JP5903253B2 - スイッチ装置 - Google Patents
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Description
この種のスイッチ装置では、例えば特開2003−77370号公報に開示されているように、揺動するノブの所定部位に係合するスライダをスライドさせることにより切換え動作するようになっている。
図12は上記従来のスイッチ装置の構造を示す断面図である。
スイッチ装置100の主要部品はアッパケース105とロアケース110からなる樹脂製のケース内に組み込まれる。
ロアケース110の底壁111は、整列して並べられた電極板130、131、132が配置されている。両端の電極板130、132にはそれぞれに接点134、135が設けられている。中央の電極板131は底壁111から立ち上がって揺動接片127を支持している。揺動接片127は電極板130、131、132の並びに沿って配置され、電極板131は揺動接片127の略中間位置を支持する。
スライダ120はスライダカバー115の上方でノブ102のレバー103と係合するヘッド部121と、ヘッド部121からスライダカバー115の窓116を通って下方に延びる筒部122と、筒部122の途中からその軸に対して垂直方向に延びるスライダ板部123とを備える。
筒部122は内部にコイルスプリング124を収容し、下端の開口部にボール125を保持して、コイルスプリング124により付勢されたボール125を揺動接片127に押し付けている。そして、スライダ120はスライダ板部123をスライダカバー115の下面に沿わせることによりガイドされ、前後方向(図中、左右方向)にスライド可能となっている。
図12はスライダ120が中立位置にある状態を示しており、この中立位置において、ボール125は節度部128の谷の最低部を押圧し、これにより揺動接片127は一端が接点134に着座し、他端は接点135から離間している。
一方、ノブ102の前端を引き上げると、レバー103が時計方向に揺動してスライダ120を中立位置から前方(図中左方向)へ移動させる。これにより、ボール125が節度部128上を接点135方向へ移動し、電極板131による支持位置を越えると揺動接片127を反時計方向に揺動させるから、揺動接片127の一端は接点134から離れ、他端が接点135に着座する。これにより電気的接続状態が切り換わり、電極板131と接点135とが導通することになる。
そして、そもそもスライダ120のスライドをガイドするだけであれば収容壁113にガイド溝を形成するだけで済むにもかかわらず、異物侵入防止のためにロアケース110あるいはアッパケース105とは別部品であるスライダカバー115を取り付けているので、部品コストと取り付け工数の増大を招く点で、さらに改良の余地がある。
しかしスライダ120’は接点収容室S’に対して前後にスライドするから、この場合には、図示のように、フランジ壁118と収容壁113’外面との間にスライド量を吸収する所定の間隙Kが前後両側に必要なため、その間隙分だけスライダ120’のスライダ板部123’が大サイズとなってしまい大きなスペースを要する。
自動車の運転席ドアにこの種のスイッチ装置を設ける場合、セダンではパワーウインド制御用として少なくとも4個がドアのアームレストに配置されるが、アームレストにはそのほかドアミラーの角度調整や格納/展開用、ドアロック等に多数のスイッチ装置を配置したいという要求が大きくなっている。しかしアームレストにおけるスイッチ装置設置用のスペースは限定されているため、多数のスイッチ装置を配置するという要求を満たすためには各スイッチ装置の小型化が必須であり、大きなスペースを要するスライダはこの点で実用性を損なう。
アッパケースとロアケースにより固定接点および可動接片を囲む接点収容室を形成し、該接点収容室内に可動部材を配置し、
ノブは可動部材と連結するためのレバーを備え、
接点収容室の上壁にレバーを通過させるスリット穴を設け、
可動部材は、内部にレバーとの連結部を有する凹部を備えて、
可動部材が、凹部の開口端面を上壁のスリット穴を囲む下面に当接させてスライドするように構成されており、
上壁に、スリット穴を囲むと共に先端を凹部内に位置させた壁部を設けた構成とした。
