JP5951828B1 - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの乗りかごに利用者が乗降する際に発生する乗りかごの上下振動を、簡易な構成で抑えることが可能なエレベータを提供する。【解決手段】実施形態によればエレベータは、昇降路に設置されたレールと、乗りかごに設置された電磁石装置と、電磁石に接続された電磁石制御装置とを備える。レールは磁性体からなり、乗りかごの昇降を案内するために設置される。電磁石装置は、磁力が発生したときにレールとの間に吸引力が発生するように乗りかごの外枠に設置される。電磁石制御装置は、乗りかごがエレベータ乗場に着床して戸開すると電磁石装置に通電させて乗りかごの上下振動を阻止し、乗りかごが戸閉すると電磁石装置への通電を停止させて乗りかごの上下振動の阻止を解除する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、エレベータに関する。
通常、エレベータでは、乗りかごが乗場に着床して利用者が乗降する際、乗りかごにかかる荷重が変化することにより、乗りかごが上下に振動する。このとき乗りかご内の利用者は、上下の振動により「ふわふわ感」と呼ばれる感覚を覚える。この「ふわふわ感」は、人によっては不快に感じる場合があるため、利用者の乗降の際の乗りかごの振動を抑えるための種々の技術が開示されている。
乗りかごの上下振動を抑えるために、乗りかごと乗場との間に摩擦を生じさせるように部品(摩擦材)を設置することで振動を減衰させる技術がある。しかしこの技術を用いた場合、摩擦材が摩耗するため、定期的に部品の交換が必要でありメンテナンスに手間がかかるという問題があった。
また、振動を抑える効果を高めるために摩擦力を高くしようとすると、乗りかご等の機器に破損が生じる場合があり、高い精度で乗りかごの振動を抑えることが困難であるという問題があった。
また、建物内の各階のエレベータ乗場に摩擦材となる部品をそれぞれ設置する必要があるため、建物が高層である場合は設置作業が煩雑になるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータの乗りかごに利用者が乗降する際に発生する乗りかごの上下振動を、簡易な構成で抑えることが可能なエレベータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータは、昇降路に設置されたレールと、乗りかごに設置された電磁石と、電磁石に接続された電磁石制御装置とを備える。レールは磁性体からなり、乗りかごの昇降を案内するために設置される。電磁石は、磁力が発生したときにレールとの間に吸引力が発生するように乗りかごの外枠にレールを挟むように複数個設置される。電磁石制御装置は、乗りかごがエレベータ乗場に着床して戸開すると電磁石に通電させて乗りかごの上下振動を阻止し、乗りかごが戸閉すると電磁石への通電を停止させて乗りかごの上下振動の阻止を解除する。
本発明の一実施形態によるエレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1は、乗りかご2が昇降する昇降路3上部に設置された巻上げ機4にワイヤーロープ5が掛け渡され、その一端が乗りかご2下部の綱車6に架け渡され、他端が釣り合いおもり7上部の吊り車8に架け渡されている。昇降路3内の上部にはエレベータ制御盤11が設置され、このエレベータ制御盤11は、乗りかご2に移動ケーブル9を介して接続されるとともに、巻上げ機4に制御ケーブル10を介して接続されたている。
また昇降路3内には、乗りかご2の昇降を案内するための、磁性体からなる一対のレール12A、12Bが設置されている。乗りかご2の上部には、乗りかご2をレール12A、12Bに沿って移動させるためのローラガイド装置13A、13Bが設置され、乗りかご2の下部には同様にローラガイド装置13C、13Dが設置されている。
また、レール12A、12Bに近接して、乗りかご2の外枠上部にローラガイド装置13A、13Bとともに、複数の電磁石を備えた電磁石装置14A、14Bが設置されている。この電磁石装置14A、14Bは、磁力が発生したときに、レール12A、12Bとの間に吸引力が発生するように、乗りかご2の外枠上部に設置される。
図2(a)は、ローラガイド装置13A、13Bの上面図であり、図2(b)は、電磁石装置14A、14Bの上面図であり、図2(c)は、ローラガイド装置13A、13Bおよび電磁石装置14A、14Bの正面図であり、図2(d)は、ローラガイド装置13A、13Bおよび電磁石装置14A、14Bの側面図である。電磁石装置14A、14Bはそれぞれ、4つの電磁石141A〜144A、141B〜144Bを備え、ローラガイド装置13A、13Bと乗りかご2との間に設置されている。
