JP5820591B2 - 自動二輪車のブレーキ装置 - Google Patents
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Description
前記制御モードは、
前輪のブレーキ操作手段に加えられる操作量が増加すると、前輪に発生する制動力と後輪に発生する制動力を共に増加させる第1区間と、
前輪のブレーキ操作手段に加えられる操作量が更に増加すると、前輪に発生する制動力を更に増加させるが、後輪に発生する制動力は減少させる第3区間をからなり、
前記複数の制御モードは、
前記第1区間において、後輪に発生する制動力の大きさが異なる複数のモードであり、
前記モード切替手段は、ハンドルに設けられたスイッチであり、
前記複数の制御モードは、第1制御モードと第2制御モードとからなり、これらの制御モードで、前記第1区間と前記第3区間の間に第2区間を有しており、
前記第1制御モードでは、前輪のブレーキ操作手段が操作された場合、前輪のブレーキ操作手段の操作量に応じて前輪のブレーキ装置に制動力を発生させ、操作されない後輪のブレーキ装置に前記前輪のブレーキ操作手段の操作量に連動する制動力を後輪に発生させ、
前記前輪のブレーキ操作手段の操作量がゼロから第1モード第1所定値までの第1モード第1区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して漸増し、
前記前輪のブレーキ操作手段の操作量が前記第1モード第1所定値からこの第1モード第1所定値より大きな第1モード第2所定値までの第1モード第2区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に拘わらず前記第1モード第1区間での最大値で保持され、
前記前輪のブレーキ操作手段の操作量が前記第1モード第2所定値を超える第1モード第3区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して制動力ゼロまで漸減するモードであり、
前記第2制御モードでは、前記第1制御モードと同様に、前輪のブレーキ操作手段が操作された場合、前輪のブレーキ操作手段の操作量に応じて前輪のブレーキ装置に制動力を発生させ、操作されない後輪のブレーキ装置に前記前輪のブレーキ操作手段の操作量に連動する制動力を後輪に発生させ、
前記前輪のブレーキ操作手段の操作量がゼロから第2モード第1所定値までの第2モード第1区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して漸増すると共に前記第1モード第1区間での後輪に発生する制動力より小さく設定された制御を有し、
その選択された制御モードに応じて、前記電子制御ユニットは前後輪のブレーキ装置に制動力を発生させ、
前記第2制御モードは、前記第1制御モードと同様に、前輪のブレーキ操作手段の操作量が前記第2モード第2所定値を超える第2モード第3区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して制動力を漸減し、且つ、この制動力が最小となるポイントでの前記操作量は、前記第1制御モードでの操作量より大きく設定されていることを特徴とする。
前記制御モードは、
前輪のブレーキ操作手段に加えられる操作量が増加すると、前輪に発生する制動力と後輪に発生する制動力を共に増加させる第1区間と、
前輪のブレーキ操作手段に加えられる操作量が更に増加すると、前輪に発生する制動力を更に増加させるが、後輪に発生する制動力は減少させる第3区間をからなり、
前記複数の制御モードは、
前記第1区間において、後輪に発生する制動力の大きさが異なる複数のモードであり、
前記モード切替手段は、ハンドルに設けられたスイッチであり、
前記第1制御モード及び前記第2制御モードは、前記後輪のブレーキ操作手段が操作された場合、この後輪のブレーキ操作手段の操作量に応じて後輪のブレーキ装置に制動力を発生させ、操作されない前輪のブレーキ装置に前記後輪のブレーキ操作手段の操作量に連動する制動力を発生させ、
後輪に発生する制動力は、前輪に発生する制動力より大きく設定され、
前輪の制動が開始される前記後輪のブレーキ操作手段の操作量は、前記第1制御モードでの操作量より前記第2制御モードでの操作量が大きく設定されていることを特徴とする。
