JP6100103B2 - コンソール用ドア装置 - Google Patents
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Description
なお、この種のコンソール用ドア装置に関連する先行技術としては、例えば、特許文献1に開示された技術を挙げることができる。
コンソール本体に対してコンソールドアが回転操作により開閉できるように組み付けられているコンソール用ドア装置であって、コンソールドアは、その前後二箇所においてそれぞれ左右一対の支持軸を備えており、コンソール本体は、コンソールドアの前後の支持軸を個別に支持する支持部を備えている。コンソールドアの前後の支持軸は、それぞれの支持部による支持を解除することが可能であり、一方の支持軸の支持を解除することにより他方の支持軸を支点としてコンソールドアを回転操作することができる。また、両支持軸の支持を共に解除することによりコンソールドアをコンソール本体から取外すことができるように構成されている。コンソールドアが、前後の支持軸の中間位置においてそれぞれ左右一対の摺動部を備えている。これらの支持軸は、それぞれの出没操作によってコンソール本体の前後の支持部による支持を解除することが可能に構成されている。コンソール本体は、前後の支持部の間にわたって連続するレールを備えている。このレールに対してコンソールドアの摺動部および前後の支持軸が、スライド可能で、かつ、上方へ取外すことが可能に支持され、少なくとも一方の支持軸に対する支持部の支持を解除することにより、コンソールドアをコンソール本体のレールに沿って前後方向へスライドさせることが可能に構成されている。
コンソールドアが、前後の支持軸の周囲で、かつ、個々の支持軸の軸心と同じ高さの外方位置にそれぞれ設けられた可動ストッパーを備えている。これらの可動ストッパーは、それぞれの支持軸の軸心回り方向に関する両側の形状が該支持軸の軸心を通る水平線を基準とした線対称に設定されている。
コンソール本体は、それぞれの支持部の近くに設けられた固定ストッパーを備えている。これらの固定ストッパーは、コンソールドアが前後の支持軸のいずれかを支点として回転操作されたときに、支点となった支持軸側の可動ストッパーを受止めてコンソールドアの開き角度を規制するように構成されている。
図1に示すように、コンソールドア10は、車両(主として自動車)のセンターコンソール1におけるコンソール本体2の上部ボックス3に対し、該上部ボックス3の開放上面を開閉するように設置されている。
まず、コンソールドア10の構成を説明する。
図2に示すように、コンソールドア10の形は、略直方体で、かつ、前後左右ともに対称形状である。
すなわち、コンソールドア10は、その片側の面にドアパッド16を備え、反対側の面にトレイを備えたリバーシブル構造になっている。
ドアレバー20の把持部20aは、コンソールドア10の上下方向の真ん中に位置している。
嵌入孔12bは、コンソールドア10の上下方向の真ん中となる位置に設けられている。
摺動部12aは、コンソールドア10の上下方向の真ん中となる位置に設けられている。
後述するように、規制バー27は、コンソールドア10の前方側に配置されているものと、後方側に配置されているものとで、その形状が一部異なる。その他の部材は、コンソールドア10の前後いずれの側に配置されているものも同じ形状をしている。
なお、支持軸25の主部は、ドアインナ12の摺動部12aと同様の外形および寸法になっている。
なお、図7の(A)に示すように、ドアレバー20の把持部20aが図5に示す中立位置にあるとき、ドアレバー20の接触子20eは、上下のカム面24aの中間点に位置している。
なお、図8の(A)に示すように、ドアレバー20の把持部20aが図5に示す中立位置にあるとき、レバーシャフト22は、第1カム部28の上下のカム面28aの中間点に位置している。
この第2カム部29に後述するロックピン32(図3参照)の接触子32bが組付けられることによって、ドアレバー20の操作力がロックピン32に伝達されるように設定されている。
なお、ロックピン32の支持棒32aがドアインナ12の摺動部12aから外方に突き出した状態にあるとき(図2参照)に、該支持棒32aと該摺動部12aとが形成する全体物の形状および寸法は、ヒンジピン23の支持軸25と同様の形状および寸法となっている。
なお、図4もしくは図6に示すように、ドアレバー20の把持部20aが図5に示す中立位置にあるとき、ロックピン32の接触子32bは、規制バー27における第2カム部29のカム面29aの外方端に位置している。
なお、回転操作されたドアレバー20の把持部20aを自由状態に開放すると、ヒンジピン23と規制バー27とロックピン32は、スプリングS1,S2,S3の付勢力によって、図4に示す所定位置に引き戻される。そして、ドアレバー20の把持部20aは中立位置に戻る。
レール3bは、支持軸25主部およびドアインナ12の摺動部12aを下から支持した状態で、該支持軸25の支持端25aおよびロックピン32の支持棒32aを支持部3aに進入させることができる位置に配置されている。
