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JP5935465B2 - 光学装置 - Google Patents

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JP5935465B2
JP5935465B2 JP2012090292A JP2012090292A JP5935465B2 JP 5935465 B2 JP5935465 B2 JP 5935465B2 JP 2012090292 A JP2012090292 A JP 2012090292A JP 2012090292 A JP2012090292 A JP 2012090292A JP 5935465 B2 JP5935465 B2 JP 5935465B2
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Description

本発明は、マルチコアファイバなどの光素子に複数のシングルコアファイバなどの光学部品を結合する光学装置に関する。
従来より、マルチコアファイバに複数のシングルコアファイバを結合するマルチコアファイバ結合装置が知られている。例えば、下記特許文献1には、マルチコアファイバを分岐するために、2つのコア領域を有するマルチコアファイバと、2本のシングルコアファイバとの間にレンズを介在させた装置が開示されている。この装置におけるレンズは、マルチコアファイバから射出された複数のビームを、互いに離間するように、マルチコアファイバの光軸に対して傾斜する方向に偏向させる。
特開昭60−212710号公報
上述した従来技術においては、レンズによってマルチコアファイバのビームが傾斜されるため、その傾斜に合わせるように、シングルコアファイバを傾斜させて配置する必要があった。この場合、マルチコアファイバとシングルコアファイバとの角度調整及び位置合わせが非常に困難となり、実用性に欠ける。
そこで、発明者らは、より実用的な装置として、図1に示すような装置について検討をおこなった。図1の装置は、マルチコアファイバ10の複数のビームを互いに離間させるレンズl1(焦点距離f1)と、レンズl1により互いに離間された複数のビームを、マルチコアファイバの光軸と平行な方向に偏向するレンズl2(焦点距離f2)とを備えている。そのため、シングルコアファイバ20をマルチコアファイバ10に対して傾斜させる必要がないため、角度調整が不要となり、高い実用性を実現することができる。
ここで、マルチコアファイバ10の複数のビームの間隔はレンズl1によって拡がり、その間隔拡大率mはf2/f1となる。一方、光学で用いられるラグランジュの法則によると、ビーム広がり角θは、上記間隔拡大率の逆数に比例することが知られている。すなわち、図1の装置においては、マルチコアファイバ端面におけるビームの広がり角θOUTとすると、シングルコアファイバ端面における広がり角(集光角)θINはθOUT/mとなる。
マルチコアファイバより出射されるビームをガウシアンビームとすると、当該ビームは、マルチコアファイバ端面でのビーム半径をwOUT、波長をλとすると広がり角θOUTは以下の式に従う。
θ=λ/(π・w)
なお、πは円周率である。上記式は、シングルコアファイバへの入射ビームにも適合される。シングルコアファイバへの入射ビームの広がり角θINは上記のラグランジュの法則によりθIN/mとなる。この場合、シングルコアファイバ端面でのビーム半径wINは、上記式に従ってm倍され、m・wOUTとなる。したがって、シングルコアファイバへの光の結合損失が大きくなるという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、実用性の向上を図りつつ、結合損失の低減が図られた光学装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光学装置は、互いに平行な光軸を有する複数の光入出力部を有する光素子を他の光学部品に結合する光学装置であって、光素子の複数の光入出力部に対して入出射される複数のビームの光軸上に位置し、各ビームの光軸を、互いに平行と異ならせることにより、互いに離間した状態とする第1の光学系と、第1の光学系側において互いに平行と異なる状態である複数のビームの光軸を互いに略平行な状態とする第2の光学系と、を備えることを特徴とする光学装置。
この光学装置では、第1の光学系によって互いに離間された複数のビームは、第2の光学系により、互いに略平行な状態とされる。そのため、他の光学部品は光素子に対して傾斜させる必要がなく、角度調整が不要であるため、高い実用性を実現することができる。また、結合損失の低減が図れる。
第2の光学系は、他の光学部品に複数のビームを集光する態様であってもよい。
光素子は、マルチコアファイバであり、他の光学部品は、複数のシングルコアファイバであり、第1の光学系の焦点距離と第2の光学系の焦点距離とが等しい態様であってもよい。これにより、シングルコアファイバへの光の結合損失が低減される。
上記光学装置において、第2の光学系の収差が補正可能であってもよい。この場合、例えば第2の光学系の一部分は、他の光学部品との相対位置が他の部分と変えられており、第2の光学系の収差が補正されていてもよい。また、第1及び第2の光学系が一つの光学部品として一体的に構成されていてもよい。さらに、第1及び第2の光学系の少なくとも一方がGRINレンズであってもよい。
