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JP5970677B2 - 壁紙用目地部材 - Google Patents

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JP5970677B2
JP5970677B2 JP2012175644A JP2012175644A JP5970677B2 JP 5970677 B2 JP5970677 B2 JP 5970677B2 JP 2012175644 A JP2012175644 A JP 2012175644A JP 2012175644 A JP2012175644 A JP 2012175644A JP 5970677 B2 JP5970677 B2 JP 5970677B2
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Description

本発明は、隣接する壁紙の境界部に設けられる壁紙用目地部材に関する。
従来、特許文献1には、クロスとクロスの突き合わせに配され、クロスと壁面の間に位置する一対の貼着部及び該貼着部から立設しクロスの端が接する立設部と、この立設部に形成された溝部と、によって構成されるベース板と、前記立設部の溝部に係止する挿入部及び前記立設部を覆う目地隠し部から構成される止め具と、を備えるクロス目地部材が開示されている。
かかるクロス目地部材の施工は、ベース板を壁面に取り付け、立設部に壁紙の端を当てながら一対の貼着部の表面に壁紙を貼付した後、立設部の溝部に止め具を取り付けることによって行われる。
しかしながら、上記従来のクロス目地部材を用いた場合には、予め壁面の割り付け(壁面に対する壁紙の貼付位置を予め決めておくこと)を行い、その割り付けに従って複数のベース板を所定間隔を開けて取り付けた後、順次、壁紙を貼付しなければならない。さらに、壁紙を貼付した後には、止め具の取り付け作業も行わなければならない。
また、上記クロス目地部材及び壁紙の施工後、例えば、1つのクロス目地部材が破損などしてそれを交換する場合には、左右の壁紙も引き剥がさなければならないという問題点もある。
なお、クロス目地部材を用いずに施工された既存の壁紙構造体について、その一部の壁紙を貼り替えた場合には、新規な壁紙と既存の壁紙との境界部において段差が生じるので、壁紙構造体の外観が損なわれる。
また、特許文献2には、硬質熱可塑性樹脂で形成され、立上片と、軟質熱可塑性樹脂製の表面層を有する化粧カバー片と、これらの片の間に設けられた挿入凹部と、を有する見切り材であって、化粧カバー片の下部を、挿入凹部内に挿入された床材の上端部を挟み込むことができるように、表面層から連続した軟質熱可塑性樹脂からなる弾性体とし、その弾性体の先端を先細状にした断面視フック状の見切り材が開示されている。この見切り材は、化粧カバー片(弾性体)の先端と立上片との間に間隙が形成されており、この間隙から挿入凹部内に床材の上端部を挿入して使用される。
しかしながら、かかる見切り材は、化粧カバー片の先端が立上片から離れているため、化粧カバー片をその上から押さえつけると、化粧カバー片が揺動し、化粧カバー片と立上片の連結部(前記隙間と反対側)に応力が集中する。従って、この見切り材を切断すべく化粧カバー片の上からカッターなどを押しつけると、化粧カバー片と立上片の連結部にヒビが入ったり、或いは、挿入凹部(湾曲した化粧カバー片)が潰れるおそれがある。
なお、特許文献2には、床材などの上端部に取り付けられる見切り材が開示されているが、隣接する壁紙の境界部に設けられる壁紙用目地部材については一切開示されていない。
実用新案登録第3128377号公報 特許第3947642号公報(特開2001−107549号)
本発明の第1の目的は、予め割り付けを行わなくても、壁紙用目地部材の取り付け及び壁紙の貼付を順次行うことができ、さらに、既存の壁紙の一部を残しつつ必要な箇所のみを新規な壁紙に貼り替えても好ましい外観の壁紙構造体とすることができる上、切断時に潰れ難い壁紙用目地部材を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、壁紙の側端縁を目立ち難く施工できる壁紙用目地部材を提供することである。
本発明の壁紙用目地部材は、隣接する2つの壁紙の側端縁間に設けられる壁紙用目地部材において、第1壁紙の側端縁を突き合わせ可能な第1側面部と、第2壁紙の側端縁を突き合わせ可能な第2側面部と、第1側面部の前方及び第2側面部の前方に跨がって設けられた表面部と、前記表面部の反対側に位置し且つ施工時に壁面に接する裏面部と連続的に繋がっている立設部と、前記第1側面部の後方から外方へ延設され且つ壁面と第1壁紙の間に介在する貼付部と、を有し、前記第1側面部と第2側面部が略線対称形状である。
本発明の好ましい壁紙用目地部材は、前記立設部及び貼付部が中実状とされている。
本発明の好ましい壁紙用目地部材は、前記立設部が、前記第1側面部を含む第1側面壁と、前記第2側面部を含む第2側面壁と、前記表面部を含む表面壁と、前記裏面部を含む裏面壁と、これら4つの壁によって囲繞され且つ長手方向に連続的に形成された中空部と、を有し、前記中空部の断面が、略線対称形状である。
