
特許文献1に記載されたワイヤーハーネスは、外装部材に相当するコルゲートチューブの山部同士を接着するホットメルト接着剤のみによって、外装部材の形状が保持されるものであるため、当該形状を十分な剛性でもって保持することが困難である。
また、特許文献1に記載されたワイヤーハーネスにおいて、外装部材の形状を保持するためには、当該外装部材の各谷部のそれぞれにホットメルト接着剤を充填する必要がある上、当該各谷部のそれぞれに充填されたホットメルト接着剤を硬化させる必要があるため、製造工程が複雑化する。
本発明は、上記の観点からなされたものであり、その目的は、曲げ変形可能な外装部材の配索形状を十分な剛性でもって保持することができるワイヤーハーネスを簡易な工程で製造する方法を提供すること、および、曲げ変形可能な外装部材の配索形状を十分な剛性でもって保持することができるワイヤーハーネスを提供することにある。
本発明に係るワイヤーハーネスの製造方法は、中空部を囲む筒状をなし、前記中空部の径方向の外側に向かって膨出する複数の山部と、前記山部の外径よりも小さい外径および前記山部の内径よりも小さい内径を有する複数の谷部とが軸方向に沿って交互に並ぶ形状を有することにより弾性的に曲げ変形可能な外装部材を準備する工程と、前記外装部材の前記中空部に電線を挿入する工程と、前記電線および当該電線が挿入される前記外装部材を曲げ変形させることにより所定の配索形状にする工程と、前記所定の配索形状に変形させた外装部材の外周面を当該外装部材の周方向に取り囲むように熱収縮部材を配置する工程と、前記熱収縮部材を加熱することで前記外装部材の外周面に接するように当該外装部材の径方向に収縮させ、これにより前記電線を挿入した前記外装部材の配索形状を保持させる工程と、を備える。
上記のワイヤーハーネスの製造方法によれば、外装部材を周方向に取り囲むように配置した熱収縮部材を加熱するだけで、外装部材の配索形状を十分な剛性でもって保持することができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスでは、加熱によって熱収縮部材が外装部材の径方向に収縮し、当該外装部材の外周面に接することによって、外装部材および当該外装部材の中空部に位置する電線を拘束し、これにより配索形状を保持することができる。さらに、外装部材の径方向における当該外装部材と熱収縮部材との重合によって、当該外装部材と熱収縮部材とによって構成される保護部材の剛性が著しく増加し、これにより外装部材の配索形状を十分な剛性でもって保持することができる。
前記熱収縮部材を配置する工程において、前記外装部材の軸方向における一部を当該外装部材の周方向に取り囲むように前記熱収縮部材を配置するとともに、前記外装部材の配索形状を保持させる工程において、前記外装部材の軸方向における一部の外周面に接するように前記熱収縮部材を前記外装部材の径方向に収縮させることによって、当該一部を所定の配索形状に保持するとともに、前記外装部材の軸方向における残部を前記熱収縮部材から露出させることによって、当該残部を曲げ変形可能な状態とすることが好ましい。
上記のワイヤーハーネスの製造方法では、外装部材によって当該外装部材の軸方向における長い領域に亘って電線を保護できるとともに、当該外装部材の軸方向の一部にのみ熱収縮部材を設けるだけで、熱収縮部材が設けられる配索形状保持部分と熱収縮部材から外装部材が露出する曲げ変形自由部分とによって前記ワイヤーハーネスを構成することができるため、配索形状を保持する必要がある外装部材の軸方向の一部のみを少ない熱収縮部材で効率的に保持することができる。
本発明に係るワイヤーハーネスは、電線と、前記電線が挿入されるとともに、前記電線の径方向の外側に向かって膨出する複数の山部と、前記山部の外径よりも小さい外径および前記山部の内径よりも小さい内径を有する複数の谷部とが前記電線の軸方向に沿って交互に並ぶ形状を有し、前記電線が挿入された状態で所定の配索形状に曲げ変形可能な外装部材と、前記外装部材の外周面を当該外装部材の周方向に取り囲むとともに、前記外装部材の径方向に収縮することで当該外装部材の外周面に接し、これにより前記電線が挿入された前記外装部材の配索形状を保持する収縮保持部材と、を備える。
上記のワイヤーハーネスでは、外装部材を周方向に取り囲む収縮保持部材が当該外装部材の外周面に接するように当該外装部材の径方向に収縮するため、収縮保持部材によって外装部材の配索形状を十分な剛性でもって保持することができるとともに、外装部材に挿入される電線を当該外装部材に加えて収縮保持部材によっても保護することができるため、当該収縮保持部材を設けない場合に比して電線を効果的に保護することができる。