レバーを受け入れる可動部材の凹部の開口端面はスリット穴周りの上壁下面に隠れてスライドするので、可動部材を大型にしなくとも、異物が直接スライド面を通って固定接点や可動接片が位置する接点収容室に侵入することが有効に阻止される。
図1は実施の形態にかかるスイッチ装置の外観を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は前方から見た正面図である。図2はケースの構造を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるC−C部断面図である。図3の(A)は図2の(B)におけるD−D部断面図、(B)は(A)におけるE−E部断面図である。図4はロアケースの構造を示し、(A)は平面図、(B)は電極板の経路配置を示す図である。
なお、図2の(B)および図3にはノブも含めて示している。また、図3の(A)はアッパケース10とロアケース30を分離するとともに、図2、図3の他図よりも拡大して示している。
スイッチ装置1は、それぞれ樹脂製のアッパケース10とロアケース30からなるケース9内に後述する電極組40や揺動接片46およびスライダ60を配置するとともに、アッパケース10にノブ2を支持して構成される。
ロアケース30はベース31の周縁に側壁32を備えるとともに、ベース31から下方に延びるコネクタ部33を有している。
以下では、ケース9の長手に沿って、図1の(A)、(B)における左方を前方、右方を後方として説明する。幅方向は左右方向となる。
とくに図3の(A)に示すように、ロアケース30の側壁32の外面下部にはそれぞれ係合突起35が設けられ、アッパケース10の側壁12におけるロアケース30の側壁32に重なる下部には係合突起35に対応する係合穴14が形成されている。
係合突起35は上部に傾斜面35aを有し、ロアケース30に対してアッパケース10を押し下げていったときに、側壁12が傾斜面35aを乗り上げて行き、その係合穴14が係合突起35に整合した際に係合穴14の下縁が係合突起35の下端面に係合してアッパケース10とロアケース30が結合される。
図1の(B)に示すように、側壁12の外面には、爪16の下に係合穴14を迂回する樋29が溝状に形成されている。爪16が係合する嵌め込み部から水が侵入して側壁12に付着する場合、その水滴を樋29で受けて、係合穴14に入らないように下方に排出するためのものである。
アッパケース10の前後両端には、ビス貫通用の穴または切り欠きを有する取付ブラケット部13a、13bが設けてある。
電極組40は、前後方向に整列して露出する電極板41(41a、41b)、42(42a、42b)、43(43a、43b)とからなる。
中央の電極板42はベース31から立ち上がって仮想線で示す揺動接片46(46a、46b)を支持している。揺動接片46は電極板41、42、43の並びに沿って配置され、電極板42は揺動接片46の略中間位置を支持する。
両端の電極板41、43はベース31の上面と面一とされ、各々揺動接片46との接触部として接点45(45a、45b)、47(47a、47b)を備えている。
揺動接片46は電極板42による支持位置と接点45側との間に山部49を有するとともに、接点47側にも緩やかな山部50を有し、電極板42による支持位置よりも接点45側が両山部間の谷48の最低部となっている。
電極組40aと40bにおける電極板41、42、43の前後方向並び順は逆となっている。
中立位置において、後述するスライダ60に保持されたコイルスプリング69により付勢されたボール80が揺動接片46の谷48の最低部を押圧し、これにより揺動接片46は一端が接点45に着座し、他端は接点47から離間している。この状態は2組の電極組40a、40bにおいて共通である。
なお、電極板41、42、43はベース31に一体にモールドされ、それぞれベース31内をコネクタ部33へ延びて他端は端子34(図3の(B)参照)となっている。
図3に示すように、アウタガイド壁38の外面には爪56を設けてある。
また、ベース31の幅方向中央部には、ロア収容壁37aとロア収容壁37b間にさらに互いに平行なインナガイド壁39が前後方向に延びている。両インナガイド壁39の内面間の間隔Ug(図4参照)は、スライダ60の後述するボックス部62の下端部を収容してスライド可能に設定されている。
