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JP6099726B1 - 車両用回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行中にタイヤによる跳ね上がった泥水が吸気口の開口部付近に入ってきても、吸気口を塞ぐ処置をすることなく防水用壁によって吸気口から内部へ泥水が侵入することを防止できる車両用回転電機のリヤカバーを提供する。【解決手段】固定子3、回転子2、フロントブラケット4とリヤブラケット5、回転軸11、ファン20,21、冷却用ヒートシンク28と制御モジュール17とを有するインバータアセンブリ30を内包した枠体状のケース14、ケース14に取り付けられインバータアセンブリ30を覆い保護する樹脂製のリヤカバー15を備え、リヤカバー15の底部中央部及び外周面部には、ファン20,21に通じる複数の通風口15a,15bを設けると共に外周面部に設けた各通風口15aには、それぞれの開口部を覆う防水用壁15cが設けられ、この防水用壁15cはリヤカバー15と一体に構成されたものである。【選択図】図1

Description

オルタネーターやモータージェネレーターなどの一部の回転電機機器は、効率的な冷却を行うために、発熱部品である整流回路やブラシ等を、ロータを保持・内蔵しているリヤブラケットの外側に配置するものがある。その外部に配置した整流回路やブラシ等を保護、異物の侵入防止又は絶縁するためにリヤカバーを有する。この発明は、そのリヤカバーの構造に関するものである。
上記リヤカバーの従来例としては、例えば特許文献1の実施例のように回転電機機器の部品の1つとして取り付けられたリヤカバーに、発熱部品を冷却するための、多くの吸気口を設けている。また、特許文献2では、タイヤによる泥水等の跳ね上げによって回転電機機器が被水しリヤカバー吸気口から機器内へ泥水が侵入する対応策として別途防水用カバーを回転電機機器又は車両へ取り付けている。
国際公開第2011/148825号 特開2005−143152号公報
従来の車両用回転電機に取り付けたリヤカバーでは、発熱部品を冷却するため多数の吸気口を構成しなければならない。そのため多数の吸気口に対しタイヤの泥水の跳ね上げ等による被水が多く、侵入した泥水によって構成部品の腐食が進んだり、ブラシ摺動部分への侵入よって異常摩耗を引き起こしたりするなどの事故発生が懸念される。その対策として別途防水用カバーが必要となり部品点数や組付工数が増加しコストが増大するという問題があった。
この発明に係わる車両用回転電機は、固定子巻線を有する固定子、この固定子に対向して回転自在に支持され界磁巻線を有する回転子、前記固定子を保持するフロントブラケットとリヤブラケット、このフロントブラケットとリヤブラケットにそれぞれ設けた軸受を介して回転自在に支持された回転子軸、この回転子軸の両端部に取り付けられ前記回転子の回転に伴って冷却風を発生させるファン、整流器モジュールと界磁モジュールとこれらのモジュールを冷却する冷却用ヒートシンクと制御モジュールとを有するインバータアセンブリ、このインバータアセンブリを内包した枠体状のケース、及びこのケースに取り付けられ前記インバータアセンブリを覆い保護する樹脂製のリヤカバーを備えた車両用回転電機であって、前記リヤカバーは、前記インバータアセンブリを覆う底部と、このインバータアセンブリの外周形状と枠体状の前記ケースの外周形状に沿う枠体形状の外周面部とによって構成され、前記リヤカバーの外周面部において前記インバータアセンブリの発熱部品と対向する箇所には、段差を以って外向きに突き出た階段状の膨出段部がそれぞれ形成され、この膨出段部の蹴上部であるリヤカバー外周面部と、前記リヤカバーの底部中央部には、前記ファンに通じ前記インバータアセンブリ内を冷却する通風口がそれぞれ設けられ、前記リヤカバー外周面部に設けた通風口の外側口縁部には、この通風口の開口部を覆い、この開口部への水の侵入を防止する防水用壁が、前記膨出段部と一体に形成され、前記防水用壁には、隣り合う前記通風口間を隔離する補強リブが前記膨出段部と一体に設けられているものである。
この発明の車両用回転電機によれば、回転電機機器内蔵部品の保護、異物の侵入防止、また絶縁するためのリヤカバーと防水用カバーである防水用壁とを一体構造の同一部品としたので、車両走行中にタイヤによる跳ね上がった泥水が吸気口の開口部付近に入ってきても吸気口を塞ぐ処置をすることなく防水用壁によって吸気口から内部へ泥水が侵入することを防止できる。
これにより発熱部品の冷却に最適な位置に従来どおり吸気口を配置し、車両による被水が酷くなった場合を想定しても、防水用壁が設けられているので、吸気口の位置を変えることなく冷却性を保つことができる。更に吸気口の位置を変える必要がないので、リヤカバーの種類を増やす必要もなく、部品点数や組付工数の増加を抑制しコストが低減でき、リヤカバーを樹脂成形品等一体構造の同一部品とすることにより防水用壁が容易に製作可能となっている。