なお、上部ボックス3の前側に設けられている固定ストッパー3dは、ここで示す固定ストッパー3dと前後対称の形状に構成されている。
コンソールドア10は、その前方側もしくは後方側から開閉操作することができる。
また、コンソールドア10を上部ボックス3から取外すことで、コンソールドア10の上面と下面とを反転させ、該コンソールドア10の意匠面を上面から下面へ、もしくは下面から上面へと入れ替えて、該コンソールドア10を使用することができる。
このとき、コンソールドア10から外方へ突き出した状態にあるヒンジピン23の支持軸25およびロックピン32の支持棒32aは、一端、上部ボックス3の内壁によって内方に押しこまれる。そして、ヒンジピン23の支持軸25およびロックピン32の支持棒32aは、上部ボックス3の支持部3aの位置で、スプリングS1,S3の付勢力によって外方へ戻されて、図9の(A)および図10の(A)のように支持部3aに入り込んだ状態となる。
この状態で、コンソールドア10を前方側に引き出すことで、コンソールドア10のスライドが実現される。
このように、コンソールドア10は、該コンソールドア10自身にレール構造を備えることなく、簡略化された構造によって、上部ボックス3のレール3b上をスライドする。
ただし、ドアレバー20の把持部20aを回転操作したままでも、コンソールドア10のスライドを継続できるのは当然のことである。
それと同時に、スプリングS3の付勢力によって、ロックピン32の支持棒32aが外方に戻されて、該支持棒32aが上部ボックス3前端の支持部3aに入り込む。また、スプリングS1の付勢力によって、後方側のヒンジピン23の支持端25aが外方に戻されて、該支持端25aが上部ボックス3中央の支持部3aに入り込む。
なお、上部ボックス3における抜止部3cの前端は、ドアインナ12の内方へ向けて内に傾斜している(図12参照)。そのため、コンソールドア10の前方側の支持軸25は、上部ボックス3の外側から内側へ円滑に案内される。
コンソールドア10後方のドアレバー20を回転操作すると、後方側のヒンジピン23の支持軸25およびロックピン32の支持棒32aに対する支持部3aによる支持が解除される。このとき、後方側のヒンジピン23の支持軸25は、コンソールドア10をスライドさせても上部ボックス3の抜止部3cとぶつからない位置まで後退している。
この状態で、コンソールドア10を後方側に引き出すことで、コンソールドア10のスライドが実現される。
それと同時に、スプリングS3の付勢力によって、ロックピン32の支持棒32aが外方に戻されて、該支持棒32aが上部ボックス3後端の支持部3aに入り込む。また、スプリングS1の付勢力によって、前方側のヒンジピン23の支持端25aが外方に戻されて、該支持端25aが上部ボックス3中央の支持部3aに入り込む。
3a 支持部
10 コンソールドア
25 支持軸
Claims (2)
- コンソール本体に対してコンソールドアが回転操作により開閉できるように組み付けられているコンソール用ドア装置であって、
コンソールドアは、その前後二箇所においてそれぞれ左右一対の支持軸を備えており、コンソール本体は、コンソールドアの前後の支持軸を個別に支持する支持部を備え、
前後の支持軸は、それぞれの支持部による支持を解除することが可能であり、一方の支持軸の支持を解除することにより他方の支持軸を支点としてコンソールドアを回転操作することができ、両支持軸の支持を共に解除することによりコンソールドアをコンソール本体から取外すことができるように構成されており、
コンソールドアが、前後の支持軸の中間位置においてそれぞれ左右一対の摺動部を備え、これらの支持軸は、それぞれの出没操作によってコンソール本体の前後の支持部による支持を解除することが可能に構成され、
コンソール本体は、前後の支持部の間にわたって連続するレールを備え、このレールに対してコンソールドアの摺動部および前後の支持軸が、スライド可能で、かつ、上方へ取外すことが可能に支持され、
少なくとも一方の支持軸に対する支持部の支持を解除することにより、コンソールドアをコンソール本体のレールに沿って前後方向へスライドさせることが可能に構成されているコンソール用ドア装置。 - 請求項1に記載のコンソール用ドア装置であって、
コンソールドアが、前後の支持軸の周囲で、かつ、個々の支持軸の軸心と同じ高さの外方位置にそれぞれ設けられた可動ストッパーを備え、これらの可動ストッパーは、それぞれの支持軸の軸心回り方向に関する両側の形状が該支持軸の軸心を通る水平線を基準とした線対称に設定され、
コンソール本体は、それぞれの支持部の近くに設けられた固定ストッパーを備え、これらの固定ストッパーは、コンソールドアが前後の支持軸のいずれかを支点として回転操作されたときに、支点となった支持軸側の可動ストッパーを受止めてコンソールドアの開き角度を規制するように構成されているコンソール用ドア装置。
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