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JP5985255B2 - 電源装置及びこの電源装置を備える車両並びに蓄電装置 - Google Patents

電源装置及びこの電源装置を備える車両並びに蓄電装置 Download PDF

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JP5985255B2 JP2012120316A JP2012120316A JP5985255B2 JP 5985255 B2 JP5985255 B2 JP 5985255B2 JP 2012120316 A JP2012120316 A JP 2012120316A JP 2012120316 A JP2012120316 A JP 2012120316A JP 5985255 B2 JP5985255 B2 JP 5985255B2
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Description

本発明は、複数の電池セルを積層してなる電源装置及びこの電源装置を備える車両並びに蓄電装置に関する。
車両用の電源装置は、多数の電池セルを直列に接続して出力電圧を高く、出力電力を大きくしている。また、体積に対する充電容量を大きくすることから、多数の電池セルを積層状態に配置してなる電源装置が開発されている。この電源装置は、大電流で放電されて車両を加速し、走行させるため、放電電流が100A以上と極めて大きくなる。さらに車両用の電源装置は、車両の回生制動で充電されることから充電電流も相当に大きくなる。大電流で充放電される電池セルは発熱して、電池を劣化させる原因となる。発熱した電池セルの劣化を防止するために、電源装置は、温度上昇する電池セルの温度上昇を防止する必要がある。電池セルの温度上昇が電池の電気特性を低下させるばかりでなく、電池の寿命を短くし、さらに安全性を阻害する原因となるからである。
電池の温度上昇を防止するために、電池を空気で冷却する電源装置が開発されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載される電源装置は、電池セルの表面に空気を強制送風して冷却する。この電源装置は、空気を介して電池セルを冷却するので、積層している電池セルの間に冷却用の隙間を設ける必要がある。このため、複数の電池セルを積層してなる電池ブロックが大きくなる欠点がある。また、空気を介して電池セルを冷却するので、速やかに、しかも電池セルに温度差ができないように冷却するのが難しい。
一方、冷却能力を高めると共に、電池セルを均一に冷却するため、冷媒を用いた冷却方式も提案されている(特許文献2〜4参照)。
これらの冷却方式は、図37に示すように、冷却プレート230の上に電池ブロック210を載置して熱結合すると共に、冷却プレート230に冷媒を循環させて冷却している。具体的には、図37の電源装置は、複数の電池セル201を接続した電池ブロック210と、電池ブロック210に熱結合されて電池セル201を冷却する冷媒流路203と、冷媒流路203に冷媒を供給する冷却機構204とを備えている。この電源装置は、冷却機構204から冷媒流路203に供給される冷媒で、電池ブロック210を冷却する。この方式であれば、冷却空気を循環させる方式よりも、より均一に電池セルを冷却できるものと期待されていた。
特開2006−252847号公報 特開2010−15788号公報 特開平6−338334号公報 特開平5−151980号公報
このような冷媒循環式の冷却方式を用いて電池ブロックを冷却するには、電池ブロックを構成する各電池セルを、冷却プレートと均一な状態で接触させる必要がある。しかしながら、電池ブロックは、端面のエンドプレートをバインドバー等で挟着して固定する方式のため、図38に示すように、中間の電池セル201が上下方向に移動することがある。このため、冷却プレート230と電池セル201との接触状態が均一とならず、冷却プレートとの接触が不十分な電池セルについては、この面における熱交換が他の電池セルよりも劣る結果、冷却能力が相対的に低下して、電池セルの劣化が進み、部分的に劣化が進んだ電池セルが含まれる状態となることが生じていた。
これを防止するため、図39に示すように冷却プレート330と電池ブロック310との間に、熱伝導シート340を介在させることが提案されている。熱伝導シート340はある程度の柔軟性を有し変形可能とすることで、電池ブロック310の底面の高さにばらつきがあっても、これを吸収できる。しかしながら、熱伝導シートで高さのばらつきを吸収するにはある程度の厚みが必要となるところ、熱伝導シートが厚くなる程、熱伝導性が低下するため、冷却プレートの冷却能力が阻害されるという問題があった。また熱伝導シートは高価である上、厚さを増す程、コストも上昇してしまう。
本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、互いに積層される複数の電池セルを均一な状態で冷却可能な電源装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る電源装置によれば、複数の電池セル1を積層してなる電池ブロック10と、前記電池ブロック10を構成する各電池セル1と熱結合状態として、該電池セル1を冷却する冷却手段3とを備えている。さらに、電源装置は、弾性及び熱伝導性を有する複数の弾性板4を備えており、前記複数の弾性板4は、前記各電池セル1の第一面1Xに対向して配置されると共に、前記冷却手段3に熱結合状態に固定されており、さらに、前記弾性板4は、弾性変形する可動部4Xを備えており、該可動部4Xを前記電池セル1の第一面1Xに対して弾性的に押圧させるようにして接触させている。
上記構成により、弾性板を弾性的に電池セルの一面に押圧させて接触させることで、電池セルの相対位置によらず、弾性板を介して各電池セルを冷却手段に熱結合させることが可能となって、複数の電池セルを均一に冷却できる。
本発明の第2の側面に係る電源装置によれば、前記弾性板4が、不動状態とした固定部4Yを備えており、該固定部4Yを前記冷却手段3に熱結合状態に固定して、前記可動部4Xを前記電池セル1の第一面1Xに対して弾性変形させることができる。
上記構成により、複数の弾性板を、固定部を介して冷却手段に熱結合状態に固定しながら、可動部を弾性変形させて電池セルの第一面に押圧状態で接触できる。
本発明の第3の側面に係る電源装置によれば、記弾性板4を短冊状に形成して、前記可動部4Xを前記短冊状の中央に配置し、前記固定部4Yを前記可動部4Xの両側に配置することができる。
上記構成によって、弾性板の中央部分を電池セルと接触させて変形し易くすると共に、両側を冷却手段と固定して、この部分での変形を少なくして固定状態を安定化できる。
本発明の第4の側面に係る電源装置によれば、前記弾性板4を短冊状に形成し、前記固定部4Yを前記短冊状の中央に配置し、前記可動部4Xを、前記固定部4Yの両側に配置することができる。
上記構成によって、弾性板の両側部分を電池セルと接触させて変形し易くすると共に、中央を冷却手段と固定して、この部分での変形を少なくして固定状態を安定化できる。
本発明の第5の側面に係る電源装置によれば、前記弾性板4を、前記電池セル1の第一面1Xよりも小さく形成することができる。
上記構成により、各弾性板を個別に変形自在とでき、各電池セルの高さの変化に対して効果的に対応できる。
本発明の第6の側面に係る電源装置によれば、前記複数の弾性板4を、弾性板支持体5を介して一体的に連結することができる。
上記構成により、複数の弾性板を所定の間隔としながら弾性板支持体に一体的に連結して、各弾性板を対向する電池セルの第一面に確実に接触できる。
本発明の第7の側面に係る電源装置によれば、弾性と熱伝導性を有する金属板を加工して、前記複数の弾性板4と前記弾性板支持体5とを一体的に成形することができる。
上記構成により、複数の弾性板と弾性板支持体とを金属板で簡単に成形できる。
本発明の第8の側面に係る電源装置によれば、前記複数の弾性板4は、前記電池セル1の積層方向における前記可動部4Xの幅を、前記電池ブロック10の端面側で狭くすることができる。
上記構成によって、電池セルの冷却が進みやすい電池ブロックの端面側で弾性板と冷却板との接触面積を狭くして熱伝導を抑制して、端面側に位置する電池セルが他の電池セルよりも冷却される事態を阻止できる。これにより、冷却手段を用いた冷却方式において、電池ブロックを構成する複数の電池セルを効果的に冷却しながら、電池ブロックの両端に位置する電池セルが他の電池セルよりも冷却されるのを抑制して、複数の電池セルを均一に冷却でき、複数の電池セルの温度分布のばらつきを低減できる。
