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JP5896889B2 - 光学選択膜 - Google Patents

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Description

本発明は、光学選択膜に関する。
太陽の光エネルギーを直接電気に変換する太陽光発電がよく知られているが、近年、太陽の光エネルギーを一度、熱に変換して、その熱を利用して発電を行う太陽熱利用システムが注目されている。この太陽熱利用システムでは、集光部で太陽光を集光し、そして集光した太陽光によって、容器又は流路内の熱媒体(オイル、溶解塩、溶融ナトリウム等)を加熱することが知られている。そして、容器又は流路の表面に被覆物、薄膜等を提供し、それによって集光した太陽光による熱媒体の加熱を促進することが検討されている。
例えば、特許文献1では、赤外領域反射層、反射層の上方へ配置される少なくとも1層の吸収層、及び吸収層の上方へ配置される反射防止層から構成される、特にパラボラコレクターの吸収チューブに用いる放射線選択的吸収コーティングであって、反射層は少なくとも2層のバリア層上へ配置され、及び少なくとも2層のバリア層のうちの第二バリア層はSiOx化合物から成ることを特徴とする吸収コーティングが提案されている。
特開2009−198170号公報
しかしながら、集光した太陽光による熱媒体の加熱を促進して、更に効率的に光を熱に変換する太陽熱利用システムが望まれているのが現状である。本発明は、このようなニーズを踏まえて本発明者らが鋭意検討した結果、見出されたものである。
したがって、本発明は、光を熱に効率的に変換することに寄与する光学選択膜を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための手段は、以下の第(1)項〜第(7)項である。
(1)Ag含有層と、そのAg含有層に隣接して配置されるAg拡散防止層とを少なくとも含む光学選択膜であって、そのAg拡散防止層がFeSiX(X=1〜2)を含む、
光学選択膜。
(2)そのFeSiXがFeSi2(X=2)である、第(1)項に記載の光学選択膜。
(3)そのFeSi2がβ−FeSi2である、第(2)項に記載の光学選択膜。
(4)そのFeSi2がα−FeSi2である、第(2)項に記載の光学選択膜。
(5)そのAg含有層が赤外線反射膜である、第(1)項から第(4)項のいずれか1項に記載の光学選択膜。
(6)少なくとも、そのAg含有層と、そのAg拡散防止層とが、この順で積層されてなる、第(1)項から第(5)項のいずれか1項に記載の光学選択膜。
(7)少なくとも、そのAg拡散防止層と、そのAg含有層と、そのAg拡散防止層とが、この順で積層されてなる、第(1)項から第(5)項のいずれか1項に記載の光学選択膜。
本発明によれば、光を熱に効率的に変換することに寄与する光学選択膜が提供される。
図1は、本発明の光学選択膜の1つの実施態様である、光学選択膜1の断面模式図である。 図2は、本発明の光学選択膜の別の1つの実施態様である、光学選択膜2の断面模式図である。 図3は、実施例1で作製された光学選択膜3の断面模式図である。 図4は、実施例1で作製された光学選択膜3の加熱前後の断面模式図である。 図5は、実施例1で作製された光学選択膜3の光学特性の結果を示す図である。 図6は、比較例1で作製された膜4の断面模式図である。 図7は、比較例1で作製された膜4の加熱前後の断面模式図である。 図8は、比較例1で作製された膜4の光学特性の結果を示す図である。 図9は、比較例1の結果を示す光学顕微鏡写真である。
(1)光学選択膜
本発明による光学選択膜は、Ag含有層と、Ag含有層に隣接して配置されるAg拡散防止層とを少なくとも含む光学選択膜であって、Ag拡散防止層がFeSiX(X=1〜2)を含むことを特徴とする光学選択膜である。本発明による光学選択膜は、光を熱に効率的に変換することに寄与することができる。すなわち、本発明による光学選択膜を構成するAg拡散防止層が、本発明による光学選択膜を加熱した際に、Ag含有層のAg(銀)が光学選択膜を構成する他の層に拡散することを防止して安定的な光学特性を維持することに寄与する。本発明による光学選択膜が、集光した太陽光及び熱媒体によって加熱される温度は、400℃以上でよく、600℃以上であることが好ましく、700℃以上であることがより好ましい。本発明による光学選択膜は、使用時に高温にさらされても安定的な光学特性を維持することができる。
本発明による光学選択膜を構成するAg含有層はAg(銀)を含み、Ag(銀)は、単一の銀元素から構成される純金属でもよいし、銀元素と他の金属元素とか構成される銀合金でもよいし、銀元素と非金属元素とから構成される銀の金属様でもよい。他の金属元素としては、例えば、金(Au)、銅(Cu)、Pd(パラジウム)等が挙げられる。非金属元素としては、例えば、Si(シリコン)が挙げられる。
本発明による光学選択膜を構成するAg含有層は、任意の割合で、Ag(銀)を含有してよいが、80vol%〜100vol%以上の割合で含有することが好ましい。