後輪に発生する制動力の増加度合いを大きめに設定すると、前後輪の制動力を優先し車両の減速に集中させることができる。
または、後輪に発生する制動力の増加度合いを穏やかに設定すると、特に旋回時に後輪側の操作量が多くなる方向となり、コントロールの幅が広がることになる。
加えて、請求項1に係る発明では、モード切替手段はハンドルに設ける。モード切替手段はグリップを握ったままで切替操作が可能となり、使い勝手がよくなる。
さらに加えて、請求項1に係る発明によれば、例えば、できるだけ短時間で減速を行いたい場合は、前輪に発生する制動力と後輪に発生する制動力の両方の制動力を効果的に発生させることができる。
第1制御モードに対して第2制御モードでは、例えば、フルブレーキング時などに、両方の制動力を最大限に発生させ易い。また、第2制御モードであれば、運転者は、前輪のブレーキ操作手段と後輪のブレーキ操作手段の両方を操作する必要はなく、前輪のブレーキ操作手段のみで済ませることができる。すなわち、第2制御モードの方が、フルブレーキング時においては、理想の前後制動配分を自動的に行わせることができ、運転者は前輪のブレーキ操作に集中することができるといえる。
後輪に発生する制動力の増加度合いを大きめに設定すると、前後輪の制動力を優先し車両の減速に集中させることができる。
または、後輪に発生する制動力の増加度合いを穏やかに設定すると、特に旋回時に後輪側の操作量が多くなる方向となり、コントロールの幅が広がることになる。
加えて、請求項3に係る発明では、モード切替手段はハンドルに設ける。モード切替手段はグリップを握ったままで切替操作が可能となり、使い勝手がよくなる。
さらに加えて、請求項3に係る発明では、後輪で発生する制動力は前輪で発生する制動力より大きく設定され、前輪の制動が開始されるまでの後輪のブレーキ操作手段の操作量は、第1制御モードでの操作量より第2制御モードでの操作量が大きく設定される。
前輪のブレーキ操作手段がブレーキレバーで、後輪のブレーキ操作手段がブレーキペダルであれば、手で操作するブレーキレバーより、足で操作するブレーキペダルの方が、繊細な操作が必要であると言われている。本発明によれば、繊細な操作が必要であると言われている足操作での減速を確実に行わせることができる。
図1に示すように、自動二輪車10は、前輪11f(fは前を示す添え字。以下同じ)にパルサーリング13fを付属し、このパルサーリング13fのパルスを数えることで前輪11fの回転速度を検出する前輪速度センサー14fを車体15に備えており、常に前輪速度を検出することができる。
後のブレーキ装置20rは、例えば、後輪用の液圧モジュレータ21r、後輪用のバルブユニット22r、ブレーキキャリパー23r及びブレーキディスク24rからなる。
このモード切替手段26は、図3に示すように、右グリップ27より車体中心側に、上位のキルスイッチ28と下位のスタータスイッチ29との間に配置される。モード切替手段26は、左右に移動させることで第1制御モードと第2制御モードを切り替える切替スイッチが好適である。切替スイッチは、繰り返し押すことで第1制御モードと第2制御モードを切り替えるが切り替わるプッシュ−プッシュスイッチでも良い。
図4に示すように、前輪用の液圧モジュレータ21fは、制御モータ31と、この制御モータ31のモータ軸32で駆動される駆動ギヤ33と、この駆動ギヤ33より大径で駆動ギヤ33で駆動される従動ギヤ34と、この従動ギヤ34にねじ結合し回転はしないが軸方向へ移動するボールねじ35と、このボールねじ35で押されるモジュレータピストン36と、このモジュレータピストン36を押し戻すスプリング37と、駆動ギヤ33、従動ギヤ34及びモジュレータピストン36を一括して収納するケース38とからなる。
後輪用の液圧モジュレータ(図2、符号21r)は、前輪用の液圧モジュレータ21fと同一構造であるため説明を省略する。
図5は自動二輪車のブレーキ制御装置40を説明するコンバインABS制御図であり、ブレーキ制御装置40の要部である前輪用のバルブユニット22fは、常閉型の第1電磁バルブ41fと、常開型の第2電磁バルブ42fと、常閉型の第3電磁バルブ43fと、第1圧力センサ44fと、第2圧力センサ45fと、第3圧力センサ46fとを主たる構成要素とする。
後輪用のバルブユニット22rも同様であるため、要素の符号にrを付して、説明を省略する。