前記収縮保持部材は、前記外装部材の軸方向における一部を所定の配索形状に保持し、前記外装部材の軸方向における残部は、前記収縮部材から露出することで曲げ変形可能であることが好ましい。
上記のワイヤーハーネスでは、外装部材によって当該外装部材の軸方向における長い領域に亘って電線を保護できるとともに、当該外装部材の軸方向の一部にのみ熱収縮部材が設けられることで、配索形状を保持する必要がある当該外装部材の軸方向の一部のみを少ない熱収縮部材で効率的に保持しつつ、外装部材の軸方向の残部を自由に変形させながら前記ワイヤーハーネスを配索することができる。
前記収縮保持部材は、前記外装部材の軸方向における複数の部位にそれぞれ設けられており、前記外装部材のうち前記各収縮保持部材の間の部位は、当該各収縮保持部材から露出することで曲げ変形可能である。
上記のワイヤーハーネスでは、外装部材のうち各収縮保持部材の間の部位を自由に変形させつつ前記ワイヤーハーネスを配索することができる。
前記外装部材は、当該外装部材の軸方向に沿って設けられ且つ当該外装部材を周方向において分断するとともに、前記電線を前記外装部材の内部に挿入するためのスリットを有し、前記収縮保持部材は、前記スリットのうち前記外装部材の軸方向における少なくとも一部を塞ぐように、前記外装部材の外周面を当該外装部材の周方向に取り囲むことが好ましい。
上記のワイヤーハーネスでは、スリットを通じて電線を外装部材の内部へ容易に挿入することができるとともに、当該電線が挿入された外装部材を周方向に取り囲む収縮保持部材が当該外装部材の軸方向におけるスリットの少なくとも一部を塞ぐため、収縮保持部材によってスリットが幅方向に広がることを抑止でき、これにより外装部材の内部に挿入された電線がスリットを通じて当該外装部材の外部へ抜け出てしまうことを抑止できる。
前記収縮保持部材の周方向における一部は、前記収縮保持部材の周方向における残部に比して、前記収縮保持部材の径方向における厚みが大きい肉厚部であり、前記肉厚部は、前記外装部材の軸方向に沿って延びることが好ましい。
上記のワイヤーハーネスでは、収縮保持部材の周方向における一部である肉厚部が外装部材の軸方向に沿って延びるため、当該肉厚部によって収縮保持部材の剛性が高まり、これによって外装部材の配索形状をより十分な剛性でもって保持することができる。
以上のように、本発明によれば、曲げ変形可能な外装部材の配索形状を十分な剛性でもって保持することができるワイヤーハーネスを簡易な工程で製造する方法、および曲げ変形可能な外装部材の配索形状を十分な剛性でもって保持することができるワイヤーハーネスが提供される。
本実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略平面図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスの要部を示す軸方向の概略断面図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスの要部を示す径方向の概略断面図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスの製造工程において、外装部材に電線が挿入された状態を示す図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスの製造工程において、外装部材に熱収縮部材を巻き付けた状態を示す図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスにおける変形例の要部を示す軸方向の概略断面図であって、図3と同様の部位を示す。 本実施形態に係るワイヤーハーネスにおける他の変形例を示す概略平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材を簡略化して示したものである。したがって、本発明に係るワイヤーハーネスは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
図1は、本実施形態に係る製造方法によって製造された製品であるワイヤーハーネスX1を示している。このワイヤーハーネスX1は、曲線形状をなした曲線部C1と、当該ワイヤーハーネスX1の軸方向において曲線部C1を挟んで位置するとともに直線形状をなした2つの直線部S1と、によって構成されている。ワイヤーハーネスX1は、前記曲線部C1と前記各直線部S1とを有する配索形状によって、例えば自動車等に配索される。
ワイヤーハーネスX1は、電線1と、外装部材2と、収縮保持部材3と、を備えている。以下では、図1に加えて図2および図3を参照しつつ、ワイヤーハーネスX1が備える上記の各部材について詳細に説明する。
