JP6077776B2 - 皮膚電気活動測定装置 - Google Patents
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Description
また、この皮膚電気活動(EDA)は、皮膚電位(skin potential activitiy;SPA)と皮膚コンダクタンス(skin conductance activity;SCA)とに大別され、皮膚電位活動(SPA)は、皮膚電位水準(skin potential level;SPL)と皮膚電位反射(skin potential reflex;SPR)に区別される。
皮膚電位反射(SPR)は、皮膚電位活動(SPA)の交流成分で、痛覚,触覚,聴覚,視覚など外部環境変化による刺激や深呼吸・身体の動き、暗算や考え事をしてもSPRが頻発する。SPRの振幅は、刺激の強さとほぼ直線的な関係があると言われている。
また、皮膚電気活動(EDA)は、皮膚表面内又は皮膚表面上で生物化学的プロセス及び生理的プロセスから生ずる電気的性質を表すものである。そして、この皮膚電気活動(EDA)は、検流計を用いて計測することができ、つまり、皮膚表面上にある2つの部位間に一定電圧を印加し、これらの間を流れる電流を測定することによって動作し、電気コンダクタンスを計算する。この計測の時間に対するグラフは、2つの構成要素を有する。すなわち、低周波数の「強壮」(tonic)成分(皮膚電気レベル(「EDL」ともいう)及びそれよりも高い高周波数の「位相」(phasic)成分(皮膚電気応答(「EDR」ともいう)である。低周波数成分の振幅は、個人間で大きく異なり、皮膚が環境における変化に順応して恒常性状態を達成するにしたがって経時的にゆっくりと変動する。高周波数成分は、ストレスが多い状況に対する個人の心理−肉体的反応に相関付けられるのである。このように、皮膚電気活動(EDA)は、人間の心理状態を反映していると考えられており、ゲームや携帯情報端末への応用が研究されている。
図1は、皮膚電気活動を測定するための電極の取り付け位置を示す図である。図1においては、被験者の指先の内側に2つの測定電極を取り付けている。
また、皮膚電気活動をはじめとする生体電気信号の測定電極には、湿式の銀・塩化銀電極が用いられることが多い。しかし、湿式電極は、取扱いの面で不便があるため、家庭用機器などでは乾式電極が好まれる。乾式電極の場合も銀・塩化銀電極が用いられる。
図3は、図2による皮膚コンダクタンスの測定結果を示す図で、電極に銀・塩化銀電極と、ステンレス電極を使用して同時に測定したときの波形を示している。銀・塩化銀電極におけるコンダクタンス変化に比べて、ステンレス電極ではコンダクタンス変化がとても小さくなっていることがわかる。
図4は、従来の交流印加電圧による皮膚電気活動測定装置を説明するための構成図である。人体(手の平)11には交流電圧源12の出力VexとI/V変換器13の入力電圧VINの差の電圧が、人体11に励起電圧として加わる。このとき、人体11の皮膚コンダクタンス値をSbとすると、人体11にはi=(Vex−VIN)Sbの電流が流れる。この電流iを測定すれば、Vex,VINは既知の値なので、人体11の皮膚コンダクタンス値Sbを求めることができる。なお、符号14は復調器を示している。
このようにすることで、分極の影響をかなり低減できることができる。これは、皮膚に印加される電流の向きが時間的に変化するため、分極が起こりにくくなるためでと考えられる。
図8(a)は、交流法で商用電源周波数と皮膚印加電圧周波数を十分離した場合、図8(b)は、交流法で商用電源周波数と皮膚印加電圧周波数が近い場合を示した図である。
一方、商用電源周波数よりも十分に高い周波数を選択しようとした場合、周波数が高いほど皮膚のアドミタンス成分が支配的になってくるため、皮膚コンダクタンス変化を効率よく検出することが難しくなる。このような事情があるため、上述した特許文献3では、商用電源周波数よりも高い周波数で、皮膚コンダクタンスを効率よく取れ、かつ、商用電源ノイズの影響が少ない、88Hzを選択していると考えられる。
このように、交流法においては皮膚印加電圧周波数として選択できる周波数に制限が生じてしまうため、商用電源ノイズの影響を排除することが難しい、という問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、実用的な電極を用いたときに発生する分極の影響や、商用電源ノイズの影響を、印加電圧の周波数の制限なく低減することのできる皮膚電気活動測定装置を提供することにある。
