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JP6187067B2 - 座標検出システム、情報処理装置、プログラム、記憶媒体、座標検出方法 - Google Patents

座標検出システム、情報処理装置、プログラム、記憶媒体、座標検出方法 Download PDF

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Description

盤面に対し指示具又は手指により指示された座標を検出する座標検出システム等に関する。
電子黒板などに用いる座標入力手段の一つとして、赤外線光遮断による三角測量方式が知られている。赤外線光遮断による三角測量方式では、タッチパネルが搭載されたディスプレイを用意する必要がなく、任意の壁などをスクリーンにして描画することが可能である。例えば、ホワイトボードをスクリーンとした場合、ユーザが手書きするために把持するペン形状の指示具の座標を取得することができる。
しかしながら、ユーザが盤面に文字などを手書きする場合、不用意に手の一部が盤面に触れてしまう場合がある。赤外線光遮断による三角測量方式では、座標検出の手段として光の遮断を用いているため、指示具を把持する手が盤面に接触した場合、指示具と手の両方を遮断物として認識してしまう。このため、指示具の座標を正しく認識できなくなる場合が生じうる。
この不都合を解決する手段の1つとして、指示具の先端に筆圧などによりONになるスイッチを搭載し、光が遮光された時にスイッチがONかOFFかにより、手と指示具を区別して指示具の先端の座標を検出する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、手指を遮断物として認識してしまうことを抑制するため、赤外線光遮断を用いずに、指示具の座標を検出する技術が考案されている(例えば特許文献2参照。)。特許文献2には、指示具の先端に光源を搭載することで座標を検出すると共に、手指を遮断物として認識してしまうことを抑制している。
しかしながら、特許文献1、2のように、特殊な指示具の利用を前提とすると、指示具がない場合や指示具が故障した場合に電子黒板を利用できないという問題がある。また、特許文献1では、制御部側に指示具からスイッチがONかOFFを受信するペン信号受信部が必要になるため、構造の複雑化、コスト増となる傾向が生じるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、指示具の使用に係わらず、盤面に対して指示された座標の検出が可能な座標検出システムを提供することを目的とする。
本発明は、盤面に対する指示動作により指示された座標を検出する座標検出システムであって、前記盤面の周囲に配置された周辺発光部の光を水平方向に配列された受光素子が受光する少なくとも2つの受光手段と、前記指示動作により遮光されてない状態の前記周辺発光部の光を、前記受光素子ごとの受光レベルの分布として前記受光手段が受光した第1の強度分布と、前記指示動作により盤面が指示された際に前記受光素子ごとの受光レベルの分布として前記受光手段が受光した第2の強度分布との比較に基づいて、前記指示動作により指示された座標を検出する座標検出手段と、を有し、前記座標検出手段は、前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第1の閾値より、受光レベルが大きい受光素子に基づき、第1の指示手段が指示する座標を検出し、前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第2の閾値より、受光レベルが小さい前記受光素子に基づき、第2の指示手段が指示する座標を検出し、前記第2の強度分布において前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第1の領域が存在し、該第1の領域から所定距離内に前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第2の領域が存在する場合、前記座標検出手段は、前記第1の領域と前記第2の領域の中央部に基づき、前記第1の指示手段が指示する座標を検出する、ことを特徴とする。
指示具の使用に係わらず、盤面に対して指示された座標の検出が可能な座標検出システムを提供することができる。
座標検出システムのシステム構成図の一例である。 本実施形態の座標検出システムによる座標の検出を模式的に説明する図の一例である。 コンピュータのハードウェア構成図の一例である。 コンピュータの機能ブロック図の一例である。 指示具の一例を説明する図である。 指示具の別の構成例を示す図の一例である。 座標検出システムの構成例を示す図の一例である。 周辺発光部とディスプレイの側面図の一例である。 周辺発光部の構造を模式的に説明する図の一例である。 検出部の内部構成および発光した指示具の受光を模式的に示す図の一例である。 検出部が検出する受光レベルを模式的に示す図の一例である。 指示具以外の例えば手指による発光の遮断が生じた場合の光の強度分布を示す図の一例である。 発光した指示具による光の強度分布を示す図の一例である。 検出部とアプリケーションがピーク位置を決定する手順、検出部とアプリケーションが極小位置を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。 ディスプレイに表示されるUI画像、ストローク画像、出力画像の合成を模式的に説明する図の一例である。 再帰性反射部材が用いられた場合の検出部の概略構成図、遮光型の検出部の概略構成図の一例である。 周辺発光部の点灯周期と、極大領域検出部と極小領域検出部の検出サイクルの関係を示すシーケンス図の一例である。 検出部とアプリケーションがピーク位置又は極小位置を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、座標検出システムのシステム構成図の一例である。座標検出システム500は、ディスプレイ200、4つの検出部11a〜11d(任意の1つ以上検出部を示す場合は、単に検出部11という)、4つの周辺発光部15a〜15d(任意の1つ以上検出部を示す場合は、単に周辺発光部15という)、コンピュータ100、及び、付加的な要素としてPC(Personal Computer)300を有している。
4つの周辺発光部15a〜15dはディスプレイ200の周囲に配置されているか、着脱可能に装着されている。コンピュータ100にはPCが接続されており、コンピュータ100はPC300が出力した映像をディスプレイ200に表示することができる。
コンピュータ100には座標検出システム500に対応したアプリケーションがインストールされており、アプリケーションは検出部からの信号に基づきユーザが操作した位置を検出する。アプリケーションは位置に基づきジェスチャーを解析し、コンピュータ100を制御する。なお、アプリケーションは、操作用のメニューをディスプレイ200に表示することができる。
例えば、ユーザが線を描画するメニューに触れた後、指示具13でディスプレイ200の盤面に図形を描画した場合、コンピュータ100は指示具13が触れている位置をリアルタイムに解析して、時系列の座標を作成する。コンピュータ100は時系列の座標を接続して線を作成しディスプレイ200に表示する。図ではユーザが三角形の形状に沿って指示具13を移動させたため、コンピュータ100は一連の座標を1つのストローク(三角形)として記録する。そして、PC300の画像と合成してディスプレイ200に表示する。
このように、ディスプレイ200がタッチパネル機能を有していなくても、座標検出システム500を適用することで、ユーザは指示具13でディスプレイ200に触れるだけで様々な操作が可能になる。また、後述するように、ユーザは指示具13を用いなくても手指で位置を入力できる。