また、本発明の他の好ましい壁紙用目地部材は、前記中空部が、柱部によって2以上の中空区画に仕切られている。
本発明の好ましい壁紙用目地部材は、前記第1側面部及び第2側面部が、壁面に対して略直交するように形成されている。
本発明のさらに好ましい壁紙用目地部材は、前記第1側面部及び第2側面部が、内方に凹んだ凹み部を有する。
また、本発明のさらに好ましい壁紙用目地部材は、前記第1側面部及び第2側面部が、その前方から後方に向かうに従って内方に傾斜した部分をそれぞれ有する。
本発明の壁紙用目地部材は、予め壁面に割り付けを行わなくても、その取り付け及び壁紙の貼付を順次行うことができ、さらに、切断時に潰れ難いので、取り扱い性に優れている。
さらに、本発明の壁紙用目地部材を用いれば、既存の壁紙の一部を残しつつ新規な壁紙に貼り替えても、好ましい外観の壁紙構造体とすることができる
また、本発明の好ましい壁紙用目地部材を用いれば、壁紙の側端縁を目立ち難く施工することもできる。
本発明の第1実施形態に係る壁紙用目地部材の正面図。 図1のII−II線(壁紙用目地部材を幅方向)で切断した拡大断面図。 壁紙用目地部材及び壁紙を壁面に施工した状態の一部省略正面図。 図3のIV−IV線で切断した拡大断面図。 本発明の第2実施形態に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 第2実施形態の変形例に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 第2実施形態の更なる変形例に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 本発明の第3実施形態に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 第3実施形態の変形例に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 本発明の第4実施形態に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 本発明の第5実施形態に係る1つの壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 同第5実施形態の変形例に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。 同第5実施形態の更なる変形例に係る壁紙用目地部材を幅方向で切断した拡大断面図。
以下、本発明について図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書において、便宜上、方向を示す用語として、「後方」は、壁紙用目地部材を壁面に施工した際を基準にして、壁面に近づく側を、「前方」は、これと反対に壁面から離れる側を指す。また、「外方」は、立設部から離れる側を、「内方」は、立設部に近づく側を指す。
また、第1、第2という序数詞を用語に付加する場合があるが、この序数詞は、用語を区別するために用いられているものであって、順序や優劣などの特別な意味を有さない。
本明細書において、「PPP〜QQQ」という記載は、PPP以上QQQ以下を意味する。
[第1実施形態]
図1及び図2において、本発明の壁紙用目地部材1は、立設部2と、立設部2の一方側から延設された貼付部3と、を有する。本発明の壁紙用目地部材1は、立設部2の他方側には、前記のような貼付部を有さない。
前記壁紙用目地部材1は、施工時に、隣接する2つの壁紙の側端縁間に設けられる。
壁紙用目地部材1は、全体として直線状に延びる細長い部材である。壁紙用目地部材1の長手方向の長さは、特に限定されないが、例えば、50cm〜300cmである。
前記立設部2は、第1壁紙の一方の側端縁を突き合わせ可能な第1側面部21と、第2壁紙の一方の側端縁を突き合わせ可能な第2側面部22と、第1側面部21の前方及び第2側面部22の前方に跨がって設けられた表面部23と、表面部23とは反対側に位置し且つ施工時に壁面に接する裏面部24と、を有する。また、これら4面部は、第1側面部、表面部、第2側面部及び裏面部の順に連続的に繋がって断面視環状を成している。従って、立設部2の断面視外周形状は環状である。もっとも、第1側面部21から貼付部3が延設されているため、前記連続的に繋がっているとは、貼付部3を省いて考えるものとする。
前記貼付部3は、前記第1側面部21の後方から外方へ延設されている。前記貼付部3は、壁紙用目地部材1の施工時には、壁面と第1壁紙の間に介在される。
前記立設部2と貼付部3は、一体的に形成されている。もっとも、立設部2と貼付部3を別体で形成し、その貼付部3を立設部2に接着剤を用いて固着することによって壁紙用目地部材1が構成されていてもよい。
具体的には、立設部2の裏面部24は、壁面に当接させるために、平坦面とされている。立設部2の表面部23は、裏面部24(壁面)と略平行な平坦状に形成されている。もっとも、立設部2の表面部23は、平坦面に限られず、例えば、前方に膨らむ弧状面とされていてもよい。