前記第1のスイッチ及び前記第4のスイッチがオンの時に、前記直流電源と前記第1のスイッチと前記第1の電極と前記測定対象物と前記第2の電極と前記第4のスイッチとを介して前記増幅器に信号が流れる第1の信号経路と、前記第3のスイッチ及び前記第2のスイッチがオンの時に、前記直流電源と前記第3のスイッチと前記第2の電極と前記測定対象物と前記第1の電極と前記第2のスイッチとを介して前記増幅器に信号が流れる第2の信号経路とを構成して、前記第1の信号経路と前記第2の信号経路とを所定の周期で切り替える切り替え動作を行うことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記所定時間は、0.01秒であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記切り替え動作の周期は、1Hzから80Hzの範囲内であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、外乱ノイズを除去するために前記増幅器にフィルタ部を設けたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記増幅器によって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、該A/D変換部からのデジタル量を記憶する記憶部とを備えていることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、電極材質が、銀・塩化銀,ステンレススチール,鉄,ニッケル,銅,アルミニウムのいずれかであることを特徴とする。
測定電極24は、第1の電極24aと第2の電極24bとを備え、直流電源22からの直流信号により測定対象物21の皮膚電気活動を検知するためのものである。増幅器23は、第1の電極24aと第2の電極24bにより測定された皮膚電気活動に基づく信号を増幅するためのものである。
フィルタ部27は、外乱ノイズを除去するために増幅器23に接続されている。また、増幅器23によって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部29と、このA/D変換部29からのデジタル量を記憶する記憶部30とを備えている。また、制御部26は、極性切替部25の第1の電極24aと第2の電極24bの極性を切り替え制御するものである。
また、電極材質は、銀・塩化銀,ステンレススチール(SUS),鉄,ニッケル,銅,アルミニウムなどの乾式電極を利用することができる。これらを混在して使用してもよい。
この印加電圧極性切替部34は、交流信号発生回路や復調回路に比べて簡単で、かつ部品点数も少ないことから、集積回路化に際してコスト増とならない、分極による影響の低減手段を提供することができる。また、印加電圧極性切替部34は、皮膚31に接触する測定電極間にかかる電圧を所定の切替時間Tcで切り替えることができるものである。
皮膚にかかる電圧の極性について考えてみると、Φ1のとき、スイッチは、SW1とSW4がオンになっている。このとき、皮膚には電流がA点(第1の電極24a)からB点(第2の電極24b)に向かって流れる。Φ2のとき、スイッチは、SW2とSW3がオンである。このとき、皮膚には電流がB点(第2の電極24b)からA点(第1の電極24a)へ流れる。このように、電流が流れる向きが交互に変わることで、分極の影響は大幅に低減される。
これらのスイッチは、トランジスタや半導体による電子スイッチが好ましいが、メカニカルリレーなどの機械式スイッチを用いることもできる。回路全体を集積回路化する場合は、スイッチを含め増幅器を集積回路に組み込むことができる。
また、上述した本発明の実施例の説明では、皮膚コンダクタンスを測定する例について説明したが、皮膚コンダクタンスの代わりに皮膚インピーダンスを用いてもよい。
課題のところでも述べたように、交流法においては、測定信号が皮膚印加電圧周波数で変調されるため、復調回路でベースバンド領域に復調する必要がある。したがって、図8(b)に示すように、皮膚印加電圧周波数が、商用電源周波数に近いと商用電源ノイズを復調前のバンドパスフィルタ、バンドエリミネートフィルタや復調後のローパスフィルタにて減衰させるなどの除去が難しくなり、外乱ノイズを併せて復調することになり、結果として皮膚電気活動の測定信号に大きなノイズが重畳されてしまう。したがって、図8(a)に示すように、皮膚印加電圧周波数を商用電源周波数から十分に離れたところに選ぶ必要があった。しかしながら、皮膚印加電圧周波数として商用電源周波数よりも十分に低い周波数を選択した場合、皮膚電気活動を観測するに十分な測定信号帯域を確保しようとするとローパスフィルタにより商用電源ノイズを十分に減衰させることが難しくなる。
