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JP6177439B2 - コイル巻きスペーサーデバイスを備えたバランスばね - Google Patents

コイル巻きスペーサーデバイスを備えたバランスばね Download PDF

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JP6177439B2 JP2016534916A JP2016534916A JP6177439B2 JP 6177439 B2 JP6177439 B2 JP 6177439B2 JP 2016534916 A JP2016534916 A JP 2016534916A JP 2016534916 A JP2016534916 A JP 2016534916A JP 6177439 B2 JP6177439 B2 JP 6177439B2
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Description

本発明は、ばねを用いる共振器の作動を改善するように、コイル巻きどうしが付着するリスクを減らすことを意図されたバランスばねに関する。
測時技術においては、細長材が実質的にアルキメデススパイラル軌道を描くように巻かれるようなバランスばねを形成することがよく行われている。しかし、結晶ケイ素のような新しい材料が測時技術において使用されるにしたがって、コイル巻きどうしが付着することが観測されている。
本発明は、伝統的なバランスばねの代わりであってコイル巻きどうしが付着することを防ぐものを提案することによって、前記課題のすべて又は一部を克服することを目的とする。
このために、本発明は、いくつかのコイル巻きを形成するように巻きつけられた断面が多角形である細長材を有するバランスばねに関し、バランスばねの少なくとも1つのコイル巻きは、少なくとも4つの止めメンバーを有するコイル巻きスペーサーデバイスを有し、前記少なくとも4つの止めメンバーは、前記細長材の前記少なくとも1つのコイル巻きの同じ側の面にマウントされ前記コイル巻きの厚みから突き出ており、前記少なくとも4つの止めメンバーのそれぞれは、前記細長材の別のコイル巻きの反対側の面と接触するように構成しており、衝撃を受けたときに前記別のコイル巻きが前記少なくとも1つのコイル巻きに触れることを防ぐ。
好ましいことに、本発明によると、コイル巻きスペーサーデバイスを備えたバランスばねは、前記少なくとも4つの止めメンバーにおける接触面を制限することによって、コイル巻きどうしが付着するリスクを幾何学的になくす。
本発明の他の好ましい変種は、以下の特徴を有する。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーが、互いに同じ角度を形成するように同じ側の面上に設けられている。
− 前記少なくとも1つのコイル巻きが、90°の角を形成するように4つの止めメンバーを又は45°の角を形成するように8つの止めメンバーを有するコイル巻きスペーサーデバイスを有する。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーが、細長材の高さの少なくとも一部又はすべての上の厚みから突き出ている。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーがそれぞれ、三角柱又は五角柱の形であり、1つのエッジが別のコイル巻きの表面に対向している。
− 別のコイル巻きの表面に対向している前記少なくとも4つの止めメンバーのエッジが、衝撃を受けたときに接触圧力が低くなるように丸められる。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーがそれぞれ、衝撃を受けたときに接触圧力を低くなるように、半円形の柱体の形をしている。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーの半径方向の厚みは、細長材の公称厚みの20%〜50%である。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーに少なくとも部分的に空欠部を設けられ、これによって、バランスばねのアンバランスに対する前記止めメンバーの質量の影響を調整する。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーが、中間的な基礎に補助されて、バランスばねの表面上にマウントされ、これによって、局所的な剛性の増加を制限する。
− 前記少なくとも4つの止めメンバーが、バランスばねの各コイル巻き上に分布している。
− 内周コイル巻きは、アーバーに固定されるように構成するコレットと一体的になっている。
− 前記バランスばねは、ケイ素を含有する材料によって形成されている。
− 前記バランスばねは、一体的にされている。
最後に、本発明は、さらに、前記変種のいずれかに記載のバランスばねを少なくとも1つ有する計時器に関する。
以下の添付図面を参照しながら例としてのみ示す以下の説明を読むことで、他の特徴及び利点が明確になるであろう。
本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの部分的な平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの1つの例の部分的な斜視図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの1つの例の部分的な斜視図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの実施形態の部分的な平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの実施形態の部分的な平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの実施形態の部分的な平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの実施形態の部分的な平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの実施形態の部分的な平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの実施形態の部分的な平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの実施形態の部分的な平面図である。 