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JP5938011B2 - 光通信システム及び衝突検出方法 - Google Patents

光通信システム及び衝突検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、光通信システム及び衝突検出方法に関する。
通信事業者側に設置されるOLT(Optical Line Terminal:局側光回線終端装置)と、加入者側に設置されるONU(Optical Network Unit:加入者側光回線終端装置)とがイーサネット(登録商標、以下同様)フレームにより通信を行うPON(Passive Optical Network:アクセス網形態の1つ)はEPON(Ethernet(登録商標、以下同様) PON)と呼ばれる。
また、EPONのうち、伝送速度が1GbpsであるGE−PON(Gigabit Ethernet PON)は、高速かつ安価なFTTH(Fiber To The Home:光ファイバーを伝送路として加入者宅へ直接引き込む、アクセス系光通信の網構成方式)サービスを提供することができる。このため、GE−PONは、特に国内では広く用いられている。最近では、伝送速度を10Gbpsに高速化した10G−EPONの標準仕様が検討されている。
また、近年では、PON用光リピータの検討が進められ、標準規格を拡張して、分岐数を増大することが可能となった。具体的には、これまでのPONでは光信号強度の制約から32分岐以下で使われることが多かったのに対し、1000分岐などの多分岐接続が可能となった。
一般に、PONにおいては、OLTからONUへの通信の方向を下り方向と呼び、ONUからOLTへの通信の方向を上り方向と呼ぶ。
10G−EPONの標準仕様では、上り信号のFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)が必須とされている。10G−EPONでは、リードソロモン(255,223)という方式のFECが用いられる。
リードソロモン(255,223)は、223Byteの送信信号に対し32Byteの誤り訂正用パリティ信号を多重させ、ノイズ等による元信号の消失をパリティ信号により復元する誤り訂正符号である。送信信号は255ByteのFEC信号ブロック単位(以下、FECコードワードという)で送信される。
1G−EPONでは、FECはオプション項目とされ、必要に応じて実装される。1G−EPONにおいてFECが用いられる場合には、例えばリードソロモン(255,239)が用いられる。
EPONを始めとする多くのPONでは、上り方向の通信は時分割多元接続によって行われる。OLTにより、それぞれのONUの送信タイミングを制御することで、複数のONUがOLTと時分割通信できるようにしている。10G−EPONの上り方向の通信も同様に時分割多元接続により行われる。10G−EPONでは、1台のOLTに、上り伝送速度が異なる複数のONUが接続できる方式が検討されている。このとき、異なる速度のONUとの間であっても、時分割多元接続により上り通信を実現する。
上り方向の通信が時分割多元接続によって行われる多くのPONでは、上り帯域を効率的に使用するために、それぞれのONUについての上り通信を許可する時間の長さを、通信の状況に応じて動的に変更するという動的帯域割当機能を備えている。
ここで、PONにおけるONUごとの帯域は、例えばOLTが各ONUに対して送信許可量を算出し、その送信時間帯を排他的に確保することにより、割り当てることができる。ONUはOLTによって割り当てられた時間帯にのみ上りデータを送信する。このため、割り当てられた時間帯を待つための待ち時間は伝送遅延時間に加算される。
EPONには、MPCP(Multi Point-Control Protocol)と呼ばれる、1つのOLTが複数のONUの通信を制御するためのプロトコルが標準で定められている。MPCPとしては、未登録のONUを検出するためのDiscovery Processingと、ONUの上り信号の送信タイミングを制御するためのREPORT Processing・GATE Processingとが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
EPONでは、ONUがPONに接続されると、OLTはそのONUを発見し、ONUにLLIDを付与して通信リンクを自動的に確立する。この機能をP2MPディスカバリ(Point to multi-point Discovery)と呼ぶ。MPCPのDiscovery Processingは、P2MPディスカバリを実現するためのプロトコルである。
図17のシーケンス図は、Discovery ProcessingとしてのP2MPディスカバリ処理における通信手順を示している。
Discovery Processingにおいて、先ず、OLTは、Discovery Information(問い合わせ)を格納したGATEフレーム(以下、Discovery GATE)を各ONUに対して送信して、送信タイミングを通知する(ステップS1)。
GATEフレームには、図17に示すようにパラメータが含まれるが、これらのパラメータは、公知のパラメータであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
GATEフレームは、Messages sent on broadcast cannelを用いて送信される。
次に、OLTに未登録のONUは、Discovery GATEを受信すると、衝突回避のためランダム待ち時間(Random delay)Tの時間だけ待ってから、REGISTER_REQフレームを送信する(ステップS2)。このREGISTER_REQフレームは、Messages sent on broadcast cannelを用いて送信される。これを受けて、OLTは、ONUからのREGISTER_REQフレームを受信する可能性のある時間だけDiscovery Windowを設定し、設定したDiscovery Windowの期間において未登録の各ONUからのREGISTER_REQフレームを受信する。
次に、OLTはREGISTER_REQフレームの受信に応じて、REGISTERフレームにより、ONU(またはUNIポート)の識別子であるLLID(Logical Link.ID)を通知する(ステップS3)。