第1側面部21及び第2側面部22は、表面部23の幅方向中心を通り且つ裏面部24に対して垂直な仮想線を基準にして、略線対称形となっている。前記略線対称形とは、第1側面部21から貼付部3が延設されていることを除いて線対称形という意味である。つまり、壁紙用目地部材1をその長手方向から見たとき、貼付部3を除いた第1側面部21の形状と、第2側面部22の形状とは、線対称形状とされている。
本実施形態の第1側面部21及び第2側面部22は、それぞれ裏面部24に対して略直交する平坦面とされている。換言すると、第1側面部21及び第2側面部22は、互いに平行な平坦面であり、施工時に壁面に対して略直交するようにそれぞれ形成されている。
貼付部3は、全体として薄板状に形成され、その基端が第1側面部21に連設され且つその先端が自由端とされている。貼付部3の裏面3aは、立設部2の裏面部24に連続した平坦面とされている。
貼付部3の肉厚は、その基端から先端まで均一であってもよいが、貼付部3の表面3bに壁紙を貼付した際に、貼付部3の先端の厚みに対応する段差がその壁紙の表面に現れないようにするために、貼付部3の肉厚は、基端において最も厚く、先端に向かうに従って徐々に薄くなっていることが好ましい。特に、貼付部3の先端部は、尖状に形成されていることがより好ましい。
従って、貼付部3の表面3bは、貼付部3の基端から先端に向かうに従って徐々に後方に傾斜した傾斜面とされている。なお、貼付部3の表面3bは、貼付部3の基端から先端に向かう中途部にかけて平坦であり、前記中途部から先端に向かうに従って徐々に後方に傾斜した傾斜面とされていてもよい。
貼付部3の基端における肉厚T3は、例えば、0.2mm〜2.0mmであり、好ましくは0.3mm〜1.5mmであり、より好ましくは、0.4mm〜1.0mmである。貼付部3の基端における肉厚T3が余りに薄いと、立設部2に対する貼付部3の連結強度が不足するおそれがあり、一方、貼付部3の基端における肉厚T3が余りに厚いと、貼付部3の表面3bに貼付した壁紙が膨れて見え、施工後の外観が悪くなるおそれがある。
貼付部3の先端における肉厚は、例えば、0を超え0.8mm以下であり、好ましくは0.1mm〜0.5mmである。
貼付部3の幅W3は、特に限定されないが、例えば、5mm〜30mmであり、好ましくは5mm〜25mmであり、より好ましくは5mm〜20mmである。貼付部3の幅W3が余りに小さいと、壁紙用目地部材1の壁面に対する取付安定性が悪くなり、貼付部3の幅W3が余りに大きいと、貼付部3を形成するための材料が多くなる一方で、施工時に貼付部3が変形又は欠落するおそれがあり、取り扱い性が悪くなる。
立設部2の幅W2は、1mm〜20mmであり、好ましくは1mm〜15mmであり、より好ましくは1mm〜10mmである。立設部2の幅W2が余りに小さいと、施工時に立設部2が欠落するおそれがあり、取り扱い性が悪くなる。また、立設部2の幅W2が余りに大きいと、壁紙用目地部材1が目立ち過ぎて、施工後の外観が悪くなるだけでなく、ハサミやカッター等を用いて壁紙用目地部材1を切断することが困難になるおそれがある。
なお、第1側面部21と第2側面部22が裏面部24に対して略直交する平坦面とされている本実施形態においては、立設部2の幅W2は、第1側面部21と第2側面部22との間隔に等しい。
壁紙用目地部材1の全幅(貼付部3の幅W3と立設部2の幅W2の合計)は、特に限定されないが、例えば、10mm〜50mmであり、好ましくは10mm〜40mmであり、より好ましくは10mm〜20mmである。壁紙用目地部材1の全幅が余りに小さいと、壁紙用目地部材1の壁面に対する取付安定性が悪くなり、壁紙用目地部材1の全幅が余りに大きいと、壁紙用目地部材1の切断作業に手間がかかる。
立設部2の第1側面部21の高さH2は、特に限定されないが、第1壁紙の側端縁が第1側面部21の前方端を超えて表面部23から覗き出ないようにするため、壁紙の厚み以上であることが好ましい。具体的には、前記立設部2の第1側面部21の高さH2は、壁紙の厚みにも因るが、1mm〜10mmであり、好ましくは1mm〜5mmである。
なお、前記立設部2の第1側面部21の高さH2は、第1側面部21の前方端から後方端(貼付部3)までの長さである。貼付部が設けられていない第2側面部22の高さは、第1側面部21の高さよりも長いので、第1側面部21の高さH2が前記長さであれば、第2壁紙の側端縁が第2側面部22の前方端から覗き出ることはない。
本発明の壁紙用目地部材1において、第1側面部21、第2側面部22、表面部23、及び裏面部24の4面部は、連続して環状を成している。かかる立設部2は、ハサミやカッターの刃で押圧した場合でも、撓みにくく、一部分に応力が集中し難い。このため、本発明の壁紙用目地部材1は、ハサミやカッター等を用いて良好に切断することができる。
また、本実施形態において、立設部2及び貼付部3からなる壁紙用目地部材1は、中実状に形成されている。なお、中実状とは、内部に大きな空洞を有さないことを意味する。
立設部2と貼付部3を中実状にすることで、壁紙用目地部材1の剛性を上げることができ、ハサミやカッター等を用いて切断した際に、立設部2及び貼付部3が潰れ難い。
壁紙用目地部材1の形成材料は、特に限定されないが、例えば、合成樹脂、金属、木などが挙げられる。安価に形成でき且つ切断も行い易いことから、壁紙用目地部材1は合成樹脂で形成されていることが好ましい。