〔座標検出システムの概略〕
図2は、本実施形態の座標検出システム500による座標の検出を模式的に説明する図の一例である。コンピュータ100は、図2(a)の右側に示すような各検出部(図2では検出部11cのみを示す)が検出した周辺発光部15の強度分布を保持している。x軸はディスプレイ200の辺(図2では底辺)に対する角度θであるとする。盤面上に何もない場合、図2(a)の右側のような強度分布が得られる。
本実施形態の指示具13は先端発光部130を有している。先端発光部130は指示具13の先端が盤面に触れるとその押圧で発光する。指示具13の先端発光部130が発光している場合、検出部11cが検出する光の強度分布は、図2(a)の左側に示すような形状になる。すなわち、指示具13による発光が重なって指示具13の先端がある位置の強度が、周辺発光部15の強度よりも大きくなる。
コンピュータ100は、予め記憶されている強度分布と検出部が検出した強度分布を比較することで、指示具13による発光強度の増加部分を検出する。これにより、指示具13の位置θを特定することができる。
また、図2(b)はユーザが指示具13ではなく手指14で位置を入力する際の座標の検出を模式的に説明する図の一例である。同様に、コンピュータ100は予め、図2(b)の右側に示すような各検出部(図2では検出部11cのみを示す)が検出した周辺発光部15の強度分布を記憶している。
ユーザが手指14で盤面に触れた場合、検出部11cが検出する光の強度分布は、図2(b)の左側に示すような形状になる。すなわち、周辺発光部15の光が手指14により遮断されて手指14の先端がある位置の強度が、周辺発光部15の強度よりも小さくなる。
コンピュータ100は、予め記憶されている強度分布と検出部11cが検出した強度分布を比較することで、手指14による発光強度の減少部分を検出する。これにより、手指14の位置θを特定することができる。
なお、手指14は、先端発光部130を有する指示具13以外の指示具の総称であり、手指の他、指示具13のペン尻、先端発光部130を有さない指示具13などを含む。すなわち、手指14は発光することなく周辺発光部15の光を遮断するものであればよい。
〔ハードウェア構成図〕
図3は、コンピュータ100のハードウェア構成図の一例を示す。コンピュータ100は、市販の情報処理装置又は座標検出システム用に開発された情報処理装置である。コンピュータ100は、アドレスバスやデータバス等のバスライン118を介して電気的に接続されたCPU101、ROM102、RAM103、SSD104、ネットワークコントローラ105、外部記憶コントローラ106、センサコントローラ114、GPU112、及び、キャプチャデバイス111を有している。
CPU101はアプリケーションを実行して座標検出システム500の動作全体を制御する。ROM102にはIPL等が記憶されており、主に起動時にCPU101が実行するプログラムが記憶されている。RAM103は、CPU101がアプリケーションを実行する際のワークエリアとなる。SSD104は、座標検出システム用のアプリケーション119や各種データが記憶された不揮発メモリである。ネットワークコントローラ105は、不図示のネットワークを介してサーバなどと通信する際に通信プロトコルに基づく処理を行う。なお、ネットワークは、LAN又は複数のLANが接続されたWAN(例えばインターネット)などである。
外部記憶コントローラ106は、着脱可能な外部メモリ117に対する書き込み又は外部メモリ117からの読み出しを行う。外部メモリ117は、例えばUSBメモリ、SDカードなどである。キャプチャデバイス111は、PC300が表示装置301に表示している映像を取り込む(キャプチャする)。GPU112は、ディスプレイ200の各ピクセルの画素値を演算する描画専用のプロセッサである。ディスプレイコントローラ113は、GPU112が作成した画像をディスプレイ200に出力する。
センサコントローラ114には、4つの検出部11a〜11dが接続されており、赤外線光遮断による三角測量方式による座標の検出を行う。詳しくは後述する。
なお、本実施形態では、コンピュータ100は指示具13と通信する必要はないが、通信機能を有していてもよい。この場合、図示するようにコンピュータ100は電子ペンコントローラ116を有し、指示具13から押圧信号を受信する(図6のように指示具13が通知手段139を有している場合)。これにより、コンピュータ100は先端が押圧されているか否かを検出することができる。
なお、座標検出システム用のアプリケーションは、外部メモリ117に記憶された状態で流通されてもよいし、ネットワークコントローラ105を介して不図示のサーバからダウンロードされてもよい。アプリケーションは圧縮された状態でも実行形式でもよい。
図4は、コンピュータ100の機能ブロック図の一例を示す。図示する機能はCPU101がアプリケーションを実行すると共に、検出部11やコンピュータ100のリソースなどのハードウェアと協働することで実現される。
コンピュータ100は、1つの検出部11に対し極大領域検出部21、極小領域検出部22、ピーク位置抽出部23及び極小位置抽出部24をそれぞれ有している。極大領域検出部21、極小領域検出部22、ピーク位置抽出部23及び極小位置抽出部24に添えられた符号a〜dは検出部11a〜11dに対応するが以下省略する。
極大領域検出部21は、検出部11が検出した各受光素子の受光レベルが閾値より大きい領域を検出する。すなわち、指示具13の先端発光部130による発光を検出した受光素子をある程度の領域で絞り込む。ピーク位置抽出部23は、極大領域検出部21が検出した領域から受光レベルがピークとなる受光素子を特定して座標計算部25に出力する。例えば、連続して閾値を超えた領域の中心の受光素子をピーク位置に決定する。または、連続して閾値を超えた領域のうち最も受光レベルの高い受光素子をピーク位置に決定してもよい。受光素子は例えば受光素子番号などで特定される。
他の3つの極大領域検出部21とピーク位置抽出部23も同様に、受光レベルがピークとなる受光素子を特定して座標計算部25に出力する。
極小領域検出部22は、検出部11が検出した各受光素子の受光レベルが閾値より小さい領域を検出する。すなわち、周辺発光部15の光が手指14などにより遮光されたことで受光レベルが低下した受光素子をある程度の領域で絞り込む。極小位置抽出部24は、極小領域検出部22が検出した領域から受光レベルが極小となる受光素子を特定して座標計算部25に出力する。例えば、連続して閾値を下回った領域の中心の受光素子を極小位置に決定する。
他の3つの極小領域検出部22と極小位置抽出部24も同様に、受光レベルが極小となる受光素子を特定して座標計算部25に出力する。
座標計算部25は、三角測量方式でディスプレイ上の指示具13又は手指14の位置である座標を計算する。三角測量では隣接した検出部11が検出し、ピーク位置抽出部23が抽出したピーク位置を使用するので、座標計算部25はピーク位置aとbから受光レベルがピークとなる座標を計算し、ピーク位置bとcから受光レベルがピークとなる座標を計算し、ピーク位置cとdから受光レベルがピークとなる座標を計算し、ピーク位置dとaから受光レベルがピークとなる座標を計算する。極小位置についても同様である。なお、三角測量による座標の計算については後述する。
なお、図では、極大領域検出部21、ピーク位置抽出部23、極小領域検出部22、及び、極小位置抽出部24は検出部11の数だけ存在する。しかし、ソフトウェアの構成としては、1組の極大領域検出部21、ピーク位置抽出部23、極小領域検出部22、及び、極小位置抽出部24を時分割的に各検出部に対応させてもよい。
