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JP5839734B2 - 低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置 - Google Patents

低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置 Download PDF

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Description

本発明は、低温液化ガスを収容したクライオスタット内から気化する蒸発ガスを再液化して、クライオスタット内へ供給する低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置に関する。
超電導マグネットコイル等は、所定の機能を維持する為に、常時、所定の温度に冷却する必要がある。このような超電導マグネットコイル等の冷却は、液体ヘリウムや液体窒素等の低温液化ガスを真空断熱された容器(クライオスタット)内で行われるのが一般的である。
超電導マグネットコイル等の冷却対象物を低温状態に維持するため、或いはクライオスタット自体への侵入熱により、クライオスタット内の低温液化ガスは気化して蒸発ガスとなる。そのため、当該蒸発ガスを冷却して再液化し、クライオスタットに導入する事でクライオスタットから低温液化ガスの蒸発による減少を抑える必要がある。
低温液化ガスの蒸発を抑制する蒸発ガス再液化装置として、例えば特許文献1に開示された再凝縮装置がある。
特許文献1に開示された再凝縮装置は、「少なくとも一つの冷却ステージを備えた冷凍機と、前記冷却ステージと熱的に接続された凝縮熱交換器を内蔵した凝縮容器と、前記凝縮容器を収納した断熱真空容器と、前記凝縮容器で凝縮した冷媒を冷媒貯蔵容器に導入するトランスファーチューブと、前記断熱真空容器に接続され前記トランスファーチューブの外周を覆う真空筒と、前記冷媒貯蔵容器の電流導入ポートに接続され蒸発ガスを回収する蒸発ガス導入配管と、前記蒸発ガス導入配管に接続され蒸発ガスを昇圧するコンプレッサと、前記コンプレッサで昇圧されたガスを前記凝縮容器に導入する加圧配管と、を備えたことを特徴とする」ものである。
特開2008−249201号公報
特許文献1の再凝縮装置においては、蒸発ガスを、加圧配管を介して凝縮容器に導入する構造を採用しているが、加圧配管は一般的に径が4〜5mmと小径であることから圧力損失が大きく、それ故、蒸発ガスを昇圧するためのコンプレッサを必要としている。
しかしながら、蒸発ガスをコンプレッサで昇圧すると蒸発ガスの温度が上昇するので、蒸発ガスの液化に必要なエネルギが増加するという問題がある。
また、昇圧ガスが加圧配管やコンプレッサの配管接続箇所からリークする可能性があり、これに対する対策が必要になるという問題もある。
特許文献1においては、小径の加圧配管を通流する蒸発ガスとの熱交換器をどのようにするかについての詳細は不明であるが、効率的な熱交換を行うには配管等が複雑化するという問題もある。
クライオスタット内に測定機器を収容した場合には、クライオスタット内の測定機器に振動が伝わるとノイズとなり極端に性能が低下し、最悪の場合は測定不能となる。
この点、特許文献1の再凝縮装置のようにコンプレッサを用いた場合には、コンプレッサの振動がクライオスタット側に伝わる可能性があり、これに対する対策が必要となり、機器の構造が複雑化するという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、構造が簡単であり、かつ、コンプレッサ等の蒸発ガスを昇圧するための機器が不要な低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置を得ることを目的とする。
(1)本発明に係る低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置は、低温液化ガスを収容したクライオスタット内から気化する蒸発ガスを再液化して、前記クライオスタット内へ供給する低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置であって、