電線1は、ワイヤーハーネスX1が例えば自動車等に配索される場合に、当該自動車等が備える種々の電子機器あるいは電装部品等に接続される。電線1は、例えば、銅などの良導電性金属材料からなる導体と、当該導体を被覆するとともに絶縁性を有する合成樹脂材料からなる絶縁被覆と、によって構成される。なお、電線1の本数は任意であって、ワイヤーハーネスX1が配索される自動車等が備える電子機器あるいは電装部品等の個数に応じて適宜変更することができる。
外装部材2は、電線1を保護する部材である。外装部材2は、電線1の軸方向に沿って延びる筒状の部材であって、当該電線1が挿入された中空部21を有している。本実施形態では、外装部材2は、電線1の軸方向に沿って長く延びているため、中空部21に挿入された電線1を当該軸方向における長い領域に亘って保護することができる。外装部材2および当該外装部材2の中空部21に挿入された電線1は、ワイヤーハーネスX1の曲線部C1および各直線部S1に対応した形状をなしている。外装部材2は、例えば弾性を有する合成樹脂材料からなる。
外装部材2は、電線1の軸方向に沿って複数の山部22と複数の谷部23とが交互に並ぶ形状を有している。各山部22は、中空部21に挿入された電線1の径方向の外側に向かって膨出しており、前記電線1を周方向に取り囲む内周面22Aと、当該内周面22Aの反対側に位置する外周面22Bと、を有している。一方、各谷部23は、電線1を周方向に取り囲むとともに前記各山部22の内周面22Aよりも小さい径を有する内周面23Aと、当該内周面23Aの反対側に位置するとともに前記各山部22の外周面22Bよりも小さい径を有する外周面23Bと、を有している。このため、外装部材2の中空部21に挿入された電線1は、谷部23の内周面23Aによって当該電線1の径方向における変位を規制され、これにより山部22の内周面22Aとは離間した状態で保持されている。外装部材2は、山部22および谷部23を当該外装部材2の軸方向において圧縮あるいは伸長させることにより所定の配索形状に曲げ変形可能である。
本実施形態では、外装部材2は、電線1を当該外装部材2の中空部21へ容易に挿入するためのスリット24をさらに有している。スリット24は、外装部材2の軸方向に沿って設けられており、当該外装部材2を周方向において分断している。なお、スリット24はなくともよい。
収縮保持部材3は、ワイヤーハーネスX1の曲線部C1に対応して設けられており、当該曲線部C1における外装部材2を周方向に取り囲んでいる。具体的には、収縮保持部材3は、当該収縮保持部材3の周方向における両端部である第1端部31および第2端部32を有しており、第1端部31の外周面と第2端部32の内周面とが図示しない接着剤によって接着されることで、曲線部C1における外装部材2を周方向に取り囲んでいる。収縮保持部材3のうち第1端部31と第2端部32とが重合する部位は、当該収縮保持部材3の周方向における他の部位に比して当該収縮保持部材3の径方向における厚みが大きい肉厚部33となり、当該肉厚部33が外装部材2の軸方向に沿って延びている。
収縮保持部材3は、外装部材2の径方向に収縮することによって当該外装部材2に接している。具体的には、曲線部C1に対応する外装部材2を周方向に取り囲んでいる収縮保持部材3は、当該外装部材2の径方向に収縮することによって、当該外装部材2における各山部22の外周面22Bに当接している。これにより、ワイヤーハーネスX1の曲線部C1には、電線1を周方向に取り囲むように当該電線1の径方向において互いに重合した外装部材2および収縮保持部材3が設けられている。
以上説明したワイヤーハーネスX1は、図4および図5に示す工程を含む方法によって、合理的かつ容易に製造される。以下では、図1〜3に加えて図4および図5を参照しつつ、ワイヤーハーネスX1の製造方法について詳細に説明する。
1)外装部材に対する電線の挿入工程
この工程では、まず、電線1および外装部材2が準備される。電線1は、例えば、銅などの良導電性金属材料からなる導体と、当該導体を被覆するとともに絶縁性を有する合成樹脂材料からなる絶縁被覆と、によって構成されるとともに、押出し成形によって生産される。外装部材2は、例えば合成樹脂材料によって、弾性的に曲げ変形可能となるように形成される。外装部材2は、中空部21を囲む筒状をなし、当該中空部21の径方向の外側に向かって膨出する複数の山部22と、当該山部22の内径よりも小さい内径および当該山部22の外径よりも小さい外径を有する複数の谷部23とが軸方向に沿って交互に並ぶ形状を有する。そして、外装部材2には、当該外装部材2の軸方向に沿って延びるとともに当該外装部材2を周方向において分断するスリット24が形成される。