本発明に係るバランスばねのコレット及び内周コイル巻きの開始点の部分的な斜視図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの他の実施形態の平面図である。 本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイスの他の実施形態の平面図である。
本発明は、測時技術の分野向けに意図されたバランスばねに関する。より詳細には、バランスばねは、計時器にマウントされるように意図され、例えば、バランスとともにマウントされ、これによって、計時器の規制要素を形成するばね仕掛けバランス共振器を形成する。
上で説明したように、結晶ケイ素のばねを使用することによって、コイル巻きどうしが付着してしまうことが観測されている。実際に、対面している2つのコイル巻きの高さH、すなわち、垂直部分は、例えば、計時器が衝撃を受けたときに、2つのコイル巻きが近づくだけで接着してしまうほどに、非常に滑らかである。この接着は、製造時又は着用時にばねが汚れや潤滑剤で汚染されれば、さらに増えてしまうことがある。
本発明に係るバランスばね1、11、21、31、41、51、61、71、81、91は、細長材3、13、23、33、43、53、63、73、83、93を有し、これは、長さL、高さH、厚みEであり、高さH及び厚みEは、好ましくは長方形である多角形の断面を形成している。なお、第1のコイル巻きの細長材3、13、23、33、43、53、63、73、83、93の高さに沿って形成される表面は、細長材の隣接コイル巻き上の反対側の面に対向している。
好ましいことに、本発明によると、上で説明した接着の課題を克服するために、バランスばね1、11、21、31、41、51、61、71、81、91の少なくとも1つのコイル巻き8、10は、コイル巻きスペーサーデバイス5、15、25、35、45、55、65、75、85、95を有し、これは、少なくとも4つの止めメンバー7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97を有し、これらは、同じ側の面上にマウントされており細長材の前記少なくとも1つのコイル巻きの厚みEから突き出ており、前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97のそれぞれは、細長材3、13、23、33、43、53、63、73、83、93の別のコイル巻きの反対側の面と接触するように構成しており、これによって、衝撃を受けたときに別のコイル巻きが前記少なくとも1つのコイル巻きに触れてしまうことを防ぐ。
図1は、完全に縮まっている本発明に係るバランスばね1の例を示している。図1は、コイル巻きスペーサーデバイス5の例の部分的な平面図である。細長材3によって形成されている第1のコイル巻き8は、バランスばね1の中心を中心とする第1の半径R1上に延在している。細長材3によって形成されている第2のコイル巻き10は、バランスばね1の中心を中心とする第2の半径R2上に延在している。図1にて、バランスばね1が最大に収縮されているので、第2の半径R2と第1の半径R1の間の差が正常動作時のコイル巻き8とコイル巻き10の間の最小距離Dに対応することがわかる(R2−R1=D)。
図1において、正常動作時において、前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’が、細長材の厚みEから深さPまで突き出ており、これによって、両コイル巻きの間の最小距離Dに対して、ギャップIが残る(I=D−P)。また、前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’は、角αを形成するように第1のコイル巻き8の同じ側の面上に分布している。
衝撃を受けたときには、コイル巻き8、10どうしを離すデバイス5は、第2のコイル巻き10が第1のコイル巻き8に触れることを防ぐ。図1において、第2のコイル巻き10は、破線のコイル巻き10’によって表されている。衝撃によって異常に変形した第2のコイル巻き10’が前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’と接触して、異常に変形した第2のコイル巻き10’が第1のコイル巻き8から安全距離Sを保ち続けることがわかる。
計算をすることで、良好な近似として、前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97は、コイル巻き当たりの止めメンバーの数に依存して45°〜170°の角αを形成するように、コイル巻きの同じ側の面上に分布することが好ましいことがわかった。折り合いをつけて、角90°であれば、すべての計時器バランスばね構造1、11、21、31、41、51、61、71、81、91における安全距離Sが満足するものであることを確実にすることができるようである。もちろん、必要な用途に応じて角αを調整することができる。
図2に示す第1の変種によると、バランスばね1は、コイル巻きスペーサーデバイス5を備える細長材3を有し、これにおいて、前記少なくとも4つの止めメンバー7が、バランスばね1の細長材3の高さH全体にわたって厚みEから突き出ている。もちろん、この第1の変種は、細長材3の高さHに対する前記少なくとも4つの止めメンバー7の相対的な高さ及び/又は位置に関して制限されるものではない。図3に示す第2の変種によると、バランスばね11は、コイル巻きスペーサーデバイス15を備える細長材13を有し、これにおいて、前記少なくとも4つの止めメンバー17が、細長材13の高さHの一部上のみの厚みEから突き出ている。