CBSは、前後輪のブレーキ操作手段19f、19rの前輪が操作されたときに、前後輪のブレーキ装置20f、20rに制動作用を発揮させるシステムである。
この場合は、前輪用の第1電磁バルブ41f及び第2電磁バルブ42fが開けられ、第3電磁バルブ43fが閉じられ、後の第2電磁バルブ42rが開けられ、第3電磁バルブ43rが閉じられる。
制御モードには複数(この例では2つ)のモードが設けられており、第1制御モード、第2制御モード共に、前輪のブレーキ操作手段の19fが操作された場合、この前輪のブレーキ操作手段19fの操作量に応じて前輪のブレーキ装置20fで前輪の制動力を発生させ、操作されない後輪のブレーキ装置20rで前輪のブレーキ操作手段19fの操作量に連動する後輪の制動力を発生させる、又は、後輪のブレーキ操作手段の19rが操作された場合、この後輪のブレーキ操作手段19rの操作量に応じて後輪のブレーキ装置20rで後輪の制動力を発生させ、操作されない前輪のブレーキ装置20fで後輪のブレーキ操作手段19rの操作量に連動する前輪の制動力を発生させることを前提とする。
マップ1aは、横軸が前輪のブレーキ操作手段の操作量を表し、縦軸が前後輪のブレーキ装置の制動力を表し、ほぼ一次関数的な曲線(前輪に発生する制動力と表記。)が、前輪のブレーキ装置に提供される制動力曲線であり、ほぼ台形の曲線(後輪に発生する制動力と表記。)が後輪のブレーキ装置に提供される制動力曲線である。
すなわち、モード切替手段26で第1制御モードが選択された状態で、前輪のブレーキ操作手段が操作された場合には、マップ1aが選択される。
前輪のブレーキ操作手段の操作量が第1モード第1所定値からこの第1モード第1所定値より大きな第1モード第2所定値までの第1モード第2区間では、後輪に発生する制動力は、操作量の増加に拘わらず第1モード第1区間での最大値F1で保持される。
前輪のブレーキ操作手段の操作量が第1モード第2所定値を超える第1モード第3区間では、後輪に発生する制動力は、操作量の増加に対応して、例えばゼロまで漸減する場合を図に示す。
すなわち、モード切替手段26で第1制御モードが選択された状態で、後輪のブレーキ操作手段が操作された場合には、マップ1bが選択される。
マップ2aは、横軸が前輪のブレーキ操作手段の操作量を表し、縦軸が前後輪のブレーキ装置の制動力を表し、ほぼ一次関数的な曲線(前輪に発生する制動力と表記。)が、前輪のブレーキ装置に提供される制動力曲線であり、ほぼ台形の曲線(後輪に発生する制動力と表記。)が後輪のブレーキ装置に提供される制動力曲線である。
すなわち、モード切替手段26で第2制御モードが選択された状態で、前輪のブレーキ操作手段が操作された場合には、マップ2aが選択される。
前輪のブレーキ操作手段の操作量が第2モード第1所定値からこの第2モード第1所定値より大きな第2モード第2所定値までの第2モード第2区間では、後輪に発生する制動力は、操作量の増加に拘わらず第2モード第1区間での最大値F2で保持される。
前輪のブレーキ操作手段の操作量が第2モード第2所定値を超える第2モード第3区間では、後輪に発生する制動力は、操作量の増加に対応して、例えばゼロまで漸減する場合を図に示す。
すなわち、モード切替手段26で第2制御モードが選択された状態で、後輪のブレーキ操作手段が操作された場合には、マップ2bが選択される。
制動力F1より制動力F2が小さい。すなわち、第2モード第1区間での後輪に発生する制動力は、第1モード第1区間での後輪に発生する制動力より小さく設定されている。
第1制御モードに対して第2制御モードは、後輪に発生する制動力で姿勢をコントロールする場合に有効なモードである。
同様に、マップ2aの第2モード第3区間において、後輪に発生する制動力が、例えばゼロまで漸減される。このゼロに到達したときの横軸(前輪のブレーキ操作手段の操作量)をM2とする。
参照のため、さらにマップ1aのM1をマップ2aに転記する。
本発明ではM1<M2とした。
第1制御モードに対して第2制御モードでは、例えば、フルブレーキング時などに、両方の制動力を最大限に発生させ易い。また、第2制御モードであれば、運転者は、前輪のブレーキ操作手段と後輪のブレーキ操作手段の両方を操作する必要はなく、前輪のブレーキ操作手段のみで済ませることができる。すなわち、第2制御モードの方が、フルブレーキング時においては、理想の前後制動配分を自動的に行わせることができ、運転者は前輪のブレーキ操作に集中することができるといえる。
