JP6009830B2 - 全閉形電動機 - Google Patents
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Description
全閉形電動機は、円筒状のフレームの内周部に環状のステータが取り付けてあり、このステータの内周側に複数の溝が設けられ、この溝の中にステータコイルが取付けられている。
この場合において、冷却効率を向上するために、ロータには、それぞれ冷却フィンを有する一対の冷却円板が取りつけられており、冷却円板のファン効果により外気が全閉形電動機内で循環し、冷却円板で熱交換を行っていた。
この場合において、冷却円板とフレームとの間あるいは冷却円板と鏡ふたとの間には、円環状のラビリンス(微小間隙部)を設けて、外気と、電動機内と、を遮断して密閉性を保っていた。
具体的には、冷却能力の低下による容量(出力)低下や、軸受の温度上昇が過大になることに起因する軸受内および軸受周囲のポケット部に充填してあるグリースの熱劣化によるメンテナンスの頻度の増加などである。
そして、全閉形電動機は、ロータシャフトに一体に取りつけられ、ロータシャフトの回転軸を中心として円環状に形成されたラビリンスを介してそれぞれフレームに対向し、フレームと共働して前記ロータの周囲を囲う一対の冷却円板を備えている。
さらに全閉形電動機は、円環状に配置されているラビリンスの形成位置に相当する半径位置よりも大きな半径位置に沿って配置され、外部から入り込んだ塵埃を堆積させる溝様の塵埃堆積部を備えている。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の全閉形電動機の断面図である。
全閉形電動機10は、フレーム11を有し、このフレーム11内には、ロータシャフト12が軸受13及び軸受14を介して、回転可能に支持されている。
ロータ15のロータシャフト12の軸方向一端部には、冷却に用いられる冷却フィン17Fが複数立設され、ロータ15と一体に回転可能に冷却円板17が設けられている。同様にロータ15のロータシャフト12の軸方向他端部には、冷却に用いられる冷却フィン18Fが複数立設され、ロータ15と一体に回転可能に冷却円板18が設けられている。
そして、端ふた19と、冷却円板17と、の間の隙間は、端ふた19及びフレーム11を貫通させて形成された冷却風入口20及びフレーム11を貫通させて形成された冷却風出口21を連通する冷却風流路22として形成されている。
これは、冷却円板17の回転に起因するファン効果の発生時の遠心力がより大きい位置、すなわち、この位置に冷却風出口21を配置して冷却風出口21からの排気を効率よく行わせるためである。
これは、冷却円板18の回転に起因するファン効果の発生時の遠心力がより大きい位置、すなわち、この位置に冷却風出口28を配置して冷却風出口28からの排気を効率よく行わせるためである。
同様に冷却円板18の外周部とベアリングブラケット25との間には、円環状のラビリンス(微小間隙部)32が形成されている。
ここで、冷却円板17及び冷却円板18は、ロータシャフト12に一体に取りつけられ、ロータシャフト12の回転軸を中心として円環状に形成されたラビリンス31、32を介してそれぞれフレーム11に対向し、フレーム11と共働してロータ15の周囲を囲っている。
これらの結果、フレーム11、冷却円板17及び冷却円板18は、機内空間と、機外空間との間の密閉性気密性を保ち、機内空間内にロータ15を気密状態で配置され、外気とは隔離されている。したがって、塵埃がロータ15周囲に至ることを低減できるので、メンテナンスの頻度が低減できる。
全閉形電動機10は、駆動されると、主としてロータコイルを流れる電流に起因して、全閉形電動機10内で熱が発生する。
これにより、全閉形電動機10内で発生した熱により、全閉形電動機10内の温度は上昇することとなるが、フレーム11の外周面及びベアリングブラケット25の外周面から機外空間に放出される。
そして冷却円板17に伝導された熱は、冷却フィン17Fを介して、冷却風流路22内に放出される。冷却風流路22内に放出された熱は、冷却フィン17Fの回転に伴って矢印CW1に示すように冷却風入口20から導入された外気により、冷却風出口21から機外空間に導出される。
このとき、冷却風流路22内及び冷却風流路29内に取り込まれた外気により塵や埃等の塵埃が一緒に取り込まれて、ラビリンス31及びラビリンス32の近傍に流れ込むこととなる。
図2に示すように、ロータシャフト12の回転中心CXからラビリンス31の入口31Eまでの半径r0よりもロータシャフト12の回転中心CXから冷却風出口21に連通する塵埃堆積部として機能する塵埃堆積面21Wまでの半径r2が大きく(長く)なっている(r0<r2)。
この結果、冷却風に含まれる塵埃DU(図2中、多数の小円で示す)は、ラビリンス31内、ひいては、機内に取り込まれることなく、外気とともに塵埃堆積面(溝)21Wに至り、冷却風出口21を介して、再び機外空間に排出されることとなる。
