JP6057083B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
本願は、刈高さ検出装置の構成および取付けを工夫し、刈高さ検出装置の破損を防止しつつ高さ検出精度の向上を図ったものである。
請求項2記載の発明は、前記ブラケット35は、分草装置7の前部より分草された穀稈を、前記刈高さセンサユニット31から離れる方向に案内する取付部36を有し、前記変形部37は取付部36の後側に設けたコンバインとしたものであり、分草装置7の前部より分草された穀稈を、取付部36が刈高さセンサユニット31から離れる方向に案内して、刈高さセンサユニット31により高さを検出する。
請求項3記載の発明は、前記刈高さセンサユニット31は、変形部37に対する刈高さセンサユニット31の第一軸33回りの回転位置を検出する検出装置58をケース32内に設け、接触体50の基部は第二軸46に回動自在に取付けると共に、所定位置からの上方回動は規制するように構成し、前記接触体50は、該接触体50の下部に対する前向きの力により、接触体50の下部が刈高さセンサユニット31に対して第二軸46回りに回転して上昇する構成としたコンバインとしたものであり、接触体50が圃場面に接触して上下すると、ケース32が第一軸33中心に上下回動し、これを検出装置58が検出して上昇あるいは下降信号を送り、刈取装置4を上昇または下降させる。また、機体を後進させて、接触体50の下部に対する前向きの力が作用すると、接触体50の下部を刈高さセンサユニット31に対して第二軸46回りに前方回動させると共に、接触体50の前方回動に合わせてケース32を第一軸33中心に上方回動させて退避させる。
請求項4記載の発明は、前記接触体50は、上下方向の所定部分より先端側は、後側に屈曲させて先端部60を形成したコンバインとしたものであり、接触体50の先端部60が圃場上面に接触してケース32を第一軸33中心に上下回動させる。
請求項2記載の発明では、取付部36が穀稈を刈高さセンサユニット31の左右側方に案内するので、刈高さセンサユニット31に穀稈が絡まるのを防止でき、作動の安定化を図ることができる。
請求項3記載の発明では、ケース32が第一軸33中心に上下回動して高さを検出するので、接触体50の検出姿勢を安定させることができ、そのため、高さ検出精度を向上させ、また、機体後進時に接触体50の下部に対して前向きの力が作用すると、接触体50は第二軸46回りに回動すると共に、ケース32を第一軸33中心に上方回動させて退避させることができ、破損を防止することができる。
請求項4記載の発明では、後側に屈曲させた先端部60が圃場上面に対して、屈曲させていない場合に比し、より平行状態となって、接触体50の検出姿勢を安定させることができ、そのため、高さ検出精度を向上させることができる。
刈取装置4は、左右方向に間隔をおいて配置した複数の分草装置7と、各分草装置7の後方に設けた複数の引起装置8等を有して構成する。引起装置8の後方には、穀稈の株元を切断する刈刃10および刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置を設ける。穀稈搬送装置の構成は、任意であり、11は引起装置8の後方の掻込装置、12は株元搬送装置、13は穂先搬送装置、18は脱穀装置3に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置である(図2,図3)。
刈取装置4は刈取フレーム20に縦支持フレーム21の先端を取付けて構成し、縦支持フレーム21の基部を機体フレーム1側に設けた支持台(図示省略)に回動自在に取付け、刈取上下シリンダ(図示省略)により上下動自在に取付ける。
刈取装置4は、刈取装置4に設けた刈高さ検出装置30により、所定高さに位置するように自動刈高さ制御を行って、刈取作業を行う。
即ち、図2,図4のように、分草装置7を取付ける刈取フレーム20側に基部を取付けた前後方向の分草杆40の先端を上方に屈曲させて屈曲部41に形成し、屈曲部41の下面(前面)と圃場面の間に空間42を形成し、空間42内に刈高さセンサユニット31を位置させる。
空間42内の前側部分に位置する分草装置7の分草フレーム43にブラケット35の取付部36を固定状態に取付け、取付部36に第一軸33を固定状態に設け、第一軸33にケース32の軸筒34を回動自在に取付けている。
取付部36は、金属製平板を平面視「V」型形状に形成し、この取付部36の左右辺の何れか一方に、前記変形部37を介してケース32を取付ける。