制動力が強くなるに従い、前輪の接地荷重(グリップ力)が増大し、後輪は接地荷重が減少する二輪車特有の特性に適合した制御が実施される。
図6のマップ1bは、第1制御モードに係り、マップ1bに示すように、後輪のブレーキ操作手段が操作された場合、この後輪のブレーキ操作手段の操作量に応じて後のブレーキ装置に制動力を発生させ、操作されない前輪用のブレーキ装置に後輪のブレーキ操作手段の操作量に連動する制動力を発生させる制御がなされる。そして、後輪で発生する制動力は前輪で発生する制動力より大きく設定されている。
前輪で発生する制動力は、原点からM3だけ離れた点から発生するように設定される。
参照のため、さらにマップ1bのM3をマップ2bに転記する。
本発明ではM3<M4とした。
すなわち、前輪の制動が開始されるまでの後輪のブレーキ操作手段の操作量M3、M4は、第1制御モードでの操作量M3より第2制御モードでの操作量M4が大きく設定されている。
前輪のブレーキ操作手段がブレーキレバーで、後輪のブレーキ操作手段がブレーキペダルであれば、手で操作するブレーキレバーより、足で操作するブレーキペダルの方が、繊細な操作が必要であると言われている。マップ1bによれば、繊細な操作が必要であると言われている足操作での減速を確実に行わせることができる。
Claims (3)
- 電子制御ユニット(47)により、前後輪のブレーキ操作手段(19f、19r)に加えられる操作量を検出し、これらの検出値に基づき前後輪用の液圧モジュレータ(21f、21r)で液圧を発生させ、これらの液圧によって前後輪のブレーキ装置(20f、20r)に制動力を発生させるバイワイヤ方式のブレーキ制御装置(40)であって、このブレーキ制御装置(40)には、運転者の操作により制動力の複数の制御モードを切り替え可能とするモード切替手段(26)を備えた自動二輪車(10)のブレーキ制御装置(40)において、
前記制御モードは、
前輪のブレーキ操作手段(19f)に加えられる操作量が増加すると、前輪(11f)に発生する制動力と後輪(11r)に発生する制動力を共に増加させる第1区間と、
前輪のブレーキ操作手段(19f)に加えられる操作量が更に増加すると、前輪(11f)に発生する制動力を更に増加させるが、後輪(11r)に発生する制動力は減少させる第3区間をからなり、
前記複数の制御モードは、
前記第1区間において、後輪(11r)に発生する制動力の大きさが異なる複数のモードであり、
前記モード切替手段(26)は、ハンドル(25)に設けられたスイッチであり、
前記複数の制御モードは、第1制御モードと第2制御モードとからなり、これらの制御モードで、前記第1区間と前記第3区間の間に第2区間を有しており、
前記第1制御モードでは、前輪のブレーキ操作手段(19f)が操作された場合、前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量に応じて前輪のブレーキ装置(20f)に制動力を発生させ、操作されない後輪のブレーキ装置(20r)に前記前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量に連動する制動力を後輪に発生させ、
前記前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量がゼロから第1モード第1所定値までの第1モード第1区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して漸増し、
前記前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量が前記第1モード第1所定値からこの第1モード第1所定値より大きな第1モード第2所定値までの第1モード第2区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に拘わらず前記第1モード第1区間での最大値で保持され、
前記前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量が前記第1モード第2所定値を超える第1モード第3区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して制動力ゼロまで漸減するモードであり、