座標計算部25が計算した座標は操作判定部26とストローク記録部27に出力される。操作判定部26は、座標からジェスチャー(タップ、ピンチ、ドラッグ等)を検出してユーザ操作を特定する。座標がUI(ユーザインターフェース)として表示されているメニューの位置に対応し、特定のジェスチャーが検出された場合には、座標により選択されたメニューを受け付ける。また、このようなメニュー操作でない場合は、ストローク記録部27は周期的に検出される座標を一筆分のストロークとしてストロークDB29に記録する。ストロークDB29には、例えば1ページ毎に該ページに描画されたストロークデータが記憶されている。1つのストロークデータは一筆分の座標の集まりである。座標以外に色や線幅を記録してもよい。また、本実施形態では、指示具13又は手指14のどちらで描画されたかを記録することができる。これにより、ディスプレイ200にストロークを表示する際にストロークの表示態様を変えることができる。
UI作成部30は、アプリケーションに予め設定されているUI画像を生成する。画像合成部28は、1ページ分のストロークデータ、UI作成部30が作成したUI画像、及び、PC300から取り込まれた出力画像をレイヤーとして重ねて合成しディスプレイ200に表示する。こうすることで、PC300の出力画像にストロークを重ねて表示できる。
〔指示具〕
図5(a)は指示具13の一例を説明する図である。指示具13は主に可動部131、圧力センサ133及び把持部140とを有している。すなわち、ホワイトボードにユーザが手書きするためのマーカーペンなどにおけるインクの滲出部の代わりに又は滲出部と共に、可動部131が設けられている。可動部131は、先端付近に赤外光を透過させる(かつ好ましくは可視光を遮蔽する)プラスチックやガラスなどに光源134が収容された先端発光部130を有している。
光源134が発する光の波長は、検出部11が検出しうる波長の範囲に対応させればよいが、例えば赤外光が用いられる。したがって、光源134が発光してもユーザや視聴者が光を目視しないで済む。なお、光源134が発する光の波長はで可視光でもよい。可視光であれば、ユーザが点灯の有無を確認できる。先端発光部130とは別の例えば後端部に可視光で発光する発光部を設けてもよい。これにより、ユーザは指示具13が発光していることを目視で確認できる。先端発光部130の光源134は例えばLEDであるが、電球などでもよい。
可動部131は、把持部140の端部の中空部を、把持部140の軸方向に摺動可能に保持されている。可動部131の把持部140側の端部には、中空部の開口部142と係止するための凸部141が円周に沿って形成されている。したがって、可動部131は、圧力センサ133と開口部142の間で把持部140の軸方向に移動できる。
把持部140は圧力センサ133と接続されたIC135、指示具13に電力を供給するバッテリ136を有している。圧力センサ133は、可動部131が圧力センサ133を押圧する圧力を検出するセンサであり、閾値以上の圧力を検出するとON信号をIC135に出力する。したがって、ユーザが指示具13を把持して盤面に描画すると、圧力センサ133に閾値以上の圧力が生じ、IC135がON信号を検出できる。
IC135と光源134は電力供給線132を介して接続されている。IC135はON信号を検出すると電力供給線132を介して光源134を点灯させ、ON信号を検出しなくなると光源134を消灯する。したがって、ユーザが指示具13で描画している間のみ、光源134が点灯する。
図5(b)は指示具13の別の構成例を示す図である。図5(b)では、可動部131が伸縮又は変形する部品で形成されている。可動部131は内部に空洞137を有しており、空洞137を利用して可動部131が伸縮又は変形することができる。可動部131は、ユーザが筆記する際に先端に圧力が加わることで、先端発光部130が把持部140に接近することを許容する。可動部131の伸縮する部品としては、たとえば主な構成要素としてゴムやエラストマーを含む部品、持ち手部分の軸方向にバネを配置した部品、又は、伸縮可能な網状部品などがある。
先端発光部130には光源134が搭載されており、光源134とIC135を電気的に接続する電力供給線132が中空部を介して接続されている。先端発光部130には、指示具13の軸方向に円柱部138が延設されている。ユーザが描画を開始して指示具13に筆圧が加わると可動部131が変形して、円柱部138が圧力センサ133を押圧する。圧力センサ133に閾値以上の圧力が生じ、IC135がON信号を検出する。ユーザが描画を終了すると、弾性力により可動部131が元の形状に戻るため、円柱部138は圧力センサ133から離隔される。
IC135はON信号を検出すると光源134を点灯させ、ON信号を検出しなくなると光源134を消灯する。したがって、ユーザが指示具13で描画している間のみ、光源134が点灯する。
なお、図示する可動部131の形状は一例に過ぎず、可動部131が伸縮又は変形して圧力センサ133が圧力を検出可能な構造であればよい。
また、先端部で筆圧を検出してLEDを点灯させるのではなく、持ち手部分にスイッチを配置し、ユーザが筆記時にスイッチを無意識又は意識的にONすることで光源134を点灯してもよい。また、このスイッチを圧力センサ133で構成してもよい。
以上のように、ユーザが筆記中に先端発光部130が発光することで、検出部11は筆記中の座標を検出できる。
図6は、指示具13の別の構成例を示す図の一例である。図6の指示具13は図5(a)の構成に加え、通知手段139を有している。通知手段139は、たとえば電波の発生装置、音波の発生装置、又は、先端発光部130とは波長の異なる光の発光装置などである。
IC135は先端の押圧とは無関係に、不図示の電源スイッチがONになると先端発光部130を常時発光させる。また、図5(a)と同様に、先端発光部130が押圧されるとIC135は筆記中であることを検出する。IC135は、ON信号を検出すると、通知手段139を制御して電波、音波、又は、光の1つ以上を出力させる。コンピュータ100の電子ペンコントローラ116は、通知手段139からの通知により、筆記中であることを検出する。
このような構成であれば、筆記中であることを先端発光部130以外から検出できるだけでなく、筆記中でなくても先端発光部130の発光により指示具13の座標を取得することが可能となる。よって、ユーザは指示具13を筆記以外の用途にも用いることができる。例えば、指示具13の先端に圧力が作用していない状態では、操作判定部26は領域の指定という操作を受け付け、指示具13の先端に圧力が作用している状態ではストローク記録部27によりストロークを記録するという操作を受け付ける。なお、図6の通知手段139は、図5(b)の構成の指示具13に搭載してもよい。
〔電子黒板の構成例〕
図7は、座標検出システム500の構成例を示す図の一例である。上述したように電子黒板は、検出部11、及び、周辺発光部15を主要な要素としてディスプレイ200の盤面における指示具13又は手指14の座標を算出する。検出部11、及び、周辺発光部15を図示するように配置することで、ディスプレイ上の任意の位置の座標を検出可能になる。このように、電子黒板の用途においては、検出範囲はたとえばコンピュータ100の出力を表示するディスプレイ200の表示範囲と一致させる。したがって、ディスプレイ200のサイズに応じて長さの異なる周辺発光部15を配置する。
周辺発光部15は、座標検出システム500の電源のONなどにより自動的に発光を開始する。または、周辺発光部15は、座標検出システム500の電源とは独立にユーザが点灯・消灯を操作してもよい。周辺発光部15の光の強度は、指示具13の先端発光部130の光の強度よりも小さい。