前記合成樹脂としては、例えば、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができる。
壁紙用目地部材1は、例えば、合成樹脂の押出成形によって簡単に製造できる。
なお、壁紙用目地部材1の裏面部24及び貼付部3の裏面3aに、粘着剤が塗布されていてもよい。粘着剤を塗布した場合には、その粘着剤層には離型紙が仮貼付される(粘着剤層及び離型紙は図示せず)。このような離型紙を備える粘着剤層は、公知の粘着テープを用いることにより容易に形成できる。
上記壁紙用目地部材1を用いた壁紙構造体の施工方法は、1つの壁紙を壁面に貼付する工程、その施工済みの壁紙の側端縁に、壁紙用目地部材1の第2側面部22を突き合わせながら壁紙用目地部材1を壁面に取り付ける工程、その施工済みの壁紙用目地部材1の第1側面部21に、他の壁紙の側端縁を突き合わせながらその他の壁紙を貼付部の表面及び壁面に貼付する工程、を有する。
具体的には、図3及び図4に示すように、壁面10に1つの壁紙92を貼付する。壁紙用目地部材1の裏面部24及び貼付部3の裏面3aに接着剤を塗布し(接着剤は図示せず)、前記施工済みの壁紙92(第2壁紙92)の一方の側端縁92aに、壁紙用目地部材1の第2側面部22を突き合わせて、壁紙用目地部材1の裏面部24及び貼付部3の裏面3aを壁面10に取り付ける。なお、壁紙用目地部材1に粘着剤層が設けられている場合には、前記接着剤の塗布は省略される。
本発明の壁紙用目地部材1は、立設部2の他方側である第2側面部22から貼付部3が延設されておらず且つその第2側面部22が直線状であるので、施工済みの第2壁紙92の側端縁92aに第2側面部22を当てることによって壁紙用目地部材1を壁面10に取り付けることができる。
壁紙用目地部材1の貼付部3の先端において、その先端と壁面10との間に比較的大きな段差が生じている場合には、貼付部3の先端をヤスリがけすることにより段差を消失させる、又は、パテ剤などを塗布して前記段差を埋めて平準化することが好ましい。
この施工済みの壁紙用目地部材1の第1側面部21に、第1壁紙91の一方の側端縁91aを突き合わせながら貼付部3の表面3b及び壁面10に第1壁紙91を貼付する。第1壁紙91を貼り付けると、壁紙用目地部材1の貼付部3は、第1壁紙91と壁面10の間に介在するようになる。
第1側面部21は壁面10に対して略直交するような平坦面とされているので、第1壁紙91の側端縁91aをその第1側面部21に容易に突き合わせることができる。
なお、第1壁紙91の側端縁91aが直線状でない場合には、その側端縁91aが立設部2の表面部23に重なるくらいに第1壁紙91を仮貼りし、ヘラ等を用いて第1側面部21と貼付部3の表面3bが交差する入隅部にまで第1壁紙91の側端部を押し込み、カッターを用いて第1側面部21に沿って第1壁紙91の側端部を直線状に切断し、その切断によって生じた第1壁紙91の側端縁を第1側面部21に突き合わせてもよい。
事後、その施工済みの第1壁紙91の他方の側端縁に、次の壁紙用目地部材1を同様にして取り付けていくことにより、隣接する壁紙91,92の境界部に壁紙用目地部材1が配置された壁紙構造体を得ることができる。
このように本発明の壁紙用目地部材1を用いれば、予め壁面10に割り付けを行わなくても、壁紙用目地部材1の取り付け及び壁紙91,92の貼付を順次行うことができる。
また、立設部2の第1側面部21及び第2側面部22は略線対称形とされているので、隣接する2つの壁紙91,92の境界部が目立ち難く、外観的に綺麗な壁紙構造体を得ることができる。
さらに、施工後、壁紙用目地部材1が破損する或いは壁紙91が部分的に汚れるなどにより、1つの壁紙用目地部材1又は1つの壁紙91を交換したい場合がある。従来のクロス用目地部材1を交換する場合には、それに突き合わされた2つの壁紙を少なくとも引き剥がさなければならないが、本発明の壁紙用目地部材1によれば、その貼付部3の表面3bに貼付されている第1壁紙91を引き剥がすだけで、壁紙用目地部材1を取り外すことができる。
また、壁紙用目地部材1が用いられていない既存の壁紙構造体の壁紙を残しつつ、そのうちの一部の壁紙を貼り替えたい場合もある。この点、本発明の壁紙用目地部材1を用いれば、残した壁紙の側縁部に第2側面部22を突き合わせ、新規な壁紙を貼り且つその新規な壁紙の側縁部を第1側面部21に突き合わることにより、一部を貼り替えた壁紙構造体を施工できる。このように壁紙用目地部材1を取り付けることにより、新規な壁紙と既存の壁紙との境界部を綺麗に仕上げることができる。
なお、本発明の壁紙用目地部材1は、第1及び第2側面部21,22が左右対称であるため、反転させて使用することも可能である。つまり、新規な壁紙を貼り合わす両側には、既存の壁紙がそれぞれ残っている場合があるが、壁紙用目地部材1を反転させれば、その既存の壁紙の何れにも第2側面部22を突き合わせることができる。
[第2実施形態]
以下、第2〜第6実施形態の説明において、共通する構成及び効果並びに使用方法については説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