本発明の第9の側面に係る電源装置によれば、前記電池ブロック10の端面側に配置される前記弾性板4の熱伝導率を、前記電池ブロック10の中央側に配置される前記弾性板4の熱伝導率よりも低くすることができる。
上記構成によって、電池セルの冷却が進みやすい電池ブロックの端面側で、弾性板の熱伝導率を低くして熱伝導を抑制し、端面側に位置する電池セルが他の電池セルよりも冷却される事態を阻止できる。これにより、冷却手段を用いた冷却方式において、電池ブロックを構成する複数の電池セルを効果的に冷却しながら、電池ブロックの両端に位置する電池セルが他の電池セルよりも冷却されるのを抑制して、複数の電池セルを均一に冷却でき、複数の電池セルの温度分布のばらつきを低減できる。
本発明の第10の側面に係る電源装置によれば、前記冷却手段3を、冷媒を循環させる冷却パイプ13または冷却プレート23とすることができる。
上記構成により、冷媒で冷却される冷却パイプ又は冷却プレートで複数の弾性板を効率よく冷却して、各弾性板に接触する電池セルを効率よく冷却できる。
本発明の第11の側面に係る電源装置によれば、前記冷却手段3を、前記弾性板4に設けた放熱フィン25として、該放熱フィン25を前記電池セル1の第一面1Xと対向する面の反対側に設けることができる。
上記構成により、放熱フィンでもって弾性板の放熱性を向上させて、空冷式で電池ブロックを冷却できる。
本発明の第12の側面に係る電源装置によれば、前記冷却手段3を前記電池ブロック10の底面側に配置して、前記電池セル1の底面1Dを前記第一面1Xとして、前記弾性板4を押圧状態で接触させることができる。
上記構成により、弾性体を電池セルの底面に接触させて効率よく冷却できる。とくに、各電池セルの底面に対して、弾性板を弾性的に押圧させることで電池セルの高さによらず接触させることが可能となって、各電池セルを均一に冷却できる。さらに、弾性板を電池セルの底面に配置することで、各電池セルの自重による上下方向の振動を弾性板で吸収できる特徴がある。これにより、互いに積層された複数の電池セルの上下方向の相対的な位置ずれを防止しながら、各電池セルを冷却手段に熱結合させて効率よく冷却できる特徴がある。とくに、この電源装置を車両に搭載する構造にあっては、車両の走行中において、上下の振動を受けることで、各電池セルが上下方向に移動して、隣接する電池セルの相対位置のずれが生じやすくなるが、以上の電源装置によれば、弾性変形する弾性板を、走行中の振動によって電池セルにはたらく上下方向の荷重を吸収する緩衝部材としても作用させて、上下の振動による電池ブロックへの悪影響を低減できる特徴が実現できる。
本発明の第13の側面に係る電源装置を備える車両によれば、上記のいずれかに記載される電源装置100と、該電源装置100から電力供給される走行用のモータ93と、前記電源装置100及び前記モータ93を搭載してなる車両本体90と、前記モータ93で駆動されて前記車両本体90を走行させる車輪97とを備えることを特徴とする。
本発明の第14の側面に係る電源装置を備える蓄電装置によれば、上記のいずれかに記載される電源装置100を備えている。
本発明の実施例1に係る電源装置を示す斜視図である。 図1に示す電源装置の概略横断面図である。 図1に示す電源装置の電池ブロックの分解斜視図である。 図1に示す電源装置の電池ブロックと冷却手段の熱結合状態を示す概略側面図である。 図4に示す電池ブロックと冷却手段の熱結合状態を示す底面図である。 図2に示す弾性板と冷却手段の連結構造を示す分解斜視図である。 固定具の他の一例を示す断面図である。 変形例に係る弾性板と冷却手段の連結構造を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る電源装置の概略横断面図である。 図9に示す弾性板と冷却手段の連結構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例3に係る電源装置の概略横断面図である。 図11に示す弾性板と冷却手段の連結構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例4に係る電源装置の概略横断面図である。 図13に示す弾性板と冷却手段の連結構造を示す分解斜視図である。 変形例に係る弾性板の斜視図である。 本発明の実施例5に係る電源装置の概略横断面図である。 図16に示す弾性板と冷却手段の連結構造を示す分解斜視図である。 変形例に係る弾性板の断面図である。 変形例に係る冷却パイプの拡大側面図である。 本発明の実施例6に係る電源装置の概略横断面図である。 図20に示す弾性板と冷却手段の連結構造を示す斜視図である。 複数の弾性板を一体構造とする一例を示す斜視図である。 複数の弾性板を一体構造とする他の一例を示す斜視図である。 複数の弾性板を一体構造とする他の一例を示す斜視図である。 冷却手段の他の一例を示す斜視図である。 本発明の実施例7に係る電源装置の概略横断面図である。 図26に示す電源装置の弾性板と冷却手段を示す底面斜視図である。 本発明の実施例8に係る電源装置の概略横断面図である。 図28に示す電源装置の弾性板と冷却手段を示す底面斜視図である。 本発明の実施例9に係る電源装置の概略底面図である。 本発明の実施例10に係る電源装置の概略底面図である。 本発明の実施例11に係る電源装置の概略横断面図である。 本発明の実施例12に係る電源装置の概略横断面図である。 エンジンとモータで走行するハイブリッド車に電源装置を搭載する例を示すブロック図である。 モータのみで走行する電気自動車に電源装置を搭載する例を示すブロック図である。 蓄電用の電源装置に適用する例を示すブロック図である。 従来の冷媒を用いた冷却方式を示す模式図である。 電池ブロックと冷却プレートの接触状態を示す一部拡大した模式断面図である。 電池ブロックと冷却プレートとの間に熱伝導シートを介在させる状態を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置及びこれを備える車両並びに蓄電装置を例示するものであって、本発明は電源装置及びこれを備える車両並びに蓄電装置を以下のものに特定しない。また、実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに、以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
図1〜図6に基づいて、本発明の一実施の形態に係る電源装置として、車載用の電源装置に適用した例を説明する。これらの図において、図1は電源装置の斜視図、図2は図1の電源装置の概略横断面図、図3は図1の電源装置の電池ブロックの分解斜視図、図4は図1の電源装置の電池ブロックと冷却手段の熱結合状態を示す概略側面図、図5は図4の電池ブロックと冷却手段の底面図、図6は、図2に示す冷却手段と複数の弾性板の分解斜視図をそれぞれ示している。これらの図に示す電源装置は、主として、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッド車や、モータのみで走行する電気自動車などの電動車両の電源に最適である。ただ、本発明の電源装置は、ハイブリッド車や電気自動車以外の車両に使用し、また、電動車両以外の大出力が要求される用途にも使用できる。
図1〜図6に示す電源装置は、複数の電池セル1を積層してなる電池ブロック10と、この電池ブロック10を構成する各電池セル1と熱結合状態として各電池セル1を冷却する冷却手段3と、この冷却手段3と電池ブロック10との間に介在されて、冷却手段3を各電池セル1に熱結合状態に連結する複数の弾性板4とを備えている。
(電池ブロック)
電池ブロック10は、複数の電池セル1を積層してなる電池積層体9と、この電池積層体9を積層方向に締結するための固定部材6とを備えている。図の電池積層体9は、複数の電池セル1と絶縁性を有するセパレータ2とを交互に積層している。この電池積層体9は、互いに隣接する電池セル1の間に、絶縁性を有するセパレータ2を介在する状態で積層して、隣接する電池セル1同士をセパレータ2で絶縁している。
(電池セル1)