外槽と、該外槽内に設けられた内槽とを有し、前記外槽と前記内槽との間の空間が真空断熱されたコールドボックスと、
冷凍機本体と該冷凍機本体から延出するシリンダー部及び該シリンダー部に設けられた少なくとも1個のコールドステージからなるコールドヘッドを有し、該コールドヘッドが前記内槽に挿入されてなり、前記コールドヘッドと前記内槽の周壁によって環状のガス流路を形成する冷凍機と、
前記クライオスタット内の蒸発ガスを前記ガス流路に導入する蒸発ガス導入管と、
前記ガス流路に設けられて、前記コールドステージの冷熱によって前記ガス流路を通流する蒸発ガスの冷却を行う熱交換器と、
該熱交換器によって冷却された蒸発ガスを再液化する凝縮器と、
該凝縮器で再液化された低温液化ガスを前記クライオスタットに導入するトランスファーチューブとを備えたことを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記熱交換器は、該冷凍機の前記コールドステージが挿入可能なリング状をしており、前記コールドステージに取り付けて前記内槽に装着した状態で、前記熱交換器の外周壁が前記内槽の周壁に当接していることを特徴とするものである。
本発明においては、外槽と、該外槽内に設けられた内槽とを有し、外槽と内槽との間の空間が真空断熱されたコールドボックスと、冷凍機本体と該コールドヘッドが内槽に挿入されてなり、コールドヘッドと内槽との周壁によって環状のガス流路を形成する冷凍機と、クライオスタット内の蒸発ガスをガス流路に導入する蒸発ガス導入管と、ガス流路に設けられて、ガス流路を通流する蒸発ガスの冷却を行う熱交換器と、該熱交換器によって冷却された蒸発ガスを再液化する凝縮器と、凝縮器で再液化された低温液化ガスをクライオスタットに導入するトランスファーチューブとを備えたことにより、コールドヘッドをコールドボックスに挿入するだけでガス流路が形成されるので、従来のように小径のパイプでガス流路を形成していた場合と比較して、該パイプや弁等が不要となり、装置自体の構造が極めて簡単であり、かつ蒸発ガスのリークの危険もない。また、ガス流路が環状流路となり、流路断面積が広いことから圧力損失がほとんどなく、従来用いていたようなコンプレッサが不要となり、コンプレッサの稼働に伴う振動がクライオスタット側に伝わるという危険もない。
本発明の一実施の形態に係る低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置の立断面図である。 本発明の一実施の形態に係る低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置のコールドボックスの内部構造を説明する立断面図である。 本発明の一実施の形態に係る低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置に用いる冷凍機及び熱交換器の説明図である。
本発明の一実施の形態に係る低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置1(以下、単に「蒸発ガス再液化装置1」という)は、図1に示すように、クライオスタット7内から気化する蒸発ガス5を再液化してクライオスタット7内へ供給するものであるので、蒸発ガス再液化装置1の構成を説明する前に、クライオスタット7について図1に基づいて説明する。
<クライオスタット>
クライオスタット7は、低温液化ガス3を貯留する貯留容器9と、貯留容器9を収容して真空断熱する真空容器11と、貯留容器9と真空容器11の間に設けられ外部からの輻射熱を防ぐ第1輻射シールド13及び第2輻射シールド15と、低温液化ガス3を貯留容器9に注液するための注液用ポート17と、蒸発ガス5を取り出すための蒸発ガス放出管19とを有している。
貯留容器9に貯留される低温液化ガス3としては、液体ヘリウム、液体窒素、液体ネオン等が挙げられる。
注液用ポート17は、一端が貯留容器9に連通し、他端が真空容器11の外部に延出する管状からなり、他端側から蒸発ガス再液化装置1の下部(真空筒41)が挿入可能になっている。注液用ポート17は、例えばOリングポートで構成される。