更に、外周面部の吸気口は、吸気量を多く取ろうとする場合、吸気口を大きくすればよいが、飛び石等の異物の侵入や強度の点で問題があった。しかしこの発明によれば、リヤカバーと防水用壁との一体化によりリヤカバーの強度を落すことなく冷却性の向上と異物侵入防止の機能を実現できる。また回転電機を取り扱う際に、防水用壁があることにより吸気口に指が入って切傷する危険や感電の危険から守られる。
また、リヤカバーが防水用カバーと別体の場合、取り付ける車種の違いによりそれぞれの防水用カバーが必要な場合が多くコスト増大となっていたが、この発明の、一体構造のリヤカバーであれば、回転電機としては車種毎に車両取付部の形状は異なるにしても、それは元々の仕様でありリヤカバーとしては流用できる可能性が高く、車両の被水対策毎にリヤカバーを変更しなくてよくなるのでこのような面でもコストの低減ができる。
また、部品の冷却問題等で吸気口を塞ぐ処置ができない場合には、別部品にて防水用カバーを構成することがあったが、このような必要が無くなるのでこの面でも部品点数の削減・取付工数削減によりコスト低減となる。
この発明の実施の形態1における車両用回転電機を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における車両用回転電機をリヤ側から見た側面図である。 この発明の実施の形態2における車両用回転電機のリヤカバーの防水用壁を示し、(a)は図2において車両の進行方向とは逆方向である冷却風の風上から見た説明図、(b)は図(a)のA−A線を矢印方向に見た断面図である。 この発明の実施の形態3おける車両用回転電機のリヤカバーの防水用壁を示す部分断面図である。
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一或いは相当部分を示す。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における車両用回転電機を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1における車両用回転電機をリヤ側から見た側面図である。
図1において、回転電機1は、界磁巻線2aが界磁鉄心2bに巻かれた回転子2、三相固定子巻線3aが巻かれた固定子3、吸気口4a、5a、排気口4b、5bを有し回転子2及び固定子3を収容するフロントブラケット4とリヤブラケット5、回転子2の回転状態を検出する磁極位置検出センサー6、電力を供給するための整流器モジュール9、界磁モジュール10、それらを制御する制御モジュール17などから構成されている。
回転電機1は、大きな構成部品として駆動部29とインバータアセンブリ30で構成される。
まず駆動部29について説明する。
回転子2は、両端部がそれぞれ軸受7、8を介してフロントブラケット4とリヤブラケット5に回転自在に支持された回転軸11を備える。回転軸11の一端部は、フロントブラケット4より突出して、その先端部に図示しない内燃機関と双方向にトルクを授受するためのプーリ12が取り付けられており、図示しないベルトを介してその内燃機関と接続されている。
回転子2は、界磁巻線2aに界磁電流を供給するためのスリップリング13を持ち、スリップリングはリヤブラケット5よりリヤ側に突き出ている。界磁巻線2aに通電するためのスリップリング13を摺接するブラシ16aが、ブラシホルダ16に保持されて設けられている。回転子2の界磁鉄心2bの端面には、冷却風を発生させるためのファン20、21が取り付けられている。
磁極位置検出センサー6は、リヤブラケット5の外側でスリップリング13と軸受8の間に回転軸11と同軸的に配置されて、回転軸11すなわち回転子2の磁極位置を検出する。
磁極位置検出センサー6は、センサーステータ6aとセンサーロータ6bより構成され、鉄心のみのセンサーロータ6bは、センサーステータ6aの内側で回転軸11に設けられ、センサーステータ6aは、冷却用ヒートシンク28に装着され信号配線は制御モジュール17に接続されている。
次にインバータアセンブリ30について説明する。
インバータアセンブリ30は、駆動時の電機子電流の供給及び発電時の電機子電流の整流を行うためのスイッチング素子を周辺回路と共にまとめた整流器モジュール9と、界磁電流を制御するためのスイッチング素子を周辺回路と共にまとめた界磁モジュール10と、整流器モジュール9と界磁モジュール10が搭載された冷却用ヒートシンク28と、各モジュールの電力系の端子と接続されるターミナルを備えた枠体状のケース14と、整流器モジュール9と界磁モジュール10を制御するための制御回路が構成された制御モジュール17などで構成される。
ケース14と冷却用ヒートシンク28は、各モジュールの搭載性と周辺回路の構成を簡易にするため、直方体状の形状となっており、それらを搭載して樹脂等により封止した構造としている。
インバータアセンブリ30の中央に位置し回転軸11が通る空間Wには、ブラシホルダ16が配置され、インバータアセンブリ30に固定される。