即ち、ブラケット35の取付部36は分草装置7の前部より分草された穀稈を、前記刈高さセンサユニット31から離れる方向に案内する案内部を兼用し、取付部36の後側にケース32を取付ける変形部37を取付けて構成する。
そのため、分草装置7の前部より左右に分草された穀稈は、ブラケット35の取付部36により左右に分草して刈高さセンサユニット31を通過させる。
また、ブラケット35は取付部36を金属部材により形成しているので、刈高さセンサユニット31の支持および取付強度を確保する。
変形部37は、接触体50が何らかの機外から受ける力により負荷が掛かると、弾性変形して、負荷を分散させ、ケース32および接触体50からなる刈高さセンサユニット31の破損変形を防止する。
変形部37の形状が縦板状なので、機体走行方向に対して主として横方向に変形して、負荷を分散させ、接触体50の圃場面との接触姿勢が変化させない効果を期待する。
接触体50は、左右方向の板部材により形成した接触部55の上部に取付部56を設け、取付部56を第二軸46に固定し、第二軸46をケース32に回転自在に取付ける。
接触体50は、図5において、時計回り方向には回動するが、反時計回り方向には回動しないように構成する。
44はストッパ43がケース32の内壁の所定部位に当接するように付勢するバネである。
ブラケット35側に固定状態の第一軸33にはストッパ45を固定し、ストッパ45はケース32内に設けた当接部45Aに常時当接し、 第一軸33に軸筒34を介して回動自在に取付けたケース32の下方回動を規制する。
ケース32はストッパ45が当接部45Aに当接した最下方位置から、ストッパ45が当接部45Aの反対側のケース32の内壁に当接する最上方位置の間回動する。
46Aはケース32を常時時計回り方向に回動(下方回動)するように付勢するバネであり、ケース32および接触体50を所定位置に保持する。
検出装置58の一部となる係合ピン47およびアーム48はケース32内に設ける。
刈高さ検出装置30は、機体前進時、接触体50の先端が圃場面に接触すると、接触体50は第二軸46に対して固定状態を維持したままケース32を第一軸33中心一体的に上方回動させ、位置不動の係合ピン47に対してアーム48が回動し、アーム48の回動位置を検出装置58が検出して刈取装置4を上昇させる信号を送る。
反対に、接触体50の先端が圃場面から離れようとすると、ケース32がバネ46Aの弾力により第一軸33中心に下方回動し、ケース32の下方回動による係合ピン47に対するアーム48の回動を検出装置58が検出して刈取装置4を下降させる信号を送り、自動刈高さ制御を行う。
なお、刈高さ検出装置30は、ブラケット35とケース32との位置関係を検出し、刈高さ検出装置30の検出に基づいて、自動高さ制御するものであり、図9は接触体50の圃場面との接触状態を示し、自動高さ制御状態を示すものではない。
59は、検出装置58と制御部(図示省略)とを接続するハーネスである。
また、機体後進時、刈高さ検出装置30は、接触体50の先端が圃場面に接触すると、接触体50は第二軸46中心に時計回り方向回動して退避し、破損するのを防止する(図10)。
この機体後進時には、接触体50の先端が圃場面に接触すると、接触体50は第二軸46中心に時計回り方向回動して退避し、破損するのを防止し、バネ46Aの弾力以上の負荷が掛かると、ケース32が第一軸33中心に上方回動して、接触体50と共にケース32も上方退避して、破損するのを防止する(なお、理解を容易にするために、図10では、ケース32の上方回動の図示は省略している。また、理解を容易にするために、各図のケース32および接触体50の下方に複数の横線を図示しているが、これにより構成は限定されない。)。
接触部55の上下方向の所定部分より先端側は、後側に屈曲させて先端部60を形成する。
そのため、接触部55の先端部60は、屈曲させないときに比し、圃場面に対して水平状態で接触することになり、圃場面の凹凸に対する追従性を良好にする。
先端部60の上端は、接触体50が圃場に非接触状態でケース32の下端面よりも上方に位置させる。
そのため、ケース32と接触体50との間の隙間に藁屑が引っ掛かるのを防止する。
ケース32の後部には、ケース32の後面57より後方へ突出するガイド(突起)65を設ける。
そのため、株間を通過する際の穀稈屑が、接触体50の接触部55とケース32の後面57の間に詰まるのを防止し、刈高さ検出装置30の検知精度を低下させず、安定した水平制御を実現する。