また、波長については指示具13の波長と同じである必要はないが、周辺発光部15の波長は検出部11の個体撮像素子が感度を有する波長である。例えば、指示具13と周辺発光部15の光の波長は共に赤外光とする。しかしながら、波長域が赤外光で同じでも、ピーク波長が異なるなどの差異は許容される。この場合、波長の違いに基づき周辺発光部15の光から指示具13の光を分離できる。また、指示具13や周辺発光部以外の可視光が検出部11に侵入することを防止できれば、指示具13と周辺発光部15の一方又は両方を可視光としてもよい。
図7では、4つの検出部11がディスプレイ200の四隅(頂点)に配置されている。これは配置方法の一例であり、検出範囲において同時に検出したい指示具13や手指の数などの条件により、検出部11の数は増減させてもよい。三角測量の原理により、2つの検出部で1つの座標を検出可能であるため、最低2つの検出部11があればよい。3つの検出部11が配置された場合、検出部11aと検出部11bで1つの座標を、検出部11bと検出部11cで1つの座標をそれぞれ検出可能である。このように検出部の数がn個の場合、同時にn-1個の座標を検出できる。なお、数学的な処理により、検出部11の数がn個でも同時にn-1個より多くの座標を検出できる。
周辺発光部15は棒状の発光体を有しており、棒状の発光体の軸方向がディスプレイ200の各辺と平行になるようにそれぞれの周辺発光部15が配置されている。
図8(a)は周辺発光部15とディスプレイ200の側面図の一例である。図8(a)では、上下の周辺発光部15を示しており、左右の周辺発光部15は省略した。周辺発光部15は、ディスプレイ200の盤面に対し突出して配置される。これにより、周辺発光部15が発する光を指示具13又は手指14が遮光したことを検出部11が検出できる。なお、盤面に対する突出量は1〔cm〕前後であるが、この長さは検出部11の性能に応じて設計すればよく、1〔cm〕より短い場合も長い場合もある。コンピュータ100は、指示具13又は手指14がディスプレイ200に触れていなくても、突出量内に進入すれば座標を検出することが可能である。
図8(b)は周辺発光部15の側面図の別の一例を示す。図8(b)では、4つの周辺発光部15が背面版15eに連結されている。連結により4つの周辺発光部15は四角形の縁を形成するので、ディスプレイ200は縁が形成するスペース内に収容される。周辺発光部15がディスプレイ200の盤面に対し突出して配置されることは同様である。周辺発光部15と背面版15eとの連結位置は、ディスプレイ200のサイズに応じて調整可能になっている。
検出部11の向きはディスプレイ200の最寄りの辺に対し例えば45度の角度で固定される。または、対角の頂点に向けてもよい。このように配置することで、検出部11は検出部11に対向する二辺を視野角に含めることができる。検出部11の辺に対する角度が45度の場合、対向する二辺の全体を視野角に含めるには、視野角が最低90度あればよい。
このような視野角の検出部11を配置することで、検出部11aは周辺発光部15b、15cを、検出部11bは周辺発光部15c、15dを、検出部11cは周辺発光部15a、15dを、検出部11dは周辺発光部15a、15bを、それぞれ視野に含めて撮影することができる。
検出部11を矩形の検出範囲の四隅に配置すれば、いずれの検出部11の視野角も90度に統一することができ、検出部11の結像光学系を共通にすることができる。検出部11の角度が45度でない場合、対向する二辺の全体を視野角に含めることが可能な検出部11を配置することが好ましい。
検出部11は周辺発光部15が発光した光を撮影するが、指示具13又は手によって光が遮断されることを利用して座標を検出するので、周辺発光部15の発光は均一であることが望ましい。均一に発光する光源としては導光板を用いることが有力な手段である。
図9は、周辺発光部15の構造を模式的に説明する図の一例である。周辺発光部15は発光面から順に、プリズムシート161、拡散板162、導光板163、及び、反射フィルム164が層状に配置して作成されている。導光板163には導光板の横面(サイド)から、水平方向にランプやLEDの光源165が発する光を入射させられる。反射フィルム164には反射ドット166が形成されており、導光板163の厚みは光源から遠いほど薄くなっている。導光板163で均一な面光源に変換された光は拡散板で拡散され、さらにプリズムシート161で集光され明るく均一な発光面を形成する。
このような照明方法はサイドライト方式やエッジライト方式とも呼ばれる。光源165が厚みに寄与しないため周辺発光部15を薄く形成できるという利点がある。導光板163の材質としては透明度の高いアクリル樹脂を用いることが効率のよい方法として知られている。
また、サイドライト方式でなく直下型方式の周辺発光部15を採用してもよい。直下型方式では、光源の光を拡散板に対し垂直に入射させ均一な発光面を形成する。
〔受光レベルに基づく角度θの算出〕
図10は、検出部11の内部構成および発光した指示具13の受光を模式的に示す図の一例である。検出部11は、検出部11へ入射した赤外光を結像させる結像レンズ121と、固体撮像素子122とを有している。ここでは、固体撮像素子122は複数の受光素子が一列に配置されたCCD、CMOSであるとする。固体撮像素子122は二次元の撮像素子であってもよい。なお、結像レンズ121と周辺発光部15との間に赤外光だけを透過させるフィルタを配置してもよい。
また、固体撮像素子122の受光面は、ディスプレイ200の盤面に垂直に配置される。一次元配列された固体撮像素子122の合計の受光素子は2048個であり、中心の受光素子は1024番目の受光素子であるとする。
ユーザが、ディスプレイ200を指示具13でタッチすると、指示具13の先端発光部130が発光する。周辺発光部15の赤外光と指示具13の赤外光は結像レンズ121へ入射し、その中心を通過して、固体撮像素子122に到達する。固体撮像素子122は遮光するものがなければ2048個の受光素子で周辺発光部15の光を受光すると共に、先端発光部130が発した光を指示具13の位置θpに応じた受光素子で受光する。先端発光部130の光を受光した受光素子の受光レベルは突出して大きくなる。また、不図示だが、手指14が周辺発光部15の光を遮光した場合、手指14の位置に対応する受光素子の受光レベルは突出して小さくなる。
上記のように、結像レンズ121の中心に直角に入射した光は、固体撮像素子122の中心である1024番目の受光素子により受光される。結像レンズ121の中心に対しθpの角度で入射する光は結像レンズ121で屈折され、結像レンズ121の中心に対しθgの角度で受光素子に受光される。また、角度θgと固体撮像素子122の受光素子は1対1に対応させることが可能である。したがって、受光レベルが極大・極小となる受光素子が分かれば、角度θpを求めることができる。
まず、受光レベルが極大・極小となる受光素子と結像レンズ121の中心との間隔をDとする。結像レンズ121の焦点距離をfとする。これらから角度θgは以下のように表すことができる。
θg=arctan(D/f) …(A)
θgに対しθpは一意に決まるので、θgが分かればθpを求めることができる。また、焦点距離fは固定である。したがって、上記の座標計算部25は、例えば受光素子番号にθpが対応づけられたテーブルを参照して、受光素子番号からθpを決定することができる。
〔三角測量による座標の計算〕
検出部11cによりディスプレイ上の一点を指示する指示具13又は手指14の角度θR(図10のθpに相当)が分かり、検出部11dにより指示具13又は手指14の角度θLが分かれば、三角測量により座標を算出できる。図7に示したように、左側の検出部11dの固体撮像素子122の中心と、右側の検出部11cの固体撮像素子122の中心との距離をwとする。距離wは測定可能な値である。したがって、wと式(A)(B)とから、三角測量の原理により、座標計算部25は、手指14又は指示具13で指示された点の2次元座標(x,y)は、
x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(1)