本発明によれば、図8(c)に示すように、測定信号は印加電圧切替周波数によって変調されることがない。信号と商用電源ノイズは印加電圧切替周波数に依らず測定信号の帯域からは常に十分に離れており、ローパスフィルタにより商用電源ノイズを制限することが簡単であるため、印加電圧切替周波数の選択幅が広がるうえに、フィルタに対する要求も厳しくないのでフィルタなどの設計の自由度が高く、また、回路規模や部品点数も抑えられる。
図10は、皮膚の等価回路モデルを示す図である。
図11は、印加電圧切替によってノイズを重畳する理由を説明するための図である。この図11を用いて、電圧の切替に伴うノイズの生じる原因について説明する。いま仮に、P点にVin、Q点にVexの電圧がかかっているとする(Vex>Vin)。このとき、Q点からP点には、i=(Vex−Vin)/(R1+(R2//R))の電流が流れている。また、容量CにはQ=C(Vex−Vin)の電荷が蓄えられている。ここで、電圧を切り替えて皮膚に印加される電圧が逆転したときを考える。すると、P点からQ点に、先と同じ電流iが流れると同時に、容量Cに充電されていた電荷Qの放電による電流iqが重畳する。このiqがノイズである。
このようなノイズが生じている波形で、ノイズの生じている部分を測定すると、本来の電流値よりも大きな電流値が測定されてしまうため、正しい皮膚コンダクタンスを測定できないという問題がある。
τ1の時間でも、いつも同じタイミングのところを測定するようにすれば、スイッチの切替によるノイズの量はいつも一定になるので問題はないと考えるかもしれないが、図10に示す等価回路におけるインピーダンスZ以外の抵抗成分は、そのときの人の状態や、人の置かれている環境によってゆっくりと変化する。したがって、緩和時間τ1も人の状態や周囲の環境によって変わる。したがって、たとえスイッチ切替後のいつも同じタイミングで測定していたとしても、スイッチ切替によるノイズの量は一定にはならない。
図13は、ステンレス電極を使用した場合と、Ag/AgCl電極を使用した場合における時間に対する皮膚コンダクタンスの関係を示す図である。図13に示すように、皮膚にステンレス電極を取り付けて、通電し始めてから分極電圧が安定するまでに10秒程度かかることがわかる。したがって、Tcが10秒以上の場合は、スイッチ切り替えによって分極の影響を排除できないことがわかる。Tcが10秒以内であれば、本発明により分極の影響を少なくする効果があるといえる。したがって、本発明の効果が有効な範囲として、交番周波数が0.1Hz以上といえる。なお、交番周波数の下限として、皮膚コンダクタンスの測定値がステンレス電極と分極の影響を少ないAg/AgCl電極で同等である範囲としては、交番間隔が1秒、すなわち、交番周波数は1Hz程度がよいといえる。また、測定値が交番間隔1秒と10秒の中間を示す3秒程度、すなわち、交番周波数3Hzなどを選んでも良い。
図14(a),(b)は、電圧印加切り替えと電圧切り替え時のI/V変換入力部の電圧の関係を示す図で、図14(a)は電圧印加切り替え時の印加電圧、図14(b)は電圧切り替え時のI/V変換入力部の電圧を示す図ある。図14(b)に示すように、ノイズが安定するまでの時間は約0.01秒であり、電圧切り替え直前と、ノイズの影響の収まった時点とで測定をすることにより、0.01秒ごとに測定をすればノイズの影響を受けずに測定できることがわかる。すなわち、Tc>0.01秒が好ましい。
電圧切り替えによるノイズは、電極の大きさや材質、また人による差異の影響を受けることもある。図14(b)は、電極として標準的な直径10mm程度の物での測定値だが、電極面積を大きくすると、図10の等価回路の容量分が大きくなるため、切り替え時間が短いとノイズの影響を受けやすくなる場合もある。その場合は、切り替え時間として例えば0.0125秒以上、すなわち、切り替え時間が80Hz以下を選択するなどが好ましい。
2つの電極からの出力を差動入力を有する差動増幅器に接続することはよく行われる。本実施例2では、図5に示した実施例1における増幅器23が差動増幅器35で、図6(a),(b)に示した第1の信号経路と第2の信号経路の各々は、差動増幅器35の異極性の入力部を経路に含んでいる。
つまり、極性切替部34を構成するSW1の前段端子は差動増幅器35の一方の入力端子に接続され、極性切替部34を構成するSW4の後段段端子は差動増幅器35の他方の入力端子に接続されている。
本実施例3においても、直流電圧を印加する電極を切り替えるとともに、2つの電極から差動増幅器35への入力信号経路も切り替えているが、直流電圧源32と差動増幅器35のあいだに印加電圧極性切替部34を設け、人体に接触した2つの電極のうちの直流電圧を印加する電極と、差動増幅器35に接続される電極を交互に切り替えている。
