JP5907750B2 - 検査位置の検出方法、検査範囲確認方法、検査方法及び検査装置 - Google Patents
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Description
各伝熱管1の下側の両端は、管板2に形成された多数の孔に挿入され、それぞれ、管板2の下方に形成されている高温側水室(図示省略)と低温側水室(図示省略)に接続されている。
また、伝熱管1を製造したときに行われる検査においては、図9に示すように管支持板が取り付けられていない単体の伝熱管1に、欠陥が発生していないか否かの検査が行われる。
なお伝熱管1は、開口端から曲げ端B1,B2までの直管部1α,1αと、両曲げ端B1,B2間の曲げ管部1βとで構成されている。
図10に示すボビンコイル型の渦電流探傷プローブでは、プローブの外周を取り巻く形状のセンサCを備えている。ボビンコイル型の渦電流探傷プローブの場合は、周方向に分布をもつ計測信号は得られない。
このようなマルチセンサ型の渦電流探傷プローブでは、例えば周方向に沿い12個のセンサC1〜C12を並べて配置している場合、各センサC1〜C12により、個別に、計測信号S1〜S12が出力される。
このような回転型の渦電流探傷プローブでは、1つのセンサCが伝熱管1の内部を螺旋状に移動していく。そこで、プローブの周方向に沿う一定間隔(均等間隔)ごとに例えば12個の計測位置(周方向の計測位置)R1〜R12を規定しておけば、センサCにより出力される計測信号Sを線形補間演算することにより、計測位置R1〜R12毎に軸方向の各位置での計測信号S1〜S12を求めて出力することができる。
即ち、渦電流探傷検査をして得た計測信号Sを解析したときに、計測信号Sの中に、欠陥を示す信号変化(例えば信号値が局所的に変化し、その波形特徴が欠陥の波形特徴と整合する波形)が存在したときに、欠陥があると判定することができる。
このような検査においては、検査対象とする範囲をもれなく検査する必要がある。
特に、曲げ管部1βの曲率半径が小さい伝熱管1では、曲げ管部1β内で、渦電流探傷プローブの走査速度の変化が大きいため、このような事態になる可能性が高くなる。
しかし、ねじ式の送り機構を使用するため装置構成が複雑になってしまうという問題がある。
しかし、図9に示すような単体の伝熱管1では、管支持板3のような構造物がないため、構造物(管支持板3)の位置を基準にして、記録された計測データが検査範囲全体を含むかどうかを判断することができない。
プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力する渦電流探傷プローブを、
直管部と曲げ管部とからなる検査対象管に挿入し、前記検査対象管内を走査する検査において、
前記計測信号から、径方向で相対向する一対の計測位置ごとの計測信号の差の絶対値信号を求め、前記差の絶対値信号の周方向平均をとった平均信号を代表信号とし、
前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定し、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づけることを特徴とする。
また本発明の検査位置の検出方法は、
プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力する渦電流探傷プローブを、
直管部と曲げ管部とからなる検査対象管に挿入し、前記検査対象管内を走査する検査において、
前記各計測信号ごとに時間軸方向の平均値を求め、この平均値の絶対値が最大となる計測信号を代表信号とし、
前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定し、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づけることを特徴とする。
前記代表信号は、
各計測信号について、有意な信号要因やノイズを示す高周波成分を除去するフィルタ処理を前処理として適用し、
前記フィルタ処理をした各計測信号について前記代表信号を計算することを特徴とする。
前記曲げ管部を通過したときに前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定する方法は、
前記代表信号のうち、前記代表信号の値が一定値を超える区間の開始位置及び終了位置、または、前記代表信号の軸方向差分絶対値信号が一定値を超える区間の最大値を示す位置を候補位置として抽出し、候補位置のうち、2つの候補位置の組み合わせで最も曲げ管部の両端位置に適した組み合わせを選定して、曲げ管部を通過したときに生じる前記代表信号に生じる信号変化の開始位置と終了位置を決めることを特徴とする。
前記の検査位置の検出方法により検査範囲に含まれるべき、前記信号変化の開始位置または終了位置が求められない場合に、検査範囲が不足であると判断する。
または、前記の検査位置の検出方法により検出した、前記信号変化の開始位置または終了位置をもとに、指定された検査範囲が不足なく検査されているかどうかを確認することを特徴とする。
前記の検査位置の検出方法を用いて、前記検査対象管を検査することを特徴とする。
プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力すると共に、直管部と曲げ管部とからなる検査対象管内に挿入されて前記検査対象管内を走査する渦電流探傷プローブと、