y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(2)
として算出することができる。
式(A)(B)(1)(2)は、座標計算部25に機能の一部として組み込まれている。したがって、受光レベルがピーク・極小値となる受光素子を特定できれば、指示具13又は手指14の座標(x,y)はθL,θRの関数として算出される。
〔信号波形〕
図11は、検出部11が検出する受光レベルを模式的に示す図の一例である。図11(a)は検出部11c、周辺発光部15a、15dと指示具13の位置を模式的に示す図の一例である。
図11(b)は検出部11cの視野のうち周辺発光部15aのみが発光する光の受光レベルについて簡易的に示している。図11(c)では検出部11cの視野のうち周辺発光部15dのみが発光する光の受光レベルについて簡易的に示している。x軸は検出部11cが有する一次元の固体撮像素子122の受光素子番号に相当し、角度θに変換される。y軸は光の受光レベルを示す。
指示具13による発光や手指14などの遮るものがない状態では、周辺発光部15によって発せられる光の強度は、検出部11から周辺発光部15までの距離に依存する。なお、周辺発光部15は均一に発光し、周辺発光部15が発する光線に方向依存性がないものとする。したがって、例えば検出部11cの視野範囲となる周辺発光部15d、15aの範囲において、検出部11b、11d付近からの光が最も強くなり、検出部11a付近からの光が最も弱くなる。
検出部11cは2つの周辺発光部15a、15dの光を受光するので、検出部11cの受光レベルは周辺発光部15aの光の受光レベルと周辺発光部15dの光の受光レベルを合成したものとなる。
図11(d)は2つの周辺発光部15a,15dの合成された受光レベルを模式的に示す。なお、受光レベルの強度分布は模式的な図であり、必ずしも実際の強度分布と一致しない。この受光レベルに対し、指示具13の先端発光部130による受光レベルの極大、及び、手指14による受光レベルの極小、を検出することで、指示具13又は手指14の座標を検出することができる。極大領域検出部21及び極小領域検出部22は、受光素子毎の受光レベルを閾値として保持している。なお、極大領域検出部21が保持する閾値は各受光素子の受光レベルよりも少し大きい値(例えば受光レベルより5〜10%くらい大きな値)とし、極小領域検出部22が保持する閾値は各受光素子の受光レベルよりも少し小さい値(例えば受光レベルより5〜10%くらい小さな値)とする。
従来の赤外線光遮断による三角測量方式では受光レベルがほぼゼロになる受光素子を検出すればよく受光素子毎に閾値を記憶しておく必要はなかった。また、ペン先のみが発光する三角測量方式においても受光レベルがゼロより十分に大きい受光素子を検出すればよく受光素子毎に閾値を記憶しておく必要はなかった。本実施形態では、受光素子毎に閾値を記憶しておくことにより、周辺発光部15の光と指示具13の光が重畳しても、指示具13の光を検出した受光素子を特定できる。なお、隣接した受光素子の受光レベルは急に変化しないので、1つの受光素子毎に閾値を保持するのでなく、いくつかの受光素子(例えば、数個〜数十個)をグループとして共通の閾値を保持していてもよい。
極大領域検出部21及び極小領域検出部22は、座標検出システム500の起動時などに周辺発光部15の光の受光レベルを検出して閾値を更新する。また、ユーザ操作により任意のタイミングで周辺発光部15の光の受光レベルを検出して閾値を更新する。こうすることで、最適な閾値を維持できる。
また、ユーザが座標検出システム500を使用中に、検出部11の受光特性又は周辺発光部15の光の強度が変化するおそれがある。このため、閾値はユーザが座標検出システム500を使用中も随時更新されることが好ましい。例えば、受光レベルと閾値を比較しても有意な差が見られない場合、極大領域検出部21又は極小領域検出部22が取得した受光レベルを新たな閾値とする。こうすることで、検出部11の受光特性又は周辺発光部15の光の強度に経時変化がある場合でも、適切な閾値を維持し、座標を検出できる。
図12は、指示具以外の例えば手指14による発光の遮断が生じた場合の光の強度分布を示す図の一例である。図12では例えば手指14によって光が遮断されている状態を示している。指示具以外の遮断物には指示具13のような発光機能がないため、周辺発光部15からの光線は検出部11に至る途中で遮断される。検出部11が検出する光の強度分布は手指14が指示した場所の中心部が凹んだ形状(極小値)となって観測される。
したがって、極小値の受光素子を特定できれば上述したように角度θR(図10のθpに相当)を決定できる。極小領域検出部22は、点線で示す閾値を下回った受光素子Ei〜Ejを検出する。極小位置抽出部24は、例えば受光素子Ei〜Ejの中央を極小位置に決定する。座標計算部25は極小位置が分かると角度θRを決定できる。
同様に、検出部11dが検出した受光レベルにおいても極小値が現れるので、角度θLを決定できる。角度θL,θRが得られることで、一般に知られている三角測量の方法(後述する)により検出範囲中における手指14の座標(x、y)を求めることができる。
図13は、発光した指示具13による光の強度分布を示す図の一例である。指示具13の発光部の光が周辺発光部15が発する光よりも強いため、周辺発光部15による受光レベルよりも大きいピークが現れる。
したがって、ピークの受光素子を特定できれば、角度θRを決定できる。極大領域検出部21は、点線で示す閾値を超えた受光素子Ei〜Ejを検出する。ピーク位置抽出部23は、例えば受光素子Ei〜Ejの中央をピーク位置に決定する。座標計算部25はピーク位置が分かると角度θRを決定できる。
同様に、検出部11dが検出した受光レベルにおいてもピークが現れるので、角度θLを決定できる。角度θL,θRが得られることで、一般に知られている三角測量の方法(後述する)により検出範囲中における手指14の座標(x、y)を求めることができる。
上記のように閾値を最適化できるが、閾値としては、指示動作により盤面が指示されていない状態の強度分布の受光レベルそのものとしてもよい。これは、図11(d)の強度分布と図12又は図13の強度分布を比較することに相当する。
また、上記のように閾値を最適化したとしても、本実施形態では図11(d)の強度分布を保持しておくことで閾値の最適化が可能となる。したがって、図11(d)の強度分布に含まれる受光レベルと図12又は図13の強度分布に含まれる各受光レベルを受光素子毎に比較するという考え方は同じである。強度分布同士を比較する処理を忠実に行うのであれば、図11(d)の強度分布から図12又は図13の強度分布を受光素子毎に減算し、差がゼロと見なせない受光素子を決定すればよい。
ところで、図13では指示具13による受光レベルのピークの両隣に受光レベルの谷(太線)が現れている。受光レベルの谷は指示具13の先端発光部130以外の部分により、周辺発光部15からの光が遮断されていることにより生じたものである。換言すると、谷部に挟まれた範囲に受光レベルのピークが存在するといえる。したがって、極大領域検出部21とピーク位置抽出部23は以下のようにしてピーク位置を決定してもよい。
極大領域検出部21は、例えば、受光素子番号の昇順又は降順に閾値と比較する。そして、
・閾値を下回った連続領域が検出されること
・閾値を超えた連続領域が検出されること
・閾値を下回った連続領域が検出されること
という条件を連続して満たす場合に、ピークを含む領域を検出する。例えば、閾値を下回った1つめの連続領域(特許請求の範囲の第1領域の一例)の最小値と、閾値を下回った2つめの連続領域(特許請求の範囲の第2領域の一例)の最小値の間を領域Ei〜Ejとして検出する。ピーク位置抽出部23は、例えば受光素子Ei〜Ejの中央をピーク位置に決定する。