第2実施形態の壁紙用目地部材1は、図5に示すように、立設部2と、立設部2の一方側から延設された貼付部3と、を有する。立設部2は、第1側面部21を含む第1側面壁211と、第2側面部22を含む第2側面壁221と、表面部23を含む表面壁231と、裏面部24を含む裏面壁241と、を有する。これら4つの壁は、その外周が環状となるように連続的に繋がり、断面視環状を成している。そして、立設部2は、これら4つの壁によって囲繞され、且つ、長手方向に連続的に形成された中空部25をさらに有する。
中空部25の断面は、表面部23の幅方向中心を通り且つ裏面部24に対して垂直な仮想線Xを基準にして、略線対称形状である。もっとも、中空部25の断面視形状は、前記のような略線対称に限定されるわけではない。
本実施形態では、立設部2の内側に中空部25が存在するため、壁紙用目地部材1の形成材料を節約でき、且つ、壁紙用目地部材1を軽量化できる。また、第1側面壁211、表面壁231、第2側面壁221及び裏面壁241が、環状を成しているので、立設部2の上から押圧した場合でも、立設部2が撓みにくく、一部分に応力が集中し難い。このため、本発明の壁紙用目地部材1は、ハサミやカッター等を用いて良好に切断することができる。
特に、中空部25は、仮想線を基準に略線対称形状であるため、押圧時の応力が第1側面壁211及び第2側面壁221に略均等に加わるため、切断時に、立設部2が潰れ難くなる。
具体的には、図5に表されるように、中空部25の断面は、仮想線Xを基準に略線対称な矩形状である。
例えば、第1側面壁211の幅B1と第2側面壁221の幅B2は、それぞれ0.5mm〜2mmであり、表面壁231の肉厚A1と裏面壁241の肉厚A2は、それぞれ0.5mm〜2mmであり、中空部25の高さA3は、0.5mm〜4mmであり、中空部25の幅B3は、2mm〜4mmである。各壁の寸法は、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
なお、本実施形態において、立設部2の幅W2は、B1、B2及びB3の合計に等しく、第1側面部21(第1側面壁211)の高さH2と貼付部3の基端における肉厚T3の合計は、A1、A2及びA3の合計に等しい。
従って、立設部2の幅W2(B1+B2+B3)は、3mm〜8mmであり、好ましくは3mm〜6mmである。また、立設部2の高さ(A1+A2+A3=H2+T3)は、1.5mm〜8mmであり、好ましくは、1.5mm〜4mmである。
また、本実施形態では、立設部2は、各壁の寸法が、さらに、下記一般式(1)を満たすことが好ましい。
一般式(1):B3≦3×(B1+B2)≦3×B3
ただし、第1側面壁211の幅、第2側面壁221の幅、表面壁231の肉厚、裏面壁241の肉厚、中空部25の幅及び中空部25の高さが、一定でない場合(例えば、後述する変形例のように、前記幅や厚みが変化する場合)、上記第1側面壁211の幅B1、第2側面壁221の幅B2、表面壁231の肉厚A1及び裏面壁241の肉厚A2は、最小値を意味し、中空部25の幅B3及び中空部25の高さA3は、最大値を意味する。
つまり、第1側面壁211の幅B1は、第1側面部から中空部25に至るまでの最短距離を意味する。第2側面壁221の幅B2、表面壁231の厚みA1及び裏面壁241の厚みA2についても同様である。また、中空部25の幅B3及び中空部25の高さA3は、その断面において、前方から後方にかけて最も長い部分の長さを意味する。
各壁の寸法が上記の数値範囲、及び、一般式(1)を満たすことにより、立設部2の剛性が十分に担保され、押圧時の応力が略均等に分散される。従って、ハサミやカッター等の刃によって押圧されても立設部2が潰れ難く、壁紙用目地部材1を良好に切断することができる。
好ましくは、第1側面壁211の幅B1と第2側面壁221の幅B2は、同じ長さである。この場合、立設部2の全体が、仮想線Xを基準に略線対称形状となるため、立設部2の全体的な剛性をより略均等にできる。
[第2実施形態の変形例]
なお、図5では、中空部25の断面は矩形状に表されているが、断面形状は矩形状に限定されず、図6(a)に表されるような円形状であってもよい。また、断面形状は、図6(b)に表れるような楕円状、図6(c)に表されるような六角形状、図11(b)に表されるような台形状、その他の多角形状などであってもよい(図示せず)。
中空部25の断面形状がどのような形状であっても、仮想線Xを基準に略線対称であれば、押圧時の応力を第1側面壁211及び第2側面壁221に略均等に分散できる。
また、図7に表される変形例では、表面部23が、その幅方向中心を通る仮想線Xにおいて最も前方に膨らむ弧状面となるように形成されている。また、中空部25の断面は、略矩形状であるが、その上辺が前方に膨らむ弧状となるように形成されている。この上辺は、表面部23の幅方向中心において最も前方に膨らむように形成されている。
[第3実施形態]
第3実施形態の壁紙用目地部材1の立設部2は、第2実施形態と同様に、第1側面壁211と、第2側面壁221と、表面壁231と、裏面壁241と、それらの4壁で囲繞され且つ長手方向に連続的に形成された中空部25と、を有する。
本実施形態では、中空部25が、柱部26によって2以上の中空区画に仕切られている。前記柱部26も、中空部25と同様に、立設部2の長手方向に連続的に形成されている。