インナガイド壁39の高さはアウタガイド壁38よりも低いが、各電極組40はそれぞれロア収容壁37a、37b、アウタガイド壁38およびインナガイド壁39により囲まれた形となる。
ロアケース30の後部のベース31上面には側壁32の一般面と面一にフランジ壁53を設けてある。フランジ壁53は平面図(図4)上アウタガイド壁38の外方を直線的に張り出し部54まで延びており、これにより、張り出し部54外面とフランジ壁53との間が段差状の肩部55(図3の(A)、後掲の図9参照)となっている。
張り出し部54まで延びたフランジ壁53の前端はロア収容壁37aに接続し、当該接続部の前面がロア収容壁37aの前面と面一になっている。
アッパケース10のロアケース30に被さる側壁12の下部は、その内面がロアケース30の張り出し部54に対応して広がっており、側壁12における上部との境界に段差部12aが形成されている。
アッパケース10の側壁12とロアケース30の側壁32(およびフランジ壁53)との当接面も固定的な上、さらにロアケース30側の肩部55にアッパケース10側の段差部12aが乗って断面がクランク状となっている(図9参照)。したがって、アッパケース10にロアケース30の係合突起35との結合のための係合穴14があっても、ケース9の側壁12まわりから接点収容室S内への異物の侵入が困難となる。
したがって、ケース9内の前部空間Fに異物の侵入があったとしてもそこからさらに接点収容室S内へ異物が侵入することは極めて困難となる。また、接点収容室Sに隣接する後部空間Rはそもそも外部に対する開口を有しないから、後部から接点収容室S内へ異物が侵入することもない。
すなわち、図3の(A)に示すように、ノブ支持筒18の左右の側壁19bには外方に突出する軸ボス21が設けられ、ノブ2には軸ボス21に対応する軸穴3が設けられて、左右の軸ボス21を結ぶ線を揺動軸Nとしてノブ2が揺動可能となっている。
ノブ2は下方に開口したキャップ状で外形に沿った薄肉に形成されている。そして、側壁19bの内面は軸穴3近傍から下広がりの傾斜面とされ、軸ボス22の軸端は上半部が傾斜面とされて、ノブ2をノブ支持筒18に被せて下方に押し込むと、軸ボス22が側壁19bを外方に弾性変形させて軸穴3に嵌る。
揺動軸Nは電極組40における各電極の配列方向に対して垂直である。
レバー5の先端は、揺動面内において前後が円弧をなす係合部6となっている。
後側の側壁19cの下端部にはリブ状に後方へ延びるストッパ18aが設けられ、ノブ2の後下端縁と当接して時計方向の揺動量の上限を規制するようになっている。
前縦壁20は、角部4の裏面と当接してノブ2の反時計方向の揺動量の上限を規制するストッパの機能を有する。
前縦壁20の下端は側壁19bと同じく天壁11に連なっている。前縦壁20と側壁19aの間の空間の底壁となる天壁11には穴17が形成され、前縦壁20と側壁19a間の空間をケース9の前部空間Fに連通させている。
図2の(A)、図3の(A)および図8の(A)に示すように、隔壁22の幅方向中央には前後方向に延びる溝23が下方に膨出して設けられている。溝23の底壁23aは天壁11の一部をなし、したがって底壁23aの下面とノブ支持筒18を取り巻く天壁11の下面とは同一高さ、すなわち面一に設定されている。これにより、接点収容室S内から見たとき、天壁11には幅方向中央で左右に分割された2つの前後方向に延びる凹部27が形成されているものとなる。換言すれば、天壁11に後述するスライダ60の筒部67上部を収容する凹部27を設けたものであり、底壁23aは必要に応じて天壁11とも表現する。
なお、凹部27は後述のスライダ60のスライドストロークを確保するため、側壁19cよりもわずかに後方へ膨出している。
底壁23aには、ノブ2のレバー4を通過させるための、前後方向に延びるスリット穴24が形成してある。
また、側壁19aの前にはノブ2の内壁面までスペースがあるが、前縦壁20が設けられて側壁19aとの間の空間がポケットになっているので、外部からの異物は当該空間に捕捉されて、ノブ支持筒18内へ侵入し難い。
ノブ2の頂壁の裏面からはレバー5と一体にスプリング保持筒7が下方に延びている。スプリング保持筒7の下端には節度壁25が通過可能なスリット7aが形成されている。
ノブ2をノブ支持筒18に取り付けた状態において、スプリング保持筒7内に保持されたコイルスプリング8がボール28を節度壁25に対して付勢する。
