JP5987799B2 - ターボチャージャのオイル排出構造 - Google Patents
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Description
上記課題を解決するオイル排出構造が適用されるターボチャージャは、コンプレッサホイールを端部に固定した回転軸を回転可能に支持する軸受が設けられるベアリングハウジングを備える。このベアリングハウジングには、回転軸及び軸受の周りを潤滑した後のオイルを排出するドレン孔が形成される。また、コンプレッサホイール及びベアリングハウジングの間にはリテーナが設けられ、そのリテーナよりもベアリングハウジング寄りの位置にはデフレクタが設けられる。更に、リテーナとデフレクタとの間には、コンプレッサホイール側へのオイルの進入を規制するシール室が形成される。このシール室の下部には、回転軸の径方向外側に向けて開口して同シール室内のオイルを上記ドレン孔に排出する開口部が形成される。この開口部は、リテーナの下端部に堰を形成することにより、シール室の下端部に対応する部分における回転軸の軸線方向におけるリテーナとデフレクタとの距離が上記堰の分だけ小さくされる一方、シール室の最下端よりも上記回転軸の回転方向下流側の部分における軸線方向におけるリテーナとデフレクタとの距離が上記シール室の下端部に対応する部分よりも大きくされる。
図1に示すように、ターボチャージャは、回転軸1を回転可能に支持するラジアル軸受2及びスラスト軸受3が設けられたベアリングハウジング4を備えている。回転軸1において、ラジアル軸受2により支持される部分よりも図中の左端寄りの部分(以下、端部という)は、そのラジアル軸受2により支持される部分よりも小径に形成されている。
ベアリングハウジング4の内部には、回転軸1、ラジアル軸受2、及びスラスト軸受3等に潤滑のためのオイルを供給するオイル通路11が形成されている。また、ベアリングハウジング4の下部には、回転軸1、ラジアル軸受2、及びスラスト軸受3等を潤滑した後のオイルを排出するためのドレン孔12が形成されている。従って、オイル通路11を通じて回転軸1、ラジアル軸受2、及びスラスト軸受3等に供給されたオイルは、それらの箇所を潤滑した後、自重によりドレン孔12を介してベアリングハウジング4の外部に排出される。
開口部14におけるシール室13の下端部に対応する部分の開口面積は、堰15の分だけ小さくされる。このため、ベアリングハウジング4(図1)内のドレン孔12周りにオイルが滞留するとしても、そのオイルが上記開口部14におけるシール室13の下端部に対応する部分を介して同シール室13内に逆流することは抑制される。一方、シール室13内のオイルは、回転軸1の回転に伴い、同回転軸1の回転方向(図2、図3の矢印Y方向)に流れやすくなる。また、上記開口部14においては、シール室13の最下端よりも上記回転軸1の回転方向下流側の部分が上記シール室13の下端部に対応する部分よりも開口面積が大きくなる。このため、上記開口部14におけるベアリングハウジング4のドレン孔12に対し大きく開口する部分にシール室13内のオイルが集まりやすくなり、それによってシール室13内のオイルにおけるドレン孔12への排出性の悪化が抑えられる。
(1)ターボチャージャにおけるシール室13内からドレン孔12へのオイルの排出性の悪化を抑えつつ、開口部14からシール室13へのオイルの逆流を抑制することができる。
・開口部14におけるシール室13の下端部に対応する部分の開口面積については、堰15によりオイルの流通を生じさせないレベルまで小さくするようにしたが、幾らかのオイルの流通を許容するレベルまで大きくしてもよい。
Claims (1)
- コンプレッサホイールを端部に固定した回転軸を回転可能に支持する軸受が設けられ、且つ、それら回転軸及び軸受の周りを潤滑した後のオイルを排出するドレン孔が形成されたベアリングハウジングと、
前記コンプレッサホイール及び前記ベアリングハウジングの間に設けられたリテーナと、
前記コンプレッサホイール及び前記ベアリングハウジングの間における前記リテーナよりも前記ベアリングハウジング寄りの位置に設けられたデフレクタと、
を備えるターボチャージャに適用され、
前記リテーナと前記デフレクタとの間には前記コンプレッサホイール側へのオイルの進入を規制するシール室が形成されており、
前記シール室の下部には、前記回転軸の径方向外側に向けて開口して同シール室内のオイルを前記ドレン孔に排出する開口部が形成されており、
前記開口部は、前記リテーナの下端部に堰を形成することにより、前記シール室の下端部に対応する部分における前記回転軸の軸線方向における前記リテーナと前記デフレクタとの距離が前記堰の分だけ小さくされる一方、前記シール室の最下端よりも前記回転軸の回転方向下流側の部分における前記軸線方向における前記リテーナと前記デフレクタとの距離が前記シール室の下端部に対応する部分よりも大きくされる
ことを特徴とするターボチャージャのオイル排出構造。
Priority Applications (1)
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JP2013164376A JP5987799B2 (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | ターボチャージャのオイル排出構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013164376A JP5987799B2 (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | ターボチャージャのオイル排出構造 |
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Family
ID=52543191
Family Applications (1)
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JP2013164376A Active JP5987799B2 (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | ターボチャージャのオイル排出構造 |
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