電池セル1は、図3に示すように、その外形を構成する外装缶1xを、厚さに比べて幅が広い、言い換えると幅よりも薄い角形としている。さらに、電池セル1は、角形で有底の外装缶1xの開口部を封口板1aで閉塞している。ここで、外装缶1xの外形を角形とする電池セル1は、有底の外装缶1xの底側の面となる底面1Dと、互いに積層される電池セル1同士の対向面となる、幅方向に広がる主面1Aと、電池積層体9の両側面を構成する面となる、電池セル1の厚さ方向に広がる外側面1Bと、外装缶1xの開口部を閉塞する封口板1aで構成される面となる天面1Cとを備えている。角形の電池セル1は、複数個が厚さ方向に積層されて電池積層体9を構成している。
なお、本明細書において、電池セル1の上下方向は、図面で示す方向、すなわち、外装缶1xの底側を下方向、封口板1a側を上方向とする。
電池セル1は、リチウムイオン電池である。ただし、電池セル1は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の充電可能な二次電池とすることもできる。電池セル1にリチウムイオン二次電池を使用する電源装置は、電池セル全体の体積や質量に対する充電容量を大きくできる特長がある。
さらに、電池セル1は、外装缶1xを閉塞する封口板1aの両端部に正負の電極端子1bを設けると共に、一対の電極端子1bの間に安全弁1cを設けている。安全弁1cは、外装缶1xの内圧が所定値以上に上昇した際に開弁して、内部のガスを放出できるように構成される。この電池セル1は、安全弁1cの開弁により、外装缶1xの内圧上昇を停止することができる。
ここで、電池セル1は、外装缶を金属製としている。このため、隣接する電池セル1の外装缶同士が接触してショートするのを防止するために、各電池セル1の間に絶縁性のセパレータ2を介在させている。このように、セパレータ2で絶縁して積層される電池セル1は、外装缶をアルミニウムなどの金属製にできる。また、結露等による短絡を防止するために、外装缶を絶縁フィルムで覆ったり、外装缶を絶縁コーティングする構成としても良い。この場合、電池セルの絶縁性をより高めて高い信頼性を実現できる。
互いに積層されて電池積層体9を構成する複数の電池セル1は、正負の電極端子1bをバスバー(図示せず)で接続して、互いに直列及び/又は並列に接続される。電池積層体は、隣接する電池セルを互いに直列に接続して出力電圧を高くでき、隣接する電池セルを並列に接続して充放電の電流を大きくできる。ただ、本発明は、電池積層体を構成する電池セルの個数やその接続状態を特定しない。電池ブロックは、並列と直列に接続する電池セルの個数を種々に変更することができ、あるいは全ての電池セルを直列に接続することも並列に接続することもできる。
(セパレータ2)
セパレータ2は、互いに隣接する電池セル1を絶縁して積層するスペーサである。このセパレータ2はプラスチック等の絶縁材で製作されている。セパレータ2は、互いに隣接する電池セル1同士の間に介在されて、隣接する電池セル1を絶縁している。セパレータ2は、好ましくは耐熱性に優れたプラスチック製、例えば、ポリブチレンテレフタラート製とすることができる。ただ、セパレータは、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂などのプラスチック製とすることもできる。図3に示すセパレータ2は、電池セル1の主面1Aとほぼ等しい大きさの本体プレート部2aを備えており、この本体プレート部2aを互いに隣接する電池セル1の間に積層して、これらの電池セル1同士を絶縁している。さらに、図に示すセパレータ2は、隣接する電池セル1の天面1Cをカバーする天面板2cを一体成形して設けており、隣接する電池セル1同士のショートを防止している。また、セパレータ2は、本体プレート部2aの側面に突出部2bを設けて、積層する電池セル1同士を位置決めできるようにしている。
図示しないが、本体プレート部の外周に沿って側壁を設けて、本体プレート部の両面に電池セルを収納する収納部を形成することもできる。このセパレータは、収納部の形状を、電池セルを定位置に嵌着できる形状として、隣接する電池セルの位置ずれを阻止できる。このセパレータは、収納部の底面側に開口部を設けて、電池セルの底面を露出させることができる。このセパレータは、電池セルの底面の両端部を被覆する突出片を側壁の下端に連結して設けることで、一対の突出片の間に開口部を開口しながら、電池セルの下端のコーナー部を定位置に保持できる。ただ、セパレータは、必ずしも側壁や天面板や突出片を設ける必要はなく、全体の形状を本体プレート部からなる板状として、電池セルの間に積層することができる。さらに、セパレータは、プラスチック製の板状とする必要はなく、絶縁シートとすることもできる。
(固定部材6)
複数の電池セル1とセパレータ2とを積層してなる電池積層体9は、固定部材6を介して積層方向に締結されている。図1と図3に示す固定部材6は、電池積層体9の両端に配置されたエンドプレート7と、このエンドプレート7に固定されて、エンドプレート7を介して電池積層体9を積層方向に締結する連結固定具8とからなる。ただ、固定部材は、必ずしもエンドプレートと連結固定具とに特定しない。固定部材は、電池積層体を積層方向に締結できる他の全ての構造が使用できる。
(エンドプレート7)
エンドプレート7は、図3に示すように、電池積層体9の両端に配置されている。エンドプレート7は、電池セル1の外形とほぼ同じ形状と寸法の四角形として、積層している電池積層体9を両端面から挟着している。このエンドプレート7は、全体を金属で製作している。金属製のエンドプレート7は、優れた強度と耐久性を実現できる。ただ、エンドプレートは、プラスチック製とし、あるいはプラスチックと金属の積層構造とすることもできる。電池ブロック10の両端に配置される一対のエンドプレート7は、図3に示すように、電池積層体9の外周面に沿って配置される連結固定具8を介して締結される。
(連結固定具8)
連結固定具8は、電池積層体9の両端に配置されたエンドプレート7に固定されて、このエンドプレート7を介して電池積層体9を積層方向に締結する。図1と図3の連結固定具8は、電池積層体9の積層方向に延長されており、両端が一対のエンドプレート7に固定されて、電池積層体9を積層方向に締結している。連結固定具8は、その両端部を止ネジ29を介してエンドプレート7に固定している。図2に示す連結固定具8は、電池ブロック10の四隅のコーナー部に対向して配置されている。このように、連結固定具8を電池積層体9のコーナー部に配置して締結する構造は、複数の電池セル1の上下方向の相対的な位置ずれを防止しながら、確実に積層方向に締結できる。ただ、連結固定具は、必ずしも電池積層体の四隅に配置する必要はない。連結固定具は、電池積層体の両側面や底面に配置することもできる。
さらに、図2に示す電源装置は、電池ブロック10の下側のコーナー部に配置される連結固定具8を、複数の弾性板4を電池ブロック10に連結する固定部材に兼用している。図に示す連結固定具8は、横断面形状をL字状としており、L字状の連結固定具8の水平部を弾性板4の両端部の下面に当接させる状態で配置している。この構造は、電池ブロック10の下方に配置される複数の弾性板4の両端を一対の連結固定具8で支持して、これらの弾性板4を所定の押圧状態で電池セル1の第一面1Xに押圧できる。
(冷却手段)
冷却手段3は、電池セル1の熱を熱伝導して外部に放熱するための放熱体である。冷却手段3は、電池ブロック10の一面に対向するように配置されて、電池ブロック10を構成する各電池セル1の第一面1Xに熱結合状態に連結される。図2と図4に示す電源装置は、電池ブロック10の底面に対向して冷却手段3を配置しており、各電池セル1の底面1Dを第一面1Xとして冷却手段3に熱結合状態に連結している。
冷却手段3は、図1ないし図6の例では、内部に冷媒を流すための冷却パイプ13で、電池ブロック10の一面に対向して配設されている。この冷却パイプ13は、熱伝導に優れた材質、例えば、金属製のパイプである。図5に示す冷却パイプ13は、中間部をU曲させて、全体の形状をU字状としている。この冷却パイプ13は、互いに平行に配置された一対の直線部13Xを、U曲部13Yで連結してなる形状に成形している。冷却パイプ13の直線部13Xは、電池ブロック10を構成する各電池セル1の第一面1Xに対向して配置されている。この冷却パイプ13は、図1に示すように、冷却機構30に連結されており、冷却機構30から冷媒が供給されて冷却される。
(冷却機構30)