前記計測信号から、径方向で相対向する一対の計測位置ごとの計測信号の差の絶対値信号を求め、前記差の絶対値信号の周方向平均をとった平均信号を代表信号として計算する代表信号計算手段と、
前記曲げ管部を通過したときに前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定する開始位置・終了位置特定手段と、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づける位置対応づけ手段と、
を有することを特徴とする。
また本発明の検査装置の構成は、
プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力すると共に、直管部と曲げ管部とからなる検査対象管内に挿入されて前記検査対象管内を走査する渦電流探傷プローブと、
前記各計測信号ごとに時間軸方向の平均値を求め、この平均値の絶対値が最大となる計測信号を代表信号として計算する代表信号計算手段と、
前記曲げ管部を通過したときに前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定する開始位置・終了位置特定手段と、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づける位置対応づけ手段と、
を有することを特徴とする。
前記代表信号計算手段は、
各計測信号について、有意な信号要因やノイズを示す高周波成分を除去するフィルタ処理を前処理として適用し、
前記フィルタ処理をした各計測信号について代表信号を計算することを特徴とする。
前記開始位置・終了位置特定手段は、
前記代表信号のうち、前記代表信号の値が一定値を超える区間の開始位置及び終了位置、または、前記代表信号の軸方向差分絶対値信号が一定値を超える区間の最大値を示す位置を候補位置として抽出し、候補位置のうち、2つの候補位置の組み合わせで最も曲げ管部の両端位置に適した組み合わせを選定して、曲げ管部を通過したときに生じる前記代表信号に生じる信号変化の開始位置と終了位置を決めることを特徴とする。
本例では例えば、プローブ本体11の周方向に沿う一定間隔(均等間隔)ごとに例えば12個の計測位置(周方向の計測位置)R1〜R12を規定し、各計測位置R1〜R12に個別にセンサC1〜C12を配置している。このため、計測位置R1〜R12毎に軸方向の各位置で検査したときの計測信号S1〜S12が、センサC1〜C12により出力される。
スタビライザ12,12は、曲げ管部1βでの渦電流探傷プローブ10の通過性を確保するため、柔軟性と弾性を有する材料で形成されており、ある規定値以上の大きい外力が加わると変形し、外力が加わった部分は径が小さくなるが、外力が無くなると再び元の形状に戻り径が元の寸法の径に戻るようになっている。
なお、図1において、13は、渦電流探傷プローブ10の信号線である。
表示方式は、色調図、鳥瞰図、マルチチャート、マルチリサージュなどのいずれかで表示される。また、各表示方式を切り替えて表示することもできる。
このようにして渦電流探傷プローブ10を、伝熱管1内で走査したときに得られた計測信号S1〜S12が、計測信号解析装置20の表示部21に表示される。
また、計測信号Sの中で、伝熱管1の曲げ端B1,B2に対応する2つの基準信号位置を検出することができたことをもって、検査対象としている曲げ管部1βの全範囲について渦電流探傷検査をしたことを確認する。
ここにおいて、各センサC1〜C12と伝熱管1の内周面との距離を「リフトオフ」と称する。
なお、このようなマルチチャート表示をするに先立ち、センサC1〜C12が伝熱管1の直管部1αに位置して各センサC1〜C12と伝熱管1の内周面との距離が等しくなっている状態において、計測信号S1〜S12の信号値が揃えて表示されるように、信号値の調整が予めされている。
また、マルチセンサ型の渦電流探傷プローブのセンサ配置が2列以上であるなど、全センサのプローブ軸方向での位置が同一でない場合は、あらかじめ時間軸を補正して、各センサが同一位置を通過したときの信号が同一の時間軸位置に表示されるように調整されている。
また、計測信号S1〜S12の軸方向(時間軸方向)において、センサC8から出力された計測信号S8と、センサC2から出力された計測信号S2の、信号振幅が立ち下がった位置(腹側または背側の曲げ管部を通過した信号変化が終了した信号位置)を、他方の曲げ端B2に対応する基準信号位置b2とする。
なお、計測位置の数、つまりマルチセンサ型の渦電流探傷プローブの場合には、周方向に並べる複数のセンサの数は、任意に増減してもよい。
また検査対象となる伝熱管は、U字型の伝熱管のみならず、スクエア型の伝熱管であってもよい。
これに対して本実施例2では、計測信号解析装置20が信号処理演算をして、伝熱管1の曲げ端B1,B2の位置に対応する基準信号位置b1,b2を検出(特定)し、基準信号位置b1,b2と欠陥を示す波形(信号変化)が発生した信号位置との関係を基に、欠陥が伝熱管1の軸方向のどの位置にあるかを自動処理で検出するものである。
この走査時に得られた計測信号S1〜S12が、計測信号解析装置20に入力される(図6のステップ1)。
伝熱管1の曲げ管部1βを通過する際に想定される速度変化範囲がわかっている場合は、速度変化が生じたとしても曲げ管部の全範囲が十分含まれる信号の軸方向範囲に限定して処理対象としてもよい。
また、マルチセンサ型の渦電流探傷プローブのセンサ配置が2列以上であるなど、全センサのプローブ軸方向での位置が同一でない場合は、あらかじめ時間軸を補正して、各センサが同一位置を通過したときの信号が同一の時間軸位置に表示されるように調整されている。