本発明によれば、実用性の向上を図りつつ、結合損失の低減が図れる。
図1は、従来技術に係るマルチコアファイバ結合装置を示した概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置を示した概略構成図である。 図3は、マルチコアファイバの端面においてビーム間隔を拡大する態様を示した図である。 図4は、第2実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置を示した概略構成図である。 図5は、図4に示したマルチコアファイバ結合装置における第2の光学系のレンズの位置ズレを示す図である。 図6は、第3実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置を示した概略構成図である。 図7は、図6に示したマルチコアファイバ結合装置における第2の光学系の部分拡大断面図である。 図8は、図7に示した第2の光学系とは異なる態様を示した図である。 図9は、第4実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置を示した概略構成図である。 図10は、第5実施形態に係る第1の光学系を示した図である。 図11は、図10に示した第1の光学系の部分拡大図である。 図12は、第6実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置を示した概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る光学装置100について、図2を参照しつつ説明する。
図2に示すように、光学装置100は、シングルモード光信号を伝搬するために、マルチコアファイバ10(光素子)とシングルコアファイバ20(他の光学部品)を結合する装置であり、第1の光学系S1と第2の光学系S2とを備えて構成されている。以下、光素子としてマルチコアファイバを用いた本発明に含まれる光学装置をマルチコアファイバ結合装置と称する。
本実施形態において用いるマルチコアファイバ10は、互いに平行な光軸を有する複数の光入出力部を有する光素子であり、具体的には、7つのコア領域を有するものであり、その射出端面10aからは7本のビーム(側面から見た図2においては3本のビームのみ図示)が射出される。より具体的には、7つのコア領域は、端面10aにおける正六角形の各頂点と中心点の位置にあり、隣り合うコア領域の間隔(すなわち、射出端面10aにおけるビーム間隔)は同一で、たとえば0.045mm程度となっている。なお、マルチコアファイバ10のクラッド径は0.15mmφ程度である。
一方、シングルコアファイバ20は、マルチコアファイバ10のコア領域の数と同数本(すなわち、7本)が用意され、各受光端面20aは、マルチコアファイバ10の射出端面10aと平行に、同一平面上に配置されている。すなわち、7本のシングルコアファイバ20(側面から見た図2においては3本のシングルコアファイバ20A,20B,20Cのみ図示)は、少なくともその端部は、マルチコアファイバ10に対して傾斜しておらず、マルチコアファイバ10の延在方向に平行に配置され、マルチコアファイバ10の光軸と各シングルコアファイバ20の光軸とが平行になっている。このシングルコアファイバ20は、実装時のトレランス拡大等のために、端部のモードフィールド径(MFD)を局所的に拡大させたTECファイバ(Thermally−diffused Expanded Core Fiber)に適宜変更することができる。
第1の光学系S1は、マルチコアファイバ10の複数の光入出力部に対して入出射される複数のビームの光軸上に位置し、各ビームの光軸を、互いに平行と異ならせることにより、互いに離間した状態とする。第1の光学系S1は、マルチコアファイバ10側に位置しており、1つの集光レンズL1で構成されている。集光レンズL1は、マルチコアファイバ10の射出端部の軸線上において、マルチコアファイバ10の端面10aと対面するように配置されている。図2に示すように、この集光レンズL1は、マルチコアファイバ10の端面10aから、集光レンズL1の焦点距離f1だけ離れた位置に配置されている。そして、この集光レンズL1を透過した複数のビームは、一旦ビーム間隔が縮められた後、互いに離間して、第1の光学系S1から離れるにつれてビーム間隔が拡大される。
第2の光学系S2は、第1の光学系S1側において互いに平行と異なる状態である複数のビームの光軸を互いに略平行な状態とする。第2の光学系S2は、シングルコアファイバ20側に位置しており、1つの集光レンズL2と7つの集光レンズL3で構成されている。集光レンズL3は、図2では空間的に分離されているように示しているが、レンズアレイとして一体的に構成されていてもよい。
集光レンズL2は、集光レンズL1同様、マルチコアファイバ10の射出端部の軸線上において、マルチコアファイバ10の端面10aと対面するように配置されている。図2に示すように、集光レンズL2は、集光レンズL1から、集光レンズL1の焦点距離f1と集光レンズL2の焦点距離f2の和(f1+f2)だけ離れた位置に配置されている。そして、この集光レンズL2を透過した複数のビームは、集光レンズL1により互いに離間された複数のビーム全てを、マルチコアファイバ10の光軸と平行な方向(すなわち、マルチコアファイバ10の端面10aと直交する軸の方向、マルチコアファイバ10の端面10aとシングルコアファイバ20の端面20aとの対面方向)に偏向させる。