冷却機構30は、冷却手段3である冷却パイプ13に冷媒を通過させて冷却パイプ13を冷却する。図1の冷却機構30は、フレオンや炭酸ガスなどの冷媒を冷却パイプ13に循環させて、冷却パイプ13の内部で気化する気化熱で冷却パイプ13を冷却する。この冷却機構30は、図1に示すように、冷却パイプ13から排出される気体状の冷媒を加圧するコンプレッサ31と、このコンプレッサ31で加圧された冷媒を冷却して液化させるコンデンサ32と、このコンデンサ32で液化された液体を蓄えるレシーバータンク33と、このレシーバータンク33の冷媒を冷却パイプ13に供給する流量調整弁又はキャピラリーチューブ34Aからなる膨張弁34とを備えている。この冷却機構30は、膨張弁34を介して液化された冷媒を冷却パイプ13に供給し、供給された冷媒を冷却パイプ13の内部で気化させて気化熱で冷却パイプ13を冷却する。冷却パイプ13を冷却して気化された冷媒は、コンプレッサ31に吸入されて、コンデンサ32からレシーバータンク33に循環される。
以上の冷却機構30として、車両に搭載している車内冷房用のコンプレッサとコンデンサとレシーバータンクを用いることもできる。このような構成とすると、コンプレッサとコンデンサとレシーバータンクで構成される冷却機構に、車内冷房と電源装置の冷却機構とを兼用させることができる。この構造は、電池ブロックを冷却するために専用の冷却機構を設けることなく、車両に搭載する電源装置の電池ブロックを効率よく冷却できる。とくに、電池ブロックを冷却するための冷却カロリーは、車両の冷房に要する冷却カロリーに比較して極めて小さい。このため、車両の冷房用の冷却機構を電池ブロックの冷却に兼用させても、車両の冷房能力をほとんど低下させることなく、電池ブロックを効果的に冷却できる。
さらに、冷却機構30は、冷却パイプ13の冷却をコントロールする制御回路(図示せず)を備えて、電池セル1の温度を温度センサ(図示せず)で検出して、冷却パイプ13の冷却状態をコントロールすることもできる。この制御回路は、冷却パイプ13の流入側をレシーバータンク33に連結している開閉弁35を制御する。開閉弁35は、制御回路で開閉されて、冷却パイプ13の冷却状態をコントロールする。開閉弁35が開弁されると、冷却パイプ13は冷却状態となり、開閉弁35が閉弁されると、冷媒が冷却パイプ13に循環されず、冷却パイプ13は非冷却状態となる。冷却機構30は、電池セル1の温度があらかじめ設定している冷却開始温度よりも高くなると、冷却パイプ13に冷媒を供給して冷却し、電池セル1が冷却停止温度よりも低くなると、冷却パイプ13への冷媒の供給を停止して、電池セル1をあらかじめ設定している温度範囲にコントロールすることができる。
以上の冷却機構は、冷媒の気化熱で冷却パイプを低温に冷却するが、冷却機構は、気化熱によらず冷却することもできる。この冷却機構は、冷却パイプに、低温に冷却されたブラインなどの冷媒を供給して、冷媒の気化熱でなくて、低温の冷媒で直接に冷却パイプを冷却する。冷媒としてブラインを循環させる冷却機構は、ブラインを冷媒の気化熱で冷却する構成としてもよい。とくに、車両に搭載される電源装置においては、車内冷房用に用いる既存の冷却機構をブラインの冷却に利用できる。
(弾性板)
複数の弾性板4は、電池ブロック10を構成する各電池セル1と冷却手段3との間に介在されて、冷却手段3を各電池セル1に熱結合状態に連結している。複数の弾性板4は、冷却手段3に熱結合状態に固定されると共に、各電池セル1の第一面1Xに対向して配置されている。各弾性板4は、第一面1Xの長辺方向に配置された板状であって、弾性変形する可動部4Xを備えている。複数の弾性板4は、各電池セル1に対向して個別に設けられており、弾性変形する可動部4Xを独立して電池セル1の第一面1Xに対して弾性的に押圧させて、電池セル1の第一面1Xに接触するようにしている。各弾性板4は、弾性変形する可動部4Xが、隣接する電池セル1の第一面1Xに跨がって接触しないように、可動部4Xの幅(d)を対向する電池セル1の第一面1Xの短辺(D)よりも小さく形成している。ここで、弾性板4の幅(d)とは、電池セル1の積層方向の幅であって、電池セル1の第一面1Xの短辺(D)とは、電池セル1の厚さ方向の幅を意味している。このような弾性板4を電池セル1と冷却手段3との間に介在させることで、複数の電池セル1の第一面1Xの位置が不均一であっても、各電池セル1の第一面1Xの位置に応じて弾性板4をそれぞれ弾性変形させて、電池セル1の第一面1Xに対して押圧状態で接触できる。
各弾性板4は、弾性と熱伝導性に優れた材質、例えば金属板で構成される。金属製の弾性板4は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、ステンレス、鉄合金等で製造される。アルミニウムやアルミニウム合金からなる弾性板4は、軽量かつ安価で、しかも加工しやすく、さらに、優れた熱伝導性を有する特徴がある。ただ、弾性板には、上記以外の金属も使用できる。金属製の弾性板は、弾性と熱伝導性とを考慮して、その材質と厚さを決定する。金属板からなる弾性板の厚さは、0.3mm〜3mm、好ましくは、0.4mm〜2mm、さらに好ましくは、0.5mm〜1.5mmとする。
その一方で、弾性板4は、隣接する電池セル1同士の短絡を防止するため、絶縁性が求められる。このため、金属製の弾性板4は、電池セル1の第一面1Xとの接合部において絶縁できるように、表面を絶縁性の部材で被覆する。弾性板4は、図示しないが、電池セル1の第一面1Xと対向する対向面に絶縁シートを貼着し、あるいは絶縁性の塗料を塗布して絶縁することができる。あるいは、絶縁性のフィルムを弾性板と電池セルとの間に介在させることもできる。ただし、電池セルが外装缶の表面を絶縁している構造においては、必ずしも弾性板の表面を絶縁する必要はない。ただ、この場合においても、弾性板の表面を絶縁することで、より安全性を向上できる。
図5から図18に示す電源装置は、複数の弾性板4を、冷却手段3である冷却パイプ13に、各々独立して熱結合状態に固定している。このように、電池ブロック10を構成する複数の電池セル1に複数の弾性板4を介して冷却手段3を熱結合させる電源装置は、各電池セル1に個別に弾性板4を接触させて、全ての電池セル1を斑なく冷却手段3で冷却できる。複数の弾性板4は、固定具14を介して冷却パイプ13に固定し、あるいは、溶接や係止構造で直接に冷却パイプ13に固定し、あるいはまた、弾性板4に設けた固定片18を介して冷却パイプ13に固定することができる。
図5から図15に示す例では、各弾性板4を細長い短冊状の金属板とし、この金属板を湾曲又は折曲して所定の形状としている。これらの弾性板4は、電池セル1の積層方向の幅を電池セル1の厚さよりも狭くして、可動部4Xの幅(d)を、対向する電池セル1の第一面1Xの短辺(D)よりも小さくしている。さらに、弾性板4は、その全長(L)を、電池セル1の第一面1Xの長辺(W)よりも短く成形して、弾性板4の外形を、対向する電池セル1の第一面1Xである底面1Dの外形よりも小さくしている。この構造は、弾性板4を電池セル1の第一面1Xに個別に接触させながら、弾性板4の両端部が電池ブロック10の両側から突出するのを防止して、電源装置の外形が大きくなるのを防止できる。
以上のように、複数の金属板からなる弾性板4は、図に示すように、冷却パイプ13の電池ブロック10側(図において上面側)に固定される。各弾性板4は、弾性変形する可動部4Xが対向する電池セル1の第一面1Xに向かって突出するように冷却パイプ13に固定される。各々の弾性板4は、図5、図6、図10、図12、及び図14に示すように、冷却パイプ13の直線部13Xに所定の間隔で固定されている。
図2、及び図4〜図6に示す弾性板4Aは、短冊状に成形された弾性金属板をアーチ状に湾曲しており、湾曲する中央部分が電池セル1に向かって突出する姿勢で冷却パイプ13に固定している。この弾性板4Aは、両端部分を固定部4Yaとして冷却パイプ13に熱結合状態に固定することで、中央部分を弾性変形する可動部4Xaとして電池セル1の第一面1Xに接触させている。図に示す弾性板4Aは、冷却パイプ13の上面側に配置されると共に、冷却パイプ13を下面側から保持する固定具14を介して冷却パイプ13に固定されている。図に示す固定具14Aは、弾性板4Aに沿う板状であって、両端部に冷却パイプ13を保持する湾曲形状の保持部14Yを備えている。この固定具14Aは、両端の保持部14Yに冷却パイプ13の直線部13Xを案内する状態で、中間部である連結部14Xが弾性板4Aの可動部4Xaに固定される。図に示す固定具14Aは、リベット15を介して弾性板4Aに固定している。ただ、固定具は、溶接や螺合、係止構造等によって弾性板に固定することもできる。
