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JP5819761B2 - 注出キャップ - Google Patents

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JP5819761B2
JP5819761B2 JP2012077811A JP2012077811A JP5819761B2 JP 5819761 B2 JP5819761 B2 JP 5819761B2 JP 2012077811 A JP2012077811 A JP 2012077811A JP 2012077811 A JP2012077811 A JP 2012077811A JP 5819761 B2 JP5819761 B2 JP 5819761B2
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Description

本発明は、プルリングを引き上げることによって密閉壁を引きちぎって開封する注出キャップに関するものである。
食用油をはじめ、醤油やドレッシング等の調味材、飲料等を入れる容器は、その口部に、プルリングを引き上げることによって密閉壁を引きちぎって開封するバージンタイプの注出キャップを装着するものが多数上市されている。
このような注出キャップは、簡単に開封できることが望まれていて、その一つとして特許文献1には、プルリングの指掛かり部を、注出筒片外に突出する程度に、斜め上方に立ち上げた姿勢に成形することで、プルリングに指を挿入しやすくした注出キャップが示されている。
特開2002−154570号公報
ところで、このような注出キャップにおいてプルリングは、その外周の一部を密閉壁から立ち上がる1本の支柱に連結して片持ち支持されるものであるため、成形時のばらつき等によっては斜め下方に倒れ込み変形することがあり、特に加熱充填用の耐熱キャップにおいては、その変形の頻度が高くなる傾向があった。このため、特許文献1に記載の注出キャップのように、予めプルリングを斜め上方に立ち上げた姿勢で成形するようにしていても、プルリングに指が挿入しづらくなることがあり、この点について改善の余地が残されていた。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、プルリングの位置を安定させて指を挿入しやすくすることで、密閉壁の引きちぎりが簡単に行える、新規の注出キャップを提案するところにある。
本発明は、注出筒部を有し容器の口部に保持されるベースと、該注出筒部の内側に一体成形され破断予定溝に沿う引きちぎりによって注出開口を形成する密閉壁と、該密閉壁に支柱を介して接続し該密閉壁の引きちぎりを司るプルリングとを備えた注出キャップであって、
前記プルリングは、前記密閉壁に向けて伸延する少なくとも1つの支持部を有し、該支持部は前記プルリングの厚さよりも薄く、また前記支持部は、切り込みを入れて破断しやすくした弱化部を介して該密閉壁に連結すると共に、前記プルリングとの連結部に円弧部を設けて滑らかにつながっていることを特徴とする注出キャップである。
前記少なくとも1つの支持部を、前記支柱に対し前記注出開口を挟んで対向配置で設けることが好ましい。
密閉壁に支柱を介して接続したプルリングに、密閉壁に向けて伸延する少なくとも1つの支持部を設け、この支持部は、弱化部を介して密閉壁に連結したので、プルリングを支柱と支持部で保持することができ、プルリングが斜め下方に倒れ込む変形を防止することができるので、プルリングに指が挿入しづらくなることがなくなる。しかも支持部は、弱化部にて密閉壁と連結しているので、プルリングに指を挿入して引き上げると簡単に破断させることができる。また、支持部を、プルリングの厚さよりも薄くしたので、プルリングに指を挿入して引き上げる際、プルリングよりも相対的に強度が弱くなる支持部は、プルリングとの連結部で曲げられて指先に滑らかに当たることになるので、引き上げに伴い指先に痛みを感じさせることがない。
少なくとも1つの支持部を、支柱に対し注出開口を挟んで対向配置で設ける場合は、プルリングが斜め下方へ倒れ込み変形した際に最も下方に位置する部位が、支持部にて保持されるので、倒れ込み変形をより効果的に防止することができる。
本発明に従う注出キャップの実施の形態を示す、側面視での断面図である。 図1に示す矢印Aに沿う断面図である。 図1に示す注出キャップのプルリングに指を挿入して、このプルリングを引き上げる状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う注出キャップの実施の形態を示す、側面視での断面図であって、図2は、図1に示す矢印Aに沿う断面図であって、図3は、図1に示す注出キャップのプルリングに指を挿入して、このプルリングを引き上げる状態を示す説明図である。
図1において、符号10は、同図に二点鎖線で示す容器の口部に装着されるベースである。ベース10は、容器の口部を取り囲む環状壁11を備えていて、その半径方向内側には、環状壁11との間で下向きの環状空間を形成するとともにこの環状空間にて容器の口部を保持する内周壁12を設けている。また、環状壁11の内周面には、容器の口部に係合するアンダーカット部13を備えている。さらに環状壁11の上部には、後述する蓋体を係止する係合部14を設けている。