REGISTERフレームは、Messages sent on broadcast cannelを用いて送信される。
続いて、OLTは、GATEフレームによりONUの上り送信許可タイミングを通知し(ステップS4)、ONUは通知された許可タイミングに従ってREGISTER_ACKを返す(ステップS5)。
上記ステップS1〜S5の各処理により、P2MPディスカバリ処理が実現されている。このGATEフレームと、REGISTER_ACKは、Messages sent on unicast cannelsを用いて送信される。
ここで、Discovery Windowの時間帯において、登録済のONUは上り方向の送信を行うことはできない。前述のように、EPONの上り方向の通信では、OLTが各ONUに対して送信許可量を算出、通知し、その送信時間帯を確保する。Discovery Windowの時間帯は、未登録のONUからの上り信号(REGISTER_REQフレーム)が受信される可能性があるため、REGISTER_REQフレーム以外の信号との衝突を回避するために、登録済みのONUによる上り方向の送信は許可しない。
IEEEstd802_3-2008sec5_Access.pdf (P264、265)
P2MPディスカバリ処理のシーケンスにおいて、REGISTER_REQフレームの衝突が生じた場合、衝突したREGISTER_REQフレームは廃棄される。この場合、廃棄されたREGISTER_REQフレームの送信元のONUについてはP2MPディスカバリのシーケンスは完了せず、OLTとのリンクが確立しない。
この場合、衝突したREGISTER_REQフレームの送信元のONUは、次回のP2MPディスカバリ処理により再度登録処理を行う必要がある。
特に、ランダム待ち時間Tが短い場合や、リンクを確立すべきONU数が多い場合には衝突が発生する可能性が高くなり、P2MPディスカバリ処理が完了してONUが通信を開始できるまでに長い時間を要する場合がある。
通信システムにおいて、一般には、リンクの確立から通信開始までの時間が短い方が通信性能は高い。
EPONにおいてP2MPディスカバリ処理が実行される間隔は、0.1〜1.5secほどと長い。このために、P2MPディスカバリ処理について1度のリトライが生じるだけでも遅延への影響度は大きい。さらに、システム起動時などのように多数のONUと同時にP2MPディスカバリ処理を実行する場合には、REGISTER_REQフレームの信号の衝突の可能性が増大する。このような状態では、2回以上のリトライとなる場合もあり遅延がさらに拡大する。
このような衝突の発生による通信遅延を抑制するには、例えば、信号の衝突を検出して検出結果に応じて復元などの処理を行うことが有効であるが、この際に衝突検出の精度が低いと復元率なども低下することなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、局側光回線終端装置が複数の加入者側光回線終端装置から受信した登録要求信号の衝突についての検出精度の向上を図ることを目的とする。
本発明の一態様は、局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備え、前記局側光回線終端装置は、複数の加入者側光回線終端装置から受信した登録要求信号を対象として、他の登録要求信号と衝突している衝突部分と他の登録要求信号と衝突していない非衝突部分とを検出する衝突検出部を備える光通信システムである。
本発明の一態様は、上記の光通信システムであって、前記衝突検出部は、登録要求信号のサイズに基づいて決まる登録要求信号の信号継続時間と、複数の登録要求信号が受信されたときの受信継続時間とに基づいて、衝突部分と非衝突部分とを検出する。
本発明の一態様は、上記の光通信システムであって、前記衝突検出部は、受信される登録要求信号の受信光強度が一定以上のレベル変化を示すタイミングに基づいて、衝突部分と非衝突部分とを検出する。
本発明の一態様は、上記の光通信システムであって、前記加入者側光回線終端装置は、前記局側光回線終端装置にて受信される登録要求信号の受信光強度が予め定めた規定値となるように、前記局側光回線終端装置との通信距離に応じて定めた送信光強度により登録要求信号を送信する登録要求送信部を備え、前記衝突検出部は、複数の登録要求信号が受信された期間における受信光強度の前記規定値に対する比率に基づいて衝突部分と非衝突部分とを検出する。
本発明の一態様は、上記の光通信システムであって、前記加入者側光回線終端装置は、一定間隔による既知パターンビット列の挿入部分を含む登録要求信号を送信する登録要求送信部を備え、前記衝突検出部は、受信された複数の登録要求信号における既知パターンビット列の検出の有無に基づいて衝突部分と非衝突部分とを検出する。
本発明の一態様は、局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備える光通信システムにおける衝突検出方法であって、前記局側光回線終端装置において、複数の加入者側光回線終端装置から受信した登録要求信号を対象として、他の登録要求信号と衝突している衝突部分と他の登録要求信号と衝突していない非衝突部分とを検出する衝突検出ステップを備える衝突検出方法である。
以上説明したように、本発明によれば、局側光回線終端装置が複数の加入者側光回線終端装置から受信した登録要求信号の衝突についての検出精度の向上が図られるという効果が得られる。
第1実施形態における光通信システムの構成例を示す図である。 P2MPディスカバリ処理におけるDiscovery GATEフレームとREGISTER_REQフレームの送受信タイミングの一例を示す図である。 REGISTER_REQフレームの構造例を示す図である。 REGISTER_REQフレームを格納したFECコードワード(REGISTER_REQブロック)の構造例を示す図である。 第1実施形態におけるOLTとONUの構成例を示す図である。 第1実施形態における衝突検出の手法例を示す図である。 第1実施形態におけるOLTとONUが実行するP2MPディスカバリ処理の手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態における衝突検出部が実行する衝突検出のための処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における衝突検出の手法例を示す図である。 第2実施形態における衝突検出部が実行する衝突検出のための処理手順例を示すフローチャートである。 第3実施形態における衝突検出の手法例を示す図である。 第3実施形態におけるOLTとONUが実行するP2MPディスカバリ処理の手順例を示すフローチャートである。 第3実施形態における衝突検出部が実行する衝突検出のための処理手順例を示すフローチャートである。 第4実施形態におけるONUが生成するREGISTER_REQブロックの送信信号の構造例を示す図である。 第4実施形態におけるOLTとONUが実行するP2MPディスカバリ処理の手順例を示すフローチャートである。 第4実施形態における衝突検出部が実行する衝突検出のための処理手順例を示すフローチャートである。 P2MPディスカバリ処理における通信手順例を示すシーケンス図である。