もちろん、同じコイル巻きスペーサーデバイス5、15、25、35、45、55、65、75、85、95の中で異なる構成の前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97を組み合わせることを思い描くことができる。例えば、第1の変種の止めメンバー7と、第2の変種の止めメンバー17との交互構成とすることができる。
図1〜3の例は、前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’、17のそれぞれが三角柱の形態であってエッジ9、19が別のコイル巻きの反対側の面に対向しているものを開示している。前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97をこの三角柱の形に制限するべきでないことを容易に理解できるであろう。
したがって、代替実施形態によると、前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97は、異なる形であることができる。例えば、五角柱や部分円柱の形であり、エッジ9、9’、19、29、39、49、59、69、79を備えていたり部分的に空欠部が設けられていたりし、あるいは異なる構成を有することができる。例えば、コイル巻きの同じ側の面に異なる方法でマウントすることができる。
図4〜10及び12〜13を参照して、本発明に係るコイル巻きスペーサーデバイス5、15、25、35、45、55、65、75、85、95の例示的な実施形態について説明する。図4の第1の実施形態は、図1〜3に示した実施形態のものである。これは、コイル巻きスペーサーデバイス5を備える細長材3によって形成されるバランスばね1を有し、コイル巻きスペーサーデバイス5は、中実の三角柱の形をしている前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’を有し、これは、細長材3の厚みEから直接突き出ており、隣接コイル巻きに対向しているとがっているエッジ9を備えている。
図5の第2の実施形態は、図4のものに近い。実際に、これは、コイル巻きスペーサーデバイス25を備える細長材23によって形成されるバランスばね21を有し、コイル巻きスペーサーデバイス25は、細長材23の厚みEから直接突き出ている中実の三角柱の形の前記少なくとも4つの止めメンバー27を有する。しかし、この第2の実施形態において、隣接コイル巻きに対向しているエッジ29は、衝撃を受けたときに、接触圧力を低くするために丸められる。
図6の第3の実施形態は、図5のものに近い。実際に、これは、コイル巻きスペーサーデバイス35を備える細長材33によって形成されるバランスばね31を有し、コイル巻きスペーサーデバイス35は、細長材33の厚みEから直接突き出ている三角柱の形で前記少なくとも4つの止めメンバー37を有しており、これは、隣接コイル巻きに対向している丸められたエッジ39を備えている。しかし、この第3の実施形態において、前記少なくとも4つの止めメンバー37は少なくとも部分的に空欠部を設けられ、これによって、それらの質量の影響をバランスばね31のアンバランスに対して調整する。
図7の第4の実施形態は、コイル巻きスペーサーデバイス45を備える細長材43によって形成されるバランスばね41を有し、コイル巻きスペーサーデバイス45は、細長材43の厚みEから直接突き出ている中実の五角柱の形で前記少なくとも4つの止めメンバー47を有し、これは、隣接コイル巻きに対向しているとがっているエッジ49を備える。
図8の第5の実施形態は、図7のものに近い。実際に、これは、コイル巻きスペーサーデバイス55を備える細長材53によって形成されるバランスばね51を有し、コイル巻きスペーサーデバイス55は、細長材53の厚みEから直接突き出ている五角柱の形で前記少なくとも4つの止めメンバー57を有する。しかし、この第2の実施形態において、隣接コイル巻きに対向しているエッジ59は丸められ、前記少なくとも4つの止めメンバー57は少なくとも部分的に空欠部を設けられる。
図9の第6の実施形態は、図4のものに近い。実際に、これは、コイル巻きスペーサーデバイス65を備える細長材63によって形成されるバランスばね61を有し、コイル巻きスペーサーデバイス65は、細長材63の厚みEから直接突き出ている中実の三角柱の形で前記少なくとも4つの止めメンバー67を有し、これは、隣接コイル巻きに対向しているとがっているエッジ69を備える。したがって、この第6の実施形態において、前記少なくとも4つの止めメンバー67は、三角柱の基礎よりも厚みが薄い中間的な基礎68に補助されて、バランスばねの同じ側の面上にマウントされ、これによって、細長材63の厚みEの局所的な増加によって引き起こされる局所的な剛性の増加を制限する。中間的な基礎68は、基礎が実質的に長方形又は正方形である多柱形である。
最後に、図10の第7の実施形態は、図9のものに近い。実際に、これは、コイル巻きスペーサーデバイス75を備える細長材73によって形成されるバランスばね71を有し、コイル巻きスペーサーデバイス75は、中間的な基礎78に補助されて、細長材73の厚みEから突き出ている三角柱の形で前記少なくとも4つの止めメンバー77を有する。しかし、この第7の実施形態において、隣接コイル巻きに対向しているエッジ79は、丸められ、前記少なくとも4つの止めメンバー77は、少なくとも部分的に空欠部を設けられる。
もちろん、本発明は、図示した例に制限されず、当業者が思い描くことができる様々な変種や改変が可能である。具体的には、前記の7つの実施形態は、これらに制限されるものではない。すなわち、他の形態及び/又は構成を思い描くことができる。