次に、図4に示されるように、電線1が外装部材2の中空部21に挿入される。具体的には、電線1は、外装部材2のスリット24を幅方向に広げることによって当該スリット24を通じて外装部材2の中空部21に収容される。外装部材2の中空部21に位置する電線1は、各谷部23の内周面23Aによって軸方向における変位を規制され、これにより各山部22の内周面22Aとは離間した状態で保持される。
なお、スリット24は外装部材2に設けられていなくともよく、この場合、電線1は外装部材2の軸方向に沿って当該外装部材2の中空部21に挿入される。
2)熱収縮部材の配置工程
この工程では、まず、シート状の熱収縮部材4が準備される。熱収縮部材4は、ワイヤーハーネスX1における収縮保持部材3に対応しており、加熱によって収縮することが可能な部材である。熱収縮部材4は、例えば、ポリオレフィン、フッソ系ポリマー、あるいは熱可塑性エラストマー等を主原料として構成される。
次に、図5に示されるように、熱収縮部材4が外装部材2のうち所定の配索形状に曲げ変形された部位を周方向に取り囲むように配置される。具体的には、まず、電線1が挿入された外装部材2が曲げ変形されることによって、当該外装部材2が所定の配索形状に変形される。そして、外装部材2が所定の配索形状に変形された状態で、当該外装部材2のうち曲げ変形された部位にシート状の熱収縮部材4が巻き付けられる。この際、シート状の熱収縮部材4の第1端部41と第2端部42とが外装部材2の径方向において重ねられ、当該重ねられた第1端部41と第2端部42とが接着剤によって接着されることで、熱収縮部材4が外装部材2を周方向に取り囲むように配置される。
なお、熱収縮部材4はシート状でなくともよく、例えば、筒状の熱収縮部材4に外装部材2が挿入されることによって当該熱収縮部材4が外装部材2を周方向に取り囲むように配置されてもよい。
3)熱収縮部材の加熱工程
この工程では、外装部材2が所定の配索形状に変形された状態で、当該外装部材2のうち曲げ変形された部位を周方向に取り囲むように配置された熱収縮部材4が加熱される。熱収縮部材4は、前記加熱によって外装部材2の径方向に収縮されることで、外装部材2における各山部22の外周面22Bに当接され、これにより外装部材2の径方向において当該外装部材2と熱収縮部材4とが重合される。このようにして収縮された熱収縮部材4によって、外装部材2および当該外装部材2の中空部21に位置する電線1の動きが規制され、これにより外装部材2の配索形状が保持される。以上より、図1〜図3に示されるワイヤーハーネスX1の製造が完了する。
上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、弾性的に曲げ変形可能な外装部材2に電線1を挿入することで、当該電線1を外装部材2の軸方向の長い領域に亘って保護しつつ、当該電線1が挿入された状態で外装部材2を曲げ変形させることにより配索形状を自在に変形できるとともに、外装部材2を周方向に取り囲むように配置された熱収縮部材4を加熱するだけで、外装部材2の前記配索形状を十分な剛性でもって保持することができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、加熱によって熱収縮部材4が外装部材2の径方向に収縮するとともに当該外装部材2における山部22の外周面22Bに接することで、外装部材2および当該外装部材2の中空部21に位置する電線1の動きが規制され、これにより配索形状を保持することができる。さらに、前記加熱による熱収縮部材4の収縮によって、外装部材2の径方向において当該外装部材2と熱収縮部材4とが互いに重合することで、当該外装部材2と熱収縮部材4とによって構成される保護部材の剛性が著しく増加し、これにより外装部材2の配索形状を十分な剛性でもって保持することができる。
さらに、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、外装部材2のうち曲げ変形された部位のみを周方向に取り囲むように熱収縮部材4が設けられているため、少ない熱収縮部材4によって、外装部材2のうち当該外装部材2および電線1の弾性復元力によって配索形状が保持されにくい部位を効果的に保持することができる。
なお、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、熱収縮部材4が外装部材2のうち曲げ変形された部位のみを周方向に取り囲むように設けられるが、これに限らず、熱収縮部材4は外装部材2のうち配索形状を保持したい部位に設けられていればよい。例えば、熱収縮部材4は、外装部材2のうち曲げ変形されない部位を周方向に取り囲むように配置され、加熱によって当該部位に接するように外装部材2の径方向に収縮されることで、当該部位の直線形状を保持していてもよい。