2つの谷に着目する利点は、必ずしも閾値を超えた連続領域が検出されなくても、ピーク位置を特定できることである。2つの谷部の間にピーク位置があるという前提なら、以下の条件でピーク位置を抽出できる。極大領域検出部21は、
・閾値を下回った連続領域が検出されること
・その後、所定数の受光素子内で、閾値を下回った連続領域が再度検出されること
という条件を連続して満たす場合に、ピークを含む領域を検出する。ピーク位置抽出部23は、1つめの閾値を下回った連続領域の最小値と、2つめの閾値を下回った連続領域の最小値の間を領域Ei〜Ejの中央をピーク位置に決定する。
したがって、2つの谷に着目することで、受光レベルが閾値を超えない場合でもピーク位置を決定できる。
〔動作手順〕
図14(a)は、検出部11とアプリケーションがピーク位置を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。図14(a)の処理は、座標検出システム500の電源がONになると開始される。
まず、極大領域検出部21は、周辺発光部15が発する光を取り込む(S10)。すなわち、手指14や指示具13が周辺発光部15の光を遮光しない状態で、周辺発光部15のみが発する光の受光レベルを受光素子毎に取り込む。この値又はこの値よりやや大きい値を閾値とする。閾値となる受光レベルを取り込んでいる間、UI作成部30はディスプレイ200に「ディスプレイに触れないでください」などのメッセージを表示することが好ましい。
閾値の取り込みが終了すると、極大領域検出部21は各受光素子の受光レベルを取得する(S20)。
そして、極大領域検出部21は記憶している閾値と受光レベルを比較して、有意な差があるか否かを判定する(S30)。
有意な差がない場合(S30のNo)、極大領域検出部21はステップS20、S30の処理を繰り返す。
有意な差がある場合(S30のYes)、ピーク位置抽出部23は有意な差がある領域の中央をピーク位置に決定する(S50)。ピーク位置の受光素子番号は座標計算部25に出力されるので、ユーザが発光する指示具13で指示した座標が計算される。
図14(b)は、検出部とアプリケーションが極小位置を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、極大領域検出部21は、周辺発光部15が発する光を取り込む(S10)。すなわち、手指14や指示具13が周辺発光部15の光を遮光しない状態で、周辺発光部15のみが発する光の受光レベルを受光素子毎に取り込む。この値又はこの値よりやや小さい値を閾値とする。
閾値の取り込みが終了すると、極小領域検出部22は各受光素子の受光レベルを取得する(S20)。
そして、極小領域検出部22は記憶している閾値と受光レベルを比較して、有意な差があるか否かを判定する(S30)。
有意な差がない場合(S30のNo)、極小領域検出部22はステップS20、S30の処理を繰り返す。
有意な差がある場合(S30のYes)、極小位置抽出部24は有意な差がある領域の中央を極小位置に決定する(S50)。極小位置の受光素子番号は座標計算部25に出力されるので、ユーザが手指14などで指示した座標が計算される。
〔ディスプレイに表示される画面の一例〕
図15は、ディスプレイ200に表示されるUI画像、ストローク画像、出力画像の合成を模式的に説明する図の一例である。画像合成部28は視線方向に対し初期設定されている優先順位で3つの画像を合成する。ユーザが任意の画像を優先して手前で表示させたり、一部の画像の合成を行わないことも可能である。
また、画像合成部28は、指示具13で描画されたストロークと手指14で描画されたストロークを異なる態様で表示することができる。当然ながら、同じ態様で表示してもよい。画像合成部28は例えば、指示具13で描画されたストロークを実線で表示し、手指14で描画されたストロークを例えば点滅する実線で表示する。または、例えば、指示具13で描画されたストロークを例えば黒線で表示し、手指14で描画されたストロークを例えば赤線で表示する。または、指示具13で描画されたストロークを例えば実線で表示し、手指14で描画されたストロークを例えば点線で表示する。このようなストロークの表示態様の変更は、ユーザがUIから選択しなければならないのが通常であるが、本実施例では指示具13と手指14を切り替えるだけでストロークの表示態様を変更できる。
〔周辺発光部の変形例〕
図16(a)は、再帰性反射部材が用いられた場合の検出部の概略構成図の一例である。図16(a)に示すように、周辺発光部15でなく光を反射する再帰性反射部材をディスプレイ200を囲むように配置してもよい。
図16(a)の検出部11は、投光部150と受光部120とを備えている。投光部150は、スポットをある程度絞ることが可能なLD(Laser Diode:半導体レーザ)、ピンポイントLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源である発光手段151を備えている。この発光手段151からディスプレイ200の盤面に対して垂直に照射された光は、一方向の倍率のみを変更可能なシリンドリカルレンズ152によってx方向にコリメートされる。シリンドリカルレンズ152によってx方向にコリメートされた光は、シリンドリカルレンズ152とは曲率の分布が直交する2枚のシリンドリカルレンズ153,154によりy方向に対して集光される。つまり、これらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ152,153,154)の作用により、発光手段151からの光を線状に集光した領域がシリンドリカルレンズ154の後方に形成されることになる。シリンドリカルレンズ154を通過した光は、ハーフミラー155で折り返され、ディスプレイ200の表面に沿った平行光で、盤面上を進行する。
盤面に平行に進行した光は、再帰性反射部材18で再帰的に反射され、再び同一光路を辿ってハーフミラー155に戻ることになる。再帰性反射部材18で反射されてハーフミラー155に戻った再帰反射光は、ハーフミラー155を透過して受光部120に入射する。以降は図10と同様である。
図16(b)は遮光型の検出部の概略構成図の一例である。図16(b)では2つの周辺発光部15a、15bにそれぞれ対向する2つの受光部19a、19bが配置されている。この場合、受光部19a、19bは赤外光が検出されない受光素子により、手指14による座標を検出する。また、指示具13の先端発光部130が発光した場合、受光部19a、19bの受光素子のうち、指示具13から最も近い受光素子で受光レベルがピークを示す。よって、極大領域検出部21が閾値と比較するという上記の方法で領域を絞り、ピーク位置抽出部23が領域の中央をピーク位置に決定することができる。
このように、本実施形態の周辺発光部15と検出部11は、手指14の位置を検出でき、かつ、指示具13の位置を検出できれば、本実施形態の態様に限定されるものではない。
〔その他〕
本実施例では、表示装置としてディスプレイ200を用いたが、表示装置としてプロジェクタを用いてもよい。この場合、図3のディスプレイコントローラ113にプロジェクタが接続される。プロジェクタは周辺発光部15に囲まれた領域に画像を投影する。周辺発光部15に囲まれた領域は、表示機能を備えていない例えばホワイトボート又は本実施例のディスプレイ200でもよい。
また、表示装置としてリアプロジェクションを用いてもよい。同様に図3のディスプレイコントローラ113にプロジェクタが接続される。プロジェクタは、投影面の背面から画像を投影する。
また、表示装置としてHUD(Head Up Display)を用いてもよい。同様に図3のディスプレイコントローラ113にプロジェクタが接続される。プロジェクタは、周辺発光部15に囲まれた領域に画像の虚像を投影する。