以上の弾性板4Aと固定具14Aは、冷却パイプ13を上下の両側から挟着する状態で冷却パイプ13の定位置に固定される。この形状の固定具14Aは、中央部分である連結部14Xのみを弾性板4Aに固定して、両端に設けた保持部14Yで冷却パイプ13を保持できるので、弾性板4Aを簡単かつ容易に冷却パイプ13に固定できる。この固定具14Aは、弾性板4の可動部4Xに固定される連結部14Xも弾性変形して可動する構造としている。このため、この固定具14Aは、連結部14Xを弾性変形できるように、弾性を有する部材で成形される。したがって、この電源装置は、互いに連結される弾性板4Aと固定具14Aの弾性を考慮して、弾性板4A及び固定具14Aの材質や厚さを決定する。
ただ、固定具は、必ずしも弾性板の可動部に固定する必要はなく、図7に示すように、弾性板4Aの固定部4Yaに接近して固定することもできる。図に示す固定具14Bは、1本の冷却パイプ13を弾性板4Aに固定する構造としている。この固定具14Bは、冷却パイプ13を保持するU曲された保持部14Yの両端に固定片14Zを有しており、この固定片14Zを弾性板4Aに固定して冷却パイプ13を定位置に固定している。この構造は、弾性板4Aの可動部4Xaの弾性が、固定具14Bの影響を受けないので、弾性板4Aの材質や厚さ等により、その弾性を特定できる。
以上のように、固定具14を介して弾性板4Aを冷却パイプ13に固定する構造は、弾性板4Aの可動部4Xaが弾性変形する状態においても、弾性板4Aと冷却パイプ13との相対位置のずれを許容できるので、弾性板4Aと冷却パイプ13とを長期間にわたって確実に熱結合状態に保持できる特徴がある。ただ、弾性板は、必ずしも以上の構造の固定具で冷却パイプに固定する必要はなく、他の構造の固定具を使用して冷却パイプに固定することもできる。さらに、弾性板は、固定具を使用することなく、溶接して、あるいは係止構造によって直接に冷却パイプに固定することもできる。
さらに、複数の弾性板4Aは、図6に示すように、隣接する弾性板4A同士の間にスペーサー12を介在させることで、所定の間隔に位置決めしながら配置できる。図6に示すスペーサー12Aは、冷却パイプ13を挿通できる筒状、あるいは、部分的に切断されたリング状として、隣接する弾性板4Aを所定の間隔で配置している。ただ、固定具や溶接によって弾性板を冷却パイプの定位置に固定する構造にあっては、必ずしも弾性板同士の間にスペーサーを介在させる必要はない。
、図8に示す弾性板4Bは、係止構造で冷却パイプ13に固定する一例を示している。図に示す弾性板4Bと冷却パイプ13Aは、ガイド凸条16とガイド溝17からなる連結構造で、互いに熱結合状態に連結している。図に示す連結構造は、冷却パイプ13Aにガイド凸条16を設けて、このガイド凸条16を案内するガイド溝17を弾性板4Bの対向面に設けている。ガイド凸条16とガイド溝17は、冷却パイプ13Aの直線部13Xの軸方向に延びるように設けている。この連結構造は、冷却パイプ13Aの直線部13Xのほぼ全体にわたってガイド凸条16を設けて、ガイド溝17を設けた弾性板4Bをガイド凸条16に沿って摺動させて連結できる。この図に示す弾性板4Bも、短冊状の弾性金属板をアーチ状に湾曲しており、湾曲する中央部分を弾性変形する可動部4Xbとし、両端部分を固定部4Ybとして冷却パイプ13に熱結合状態に固定している。
さらに、図9と図10に示す弾性板4Cは、短冊状の金属板の両端部に、冷却パイプ13を挿通して連結する筒状の固定部4Ycを設けている。図の固定部4Ycは、金属板の両端部を湾曲させて、冷却パイプ13を挿通できる筒状に成形している。この弾性板4Bは、図10に示すように、両端の固定部4Ycに冷却パイプ13を挿通する状態で、弾性板4Cを冷却パイプ13の軸方向にスライドさせて、複数の弾性板4Cを冷却パイプ13に連結できる。この構造は、複数の弾性板4Cを外れないように冷却パイプ13に固定できる特徴がある。この弾性板4Cも、短冊状の弾性金属板の中央部をアーチ状に湾曲しており、湾曲する中央部分を弾性変形する可動部4Xcとし、両端部分を固定部4Ycとして冷却パイプ13に熱結合状態に固定している。さらに、以上の弾性板4Cは、図10に示すように、隣接する弾性板4C同士の間にスペーサー12を介在させて、所定の間隔に位置決めしながら配置している。図10に示すスペーサー12Bは、両端部に冷却パイプ13を挿通できる貫通孔12aを設けた板状として、隣接する弾性板4Cの間に配置している。このスペーサー12Bは、両端部に設けた貫通孔12aに挿通される2本の冷却パイプ13を所定の間隔に保持できる特徴がある。
さらにまた、図11〜図15に示す弾性板4は、短冊状の弾性金属板の中央部分を固定部4Yとして冷却パイプ13に固定すると共に、両端部を可動部4Xとして電池セル1に向かって略平行な姿勢で突出する形状に成形している。図11と図12に示す弾性板4Dは、両端部を湾曲又は折曲して電池セル1の第一面1Xに沿う形状に突出させて、第一面1Xを弾性的に押圧する可動部4Xdを設けている。また、図13〜図15示す弾性板4E、4Fでは、両端部をU曲して上面側に折り返す形状として、電池セル1の第一面1Xに対向する可動部4Xeを設けている。これらの図に示す弾性板4D、4E、4Fは、電池セル1の第一面1Xに対して広い面積で接触できるように、可動部4Xd、4Xeを電池セル1の第一面1Xに対して略平行な姿勢となるように湾曲又は折曲している。
図11〜図15の弾性板4D、4Eは、中央部分を平面状として不動状態とした固定部4Yd、4Yeとしており、この固定部4Yd、4Yeに冷却パイプ13を固定している。図に示す弾性板4D、4Eは、不動状態の固定部4Yd、4Yeの下面側に冷却パイプ13を固定している。図示しないが、冷却パイプが固定される固定部は、可動部よりも厚く成形して、より強固に可動部を押圧状態に支持できる。以上の構造によると、弾性板4D、4Eは、固定部4Yd、4Yeが冷却パイプ13に固定された状態となって不動状態となると共に、可動部4Xd、4Xeが弾性変形することで、弾性板4D、4Eと電池セル1とが接触するようになっている。この構造は、電池ブロック9を構成する電池セル1の位置ずれによらず、各弾性板4D、4Eを、対向する電池セル1の底面1Dに確実に接触できる。ここで、図11と図12に示す弾性板4Dは、固定部4Ydの下面に冷却パイプ13を溶着して固定している。この固定方法によると、複数の弾性板4Dを所定の間隔で冷却パイプ13の定位置に確実に固定できる。
また、図13から図15に示す弾性板4E、4Fは、固定部4Yeの両側縁から下方に突出する固定片18を設けており、この固定片18に冷却パイプ13を挿通して、固定部4Yeの下面に冷却パイプ13を固定している。図の固定片18は冷却パイプ13を挿通する貫通孔18aを開口して設けている。図13と図14に示す弾性板4Eは、固定部4Yeの両側であって中央部分を除く両端部に位置して2組の固定片18Aを設けており、各々の固定片18Aに設けた貫通孔18aに冷却パイプ13を挿通して2本の冷却パイプ13を定位置に固定している。図15に示す弾性板4Fは、固定部4Yeの両側縁に沿って固定片18Bを設けて、この固定片18Bの両端部に貫通孔18aを開口している。この弾性板4Fは、固定部4Yeの両側に沿って設けた固定片18Bを補強リブに兼用して固定部4Yeを強固にできると共に、固定片18Bの両端部に設けた貫通孔18aに挿通される2本の冷却パイプ13を所定の間隔に保持できる。以上の弾性板4E、4Fは、金属板を折曲加工して簡単に固定片18を設けることができる。
以上のように、固定片18を介して弾性板4E、4Fを冷却パイプ13に固定する構造は、固定片18の貫通孔18aに冷却パイプ13を挿通する状態で、弾性板4E、4Fを冷却パイプ13の軸方向にスライドさせて、複数の弾性板4E、4Fを冷却パイプ13に連結できる。この構造は、複数の弾性板4E、4Fを外れないように、確実に冷却パイプ13に固定できる特徴がある。さらに、以上の弾性板4E、4Fは、図14に示すように、隣接する弾性板4E同士の間にスペーサー12を介在させることで、所定の間隔に位置決めしながら配置できる。図14に示すスペーサー12Aは、冷却パイプ13を挿通できる筒状、あるいは、部分的に切断されたリング状として、隣接する弾性板4Eの間に配置している。
さらに、図9、図11、及び図13に示す電源装置は、冷却手段3に固定された複数の弾性板4を、固定部4Yに配置される連結固定具8Bを介して電池ブロック10の底面側の定位置に配置している。この連結固定具8Bは、両端部が電池ブロック10の両端のエンドプレート7に固定されており、複数の弾性板4を電池ブロック10の底面側の定位置に固定している。