環状壁11の外周側には、外周壁15を設けている。外周壁15は、周方向に間隔をおいて配置される複数の破断可能な連結片16a及び破断不能な連結部16bにて、環状壁11の下端部と連結している。これにより、使用後の分別廃棄時は、後述する蓋体40を引き上げると、連結片16aが破断して外周壁15の大部分が環状壁11から切り離されるとともに、連結部16bを介して蓋体40とつながる環状壁11の一部もそのまま引き上げられるので、容器の口部からベース10を容易に取り外すことができる。
環状壁11の内周側には、内周壁12の下端と一体連結して起立する注出筒部17を設けている。注出筒部17は、その内側を、後述する注出開口から流出させた内容物の流通路とするものであり、また、注出筒部17の上端は、内容物の液切れ性を高める為に、外周側に湾曲するリップを備えている。
符号20は、注出筒部17の内周側で一体連結する密閉壁である。密閉壁20には、図示の例では密閉壁20の下面側を凹とする環状の破断予定溝21が設けられていて、この破断予定溝21に沿って引きちぎって破断予定溝21の内側部分を取り除くことで、容器の内側に通じる注出開口を形成する。
符号30は、プルリングである。図示の例でプルリング30は、平面視にて環状となっていて、その外周の一部分に支柱31を一体連結している。また支柱31は、破断予定溝21の内側部分の密閉壁20に一体連結している。
さらにプルリング30は、密閉壁20に向けて伸延する少なくとも1つの支持部を備えている。図示の例では、1つの支持部32を、支柱31に対して反対側(注出開口を挟んで対向する位置)に設けている。支持部32は、図2に示すように、密閉壁20に向けて先細りとなる幅でもって伸延するものであり、密閉壁20とは切り込みを入れて破断しやすくした弱化部33を介して一体連結している。これにより、プルリング30は、支柱31と支持部32にて保持されるので、その位置を安定させることができる。
また、支持部32は、図1に示すように、プルリング30の厚さよりも薄くなっている。さらに、図2に示すように支持部32は、プルリング30との連結部に円弧部34を設けて滑らかにつながっている。
符号40は、蓋体である。蓋体40は、円板状の天壁41の縁部を取り囲む周壁42を備えている。また、周壁42の内面には、ベース10に設けた係合部14に連係する被係合部43を設け、周壁42の外側には、ベース10の外周壁15と連結するヒンジhを設けている。これによって蓋体40は、ベース10に揺動可能に保持されていて、蓋体40を閉めると、係合部14及び被係合部43が連係してその閉鎖姿勢が維持される。また、天壁41には、蓋体40の閉鎖姿勢にて注出筒部17の内周面に気密に当接する筒状のシール壁44を備えている。
図示の例で蓋体40は、ヒンジhにてベース10に一体連結するヒンジキャップであるが、ねじを介してベースに着脱自在に装着するものや、アンダーカットにて係合させるもの等、各種の蓋体を用いることができる。
上記のように構成される注出キャップを開封するには、図1に示す閉鎖姿勢の蓋体40を開放し、図3に示すように、プルリング30に指を挿入して引き上げる。この時、支持部32は、弱化部33にて容易に破断するので、プルリング30の引き上げが妨げられることはない。また、支持部32は、プルリング30の厚さよりも薄くなっているため、プルリング30に挿入した指によってプルリング30との連結部において曲げられて、指先に滑らかに当たることになるので、引き上げに伴い指先に痛みを感じさせることがない。また、支持部32は、プルリング30との連結部に円弧部34を設けて滑らかにつながっているので、局所的な力の作用によってこの連結部が破断するおそれがなくなり、所期した通り、弱化部33での破断を誘導することができる。
支持部32は、少なくとも1つ設ければよいが、複数設ける場合は、支柱31を含め、プルリング30の外周に沿って等間隔で設けることが好ましく、これにより、プルリング30の支持に偏りがなくなるので、プルリング30の位置をより安定させることができる。
本発明によれば、プルリングが斜め下方に倒れ込むことがなくなるので、プルリングに指を容易に挿入することができ、密閉壁の引きちぎりが簡単となる注出キャップを提供することができる。
10 ベース
17 注出筒部
20 密閉壁
21 破断予定溝
30 プルリング
31 支柱
32 支持部
33 弱化部

Claims (2)

  1. 注出筒部を有し容器の口部に保持されるベースと、該注出筒部の内側に一体成形され破断予定溝に沿う引きちぎりによって注出開口を形成する密閉壁と、該密閉壁に支柱を介して接続し該密閉壁の引きちぎりを司るプルリングとを備えた注出キャップであって、
    前記プルリングは、前記密閉壁に向けて伸延する少なくとも1つの支持部を有し、該支持部は前記プルリングの厚さよりも薄く、また前記支持部は、切り込みを入れて破断しやすくした弱化部を介して該密閉壁に連結すると共に、前記プルリングとの連結部に円弧部を設けて滑らかにつながっていることを特徴とする注出キャップ。
  2. 前記少なくとも1つの支持部を、前記支柱に対し前記注出開口を挟んで対向配置で設ける請求項1に記載の注出キャップ。
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