本発明による光学選択膜を構成するAg拡散防止層は、Ag含有層に隣接して配置される。隣接して配置されるとは、Ag拡散防止層の少なくとも1部と、Ag含有層の少なくとも1部とが接して配置されることをいう。本発明による光学選択膜において、Ag拡散防止層が、Ag含有層に積層されていることが好ましい。
本発明による光学選択膜を構成するAg拡散防止層は、任意の割合でFeSiX(X=1〜2)を含んでよいが、80vol%〜100vol%以上の割合で含むことが好ましい。
本発明による光学選択膜を構成するAg拡散防止層に含まれるFeSiXがFeSi2(X=2)であることが好ましい。Ag拡散防止層にFeSi2(X=2)が含まれることによって、本発明による光学選択膜は、光を熱に更に効率的に変換することに寄与することができる。
本発明による光学選択膜を構成するAg拡散防止層に含まれるFeSi2(X=2)が、β−FeSi2であることが好ましい。Ag拡散防止層にβ−FeSi2が含まれることによって、本発明による光学選択膜は、光を熱に更に効率的に変換することに寄与することができる。
本発明による光学選択膜を構成するAg拡散防止層に含まれるFeSi2(X=2)が、α−FeSi2であることが好ましい。Ag拡散防止層にα−FeSi2が含まれることによって、本発明による光学選択膜は、光を熱に更に効率的に変換することに寄与することができる。
本発明による光学選択膜を構成するAg含有層が、赤外線反射膜であることが好ましい。赤外反射膜の厚さは本発明の効果を奏すれば任意の厚さでよいが、少なくとも100nmの厚さであることが好ましい。また、本発明による光学選択膜を構成するAg含有層が光吸収層でもよい。
本発明による光学選択膜を構成するAg含有層が光吸収層である場合、サーメット層(Ceramic+Metal=Cermet)でよい。本発明による光学選択膜を構成するサーメット層は、銀粒子又は銀ナノ粒子と酸化アルミウム(Al23)とのコンポジット材から構成されてもよいし、銀粒子又は銀ナノ粒子と酸化ジルコニウム(ZrO又はZrO2)とのコンポジット材から構成されてもよいし、銀粒子又は銀ナノ粒子と二酸化珪素(SiO2)とのコンポジット材から構成されてもよい。サーメット層の厚みは、好ましくは60〜180nmであり、より好ましくは80nm〜150nmである。
本発明による光学選択膜は、反射防止層として透明誘電体層を含んでよい。本発明による光学選択膜を構成する透明誘電体層は、特に限定されることはないが、例えば、SiO2層、Al23層、AlN層等が挙げられるが、SiO2層であることが好ましい本発明による光学選択膜を構成する透明誘電体層の厚さは本発明の効果を奏すれば任意の厚さでよいが、10nm〜500nmの厚さであることが好ましい。
本発明による光学選択膜は、公知である任意の製造方法で得ることができる。例えば、本発明による光学選択膜の基板の基板温度を室温にして、物理気相堆積(PVD)、スパッタリング等によって、本発明による光学選択膜は製造され得る。
以下、図1及び図2を参照しながら、本発明による光学選択膜について更に詳細に説明をする。なお、本発明による光学選択膜は、本発明の目的及び主旨を逸脱しない範囲内で、図1及び図2の本発明の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の光学選択膜の1つの好ましい実施態様である、光学選択膜1の断面模式図である。本発明の実施の形態に係る光学選択膜1は、Ag含有層(11)の上方にAg拡散防止層(12)が積層されてなるものである。光学選択膜1は、Ag拡散防止層(12)がAg含有層(11)の片面に積層された光学選択膜である。
図2は、本発明の光学選択膜の別の1つの好ましい実施態様である、光学選択膜2の断面模式図である。本発明の実施の形態に係る光学選択膜2は、Ag拡散防止層(21)の上方にAg含有層(22)が積層され、さらに、Ag含有層(22)の上方にAg拡散防止層(23)が積層されてなるものである。光学選択膜2は、Ag拡散防止層(21)及びAg拡散防止層(23)がAg含有層(22)の両面に積層された光学選択膜である。
以下、本発明をより具体的に説明するための実施例を提供する。なお、本発明は、その目的及び主旨を逸脱しない範囲で以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図3に示す光学選択膜3を作製した。室温下で石英基板(不図示)に、Ag(銀)をターゲットとしてスパッタリングすることによってAg層(31)を積層し、続いて、FeSi2をターゲットとしてスパッタリングすることによってAg層(31)の上方にFeSi2層(32)を積層して、光学選択膜3を成膜した。
続いて、光学選択膜3を700℃で1時間加熱した。光学選択膜3の加熱前後の断面模式図を図4に示す。図4に示すように、Ag層(31)に含まれるAg(銀)粒子(33)が加熱後に、FeSi2層(32)に拡散していないことが理解できる。
次に、Ag層(31)に含まれるAg(銀)粒子(33)が加熱後に、FeSi2層(32)に拡散していないことを検証するために、加熱後の光学選択膜3の光学特性の実測値を光学選択膜3の光学特性の計算値と比較して評価をした。