蒸発ガス放出管19は、一端が貯留容器9に連通し、他端が真空容器11の外部に延出するように設けられている。
貯留容器9内の低温液化ガス3の一部が気化した蒸発ガス5は、蒸発ガス放出管19内を上昇して蒸発ガス導入管31に供給される。蒸発ガス5は極低温であり、蒸発ガス放出管19内を上昇する際に、蒸発ガス放出管19に当接している第2輻射シールド15、第1輻射シールド13、真空容器11を冷却することで、外部から貯留容器9への入熱を遮断している。
<蒸発ガス再液化装置>
次に、上述した構造を有するクライオスタット7に取り付けられる蒸発ガス再液化装置1について、図1〜3に基づいて説明する。
蒸発ガス再液化装置1は、外槽21aと、外槽21a内に設けられた内槽21bとを有するコールドボックス21と、冷凍機本体23とコールドヘッド25を有し、コールドヘッド25が内槽21bに挿入されてコールドヘッド25と内槽21bの周壁によってガス流路27を形成する冷凍機29と、クライオスタット7内の蒸発ガス5をガス流路27に導入する蒸発ガス導入管31と、ガス流路27に設けられてガス流路27を通流する蒸発ガス5の冷却を行う第1熱交換器33及び第2熱交換器35と、第2熱交換器35によって冷却された蒸発ガス5を再液化する凝縮器37と、凝縮器37で再液化された低温液化ガス3をクライオスタット7に導入するトランスファーチューブ39とを備えている。
≪コールドボックス≫
コールドボックス21は、外槽21aと、外槽21a内に設けられた内槽21bとを有している。
外槽21aは有底円筒状からなり、底部にはクライオスタット7の注液用ポート17に挿入されるトランスファーチューブ39が設けられている。

外槽21aと内槽21bの開口端には円環状の蓋体43が設けられており、これによって、外槽21aと内槽21bとの間の空間が密閉されている。外槽21aと内槽21bとの間の密閉空間は真空断熱されており、外部からの入熱を防止している。
蓋体43には、冷凍機本体23がボルトによって固定されている。
≪冷凍機≫
冷凍機29は、冷凍機本体23とコールドヘッド25を有している。冷凍機29の態様としては、例えば、パルスチューブ冷凍機29を用いることができる。
コールドヘッド25は、冷凍機本体23から延出する第1シリンダー部25aと、その先端側に延出する第2シリンダー部25bと、第1シリンダー部25aと第2シリンダー部25bとの間に設けられた第1コールドステージ25cと、第2シリンダー部25bの先端に設けられた第2コールドステージ25dを備えている。
冷凍機本体23の下部には外方に張り出すフランジ部23aが設けられており、冷凍機本体23はフランジ部23aによってコールドボックス21の蓋体43に取り付けられる。
冷凍機29は、コールドヘッド25が内槽21bに挿入され冷凍機本体23がコールドボックス21に取り付けられことでコールドボックス21に装着されている。このとき、冷凍機本体23の下面によって内槽21bの開口部が覆われ、これによって内槽21b内が密閉されている。
第1シリンダー部25a及び第2シリンダー部25bは円筒状からなり、コールドヘッド25が内槽21bに挿入されることで、第1シリンダー部25a及び第2シリンダー部25bと内槽21bの周壁によって環状のガス流路27が形成される。このように蒸発ガス再液化装置1は、従来のように加圧配管によってガス流路を形成する場合と比較して、構造が簡単である上、コールドヘッド25を内槽21bに挿入するという極めて簡易な手段によってガス流路27を容易に形成することができる。
ガス流路27には、内槽21bの上部から導入される蒸発ガス5が通流される。なお、図1中において、蒸発ガス5の流れを太矢印で示している。
従来例のように、加圧配管を用いていた場合と比較して、ガス流路27は面積が格段に広いので圧力損失が殆どなく、それ故、コンプレッサを用いなくても蒸発ガス5を導入することが可能である。この点についてはさらに後述する。
第1コールドステージ25c及び第2コールドステージ25dは円板状からなり、蒸発ガス5を冷却するための冷熱を発生させるものである。