ボール28が節度カム面26のV字形の底部に押し付けられている状態がノブ2の中立位置となる。(図3の(B)参照)
ノブ2を操作して中立位置から時計方向または反時計方向に揺動させると、ボール28が節度カム面26の傾斜面にしたがって上方に変位し、コイルスプリング8を圧縮することにより、操作力としての所定の抵抗を生じさせる。操作を止めればコイルスプリング8によりノブ2は中立位置に戻る。
図6はスライダを示し、(A)は平面図、(B)は前方から見た正面図、(C)は側面図、(D)は裏面図、(E)は(A)におけるF−F部断面図、(F)は(A)におけるG−G部断面図である。また、図7はスライダの外観斜視図である。
スライダ60は、平面形が矩形の水平板部61の幅方向中央から下方に、前後に延びるボックス部62を延ばすとともに、幅方向両端から下方に側壁64を延ばしている。ボックス部62は下端に底壁63を有して水平板部61の上面に開口する。
側壁64には前後方向に延びる長穴65が形成してあるとともに、側壁64の下縁はボックス部62の下端面より上方に位置している。両側壁64の内面間の距離Wsはロアケース30のアウタガイド壁38の外面間の幅Wg(図4参照)に対応させてある。
筒部67の下端における前後の角は、揺動接片46との干渉を避けるため面取りしてある。
内枠72の内側側面はボックス部62の内壁面の延長となる。また外枠71と内枠72(および筒部)とに囲まれた領域は周囲が閉じられ、水平板部61を底壁とする凹部73となっている。
内枠72は、アッパケース10の溝23の底壁23aの下面でスリット穴24を囲むように、すなわちスリット穴24の穴縁より外方の側縁部に対向するように設定してある。
ボックス部62の外形幅は下細となっているが、前部および後部の外面には断面が円弧の突条79が形成され、左右の突条79の外縁間距離が上下にわたって一定のUsとなっている。外縁間距離Usはロアケース30の両インナガイド壁39の内面間の間隔Ug(図4参照)に対応させてある。
ボックス部62内には、その底部の前後方向中央に係合ブロック76を設けてある。係合ブロック76はレバー5先端の係合部6に対応するスロット77を備え、スロット77の上端開口の角は組立時に係合部6の挿入を容易にするように面取りしてある。
ボックス部62内には係合ブロック76の前後に間隙が残され、ポケット78となっている。
スライダ60はその筒部67の下端開口を揺動接片46の近傍に位置させ、コイルスプリング69で付勢されたボール80を揺動接片46に押圧させて接点収容室S内に配置される。
そして、筒部67の下端開口を各電極板42に支持させた揺動接片46に合わせた状態でスライダ60を押し下げると、側壁64の長穴65がアウタガイド壁38の爪56と係合する(後掲の図9参照)。この状態で、筒部67の上端開口からボール80とコイルスプリング69を順次に挿入し、続いてカシメ具を用いて、コイルスプリング69の上端を貫通穴内に押し込んだ状態で筒部67の上端(貫通穴開口端)をカシメて抜け止めする。図6、7中、68はカシメ後のカシメ部を示している。
これにより、スライダ60は圧縮されたコイルスプリング69でボール80を揺動接片46に押圧する。
ノブ2およびスライダ60が中立位置にあるとき、先の図5に示したように、ボール80は揺動接片46の谷40の最低部を押圧し、これにより揺動接片46は一端が接点45に着座し、他端は接点47から離間している。
スライダ60はコイルスプリング69の反力により上方へ付勢され、水平板部61の突条75がアッパケース10の天壁11の下面に押し付けられる。この状態で、前述したノブ支持筒18の隔壁22の高さは筒部67の上部と干渉しないように設定される。すなわち、隔壁22部に形成された凹部27は、スライダ60の水平板部61から突出した筒部67を収容する。
また、スライダ60の枠部70の高さについては、突条75がアッパケース10の天壁11下面に接した状態で、内枠72の上面が隔壁22における溝23の底壁23a(天壁11)下面と当接するように設定される。なお、枠部70の高さと突条75の高さが異なるので、この高さの差を吸収するため、天壁11下面には突条75に対向するオフセット部11aを設けてある。
スライダ60は水平板部61の幅方向両端に設けた突条75を天壁11の下面(オフセット部11a)に対する接触部としているので、姿勢が安定に保持される。これにより、内枠72の上面と溝23の底壁23a下面との密な当接状態が確保され、スライダ60の傾きによる隙間の発生がない。
図10の(A)に示すように、ノブ2の角部4側を持ち上げると、レバー5が時計回りに揺動して係合部6がスライダ60を前方(左方)へ押す。
一方の電極組40aにおいて、図10の(B)に示すように、前方へ移動したスライダ60の一方の筒部67に保持されたボール80はコイルスプリング69を圧縮しながら揺動接片46a上を転動して、電極板42aによる支持位置を越える。この結果、揺動接片46aは反時計方向に揺動して、一端が接点45aから離れ、他端が接点47aに着座する。これにより電気的接続状態が切り換わり、電極板42aと接点47aとが導通することになる。
この間、図10の(C)に示すように、他方の電極組40bにおいては、ボール80は接点45bと電極板42b間の揺動接片46b上を転動するだけで、電極板42bによる支持位置を越えないので、揺動接片46bの姿勢は変わらず、中立位置と同じく電極板42bと接点45bとが導通したままで電気的接続状態は変化しない。
したがって、一方の電極組40aにおいて、図11の(B)に示すように、ボール80は電極板42aによる揺動接片46aの支持位置を越えないので、揺動接片46aの姿勢は変わらず、中立位置と同じく電極板42aと接点45aとが導通したままで電気的接続状態は変化しない。
これに対して他方の電極組40bにおいて、図11の(C)に示すように、ボール80はコイルスプリング69を圧縮しながら揺動接片46b上を転動して、電極板42bによる支持位置を越える。この結果、揺動接片46bは時計方向に揺動して、一端が接点45bから離れ、他端が接点47bに着座する。これにより電気的接続状態が切り換わり、電極板42bと接点47bとが導通することになる。
この際、スライダ60は水平板部61をアッパケース10の天壁11に沿わせるとともに、側壁64をロアケース30のアウタガイド壁38に沿わせてスライドする。そして、水平板部61は幅方向両端の突条75を天壁11(オフセット部11a)の下面に対する接触部とし、またインナガイド壁39に対してはボックス部62の左右の外縁間距離が上下にわたって一定の突条79を接触部として、それぞれスライド抵抗を小さくしている。
また、ボックス部62内では係合ブロック76の両側にポケット78が形成されているので、ポケット78に入った異物は係合ブロック76のスロットへの移動が規制され、レバー5の係合部6と係合ブロック76の滑らかな連結状態が保持される。
スライダ60が可動部材に該当し、そのボックス部62が凹部に、係合ブロック76が連結部に、凹部73が第1捕捉凹部に、そして、ポケット78が第2捕捉凹部にそれぞれ該当する。
筒部67に保持されたコイルスプリング69で付勢されて揺動接片46上を転動するボール80が押圧手段を構成している。そして、コイルスプリング69がスプリングに該当する。
天壁11が接点収容室の上壁に該当し、側壁12、アッパ収容壁15a、15bがアッパケースから上下方向に延びる壁部をなし、側壁32、ロア収容壁37a、37bがロアケースから上下方向に延びる壁部をなしている。
また、接点収容室Sの天壁11にレバー5を通過させるスリット穴24が設けてあるが、スリット穴24はスライダ60のボックス部62内とのみ連通する。スライダ60のスライド面(ボックス部62の開口端面)は天壁11の下面に隠れるので、たとえ異物がスリット穴24を通過することがあってもボックス部62の底部に溜まるだけで、スライド面を通って揺動接片46や電極板41等まわりへの異物侵入は有効に阻止される。
スライダ60はまた、ボックス部62内に、係合ブロック76に隣接してポケット78を有しているので、スリット穴24からポケット78に入った異物は係合ブロック76のスロット77への移動が規制され、レバー5の係合部6と係合ブロック76の滑らかな連結状態が保持される。
これにより、スライダ60は姿勢が安定に保持された状態で1本のレバー5でノブ2と連結できるから、レバー5を通すスリット穴24を最小限のサイズにできて、異物のボックス部62内への侵入も最小限に抑えることができる。
2 ノブ
3 軸穴
4 角部
5 レバー
6 係合部
7 スプリング保持筒
7a スリット