例えば、図8に示すように、中空部25は、1本の柱部26により、第1中空区画251と第2中空区画252とに仕切られている。
本実施形態の壁紙用目地部材1は、中空部25に少なくとも1本の柱部26が設けられているため、ハサミやカッター等の刃によって押圧された場合でも、中空部25(中空区画)の形状が変形し難く(即ち、立設部2が撓み難く)、十分な剛性を担保できる。そのため、立設部2が潰れ難く、壁紙用目地部材1を良好に切断することができる。
例えば、第1側面壁211の幅B1と第2側面壁221の幅B2と前記柱部26の幅B4は、それぞれ0.5mm〜2mmである。また、表面壁23の肉厚A1と裏面壁24の肉厚A2は、それぞれ0.5mm〜2mmであり、第1中空区画251及び第2中空区画252の高さA4は、それぞれ0.5mm〜4mmである。さらに、立設部2の幅W2は、7mm〜15mmである。第1中空区画251及び第2中空区画252の幅B5は、特に限定されず、各幅が同一でもよいし、異なっていてもよい。
図8において、柱部26が1本のみ設けられ、その結果、2つの中空区画(第1中空区画251と第2中空区画252)が形成されている。図8において、第1中空区画251の幅B5をB51と表示し、第2中空区画252の幅B5をB52と表示している。
また、図8において、立設部2の幅W2は、B1、B2、B4、第1中空区画251の幅B51及び第2中空区画252の幅B52の合計に等しい。
上述の通り、立設部2の幅W2は7mm〜15mmである。従って、第1中空区画251の幅B51と第2中空区画252の幅B52の合計(B51+B52)は、1mm〜13.5mmである。B51とB52の各幅は特に限定されないが、好ましくは、それぞれ0を超え7mm以下である。
なお、図8において、柱部26は1本だけしか設けられていないが、本実施形態において、柱部26は少なくとも1本設けられていればよく、2本以上の柱部26が設けられていても良い。2本以上の柱部26を設けることで、中空部25を3つ以上の中空区画に仕切ることができる。
例えば、図9に示す壁紙用目地部材1では、2本の柱部261,262が設けられ、中空部25が、3つの中空区画251,252,253に仕切られている。
また、中空区画の断面形状は特に限定されず、図8や図9のような矩形状、その他の多角形状、円形状、又は楕円形状などであってもよい。また、各中空区画の断面形状は、それぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。
柱部を2本以上設けることにより、立設部2の内側において中空部25の占める割合が大きい場合でも、立設部2が潰れることを効果的に抑止することができる。
なお、2本以上の柱部26を設けた場合、立設部2の幅W2は、B1、B2、各柱部26の幅(B4)の合計sB4、及び各中空区画の幅(B5)の合計sB5の総和(B1+B2+sB4+sB5 )で表される。この場合でも、立設部2の幅W2が、7mm〜15mmとなり、且つ、各壁の寸法が上記数値範囲を満足することが好ましい。
本実施形態において、立設部2は、好ましくは、さらに下記一般式(2)を満足するように中空部(中空区画)が形成される。
一般式(2):B5≦2×(B1+B2+sB4)≦2×sB5
ただし、第1側面壁211などの各幅などが、一定でない場合、上記第2実施形態と同様に、壁及び柱部の幅及び厚みについては、最小値を意味し、中空部の幅及び高さは、最大値を意味する。
本実施形態において、中空区画の数や柱部の本数は特に限定されないが、好ましくは、1本の柱部26によって2つの中空区画251,252が形成されている。また、より好ましくは、表面部23の幅方向中心を通り且つ裏面部24に対して垂直な仮想線Xを中心軸とする1本の柱部26が形成され、且つ、2つの中空区画251,252の断面が前記仮想線を基準にして略線対称形状に形成されている。
柱部26が1本の場合、幅W2に対する第1側面壁211の幅B1と第2側面壁221の幅B2と柱部26の幅B4をそれぞれ比較的大きくすることにより、ハサミやカッター等の刃によって押圧された場合でも、中空部25(中空区画)の形状が変形し難く、加工性に優れる。
また、中空区画の断面が略線対称形状であれば、押圧時の応力を、第1側面壁211及び第2側面壁221及び柱部26に略均等に分散できる。もっとも、中空区画の断面視形状は、前記のような略線対称に限定されるわけではない。
[第4実施形態]
第4実施形態の壁紙用目地部材1は、図10に示すように、立設部2の表面に化粧シート4が設けられ、さらに、立設部2のコーナー部2a,2bがアール化されている。これ以外は、第2実施形態の壁紙用目地部材1は、上記第1実施形態の壁紙用目地部材1と同様である。
図10に示すように、立設部2の表面部23と第1側面部21の間のコーナー部2a、及び、立設部2の表面部23と第2側面部22の間のコーナー部2bは、何れも、外方に膨らんだ弧状面とされている。
さらに、立設部2の第1側面部21、表面部23及び第2側面部22に跨がって、化粧シート4が固着されている。
化粧シート4は、所望の模様が印刷された薄いシートである。そのシートの厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm〜200μmである。化粧シート4は、接着剤又は粘着剤(図示せず)を用いて、第1側面部21、表面部23及び第2側面部22の各表面に固着されている。
本実施形態の壁紙用目地部材1は、壁紙の境界部から覗き出る立設部2の表面に化粧シート4が設けられているので、壁紙構造体の外観も良好となる。
[第5実施形態]
第5実施形態の壁紙用目地部材1は、第1側面部及び第2側面部が、内方に凹んだ凹み部を有する。これ以外は、第3実施形態の壁紙用目地部材1は、上記第1実施形態の壁紙用目地部材1と同様であるので、これと同様の構成及び効果並びに使用方法については説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
本実施形態に含まれる1つの壁紙用目地部材1は、図11に示すように、その第1側面部21及び第2側面部22が、その前方から後方に向かうに従って内方に傾斜した傾斜面とされている。この内方に傾斜した部分が内方に凹んだ凹み部5であり、この図示例の場合、第1側面部21の全体及び第2側面部22の全体がそれぞれ凹み部5とされている。
傾斜面によって形成される各凹み部5の傾斜角αは、45度〜85度が好ましく、50度〜80度がより好ましい。
なお、図11(a)は、立設部2が中実状の壁紙用目地部材1の例であり、図11(b)は、立設部2が中空実状の壁紙用目地部材1の例である。
凹み部5を有する立設部2の幅は、一定ではないので(凹み部5の部分で小さくなるので)、その幅は、凹み部5以外の部分の長さを意味する。
本実施形態に含まれる他の壁紙用目地部材1は、図12に示すように、その第1側面部21及び第2側面部22が、その前方から中途において裏面部24に対して略直交した平坦面とされ、且つその中途から後方において内方に傾斜した傾斜面とされている。この内方に傾斜した部分が内方に凹んだ凹み部5であり、この図示例の場合、第1側面部21の一部分(後方部分)及び第2側面部22の一部分(後方部分)がそれぞれ凹み部5とされている。
図12に示す壁紙用目地部材1において、傾斜面によって形成される各凹み部5の高さは、壁紙の側端縁が各凹み部5内に収まるようにするために、壁紙の厚み以上であることが好ましい。具体的には、前記各凹み部5の高さは、壁紙の厚みにも因るが、例えば、1mm〜5mmである。
また、傾斜面によって形成される各凹み部5の傾斜角βは、25度〜65度が好ましく、30度〜60度がより好ましい。
本実施形態に含まれる更なる他の壁紙用目地部材1は、図13に示すように、その第1側面部21及び第2側面部22が、その前方から中途において裏面部24に対して略直交した平坦面とされ、且つその中途から後方において内方に略コの字状に陥没した段差面とされている。この内方に陥没した部分が内方に凹んだ凹み部5であり、この図示例の場合、第1側面部21の一部分(後方部分)及び第2側面部22の一部分(後方部分)が、凹み部5とされている。
図13に示す壁紙用目地部材1において、各凹み部5の高さは、壁紙の側端縁が各凹み部5内に収まるようにするために、壁紙の厚み以上であることが好ましい。具体的には、前記各凹み部5の高さは、壁紙の厚みにも因るが、例えば、1mm〜5mmである。
また、各凹み部の幅は、0.1mm〜2mmであり、好ましくは、0.1mm〜1.5mmであり、より好ましくは、0.1mm〜1.0mmである。
本実施形態の3つの壁紙用目地部材1は、何れも、その第1側面部21及び第2側面部22が、表面部23の幅方向中心を通り且つ裏面部24に対して垂直な仮想線を基準にして、略線対称形状となっている。
本実施形態では上記3つの壁紙用目地部材1を例示したが、これらの壁紙用目地部材1を用いた壁紙構造体の施工方法は、上記第1実施形態と同様に、1つの壁紙92を壁面に貼付する工程、その施工済みの壁紙92の側端縁に、壁紙用目地部材1の第2側面部22を突き合わせながら壁紙用目地部材1を壁面に取り付ける工程、その施工済みの壁紙用目地部材1の第1側面部21に、他の壁紙92の側端縁を突き合わせながらその他の壁紙92を貼付部3の表面3a及び壁面に貼付する工程、を有する。
具体的には、その壁紙用目地部材1の第2側面部22の凹み部5内に第2壁紙92の側端縁が隠れるように、壁面に既に貼付した第2壁紙92の側端縁に壁紙用目地部材1の第2側面部22を突き合わせ、壁紙用目地部材1の裏面部24及び貼付部3の裏面3aを壁面に取り付ける。なお、第2壁紙92は先に壁面に貼付されているので、第2壁紙92の側端縁を凹み部5内に簡単に入れ込んで隠すことができる。
必要に応じて、貼付部3の先端をヤスリがけして段差を消失させるか、或いは、パテ剤などを用いて、壁紙用目地部材1の貼付部3の先端と壁面との間の段差を埋めて平準化する。
この施工済みの壁紙用目地部材1の第1側面部21の凹み部5に、第1壁紙91の一方の側端縁を突き合わせながら貼付部3の表面3b及び壁面に第1壁紙91を貼付する。
接着剤を塗布した第1壁紙91の側端縁を第1側面部21の凹み部5内に入れ込むことが困難な場合には、第1壁紙91の側端縁が立設部2の表面部23に重なるくらいに第1壁紙91を仮貼りし、ヘラ等を用いて第1壁紙91の側端部を凹み部5に押し込み、カッターの刃先を第1側面部21の凹み部5に入れ込みながら第1壁紙91の側端部を直線状に切断することにより、その切断によって生じた第1壁紙91の側端縁を第1側面部21の凹み部5に入れ込むことができる。