さらに、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、外装部材2における山部22の内周面22Aと電線1とが離間した状態で熱収縮部材4が加熱されるため、当該加熱によって電線1が劣化することを抑止できる。具体的には、熱収縮部材4が加熱されることで外装部材2の山部22の外周面22Bに接するように収縮された場合、熱収縮部材4に加えられた熱が当該熱収縮部材4に接する外装部材2の山部22へ伝達されるが、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、谷部23の内周面23Aにより電線1の径方向における変位が規制されることで、電線1と山部22の内周面22Aとが互いに接触しないように離間した状態で前記加熱が行われるため、当該山部22から電線1へ熱が伝達されることを抑止でき、これにより前記加熱によって外装部材2の中空部21に位置する電線1が劣化することを抑止できる。
さらに、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、シート状の熱収縮部材4が外装部材2に巻き付けられ、当該熱収縮部材4の第1端部41と第2端部42とが外装部材2の径方向において重合するように接着されるため、簡易な工程で熱収縮部材4に保持される外装部材2の剛性をより効果的に高めることができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、熱収縮部材4の第1端部41と第2端部42とが外装部材2の径方向において重合するように接着されるだけで、当該熱収縮部材4が外装部材2を周方向に取り囲むように配置されるとともに、第1端部41と第2端部42との重合部分が熱収縮部材4の周方向における他の部分に比して肉厚となるため、これにより外装部材2の剛性をより効果的に高めることができる。
さらに、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、熱収縮部材4が加熱によって収縮されることで、当該熱収縮部材4が外装部材2の軸方向におけるスリット24の一部を塞ぎ、これにより当該スリット24が幅方向に広がることを抑止できる。このため、上記のワイヤーハーネスX1の製造方法では、例えばテープ部材を貼り付けることによってスリット24を塞ぐ等の煩わしい作業を行うことなく、当該スリット24を通じて電線1が外装部材2の外部へ抜け出てしまうことを抑止できる。
以上、ワイヤーハーネスX1およびワイヤーハーネスX1の製造方法について詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
ワイヤーハーネスX1では、収縮保持部材3における第1端部31の外周面と第2端部32の内周面とが外装部材2の径方向において重なることで肉厚部33が構成されているが、これに限らず、肉厚部33は、収縮保持部材3の周方向における一部が当該周方向における残部に比して肉厚となっていればよい。
例えば、図6に示すように、収縮保持部材3における第1端部31の内周面と第2端部32の内周面とが図示しない接着剤によって接着され、当該第1端部31および第2端部32が外装部材2の径方向の外側に延びることで肉厚部33が構成されていてもよい。
ワイヤーハーネスX1では、収縮保持部材3が曲線部C1に対応する外装部材2の配索形状を保持することにより、当該ワイヤーハーネスX1が曲線部C1と各直線部S1とを有する配索形状をなした状態で自動車等に配索されるが、これに限らず、収縮保持部材3によって外装部材2における軸方向の一部の配索形状を保持しつつ当該軸方向の残部の配索形状を変形させながら自動車等に配索されてもよい。
例えば、図7に示すように、外装部材2の軸方向における2箇所に対応して2つの収縮保持部材3を設けることで当該2箇所を配索形状保持部H1とし、各配索形状保持部H1の間において収縮保持部材3から外装部材2が露出した箇所を曲げ変形自由部F1としてもよい。図7に示すワイヤーハーネスX1では、外装部材2によって当該外装部材2の軸方向における長い領域に亘って電線1を保護することができるとともに、自動車等への配索前に当該配索形状を保持すべき各配索形状保持部H1を少ない収縮保持部材3によって効率的に保持しつつ、自動車等への配索時に配索形状保持部H1の間に位置する曲げ変形自由部F1を自在に変形させながら当該配索を行うことができる。
X1 ワイヤーハーネス
1 電線
2 外装部材
21 中空部
22 山部
23 谷部
24 スリット
3 収縮保持部材
33 肉厚部
4 熱収縮部材

Claims (7)

  1. 中空部を囲む筒状をなし、前記中空部の径方向の外側に向かって膨出する複数の山部と、前記山部の外径よりも小さい外径および前記山部の内径よりも小さい内径を有する複数の谷部とが軸方向に沿って交互に並ぶ形状を有することにより弾性的に曲げ変形可能な外装部材を準備する工程と、