<第1実施形態>
図1は本実施形態における光通信システムの構成例を示している。同図に示す光通信システムは、10G−EPONに対応する。
同図に示す光通信システムは、1つのOLT(Optical Line Terminal:局側光回線終端装置)と複数のONU(Optical Network Unit:加入者側光回線終端装置)200−1〜200−Nとが光通信路500を介して接続される。
なお、以降の説明において、ONU200−1〜200−Nについて特に区別しない場合には、ONU200と記載する。
OLT100は、通信事業者側に設置される光回線終端装置である。OLT100の上流に対しては上位ネットワーク300が接続される。上位ネットワーク300は、例えばインターネット上などに存在する各種のサーバなどを含む。
OLT100は、例えば上位ネットワーク300と光通信路500との間の通信において、電気信号と光信号との間での信号変換を行ったり、信号の多重化などを行ったりする。
ONU200は、加入者側に設置される光回線終端装置である。ONU200(200−1〜200−N)の下流側には、下位ネットワーク400(400−1〜400−N)が接続される。下位ネットワーク400には、例えば加入者の自宅などで使用されるパーソナルコンピュータなどをはじめとしたネットワーク機器が含まれる。
上記のように構成される光通信システムにおいて、OLT100側で未登録のONU200は、OLT100とのリンクが確立されないためにOLT100と通信を行うことができない。そこで、OLT200に未登録のONU200については、OLT100とのリンクを確立して通信が可能な状態とする必要がある。
このために、OLT100と未登録のONU200との間では、図17に示した手順によるP2MPディスカバリ処理を実行する。
そのうえで、P2MPディスカバリ処理におけるDiscovery GATEフレームとREGISTER_REQフレームの送受信は、例えば図2に示すタイミングで実行される。なお、図17との対応では、同図に示されるDiscovery GATEフレームの送受信はステップS1に対応し、REGISTER_REQフレームの送受信はステップS2に対応する。
図2において、先ず、OLT1は、時刻tにおいてDiscovery GATEフレームをブロードキャストにより、各ONU200に対して送信する。Discovery GATEフレームには、ランダム待ち時間Tと、ランダム待ち時間Tの開始時刻tとを指定する情報を含む。
標準の手順に従った場合、未登録のONU200はDiscovery GATEフレームの受信に応答して、Discovery GATEフレームにより指定されたランダム待ち時間T内にREGISTER_REQフレームを送信する。ONU200の通信距離を、許容範囲における最長の通信距離とすると、REGISTER_REQフレームが到着する可能性のある時間TD0が図2に示すDiscovery Windowとなる。
Discovery Windowの時間TD0は、OLT100がDiscovery GATEフレームを送信するタイミングに基づいて設定する。Discovery Windowは、未登録のONU200からのREGISTER_REQフレームを優先して受け付ける期間である。前述のように、Discovery Windowの時間TD0において、登録済のONU200はOLT200に対する上り方向の送信を行うことはできない。これにより、登録済のONU200から送信される信号と、未登録のONU200から送信されるREGISTER_REQフレームとの衝突については回避することができる。
また、標準の手順に加えて、ONU200側でOLT100との通信距離に応じてランダム待ち時間の開始時刻を調整することができる。
OLT100との通信距離が最長距離よりも短いONU200は、その通信距離に応じた時間Tだけランダム時間の開始を遅らせることで、Discovery Windowを同図において短縮DW(Discovery Window)として示す時間TD1に短縮することができる。短縮DWとしての時間TD1は、ランダム待ち時間Tに距離の誤差を許容するためのマージンを加えた値となる。
本実施形態においては、標準に従ったDiscovery Windowを使用したREGISTER_REQフレームの送受信と、短縮DWを使用したREGISTER_REQフレームの送受信のいずれが適用されてもよい。
OLT100は、REGISTER_REQフレームを正常に受信した場合、標準に従って以降の処理を実行する。
しかし、図2に示すように、複数のONU200が送信したREGISTER_REQフレームの受信時間が重複して、REGISTER_REQフレームの衝突が発生する場合がある。同図では、2つのREGISTER_REQフレームが衝突している例が示されている。
REGISTER_REQフレームの衝突が発生した場合、その衝突部分の信号については十分な信頼性が確保できないために破棄していた。このようにREGISTER_REQフレームが破棄された場合、衝突したREGISTER_REQフレームの送信元のONU200はOLT100に登録されないために、次回のP2MPディスカバリ処理においてリトライのための通信が実行される。このようなリトライが通信時間の遅延を招き、例えば光通信システムにおける通信性能劣化の要因となる。
そこで、本実施形態においては、以下に説明するように、OLT100にて受信されたREGISTER_REQフレームに衝突が発生した場合には、REGISTER_REQフレームの信号における衝突部分と非衝突部分を検出する衝突検出を行い、衝突検出の検出結果を利用して衝突が発生したREGISTER_REQフレームを復元する。
復元が成功すれば、OLT100は復元されたREGISTER_REQフレームを利用して以降の登録のための処理を実行できるために、P2MPディスカバリ処理のリトライが不要となる。これにより、通信時間の遅延が抑制され、例えば光通信システムにおける通信性能が向上する。
そのうえで、本実施形態においては、以降説明するように衝突検出を行う。本実施形態の衝突検出では、単に衝突の有無を検出するのにとどまらず、REGISTER_REQフレームにおける衝突部分と非衝突部分とを検出する。この結果、本実施形態においては、高い精度で衝突検出を行える。また、本実施形態では、衝突部分と非衝突部分との検出結果を利用してREGISTER_REQフレームを復元する。これにより、例えばFECによる誤り訂正のみにより復元する場合と比較して高い復元率を得ることができる。
図3は、REGISTER_REQフレームの構造例を示している。
同図に示すREGISTER_REQフレームは、64Byteであり、6ByteのDA(Destination Address)フィールド、6ByteのSA(Source Address)フィールド、2ByteのTypeフィールド、2ByteのOpcodeフィールド、4ByteのTime stampフィールド、40ByteのDate/Reserved/PADフィールド、4ByteのFCS(Frame Check Sequence)フィールドを含む。
Opcodeフィールドは、当該フレームがREGISTER_REQフレームであることを示す「00−04」を格納する。
DAフィールドは、宛先であるOLT100のMACアドレスを格納する。
SAフィールドは、送信元であるONU200のMACアドレスを格納する。
「Time stamp」フィールドは、当該REGISTER_REQフレームの送信時刻を格納する。
FCSフィールドは、FC方式に対応する誤り検出符号を格納する。
ONU200は、図3に示すREGISTER_REQフレームをOLT100に送信するにあたり、FEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)の誤り訂正方式に従って誤り訂正符号化を行う。そして、ONU200は、誤り訂正符号化により得られたFECコードワードによりREGISTER_REQフレームを送信する。
図4は、REGISTER_REQフレームを格納したFECコードワードの構造例を示している。
同図に示すFECコードワードは、全体で255Byteである。FECコードワードにおいて、先頭にはFECに対応した32Byteによる誤り訂正用のパリティ信号が配置され、続けて、64ByteのREGISTER_REQフレーム(図3参照)が格納される。この場合、REGISTER_REQフレームが64Byteであるために、以降の159Byteが空きとなるので、159Byteの領域は、例えばダミーパターン信号のパディングが行われる。
なお、FECコードワードは「データブロック」とも呼ばれる。以降において、図4のようにREGISTER_REQフレームを格納するFECコードワードについては、REGISTER_REQブロックともいう。
図5を参照して、OLT100とONU200におけるP2MPディスカバリ処理に対応する機能構成例について説明する。
同図に示すOLT100は、通信部101、問い合わせ送信部102、登録要求受信部103、衝突検出部104、復元部105及び登録要求応答処理部106を備える。
通信部101は、光通信路経由でONU200と通信を実行する。
問い合わせ送信部102は、未登録のONU200に対する問い合わせを行う。具体的に、問い合わせ送信部102は、未登録のONU200に対する問い合わせとして、図17のステップS1として示したように、Discovery Informationを格納したDiscovery GATEをブロードキャストで送信する。Discovery Informationには、Discovery Windowの期間において登録要求が受信できるように、REGISTER_REQブロックの送信タイミングを通知する情報が格納されている。
登録要求受信部103は、問い合わせ送信部102によるDiscovery GATEの送信に応じてDiscovery Windowを設定する。登録要求受信部103は、Discovery Windowの期間において、Discovery GATEに対する応答として未登録のONU200から送信されたREGISTER_REQブロック(図4参照)を受信する。
衝突検出部104は、複数のONU200から受信した複数のREGISTER_REQブロックを対象として、他のREGISTER_REQブロック(登録要求信号)と衝突している衝突部分と他のREGISTER_REQブロックと衝突していない非衝突部分とを検出する。
そのうえで、第1実施形態における衝突検出部104は、REGISTER_REQブロックのサイズに基づいて決まるREGISTER_REQブロックの信号継続時間と、複数のREGISTER_REQブロックが受信されたときの受信継続時間とに基づいて、衝突部分と非衝突部分とを検出する。
復元部105は、衝突検出部104の検出結果を利用して、衝突部分を含むREGISTER_REQブロックの復元を行う。
例えば、復元部105は、衝突部分を含むREGISTER_REQブロックについて、衝突検出部104により検出された衝突部分の信号区間をランダム信号で置き換え、このランダム信号で置き換えられた衝突部分と非衝突部分とを結合させて復元対象ブロックを生成する。さらに、復元部105は、復元対象ブロックについて誤り訂正を行ってペイロードを推定し、推定したペイロードについて誤り訂正符号化を行って送信レプリカ信号を生成する。送信レプリカ信号にはREGISTER_REQブロックとして衝突部分が復元された部分を含む。そこで、復元部105は、受信したREGISTER_REQブロックにおける非衝突部分と、送信レプリカ信号における衝突部分が復元された部分とを結合する。これにより、復元されたREGISTER_REQブロックが得られる。
登録要求応答処理部106は、登録要求応答処理を実行する。登録要求応答処理は、受信したREGISTER_REQブロックごとに応答した処理である。登録要求応答処理は、具体的には、図17に示したステップS3によるLLID(Logical Link.ID)の通知、ステップS4による送信許可タイミングの通知、ステップS5に応じたREGISTER_ACKの受信である。
ONU200は、通信部201、登録要求送信部202及びリンク識別子取得部203を備える。
通信部201は、光通信路経由でOLT100と通信を実行する。
登録要求送信部202は、登録要求を送信する。つまり、登録要求送信部202は、OLT100が未登録のONUを問い合わせるために送信したDiscovery GATEの受信に応答して、REGISTER_REQブロックをOLT100に対して送信する。
リンク識別子取得部203は、OLT100から送信されたLLIDを取得する。LLIDは、OLT100がONU200とのリンクを確立するために、ONU200ごとに付与したリンク識別子である。
リンク識別子取得部203によりLLIDが取得されることで、OLT100とONU200とでLLIDが共有され、以降においてリンクを確立させることができる。
次に、図6を参照して、第1実施形態における衝突検出部104による衝突検出の手法例について説明する。
同図においては、Discovery Windowの期間における2つのREGISTER_REQブロックR1、R2の受信タイミングが示されている。同図では、REGISTER_REQブロックR1の終端側の部分と、REGISTER_REQブロックR2の先頭側の部分とが衝突している状態が示されている。
衝突検出部104は、図6に示すREGISTER_REQブロックR1、R2について、以下のように衝突部分と非衝突部分を検出する。
ここで、REGISTER_REQブロックは、図4に示したように255Byteで固定であるためレートが一定であれば信号継続時間TBLも一定になる。
具体的に、10G−PONのレートは10.3125Gbit/secであるので、信号継続時間TBLは、以下の式1により表される。
BL=255×8/(10.3125×10)=1.98=10−8sec・・・(式1)
ここで、2つのREGISTER_REQブロックが衝突している場合には、両者の受信時間の一部が重複する。従って、互いに衝突した2つのREGISTER_REQブロックの受信継続時間TSDは、1つのREGISTER_REQブロックの信号継続時間TBLより長く、かつ、信号継続時間TBLの2倍よりも短くなる。つまり、2つのREGISTER_REQブロックが衝突している場合には、以下の式2が成立する。
BL<TSD<2TBL・・・(式2)
衝突検出部104は、受信継続時間TSDを測定したうえで、式2が成立するか否かにより2つのREGISTER_REQブロックで衝突が発生しているか否かについて判定する。従って、図6の例では式2が成立し、REGISTER_REQブロックR1、R2で衝突が発生していることが判定される。
このように衝突の発生していることを判定した場合、衝突検出部104は、REGISTER_REQブロックR1、R2のそれぞれについて、衝突している衝突部分と、衝突していない非衝突部分とを検出する。
このために、衝突検出部104は、衝突部分に対応する衝突時間Tを検出する。衝突時間Tは、時間軸におけるREGISTER_REQブロックR1、R2の重複部分であるから、以下の式3により求めることができる。
=2TBL−TSD・・・(式3)
図6からも分かるように、2つのREGISTER_REQブロックR1、R2の衝突部分は、REGISTER_REQブロックR1、R2による受信継続時間TSDの中間に位置する。
そのうえで、前方のREGISTER_REQブロックR1は終端側が衝突部分で、これより前の部分が非衝突部分になる。一方、後方のREGISTER_REQブロックR2は先端側が衝突部分で、これより後の部分が非衝突部分になる。
そこで、衝突検出部104は、受信継続時間TSDの開始から衝突時間Tが開始されるまでの時間TNC1の区間(TBL−T)をREGISTER_REQブロックR1の非衝突部分として求める。
また、衝突検出部104は、時間TNC1に続く衝突時間Tの区間を、REGISTER_REQブロックR1、R2の衝突部分として求める。
また、衝突検出部104は、衝突時間Tの終了位置から受信継続時間TSDが終了するまでの時間TNC2の区間(TBL−T)を、REGISTER_REQブロックR2の非衝突部分として求める。
図7のフローチャートは、第1実施形態におけるOLT100とONU200が実行するP2MPディスカバリ処理の手順例を示している。
先ず、OLT100における問い合わせ送信部102は、Discovery GATEを送信する(ステップS101)。
次に、登録要求受信部103は、Discovery Windowを設定する。そのうえで、登録要求受信部103は、Discovery Windowの期間において、ステップS101により送信したDiscovery GATEに応答して未登録のONU200から送信されたREGISTER_REQブロックを受信する(ステップS102)。
次に、衝突検出部104は、ステップS102にて受信されたREGISTER_REQブロックを対象として衝突検出を実行する(ステップS103)。ここでの衝突検出部104による衝突検出は、図6にて説明した手法によって行われる。
衝突検出部104は、ステップS103による衝突検出によって、衝突の有無を検出し、衝突が有ることを検出した場合には、衝突部分と非衝突部分を検出する。
次に、復元部105は、ステップS103の衝突検出によって衝突有りと検出されたか否かについて判定する(ステップS104)。
衝突有りの場合(ステップS104−YES)、復元部105は、ステップS103による衝突検出結果を利用して、衝突部分を含むREGISTER_REQブロックを復元する処理を実行する(ステップS105)。
一方、衝突無しの場合(ステップS104−NO)、ステップS105はスキップされる。
次に、登録要求応答処理部106は、衝突部分の無かったREGISTER_REQブロック、あるいはステップS105によって復元されたREGISTER_REQブロックに応答した処理を以下のように実行する。
つまり、登録要求応答処理部106は、REGISTERフレームを含むFECコードワードの送信によって、REGISTER_REQブロックの送信元のONU200にLLIDを通知する(ステップS106)。
次に、登録要求応答処理部106は、GATEフレームを含むFECコードワードの送信によって、REGISTER_ACKの送信許可タイミングを通知する(ステップS107)。
登録要求応答処理部106は、ステップS107により通知した送信許可タイミングに従ってONU200が送信したREGISTER_ACKを受信する(ステップS108)。
また、ONU200における登録要求送信部202は、ステップS101によりOLT100が送信したDiscovery GATEの受信に応じて、REGISTER_REQブロックを生成する(ステップS201)。REGISTER_REQブロックは、REGISTER_REQフレーム(図3)を含むFECコードワード(図4)である。
登録要求送信部202は、生成したREGISTER_REQブロックをOLT100に対して送信する(ステップS202)。
次に、リンク識別子取得部203は、ステップS106によってOLT100が送信したREGISTERフレームを受信することによって、通知されたLLIDを取得する(ステップS203)。
リンク識別子取得部203は、ステップS107によってOLT100が送信したGATEフレームを受信することによって、通知された送信許可タイミングを取得する(ステップS204)。
リンク識別子取得部203は、送信許可タイミングに従ったタイミングで、LLIDの通知に対する応答であるREGISTER_ACKをOLT100に対して送信する(ステップS205)。
図8のフローチャートは、図7のステップS103としての衝突検出の処理手順例を示している。
衝突検出部104は、Discovery Windowの期間においてREGISTER_REQブロックが継続して受信された受信継続期間TSDを測定する(ステップS301)。
衝突検出部104は、測定した受信継続期間TSDと、REGISTER_REQブロックのサイズに応じて決まる信号継続時間TBLとについて、先の式2が成立するか否かについて判定する(ステップS302)。
式2が成立する場合(ステップS302−YES)、衝突検出部104は衝突有りと検出する(ステップS303)。また、衝突有りと検出するのに応じて、衝突検出部104は、REGISTER_REQブロックの信号継続時間TBLと受信継続期間TSDとを利用して、先に図6にて説明したように衝突部分と非衝突部分とを検出する(ステップS304)。
式2が成立しない場合(ステップS302−NO)、衝突検出部104は衝突無しと検出する(ステップS305)。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態における衝突検出部104は、Discovery Windowの期間において受信されるREGISTER_REQブロックの受信光強度を測定する。そして、衝突検出部104は、受信光強度が一定以上のレベル変化を示すタイミングに基づいて衝突検出を行う。
図9は、第2実施形態における衝突検出部104による衝突検出の手法例を示している。
本実施形態においては、最小受光感度が定められており、最小受光感度未満に対応する受信光強度については処理対象とならない。この場合において、図9のように2つのREGISTER_REQブロックR1、R2が衝突している場合、先ず、受信継続時間TSDの開始時点以降においてREGISTER_REQブロックR1のみに対応する受信光強度が維持される。
これに対して、衝突部分ではREGISTER_REQブロックR1、R2の受信光強度が合成されるので、衝突時間Tの開始タイミングにおいては、REGISTER_REQブロックR1のみに対応する受信光強度からREGISTER_REQブロックR1、R2が合成された受信光強度に変化する。
このとき、衝突時間Tの開始タイミングにおける受信光強度のレベル変化Δlv1は、最小受光感度以上になる。例えば、最小受光感度が−30mdBである場合、レベル変化Δlv1は、−30mdB以上になる。
また、衝突時間Tの開始からさらに時間が経過して衝突時間Tが終了するタイミングにおいて、REGISTER_REQブロックR1、R2が合成された受信光強度から、REGISTER_REQブロックR2のみに対応した受信光強度に変化する。
このときも、衝突時間Tの終了タイミングに対応する受信光強度のレベル変化Δlv2は、最小受光感度以上になる。
このように、2つのREGISTER_REQブロックR1、R2が衝突している場合、衝突部分に対応する区間は、前後に対してレベルが突出する。
そのうえで、受信継続時間TSDにおける受信光強度は、衝突時間Tの開始タイミングにおいて最小受光感度以上で増加するレベル変化を示し、続く衝突時間Tの終了タイミングにおいて最小受光感度以上で減少するレベル変化を示す。
そこで、第2実施形態の衝突検出部104は、受信継続時間TSDにおける受信光強度が最小受光感度以上で増加し、次に、最小受光感度以上で低下するレベル変化を示した場合に、衝突が発生していると検出する。
衝突の発生の検出に伴って、衝突検出部104は、受信継続時間TSDにおいて、受信光強度が最小受光感度以上で増加し、次に、最小受光感度以上で低下するまでの衝突時間Tで表される区間(突出区間)を衝突部分として検出する。
また、衝突検出部104は、受信継続時間TSDの開始時点から衝突時間Tの開始時点までのREGISTER_REQブロックR1に対応する受信光強度が維持されている時間TNC1をREGISTER_REQブロックR1の非衝突部分として検出する。
また、衝突検出部104は、衝突時間Tの終了時点から受信継続時間TSDの終了時点までのREGISTER_REQブロックR2に対応する受信光強度が維持されている時間TNC2をREGISTER_REQブロックR2の非衝突部分として検出する。
図10のフローチャートは、第2実施形態における衝突検出部104が図7のステップS103として実行する処理手順例を示している。なお、OLT100とONU200が実行するP2MPディスカバリ処理としては、図7と同様でよい。
衝突検出部104は、Discovery Windowの期間において受信されるREGISTER_REQブロックの受信光強度を測定する(ステップS401)。
次に、衝突検出部104は、受信光強度が前後の信号区間に対して最小受光感度レベル以上で突出する突出区間を探索する(ステップS402)。つまり、受信継続時間TSDにおいて、受信光強度が最小受光感度以上で増加し、次に、最小受光感度以上で低下する区間を探索する。
衝突検出部104は、ステップS402によって突出区間が探索されたか否かについて判定する(ステップS403)。
突出区間が探索された場合(ステップS403−YES)、衝突検出部104は衝突有りと検出する(ステップS404)。
衝突有りと検出されるのに応じて、衝突検出部104は、上記したように、衝突時間Tに対応する突出区間を衝突部分として検出し、受信継続時間TSDの開始時点からほぼ一定の受信光強度が維持されている時間TNC1の区間と、衝突部分が終了してから受信継続時間TSDが終了するまでの時間TNC2の区間とを、それぞれ非衝突部分として検出する(ステップS405)。
また、突出区間が検出されない場合(ステップS403−NO)、衝突検出部104は衝突無しと検出する(ステップS406)。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態においては、ONU200がOLT100との通信距離に応じた送信光強度によりREGISTER_REQブロックを送信する。これにより、OLT100にて受信される複数のONU200からのREGISTER_REQブロックの受信光強度は、通信距離にかかわらず所定の規定値でほぼ一定になる。
なお、通信距離は、ONU200に対して予め入力しておけばよい。あるいは、ONU200が自己で通信距値を取得してもよい。ONU200が自己で通信距値を取得するための手法としては特に限定されるものではなく、例えば波長分散量に基づいて取得してもよいし、絶対時間による遅延時間に基づいて取得してもよいし、異なる波長の遅延時間差に基づいて取得してもよい。
そのうえで、第3実施形態における衝突検出部104は、例えば図11に示すように衝突検出を行う。
図11には、受信継続時間TSDにおいて、3つのREGISTER_REQブロックR1、R2、R3が衝突して受信された例が示されている。
受信継続時間TSDにおける衝突時間TC1は、REGISTER_REQブロックR1、R2、R3がともに衝突している区間である。衝突時間TC1の前の衝突時間TC2は、REGISTER_REQブロックR1、R3が衝突している区間である。衝突時間TC2の後の衝突時間TC3は、REGISTER_REQブロックR2、R3が衝突している区間である。
また、受信継続時間TSDの開始から衝突時間TC2に至るまでの時間TNC1は、REGISTER_REQブロックR1の非衝突部分の区間である。衝突時間TC3の終了から受信継続時間TSDの終了までの時間TNC2は、REGISTER_REQブロックR2の非衝突部分の区間である。
この場合、REGISTER_REQブロックR2の非衝突部分は存在しない。
第3実施形態においては、前述のように、各ONU200から送信されたREGISTER_REQブロックの受信光強度は、それぞれ、規定値でほぼ同じとなる。以下の説明にあたり、規定値は、最小受光感度に対応する−30mdBである場合を例に挙げる。
この場合、REGISTER_REQブロックR1の非衝突部分に対応する時間TNC1の区間の受信光強度のレベルLV11は、−30mdBのほぼ等倍である。
これに対して、REGISTER_REQブロックR1、R3が衝突する衝突時間TC2においては2つのREGISTER_REQブロックの受信光強度が合成される。このために、衝突時間TC2の区間における受信光強度のレベルLV12は、−30mdBのほぼ2倍になる。
また、REGISTER_REQブロックR1、R2、R3が衝突する衝突時間TC1においては3つのREGISTER_REQブロックの受信光強度が合成される。このために、衝突時間TC1の区間における受信光強度のレベルLV13は、−30mdBのほぼ3倍になる。
また、REGISTER_REQブロックR2、R3が衝突する衝突時間TC3においては2つのREGISTER_REQブロックの受信光強度が合成される。このために、衝突時間TC3の区間における受信光強度のレベルLV14は、−30mdBのほぼ2倍になる。
また、REGISTER_REQブロックR2のみとなる時間TNC2の区間における受信光強度のレベルLV15は、−30mdBのほぼ等倍になる。
そこで、第3実施形態の衝突検出部104は、受信継続時間TSDにおける受信光強度について規定値の2倍以上の整数倍となる区間があれば衝突有りと検出する。
また、衝突有りと検出した場合、衝突検出部104は、受信継続時間TSDにおける受信光強度の規定値に対する比率に基づいて衝突部分と非衝突部分とを検出する。
つまり、衝突検出部104は、受信継続時間TSDにおいて、受信光強度が規定値に対して1倍(等倍)の区間を非衝突部分として検出する。また、衝突検出部104は、受信継続時間TSDにおいて、受信光強度が規定値に対して2倍以上の整数倍の区間を衝突部分として検出する。
図12のフローチャートは、第3実施形態におけるOLT100とONU200が実行するP2MPディスカバリ処理の手順例を示している。なお、同図において図7と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。
ONU200における登録要求送信部202は、ステップS201にて生成したREGISTER_REQブロックを、OLT100との通信距離に基づいて定めた光強度でOLT100に対して送信する(ステップS202A)。
図13のフローチャートは、第3実施形態における衝突検出部104が図12のステップS103において実行する処理手順例を示している。
衝突検出部104は、Discovery Windowの期間において受信されるREGISTER_REQブロックの受信光強度を測定する(ステップS501)。
衝突検出部104は、受信継続時間TSDにおいて受信光強度が既定値に対して2倍以上の整数倍となっている区間(整数倍区間)を探索する(ステップS502)。
衝突検出部104は、ステップS502による探索の結果、整数倍区間が探索されたか否かについて判定する(ステップS503)。
整数倍区間が探索された場合(ステップS503−YES)、衝突検出部104は衝突有りと検出する(ステップS504)。
これに伴って、衝突検出部104は、衝突部分と非衝突部分を検出する(ステップS505)。このために、衝突検出部104は、例えば受信継続時間TSDにおける受信光強度を既定値で除算することで、受信光強度が規定値の何倍であるのかを求める。そして、衝突検出部104は、受信光強度が既定値のほぼ1倍である区間については非衝突部分として検出する。また、衝突検出部104は、受信光強度が既定値に対して2倍以上の整数倍である区間については衝突部分として検出する。さらに、この場合の衝突検出部104は、除算の結果に基づいて、衝突部分において衝突しているREGISTER_REQブロックの数を判定することができる。