接触体50の接触部55の取付部56への取付位置は、ケース32の後側傾斜面67より上方に位置させる。
そのため、接触部55の取付部56との取付部分に穀稈屑が絡まるのを抑制でき、刈高さ検出装置30の検知精度を低下させず、安定した水平制御を実現する。
刈高さセンサユニット31のケース32と前記分草装置7との間には、ケース32を格納状態に保持するロック装置70を設ける。ロック装置70は、ケース32の後部上面に係合孔71を有する係合部72を設け、分草装置7の分草体フレーム43に設けた係合孔73と係合孔71とに係合ピン74を挿入係合させてロックする構成としている(図11,図12)。
そのため、非作業中の移動の際に、刈高さセンサユニット31が不用意に破損するのを防止する。
そのため、圃場の凹凸を検出する箇所が増加するので、左右側にのみに刈高さセンサユニット31を配置した場合に比し、正確な水平制御を行え、刈取装置4の中央部が圃場に突っ込むのを防止する。
この場合、三カ所の刈高さセンサユニット31のうち、例えば、溝に落ちている等の理由によりある一定間隔以上(所定走行距離)入力信号がない刈高さセンサユニット31が一カ所あるときは、当該刈高さセンサユニット31の入力値を無効とし、残りの刈高さセンサユニット31の入力信号により刈高さ制御を行う。
そのため、誤作動を防止し、制御性能を向上させられる。
ある一定間隔以上(所定走行距離)入力信号がなく、無効にした刈高さセンサユニット31は、その後、ある一定間隔以上(所定走行距離)連続的に入力信号が入力されたときには、全刈高さセンサユニット31による刈高さ制御に復帰させる。
そのため、誤作動を防止し、操作性を向上させられる。
多条刈りの刈取装置4では、機体フレーム1の刈取装置4の支持位置に対して、刈取装置4の右側のオーバーハング量が大きいので、刈取装置4の右側が低くなる傾向があるので、右側と中央の刈高さセンサユニット31により刈取装置4の高さを検出することにより、少ない刈高さセンサユニット31によって、圃場への突っ込みを防止する。
前記刈高さ検出装置30は、5条刈り以上の多条刈りコンバインにおいて、少なくとも、左側および中央の分草装置7の後方(下方)に刈高さセンサユニット31を配置する。
多条刈りの刈取装置4では、作業中操縦部6からは刈取装置4の左側が見えにくいので、見えにくい左側に刈高さセンサユニット31を設けることにより、少ない刈高さセンサユニット31によって、圃場への突っ込みを防止する。
機体を走行させ、分草装置7により分草し、分草した穀稈をの引起装置8により引起し、引き起こした穀稈の株元を掻込装置11により掻込ながら刈刃10により切断し、刈り取った穀稈は穀稈搬送装置の株元搬送装置12と穂先搬送装置13により搬送して穀稈供給搬送装置18に引き継ぎ、穀稈供給搬送装置18は穀稈を脱穀装置3に供給して脱穀する。
このとき、刈高さ検出装置30は、圃場面に対する刈取装置4の上下位置を検出し、この検出値により所定高さに刈高さを一定にする自動刈高さ制御を行って、コンバインにおける穀稈搬送および脱穀性能を向上させるように、刈取作業を行う。
刈高さ検出装置30は、刈高さセンサユニット31のケース32の前側部分を左右方向の第一軸33によりブラケット35の取付部52に回動自在に取付け、取付部52を変形部37に取付け、変形部37に取付けた取付部36を分草装置7に設けた取付部36に取付け、変形部37は機外から受ける力により、少なくとも横方向(左右方向)への移動を許容する弾性部材により形成し、ケース32の後部には左右方向の第二軸46を設け、第二軸46に後方に突出する接触体50の基部を回動自在に取付けて構成しているので、接触体50に何らかの外力が掛かると、変形部37が弾性変形して外力負荷を分散させ、ケース32および接触体50からなる刈高さセンサユニット31の破損変形を防止する。
取付部36は、金属製平板を平面視「V」型形状に形成し、この取付部36の左右辺の何れか一方に、前記変形部37を介してケース32を取付けているので、ブラケット35の取付部36は分草装置7の前部より分草された穀稈を、前記刈高さセンサユニット31から離れる方向に案内する案内部を兼用し、取付部36の後側にケース32を取付ける変形部37を取付けて構成する。
そのため、分草装置7の前部より左右に分草された穀稈は、ブラケット35の取付部36により左右に分草して刈高さセンサユニット31を通過させる。