第1コールドステージ25cは、第2コールドステージ25dよりも冷却能力が大きく、室温まで昇温した蒸発ガス5を例えば約40Kまで冷却可能であり、第2コールドステージ25dは、第1コールドステージ25cで冷却された蒸発ガス5をさらに約4Kまで冷却可能になっている。
≪蒸発ガス導入管≫
蒸発ガス導入管31は、一端が蒸発ガス放出管19に挿入され、他端が内槽21bに連通する管状からなり、クライオスタット7の貯留容器9内の蒸発ガス5をガス流路27に導入するものである。
蒸発ガス導入管31には開閉弁45が設けられており、流路の開閉や流量調整を行えるようになっている。
≪第1熱交換器及び第2熱交換器≫
第1熱交換器33及び第2熱交換器35は、図1及び図3に示すように、銅製のリング状からなり、リングの外壁と内壁がガス流路なっており、このガス流路には多数のフィンが形成されている。
第1熱交換器33のリング穴には第1コールドステージ25cが、第2熱交換器35のリング穴には第2コールドステージ25dがそれぞれ挿入されることで、第1熱交換器33及び第2熱交換器35がコールドヘッド25に取付可能になっている。
第1熱交換器33及び第2熱交換器35が第1コールドステージ25c及び第2コールドステージ25dに取り付けられた状態で、コールドヘッド25が内槽21bに装着されると、図1に示すように、各熱交換器はガス流路27内に配置され、第1コールドステージ25c及び第2コールドステージ25dの冷熱によってガス流路27を通流する蒸発ガス5の冷却を行う。
また、この状態で第1熱交換器33及び第2熱交換器35の外周壁が内槽21bの周壁に当接するようになっており、内槽21bを冷却して内槽21bの外側からの入熱を遮断している。
≪凝縮器≫
凝縮器37は、第2コールドステージ25dの下面に設けられて、第2熱交換器35によって冷却された蒸発ガス5を再液化して低温液化ガス3にするものである。再液化された低温液化ガス3は内槽21bの底部に滴下される。
蒸発ガス5が順次再液化されることで内槽21b内が減圧され、これによって蒸発ガス5が貯留容器9からガス導入管31を介して内槽21b内へ吸気される。このことと、ガス流路27の流路面積が広く圧力損失が殆どないこととが相まって、コンプレッサを用いなくても、蒸発ガスを内槽21b内へ導入することができる。
≪トランスファーチューブ≫
トランスファーチューブ39は、上端が内槽21bの底部に連通し下端がクライオスタット7の貯留容器9に連通する管状からなり、凝縮器37で再液化されて滴下される低温液化ガス3を貯留容器9に導入するものである。
以上のように構成された蒸発ガス再液化装置1を用いてクライオスタット7内から気化する蒸発ガス5を再液化して、クライオスタット7内へ供給する方法を、蒸発ガス再液化装置1の動作と共に説明する。
貯留容器9に貯留された低温液化ガス3はその一部が気化して蒸発ガス5となる。
蒸発ガス5は、蒸発ガス放出管19内を上昇するとともに、第2輻射シールド15、第1輻射シールド13、真空容器11を冷却し、蒸発ガス導入管31内を通流して内槽21b内に導入される。
蒸発ガス5は、その後、内槽21b内に形成されたガス流路27を通流する間に、第1熱交換器33及び第2熱交換器35によって冷却され、さらに凝縮器37によって再液化されて低温液化ガス3となる。低温液化ガス3は、滴下して、トランスファーチューブ39を介して再びクライオスタット7の貯留容器9に供給される。また、この液化によって内槽21b内が減圧されることで、蒸発ガス5が貯留容器9から内槽21b内に円滑に導入される。
なお、内槽21bには、内槽21bの周囲及び上部からの入熱があるが、第1熱交換器33及び第2熱交換器35が内槽21bの周壁に当接して内槽21bを冷却するので、前記入熱を遮断することができる。
以上のように、本実施の形態においては、第1熱交換器33及び第2熱交換器35が取り付けられたコールドヘッド25をコールドボックス21に挿入することでガス流路27が形成されるので、従来のように小径のパイプでガス流路を形成していた場合と比較して、該パイプや弁等が不要となり、装置自体の構造が極めて簡単であり、かつ蒸発ガスのリークの危険もない。
ガス流路27が広いことから圧力損失がほとんどなく、従来用いていたようなコンプレッサが不要となり、機器の不具合の発生の危険が軽減され、長期運転の容易性と、メンテナンス性が改善される。