上述したように、ラビリンス31と塵埃堆積面21Wとは、斜面35が設けられていることによる段差を介して配置されているので、ラビリンス31に塵埃DUが溜まることはなく、ラビリンス31内への塵埃DUの侵入を抑制することができる。
以上の説明においては、冷却風入口20、27及び冷却風出口21、28の形状、配置についてはあまり詳細に述べなかったが、冷却風流路22内あるいは冷却風流路29内における圧力損失も考慮して、冷却風入口20、27の開口面積よりも、冷却風出口21、28の開口面積が大きいことが好ましい。
図3(a)は、一つの冷却風入口20に対して、円周方向に沿って放射状に配置した複数の冷却風出口21を設けた場合の変形例である。
本変形例においても長孔形状の二つの冷却風出口21全体の開口面積は、冷却風入口20の開口面積よりも十分に大きくなっており、冷却風流路22内における圧力損失に起因して冷却風の流れを阻害することなく、確実に冷却を行えるとともに、塵埃DUの機外への排出を促すことができる。
本変形例においても長孔形状の一つの冷却風出口21の開口面積は、冷却風入口20の開口面積よりも十分に大きくなっており、冷却風流路22内における圧力損失に起因して冷却風の流れを阻害することなく、確実に冷却を行えるとともに、塵埃DUの機外への排出を促すことができる。
図4は、第2実施形態のラビリンス及び冷却風出口近傍の拡大断面図である。
以上の第1実施形態においては、ラビリンス31の入口31Eから塵埃堆積面21Wに向かう部分に斜面35を形成していたが、本第2実施形態は、この斜面35と同様の斜面をラビリンス31の入口31Eの全周にわたって設けるとともに、冷却風出口21から機外空間に排出しきれない塵埃DUを保持する溝21Sを設けた実施形態である。
以上の説明は、冷却風流路22側についてのみであったが、冷却風流路29についても同様の構成とすることが可能である。
上記各実施形態においては、冷却風出口に至るまでに、斜面と塵埃堆積面とを設ける構成としていたが、本第3実施形態は、斜面と塵埃堆積面とを一体に形成した場合の実施形態である。
以上の第1実施形態においては、ラビリンス31の入口31Eから塵埃堆積面21Wに向かう部分に斜面35を形成していたが、本第3実施形態は、ラビリンス31の入口31Eから冷却風出口21に向けて斜面21SLを設ける実施形態である。
この結果、本第3実施形態によれば、塵埃DUが全閉形電動機10内に長く留まることがないので、機内に塵埃DUが取り込まれることも抑制でき、メンテナンス周期を長くとっても、全閉形電動機10の性能を維持することができる。
以上の説明は、冷却風流路22側についてのみであったが、冷却風流路29についても同様の構成とすることが可能である。
以上の説明のように、各実施形態によれば、冷却風とともに、全閉形電動機10内に取り込まれ、留まる塵埃DUを低減することができ、メンテナンス頻度を低減することができる。
また、塵埃DUが溜まることにより、冷却風の循環が悪くなることも抑制できる。
11 フレーム
12 ロータシャフト
13 軸受
14 軸受
15 ロータ
16 ステータコイル
17 冷却円板
17F 冷却フィン
18 冷却円板
18F 冷却フィン
19 端ふた
20 冷却風入口
21 冷却風出口
21S 溝
21W 塵埃堆積面
22 冷却風流路
26 端ふた
27 冷却風入口
28 冷却風出口
29 冷却風流路
30 ハウジング
31、32、33 ラビリンス
31E、32E ラビリンスの入口
35 斜面
35A 斜面
36 斜面
41 斜面
r11 半径
r12 半径
CX 回転中心
DU 塵埃
r0 半径(r0<r2)
r1 半径(第1の半径)
r2 半径(第2の半径、r2>r1)
Claims (5)
- フレームと、
前記フレームの内周面に設けられたステータと、
前記ステータに対向する位置に回転可能に支持されたロータシャフトと、
前記ロータシャフトに取りつけられたロータと、
前記ロータシャフトに一体に取りつけられ、前記ロータシャフトの回転軸を中心として円環状に形成されたラビリンスを介してそれぞれ前記フレームに対向し、前記フレームと共働して前記ロータの周囲を囲う一対の冷却円板と、
円環状に配置されている前記ラビリンスの形成位置に相当する半径位置よりも大きな半径位置に沿って配置され、外部から入り込んだ塵埃を堆積させる溝様の塵埃堆積部と、
を備えた全閉形電動機。 - 前記ラビリンスの入口と前記塵埃堆積部とは、斜面部を介して連設されている、
請求項1記載の全閉形電動機。 - 前記ロータシャフトの周囲に冷却風流路が形成されているとともに、前記冷却風流路の冷却風出口は、前記塵埃堆積部に連通している、
請求項1または請求項2記載の全閉形電動機。 - 前記冷却風流路を構成している冷却風入口は、前記ロータシャフトの回転軸を中心とする第1の半径r1の円周に沿って配置され、
前記冷却風出口は、前記ロータシャフトの回転軸を中心とする第2の半径r2(>r1)の円周に沿って配置されている、
請求項3記載の全閉形電動機。 - 前記冷却風出口は、所定の円周上に複数設けられている、
請求項3または請求項4記載の全閉形電動機。
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