例えば、前記少なくとも4つの止めメンバーは、部分的な円筒状であることができる。すなわち、基礎の断面が半円形のような部分的な円形であるような柱体であることができる。したがって、図12の第8の実施形態は、コイル巻きスペーサーデバイス85を備える細長材83によって形成されるバランスばね81を有し、コイル巻きスペーサーデバイス85は、隣接コイル巻きに対向している細長材83の厚みEから直接突き出ている中実の半円柱の形で前記少なくとも4つの止めメンバー87を有する。図12に示すように、細長材83は、各コイル巻き上で90°ごとに配置された4つの止めメンバー87を有し、バランスばね81が安静であるときに止めメンバー87の4つの連続が90°ごとにアライメントを形成している。また、バランスばね81の内周コイル巻き82は、その自由端がコレット84と一体的にされており、その軌道がGrossmann曲線を描くことに留意すべきである。また、バランスばね81の外側コイル巻き86は、その自由端が、バランスばね81をバランスばねスタッドに押さえ付けるための取付け部分89と一体的にされており、局所的な剛性を与えるために厚くされている1つの部分88を有する。
この第8の実施形態は、厚みEが42.5μm、安静時の距離Dが52μm、300°の短縮距離Dが26μm及び深さPが10〜15μmの細長材83を用いると満足的であることがわかった。なお、深さPが細長材83の厚みの20%〜50%であれば、スペーサーデバイス85が有効であることを確実にするのに十分であることを理解できるであろう。
図13の第9の実施形態は、コイル巻きスペーサーデバイス95を備える細長材93によって形成されるバランスばね91を有し、コイル巻きスペーサーデバイス95は、細長材93の厚みEから直接突き出ている中実の半円柱の形で前記少なくとも8つの止めメンバー97を有し、これは、隣接コイル巻きに対向している。図13に示すように、細長材93は、各コイル巻き上にて45°ごとに配置された8つの止めメンバー97を有し、止めメンバー97の8つの連続は、バランスばね91が安静であるときに45°ごとにアラインメントを形成している。また、バランスばね91の内周コイル巻き92は、その自由端がコレット94と一体的になっており、その軌道がGrossmann曲線を描くことには留意すべきである。また、バランスばね91の外側コイル巻き96は、その自由端が、バランスばねスタッドにバランスばね91を押さえ付けるための取付け部分99と一体的になっており、局所的な剛性を与えるために厚くされている1つの部分98を有する。
もちろん、第8の実施形態や第9の実施形態のように、他の実施形態に係るバランスばね1、11、21、31、41、51、61、71の内周コイル巻きは、図11の例において示したようなアーバーに固定されるように構成するコレットと一体的であることができる。
図11は、内周コイル巻き2がコイル巻きスペーサーデバイス5を備える単一の細長材3によって形成されるバランスばね1を部分的に示しており、コイル巻きスペーサーデバイス5は、細長材3の厚みEから突き出ている三角柱の形をしている前記少なくとも4つの止めメンバー7、7’を有し、内周コイル巻き2は、コレット4と一体的にされている。実質的にトレフォイル状であるコレット4には、例えば、バランススタッフを受けるように意図された穴6が設けられている。
したがって、本発明の範囲から逸脱せずに、同じコイル巻き表面及び/又は少なくとも2つの連続コイル巻きにおいて、図1〜13の一又は複数の実施形態を組み合わせることを思い描くことができることがわかるであろう。
これは、上記の例を読むことによって、バランスばね1、11、21、31、41、51、61、71、81、91を一体的にすることができる。すなわち、細長材3、13、23、33、43、53、63、73、83、93を材料の不連続性がないように形成することができる。このようなバランスばね1、11、21、31、41、51、61、71、81、91は、ケイ素を含有する材料によって形成することができる。すなわち、例えば、単結晶ケイ素、多結晶ケイ素、ドープされた単結晶ケイ素、ドープされた多結晶ケイ素、アモルファスケイ素、多孔性のケイ素、ドープされた又はドープされていない炭化ケイ素、ドープされた又はドープされていない窒化ケイ素、石英又はシリカのようなドープされた又はドープされていない酸化ケイ素である。実際に、このような材料の異方性エッチングを、湿式法や乾式法によって行うことができる。

Claims (18)

  1. いくつかのコイル巻き(8、10)を形成するように巻きつけられた断面が多角形である細長材(3、13、23、33、43、53、63、73、83、93)を有するバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)であって、
    少なくとも1つのコイル巻き(8、10)は、少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)を有するコイル巻き(8、10)どうしを離すデバイス(5、15、25、35、45、55、65、75、85、95)を有し、
    前記少なくとも4つの止めメンバーは、前記細長材(3、13、23、33、43、53、63、73、83、93)の前記少なくとも1つのコイル巻き(8)の同じ側の面にマウントされ前記コイル巻き(8)の厚み(E)から突き出ており、
    前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)のそれぞれは、前記細長材(3、13、23、33、43、53、63、73、83、93)の別のコイル巻き(10)の反対側の面と接触するように構成しており、
    衝撃を受けたときに前記別のコイル巻き(10)が前記少なくとも1つのコイル巻き(8)に触れることを防ぎ、
    前記バランスバネはプラスチックではない材料で形成されている
    ことを特徴とする時計のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  2. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77)は、同じ側の面上にて互いに同じ角度(α)を形成するように分布している