第2の極性切替部36は、A点と差動増幅器35の一方の入力端子に接続されているSW5と、A点と差動増幅器35の他方の入力端子に接続されているSW6と、B点と差動増幅器35の一方の入力端子に接続されているSW7と、B点と差動増幅器35の他方の入力端子に接続されているSW8とで構成されている。
2,32 直流電圧源
3,13 I/V変換器
12 交流電圧源
21,31 測定対象物(人体の皮膚など)
22 直流電流源又は直流電圧源
23 増幅器
24 測定電極
24a 第1の電極
24b 第2の電極
25,34 極性切替部(印加電圧極性切替部)
26 制御部
27 フィルタ部
28 出力部
29 A/D変換部
30 記憶部(内部記憶部)
35 差動増幅器
36 第2の極性切替部
Claims (10)
- 測定電極と測定対象物との間に発生する分極電圧の影響を低減するように構成された皮膚電気活動測定装置において、
前記測定対象物に前記測定電極を介して直流信号を供給する直流電源と、
該直流電源からの直流信号により前記測定対象物の皮膚電気活動を検知するための前記測定電極を構成する第1の電極及び第2の電極と、
前記直流電源と前記第1の電極及び前記第2の電極に接続された複数のスイッチからなる極性切替部と、
前記第1の電極と前記第2の電極とにより測定された前記皮膚電気活動に基づく信号を増幅する増幅器とを備え、
前記極性切替部は、前記複数のスイッチとして、前記測定対象物の入力側に直列に設けられた第1及び第2のスイッチと、前記測定対象物の出力側に直列に設けられた第3及び第4のスイッチとを備え、前記第1の電極が前記第1及び第2のスイッチの中点に接続され、前記第2の電極が前記第3及び第4のスイッチの中点に接続され、
前記第1のスイッチ及び前記第4のスイッチがオンの時に、前記直流電源と前記第1のスイッチと前記第1の電極と前記測定対象物と前記第2の電極と前記第4のスイッチとを介して前記増幅器に信号が流れる第1の信号経路と、前記第3のスイッチ及び前記第2のスイッチがオンの時に、前記直流電源と前記第3のスイッチと前記第2の電極と前記測定対象物と前記第1の電極と前記第2のスイッチとを介して前記増幅器に信号が流れる第2の信号経路とを構成して、前記第1の信号経路と前記第2の信号経路とを所定の周期で切り替える切り替え動作を行うことを特徴とする皮膚電気活動測定装置。 - 前記極性切替部による切り替え動作から所定時間以内は、前記皮膚電気活動に基づく信号を測定しないことを特徴とする請求項1に記載の皮膚電気活動測定装置。
- 前記所定時間は、0.01秒であることを特徴とする請求項2に記載の皮膚電気活動測定装置。
- 前記切り替え動作の周期は、1Hzから100Hzの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚電気活動測定装置。
- 前記切り替え動作の周期は、1Hzから80Hzの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の皮膚電気活動測定装置。
- 外乱ノイズを除去するために前記増幅器にフィルタ部を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の皮膚電気活動測定装置。
- 前記増幅器が差動増幅器で、前記第1の信号経路と前記第2の信号経路の各々は、前記差動増幅器の異極性の入力部を経路に含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の皮膚電気活動測定装置。
- 前記増幅器によって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、該A/D変換部からのデジタル量を記憶する記憶部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の皮膚電気活動測定装置。
- 前記極性切替部の前記第1の電極及び前記第2の電極の極性を切り替え制御する制御部を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の皮膚電気活動測定装置。
- 電極材質が、銀・塩化銀,ステンレススチール,鉄,ニッケル,銅,アルミニウムのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の皮膚電気活動測定装置。
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