さらに、図16〜図18に示す弾性板4G、4Hは、短冊状の弾性金属板の両側縁に沿って略平行な切断ライン19を設けて、この切断ライン19の内側を片側に突出するアーチ状に湾曲させて可動部4Xg、4Xhを設けている。これらの弾性板4G、4Hは、切断ライン19の間の部分をプレス成形して、片側に突出する可動部4Xg、4Xhを簡単に成形できる。これらの弾性板4G、4Hは、アーチ状に湾曲する可動部4Xg、4Xhの幅(d)を対向する電池セル1の第一面1Xの短辺(D)よりも小さくしている。さらに、弾性板4G、4Hは、可動部4Xg、4Xhの全長(L’)を、電池セル1の第一面1Xの長辺(W)よりも短く成形して、可動部4Xg、4Xhの外形を、対向する電池セル1の第一面1Xである底面1Dの外形よりも小さくしている。これらの弾性板4G、4Hは、可動部4Xg、4Xhから離された側縁部を不動状態の固定部4Yg、4Yhとして冷却パイプ13に固定している。図の弾性板4G、4Hは、固定部4Yg、4Yhの下面に冷却パイプ13を溶着して固定している。ただ、これらの弾性板も、固定具を介して、あるいは、係止構造で、あるいはまた固定片を設けて冷却パイプに固定することができる。
さらに、図18の弾性板4Hは、上方に向かって中央凸に突出する可動部4Xhの中間部分を切断してふたつの可動片4xに分割している。この弾性板4Hは、各々の可動片4xを独立して弾性変形できるので、電池セル1の第一面1Xに対して可動片4Xhをより安定して押圧状態に接触できる。
以上のように、複数の弾性板4を独立して冷却パイプ13に固定する構造は、図19に示すように、冷却パイプ13をフレキシブルな構造とすることもできる。図に示す冷却パイプ13Bは、弾性板4が固定される固定部13xを、変形可能なジョイント部13yで連結する構造としている。この構造は、互いに隣接する弾性板4同士の相対位置を、変形するジョイント部13yを介して変化できる。この構造は、弾性変形する弾性板4に加えて相対位置が変化する冷却パイプ13Bを介して、複数の電池セル1の相対位置のずれを吸収して確実に熱結合できる。
以上の実施例では、複数の弾性板4を、冷却手段3である冷却パイプ13に各々独立して個別に固定している。ただ、複数の弾性板は、弾性板支持体を介して一体的に連結することもできる。例えば、図6〜図18に示す構造の弾性板4は、電池セル1の積層方向に配置された弾性板支持体(図示せず)を介して複数の弾性板4の固定部4Yを連結して、全体を一体構造とすることができる。このような弾性板支持体は、複数の弾性板を、溶接、螺合、リベット、係止構造等の方法で固定部に固定することができる。さらに、このような弾性板支持体は、図20と図21に示すように、固定具14に兼用することもできる。図20と図21に示す例では、図11と図12に示す構造の弾性板4Dを固定具14Cである弾性板支持体5Cを介して一体的に連結する状態を示している。図20と図21に示す弾性板支持体5Cは、両側部に冷却パイプ13を案内する保持溝5Yを設けると共に、中央部分に弾性板4Dの固定部4Ydを固定して、複数の弾性板4Dを所定の間隔で固定している。
さらに、複数の弾性板4は、図22から図24に示すように、弾性と熱伝導性を有する1枚の金属板20を加工して一体構造とすることもできる。図22に示す例では、外形を長方形とする金属板20Aの中央部に複数列の弾性板4Iを突出して設けている。この金属板20Aは、中央部に複数列の切断ライン19を所定の間隔で略平行に設けて、互いに隣接する一対の切断ライン19の間の部分を片側(図において上面側)に向かって突出させて弾性板4Iとしている。この構造は、金属板20Aに設けた切断ライン19の間の部分をプレス成形して、片側に突出する弾性板4Iを簡単に成形できる。この金属板20Aは、突出する複数の弾性板4Iの中央部分を弾性変形する可動部4Xiとして対向する電池セル1の第一面1Xを押圧する。さらに、複数の弾性板4Iは、両端が金属板20Aの両側部20aに一体的に連結されており、この金属板20の両側部20aを弾性板支持体5Iとしている。以上のようにして複数の弾性板4Iを設けてなる金属板20Aは、隣接する弾性板4I同士の間に残存する橋渡部20bを固定部として、その下面に冷却パイプ13を固定している。この構造の弾性板4Iも、図18に示す弾性板4Hと同様に、中央凸に突出する可動部の中間部分を切断してふたつの可動片に分割することもできる。
さらに、図23と図24に示す例では、金属板20B、20Cの両側部に複数列の弾性板4J、4Kを突出して設けている。図に示す金属板20B、20Cは、中央部分を弾性板支持体5J、5Kとして、両側部に複数列の弾性板4J、4Kを櫛状に成形して設けている。複数の弾性板4J、4Kは、電池ブロック10を構成する複数の電池セル1の第一面1Xに対向して設けられると共に、第一面1Xを弾性的に押圧できるようにように湾曲又は折曲している。図23に示す弾性板4Jは、電池セル1の第一面1Xに沿って突出するように湾曲又は折曲して、弾性変形する可動部4Xjを設けている。また、図24に示す弾性板4Kは、U曲して弾性板支持体5Kの上面側に折り返す形状として、弾性変形する可動部4Xkを設けている。これらの図に示す弾性板4J、4Kも、電池セル1の第一面1Xに対して略平行な姿勢となるように湾曲又は折曲している。以上のようにして複数の弾性板4J、4Kを設けてなる金属板20B、20Cは、中央部の弾性板支持体5J、5Kを固定部として、その下面に冷却パイプ13を固定している。
以上の例では、冷却手段3を冷却パイプ13としたが、冷却手段は、冷却プレートとすることもできる。冷却手段を冷却プレートとする電源装置は、図25に示すように、複数の弾性板4を一体的に成形して設けてなる金属板20を上面に配置して、複数の弾性板4を冷却手段3である冷却プレート23に熱結合できる。
さらに、冷却プレートである冷却手段は、冷却プレートの上面板を弾性板支持体に兼用することもできる。この冷却プレートは、図示しないが、上面板に複数の弾性板の固定部を固定して、複数の弾性板を所定の間隔で固定できる。このような弾性板は、溶接、螺合係止構造等で冷却プレートに固定できる。
冷却プレートである冷却手段は、図25に示すように、その内部に冷媒配管24が配設されており、この冷媒配管24が冷却機構30に連結されている。冷却プレート23は、冷媒を通過させる冷媒配管24として、金属製の冷却パイプを内蔵している。冷却パイプは、冷却プレート23の上面板23Aに熱結合されており、冷却機構30から供給される冷媒を冷却パイプに通過させて上面板23Aを冷却している。
以上の実施の形態では、冷却手段3を冷媒を通過させて冷却する方法としているが、冷却手段は空冷式とすることもできる。空冷式の冷却手段は、複数の弾性板に設けた放熱フィンで構成することができる。図26〜図29に示す弾性板4L、4Mは、電池セル1に対向する対向面と反対側の外側面に複数の放熱フィン25を設けている。複数の放熱フィン25は、弾性板4L、4Mから外側に向かって突出する姿勢で固定している。図に示す放熱フィン25は、平面状の金属板としている。ただ、放熱フィンは、放熱性に優れた他の全ての形状、例えば、複数の凸部やリブからなる形状とすることもできる。
図26と図27に示す弾性板4Lは、短冊状の金属板をアーチ状に湾曲してなる形状として、中央部分を弾性変形する可動部4Xlとして、電池セル1の第一面1Xに押圧状態で接触させている。図の弾性板4Lは、外側面において、両端部を除くほぼ全体にわたって所定の間隔で複数の放熱フィン25を設けている。この弾性板4Lは、両端部を固定部4Ylとして、直線状に伸びる弾性体支持体5Lに固定している。複数の弾性板4Lは、図26に示すように、両端に固定され弾性体支持体5Lが連結固定具8を介して電池ブロック10に連結されて、電池セル1の第一面1Xに配置されている。
図28と図29に示す弾性板4Mは、短冊状の金属板の中央部分を固定部4Ymとして、弾性板支持体5Mに固定すると共に、両端部を可動部4Xmとして電池セル1に向かって略平行な姿勢で突出する形状に成形している。図28と図29に示す弾性板4Mは、両端部を湾曲又は折曲して電池セル1の第一面1Xに沿う形状に突出させて、弾性変形する可動部4Xmを設けている。図の弾性板4Mは、外側面において、固定部4Ymを除く部分に所定の間隔で複数の放熱フィン25を設けている。複数の弾性板4Mは、図29に示すように、固定部4Ymに固定される弾性体支持体5Mを介して電池セル1の第一面1Xに配置されている。図に示す弾性体支持体5Mは、電池ブロックを締結する連結固定具8Bに兼用されており、両端部が電池ブロック10の両端のエンドプレート7に固定されて、電池ブロック10に固定される。
ここで、図4に示すように複数の電池セルを積層してなる電池ブロック10は、両端の電池セル1に対して中央部の電池セル1の方が温度が上昇しやすく、言い換えると、両端に配置される電池セル1の方が、中央部に比較して冷却されやすい性質がある。このため、電池ブロック10の中央部と両端部とで、弾性板4の熱抵抗を調整することで、複数の電池セル1を均一に冷却できる。