マルチセンサ型の渦電流探傷プローブ10の代わりに、回転型の渦電流探傷プローブ(図12参照)を用いる場合には、上記のような信号値の調整は必要ない。その代わりに、1つのセンサから得られたセンサ信号を、補間して、計測位置R1〜R12毎に伝熱管1の軸方向の各位置での計測信号S1〜S12を求める。補間には線形補間などの一般的な補間方法が適用できる。
渦電流探傷プローブ10が、伝熱管内を通過する間に得られる計測信号S1〜S12(図7(a)に示す計測信号)を以降の信号処理対象とする。
この信号処理対象となった計測信号S1〜S12に対して、必要に応じて、高周波成分を低減するフィルタを適用する。このフィルタとしては、ローパスフィルタ、平均値フィルタ、メディアンフィルタなどがある。高周波成分を低減するフィルタ処理を行うことにより、曲げ管部通過に起因する信号に比べ周波数が高い傷(欠陥)やノイズを示す成分が除去される。
図7(b)は、フィルタ処理により高周波成分が低減された計測信号S1〜S12を示す。
前処理した計測信号S1〜S12の信号変化状態を代表的に示す代表信号S0を求める。
第1の例では、周方向に設定した複数の計測位置のうち径方向で相対向する一対の計測位置ごとに、計測信号の差分の絶対値を示す信号を求める。
具体的には、図7(c)に示すように、
・径方向で相対向する一対の計測位置R1,R7では、計測信号S1と計測信号S7の差分の絶対値を示す信号を、信号S17とし、
・径方向で相対向する一対の計測位置R2,R8では、計測信号S2と計測信号S8の差分の絶対値を示す信号を、信号S28とし、
・径方向で相対向する一対の計測位置R3,R9では、計測信号S3と計測信号S9の差分の絶対値を示す信号を、信号S39とし、
・径方向で相対向する一対の計測位置R4,R10では、計測信号S4と計測信号S10の差分の絶対値を示す信号を、信号S410とし、
・径方向で相対向する一対の計測位置R5,R11では、計測信号S5と計測信号S11の差分の絶対値を示す信号を、信号S511とし、
・径方向で相対向する一対の計測位置R6,R12では、計測信号S6と計測信号S12の差分の絶対値を示す信号を、信号S612とする。
第2の例では、前処理した計測信号S1〜S12のうち、各信号の時間軸方向の平均値の絶対値が最も大きいもの、例えば計測信号S9を代表信号S0とする。
第2の例の場合には、一般的には、伝熱管1の曲げ管部1βのうち腹側(曲げ管部1βの内周側)に位置しているセンサから出力される計測信号、または、伝熱管1の曲げ管部1βのうち背側(曲げ管部1βの外周側)に位置しているセンサから出力される計測信号のいずれかが、代表信号S0となる。
代表信号S0を用いて、代表信号S0の信号位置のうち、伝熱管1の曲げ端B1,B2に対応する、基準信号位置b1,b2を決定する。
基準信号位置b1,b2の決定手法としては次のような、いくつかの手法がある。
最適な組み合わせ選択方法の例としては、
・候補位置間距離が、設計値にもっとも近い組み合わせを選択する、
・候補位置間距離が、最も長い組み合わせを選択する、
という例がある。
これらの方法により計算されたSDは、代表信号S0の変化率が大きい(変化が急峻な)位置を検出するための信号である。
また、検出された基準信号位置b1と基準信号位置b2の時間差が、設計値による曲げ管部長さと設定されたプローブ走査速度と、曲げ管部通過時に許容される走査速度変化から推定される時間差の範囲外となる場合は、計測信号は曲げ管部全体を含んでいないか、または、曲げ管部通過時に許容される速度変化から逸脱した速度変化が生じた不良信号であると判断できる。
上述したようにして計測信号S1〜S12の軸方向(時間軸方向)において、一方の曲げ端B1に対応する基準信号位置b1と、他方の曲げ端B2に対応する基準信号位置b2を決定した場合において、例えばセンサC5から出力された計測信号S5に欠陥を示す波形が見られたときには、基準信号位置b1,b2と、計測信号S5のうち欠陥を示す波形(信号変化)が発生した信号位置との位置関係から、伝熱管1の軸方向に関して欠陥が存在する位置を検出する。
なお、計測位置の数、つまりマルチセンサ型の渦電流探傷プローブの場合には、周方向に並べる複数のセンサの数は、任意に増減してもよい。
また検査対象となる伝熱管は、U字型の伝熱管のみならず、スクエア型の伝熱管であってもよい。
1α 直管部
1β 曲げ管部
2 管板
3 管支持板
10 渦電流探傷プローブ
11 プローブ本体
12 スタビライザ
13 信号線
20 計測信号解析装置
21 表示部
25 計測装置
26 記録装置
B1,B2 曲げ端
C1〜C12 センサ
S1〜S12 計測信号
S0 代表信号
SD 代表信号の差分絶対値信号
R1〜R12 計測位置
Claims (11)
- プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力する渦電流探傷プローブを、
直管部と曲げ管部とからなる検査対象管に挿入し、前記検査対象管内を走査する検査において、
前記計測信号から、径方向で相対向する一対の計測位置ごとの計測信号の差の絶対値信号を求め、前記差の絶対値信号の周方向平均をとった平均信号を代表信号とし、
前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定し、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づけることを特徴とする検査位置の検出方法。 - プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力する渦電流探傷プローブを、
直管部と曲げ管部とからなる検査対象管に挿入し、前記検査対象管内を走査する検査において、
前記各計測信号ごとに時間軸方向の平均値を求め、この平均値の絶対値が最大となる計測信号を代表信号とし、
前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定し、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づけることを特徴とする検査位置の検出方法。 - 前記代表信号は、
各計測信号について、有意な信号要因やノイズを示す高周波成分を除去するフィルタ処理を前処理として適用し、
前記フィルタ処理をした各計測信号について前記代表信号を計算することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検査位置の検出方法。 - 前記曲げ管部を通過したときに前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定する方法は、
前記代表信号のうち、前記代表信号の値が一定値を超える区間の開始位置及び終了位置、または、前記代表信号の軸方向差分絶対値信号が一定値を超える区間の最大値を示す位置を候補位置として抽出し、候補位置のうち、2つの候補位置の組み合わせで最も曲げ管部の両端位置に適した組み合わせを選定して、曲げ管部を通過したときに生じる前記代表信号に生じる信号変化の開始位置と終了位置を決めることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の検査位置の検出方法。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項の検査位置の検出方法により検査範囲に含まれるべき、前記信号変化の開始位置または終了位置が求められない場合に、検査範囲が不足であると判断することを特徴とする検査範囲確認方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか一項の検査位置の検出方法により検出した、前記信号変化の開始位置または終了位置および請求項5に記載の検査範囲確認方法をもとに、指定された検査範囲が不足なく検査されているかどうかを確認することを特徴とする検査範囲確認方法。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか一項の検査位置の検出方法もしくは検査範囲確認方法を用いて、前記検査対象管を検査することを特徴とする検査方法。
- プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力すると共に、直管部と曲げ管部とからなる検査対象管内に挿入されて前記検査対象管内を走査する渦電流探傷プローブと、
前記計測信号から、径方向で相対向する一対の計測位置ごとの計測信号の差の絶対値信号を求め、前記差の絶対値信号の周方向平均をとった平均信号を代表信号として計算する代表信号計算手段と、
前記曲げ管部を通過したときに前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定する開始位置・終了位置特定手段と、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づける位置対応づけ手段と、
を有することを特徴とする検査装置。 - プローブ本体と、前記プローブ本体の周面に備えられたセンサを有し、前記プローブ本体の周方向に沿う複数箇所に規定した計測位置毎に、それぞれ計測信号を出力すると共に、直管部と曲げ管部とからなる検査対象管内に挿入されて前記検査対象管内を走査する渦電流探傷プローブと、
前記各計測信号ごとに時間軸方向の平均値を求め、この平均値の絶対値が最大となる計測信号を代表信号として計算する代表信号計算手段と、
前記曲げ管部を通過したときに前記代表信号に生じる信号変化の開始位置または終了位置を特定する開始位置・終了位置特定手段と、
前記信号変化の開始位置または終了位置を、前記検査対象管の曲げ端の位置と対応づけることにより計測信号の位置と検査対象管の軸方向位置とを対応づける位置対応づけ手段と、
を有することを特徴とする検査装置。 - 前記代表信号計算手段は、
各計測信号について、有意な信号要因やノイズを示す高周波成分を除去するフィルタ処理を前処理として適用し、
前記フィルタ処理をした各計測信号について代表信号を計算することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の検査装置。 - 前記開始位置・終了位置特定手段は、
前記代表信号のうち、前記代表信号の値が一定値を超える区間の開始位置及び終了位置、または、前記代表信号の軸方向差分絶対値信号が一定値を超える区間の最大値を示す位置を候補位置として抽出し、候補位置のうち、2つの候補位置の組み合わせで最も曲げ管部の両端位置に適した組み合わせを選定して、曲げ管部を通過したときに生じる前記代表信号に生じる信号変化の開始位置と終了位置を決めることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の検査装置。
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