駆動部29が配置されたリヤブラケット5のリヤ側には、コネクティングボード18とボス5cが設けられ、インバータアセンブリ30は、インバータアセンブリ30の組立後にネジ22によってリヤブラケット5に固定される。
その後リヤブラケット5の外側に取り付けられた、インバータアセンブリやブラシ等を保護・絶縁するために、リヤカバー15は係合部19及びネジ22によって取り付けられる。なお、係合部19は、図2の角枠で示すようにリヤカバー側の係合爪19aとケース側の係合爪受け部19bで構成され、両者を弾性的に係合させることによって、ケース14に対するリヤカバー15の装着が行われる。
また、リヤカバー15は、係合部19にて装着された後、リヤカバー15に貫通して設けられた出力端子部25の車両側ハーネス廻り止め26により、ハーネス廻り止め26と共にナット27によっても固定される。
リヤカバー15は、弾力性を有する樹脂成形品で有底形状に形成され、インバータアセンブリ30の外周形状と枠体状のケース14の外周形状とに沿うような形状となっており、リヤカバー15の外周面部の3面には、図2に示すように段差を以って外向きに突き出た階段状の膨出段部15eがそれぞれ形成されている。
また、膨出段部15eの蹴上部であるリヤカバー外周面15e1と、リヤカバー15の底面中央部には、ファン21に通じインバータアセンブリ30内を冷却する吸気口(通風口)15a、15bがそれぞれ設けられている。
また、リヤカバー外周面15e1の吸気口(通風口)15aの外側口縁部には、吸気口15aの開口部を覆い、吸気口15aへの水の侵入を防止する防水用壁15cがリヤカバー15と一体に樹脂成型され、被水によって吸気口15aから回転機内部へ水が侵入するのを防止している。
なお、リヤカバーの防水用壁15cには、隣り合う吸気口15a間を隔離する補強リブ15dがリヤカバー15と一体成型されている。
また、吸気口15aと防水用壁15cとは、少なくとも2箇所に分離した構造が採られている。つまりリヤカバー15の外周側面全周に吸気口15aと防水用壁15cを構成するのではなく、部分的にその構成を発熱部品の周囲に対向配置する。実施の形態1では、X、Y、Zと3ヵ所にその構成を配置している。
このように冷却通風路を発熱部品部周囲と対向する数カ所に絞る(集中させる)ことにより、無駄な通風をなくすことにより冷却風の流量をUPさせると共に、被水による防水性を向上させることができる。
以上の構成により、回転電機の運転時、回転子2と共に回転するファン20、21の排気によって駆動部29内が負圧になり、リヤカバーの外周面部に設けた吸気口15aと底面中央部に設けた吸気口15bから外気を吸気し、その通風により発熱部品である各モジュール等を冷却する
この実施の形態1によれば、車両走行中にタイヤによる跳ね上がった泥水が吸気口15aの開口部付近に入ってきても防水用壁15cによって吸気口15aから内部へ泥水が侵入することを防止できる。
これにより発熱部品の冷却に最適な位置に従来どおり吸気口15aを配置し、車両による被水が酷くなった場合を想定しても、防水用壁15cが設けられているので、吸気口15aの位置を変えることなく冷却性を保つことができる。更に吸気口15aの位置を変える必要がないので、リヤカバーの種類を増やす必要もなく、またリヤカバー15を樹脂成形品等とすることにより防水用壁15cが容易に製作可能となっている。
実施の形態2.
図3に基づいて実施の形態2における車両用回転電機のリヤカバーを説明する。
図3はリヤカバーの防水用壁を示す説明図で、このリヤカバーは図2のX箇所に適用され車両の進行方向とは逆方向である冷却風の風上から見た図である。
例えば図2の左が車両の前方側(進行方向)、右が車両の後方側、上下が天地方向になるように車両に取り付けられていたとすると、車両前後方向の位置にあるリヤカバーの防水用壁15cには、水が吸気口15aに浸入し難いような第2吸気口15a2を設けてもよい。水が浸入し難いとは、例えば図3のように第2吸気口15a2を吸気口15aと段違い、すなわち齟齬状態に設けることによって、多少被水して第2吸気口15a2より水が飛び込んできても、その水がそのまま吸気口15aまで浸入せず、その水は重力により地方向へ垂れ落ちる構成とすることである。このような構成にすることにより、タイヤの跳ね上げによる天地方向からの被水による回転電機への水の侵入を避けつつ、車両進行方向からの回転電機への通風量をアップできるため、冷却性が向上する。なお、第2吸気口15a2は、車両への搭載角度や被水の状況により位置や形状は、実験等で最適なものとする。
第2吸気口15a2は、タイヤによって跳ね上げられた下方向からものか、或いは跳ね上がった水がボンネットに当たり、そこから垂れ落ちる上方向からのものが主な原因であるが、車両前後方向の被水はそれより少ない場合、上記のような第2吸気口15a2を設けるようにしてもよい。
なお、基本的な構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
実施の形態3.