電磁石装置14A、14B内の各電磁石141A〜144A、141B〜144Bは、図3に示すように、電線15を介して電磁石制御装置16に接続され、この電磁石制御装置16は、エレベータ制御盤11に接続されている。
上述したように構成されたエレベータ1において、まず乗りかご2がいずれかの乗場に着床して停止すると(S1)、エレベータ制御盤11に乗りかご2の停止が通知される。エレベータ制御盤11において、乗りかご2が停止したことが検知されると、戸開指令が乗りかご2に出力される(S2)。乗りかご2では、エレベータ制御盤11から出力された戸開指令により乗りかご2が戸開され、利用者の乗降が開始する(S3)。
またエレベータ制御盤11では、ステップS2において戸開指令が出力されると、電磁石制御装置16に通電開始指令が出力される(S4)。電磁石制御装置16では、エレベータ制御盤11から出力された通電開始指令により、電磁石装置14A、14Bの電磁石141A〜144A、141B〜144Bへの通電が開始される(S5)。各電磁石141A〜144A、141B〜144Bへの通電が開始されると、電磁石装置14A、14Bとレール12A、12Bとの間に磁力による吸引力が生じ、利用者の乗降による乗りかご2の上下振動が阻止される。
次に、利用者の乗降が終了すると、エレベータ制御盤11から乗りかご2に戸閉指令が出力され(S6)、乗りかご2が戸閉される(S7)。
またエレベータ制御盤11では、ステップS6において戸閉指令が出力されると、電磁石制御装置16に通電停止指令が出力される(S8)。電磁石制御装置16では、エレベータ制御盤11から出力された通電停止指令により、電磁石装置14A、14Bの電磁石141A〜144A、141B〜144Bへの通電が停止される(S9)。各電磁石141A〜144A、141B〜144Bへの通電が停止されると、電磁石装置14A、14Bとレール12A,12Bとの間に生じていた吸引力が消失し、乗りかご2の上下振動の阻止が解除される。
その後、エレベータ制御盤11から目的階に向けて乗りかご2を移動させるための昇降指令が出力されると(S10)、乗りかご2の運転が開始される(S11)。乗りかご2が目的階の乗場に着床すると、ステップS1〜S11の処理が再開される。
以上の本実施形態によれば、乗りかごに設置した電磁石装置と、磁性体からなるレールとの間に生じる吸引力を利用して、乗りかごが戸開して利用者が乗降する際に発生する乗りかごの上下振動を抑えることができる。
上述した実施形態においては、乗りかごの外枠の上部に電磁石装置が設置された場合について説明したが、乗りかごの外枠の下部の、レールに近接する位置に設置するようにしてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータ、2…乗りかご、3…昇降路、4…巻上げ機、5…ワイヤーロープ、6…綱車、7…釣り合いおもり、8…吊り車、9…移動ケーブル、10…制御ケーブル、11…エレベータ制御盤、12A、12B…レール、13A、13B、13C、13D…ローラガイド装置、14A、14B…電磁石装置、15…電線、16…電磁石制御装置、141A〜144A、141B〜144B…電磁石
Claims (2)
- 建物内に設置されたエレベータにおいて、
前記エレベータの昇降路に、前記エレベータの乗りかごの昇降を案内するために設置された、磁性体からなるレールと、
磁力が発生したときに、前記レールとの間に吸引力が発生するように、前記乗りかごの外枠に前記レールを挟むように設置された複数個の電磁石と、
前記乗りかごが前記建物内のエレベータ乗場に着床して戸開すると前記電磁石に通電させて前記乗りかごの上下振動を阻止し、前記乗りかごが戸閉すると前記電磁石への通電を停止させて前記乗りかごの上下振動の阻止を解除する電磁石制御装置と
を備えることを特徴とするエレベータ。 - 前記電磁石は、前記乗りかごの外枠と、前記乗りかごを前記レールに沿って移動させるために前記乗りかごに設置されるローラガイド装置との間に設置される
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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Citations (1)
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- 2015-03-05 JP JP2015043560A patent/JP5951828B1/ja not_active Expired - Fee Related
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