    前記外装部材の前記中空部に電線を挿入する工程と、
    前記電線および当該電線が挿入される前記外装部材を曲げ変形させることにより所定の配索形状にする工程と、
    前記所定の配索形状に変形させた外装部材の外周面を当該外装部材の周方向に取り囲むように熱収縮部材を配置する工程と、
    前記熱収縮部材を加熱することで前記外装部材の外周面に接するように当該外装部材の径方向に収縮させ、これにより前記電線を挿入した前記外装部材の配索形状を保持させる工程と、を備えるワイヤーハーネスの製造方法。
  2. 前記熱収縮部材を配置する工程において、前記外装部材の軸方向における一部を当該外装部材の周方向に取り囲むように前記熱収縮部材を配置するとともに、
    前記外装部材の配索形状を保持させる工程において、前記外装部材の軸方向における一部の外周面に接するように前記熱収縮部材を前記外装部材の径方向に収縮させることによって、当該一部を所定の配索形状に保持するとともに、前記外装部材の軸方向における残部を前記熱収縮部材から露出させることによって、当該残部を曲げ変形可能な状態とする、請求項1に記載のワイヤーハーネスの製造方法。
  3. 電線と、
    前記電線が挿入されるとともに、前記電線の径方向の外側に向かって膨出する複数の山部と、前記山部の外径よりも小さい外径および前記山部の内径よりも小さい内径を有する複数の谷部とが前記電線の軸方向に沿って交互に並ぶ形状を有し、前記電線が挿入された状態で所定の配索形状に曲げ変形可能な外装部材と、
    前記外装部材の外周面を当該外装部材の周方向に取り囲むとともに、前記外装部材の径方向に収縮することで当該外装部材の外周面に接し、これにより前記電線が挿入された前記外装部材の配索形状を保持する収縮保持部材と、を備えるワイヤーハーネス。
  4. 前記収縮保持部材は、前記外装部材の軸方向における一部を所定の配索形状に保持し、
    前記外装部材の軸方向における残部は、前記収縮部材から露出することで曲げ変形可能である、請求項3に記載のワイヤーハーネス。
  5. 前記収縮保持部材は、前記外装部材の軸方向における複数の部位にそれぞれ設けられており、
    前記外装部材のうち前記各収縮保持部材の間の部位は、当該各収縮保持部材から露出することで曲げ変形可能である、請求項4に記載のワイヤーハーネス。
  6. 前記外装部材は、当該外装部材の軸方向に沿って設けられ且つ当該外装部材を周方向において分断するとともに、前記電線を前記外装部材の内部に挿入するためのスリットを有し、
    前記収縮保持部材は、前記スリットのうち前記外装部材の軸方向における少なくとも一部を塞ぐように、前記外装部材の外周面を当該外装部材の周方向に取り囲む、請求項3〜5のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス。
  7. 前記収縮保持部材の周方向における一部は、前記収縮保持部材の周方向における残部に比して、前記収縮保持部材の径方向における厚みが大きい肉厚部であり、
    前記肉厚部は、前記外装部材の軸方向に沿って延びる、請求項3〜6のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス。
JP2014058183A 2014-03-20 2014-03-20 ワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネス。 Expired - Fee Related JP6135569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058183A JP6135569B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 ワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネス。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014058183A JP6135569B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 ワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネス。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015185239A JP2015185239A (ja) 2015-10-22