8 コイルスプリング
9 ケース
10 アッパケース
11 天壁
11a オフセット部
12 側壁
12a 段差部
13a、13b 取付ブラケット部
14 係合穴
15a、15b アッパ収容壁
16a、16b 爪
17 穴
18 ノブ支持筒
18a ストッパ
19a、19b、19c 側壁
20 前縦壁
21 軸ボス
22 隔壁
23 溝
23a 底壁
24 スリット穴
25 節度壁
26 節度カム面
27 凹部
28 ボール
29 樋
30 ロアケース
31 ベース
32 側壁
33 コネクタ部
34 端子
35 係合突起
35a 傾斜面
37a、37b ロア収容壁
38 アウタガイド壁
39 インナガイド壁
40、40a、40b 電極組
41、41a、41b 電極板
42、42a、42b 電極板
43、43a、43b 電極板
45、45a、45b 接点
46、46a、46b 揺動接片
47、47a、47b 接点
48 谷
49、50 山部
53 フランジ壁
54 張り出し部
55 肩部
56 爪
60 スライダ
61 水平板部
62 ボックス部
63 底壁
64 側壁
65 長穴
67 筒部
68 カシメ部
69 コイルスプリング
70 枠部
71 外枠
72 内枠
73 凹部
75、79 突条
76 係合ブロック
77 スロット
78 ポケット
80 ボール
F 前部空間
N 揺動軸
R 後部空間
S 接点収容室
Claims (6)
- ノブを支持するアッパケースと、固定接点を備えるロアケースと、可動接片と連係する可動部材とを有し、ノブと可動部材とを連結してノブの操作により固定接点と可動接片の接離を切り替えるスイッチ装置において、
前記アッパケースとロアケースにより前記固定接点および可動接片を囲む接点収容室を形成し、該接点収容室内に前記可動部材を配置し、
前記ノブは前記可動部材と連結するためのレバーを備え、
前記接点収容室の上壁に前記レバーを通過させるスリット穴を設け、
前記可動部材は、内部に前記レバーとの連結部を有する凹部を備えて、
前記可動部材が、前記凹部の開口端面を前記上壁のスリット穴を囲む下面に当接させてスライドするように構成されており、
前記上壁に、前記スリット穴を囲むと共に先端を前記凹部内に位置させた壁部を設けたことを特徴とするスイッチ装置。 - 前記接点収容室は、前記アッパケースとロアケースからそれぞれ上下方向に延びる壁部を面接状態に重ねて四囲を閉じた空間であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
- 前記可動部材が前記凹部の開口端面の外側にさらに第1捕捉凹部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチ装置。
- 前記可動部材が前記凹部内に前記連結部に隣接して第2捕捉凹部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載のスイッチ装置。
- 前記固定接点が、順次配列された第1の電極、第2の電極および第3の電極からなる電極組であり、
前記可動接片が、前記第2の電極に中間を支持されて、第1の電極から第3の電極に対向する揺動接片であり、
前記可動部材が、前記揺動接片を押圧する押圧手段を有して、中立位置において、前記揺動接片の前記第1の電極と第2の電極による支持位置との間を押圧しており、
前記可動部材がスライドして前記押圧手段による押圧位置が前記支持位置を越えて前記第3の電極方向へ移動することにより、前記第1の電極と第2の電極の導通状態から前記第3の電極と第2の電極の導通状態へ切換わることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載のスイッチ装置。 - 前記接点収容室には2組の前記電極組が並列に配置され、
前記押圧手段が、スプリングで付勢され前記揺動接片上を転動するボールであり、
前記可動部材は前記2組の電極組に対応して前記スプリングを保持する2組の筒部を備える水平板部を有し、
該水平板部の前記筒部の並び方向両端を前記接点収容室の上壁に支持させるとともに、両筒部の間に前記凹部を開口させていることを特徴とする請求項5に記載のスイッチ装置。
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