図30に示す電源装置は、電池セル1の積層方向に配列される複数の弾性板4のうち、両端に位置する電池セル1に対向して配置される弾性板4Nの幅を狭くしている。両端に配置される弾性板4Nは、幅を狭くすることで、熱抵抗が大きくなって、冷却手段3による冷却状態が抑制される。図に示す電源装置は、両端に位置する弾性板4Nの幅を狭くすることで、特に冷却されやすい両端の電池セル1の冷却を抑制している。これにより、互いに積層される複数の電池セル1を均一に冷却することができる。ただ、電源装置は、両端に向かって弾性板の幅を次第に狭くするようにすることもできる。
さらに、電源装置は、図示しないが、電池ブロックの中央部に積層される電池セルに対向して配置される弾性板の幅を両端部に配置される弾性板の幅よりも広くすることができる。この構造は、中央部に位置する温度上昇しやすい電池セルを効果的に冷却して電池セル間の温度差を少なくできる。
さらに、図31に示す電源装置は、電池セル1の積層方向に配列される複数の弾性板4のうち、両端に位置する電池セル1に対向して配置される弾性板4Qの熱伝導率を、中央部に位置する電池セル1に対向して配置される弾性板4Pの熱伝導率よりも低くすることができる。例えば、電池ブロック10の中央部に配置される電池セル1に対向する弾性板4Pを熱伝導率の高いアルミニウムやアルミニウム合金で成形し、電池ブロック10の両端に対向して配置される弾性板4Qを熱伝導率の低いステンレス等の材質で成形することができる。この構造の電源装置も、中央部に配置される弾性板4Pに比較して、両端に配置される弾性板4Qによる放熱が抑制されるので、互いに積層される複数の電池セルを均一に冷却することができる。
以上の電源装置は、電池ブロック10の底面に冷却手段3を配置して、各電池セル1の底面1Dを第一面1Xとして複数の弾性板4を介して冷却手段3に熱結合させている。ただ、電源装置は、必ずしも電池セルの底面を冷却手段に熱結合させる第一面とする必要はなく、図32に示すように、電池セル1の外側面1Bを第一面1Xとして冷却手段3に熱結合することもできる。この電源装置は、複数の電池セル1を起立姿勢(図3参照)で互いに積層する構造においては、図32に示すように、電池ブロック10の側面に対向して冷却手段3を配置して、すなわち、冷却手段3を垂直姿勢で配置して、電池セル1の外側面1Bから冷却することができる。また、電源装置は、図示しないが、冷却手段を水平姿勢で配置して、この上面に、電池積層体を起立姿勢(図3参照)から横倒しの姿勢として、すなわち、正負の電極端子を設けている天面を電池ブロックの側面とする姿勢で配置して、電池セルの外側面から冷却することもできる。
さらに、電源装置は、図33に示すように、冷却手段3を電池ブロック10の異なる二面に対向して熱結合状態で配置することもできる。図に示す電源装置は、電池ブロック10の底面側に第1の冷却手段3Aとして冷却パイプ13を配置し、電池ブロック10の側面側に第2の冷却手段3Bとして放熱フィン25を配置している。この電源装置は、電池セル1の底面1Dを第一面1Xとして、弾性板4を介して冷却パイプ13に熱結合させると共に、電池セル1の外側面1Bを第二面1Yとして、弾性板4を介して放熱フィン25から放熱させている。このように、電池ブロック10の異なる二面に対して冷却手段3を配置する構造は、より効果的に複数の電池セル1を冷却できる。さらに、図示しないが、電源装置は、電池ブロックの異なる3面もしくは4面に冷却手段を配置することもできる。
以上の電源装置は、各弾性板4の可動部4Xを電池セル1の第一面1Xに押圧状態で接触させている。すなわち、弾性変形する可動部4Xの復元力で可動部4Xを電池セル1の第一面1Xに押圧させている。ただ、弾性板は、可動部の対向面を電池セルの第一面に固定することもできる。電池セルに固定される弾性板の可動部は、接着、溶接、係止構造等により、電池セルの第一面に固定することができる。
以上の電源装置は、車載用のバッテリシステムとして利用できる。電源装置を搭載する車両としては、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、あるいはモータのみで走行する電気自動車等の電動車両が利用でき、これらの車両の電源として使用される。
(ハイブリッド自動車用電源装置)
図34に、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッドカーに電源装置を搭載する例を示す。この図に示す電源装置を搭載した車両HVは、車両HVを走行させるエンジン96及び走行用のモータ93と、モータ93に電力を供給する電源装置100と、電源装置100の電池セルを充電する発電機94と、エンジン96、モータ93、電源装置100、及び発電機94を搭載してなる車両本体90と、エンジン96又はモータ93で駆動されて車両本体90を走行させる車輪97とを備えている。電源装置100は、DC/ACインバータ95を介してモータ93と発電機94に接続している。車両HVは、電源装置100の電池セルを充放電しながらモータ93とエンジン96の両方で走行する。モータ93は、エンジン効率の悪い領域、例えば加速時や低速走行時に駆動されて車両を走行させる。モータ93は、電源装置100から電力が供給されて駆動する。発電機94は、エンジン96で駆動され、あるいは車両にブレーキをかけるときの回生制動で駆動されて、電源装置100の電池セルを充電する。
(電気自動車用電源装置)
また、図35に、モータのみで走行する電気自動車に電源装置を搭載する例を示す。この図に示す電源装置を搭載した車両EVは、車両EVを走行させる走行用のモータ93と、このモータ93に電力を供給する電源装置100と、この電源装置100の電池セルを充電する発電機94と、モータ93、電源装置100、及び発電機94を搭載してなる車両本体90と、モータ93で駆動されて車両本体90を走行させる車輪97とを備えている。電源装置100は、DC/ACインバータ95を介してモータ93と発電機94に接続している。モータ93は、電源装置100から電力が供給されて駆動する。発電機94は、車両EVを回生制動する時のエネルギーで駆動されて、電源装置100の電池セルを充電する。
(蓄電用電源装置)
さらに、この電源装置は、移動体用の動力源としてのみならず、定置型の蓄電用設備としても利用できる。例えば家庭用、工場用の電源として、太陽光や深夜電力等で充電し、必要時に放電する電源システム、あるいは日中の太陽光を充電して夜間に放電する街路灯用の電源や、停電時に駆動する信号機用のバックアップ電源等にも利用できる。このような例を図36に示す。この図に示す電源装置100は、複数の電池ブロック81をユニット状に接続して電池ユニット82を構成している。各電池ブロック81は、複数の電池セル1が直列及び/又は並列に接続されている。各電池ブロック81は、電源コントローラ84により制御される。この電源装置100は、電池ユニット82を充電用電源CPで充電した後、負荷LDを駆動する。このため電源装置100は、充電モードと放電モードを備える。負荷LDと充電用電源CPはそれぞれ、放電スイッチDS及び充電スイッチCSを介して電源装置100と接続されている。放電スイッチDS及び充電スイッチCSのON/OFFは、電源装置100の電源コントローラ84によって切り替えられる。充電モードにおいては、電源コントローラ84は充電スイッチCSをONに、放電スイッチDSをOFFに切り替えて、充電用電源CPから電源装置100への充電を許可する。また充電が完了し満充電になると、あるいは所定値以上の容量が充電された状態で負荷LDからの要求に応じて、電源コントローラ84は充電スイッチCSをOFFに、放電スイッチDSをONにして放電モードに切り替え、電源装置100から負荷LDへの放電を許可する。また、必要に応じて、充電スイッチCSをONに、放電スイッチDSをONにして、負荷LDの電力供給と、電源装置100への充電を同時に行うこともできる。
電源装置100で駆動される負荷LDは、放電スイッチDSを介して電源装置100と接続されている。電源装置100の放電モードにおいては、電源コントローラ84が放電スイッチDSをONに切り替えて、負荷LDに接続し、電源装置100からの電力で負荷LDを駆動する。放電スイッチDSはFET等のスイッチング素子が利用できる。放電スイッチDSのON/OFFは、電源装置100の電源コントローラ84によって制御される。また電源コントローラ84は、外部機器と通信するための通信インターフェースを備えている。図36の例では、UARTやRS−232c等の既存の通信プロトコルに従い、ホスト機器HTと接続されている。また必要に応じて、電源システムに対してユーザが操作を行うためのユーザインターフェースを設けることもできる。