JP6135569B2 true JP6135569B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=54351599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014058183A Expired - Fee Related JP6135569B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 ワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネス。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6135569B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6454255B2 (ja) * 2015-11-13 2019-01-16 三菱電線工業株式会社 コルゲートパイプ付きケーブルの製造方法及びコルゲートパイプ付きケーブル

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2539539Y2 (ja) * 1991-08-06 1997-06-25 矢崎総業株式会社 コルゲートチューブ取付用治具
JP5935184B2 (ja) * 2011-07-21 2016-06-15 矢崎総業株式会社 自動車用高圧ワイヤハーネス及びこの製造方法
JP5909820B2 (ja) * 2011-07-21 2016-04-27 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP5884134B2 (ja) * 2011-11-25 2016-03-15 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015185239A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5935709B2 (ja) 保護部材及びワイヤーハーネス
US9337634B2 (en) Wire harness and method of manufacturing wire harness
JP5823758B2 (ja) ワイヤハーネス
JP6044509B2 (ja) ワイヤハーネスの止水構造
JP2010045948A (ja) ハーネスの形状保持方法
JP2017055570A (ja) 導電路とシールド部材とのズレ防止構造、及びワイヤハーネス
KR102634492B1 (ko) 일체형 배치 부재를 포함하고 열적 보호 기능을 갖춘 슬리브, 이를 구비한 조립체 및 그 조립 방법
JP5991300B2 (ja) スリット付き熱収縮チューブ
US20160064906A1 (en) Wire harness electrical line exterior structure
JP6135569B2 (ja) ワイヤーハーネスの製造方法およびワイヤーハーネス。
JP2017139151A (ja) 熱収縮チューブ付電線
WO2017179412A1 (ja) 導電線及び被覆付導電線
JP6167957B2 (ja) ワイヤーハーネスユニットの製造方法
JP6287867B2 (ja) 電線及び端子付電線
JP2015019527A (ja) ワイヤハーネス用の保護材およびワイヤハーネスの保護構造
JP2015095909A (ja) ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法
JP2015119563A (ja) 電線保護構造
JP6037333B2 (ja) ケーブル
WO2016027690A1 (ja) 熱収縮コルゲートチューブ、熱収縮コルゲートチューブの製造方法及び保護部材付配線モジュールの製造方法
JP2018107038A (ja) 多芯フラットケーブル
JP2011157018A (ja) ワイヤハーネスの配索構造
JP2017054770A (ja) 電線束
JP2016116355A (ja) ワイヤーハーネス及び熱収縮チューブ
JP6241885B2 (ja) 被覆電線、被覆電線中間材、ワイヤハーネス及び被覆電線の製造方法
JP2016201212A (ja) 外装部材を備えたワイヤハーネスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6135569

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees