JP5842438B2 - 中継装置、中継方法及び光伝送システム - Google Patents
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Description
また、より高速の伝送速度を有する次世代PONシステムとして、例えば、10Gの伝送容量を有する通信システム(10G−EPON)が検討されている。
より高速のPONシステムへ移行するにあたっては、例えば1Gと10Gなどのように伝送速度の異なる複数のシステムの混在を許容するネットワークシステム(以下、1G/10G混在システムともいう)が想定される。
例えば、下記特許文献1には、1G/10G混在システムに適用可能なリピータが提案されている。
図1(A)に示すシステムでは、1G信号と10G信号とを処理可能な1G/10G 光端局装置(OLT:Optical Line Terminal)300が、光伝送路200−1,光カプラ(光スプリッタ)600−1を介して10G ONU500−1,500−2と接続されている。
また、10G ONU500−3〜500−5及び1G ONU400−1から送信された各上り光信号10G#3〜10G#5及び1G#1は、光カプラ600−2で合波された後、光伝送路200−3を介して、1G/10Gリピータ700によってそれぞれ中継処理を施される。
ここで、各上り光信号10G#1〜10G#3,1G#1,10G#4及び10G#5は、例えば、1G/10G OLT300による上りスケジューリング制御によって、図1(A)に示すように時分割多重されている。
このような場合、図1(B)に示すように、上りの帯域における1G信号(例えば、1G#1〜1G#3)の占有率が増加するので、システムの伝送効率が相対的に低下することとなる。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
〔1〕一実施形態
(1.1)一実施形態に係る光伝送システムの構成例
図2は一実施形態に係る光伝送システム1の構成の一例を示す図である。
光カプラ6−1により分岐された一方の光伝送路は、少なくとも1つの1G/10Gリピータ7が介装される光伝送路側に接続され、他方の光伝送路は、縦続接続された光カプラ6−11〜6−13を介して1G ONU41,10G ONU51に接続されている。
ここで、1G ONU41と1G ONU42とは、ともに1G信号を送受信する点で共通しているが、1G/10G OLT3との伝送距離や、中継する1G/10Gリピータ7の有無等が異なっている。また、10G ONU51と10G ONU52とについても、ともに10G信号を送受信する点で共通しているが、1G/10G OLT3との伝送距離や中継する1G/10Gリピータ7の有無等が異なっている。
図2に例示する光伝送システム1では、例えば、20km毎に1G/10Gリピータ7が介装されているが、互いに異なる伝送速度の光信号が混在しない区間などでは、当該区間を伝送する単一の伝送速度の光信号を処理可能なリピータが介装されていてもよい。
(1.2)1G/10Gリピータ7の構成例
ここで、本例の1G/10Gリピータ7の構成の一例について説明する。
即ち、本例の1G/10Gリピータ7は、自局7より下り側から受信される第1の伝送速度(例えば1G)の光信号を、第1の伝送速度よりも高速な第2の伝送速度(例えば10G)の光信号に変換して自局7より上り側へ送出するのである。
図2に例示する1G/10Gリピータ7は、例えば、光カプラ10と、フィルタ11と、光増幅器12と、光遅延線13と、フィルタ14と、10G ONU15と、1G OLT16と、監視制御部17と、アンプ制御回路18とをそなえる。また、1G/10Gリピータ7は、例えば、光カプラ19,20と、光検出器21と、光遅延線22と、光増幅器23と、第1ポート67と、第2ポート68とをそなえる。
即ち、光カプラ19は、少なくとも1つのONUからの光信号を分岐して、第1伝送速度の光信号の処理方路である第1方路と、前記第1伝送速度よりも高速な第2伝送速度の光信号の処理方路である第2方路とに導く第1インタフェースの一例として機能する。なお、光カプラ19の分岐比は適宜変更することができる。
即ち、1G OLT16は、第1方路を伝搬する第1伝送速度の光信号を収容して電気信号に変換する中継局内光端局装置の一例として機能する。
即ち、10G ONU15は、1G OLT16で変換された電気信号を第2伝送速度の光信号に変換し、後述する第2インタフェースへ送出する中継局内光終端装置の一例として機能する。
一方、10G USは、光カプラ19によって分岐された後、SOA(Semiconductor Optical Amplifier)やEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)などで構成される光増幅器23によって増幅される。
アンプ制御回路18は、例えば、光増幅器23に10G USが入力されるタイミングでのみ光増幅器23をオン制御する一方、光増幅器23に1G USが入力されるタイミングや何も入力がないタイミングでは光増幅器23をオフ制御する。1Gの光信号の波長帯は比較的広いため、1Gの光信号については光増幅器23を用いた増幅が困難である一方、10Gの光信号の波長帯は比較的狭く、10Gの光信号については光増幅器23を用いた増幅が容易であるためである。
即ち、アンプ制御回路18は、光増幅器23への入力が検出された場合、且つ、1G OLT16への1G USの入力が検出されない場合に、光増幅器23をオン制御する。一方、アンプ制御回路18は、光増幅器23への入力が検出されない場合、または、1G OLT16への1G USの入力が検出された場合、光増幅器23をオフ制御する。
なお、光カプラ20と光増幅器23との間に設けられた光遅延線22は、光増幅器23へ入力される光信号に対して所定の遅延時間を付与するものである。
また、アンプ制御回路18は、光増幅器23の増幅率について、例えば、光検出器21でのモニタ結果に応じてALC(Automatic Level Control)制御を行なってもよい。
また、アンプ制御回路18は、光増幅器23をオン制御しておき、1G USの入力が検出されたことを示す通知があった場合のみ光増幅器23をオフ制御することもできる。この場合、光増幅器23に光入力がない場合のASE光を遮断することはできないが、ASE光の遮断が必須の条件下でなければ、光カプラ20や光検出器21が不要であり、より簡易な構成として適用することができる。その際、光遅延線22は、1G USとの関係で必要であれば設ければよいし、不要であれば省略することができるので、さらに部品数を減らすことができる。
そして、光カプラ10によって、10G ONU52からの10G USと、1G ONU42から送信され、さらに1G OLT16及び10G ONU15で変換された10G USとが合波されて、第2ポート68を介して1G/10G OLT3の方路へ送出される。
なお、光伝送システム1に介装される他の1G/10Gリピータ7も、上記と同様の構成及び機能を有していてもよい。
次に、下り方向の光信号に着目すると、1G/10G OLT3から送信された10Gの下り光信号(10G DS)は、第2ポート68で受信された後、光カプラ10によって、フィルタ11への方路と10G ONU15への方路とに分岐される。なお、光カプラ10の分岐比は適宜変更することができる。また、10G DSには、10G ONU15宛の光信号及び10G ONU52宛の光信号のほか、映像信号(VIDEO Signal)などが含まれ得る。
光遅延線13は、フィルタ11への方路に分岐された光信号と、10G ONU15への方路に分岐された光信号とが、同一の下りフレームに載るように、光増幅器12で増幅後の光信号に所定の遅延時間を付与する。
10G ONU15は、抽出した光信号について復調、復号化などの所定の受信処理を施してデータ信号を再生し、再生したデータ信号を電気信号に変換して、1G/10Gリピータ7内部に設けられた1G ONU16へ送出する。
即ち、本例の10G ONU15及び1G ONU16は、第2ポート68で受信した光信号について、第2伝送速度の光信号を第1伝送速度の光信号に変換する変換部の一例として機能してもよい。
フィルタ14は、光増幅器12によって増幅後の10G DSを透過する一方、光カプラ19の方路から入力される1G DSを反射する。これにより、光カプラ10で分岐された各光信号は、同一の下りフレームに載せられて第1ポート67から光カプラ6−2の方路へ送出される。
以上のように、本例では、下り方向に関しても、1G/10Gリピータ7よりも上り側では、1G ONU42宛の1G DSを10G DSとして伝送することで、光伝送システム1の伝送効率を向上させている。
図4は監視制御部17のハードウェア構成の一例を示す図である。
この図4に示すように、監視制御部17は、例示的に、論理回路171と、インタフェース(IF)172と、アナログディジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)173〜175,178と、ディジタルアナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)176,177とをそなえる。
さらに、光増幅器12,23の出力レベルについては、光カプラ185で分岐された信号の光パワーレベルがPD180で検出され、ADC174によって、アナログ信号からディジタル信号に変換された後、論理回路173に入力される。
論理回路171は、上記の各入力に基づいて、各種の制御を実施することができる。なお、論理回路171は、例えば、LSI(Large Scale Integration)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などにより構成され得る。
ペルチェ駆動回路181は、論理回路171からDAC176を介して入力される上記制御用信号に基づいて、光増幅器12,23の温度を制御する。具体的には例えば、光増幅器12,23が、予め定められた動作温度の範囲内で動作するように、光増幅器12,23を冷却することができる。
アンプ駆動回路182は、論理回路171からDAC177を介して入力される上記制御用信号に基づいて、光増幅器12,23の増幅利得を制御する。具体的には例えば、光増幅器12,23が、予め定められた増幅利得の範囲内で動作するように制御する。
ここで、監視制御部17の動作の一例を図5に示す。
この図5に例示するように、まず、監視制御部17は、光増幅器12,23の入力レベル(アンプ入力パワー)及び出力レベル(アンプ出力パワー)を取得する(ステップS10)。
ここで、算出したアンプ利得が正常範囲内でないと判定した場合(ステップS12のNoルート)、監視制御部17は、10G ONU15を介して、1G/10G OLT3に光増幅器12,23の異常を通知する(ステップS17)。
そして、監視制御部17は、取得したアンプ温度が予め定められた正常範囲内であるかどうかを判定する(ステップS14)。
一方、取得したアンプ温度が正常範囲内であると判定した場合(ステップS14のYesルート)、監視制御部17は、10G ONU15の動作温度,1G OLT16の動作温度または1G/10Gリピータ7の動作温度などを取得する(ステップS15)。
ここで、取得した各温度が正常範囲内でないと判定した場合(ステップS16のNoルート)、監視制御部17は、10G ONU15を介して、1G/10G OLT3に、10G ONU15,1G OLT16または1G/10Gリピータ7の異常を通知する(ステップS17)。
なお、監視制御部17の上記動作はあくまで一例であり、例えば、ステップS10〜S12,S13〜S14,S15〜S16の各処理の実行順序は図5に示す例に限定されない。また、一部の監視制御を省略することもでき、この場合、対応する処理,機能及び構成を省略してもよい。
ここで、図6に示す光伝送システム1を例にして、本例の上りスケジューリング制御について説明する。
図6に示す光伝送システム1において、1G/10G OLT3配下の10G ONU51,15,52及び1G ONU41から上り光信号を送信する場合、各上り光信号の衝突を防ぐため、1G/10G OLT3による上りスケジューリング制御が行なわれる。
例えば、Gate(T1,L1)を受信した10G ONU51は、時刻T1から時刻(T1+L1)までの期間において、10G US(10G#1)を1G/10G OLT3へ送信する。
同様に、Gate(T3,L3)を受信した10G ONU15は、時刻T3から時刻(T3+L3)までの期間において、10G US(10G#2)を1G/10G OLT3へ送信し、Gate(T4,L4)を受信した10G ONU52は、時刻T4から時刻(T4+L4)までの期間において、10G US(1G#3)を1G/10G OLT3へ送信する。
例えば、1G OLT16は、自局16配下の1G ONU42−1〜42−3に対し、上り光信号(1G US)の送信許可時刻T1´,T2´,T3´(例えば、T1´<T2´<T3´)及び各送信許可時刻からの送信可能期間L1´,L2´,L3´を含むGate信号(Gate(T1’,L1’)、Gate(T2’,L2’)、Gate(T3’,L3’))を予め送信する。
例えば、Gate(T1’,L1’)を受信した1G ONU42−1は、時刻T1´から時刻(T1´+L1´)までの期間において、1G US(1G#1´)を1G OLT16へ送信する。
なお、1G ONU42−1〜42−3も10G ONU51,15,52及び1G ONU41と同様に、上り光信号を送信する際、次回に送信したいフレーム量を1G OLT16に通知することができる。これにより、1G OLT16は、次回のフレームについても1G ONU42−1〜42−3からの各上り光信号が衝突しないようにスケジューリング制御を行なうことができる。
しかしながら、1G/10Gリピータ7より下り側にある10G ONU52は、1G/10G OLT3配下のONUであり、1G/10Gリピータ7より下り側にある1G ONU42−1〜42−3は、1G/10Gリピータ7内の1G OLT16配下のONUであるため、各上り光信号は、別のPONシステムに属する上り光信号として管理され、上りスケジューリング制御が独立して行なわれる。
例えば、図6に示す例では、1G/10G OLT3配下の10G ONU52からの10G US(10G#3)の送信期間と、1G OLT16配下の1G ONU42−2からの1G US(1G#2´)及び1G OLT16配下の1G ONU42−3からの1G US(1G#3´)の各送信期間とが重複しており、1G OLT16の入力段で上り光信号の衝突が発生している。
この図7に示すように、10G ONU15は、例示的に、PON側IF部151と、PON MAC(Media Access Control)部152と、ブリッジ部153と、UN(User Network)側IF部154と、タイミング情報取得部155とをそなえる。
PON側IF部151は、PONシステムとしての光伝送システム1で通信される光信号の送受信部として機能する。PON側IF部151は、例えば、1G/10G OLT3から送信される10G DSを電気信号に変換してPON MAC部152へ送出したり、1G OLT16から入力される電気信号を10G USに変換して1G/10G OLT3へ送出したりすることができる。
ブリッジ部153は、1G OLT16から入力されるデータ信号を、光伝送システム1で用いられる所定のデータフォーマットに変換する。
UN側IF部154は、ユーザ側のネットワークと接続するためのネットワークインターフェースである。
WAN側IF部161は、通信事業者側のネットワークと接続するためのネットワークインターフェースである。
PON MAC部163は、光伝送システム1で使用される制御フレームを受信信号から抽出したり、送信信号に対して制御フレームを付与したりする。
PON側IF部164は、PONシステムとしての光伝送システム1で通信される光信号の送受信部として機能する。PON側IF部164は、例えば、1G OLT16配下のONU42−1〜42−3から送信される1G USを電気信号に変換してPON MAC部163へ送出したり、10G ONU15からから入力される電気信号を1G DSに変換してONU42−1〜42−3へ送出したりすることができる。
また、タイミングパラメータ算出部165は、タイミング情報取得部155から通知される上記時刻情報に基づいて、10G ONU15と1G OLT16とを時刻同期させることができる。
図8に例示するように、まず、10G ONU15と1G OLT16との間で時刻同期を行なう(ステップA1)。
同様に、1G/10G OLT3は、1G ONU41に対して、時刻T2から時刻(T2+L2)までの間の上り信号送信を許可するGate(T2,L2)を送信し(ステップA3)、10G ONU15に対して、時刻T3から時刻(T3+L3)までの間の上り信号送信を許可するGate(T3,L3)を送信し(ステップA4)、10G ONU52に対して、時刻T4から時刻(T4+L4)までの間の上り信号送信を許可するGate(T4,L4)を送信する(ステップA5)。
これにより、1G OLT16は、1G/10G OLT3配下のONU51,41,15,52における各送信期間を把握することでき、例えば、1G/10Gリピータ7より下り側に位置する1G/10G OLT3配下のONU52における送信期間と、1G OLT16配下のONU42−1〜42−3の各送信期間とが重複しないように、ONU42−1〜42−3の各送信期間を制御することができる。
そして、1G/10G OLT3からGate(T1,L1)を受信した10G ONU51は、時刻T1から時刻(T1+L1)までの間において、上り光信号(10G#1)を送信し(ステップA10)、1G/10G OLT3からGate(T2,L2)を受信した1G ONU41は、時刻T2から時刻(T2+L2)までの間において、上り光信号(1G#1)を送信する(ステップA11)。
以上のように、本例によれば、1G OLT16が、1G/10G OLT3における上りスケジューリング情報に基づいて、自局16配下の各ONU42−1〜42−3の上りスケジューリング制御を行なうので、上り光信号の衝突を確実に防止することができる。
図9に第1変形例に係る光伝送システム1A及び1G/10Gリピータ7Aの各構成の一例を示す。なお、図9中、図2記載の各部位と同じ符号を有する部位については、図2記載の各部位と同様の構成及び機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
図9に例示する1G/10Gリピータ7Aでは、EPON規格の一つであるPR30に規定される、OLTとONUとの間の許容損失(29dB)に対応すべく、フィルタ14の下り側方路に光カプラ26が設けられている。
図10にフィルタ24の透過/反射特性の一例を示す。この図10に例示するように、フィルタ24は、10G DSの波長である1.55μm〜1.58μmの光信号を透過する一方、それ以外の波長の光信号を反射する。なお、図10に示す例では、フィルタ24をバンドパスフィルタとして構成しているが、10G DSを透過し、それ以外の光信号を反射するハイパスフィルタとしてフィルタ24を構成してもよい。
図11にフィルタ25の透過/反射特性の一例を示す。この図11に例示するように、フィルタ25は、10G USの波長である1.26μm〜1.28μmの光信号を透過する一方、それ以外の波長の光信号を反射する。なお、図11に示す例では、フィルタ25をバンドパスフィルタとして構成しているが、10G USを透過し、それ以外の光信号を反射するローパスフィルタとしてフィルタ25を構成してもよい。
本例によれば、上記実施形態と同様の効果が得られるほか、光増幅器12,23のASE成分を確実に除去して光伝送システム1Aの信頼性を向上させることが可能となる。
(1.5)第2変形例
図12に第2変形例に係る光伝送システム1B及び1G/10Gリピータ7Bの各構成の一例を示す。なお、図12中、図2,図9記載の各部位と同じ符号を有する部位については、図2,図9記載の各部位と同様の構成及び機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
図12に例示する光伝送システム1Bでは、1G USの波長帯域が、例えば1.29μm〜1.36μmに設定されるとともに、10G USの波長帯域が、例えば1.26μm〜1.28μmに設定されている。つまり、1G USの波長帯域と10G USの波長帯域とが分離されている。なお、光伝送システム1Bにおける1G USの波長帯域はあくまで一例であり、これに限定する意図はなく、少なくとも10G USの波長帯域と重複しない波長帯域であればよい。
さらに、フィルタ25を用いて1G USと10G USとを分離した場合、光増幅器23には1G USは入力されず、10G USしか入力されない。このため、アンプ制御回路18は、光検出器21で光増幅器23への入力を検出した場合にのみ光増幅器23をオン制御すれば、10G USのみを光増幅できるので、光増幅器23のオンオフ制御を単純化することが可能となる。
図13にフィルタ27の透過/反射特性の一例を示す。この図13に例示するように、フィルタ27は、1G DS及び10G DSを透過する一方、1G US及び10G USを反射する。即ち、フィルタ27は、上り光信号と下り光信号とを分離するフィルタとして機能する。なお、図13に示す例では、フィルタ27をハイパスフィルタとして構成しているが、上り光信号と下り光信号とを分離するバンドパスフィルタやローパスフィルタとしてフィルタ27を構成することもできる。
本例によれば、上記実施形態及び変形例と同様の効果が得られるほか、1G/10Gリピータ7Bでの光信号損失を抑制することができる。
図14に第3変形例に係る光伝送システム1C及び1G/10Gリピータ7Cの各構成の一例を示す。なお、図14中、図2,図9,図12記載の各部位と同じ符号を有する部位については、図2,図9,図12記載の各部位と同様の構成及び機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
そして、監視制御部17Cは、当該算出結果に基づいて、光増幅器23をオン制御すべきタイミング及びオフ制御すべきタイミングを示す制御タイムテーブルを作成または更新する。監視制御部17Cによって作成または更新された制御タイムテーブルは、アンプ制御回路18Cに通知される。
本例の制御動作の一例を図15に示す。
加えて、監視制御部17Cは、1G/10Gリピータ7Cに設けられた10G ONU15を介して、1G/10G OLT3から10G ONU15,52のRTTに関する情報(RTT情報)を取得する(ステップS21)。
上記タイミング算出の動作例について、例えば、図16に示すように、1G/10Gリピータ7C−1〜7C−m(mは自然数)を有する光伝送システム1Cを例にして説明する。
ここで、RTT#1は、1G/10G OLT3と10G ONU52−1との間のRTTを表す。同様に、1G/10G OLT3から10G ONU52−2に対して、(T2−RTT#2)から時刻(T2−RTT#2+L2)までの間の上り信号送信を許可するGate(T2-RTT#2,L2)が送信される(ステップB2)。ここで、RTT#2は、1G/10G OLT3と10G ONU52−2との間のRTTを表す。また、1G/10G OLT3と1G/10Gリピータ7C−mとの間には、RTT#REPmで表されるRTTが存在している。
つまり、1G/10G OLT3からGate(T1-RTT#1,L1)を受信した10G ONU52−1は、時刻(T1−RTT#1)から時刻(T1−RTT#1+L1)までの間において、上り光信号(10G#1)を送信する(ステップB3)。
これにより、1G/10G OLT3は、時刻T1から時刻(T1+L1)までの間において、上り光信号(10G#1)を受信できるとともに、時刻T2から時刻(T2+L2)までの間において、上り光信号(10G#1)を受信することができる。
換言すれば、1G/10Gリピータ7C−mは、1G/10G OLT3での上り光信号受信時刻(例えば、T1,T2)よりも、RTT#REPmだけ早いタイミングで光増幅器23をオン制御する一方、オン制御の開始から各信号長分だけ遅いタイミングで光増幅器23をオフ制御する。
本例では、監視制御部17Cが、図18の「取得情報」に基づいて算出した、図18の「算出情報」に例示するような、オンオフ制御のタイミング(期間)を示す制御タイムテーブルを作成または更新する(ステップS23)。
本例によれば、光増幅器23の前段において光信号を検出するための構成や光遅延線を省略して、1G/10Gリピータ7Cの構成をより単純化することができるので、1G/10Gリピータ7Cの製造コストをより低減することが可能となる。
この図19に例示するように、まず、Discoveryプロセスが開始されると(ステップS30)、OLTは、システムに接続されている全てのONUに対して、上り光信号の送信を許可する上り送信許可メッセージ(Discovery Gate)を送信する(ステップS31)。この上り送信許可メッセージには、例えば、OLTのローカル時間(例えば、上り送信許可メッセージの送信時刻Tlocal)に関する情報や、ONUの送信を許可する時刻に関する情報などが含まれ得る。
そして、OLTに未登録のONUは、上り送信許可メッセージに含まれる送信許可時刻からランダム時間待った後、OLTに対して登録要求(Register Request)を送信する(ステップS33)。この登録要求には、例えば、未登録のONUが当該登録要求を送信した時刻に関する情報などが含まれる。
そして、OLTは、当該登録要求を受信した時刻,当該登録要求に含まれる未登録のONUでの送信時刻及びOLTが上り送信許可メッセージを送信した時刻(Tlocal)に基づき、OLTとONUとの間の伝送遅延時間(RTT)を算出する(ステップS35)。これにより、OLTは、図17に例示したように、各ONU宛のGate信号に記載する送信許可時刻を各ONUに対応するRTTだけずらして指定することができる。
また、OLTは、上記登録メッセージに対する応答の送信を許可する送信許可メッセージ(Gate信号)をONUに送信する(ステップS36)。送信許可メッセージには、ONUが応答を送信することができる期間を示す送信許可期間に関する情報が含まれる。
OLTは、ONUから登録受領メッセージを受信し、当該登録受領メッセージの送信元であるONUを登録して(ステップS38)、Discoveryプロセスを終了する(ステップS39)。
また、Discoveryプロセスにおいて、OLTからONUへ送信許可メッセージが送信されてから、未登録のONUから前記送信許可メッセージに対する応答を受信するまでの期間は、Ranging Windowと称される。Ranging Windowは、例えば、1ms以下である。
なお、未登録のONUに対してLLIDを割り当てる処理などは、例えば、Ranging Window終了後、登録済ONUとOLTとの間でトラフィックの転送が行なわれるサービス時間内において実施される。
(A)10G ONUがどのドメインに接続されているかネットワークが把握していること。
(B)同じドメイン内に属する10G ONUのUS信号の送信時間をまとめること。
(C)1G ONUはドメインに関係なくUS信号の送信時間をまとめること。
そこで、本例では、例えば、以下に示すDiscoveryプロセス制御を実施する。図20に示した例では、1G系は1G/10Gリピータ7E−1,7E−2が、2段カスケード接続されていても各リピータ内の1Gリジェネレータ28により、Discovery Processが全てのドメインに属する1G ONUに対して行なわれる。
そして、上記1G/10G リピータ7E−1,7E−2より遠地にある各ONUについて、順次Discoveryプロセスを行なっていく。例えば、複数の1G/10G リピータ7Eが直列に多段配置される場合は、1G/10G OLT3に最も近い位置にある1G/10G リピータ7E−1から順番に上記Discoveryプロセスを繰り返すことにより、全てのONUを1G/10G OLT3に登録していくことができる。
本例では、まず、1G/10G OLT3,1G/10G OLT3と1G/10G リピータ7E−1を介さずに直接接続される10G ONU51を含む領域(ドメイン#1)内の各ONUに対して、Discoveryプロセスを行なう。
さらに、1G/10G OLT3と1G/10G リピータ7E−1,7E−2を介して接続される10G ONU52−2を含む領域(ドメイン#3)内の各10G ONUに対して、Discoveryプロセスを行なう。
次に、1G/10G OLT3は、Discoveryプロセスを実施する(ステップS42)。これにより、まず、全てのドメイン内の1G ONUとドメイン#1内の各10G ONU51が1G/10G OLT3に登録される。
一方、ドメイン#1内の全ての10G ONU51が1G/10G OLT3に登録されたと判定した場合(ステップS43のYesルート)、1G/10G OLT3は、登録された各ONUと光信号の送受信を行なう。このとき、全ての1G/10G リピータ7Eは、内蔵の各光増幅器12,30をオフ制御して、各1G/10G リピータ7Eの1G ONU60を介して、1G/10G OLT3宛に自局7Eの存在を通知する(ステップS44)。
次に、図22に例示するように、1G/10G OLT3は、全ての1G/10G リピータ7Eに、次のDiscoveryプロセスにおけるRanging Window(RW#(n+1))を通知し(ステップS47)、次のDiscoveryプロセス#(n+1)を開始する(ステップS48)。なお、この時点では、システムに新規に接続されたリピータや、未登録のONUは未登録のままである。
例えば、ドメイン#3に対するRanging Window(RW#(3))において、ドメイン#1に10G ONUが新規に接続されると、この新規接続された10G ONUも登録要求を1G/10G OLT3に出すことになる。その結果、1G/10G OLT3は、10G ONUが存在するドメインを誤認することがあるため、これを防ぐべくドメイン確定処理を行なう。
ドメイン識別処理では、1G/10G OLT3において、各ONUからの登録要求がどのタイミングで受信されるかに応じて、各10G ONUが属するドメインを識別する。
例えば、1G/10G OLT3から上り送信許可メッセージを受信した各10G ONUは、1G/10G OLT3へ登録要求を送信する。
この図23に例示するように、ドメイン#1内の10G ONUからは、全てのRW#1〜RW#3で、1G/10G OLT3は登録要求を受信できる。また、ドメイン#2内の10G ONUからは、RW#2及びRW#3で、1G/10G OLT3は登録要求を受信でき、ドメイン#3内の10G ONUからは、RW#3で、1G/10G OLT3は登録要求を受信できる。
なお、各RWにおいて、複数のONUからの登録要求が衝突することがある。このような場合は、1G/10G OLT3では「登録要求無し」と判定してしまい、ドメイン識別処理が正常に行なわれないことがある。そこで、1G/10G OLT3は、登録要求の衝突を検出した場合、例えば、全てのドメインにおいて、Discoveryプロセス及びドメイン識別処理を再実行してもよい。
例えば、図24に示すように、ドメイン確定処理が開始されると(ステップS60)、1G/10G OLT3は、RW#1で登録要求を受信できない10G ONUが存在するかどうかを判定する(ステップS61)。
一方、RW#1で登録要求を受信できないONUが存在すると判定した場合(ステップS60のYesルート)、ドメインが複数存在するので、1G/10G OLT3は、各RW#(n+1)で登録要求を受信できたONUを記録し、図23に示したようなテーブルを作成または更新する(ステップS63)。
一方、システムに存在する全てのONUから登録要求を受信したと判定した場合(ステップS64のYesルート)、1G/10G OLT3は、前述したドメイン識別処理を実施する(ステップS66)。
1G/10G OLT3から登録メッセージを受信したONUは、ともに受信したGate信号に記載された送信許可時間に登録受領メッセージを送信する(ステップS68)。
例えばドメイン#3に属すると識別されたONU52−2がドメイン#3に存在している場合、1G/10G OLT3は、登録受領メッセージを受信できないはずである。そこで、1G/10G OLT3は、登録受領メッセージを受信できない場合(ステップS69のYesルート)、上記ドメイン識別が正しいと判断する。
1G/10G OLT3は、送信許可メッセージで指定した時刻に登録受領メッセージを受信できたかどうかを判定し(ステップS71)、受信できた場合(ステップS71のYesルート)、ドメイン識別結果が正しかったとしてドメイン確定処理を終了する(ステップS72)。
また、ステップS71において、登録受領メッセージを受信できない場合も(ステップS71のNoルート)、上記ドメイン識別が誤りであるとして、処理を「A」へ移行して、再びドメイン識別処理およびドメイン確定処理を行なう。
図22に戻り、1G/10G OLT3は、ドメイン#(n+1)内に位置する10G ONUのうち、ドメイン確定処理によってドメインが確定されたONUを登録し、接続を確立する(ステップS50)。
また、1G/10G OLT3は、上記通知に基づいて算出されるRTTを基に、自局3から近い順に1G/10G リピータ7Eを特定する。また、1G/10G OLT3は、自局3と接続された1G/10G リピータ7Eの数を特定し、便宜上、自局3に近い側から#1,#2,・・・と一意の番号を割り当て、割り当てた番号を各1G/10G リピータ7Eに通知する(ステップS52)。
ここで、制御パラメータnが、システムに接続された1G/10G リピータ7Eの総数と等しいと判定した場合(ステップS53のYesルート)、1G/10G OLT3は、制御パラメータnに「0」を代入するとともに(ステップS54)、処理を「A」へ移行して、ステップS47〜S53の処理を繰り返す。
以上のように、本例によれば、正しくDiscoveryプロセスを実施して、システムに接続される各ONUを1G/10G OLT3に確実に登録することができる。
このとき、なるべく10 USが連続する時間帯においてまとめて送信されるように、上りスケジューリング情報を作成または更新することで、各1G/10G リピータ7Eにおける光増幅器30のオンオフ制御回数を削減することが可能となる。
図25に1G/10G OLT3の構成例を示す。
この図25に示すように、1G/10G OLT3は、例示的に、PON側IF部301と、SERDES(SERial DESerial)部302と、PON MAC部303と、DBA部304と、バッファ305,307と、ブリッジ部306と、WAN側IF部308とをそなえる。
PON MAC部303は、光伝送システム1,1B,1C,1Dで使用される制御フレームを受信信号から抽出したり、送信信号に対して制御フレームを付与したりする。また、PON MAC部303は、論理リンクの状態管理や、時刻同期処理などを行なうことができる。
ブリッジ部306は、PON側から送られてくるデータ信号をWAN側のネットワークに転送したり、WAN側から送られてくるデータ信号をPON側のネットワークに転送したりするために、ブリッジ処理を行なう。ブリッジ処理は、例えば、データ信号を所定のデータフォーマットに変換する処理を含む。
WAN側IF部308は、通信事業者側のネットワークと接続するためのネットワークインターフェース部である。
ところで、図26に示すように、PON側IF部301は、例示的に、フィルタ310と、1G/10G光受信器311と、増幅器312と、バンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)313と、増幅器314,316と、データ再生(CDR:Clock Data Recovery)部315,317と、フィルタ318と、10G光送信器319と、1G光送信器320とをそなえる。
図27にフィルタ318の透過/反射特性の一例を示す。この図27に例示するように、フィルタ318は、10G DSの波長である1.55μm〜1.58μmの光信号を透過する一方、1G DSの波長である1.49μmの光信号を反射する。なお、図27に示す例では、フィルタ318をバンドパスフィルタとして構成しているが、10G DSを透過し、1G DSの波長である1.49μmの光信号を反射するハイパスフィルタとしてフィルタ318を構成してもよい。フィルタ318によって10G光送信器319からの10G DSと1G光送信器320からの1G DSとが時分割多重されてフィルタ310へ送出される。
以上のように、1Gの光信号と10Gの光信号とが混在するような光伝送システム1,1B,1C,1Dに用いられる1G/10G OLT3では、1G US及び10G USについては同一の1G/10G光受信器311を用いて、電気段において1Gの信号と10Gの信号とを分離する場合がある。
従って、同一の光ファイバネットワークを使用して1Gの光信号と10Gの光信号とを混在させるためには、例えば、10Gの光信号の送信パワーを大きくして、1Gの光信号と同程度のダイナミックレンジを確保することが求められる。
例えば、図29に例示するPON側IF部301Aでは、光増幅器325を10G USのプリアンプとして機能させている。これにより、1G/10G光受信器311への10G USの入力パワーを大きくすることができ、10Gの光信号のダイナミックレンジを補償することが可能となる。
図30にフィルタ322の透過/反射特性の一例を示す。この図30に例示するように、フィルタ322は、10G USの波長である1.26μm〜1.28μmの光信号を透過する一方、それ以外の波長の光信号を反射する。なお、図30に示す例では、フィルタ322をバンドパスフィルタとして構成しているが、10G USを透過し、それ以外の光信号を反射するローパスフィルタとしてフィルタ322を構成してもよい。
光増幅器325の動作は、例えば、アンプ制御回路328によって制御される。アンプ制御回路328は、例えば、光増幅器325に10G USが入力されるタイミングでのみ光増幅器325をオン制御し、光増幅器325に1G USが入力されるタイミングや何も入力がないタイミングでは光増幅器325をオフ制御する。
なお、光カプラ323と光増幅器325との間に設けられた光遅延線324は、光増幅器325へ入力される光信号に対して所定の遅延時間を付与する。例えば、光遅延線324は、光検出器327にて光入力が検出される光信号の先頭が入力される際に、アンプ制御回路328による光増幅器325のオン制御が完了できているような遅延時間を入力信号に与える。この遅延時間は、光検出器327,アンプ制御回路328及び光増幅器325の応答時間等に基づいて設定することができる。
さらに、制御の安定化を図るべく、光増幅器325への入力が有りとされる状態から消光状態(光入力がない状態)に移行したとの判定に用いる閾値を、光入力が有りとされる上記所定の閾値よりも小さい値としてもよい。
以上のように、本例によれば、1G/10G光受信器311への10Gの光信号の入力パワーを大きくして、1Gの光信号と同程度のダイナミックレンジを確保することが可能となる。
また、1G/10G OLT3において10G USのみを増幅するに際し、自局3で保持する上りスケジューリング情報に基づいて、光増幅器325を制御してもよい。
例えば、図31に例示するPON側IF部301Bでは、アンプ制御回路328Bが、メモリ330に保持される上りスケジューリング情報に基づいて、光増幅器325をオンオフ制御する。なお、図31中、図29記載の各部位と同じ符号を有する部位については、図29記載の各部位と同様の構成及び機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
(1.9)ハードウェア構成の一例について
ここで、図32にOLT3,16のハードウェア構成の一例を示す。
論理回路340及びメモリ350は、例えば、ブリッジ部162,PON MAC部163,タイミングパラメータ算出部165及びDBA部166に対応する。さらに、IF360は、例えば、WAN側IF部161及びPON側IF部164に対応する。
論理回路340及びメモリ350は、例えば、SERDES部302,PON MAC部303,DBA部304,バッファ305,307及びブリッジ部306に対応する。さらに、IF360は、例えば、WAN側IF部308及びPON側IF部301に対応する。
論理回路370は、データを処理したり、論理演算を行なったりする電子回路であり、例えば、LSIやFPGA等を含む。メモリ380は、データを記憶する装置であり、例えばROMやRAM等を含む。IF390は、PONシステムに接続されたOLTや、外部システム等と有線通信を行なうためのインタフェース装置である。
論理回路370及びメモリ380は、例えば、PON MAC部152,ブリッジ部153及びタイミング情報取得部155に対応する。さらに、IF390は、例えば、PON側IF部151及びUN側IF部154に対応する。
図34に第6変形例に係る光伝送システム1D及び1G/10Gリピータ7Dの各構成の一例を示す。この例では、増幅処理部30は、1G/10Gリピータ7Dが動作状態の時、通常オン動作し、1Gリジェネレータ28や監視制御部17からオフ制御信号を受けている間はオフ動作する。
図34に例示する1G/10Gリピータ7Dでは、EPON規格の一つであるPR30に規定される、OLTとONUとの間の許容損失(29dB)に対応すべく、フィルタ14の下り側方路に光カプラ26が設けられている。
1G/10G OLT3において、図29または図31に例示した構成を採用して、1G/10G光受信器311への10G USの入力パワーを大きくして、10Gの光信号のダイナミックレンジを補償するようにしてもよい。
一方、光カプラ26によって分岐された10G USは、フィルタ14によって増幅処理部30への方路へ反射される。
フィルタ14によって反射された10G USは、フィルタ25を透過して、増幅処理部30へ入射する。
この図35に示す増幅処理部30は、例示的に、光カプラ31,34,38,62と、PD32,35,39,63と、光増幅器33,40と、光遅延線36と、アンプ制御回路37とをそなえる。
また、PD32,35,39,63は、対応する光カプラ31,34,38,62からの光信号のレベルについてモニタする。光増幅器33,40は、アンプ制御回路37からの制御を受けて、それぞれ光カプラ31,38cから入力される光信号を増幅する。
なお、アンプ制御回路37においては、PD32,35から、入力光強度に応じたレベルの電気信号を取り込むようになっている。そして、この電気信号のレベルについての閾値判断によって、光入力の有無を検出している。この場合において、制御の安定化のため、光入力を有りとする閾値よりも、光入力が有りとする場合から消光状態(光が入力されなくなった状態)に移行したことを判定するための閾値を、小さい値としてもよい。
ここで、図34に示した例では、1Gリジェネレータ28及び増幅処理部30に対して1Gおよび10Gの光信号の混在信号が入力される。このため、1G用の光信号を処理する1Gリジェネレータ28の出力と、10G用の光信号を処理する増幅処理部30の出力との衝突を回避させることが求められる。
光カプラ10は、1G USと10G USとを合波して1G/10G OLT3への方路へ送出する。
また、1G/10G OLT3から送信された10G DSは、光カプラ10で分岐された後、フィルタ11,24を透過して、光増幅器12で増幅され、フィルタ24,14を透過し、さらに光カプラ26を経て、10G ONU52へ到達する。
なお、光増幅器12のASE成分が十分小さいような場合は、フィルタ24を省略することができ、増幅処理部30のASE成分が十分小さいような場合は、フィルタ25−2を省略することができる。
また、伝送速度の異なる光信号が混在したネットワークシステムに適用可能なリピータを実現することができる。これにより、既存のPONのOLT,ONUを適用する場合は、既存のシステムのまま、サービス範囲を拡張することができるため、新システムの構築を最小限に留めることができ、コストの削減が可能となる。
図36に第7変形例に係る光伝送システム1E及び1G/10Gリピータ7Eの各構成の一例を示す。なお、図36中、図12,図34記載の各部位と同じ符号を有する部位については、図12,図34記載の各部位と同様の構成及び機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
図36に例示する光伝送システム1Eでは、1G USの波長帯域が、例えば1.29μm〜1.36μmに設定されるとともに、10G USの波長帯域が、例えば1.26μm〜1.28μmに設定されている。つまり、1G USの波長帯域と10G USの波長帯域とが分離されている。なお、光伝送システム1Eにおける1G USの波長帯域はあくまで一例であり、これに限定する意図はなく、少なくとも10G USの波長帯域と重複しない波長帯域であればよい。
図11にフィルタ25の透過/反射特性の一例を示す。この図11に例示するように、フィルタ25は、10G USの波長である1.26μm〜1.28μmの光信号を透過する一方、それ以外の波長の光信号を反射する。なお、図11に示す例では、フィルタ25をバンドパスフィルタとして構成しているが、10G USを透過し、それ以外の光信号を反射するローパスフィルタとしてフィルタ25を構成してもよい。
そして、この場合、監視制御部17は、増幅処理部30や、光増幅器12、1Gリジェネレータ28の入力信号パワー、動作温度、駆動電流といった1G/10Gリピータ7Eの動作状態を示すパラメータを収集し、1G/10G OLT3を経由してネットワーク監視システムに通知したり、あるいは、ネットワーク監視システムから、1G/10Gリピータ7Eの強制シャットダウン等の制御信号を1G/10G OLT3を経由してONU60で受け取り、増幅処理部30や、光増幅器12、1Gリジェネレータ28を制御したりしてもよい。
即ち、1Gリジェネレータ28が1G US信号を再生中継している間、あるいは、ONU60が1G ONUによって構成される場合、このONU60がUS信号を発出する間、監視制御部17を経由して増幅処理部30の動作を停止してもよい。この方法の利点は、増幅処理部30の動作制御のために10G US信号のモニタ系(図35に例示するPD32など)に高速特性が不要となることが挙げられる。なお、増幅処理部30を外部制御する場合は、1G/10Gリピータ7Eの上流にある1G ONU41や10G ONU51からのUS信号と、増幅処理部30からの雑音光が重なることがあるが、1G ONU41や10G ONU51は、1G/10Gリピータ7Eよりも1G/10G OLT3の近くにあるので、1G ONU41や10G ONU51からのUS信号の強度は、雑音光よりもずっと大きいため、信号対雑音比の劣化は許容範囲内であるものと考えられる。
図13にフィルタ27の透過/反射特性の一例を示す。この図13に例示するように、フィルタ27は、1G DS及び10G DSを透過する一方、1G US及び10G USを反射する。即ち、フィルタ27は、上り光信号と下り光信号とを分離するフィルタとして機能する。なお、図13に示す例では、フィルタ27をハイパスフィルタとして構成しているが、上り光信号と下り光信号とを分離するバンドパスフィルタやローパスフィルタとしてフィルタ27を構成することもできる。
なお、1G/10G OLT3が、例えば図25及び図26に示した内部構成を有しており、1G/10G光受信器311で1G US信号を受信する場合、1G US信号が1Gリジェネレータ28で再生中継されて1G/10Gリピータ7Eから出力される際に増幅処理部30がオフであれば、1G/10G光受信器311は、増幅処理部30で発生する雑音光を含むことなく1G US信号のみを受信することができる。
10G US信号の信号対雑音比を改善するには、例えば、図11に例示する透過/反射特性を有するフィルタ25を、1G/10G光受信器311とフィルタ310との間に挿入する。これにより、1G/10G光受信器311で受信される雑音光は、フィルタ25を通過する雑音光のみとなるので信号対雑音比が改善される。ただし、フィルタ25を挿入した場合、1G US信号をフィルタ25で透過させるために、1G US信号の波長を1.26μm〜1.28μmにするのが望ましい。
この図39に示す例では、1Gリジェネレータ28から出力される1G US信号の波長が1.26μm〜1.28μmに変更されており、また、光増幅器23の後段にはフィルタ25に代えて、光カプラ64が配置されている。そして、図39の1G/10G OLT3では、図26に例示したPON側IF部301の構成において、1G/10G光受信器311とフィルタ310との間にフィルタ25が介装される。なお、図39に示す例では、光増幅器23は、自律的に、10G US信号が入力された場合に増幅動作を行なう一方、10G US信号が入力されない場合には増幅動作を停止して雑音光を発生させないようにすることもできるし、外部からの制御のみによって増幅動作を制御されてもよい。
図37に第8変形例に係る光伝送システム1F及び1G/10G OLT3Fの各構成の一例を示す。なお、図37中、図2記載の各部位と同じ符号を有する部位については、図2記載の各部位と同様の構成及び機能を具備するものであるため、その説明を省略する。
1G/10G OLT3Fは、例示的に、1G光送信器(1G TX)43と、10G光送信器(10G TX)44−1〜44−4と、波長多重合分波器45,47と、1G/10G光受信器(1G/10G RX)46−1〜46−4と、フィルタ48とをそなえる。なお、10G TX44−1〜44−4の数や、1G/10G RX46−1〜46−4の数はあくまで例示であり、これに限定する意図はない。
フィルタ48は、波長多重合分波器45で合波された光信号を透過して光カプラ6−1の方路へ送出する一方、光カプラから入射される各上り光信号を反射して波長多重合分波器47への方路へ送出する。
1G/10G RX46−1は、例えば、波長帯域1270nmを有する1G及び10Gの光信号を受信処理し、1G/10G RX46−2は、例えば、波長帯域1290nmを有する1G及び10Gの光信号を受信処理する。また、1G/10G RX46−3は、例えば、波長帯域1310nmを有する1G及び10Gの光信号を受信処理し、1G/10G RX46−4は、例えば、波長帯域1330nmを有する1G及び10Gの光信号を受信処理する。なお、上記の各受信波長帯域はあくまで例示であり、これに限定する意図はない。
図40〜図43に1G/10Gリピータ7F−1〜7F−4の構成例をそれぞれ示す。これらの図40〜図43に例示するように、1G/10Gリピータ7F−1〜7F−4には、下り光信号の波長帯域及び上り光信号の波長帯域にそれぞれ応じたフィルタ65−1〜65−4,フィルタ66−1〜66−4がそれぞれ適用される。フィルタ65−1〜65−4の透過/反射特性は図44に例示するとおりであり、フィルタ66−1〜66−4の透過/反射特性は図45に例示するとおりである。
また、図40〜図43に示す例では、1G/10Gリピータ7F−1〜7F−4の下流にある、1G ONU42からの1G US信号の波長帯域と10G ONU52からの10G US信号の波長帯域とが異なるように割り当てられているので、1Gリジェネレータ28から増幅処理部30へのオフ制御信号は不要となる。
以上のように、各リピータで適切に波長を割り振ることにより、1G/10Gリピータ7F−1〜7F−4毎にその下流の10G ONU52も含めて波長が確定するので、ネットワークの管理が容易になる。
例えば、1G/10Gリピータ7F−1として、1G/10Gリピータ7Eを用いる場合、1G/10Gリピータ7E内のフィルタ24は、1G/10Gリピータ7F−1に対応する下り光信号の波長帯域である1577.5nmを透過する一方、それ以外の下り波長帯域を反射するフィルタとして構成される。また、1G/10Gリピータ7E内のフィルタ25は、1G/10Gリピータ7F−1に対応する上り光信号の波長帯域である1270nmを透過する一方、それ以外の波長帯域を反射するフィルタとして構成される。さらに、その他の1G/10Gリピータ7F−2〜7F−4についても、同様にフィルタの透過/反射特性を変更することができる。
以上のように、本例によれば、CWDMのような波長多重システムにおいても、伝送速度の異なる光信号が混在したネットワークシステムに適用可能なリピータを実現することができる。これにより、既存のPONのOLT,ONUを適用する場合は、既存のシステムのまま、サービス範囲を拡張することができるため、新システムの構築を最小限に留めることができ、コストの削減が可能となる。
上述したOLT,ONU及びリピータの各構成及び各機能は、必要に応じて取捨選択されてもよいし、適宜組み合わせて用いられてもよい。即ち、上述した本発明の機能を発揮できるように、上記の各構成及び各機能は取捨選択されたり、適宜組み合わせて用いられたりしてもよい。
また、上記の各例では、第1伝送速度が1Gであり、第2伝送速度が10Gである例を用いて本発明を説明したが、これに限定する意図はなく、各リピータは、ある第1伝送速度の光信号をより高速な第2伝送速度の光信号に変換できればよい。例えば、各リピータは、1Gの光信号を40Gの光信号に変換したり、10Gの光信号を40Gの光信号に変換したりするようにしてもよく、この場合、変換部は各伝送速度の光信号を処理可能な機能を備えていればよい。
また、上記の各例では、1G ONU41,42と10G ONU51,52とが混在する光伝送システムにおいて、相対的に低速である1Gの光信号を、システムに混在している光信号のうち相対的に高速な10Gの光信号に変換する例を用いて本発明を説明したが、これに限定する意図はない。例えば、各リピータの下流側に1G ONU41,42と10G ONU51,52とが混在している場合であっても、各リピータの上流側の光端局装置が10Gよりも高速な光信号を処理できる場合などは、各リピータは、1Gの光信号及び10Gの光信号の少なくともいずれかをより高速な光信号に変換してもよい。
300 1G/10G OLT
400−1,400−2,400−3 1G ONU
500−1,500−2,500−3,500−4,500−5 10G ONU
600−1,600−2 光カプラ
700 1G/10G リピータ
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 光伝送システム
2 光伝送路
3,3F 1G/10G OLT
6−1,6−2,6−11,6−12,6−13,6−21,6−22 光カプラ(光スプリッタ)
7,7A,7B,7C,7C−(m−1),7C−m,7C−1,7C−2,7D,7E,7F−1,7F−2,7F−3,7F−4,7G 1G/10Gリピータ
41,42,42−1,42−2,42−3 1G ONU
51,52,52−1,52−2 10G ONU
10 光カプラ
11 フィルタ
12 光増幅器
13 光遅延線
14 フィルタ
15 10G ONU
16 1G OLT
17,17C 監視制御部
18,18C アンプ制御回路
19 光カプラ
20 光カプラ
21 光検出器
22 光遅延線
23 光増幅器
24 フィルタ
25,25−1,25−2 フィルタ
26 光カプラ
27 フィルタ
28 1Gリジェネレータ
29 光遅延線
30 増幅処理部
31,34,38,62 光カプラ
32,35,39,63 PD
33,40 光増幅器
36 光遅延線
37 アンプ制御回路
43 1G 光送信器(1G TX)
44−1〜44−4 10G 光送信器(10G TX)
45,47 波長多重合分波器
46−1〜46−4 1G/10G 光受信器(1G/10G RX)
48 フィルタ
60 ONU
61 光カプラ
64 光カプラ
65−1,65−2,65−3,65−4 フィルタ
66−1,66−2,66−3,66−4 フィルタ
67 第1ポート
68 第2ポート
171 論理回路
172 IF
173,174,175,178 ADC
176,177 DAC
180,183 PD
181 ペルチェ駆動回路
182 アンプ駆動回路
184,185 光カプラ
151 PON側IF部
152 PON MAC部
153 ブリッジ部
154 UN側IF部
155 タイミング情報取得部
161 WAN側IF部
162 ブリッジ部
163 PON MAC部
164 PON側IF部
165 タイミングパラメータ算出部
166 DBA部
301,301A,301B PON側IF部
302 SERDES部
303 PON MAC部
304 DBA部
305,307 バッファ
306 ブリッジ部
308 WAN側IF部
310 フィルタ
311 1G/10G光受信器
312 増幅器
313 BPF
314,316 増幅器
315,317 CDR部
318 フィルタ
319 10G光送信器
320 1G光送信器
322 フィルタ
323 光カプラ
324 光遅延線
325 光増幅器
326 フィルタ
327 光検出器
328,328B アンプ制御回路
329 光遅延線
330 メモリ
340,370 論理回路
350,380 メモリ
360,390 IF
Claims (8)
- 光端局装置と少なくとも1つの光終端装置との間で送受信される光信号を中継する中継装置において、
前記少なくとも1つの光終端装置から光スプリッタを介して入力される光信号を受信する第1ポートと、
該第1ポートで受信した前記光信号について、第1伝送速度の光信号を前記第1伝送速度よりも高速な第2伝送速度の光信号に変換する変換部と、
該変換部で変換した光信号を前記光端局装置側へ出力する第2ポートと、
前記第1ポートで受信した前記光信号を分岐して、前記変換部への第1方路と、前記第2伝送速度の光信号の処理方路である第2方路とに導く第1インタフェースと、
前記変換部で変換した光信号と前記第1インタフェースによって前記第2方路に導かれた前記第2伝送速度の光信号とを合波して、前記第2ポートを介して前記光端局装置側へ出力する第2インタフェースと、
前記第1インタフェースによって前記第2方路に導かれた前記第2伝送速度の前記光信号を光増幅する光増幅器と、
前記光増幅器の動作を制御する増幅器制御部と、をそなえ、
前記変換部が、
前記第1伝送速度の前記光信号を収容して電気信号に変換する中継局内光端局装置と、
前記中継局内光端局装置で変換された前記電気信号を前記第2伝送速度の光信号に変換する中継局内光終端装置と、をそなえ、
前記増幅器制御部が、
前記中継局内光終端装置を介して、前記光端局装置から送信される、前記第2伝送速度の前記光信号に関するスケジューリング情報を受信し、
受信した前記スケジューリング情報に基づいて、前記光増幅器に前記第2の伝送速度の前記光信号が入力される場合は前記光増幅器をオン制御する一方、前記光増幅器に前記第2の伝送速度の前記光信号が入力されない場合は前記光増幅器をオフ制御する、
ことを特徴とする、中継装置。 - 前記増幅器制御部が、
前記光増幅器への入力が有り、且つ、前記中継局内光端局装置への前記第1伝送速度の前記光信号の入力が無い場合、前記光増幅器をオン制御する一方、
前記光増幅器への入力が無い場合、または、前記中継局内光端局装置への前記第1伝送速度の前記光信号の入力が有る場合、前記光増幅器をオフ制御する、
ことを特徴とする、請求項1記載の中継装置。 - 前記中継局内光端局装置が、
前記中継局内光終端装置を介して、前記光端局装置宛の光信号の送信タイミングに関するスケジューリング情報を前記光端局装置から受信し、
受信した前記スケジューリング情報に基づいて、前記光端局装置宛の光信号と前記中継局内光端局装置宛の光信号とが衝突しないように、前記第1伝送速度の前記光信号のスケジューリング制御を行なう、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の中継装置。 - 少なくとも前記中継局内光端局装置又は前記中継局内光終端装置を監視制御して、当該監視制御結果を、前記中継局内光終端装置を介して前記光端局装置に通知する監視制御部をさらにそなえる、
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の中継装置。 - 前記第2ポートが、前記光端局装置から入力される光信号を受信し、
前記変換部が、前記第2ポートで受信した前記光信号について、前記第2伝送速度の光信号を前記第1伝送速度の光信号に変換し、
前記第1ポートが、前記変換部で変換され前記第1伝送速度となった光信号を前記少なくとも1つの光終端装置側へ出力する、
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の中継装置。 - 光端局装置と少なくとも1つの光終端装置との間で送受信される光信号を中継する中継装置において、
前記少なくとも1つの光終端装置からの光信号を受信する第1ポートと、
該第1ポートで受信した第1伝送速度の光信号を収容して電気信号に変換する中継局内光端局装置と、
前記中継局内光端局装置で変換された前記電気信号を前記第1伝送速度よりも高速な第2伝送速度の光信号に変換する中継局内光終端装置と、
該第1ポートで受信した前記第2伝送速度の光信号を光増幅する光増幅器と、
該中継局内光終端装置で変換した光信号を前記光端局装置側へ出力する第2ポートと、
前記中継局内光終端装置を介して、前記光端局装置から送信される、前記第2伝送速度の前記光信号に関するスケジューリング情報を受信し、受信した前記スケジューリング情報に基づいて、前記光増幅器に前記第2の伝送速度の前記光信号が入力される場合は前記光増幅器をオン制御する一方、前記光増幅器に前記第2の伝送速度の前記光信号が入力されない場合は前記光増幅器をオフ制御する増幅器制御部と、をそなえる、
ことを特徴とする、中継装置。 - 光端局装置と少なくとも1つの光終端装置との間で送受信される光信号を中継する中継装置の中継方法において、
前記少なくとも1つの光終端装置から光スプリッタを介して入力される光信号を受信し、
前記受信した前記光信号を分岐して、第1伝送速度の光信号の処理方路である第1方路と、前記第1伝送速度よりも高速な第2伝送速度の光信号の処理方路である第2方路とに導き、
前記第1方路に導かれた前記第1伝送速度の前記光信号を収容して電気信号に変換し、前記変換された前記電気信号を前記第2伝送速度の光信号に変換し、
前記第2方路に導かれた前記第2伝送速度の前記光信号を光増幅器が光増幅し、
前記変換された前記第2伝送速度の光信号と、前記光増幅された前記第2伝送速度の光信号と、を合波して、前記光端局装置側へ出力し、
前記光端局装置から送信される、前記第2伝送速度の前記光信号に関するスケジューリング情報を受信し、
受信した前記スケジューリング情報に基づいて、前記光増幅器に前記第2の伝送速度の前記光信号が入力される場合は前記光増幅器をオン制御する一方、前記光増幅器に前記第2の伝送速度の前記光信号が入力されない場合は前記光増幅器をオフ制御する、
ことを特徴とする、中継方法。 - 光端局装置と、
該光端局装置と光信号の送受信を行なう少なくとも1つの光終端装置と、
前記光端局装置と前記少なくとも1つの光終端装置との間で送受信される光信号を中継する請求項1〜6のいずれか1項に記載の中継装置とをそなえる、
ことを特徴とする、光伝送システム。
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