以上のように、本実施形態の座標検出システム500は、周辺発光部15からの光の遮断と指示具13による発光とを検出することにより、指示具13の座標と指示具以外の手指14などの座標の両方を取得することができる。したがって、ユーザは特殊な指示具がなくても座標を入力でき、特殊な指示具を用いても座標も入力することができる。
本実施例では、周辺発光部15の発光状態と消灯状態が周期的に切り替わる座標検出システム500について説明する。検出部11による検出サイクルには、発光状態と消灯状態が含まれるので、検出部11は発光状態で手指14で遮光された場合の座標、及び、消灯状態で発光した指示具13の座標を検出できる。
指示具13の光の発光強度は、指示具13の構成や筆記中の指示具13の角度変化などにより、周辺発光部15よりも必ずしも強く検出されない場合がありうる。本実施例では、消灯状態で発光した指示具13の座標を検出することで、指示部の座標を検出可能になる。
なお、本実施例において、図3,4において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図17は、周辺発光部15の点灯周期と、極大領域検出部21と極小領域検出部22の検出サイクルの関係を示すシーケンス図の一例である。周辺発光部15が消灯している間、極大領域検出部21が極大値を検出する。周辺発光部15が点灯している間、極小領域検出部22が極小値を検出する。極大値の検出において閾値は、周辺発光部15が消灯状態の受光レベル(例えばゼロよりやや大きい値)とすればよい。閾値が小さくなることで発光した指示具13の座標を検出しやすくなる。なお、極小値の検出における閾値は実施例1と同様でよい。
図18は、検出部とアプリケーションがピーク位置又は極小位置を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。図18の処理は、座標検出システム500の電源がONになると開始される。
まず、極大領域検出部21は、周辺発光部15が発する光を取り込む(S10)。すなわち、手指14や指示具13が周辺発光部15の光を遮光しない状態で、周辺発光部15のみが発する光の受光レベルを受光素子毎に取り込む。これを閾値とする。閾値となる受光レベルを取り込んでいる間、UI作成部30はディスプレイ200に「ディスプレイに触れないでください」などのメッセージを表示することが好ましい。
閾値の取り込みが終了すると、極大領域検出部21は周辺発光部15の消灯周期が始まったか否かを判定する(S12)。消灯周期は例えばステップS10で閾値を決定する際に受光レベルを監視することで特定される。なお、極大領域検出部21に予め定数として保持されていてもよい。
消灯周期が始まった場合(S12のYes)、実施例1の図14と同様に、ステップS20〜S40が実行され、ピーク位置が決定される。
消灯周期が始まっていない場合(S12のNo)、極小領域検出部22は周辺発光部15の点灯周期が始まったか否かを判定する(S14)。点灯周期は消灯周期と同様に求められる。
点灯周期が始まった場合(S14のYes)、実施例1の図14と同様に、ステップS20〜S42が実行され、極小位置が決定される。
なお、周辺発光部15が発光していない時間帯では指示具以外の座標検出を行えないという不都合がある。つまり、ユーザが手指14などで座標を入力できない時間帯があり、座標の精度が低下するおそれがある(周辺発光部15が発光していない時間帯の長さなどによっては低下しない)。
このため、本実施例では、指示具以外による座標検出の用途を、指示具13による座標の検出と比較して精度が要求されない用途に用いることが好ましい。たとえば、ジェスチャー入力などでは文字や記号のストロークよりも精度が要求されない。したがって、操作判定部26は手指14により入力された座標はジェスチャーとして受け付け、指示具13により入力された座標はストロークとして受け付ける。これにより、実用上問題ない座標の検出精度で、手指14などの座標を検出できる。
11 検出部
13 指示具
14 手指
15 周辺発光部
21 極大領域検出部
22 極小領域検出部
23 ピーク位置抽出部
24 極小位置抽出部
25 座標計算部
100 コンピュータ
200 ディスプレイ
300 PC
500 座標検出システム
特開2005−31755号公報 特許第4112878号公報

Claims (12)

  1. 盤面に対する指示動作により指示された座標を検出する座標検出システムであって、
    前記盤面の周囲に配置された周辺発光部の光を水平方向に配列された受光素子で受光する少なくとも2つの受光手段と、
    前記指示動作により遮光されてない状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として前記受光手段が受光した第1の強度分布と、前記指示動作により盤面が指示された状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として前記受光手段が受光した第2の強度分布との比較に基づいて、前記指示動作により指示された座標を検出する座標検出手段と、を有し、
    前記座標検出手段は、前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第1の閾値より、受光レベルが大きい受光素子に基づき、第1の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第2の閾値より、受光レベルが小さい前記受光素子に基づき、第2の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第2の強度分布において前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第1の領域が存在し、該第1の領域から所定距離内に前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第2の領域が存在する場合、
    前記座標検出手段は、前記第1の領域と前記第2の領域の中央部に基づき、前記第1の指示手段が指示する座標を検出する、ことを特徴とする座標検出システム。
  2. 前記周辺発光部が周期的に発光と消灯を繰り返す場合、
    前記座標検出手段は前記周辺発光部が消灯している時間帯の前記第2の強度分布において、前記受光素子ごとに受光レベルが第3の閾値より大きいか否かを比較し、
    前記周辺発光部が点灯している時間帯の前記第2の強度分布において、前記受光素子ごとに受光レベルが第2の閾値より小さいか否かを比較する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の座標検出システム。
  3. 前記受光手段は、四角形の前記盤面の四隅にそれぞれ配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の座標検出システム。
  4. 盤面に対する指示動作により指示された座標を検出する座標検出システムであって、
    前記盤面の周囲に配置された周辺発光部と、
    前記盤面の周囲に配置された周辺発光部の光を水平方向に配列された受光素子で受光する少なくとも2つの受光手段と、
    前記指示動作により遮光されてない状態の前記周辺発光部の光を、前記受光素子ごとの受光レベルの分布として前記受光手段が受光した第1の強度分布と、前記指示動作により盤面が指示された際に前記受光素子ごとの受光レベルの分布として前記受光手段が受光した第2の強度分布との比較に基づいて、前記指示動作により指示された座標を検出する座標検出手段と、を有し、