刈高さセンサユニット31は、ブラケット35に対する刈高さセンサユニット31の第一軸33回りの回転位置を検出する検出装置58をケース32内に設け、接触体50の基部は第二軸46に回動自在に取付けると共に、所定位置からの上方回動(反時計回転)は規制するように構成しているので、接触体50が圃場面に接触すると、接触体50は第二軸46に対する上方回動が規制されて、接触の反力によりケース32が第一軸33中心に上方回動し、これを検出装置58が検出して刈取装置4を上昇させる。
接触体50は、左右方向の板部材により形成した接触部55の上部に取付部56を設け、取付部56を第二軸46に回動自在に取付け、取付部56はケース32の下面より上方位置させているので、接触体50の取付部56に分草穀稈や穀稈屑が引っ掛かるのを防止でき、接触体50による刈高さセンサユニット31の上下作動を安定させられる。
接触部55の上下方向の所定部分より先端側は、後側に屈曲させて先端部60を形成しているので、接触部55の先端部60は、屈曲させないときに比し、圃場面に対して水平状態で接触することになり、圃場面の凹凸に対する追従性を良好にする。
先端部60の上端は、接触体50が圃場に非接触状態でケース32の下端面よりも上方に位置させているので、ケース32と接触体50との間の隙間に藁屑が引っ掛かるのを防止する。
この場合、ケース32の前側下面は、通常検知状態において、後側に至るに従い低くなる前側傾斜面66に形成し、前側傾斜面66に続いて後側に至るに従い更に低くなる後側傾斜面67に形成しており、この後側傾斜面67に続く傾斜状態で後方に突出するようにガイド65を設けているので、ケース32の下面とガイド65が連続して分草穀稈や穀稈屑を後方に円滑に案内する。
接触体50の接触部55の取付部56への取付位置は、ケース32の後側傾斜面67より上方に位置させているので、接触部55の取付部56との取付部分に穀稈屑が絡まるのを抑制でき、刈高さ検出装置30の検知精度を低下させず、安定した水平制御を実現する。
そのため、非作業中の移動の際に、刈高さセンサユニット31が不用意に破損するのを防止する。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
Claims (4)
- 走行装置(2)の上方に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の前方に刈取装置(4)を設け、該刈取装置(4)は、圃場の穀稈を分草する複数の分草装置(7)と、分草穀稈を引き起こす引起装置(8)と、引き起こした穀稈をの株元を切断する刈刃(10)を有して構成すると共に、刈取装置(4)の対地高さを検出する刈高さ検出装置(30)を刈取装置(4)の所定位置に設け、前記刈高さ検出装置(30)は、刈高さセンサユニット(31)のケース(32)の前側部分を、左右方向の第一軸(33)により分草装置(7)に設けたブラケット(35)に横軸回動自在に取付け、前記ケース(32)の後部には左右方向の第二軸(46)を設け、第二軸(46)に、前記ケース(32)から後方に突出する接触体(50)の基部を回動自在に取付けて構成し、前記ブラケット(35)は機外から受ける力により弾性変形することで、前記ケース(32)が横方向へ移動することを許容する変形部(37)を備え、前記ケース(32)の後部には、ケース(32)の後面(57)より後方へ突出するガイド(65)を設けたコンバイン。
- 請求項1記載の発明において、前記ブラケット(35)は、分草装置(7)の前部より分草された穀稈を、前記刈高さセンサユニット(31)から離れる方向に案内する取付部(36)を有し、前記変形部(37)は取付部(36)の後側に設けたコンバイン。
- 請求項1または請求項2記載の発明において、前記刈高さセンサユニット(31)は、変形部(37)に対する刈高さセンサユニット(31)の第一軸(33)回りの回転位置を検出する検出装置(58)をケース(32)内に設け、接触体(50)の基部は第二軸(46)に回動自在に取付けると共に、所定位置からの上方回動は規制するように構成し、前記接触体(50)は、該接触体(50)の下部に対する前向きの力により、接触体(50)の下部が刈高さセンサユニット(31)に対して第二軸(46)回りに回転して上昇する構成としたコンバイン。
- 請求項1または請求項2または請求項3記載の発明において、前記接触体(50)は、上下方向の所定部分より先端側は、後側に屈曲させて先端部(60)を形成したコンバイン。
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