JP5715402B2 - 水洗式便器の排水路 - Google Patents
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Description
前記上昇流路は、洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において下側に位置する下側面が下流側に位置する頂部に向けて横幅が徐々に広がって形成されていることを特徴とする。
前記上昇流路の前記頂部から延びて内周面に沿って内側に突出して形成された棚部を有した下降流路を備え得る。
実施例の水洗式便器は、図1及び図2に示すように、便器本体1、便器本体1の後部上面に載置したタンク本体2、タンク本体2に貯留した洗浄水を便器本体1に吐水する分配管3、及び便器本体1の排出口40Aと便器本体1が設置されるトイレルームの床面に開口する図示しない排水管の流入口とを連通する接続配管4を有している。接続配管4は、排出口40Aの直下に排出口40Aから流下した洗浄水が衝突し、飛散する絞り部5を形成している。この絞り部5に洗浄水が衝突して飛散することによって水膜形成領域Sに水膜が形成される。これによって、排水路内にサイホン作用を発生させることができる。
(1)実施例では、上昇流路を導入路の下流端部に連続して形成したが、上昇流路を下流端部とは別体に形成して、導入路の下流端部に連結してもよい。
(2)実施例では、下降流路を上昇流路の下流側に連続して形成したが、下降流路を上昇流路とは別体に形成して、上昇流路の下流側に連結してもよい。
(3)実施例では、サイホン式の水洗式便器であったが、サイホン式でなくてもよい。この場合、下降流路に棚部を設けなくてもよい。
(4)実施例では、便器本体の後部上面に載置したタンク本体に貯留した洗浄水を便器本体に供給する水洗式便器であったが、タンク本体を有さず、開閉弁を介して給水源から直接的に洗浄水を供給する水洗式便器であってもよい。
(5)実施例では、上昇流路を洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において、上下方向の中央より上側の流路面積の大きさと下側の流路面積の大きさを中間部で逆転させたが、上昇流路の全体において上側の流路面積と下側の流路面積の比率を同じにしてもよい。
(6)実施例では、上昇流路の下側面が略平坦面に形成したが、平坦面でなくてもよい。
(7)実施例では、上昇流路の上側面を山型に形成したが、山型でなくてもよい。
(8)実施例では、下降流路に棚部を形成したが、棚部はなくてもよい。
(9)実施例では、棚部が下降流路の内周面に沿って後方に向けて下降していたが、下降していなくてもよい。
(10)実施例では、棚部が下降流路の内周面に沿って後方に向けて幅が徐々に細くなっていたが、細くしなくてもよい。
(11)実施例では、棚部が内側上方を向いた傾斜面に形成されていたが、図14に示すように、棚部は水平面141であってもよく、また、図15に示すように、外側上方を向いた傾斜面241に形成されてもよい。
(12)実施例では、便鉢の下端部と上昇流路の上流端部とを連結する導入路を備えていたが、導入路を備えず、便鉢の下端部に直接的に上昇流路の上流端部を連結してもよい。
(13)実施例では、便鉢内に反時計回りに流れる旋回流を形成したが、洗浄水を時計回りに旋回させるものであってもよい。この場合、導入路の形状は実施例における形状を左右反転したものになる。
(14)実施例では、接続配管に絞り部を形成したが、下降流路に絞り部を形成してもよい。
(15)実施例では、上昇流路の中間部から下流端部までは洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において、上下方向の中央より下側の流路面積を上側の流路面積よりも大きく形成しているが、上流端部近傍では上側の流路面積を下側の流路面積より大きくしてもよい。上昇流路の上流端部近傍では、上側面まで洗浄水が満水にならない場合が多く、上側面の形状や流路面積が流れに影響しないからである。
(16)実施例では、上昇流路を洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において、上下方向の最大長さを上流端部から下流側に向けて拡大したが、上昇流路の下流端の頂部を汚物等が通過する際に汚物等が引っ掛からないようにすればよく、上昇流路の適宜位置の断面形状の上下方向の長さが下流端部より拡大していればよい。
20…導入路
30…上昇流路
30M…中間部
31…(上昇流路の)上流端部
32…頂部
33…下側面
35…上側面
40…下降流路
41…棚部
Claims (9)
- 便鉢の下流側に連通し、下流側に向けて斜め上方に上昇する上昇流路を備えた水洗式便器の排水路であって、
前記上昇流路は、洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において下側に位置する下側面が下流側に位置する頂部に向けて横幅が徐々に広がって形成されていることを特徴とする水洗式便器の排水路。 - 前記頂部は、略水平であり、洗浄水の排水方向に対して直角方向に伸びていることを特徴とする請求項1記載の水洗式便器の排水路。
- 前記便鉢の下端部から前記上昇流路の上流端部へ向けて下方に傾斜した管状の導入路を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の水洗式便器の排水路。
- 前記上昇流路は、
洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において、
上流端部が、上下方向の中央を通る仮想直線で分割された上側の流路面積を下側の流路面積よりも大きく形成され、
上昇流路から下降流路に変わる部分の鉛直断面である下流端部が、上下方向の中央を通る仮想直線で分割された下側の流路面積を上側の流路面積よりも大きく形成されており、
下流方向に向けて、上下方向の中央を通る仮想直線で分割された上側の流路面積を徐々に小さくし、それにつれて下側の流路面積を徐々に大きくしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の水洗式便器の排水路。 - 前記上昇流路は、前記下側面が洗浄水の排水方向に延びた略平坦面を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の水洗式便器の排水路。
- 前記上昇流路は、洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において、上側面を中央部から左右下方に向けて形成した山型とし、左右の前記上側面の間隔を下方に向けて徐々に広くしていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の水洗式便器の排水路。
- 前記上昇流路は、洗浄水の排水方向に対して直角方向の断面形状において、前記上流端部の下流側近傍における上下方向の最大長さを上流側から下流側に向けて拡大していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の水洗式便器の排水路。
- 前記上昇流路の下流側に連通し、下流側に向けて下降しており、
前記上昇流路の前記頂部から延びて内周面に沿って内側に突出して形成された棚部を有した下降流路を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の水洗式便器の排水路。 - 前記棚部は前記上昇流路の前記頂部から前記下降流路の内周面に沿って後方に向けて下降していることを特徴とする請求項8記載の水洗式便器の排水路。
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