    前記座標検出手段は、前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第1の閾値より、受光レベルが大きい受光素子に基づき、第1の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第2の閾値より、受光レベルが小さい前記受光素子に基づき、第2の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第2の強度分布において前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第1の領域が存在し、該第1の領域から所定距離内に前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第2の領域が存在する場合、
    前記座標検出手段は、前記第1の領域と前記第2の領域の中央部に基づき、前記第1の指示手段が指示する座標を検出する、ことを特徴とする座標検出システム。
  5. 端部から所定範囲内に発光部が搭載された第1の指示手段をさらに有し、
    前記受光手段は、前記周辺発光部の発光強度に、前記発光部の発光強度が重畳した状態で受光レベルを検出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の座標検出システム。
  6. 前記発光部の発光強度は前記周辺発光部の発光強度よりも大きい、ことを特徴とする請求項5に記載の座標検出システム。
  7. 前記発光部は前記第1の指示手段の端部が押圧された場合に発光し、押圧されなくなると消灯する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の座標検出システム。
  8. 前記第1の指示手段は、端部が押圧された場合に押圧信号を送信する送信手段を有し、
    前記発光部は常時発光しており、
    前記座標検出手段が検出した座標に基づき操作を受け付ける操作受け付け手段を有し、
    前記操作受け付け手段は、前記押圧信号を受信した時に前記座標検出手段が座標を検出したか、又は、前記押圧信号を受信しない時に前記座標検出手段が座標を検出したかによって、異なる操作を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の座標検出システム。
  9. 盤面に対する指示動作により指示された座標を検出する情報処理装置であって、
    前記盤面の周囲に配置された周辺発光部の光を水平方向に配列された受光素子で受光した2つの受光手段から、
    前記指示動作により遮光されてない状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として取得した第1の強度分布と、前記指示動作により盤面が指示された状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として取得した第2の強度分布との比較に基づいて、前記指示動作により指示された座標を検出する座標検出手段と、を有し、
    前記座標検出手段は、前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第1の閾値より、受光レベルが大きい受光素子に基づき、第1の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第2の閾値より、受光レベルが小さい前記受光素子に基づき、第2の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第2の強度分布において前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第1の領域が存在し、該第1の領域から所定距離内に前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第2の領域が存在する場合、
    前記座標検出手段は、前記第1の領域と前記第2の領域の中央部に基づき、前記第1の指示手段が指示する座標を検出する、ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 盤面に対する指示動作により指示された座標を検出する情報処理装置
    前記盤面の周囲に配置された周辺発光部の光を水平方向に配列された受光素子で受光した2つの受光手段から、
    前記指示動作により遮光されてない状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として取得した第1の強度分布と、前記指示動作により盤面が指示された状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として取得した第2の強度分布との比較に基づいて、前記指示動作により指示された座標を検出する座標検出手段、として機能させ、
    前記座標検出手段は、前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第1の閾値より、受光レベルが大きい受光素子に基づき、第1の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第2の閾値より、受光レベルが小さい前記受光素子に基づき、第2の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第2の強度分布において前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第1の領域が存在し、該第1の領域から所定距離内に前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第2の領域が存在する場合、
    前記座標検出手段は、前記第1の領域と前記第2の領域の中央部に基づき、前記第1の指示手段が指示する座標を検出する、プログラム。
  11. 請求項10記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  12. 情報処理装置が盤面に対する指示動作により指示された座標を検出する座標検出方法であって、
    前記盤面の周囲に配置された周辺発光部の光を水平方向に配列された受光素子で受光した2つの受光手段から、
    座標検出手段が、前記指示動作により遮光されてない状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として取得した第1の強度分布と、前記指示動作により盤面が指示された状態の前記周辺発光部の光を前記受光素子ごとの受光レベルの分布として取得した第2の強度分布との比較に基づいて、前記指示動作により指示された座標を検出するステップを有し
    前記座標検出手段は、前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第1の閾値より、受光レベルが大きい受光素子に基づき、第1の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第1の強度分布の受光レベルに基づき前記受光素子ごとに設定された第2の閾値より、受光レベルが小さい前記受光素子に基づき、第2の指示手段が指示する座標を検出し、
    前記第2の強度分布において前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第1の領域が存在し、該第1の領域から所定距離内に前記第1の閾値より小さい受光レベルの受光素子が連続する第2の領域が存在する場合、
    前記座標検出手段は、前記第1の領域と前記第2の領域の中央部に基づき、前記第1の指示手段が指示する座標を検出する、ことを特徴とする座標検出方法。
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