7つの集光レンズL3は、偏向された複数のビームそれぞれを集光するように、各偏向ビームの光軸上において、集光レンズL2と対面するように配置されている。図2に示すように、集光レンズL3は、集光レンズL2から、所定距離dだけ離れた位置に配置されている。この距離dは、集光レンズL3の焦点距離f3によって決められる。すなわち、上述した集光レンズL1の焦点距離f1と、集光レンズL2と集光レンズL3との合成焦点距離fとが等しくなるように、距離d及び焦点距離f3が設定される。
なお、集光レンズL2と集光レンズL3との合成焦点距離fは、下記式に従う。
1/f=1/f2+1/f3−d/(f2・f3)
そして、集光レンズL1の焦点距離f1と、集光レンズL2と集光レンズL3との合成焦点距離fとを等しくすることで、集光レンズL3を透過したビームがシングルコアファイバ20に入射する際の広がり角(集光角)θINが、マルチコアファイバ10から射出される際のビームの広がり角θOUTと等しくなる。その結果、マルチコアファイバ10とシングルコアファイバ20との結合において、非常に低い結合損失(たとえば、0.5dB)を実現することができる。
以上で説明したとおり、マルチコアファイバ結合装置100においては、第1の光学系S1の集光レンズL1によって互いに離間されたマルチコアファイバ10の複数のビームは、第2の光学系S2の集光レンズL2,L3により、マルチコアファイバ10の光軸と平行な方向(端面10aと直交する軸の方向)に偏向される。そのため、シングルコアファイバ20はマルチコアファイバ10に対して傾斜させる必要がなく、角度調整が不要であるため、高い実用性を実現されている。
また、光素子をマルチコアファイバ10、他の光学部品を複数のシングルコアファイバ20とした本実施形態の構成において、第1の光学系S1の集光レンズL1によって互いに離間されたマルチコアファイバ10の複数のビームを各ビームが対応する各シングルコアファイバ20のコア領域に集光する第2の光学系S2の集光レンズL2,L3は、その合成焦点距離fが、第1の光学系S1のレンズL1の焦点距離f1と等しくなっている。そのため、シングルコアファイバ20への光の結合損失が低減されている。
上述した実施形態においては、第1の光学系S1のレンズL1により、マルチコアファイバ10の複数のビームを互いに離間させているが、図3に示すような態様でも複数のビームを互いに離間させることが可能である。図3(a)では、端面10aに図示しない端面処理を施すことにより、ビームが互いに離間するビーム射出方向に調整されている。より具体的には、端面10aを曲面にしたり面取りしたりすることで、中心位置にあるコア領域の端面に対して、その周辺位置にあるコア領域の端面を傾斜させて、ビーム射出方向の調整がおこなわれる。その際、各コア領域の端面の傾き角が、ビームの広がり角の2倍以上の角度とすれば隣り合うビームは交わらない。
または、図3(b)に示すように、周辺位置にあるコア領域に対応させて、6個のガラスブロック(側面から見た図3においては2個のガラスブロックG1,G2)を配置し、各ガラスブロックで周辺位置にあるコア領域からのビームを屈折させて、マルチコアファイバ10の複数のビームを互いに離間させることが可能である。ガラスブロックG1,G2は、たとえば、ビーム間隔0.045mm、開口数(NA)0.1のときに、傾斜角θが30度、ガラスブロック長さDが10μm程度とすることができる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Aについて、図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、マルチコアファイバ結合装置100Aは、上述した第1実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100とは、第2の光学系S2の構成のみが異なっている。
マルチコアファイバ結合装置100Aの第2の光学系S2は、レンズアレイL4〜L6で構成されている。レンズアレイは、7本のビームそれぞれに対応するように、7つのレンズ(側面から見た図4においては3つのレンズL4〜L6のみ図示)で構成されている。第2の光学系S2の7つのレンズL4〜L6はいずれもその焦点距離がf1であり、第1の光学系S1の集光レンズL1の焦点距離と等しくなっている。
そのため、マルチコアファイバ10の端面10aにおける広がり角θOUTと、シングルコアファイバ20の端面における広がり角θINが等しくなり、第1の実施形態同様、同一となり、マルチコアファイバ10とシングルコアファイバ20との結合において、非常に低い結合損失を実現することができる。
なお、第2実施形態においても、第1の実施形態の集光レンズL2と同様のビームの偏向がおこなわれる。より具体的には、第2実施形態においては、図5に示すように、レンズLの位置をずらすことによってビームの偏向が実現されている。すなわち、図5(a)に示すようにビームの中心線(図5における真ん中の線)がレンズLの中心点Cを透過するような位置関係においてはビームは偏向されないが、図5(b)に示すようにビームの中心線がレンズLの中心点Cからずらすことで、集光レンズL2を透過したビーム同様、マルチコアファイバ10の光軸と平行な方向にビームが偏向される。レンズLをずらす方向は、中心点Cが、中央のビームの主光線に近づく方向(すなわち、中央のレンズL5に近づく方向)である。レンズ同士が接して、位置ずらしが困難な場合には、レンズの一部を切除したレンズ片を用いてもよい。
したがって、第2実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Aにおいては、上述した第1の実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100と同一または同等の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Bについて、図6〜図8を参照しつつ説明する。
図6に示すように、マルチコアファイバ結合装置100Bは、上述した第2の実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Aとは、第2の光学系S2の構成が異なっている。すなわち、マルチコアファイバ結合装置100Bの第2の光学系S2は、7つのレンズL4〜L6の代わりに、7つのレンズ片L7〜L9が組み合わされた1つのレンズアレイで構成されている。
このようなマルチコアファイバ結合装置100Bにおいても、上述した第1の実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100と同一または同等の効果を得ることができる。
ここで、理想的なレンズではなく、より実際的なレンズで考える場合には、レンズの収差を考慮する必要がある。
図7に示すように、第2の光学系S2のレンズアレイL7〜L9を透過した複数のビームは、同一平面(すなわち、シングルコアファイバ20の端面20a)で焦点Fを結んでいない。具体的には、中央のレンズ片L8を透過したビームが、シングルコアファイバ20の端面20aで焦点Fを結ぶように、レンズアレイL7〜L9を配置した場合には、周辺のレンズ片L7,L9は、シングルコアファイバ20の端面20aよりも手前で焦点Fを結ぶ。
このような場合には、収差を補正するために、図8に示すレンズ構成にすることが好ましい。
すなわち、中央のレンズ片L8’と周辺のレンズ片L7,L9とを、マルチコアファイバ10の光軸の方向に相対的にずらす。それにより、第2の光学系S2のレンズアレイL7,L8’,L9を透過したビーム全てが、同一平面において焦点Fを結ぶようになる。なお、収差の補正は、第2の光学系S2において、上述のようにレンズL7〜L9からなるレンズアレイの一部分のシングルコアファイバ20との相対位置を、他の部分と変えてもよいし、一体のレンズの面形状を変えることにより収差を補正してもよい。また、一体のレンズにおける屈折率をその中心部分とその中心部分から側方に位置する側方部分とで異ならせることにより、収差を補正してもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Cについて、図9を参照しつつ説明する。
図9に示すように、マルチコアファイバ結合装置100Cは、上述した第3の実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Bとは、一体化部材30を備えている点で異なっている。この一体化部材30は、第1の光学系S1と第2の光学系S2とを一つの光学部品として一体的に構成し、第1の光学系S1と第2の光学系S2との相対位置を一定に保持するための部材である。一体化部材30は、第1の光学系S1と第2の光学系S2との間に空気が介在する中空のケースであってもよく、第1の光学系S1と第2の光学系S2との間に透光性材料が介在する中実部材であってもよい。中実部材とする場合、第1の光学系S1と一体化部材30と第2の光学系S2とを、一体成型することも可能となる。
[第5実施形態]
以上で説明した第1〜第4実施形態における第1の光学系S1は、図10に示すように、GRINレンズ(屈折率分布型レンズ)L10に適宜交換することができる。
図10及び図11の光路図からわかるように、第1〜第4実施形態における第1の光学系S1と同様に、GRINレンズL10によって、マルチコアファイバ10の複数のビームは互いに離間される。
このように、第1の光学系S1としてGRINレンズL10を用いた場合、ビームが空気中を伝搬しないため、ガラスと空気との界面における反射ロスが有意に低減される。また、マルチコアファイバ10の端面10aと、GRINレンズL10の端面を、予め光軸に対して垂直に研磨しておくことで、マルチコアファイバ10とGRINレンズL10の角度調整が不要となり、光軸ずれのみ調整すればよいというメリットがある。
なお、GRINレンズは、第1の光学系S1だけでなく、第2の光学系S2に利用することもできる。
[第6実施形態]
図12に示す第6実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Dのように、第1の光学系S1と第2の光学系S2との間に空気を介在させないようにガラスブロック40を配置してもよい。
このように、第1の光学系S1と第2の光学系S2との間に介在するガラスブロック40を用いた場合、ビームが空気中を伝搬しないため、ガラスと空気との界面における反射ロスが有意に低減される。
上述した実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置のうち、第6実施形態に係るマルチコアファイバ結合装置100Dを例に、各要素の具体的な寸法を説明する。ここでは、マルチコアファイバ10の端面10aから0.045mmのビーム間隔で複数のビームが射出され、シングルコアファイバ20の端面20aに0.25mmのビーム間隔で入射される態様について説明する。
第1の光学系S1(GRINレンズ)、ガラスブロック40、第2の光学系S2の長さはそれぞれ1.5mm、3.9mm、1mmで、全体長さは6.4mm程度である。
マルチコアファイバ10の端面10aからの射出ビーム(結合装置への入射ビーム)は、0.045mmのビーム間隔であり、NAは0.1相当である。
第1の光学系S1のGRINレンズは、n(r)が1.5−0.8×r2であり、Lが1.5mmであり、直径が0.66mmである。
ガラスブロック40は、SiOで構成され、Lが3.9mm、直径が0.66mmである。
第2の光学系S2のレンズは、SiO相当の材料で構成され、焦点距離が0.7mm、曲率半径が0.312mmであり、Lが1mmである。
シングルコアファイバ20の端面20aへの入射ビーム(結合装置からの出射ビーム)は、0.25mmのビーム間隔であり、NAは0.1相当である。
なお、本発明は上述した実施形態に限らず、様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態においては、互いに平行な光軸を有する複数の光入出力部を有する光素子としては1つのファイバに複数のコアが含まれるマルチコアファイバを例示したが、単一のコアを有する複数のファイバを一次元的にアレイ状に配置したファイバアレイや、単一のコアを有する複数の光ファイバを束ねて、コアが二次元的に配置されるようにしたファイババンドルや、複数の発光部や受光部が二次元的に配置された光素子(例えばVCSELアレイ、PDアレイなど)を上述したマルチコアファイバ10と同様のものとして上述した実施形態に適用することも可能である。また、他の光学部品についても、複数の発光部や受光部が二次元的に配置された光素子を適用することも可能である。第2の光学系S2にGRINレンズを用いてもよい。
また、上述した実施形態においては、マルチコアファイバから射出された光をシングルコアファイバに入射する結合装置として説明しているが、それとは反対に、シングルコアファイバから射出された光をマルチコアファイバに入射する結合装置として利用することもできる。また、マルチコアファイバのコア領域の数及びシングルコアファイバの本数は、7つに限らず、必要に応じて増減することができる。さらに、上述した各要素の具体的な寸法や材料も、必要に応じて設計変更することができる。
10…マルチコアファイバ、20,20A,20B,20C…シングルコアファイバ、100,100A,100B,100C,100D,200…マルチコアファイバ結合装置、S1…第1の光学系、S2…第2の光学系。

Claims (6)

  1. 互いに平行な光軸を有する複数の光入出力部を有する光素子を他の光学部品に結合する光学装置であって、
    前記光素子の複数の前記光入出力部に対して入出射される複数のビームの光軸上に位置し、前記各ビームの光軸を、互いに平行と異ならせることにより、互いに更に離間した状態とする第1の光学系と、
    前記第1の光学系側において互いに平行と異なる状態である前記複数のビームの光軸を互いに略平行な状態とする第2の光学系と、を備え
    前記第2の光学系は、前記第1の光学系から出射されて互いに離間した状態の前記複数のビームが入射される位置に配置されると共に、前記複数のビームを個々に集光する複数のレンズを有し、前記複数のビームの全ての焦点を同一平面において結ぶことを特徴とする光学装置。
  2. 前記光素子は、マルチコアファイバであり、
    前記他の光学部品は、複数のシングルコアファイバであることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記複数のレンズのそれぞれは、焦点距離が同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数のビームの出射位置と前記他の光学部品との相対位置が調整されて収差が補正されることにより、前記複数のビームの全ての焦点を同一平面において結ぶことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光学装置。
  5. 前記複数のレンズは、一体化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学装置。
  6. 前記第1及び第2の光学系が一つの光学部品として一体的に構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の光学装置。
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