前記第2制御モードでは、前記第1制御モードと同様に、前輪のブレーキ操作手段(19f)が操作された場合、前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量に応じて前輪のブレーキ装置(20f)に制動力を発生させ、操作されない後輪のブレーキ装置(20r)に前記前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量に連動する制動力を後輪に発生させ、
前記前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量がゼロから第2モード第1所定値までの第2モード第1区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して漸増すると共に前記第1モード第1区間での後輪に発生する制動力より小さく設定された制御を有し、
その選択された制御モードに応じて、前記電子制御ユニット(47)は前後輪のブレーキ装置(20f、20r)に制動力を発生させ、
前記第2制御モードは、前記第1制御モードと同様に、前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量が前記第2モード第2所定値を超える第2モード第3区間では、前記後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に対応して制動力を漸減し、且つ、この制動力が最小となるポイントでの前記操作量は、前記第1制御モードでの操作量より大きく設定されていることを特徴とする自動二輪車のブレーキ制御装置。 - 前記第2制御モードでは、前記第1制御モードと同様に、前記前輪のブレーキ操作手段(19f)の操作量が前記第2モード第1所定値からこの第2モード第1所定値より大きな第2モード第2所定値までの第2モード第2区間では、後輪に発生する制動力は、前記操作量の増加に拘わらず前記第2モード第1区間での最大値で保持され、且つ、前記第1モード第2区間での後輪に発生する制動力より小さくする制御を有していることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のブレーキ制御装置。
- 電子制御ユニット(47)により、前後輪のブレーキ操作手段(19f、19r)に加えられる操作量を検出し、これらの検出値に基づき前後輪用の液圧モジュレータ(21f、21r)で液圧を発生させ、これらの液圧によって前後輪のブレーキ装置(20f、20r)に制動力を発生させるバイワイヤ方式のブレーキ制御装置(40)であって、このブレーキ制御装置(40)には、運転者の操作により制動力の複数の制御モードを切り替え可能とするモード切替手段(26)を備えた自動二輪車(10)のブレーキ制御装置(40)において、
前記制御モードは、
前輪のブレーキ操作手段(19f)に加えられる操作量が増加すると、前輪(11f)に発生する制動力と後輪(11r)に発生する制動力を共に増加させる第1区間と、
前輪のブレーキ操作手段(19f)に加えられる操作量が更に増加すると、前輪(11f)に発生する制動力を更に増加させるが、後輪(11r)に発生する制動力は減少させる第3区間をからなり、
前記複数の制御モードは、
前記第1区間において、後輪(11r)に発生する制動力の大きさが異なる複数のモードであり、
前記モード切替手段(26)は、ハンドル(25)に設けられたスイッチであり、
前記第1制御モード及び前記第2制御モードは、前記後輪のブレーキ操作手段(19r)が操作された場合、この後輪のブレーキ操作手段(19r)の操作量に応じて後輪のブレーキ装置(20r)に制動力を発生させ、操作されない前輪のブレーキ装置(20f)に前記後輪のブレーキ操作手段(19r)の操作量に連動する制動力を発生させ、
後輪に発生する制動力は、前輪に発生する制動力より大きく設定され、
前輪の制動が開始される前記後輪のブレーキ操作手段(19r)の操作量は、前記第1制御モードでの操作量より前記第2制御モードでの操作量が大きく設定されていることを
特徴とする自動二輪車のブレーキ制御装置。
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