まず、加熱後の光学選択膜3の構成層であるAg層(31)及びFeSi2層(32)のそれぞれの単層膜を成膜し、分光エリプソメータ及び分光光度計で測定して、分光エリプソメータによる測定データ、並びに分光光度計で測定した反射率特性及び透過率特性から、光学選択膜3のAg層(31)の光学定数(屈折率n1、消衰係数k1)及びFeSi2層(32)の光学定数(屈折率n2、消衰係数k2)をそれぞれ算出した。算出されたAg層(31)の光学定数(屈折率n1、消衰係数k1)及びFeSi2層(32)の光学定数(屈折率n2、消衰係数k2)を基にして、多層膜近似を用いて、光学選択膜3の光反射率(%)(膜厚については、FeSi2層が25nm相当であり、Ag層が100nm相当である。)を計算した。分光光度計で測定した光学選択膜3の光反射率(%)の実測値と、光反射率の計算値とを比較した結果を図5に示す。
図5に示すように、光学選択膜3の光反射率(%)の実測値と計算値とは、全波長領域でほぼ一致し、加熱後のAg層(31)の赤外線反射機能が低下していないことが確認された。したがって、上記の図4に示したように、Ag層(31)に含まれるAg(銀)粒子(33)が加熱後に、FeSi2層(32)に拡散していないことが検証された。
(比較例1)
図6に示す膜4を作製した。室温下で石英基板(不図示)に、Ag(銀)をターゲットとしてスパッタリングすることによってAg層(34)を積層し、続いて、SiO2をターゲットとしてスパッタリングすることによってAg層(34)の上方にSiO2層(35)を積層して、膜4を成膜した。
続いて、膜4を700℃で1時間加熱した。膜4の加熱前後の断面模式図を図7に示す。図7に示すように、Ag層(34)に含まれるAg(銀)粒子(36)が加熱後に、膜4全体にわたって拡散していることが理解できる。
次に、Ag層(34)に含まれるAg(銀)粒子(36)が加熱後に、膜4全体にわたって拡散していることを検証するために、加熱後の膜4の光学特性の実測値を膜4の光学特性の計算値と比較して評価をした。
まず、加熱後の膜4の構成層であるAg層(34)及びSiO2層(35)のそれぞれの単層膜を成膜し、分光エリプソメータ及び分光光度計で測定して、分光エリプソメータによる測定データ、並びに分光光度計で測定した反射率特性及び透過率特性から、膜4のAg層(34)の光学定数(屈折率n1、消衰係数k1)及びSiO2層(35)の光学定数(屈折率n3、消衰係数k3)をそれぞれ算出した。算出されたAg層(34)の光学定数(屈折率n1、消衰係数k1)及びSiO2層(35)の光学定数(屈折率n3、消衰係数k3)を基にして、多層膜近似を用いて、膜4の光反射率(%)(膜厚については、SiO2層が100nm相当であり、Ag層が100nm相当である。)を計算した。分光光度計で測定した膜4の光反射率(%)の実測値と、光反射率の計算値とを比較した結果を図8に示す。
図8に示すように、膜4の光反射率(%)の実測値と計算値とは大きく異なり、実測値は、約1000nmの波長から光反射率(%)が約40%まで低下し、加熱後のAg層(34)の赤外線反射機能が低下していることが確認された。したがって、上記の図7に示したように、Ag層(34)に含まれるAg(銀)粒子(36)が加熱後に、膜4の全体にわたって拡散していることが検証された。
さらに、図9の光学顕微鏡写真が示すように、Ag層(34)に含まれるAg(銀)粒子(36)が加熱後に、膜4全体にわたって拡散して、Ag(銀)粒子(37)とSiO2粒子(38)が、Ag(銀)粒子(37)の拡散により混在していることが確認された。
1 光学選択膜
2 光学選択膜
3 実施例1で作製された光学選択膜
4 比較例1で作製された膜
11 Ag含有層
12 Ag拡散防止層
21 Ag拡散防止層
22 Ag含有層
23 Ag拡散防止層
31 Ag層
32 FeSi2
33 Ag(銀)粒子
34 Ag層
35 SiO2
36 Ag(銀)粒子
37 Ag(銀)粒子
38 SiO2粒子

Claims (7)

  1. Ag含有層と、該Ag含有層に隣接して配置されるAg拡散防止層とを少なくとも含む光学選択膜であって、
    該Ag拡散防止層がFeSiX(X=1〜2)を含む、
    光学選択膜。
  2. 前記FeSiXがFeSi2(X=2)である、請求項1に記載の光学選択膜。
  3. 前記FeSi2がβ−FeSi2である、請求項2に記載の光学選択膜。
  4. 前記FeSi2がα−FeSi2である、請求項2に記載の光学選択膜。
  5. 前記Ag含有層が赤外線反射膜である、請求項1から4のいずれか1項に記載の光学選択膜。
  6. 少なくとも、前記Ag含有層と、前記Ag拡散防止層とが、この順で積層されてなる、請求項1から5のいずれか1項に記載の光学選択膜。
  7. 少なくとも、前記Ag拡散防止層と、前記Ag含有層と、前記Ag拡散防止層とが、この順で積層されてなる、請求項1から5のいずれか1項に記載の光学選択膜。
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