特に、図11及び図12に示すように、第1側面部21が傾斜面を有する場合には、その傾斜面に沿ってカッターの刃先を入れ易くなる。このため、第1壁紙91の側端部の切断と同時に第1壁紙91の側端縁を凹み部5に入れ込むことができるので好ましい。かかる傾斜面を有する壁紙用目地部材1は、第1側面部21の傾斜面に沿ってカッターの刃先を入れ易く、カッターにて壁紙を切断する際に、第1側面部21の前方が傷付くことを防止できる上、作業性も良いので施工時間の短縮化を図ることができる。
事後、その施工済みの第1壁紙91の他方の側端縁に、次の壁紙用目地部材1を同様にして取り付けていくことにより、隣接する壁紙91,92の境界部に壁紙用目地部材1が配置された壁紙構造体を得ることができる。
なお、図11乃至図13において、施工時に突き合わされる第1壁紙91及び第2壁紙92を二点鎖線で表わしている。
本実施形態の壁紙用目地部材1についても、予め壁面10に割り付けを行わなくても、壁紙用目地部材1の取り付け及び壁紙91,92の貼付を順次行うことができ、また、施工後、貼付部3の表面3bに貼付されている第1壁紙91を引き剥がすだけで、壁紙用目地部材1を取り外すことができる。
さらに、本実施形態の壁紙用目地部材1を用いれば、第1壁紙91の側端縁及び第2壁紙92の側端縁が凹み部5によって隠されるので、好ましい外観を有する壁紙構造体を得ることができる。さらに、第1壁紙91の側端縁及び第2壁紙92の側端縁が凹み部5に嵌まるので、その側端縁から壁紙が捲れることを防止できる。
特に、図12又は図13に示す壁紙用目地部材1の場合、壁紙の側端縁が凹み部5に嵌まり込んで確実に見えにくくなるため、第1壁紙91及び第2壁紙92の側端縁が厳密な直線状に切断されていなくても、施工後の外観が悪くなることはない。かかる壁紙用目地部材1を用いれば、壁紙の側端縁を厳密な直線状に切断しなくても良いため、壁紙の施工も容易となる。
[第6実施形態]
本発明の壁紙用目地部材1は、上記第1乃至第5実施形態に示すような構成に限られず、これらの実施形態を適宜組み合わせてもよいし、或いは、これらの実施形態を適宜設計変更してもよい。
例えば、上記第5実施形態の各壁紙用目地部材1に、第4実施形態で示した、立設部2のコーナー部をアール化することや、少なくとも表面部に化粧シートを設けることなどを適用してもよく、上記第4及び5実施形態の各壁紙用目地部材1に、第2及び第3実施形態で示した、中空部を設けてもよい。
1…壁紙用目地部材1、2…立設部2、21…第1側面部、211…第1側面壁、22…第2側面部、221…第2側面壁、23…表面部、231…表面壁、24…裏面部、241…裏面壁、25…中空部、26…柱部、3…貼付部、4…化粧シート、5…凹み部、91…第1壁紙、92…第2壁紙、10…壁面

Claims (7)

  1. 隣接する2つの壁紙の側端縁間に設けられる壁紙用目地部材において、
    第1壁紙の側端縁を突き合わせ可能な第1側面部と、第2壁紙の側端縁を突き合わせ可能な第2側面部と、第1側面部の前方及び第2側面部の前方に跨がって設けられた表面部と、前記表面部の反対側に位置し且つ施工時に壁面に接する裏面部とが連続的に繋がっている立設部と、
    前記第1側面部の後方から外方へ延設され且つ壁面と第1壁紙の間に介在する貼付部と、を有し、
    前記第1側面部と第2側面部が略線対称形状である、壁紙用目地部材。
  2. 前記立設部及び貼付部が中実状とされている、請求項1に記載の壁紙用目地部材。
  3. 前記立設部が、前記第1側面部を含む第1側面壁と、前記第2側面部を含む第2側面壁と、前記表面部を含む表面壁と、前記裏面部を含む裏面壁と、これら4つの壁によって囲繞され且つ長手方向に連続的に形成された中空部と、を有し、
    前記中空部の断面が、略線対称形状である、請求項1に記載の壁紙用目地部材。
  4. 前記立設部が、前記第1側面部を含む第1側面壁と、前記第2側面部を含む第2側面壁と、前記表面部を含む表面壁と、前記裏面部を含む裏面壁と、これら4つの壁によって囲繞され且つ長手方向に連続的に形成された中空部と、を有し、
    前記中空部が、柱部によって2以上の中空区画に仕切られている、請求項1に記載の壁紙用目地部材。
  5. 前記第1側面部及び第2側面部が、壁面に対して略直交するように形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の壁紙用目地部材。
  6. 前記第1側面部及び第2側面部が、内方に凹んだ凹み部を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の壁紙用目地部材。
  7. 前記第1側面部及び第2側面部が、その前方から後方に向かうに従って内方に傾斜した部分をそれぞれ有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の壁紙用目地部材。
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