    ことを特徴とする請求項1に記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  3. 前記少なくとも1つのコイル巻き(8、10)は、前記コイル巻き(8、10)どうしを離すデバイス(5、15、25、35、45、55、65、75、85、95)を有し、これは、90°の角(α)を形成するように分布している4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  4. 前記少なくとも1つのコイル巻き(8、10)は、前記コイル巻き(8、10)どうしを離すデバイス(5、15、25、35、45、55、65、75、85、95)を有し、これは、45°の角(α)を形成するように分布している8つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  5. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)は、前記細長材(3、13、23、33、43、53、63、73、83、93)の高さ(H)の少なくとも一部上で前記細長材の厚み(E)から突き出ている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  6. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)は、前記細長材(3、13、23、33、43、53、63、73、83、93)の高さ(H)全体上で前記細長材の厚み(E)から突き出ている
    ことを特徴とする請求項5に記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  7. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)はそれぞれ、三角柱の形であり、
    前記三角柱のエッジ(9’、9、19、29、39、49、59、69、79)が前記別のコイル巻き(10)の面に対向する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  8. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)はそれぞれ、五角柱の形であり、
    前記五角柱のエッジ(9’、9、19、29、39、49、59、69、79)が前記別のコイル巻き(10)の面に対向する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  9. 前記別のコイル巻き(10)の面に対向する前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)の前記エッジ(9’、9、19、29、39、49、59、69、79)は、衝撃を受けたときに接触圧力を低くするように丸められている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のバランスばね(1、31、41、51、61、71、81、91)。
  10. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)はそれぞれ、衝撃を受けたときに接触圧力を低くするように半円の柱体の形である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  11. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)の半径方向の厚みは、前記細長材(3、13、23、33、43、53、63、73、83、93)の公称厚みの20%〜50%である
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  12. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)には、少なくとも部分的に空欠部を設けられ、これによって、前記バランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)のアンバランスに対する前記止めメンバーの質量の影響を調整する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  13. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)は、局所的な剛性の増加を制限する前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)の柱体の基礎よりも厚みが薄い中間的な基礎(68、78)に補助されて、前記バランスばねの同じ側の面上にマウントされる
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  14. 前記少なくとも4つの止めメンバー(7、7’、17、27、37、47、57、67、77、87、97)は、前記バランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)の各コイル巻き上に分布している
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  15. 内周コイル巻きは、アーバーに固定されるように構成しているコレット(4、84、94)と一体的になっている
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  16. 前記バランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)は、一体的になっている
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  17. 前記バランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)は、ケイ素を含有する材料によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載のバランスばね(1、11、21、31、41、51、61、71、81、91)を少なくとも1つ有する
    ことを特徴とする計時器。
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