また、コンプレッサを使用しなくともよいため、外部循環装置の簡略化を行うことで装置全体のコンパクト化を図ることが可能である。さらに、蒸発ガス5を圧縮することなく低温の状態から冷却、液化するので、従来の様に圧縮熱を除去する必要がなくなり、効率的に蒸発ガス5の冷却、液化が可能となる。
さらにまた、コンプレッサを使用しないため振動が発生せず、冷却対象物の性能が低下することもない。
なお、上記の説明では、冷凍機の例として、コールドステージを2個有するものを例に挙げたが、冷凍機のコールドステージの個数はこれに限られず、要求される冷却能力に応じた個数を有する冷凍機を適宜選択可能である。例えば、液体窒素を貯留する場合等であればコールドステージが1個の冷凍機を使用することができる。また、ガスの種類によっては3個以上を有する冷凍機を用いてもよい。熱交換器の数や凝縮器の取付位置等は、コールドステージの個数に応じて適宜変更する。
また、上記の説明では、熱交換器をコールドステージに挿入して取り付けるものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、内槽の周壁に取り付けるようにしてもよく、この場合であっても、ガス流路27の形成の容易性やコンプレッサが不要になることに基づく効果を奏することができる。
なお、本発明に係る低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置は、液体ヘリウム等の低温液化ガスを使用する機器すべて使用することが可能である。
例えばNMR装置は、超電導マグネットを冷却する液体ヘリウム槽と熱シールドとして使用する液体窒素槽を有しているが、このようなNMR装置には液体ヘリウム用の本装置と液体窒素用の本装置をそれぞれ設置することで、各冷媒の蒸発が抑制され、冷媒補充の不要となり、長期間にわたり安定した運転が可能となる。
1 蒸発ガス再液化装置
3 低温液化ガス
5 蒸発ガス
7 クライオスタット
9 貯留容器
11 真空容器
13 第1輻射シールド
15 第2輻射シールド
17 注液用ポート
19 蒸発ガス放出管
21 コールドボックス
21a 外槽
21b 内槽
23 冷凍機本体
23a フランジ部
25 コールドヘッド
25a 第1シリンダー部
25b 第2シリンダー部
25c 第1コールドステージ
25d 第2コールドステージ
27 ガス流路
29 冷凍機
31 蒸発ガス導入管
33 第1熱交換器
35 第2熱交換器
37 凝縮器
39 トランスファーチューブ
41 真空筒
43 蓋体
45 開閉弁

Claims (1)

  1. 低温液化ガスを収容したクライオスタット内から気化する蒸発ガスを再液化して、前記クライオスタット内へ供給する低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置であって、
    外槽と、該外槽内に設けられた内槽とを有し、前記外槽と前記内槽との間の空間が真空断熱されたコールドボックスと、
    冷凍機本体と該冷凍機本体から延出するシリンダー部及び該シリンダー部に設けられた少なくとも1個のコールドステージからなるコールドヘッドを有し、該コールドヘッドが前記内槽に挿入されてなり、前記コールドヘッドと前記内槽の周壁によって環状のガス流路を形成する冷凍機と、
    前記クライオスタット内の蒸発ガスを前記ガス流路に導入する蒸発ガス導入管と、
    前記ガス流路に設けられて、前記コールドステージの冷熱によって前記ガス流路を通流する蒸発ガスの冷却を行う熱交換器と、
    該熱交換器によって冷却された蒸発ガスを再液化する凝縮器と、
    該凝縮器で再液化された低温液化ガスを前記クライオスタットに導入するトランスファーチューブとを備え
    前記熱交換器は、該冷凍機の前記コールドステージが挿入可能なリング状をしており、前記コールドステージに取り付けて前記コールドヘッドを前記内槽に装着した状態で、前記熱交換器の外周壁が前記内槽の周壁に当接していることを特徴とする低温液化ガスの蒸発ガス再液化装置。
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