また、突出区間が検出されない場合(ステップS503−NO)、衝突検出部104は衝突無しと検出する(ステップS506)。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。
図14は、第4実施形態におけるONU200が送信するREGISTER_REQブロックの送信信号の構造を示している。同図に示すように、ONU200は、一定間隔ごとに既知パターンビット列を挿入したREGISTER_REQブロックの送信信号を生成する。
なお、図示は省略するが、REGISTER_REQブロックの送信信号は、REGISTER_REQブロックが格納するREGISTER_REQフレームに対して一定間隔ごとに既知パターンビット列を挿入した構造であってもよい。
このように、第4実施形態のREGISTER_REQブロックは、一定間隔による既知パターンビット列の挿入部分を含む。
OLT100では、Discovery Windowの期間において、上記のように既知パターンビット列が挿入されたREGISTER_REQブロックを受信する。ここで、REGISTER_REQブロックに衝突が発生していた場合、衝突部分では既知パターンビット列にエラーが生じて、既知パターンビット列の本来のビットパターン(既知ビットパターン)が得られていない状態になっている。
そこで、第4実施形態における衝突検出部104は、受信継続時間において一定間隔ごとに既知パターンビット列の既知ビットパターンを検出していく。そして、既知ビットパターンの検出されない区間が有れば、衝突有りと検出する。
衝突有りの場合、衝突検出部104は、既知ビットパターンが検出されない区間を衝突部分として検出し、既知ビットパターンが検出される区間を非衝突部分として検出する。
図15のフローチャートは、第4実施形態におけるOLT100とONU200が実行するP2MPディスカバリ処理の手順例を示している。なお、同図において図7と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。
ONU200における登録要求送信部202は、図14に示したように、一定間隔で既知パターンビット列を挿入したREGISTER_REQブロックを生成する(ステップS201A)。登録要求送信部202は、ステップS202によって、既知パターンビット列が挿入されたREGISTER_REQブロックをOLT100に対して送信する。
図16のフローチャートは、第4実施形態における衝突検出部104が図15のステップS103において実行する処理手順例を示している。
衝突検出部104は、Discovery Windowの期間において受信されるREGISTER_REQブロック(受信信号)から、既知パターンビット列と同じビットパターン(既知ビットパターン)を検出する(ステップS601)。
衝突検出部104は、受信信号において既知ビットパターンが検出されない区間が有ったか否かについて判定する(ステップS602)。
既知ビットパターンが検出されない区間が有った場合、(ステップS602−YES)、衝突検出部104は衝突有りと検出する(ステップS603)。
この場合、衝突検出部104は、前述のように既知ビットパターンが検出されない区間を衝突部分として検出し、既知ビットパターンが検出される区間を非衝突部分として検出する(ステップS604)。
また、既知ビットパターンがすべて正常に検出された場合(ステップS602−NO)、衝突検出部104は衝突無しと検出する(ステップS605)。
上述した実施形態におけるOLT100とONU200をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100…OLT, 101…通信部, 102…問い合わせ送信部, 103…登録要求受信部, 104…衝突検出部, 105…復元部, 106…登録要求応答処理部, 200…ONU, 201…通信部, 202…登録要求送信部, 203…リンク識別子取得部, 300…上位ネットワーク, 400…下位ネットワーク, 500…光通信路

Claims (6)

  1. 局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備え、
    前記局側光回線終端装置は、
    複数の加入者側光回線終端装置から受信した登録要求信号を対象として、他の登録要求信号と衝突している衝突部分と他の登録要求信号と衝突していない非衝突部分とを検出する衝突検出部を備える
    光通信システム。
  2. 前記衝突検出部は、
    登録要求信号のサイズに基づいて決まる登録要求信号の信号継続時間と、複数の登録要求信号が受信されたときの受信継続時間とに基づいて、衝突部分と非衝突部分とを検出する
    請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記衝突検出部は、
    受信される登録要求信号の受信光強度が一定以上のレベル変化を示すタイミングに基づいて、衝突部分と非衝突部分とを検出する
    請求項1に記載の光通信システム。
  4. 前記加入者側光回線終端装置は、
    前記局側光回線終端装置にて受信される登録要求信号の受信光強度が予め定めた規定値となるように、前記局側光回線終端装置との通信距離に応じて定めた送信光強度により登録要求信号を送信する登録要求送信部を備え、
    前記衝突検出部は、
    複数の登録要求信号が受信された期間における受信光強度の前記規定値に対する比率に基づいて衝突部分と非衝突部分とを検出する
    請求項1に記載の光通信システム。
  5. 前記加入者側光回線終端装置は、
    一定間隔による既知パターンビット列の挿入部分を含む登録要求信号を送信する登録要求送信部を備え、
    前記衝突検出部は、
    受信された複数の登録要求信号における既知パターンビット列の検出の有無に基づいて衝突部分と非衝突部分とを検出する
    請求項1に記載の光通信システム。
  6. 局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備える光通信システムにおける衝突検出方法であって、
    前記局側光回線終端装置において、複数の加入者側光回線終端装置から受信した登録要求信号を対象として、他の登録要求信号と衝突している衝突部分と他の登録要求信号と衝突していない非衝突部分とを検出する衝突検出ステップを備える
    衝突検出方法。
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