各電池ブロック81は、信号端子と電源端子を備える。信号端子は、入出力端子DIと、異常出力端子DAと、接続端子DOとを含む。入出力端子DIは、他の電池ブロック81や電源コントローラ84からの信号を入出力するための端子であり、接続端子DOは他の電池ブロック81に対して信号を入出力するための端子である。また異常出力端子DAは、電池ブロック81の異常を外部に出力するための端子である。さらに電源端子は、電池ブロック81同士を直列、並列に接続するための端子である。また電池ユニット82は並列接続スイッチ85を介して出力ラインOLに接続されて互いに並列に接続されている。
本発明に係る電源装置は、EV走行モードとHEV走行モードとを切り替え可能なプラグイン式ハイブリッド電気自動車やハイブリッド式電気自動車、電気自動車などの電源装置として好適に利用できる。また、コンピュータサーバのラックに搭載可能なバックアップ電源装置、携帯電話等の無線基地局用のバックアップ電源装置、家庭内用、工場用の蓄電用電源、街路灯の電源等、太陽電池と組み合わせた蓄電装置、信号機などのバックアップ電源用などの用途にも適宜利用できる。
100…電源装置
1…電池セル
1X…第一面;1Y…第2面
1A…主面;1B…外側面;1C…天面;1D…底面
1x…外装缶
1a…封口板;1b…電極端子;1c…安全弁
2…セパレータ
2a…本体プレート部;2b…突出部;2c…天面板
3…冷却手段
3A…第1の冷却手段;3B…第2の冷却手段
4…弾性板
4A…弾性板;4B…弾性板;4C…弾性板;4D…弾性板
4E…弾性板;4F…弾性板;4G…弾性板;4H…弾性板
4I…弾性板;4J…弾性板;4K…弾性板;4L…弾性板
4M…弾性板;4N…弾性板;4P…弾性板;4Q…弾性板
4X…可動部;4x…可動片
4Xa…可動部;4Xb…可動部;4Xc…可動部;4Xd…可動部
4Xe…可動部;4Xg…可動部;4Xh…可動部;4Xi…可動部
4Xj…可動部;4Xk…可動部;4Xl…可動部;4Xm…可動部
4Y…固定部
4Ya…固定部;4Yb…固定部;4Yc…固定部;4Yd…固定部
4Ye…固定部;4Yg…固定部;4Yh…固定部;4Yl…固定部
4Ym…固定部
5…弾性板支持体
5C…弾性板支持体;5I…弾性板支持体;5J…弾性板支持体
5K…弾性板支持体;5L…弾性板支持体;5M…弾性板支持体
5Y…保持溝
6…固定部材
7…エンドプレート
8…連結固定具
8B…連結固定具
9…電池積層体
10…電池ブロック
12…スペーサー
12A…スペーサー;12B…スペーサー
12a…貫通孔
13…冷却パイプ
13A…冷却パイプ;13B…冷却パイプ
13X…直線部;13Y…U曲部
13x…固定部;13y…ジョイント部
14…固定具
14A…固定具;14B…固定具;14C…固定具
14X…連結部;14Y…保持部;14Z…固定片
15…リベット
16…ガイド凸条
17…ガイド溝
18…固定片
18A…固定片;18B…固定片
18a…貫通孔
19…切断ライン
20…金属板
20A…金属板;20B…金属板;20C…金属板
20a…両側部;20b…橋渡部
23…冷却プレート
23A…上面板
24…冷媒配管
25…冷却フィン
29…止ネジ
30…冷却機構
31…コンプレッサ
32…コンデンサ
33…レシーバータンク
34…膨張弁
34A…キャピラリーチューブ
35……開閉弁
81…電池ブロック
82…電池ユニット
84…電源コントローラ
85…並列接続スイッチ
90…車両本体
93…モータ
94…発電機
95…DC/ACインバータ
96…エンジン
97…車輪
201…電池セル
203…冷媒流路
204…冷却機構
210…電池ブロック
230…冷却プレート
310…電池ブロック
330…冷却プレート
340…熱伝導シート
EV、HV…車両
LD…負荷;CP…充電用電源
DS…放電スイッチ;CS…充電スイッチ
OL…出力ライン;HT…ホスト機器
DI…入出力端子;DA…異常出力端子;DO…接続端子

Claims (12)

  1. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックと、
    前記電池ブロックを構成する各電池セルと熱結合状態として、該電池セルを冷却する冷却手段と、
    弾性及び熱伝導性を有する複数の弾性板と、を備え、
    前記複数の弾性板は、前記各電池セルの第一面に対向して配置されると共に、前記冷却手段に熱結合状態に固定されており、
    さらに、前記弾性板は、弾性変形する可動部と、不動状態とした固定部とを備えており、前記固定部を前記冷却手段に熱結合状態に固定して、前記可動部を前記電池セルの第一面に対して弾性的に押圧させるようにして接触させてなる電源装置であって、
    前記弾性板が短冊状に形成されており、
    前記可動部を前記短冊状の中央に配置し、前記固定部を前記可動部の両側に配置してなることを特徴とする電源装置。
  2. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックと、
    前記電池ブロックを構成する各電池セルと熱結合状態として、該電池セルを冷却する冷却手段と、
    弾性及び熱伝導性を有する複数の弾性板と、を備え、
    前記複数の弾性板は、前記各電池セルの第一面に対向して配置されると共に、前記冷却手段に熱結合状態に固定されており、
    さらに、前記弾性板は、弾性変形する可動部と、不動状態とした固定部とを備えており、前記固定部を前記冷却手段に熱結合状態に固定して、前記可動部を前記電池セルの第一面に対して弾性的に押圧させるようにして接触させてなる電源装置であって、
    前記弾性板が短冊状に形成されており、
    前記固定部を前記短冊状の中央に配置し、前記可動部を、前記固定部の両側に配置してなることを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1または2に記載の電源装置であって、
    前記弾性板が、前記電池セルの第一面よりも小さく形成されてなることを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1からのいずれか一に記載の電源装置であって、
    前記複数の弾性板が、弾性板支持体を介して一体的に連結されてなる電源装置。
  5. 請求項4に記載の電源装置であって、
    弾性と熱伝導性を有する金属板を加工して、前記複数の弾性板と前記弾性板支持体とを一体的に成形してなる電源装置。
  6. 請求項1からのいずれか一に記載の電源装置であって、
    前記複数の弾性板は、前記電池セルの積層方向における前記可動部の幅を、前記電池ブロックの端面側で狭くしてなることを特徴とする電源装置。
  7. 請求項1からのいずれか一に記載の電源装置であって、
    前記電池ブロックの端面側に配置される前記弾性板の熱伝導率を、前記電池ブロックの中央側に配置される前記弾性板の熱伝導率よりも低くしてなることを特徴とする電源装置。
  8. 請求項1からのいずれか一に記載の電源装置であって、
    前記冷却手段が、内部に冷媒を循環させる冷却パイプ又は冷却プレートであることを特徴とする電源装置。
  9. 請求項1からのいずれか一に記載の電源装置であって、
    前記冷却手段が前記弾性板に設けた放熱フィンで、該放熱フィンが前記電池セルの第一面と対向する面の反対側に設けられてなることを特徴とする電源装置。
  10. 請求項1からのいずれか一に記載の電源装置であって、
    前記冷却手段を前記電池ブロックの底面側に配置しており、前記電池セルの底面を前記第一面として、前記弾性板を押圧状態で接触させてなることを特徴とする電源装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一に記載の電源装置を備える車両であって、
    前記電源装置と、該電源装置から電力供給される走行用のモータと、前記電源装置及び前記モータを搭載してなる車両本体と、前記モータで駆動されて前記車両本体を走行させる車輪とを備えることを特徴とする電源装置を備える車両。
  12. 請求項1からのいずれか一に記載の電源装置を備えてなる蓄電装置。
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