図4に基づいて実施の形態3おける車両用回転電機のリヤカバーを説明する。
図4において、実施の形態3におけるリヤカバー15は、防水用壁15cが外周方向にテーパ形状に広がっており、砂塵等の異物が堆積し難い構造となっている。これにより冷却風路が狭くなる懸念がなくなる。
実施の形態1の防水用壁15cでは、その目的上、侵入物排出用の穴が開いていないため、砂塵や結露した水等が溜まり通風路を狭めることが考えられるが、このカバー部をテーパ形状にすることにより、異物が溜まりにくくなり、通風路が確保できるので安定した冷却性を保つことができる。
なお、基本的な構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1:回転電機、 2:回転子、 2a:界磁巻線、 2b:界磁鉄心、 3:固定子、
5:リヤブラケット、 5c:ボス、 9:整流器モジュール、
10:界磁モジュール、 11:回転軸、 14:ケース、 15:リヤカバー、
15a:リヤカバー外周面(膨出段部15eの蹴上部)の吸気口(通風口)、
15a2:第2吸気口(通風口)、
15b:リヤカバー底面中央部の吸気口(通風口)、
15c:防水用壁、 15d:補強リブ、 15e:膨出段部、
15e1:リヤカバー外周面(膨出段部15eの蹴上部)、
17:制御モジュール、 18:コネクティングボード、 19:係合部、
21:ファン、 22:ネジ、 28:冷却用ヒートシンク、
29:駆動部、 30:インバータアセンブリ

Claims (4)

  1. 固定子巻線を有する固定子、この固定子に対向して回転自在に支持され界磁巻線を有する回転子、前記固定子を保持するフロントブラケットとリヤブラケット、このフロントブラケットとリヤブラケットにそれぞれ設けた軸受を介して回転自在に支持された回転子軸、この回転子軸の両端部に取り付けられ前記回転子の回転に伴って冷却風を発生させるファン、整流器モジュールと界磁モジュールとこれらのモジュールを冷却する冷却用ヒートシンクと制御モジュールとを有するインバータアセンブリ、このインバータアセンブリを内包した枠体状のケース、及びこのケースに取り付けられ前記インバータアセンブリを覆い保護する樹脂製のリヤカバーを備えた車両用回転電機であって、
    前記リヤカバーは、前記インバータアセンブリを覆う底部と、このインバータアセンブリの外周形状と枠体状の前記ケースの外周形状に沿う枠体形状の外周面部とによって構成され、前記リヤカバーの外周面部において前記インバータアセンブリの発熱部品と対向する箇所には、段差を以って外向きに突き出た階段状の膨出段部がそれぞれ形成され、この膨出段部の蹴上部であるリヤカバー外周面部と、前記リヤカバーの底部中央部には、前記ファンに通じ前記インバータアセンブリ内を冷却する通風口がそれぞれ設けられ、前記リヤカバー外周面部に設けた通風口の外側口縁部には、この通風口の開口部を覆い、この開口部への水の侵入を防止する防水用壁が、前記膨出段部と一体に形成され、前記防水用壁には、隣り合う前記通風口間を隔離する補強リブが前記膨出段部と一体に設けられていることを特徴とする車両用回転電機。
  2. 前記リヤカバーは、リヤカバー側の係合爪とケース側の係合爪受け部で構成された係合部の弾性的係合により前記ケースに装着された締結部、及び当該リヤカバーに設けられた出力端子部の車両側ハーネス廻り止めとナットによって構成された締結部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用回転電機。
  3. 前記防水用壁は、外方に向かって拡がるテーパ形状としたことを特徴とする請求項1に記載の車両用回転電機。
  4. 車両前後方向の位置にある前記リヤカバーの防水用壁には、前記通風口への水の直接侵入を防ぐ第2通風口が、前記通風口と齟齬状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用回転電機。
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